たけるん掲示板 266699

たけるんの掲示板です。 小説書いたり雑談にどうぞ。 まだまだ発展途上掲示板なので、 色々ここを直してとか言ってくれると うれしいです。
初めてのあいさつなどは雑談スレにお書きください。
小説スレは小説のためだけのスレですので不要な書き込みはご遠慮ください。
小説の感想などは作者読者交流用、小説の連絡などは小説情報交流所にお書きください。
スレ立等は自由ですが、目的や趣旨をはっきりさせてください。
基本的に何を話してもいいですが他人が不快に思うことなど公序良俗に反することはやめてください。
では、みなさんで楽しみながら掲示板を盛り上げて作っていきましょう!

2017年2月現在主メンバーはLINE等に居てなかなか帰ってきませんが、
新規さんも大歓迎です!躊躇わずに雑談スレに書き込んでくださいね!


ここから下はリンクがいっぱいリンク集

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以下ここで話されているゲームリンクです。
東方玉神楽 東方自然癒 東方仲良雀


べにの小説

1:べに :

2014/03/01 (Sat) 22:00:25

こういうことですか、
明日から描きます
2:べに :

2014/03/15 (Sat) 21:26:09

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1394886369.jpg 美衣のアイコン作ってみたからテスト~
人形師さんわぜんぺん
霊夢たちが魔法の森の奥深くに来たその時だった。
「あそぼうよー・・・アソボウヨー・・・オいでおイでニんギょうカんヘ」
その瞬間、霊夢たちは気を失ってしまった。
inどっか
たくさんの水晶玉とたくさんの人形がある部屋に少女がいた。
その近くには、メイドのような人形が立っていた。
その少女は顔をゆがませて、霊夢たちの様子を見ていた。
一方霊夢たちは
霊夢が気が付くと、そこにはたくさんの人形と、たくさんの玩具があった。
そして霊夢の近くに、秕と瑠璃が蹲っているように眠っていて、その遠くには、いつ来たのかわからないが、エルと、和子がいた。
霊夢が上を見上げると、少女が浮いていた。
そして少女はゆっくりとおりてきた。
後編へ続く
3:べに :

2014/04/22 (Tue) 18:25:01

人形師5話!
霊夢たちは廊下を歩いていた。
「それにしてもここの廊下って・・・」
エルがはぁはぁと息を切らしながら必死に声を出した
「「「「「長ッ!!」」」」」
霊夢、和子、瑠璃、秕、エルが大声を上げた。
長い廊下を歩いてきたものだから、さすがに息切れしている。
やっと廊下の終わりにたどり着くと、そこには文と刹那がいた。
「あやや!霊夢さんじゃないですか!!・・・ひっ!!」
霊夢と瑠璃と秕が鬼の形相で文を睨みつけた。
「どういうことかしら!!あんたいきなりいなくなった
 と思えばこんなとこにいたなんて!呆れてものが言えないわ!」
「「霊夢様の言うとおりです!今まで何してたんですか!!」」
三人で寄って集って文を責める。文は涙目になっていた。
「博麗、もうやめないか。こいつだって反省してるだろうし」
刹那が霊夢たちを止めた。
霊夢はチッと舌打ちをし、扉の方に目を向けた。
「なによこれ・・・暗証番号?適当にしとけばいいのよこれは」
霊夢がパネルに触れようとした時だった。
「わたしがやりたい!」
エルが霊夢を押しのけ適当にパネルをふれる
ご察しの通りエルの能力により、パネルは壊れた。
「・・・あははーやっちゃたねこれ・・・って皆どうしたのー?
 霊夢も新聞記者さんも顔が怖いよ・・・」
なんと、全員鬼の形相になっていたのだ。
「エ~ルちゃーん?ちょっーとこっちでお姉さん達とお話ししましょうかー?」
多少ドスのかかった声で霊夢がじりじりと近づいてくる。
恐ろしいことにエル以外全員笑顔だ。笑顔なのに顔が笑ってない。
「【霊符】夢想封印!」
「ギャー!!」ぴちゅーん
エルがピチュり、霊夢たちの怒りが収まった。
「どうして私だけこんな扱いなの!?」
エルは大声で叫んだ。
――――――――――――――――――
たまにはこんなかいがあってもいいと思うんだ!
そうだよね!
あれ?エルちゃん?なんか用?
「【真符】ミニスパーク!!」
ちょこさん本気ですいませんでしたあああああ!!
エクストリーム土下座!宇宙謝罪!
ところで刹那君のキャラってこんなのなのか?
すいませんでした。本当に・・・
4:べに :

2014/04/30 (Wed) 20:54:35

ケロケロ更新ケロケロ
バコーン
扉を破壊し、進むことに成功した霊夢たち。
と、縛られたエル。
「どうして縛るの!?」
「もうこれ以上厄介ごとがおきないようによ。」
「「「「「霊夢さん/様/博麗に同じく」」」」」
そんな会話をしながら進んでいると、
シャンデリアが降ってきた。
「わっ!危なっ!」
霊夢たちは素早くかわした。
すると、シャンデリアの中から少女が出てきた。
「初めまして、私の名前はココ。さあ私と一緒に遊びましょう。」
霊夢たちはスルーした▼
残念!回り込まれてしまった!▼
「無視するなんてひどいですわ。あーあー折角【裏切り者】がいるって教えてあげようと思ったのにぃ…」
霊夢たちの耳がぴくりと動く。
「どういう意味よそれ。この中に私の侵入を阻もうとするのがいるってこと?ベタねぇ・・・」
霊夢は呆れた顔でスルーを試みたが、やはり回り込まれた。
そして、霊夢たちは顔を見合わせた。
「正直に言ってちょうだい。でないとこの札束を・・・」
「どうするんですか?」
霊夢が何処にあったのか、札束を取り出したが。
文にツッコまれ、恨めしそうな顔をした。
「ううん・・・正直に言いなさい。でないと夢想封印するわよ」
はぁ。と全員ため息を吐いた。
(裏切り者side)
さて、面白くなってきた。
これもハクリ様の為だ。
はやくあの【――】、【――】、【――】、【――】のどちらかに
この裏切りの証を付けなければ
どっちにする?【―――】。
二人目side
そうですねぇ・・・
じゃあ私は【エ―】にします。
【――な】さんは誰選ぶんですか?
裏切り者side終了
――――――――――――――――――――
もう皆さん分かりましたよね!
ヒントは、まず考えてエルちゃんではないですね!
ヒント2幻想郷側の裏切り者の一人目は、あややです。
つまり、霊夢が倒す側なのは明らかですよね。
他のキャラはどうでしょうか・・・
大ヒント初めの部屋で霊夢たちといた人は・・・?
さあもう誰かわかりますよね?
正解は、次回をお楽しみに!
5:べに :

2014/05/06 (Tue) 09:53:47

華麗に更新!(加齢に行進)
そっとエルに近づく【――な】。
そしてエルの背中へ手を伸ばす。
(あと少しあと少しあと少し・・・)
パシッ
【あ―】が霊夢に腕をつかまれた。
「な、なんですか霊夢さん?あっ!!それ!!」
霊夢の手を見ると、裏切り者の証であるパッチがあった。
文は全員の視線の的となる。
「・・・よこせ!それをはやく寄こせ!」
文が霊夢に向かって突撃する。
だが、瑠璃に止められた。
「・・・もう予想ぐらいついてるんだけど」
瑠璃は文の脛に蹴りを入れた。
文はバランスを崩し、床に打ち付けられた。
「ねぇ秕、貴方どうして霊夢様が【文に傷つけられようとしたのに文から霊夢様を守らなかった】の?」
瑠璃は秕の方を向く。
ざわ・・・ざわ・・・
その途端、秕が笑い出した。
「うふふふ・・・あははははッ!」
霊夢の眉間にしわがよる。
「あんた何笑ってんの。」
秕?を霊夢が睨みつける。
「だって【本物】の私ならこんなことはないでしょ?私は偽物なのよ!それに、私は裏切り者だけどまだいるわ。私は貴方を案内するためにいるのよ。それともう一つ、私が偽物なら本物の私は何処にいるのかな?」
全員の目に曇りが出る。
霊夢と瑠璃は、驚愕を隠しきれなかった。
「それってつまり・・・まだ裏切り者はこの中にいて、本物の秕は・・・この中にいないってことよね・・・?」
偽秕はこくりとうなずいた。
また沈黙が流れる。
「!!わかったわ、裏切り者が。」
霊夢の方に視線がいく。
そして霊夢は―――――――――――――
――――――――――刹那の前に来た。――――――――
「アンタが裏切り者よ。だってあんたはいつからドアの前に居たっけ?」
回想
「それにしてもここの廊下って・・・」
エルがはぁはぁと息を切らしながら必死に声を出した
「「「「「長ッ!!」」」」」
霊夢、和子、瑠璃、秕、エルが大声を上げた。
長い廊下を歩いてきたものだから、さすがに息切れしている。
やっと廊下の終わりにたどり着くと、そこには文と刹那がいた。
――――――――――――――――――
「あっ!!長い廊下でも一直線、つまり奥には刹那さんと文さんがいるってことは手前でも見えるはず!歩いているならなおさら!それにずっとドアの前で何もしないって言うのはおかしいです!」
わこがポンと手を叩いた。
刹那の口から出た答えは―――――
「ご名答、俺も裏切り者だ。あの偽物が疑われたときは馬鹿だと思ったがな。」
その時だった。
いつからいなくなっていたのか、ココが入ってきた。
「うふふ。これでわかったわね。裏切り者。でもわかったまま仲間にいてもおかしいでしょ?だから、この二人はこちら側へ送るわ。」
その瞬間刹那と文と秕が消えた。
霊夢たちの怒りは、どんどん積み重なっていた。
―――――――――――――――――――――――
正解発表!
裏切り者

刹那

です!
喋ってないだけでいるもんですよ。
喋ってるのが二人だけにしたのもズルいですが
すいません!この3人が裏切り者です!
一応3人のうちの1人を当てたので、
人形さん、Wさん正解です!
「お前の方が裏切り者だけどな」
うぐっ!
「ほんと最低。小説書いてる身としてどう思うの?」
あぐっ!
「初めから見損なってましたがまさかこれまでとは・・・おぉ非道非道」
うわああああ!!
すませんでした。ほんとに
6:べに :

2014/05/30 (Fri) 22:36:58

人形師8話
今回は第三者視点でなく偽秕視点です
3話の偽秕視点
我が宿敵である瑠璃と霊夢は麗香の行方を捜索していた。
もう3日も帰っていないからだ。これもハクリ様の仕業だ
フフフ…霊夢、瑠璃、少し利用させてもらう
やっと霊夢たちは、魔法の森へたどり着いた。
その時だった。
「あやや~!?ここは立ち入り禁止区域ですよー・・・って霊夢さんですか、霊夢さんもここの噂を聞きつけて?」
鴉天狗が上空から滑空してきた。
霊夢たちは首をかしげながら、天狗に問う。
「噂?なによそれ、さっさと教えなさい。」
文は、あやや!?と驚きの声を上げたが、瑠璃ににらまれて、白状した。怪しまれるから私もにらんでやった。
「実はこの付近で行方不明者が続出してるんですよ。で、私たちがここの調査をしているんです。」
瑠璃と私は霊夢に目を移した。
しかし、霊夢の顔にはまだ怒りが残っていた。
「私達にも調査させなさい!!」
文は驚きながら、渋々と森へ入れた。
「行方不明者続出・・・まさか麗香さまも・・・」
わたしはブツブツと独り言をつぶやきながら歩いていた。
・・・ふりをした。
☯――――――――少女探索中―――――――☯
霊夢たちは合流した。が、天狗はいなかった。
作戦通り。
「あいつどこにいったのかしら・・・」
「天狗のことですしね。別の場所でも探索してるんでしょう。」
瑠璃と霊夢はそんな会話をしていた。
しかし、私は気づいていた。
この様子をハクリ様とニアが見ていたことを・・・
ちょうど霊夢たちが魔法の森の奥深くに来たその時だった。
「あそぼうよー・・・アソボウヨー・・・オいでおイでニんギょうカんヘ」
その瞬間、霊夢たちは気を失ってしまった。
私は霊夢たちをニアの部屋まで運んだ。
―――――――――――――――――
霊夢が気が付くと、私はすぐに倒れているふりをした。
そして霊夢の近くに、私と瑠璃が蹲っているように眠っている構図にし、その遠くには、いつ来たのかわからないが、エルと、和子もいる構成にした。
少し見ると、霊夢が上を見上げてて、ニアが浮いていた。
そしてニアはゆっくりとおりてきた。
「あなた・・・ああハクリのいってたあの子ね。」
ニアは霊夢の顔を見てそうつぶやいていた。
霊夢はやはり警戒を解いていた。
「・・・やっぱりあなたは弱いわね。すきあり。」
その時霊夢に弾幕が放たれた。
至近距離だったため避けることができなかっただろう。
「くっ・・・」
霊夢はボロボロになっていた。当たり前だろう。
あんなバケモノの弾幕喰らって無傷な奴がいるはずない
あの弾幕は殺傷能力が高い、至近距離で受ければダメージは大きい。
霊夢が距離をとろうとすると、ニアは後ろに回る。
「・・・ねぇもう終わりにしない?こんなこといつまで続けても
 意味ないじゃない。」
ニアが呆れ交じりの言葉で霊夢に問う。
だが霊夢は諦めなかった
ニアはそんな霊夢に怒りが生じたのか、霊夢に大型の弾幕を放った。
そろそろ和子が動くはずだ。
霊夢は身を伏せた。その時にやはり動いた。
「背後注意です!【気符】現れた太陽!」
和子に背後から攻撃されニアは倒された。
「あ・・・れ・・・?」
そしてニアの手に握りしめられた鍵を起き上がった私が奪う
化け物が手に握りしめてたためとるのに時間がかかったが、
カチャッ
部屋の鍵が開く音がした。
「次に進めってことね。気は進まないけど行くわよ・・・
 エル!あんたいつまで寝てるのよ!さっさと起きなさい!」
霊夢がエルを叩き起こした。
「あと5分・・・むにゃむにゃ・・・ハッ!霊夢?ここどこ?」
エルは霊夢に今いる場所が何処か問ったが、霊夢はその質問に答えなかった。
「うぅ・・・先に進んでいいよ・・・この館からは出さないけど」
そこまで言うと、バケモノはピクリとも動かなくなった。
そこにエルが駆け寄るが、エルはとあることに気付いきやがった。
「この人にんぎょうだよ!ほら!球体関節だよ!」
霊夢はそのことを気にかけながら、エルを連れて部屋の扉を開けた。
フフフ…文、刹那。
期待しているぞ
――――――――――――――――――
以上!偽秕視点でした!
次回はまたもや戦いです
7:べに :

2014/05/30 (Fri) 23:08:25

連続更新です
ワンクリック!少しえぐい表現あります!
人形師9話
霊夢たちが先へ進むと、一人の少女が泣いていた。
その少女は幼く、きれいな黄緑色の交った金の髪を揺らしながら泣いていた。
「どうしたのアンタ…ここにいるってことは敵だろうけど」
霊夢がそういうと、少女はいきなり起き上がり、つまんなそうな顔をした。
「なんでリリの演技に騙されないの?他の人たちは騙されてハクリのところについたのにつまんない!」
その時、霊夢の耳が動く。
「ちょっと待ちなさいよアンタ。その他の人たちってどんな人だったの?」
霊夢がそう聞くと、リリは笑いながら答えた。
「あなたに似ている人、その式神、目が死んでる人、緑髪の髪が長い人、その隣にいた男の人、ショートヘアーでちょっと女々しい男の人、新聞記者さん、魔法使いさんだったよ?ほかにもまだ…」
その時、霊夢が利理に向かって札を投げた。
その札はリリの足に当たり、リリの足が吹き飛んだ。
「いったぁ…人が話してる途中に攻撃するとかありえないんだけど…」
だが、霊夢は何も言わずにリリを殴り続けた。
―――――――――――――
「霊夢様!もうやめてください!!」
気付いた時には、リリの身体はほとんど、破片となっていた。
もう原型が残っておらず、何だったのかもわからない。
そこにはただ【リリだったモノ】が落ちているだけだった。
「霊夢!もうその人動かないよ。私わかるの。だってその人はもう…」
――――――形がないからね――――――――
いきなりどこかから声がした。
すると、霊夢たちの目の前に、少女が降ってきた。
「初めまして!私ハクリ!ねえねえお姉ちゃんたちアソボウヨ!お姉ちゃんたちの友達だってたくさんいるよ!ここで永遠にアソボウヨっ!!」
パチン
ハクリは霊夢に平手打ちされた。
霊夢の目には怒りがこもっていた。
「あのね。アンタ、自分のしたことわかってないでしょ?」
ハクリは首をかしげる。
その瞬間霊夢は強い一発をハクリに喰らわせた。
「いたっ……えへへ…【人符】博麗麗香 【人符】狗神秕 【人符】葉籠優真 【人符】カルト 【人符】輪童刹那 【人符】柿音奏 【人符】射命丸文 【人符】霧雨魔理沙ほら。みーんな一緒だよこれでさびしくないよ」
突如行方不明になっていた皆が現れた。
ハクリはニコニコ笑って霊夢に近づく。
だが、霊夢はハクリを突き飛ばした。
「そんなの皆じゃない…そんなのただの人形。そんなのっ!!お母さんたちじゃないっ!!偽りのお母さんたちなんか・・・いらないっ!!」
霊夢は封魔陣をハクリに喰らわせようとした。
「んー?【博麗】守護」
麗香の人形がハクリの前に立ち、ハクリを守った。
しかし、霊夢の動きは止まってしまった。
(…たとえ人形でも、お母さんだけは傷つけられない。わたしってなんて馬鹿なんだろう)
霊夢はその場に崩れ落ちた。
その時だった。
「待たせたなっ!」
バリーン
窓ガラスが割れ、たけるんが突如加勢した。
「…霊夢様。私が霊夢様を援護します。だから、いっしょに…あのガキのふざけた幻想をぶち壊しましょう!!」
瑠璃に支えられ、霊夢はまた立ち上がった。
「えーっと…私も頑張るからね!霊夢!」
その瞬間、エルは文人形に能力を使ってしまった。
文人形はわけもわからず仲間の人形たちを攻撃しだし、結果的に壊れた。
「さすがエル!私たちにやってのけないことを平然とやってのける!そこに痺れる憧れるぅっ!!」
エルは頭をさすった。
「えっと…霊夢さん。私も頑張ります!魅咲さんの為にもっ!」
和子も加勢する。
「さあ!かかってきなさい!」
霊夢たちは団結をし、さらなる力を手に入れたのだった。
―――――――――――――――――――――――
なんか変なネタ使ってばかり…
キャラ崩壊半端なくてすいません!!
8:べに :

2014/06/30 (Mon) 18:56:37

書きますねー
―――――――――――――――――――――――
「なにぃ!?貴様、何者だぁ!!」
ハクリが霊夢に問うと、霊夢はくすっと笑った。
「楽園の素敵な巫女!博麗霊夢よ!」
バーン!!というテロップが入りそうなこの一言、
ハクリを挑発するにはかなり有効だ。
「そうよ!そしてその霊夢様の母、麗香さまの式神!光鬼瑠璃!」
瑠璃がポーズを決める。
その後ろからエルが飛んで、
「そして私は霊夢の友達!厄介事は大体私の仕業!エル!」
空中でポーズを決める
「そして同じく霊夢の友!たけるん!」
たけるんも悪ノリしてポーズを決める。
バリーン!
「まだ誰か来るの!?人形館のガラス割りすぎでしょ!!」
入ってきたのは、ゼルだった。
そして霊夢たちの情けないポーズを見て、空気を読もうと、
「そして僕は雑貨屋店主!堕ちた天使!ゼル・ドラスト!」
ポーズを決めた。
「…」
ハクリはもう霊夢たちに哀れみの目を向けていた。
バッ
ハクリが右手を振り上げると、
優真にんぎょうがうごいた 
「優真さん優真さんあの人たちの頭なおしてあげて」
優真人形はゆっくり歩きだした。
―――――――――――――――――――――――
霧悪いですが斬ります!
後、挿絵書きたいのですが、
誰がどのポーズがいいとかいう要望無いですか?
なければ勝手に決めさせていただきます
9:べに :

2014/07/07 (Mon) 16:32:16

早く終わらせよ
人形師
その時だった。
霊夢が優真人形に飛びかかる。
「…!【思考】アンノウンシューター」
その弾幕が向かったのは、霊夢ではなく瑠璃だった。
瑠璃はものすごいスピードで弾幕を避ける
「フンッ!なめるんじゃないわよ!」
それでも優真人形はまだ弾幕を打ち続けている。
まるで、拳銃を撃つかのように、
「【真符】ミニスパーク!」
優真人形の後ろから、エルが攻撃を食らわした。
優真人形は不意を突かれ、その場に倒れた。
「うわー…邪道だなぁ…」
ゼルは、哀れみの目を霊夢達に向けていた。
「嘘でしょ!?つ、次は…」
ハクリは慌ててスペルを探している。
いくらハクリでも、大人数を人形にしてしまったら、スペルを探すだけでも精一杯だ。
「もたもたしている暇などない!幼女を傷つける趣味はないけれどこれは別だっ!」
たけるんが剣を出し、ハクリに突撃する。
やっとのことでスペルを取り出したハクリだったが、なすすべなくやられてしまった。
「弱っ!?っていうか弱いのレベルにも入らないわよ!?これ!?」
霊夢が驚愕の声を出す。
もちろん、ハクリのスペルはすべて消え、麗香たちが現れた。
「…ん?今まで何やってたのかしら」
現れた麗香に、霊夢は抱き着いた。
「お母さん!会いたかったよ…!!」
麗香は、きょとんとしていたが、霊夢の頭をやさしくなでた。
そして、霊夢たちが、人形館を出ようとした時だった。
「ウフフフフ…ここからは、出さない…!!」
突如、ハクリが起き上がった。
しかし、ハクリの背には、【最初の部屋にいた少女】の羽がついていた。
「…!?こいつ、ハクリじゃないわ!また、別の何かよ!!」
瑠璃がそう叫ぶと、霊夢達はバッと身構えた。
「ご名答、私はニア博麗の巫女、前にあったわよねぇ?」
霊夢は、ハッと思い出した。
「あんたは最初の…!!」
瑠璃と、エル、和子もそれを聞いて思い出した。
すると、ニアはくすくす笑い始めた。
「さぁ遊びましょう?お互いの命、尽きるまで…!!
【連帯符】憑依と操の大合唱!」
その瞬間、すべての物が浮き上がり、霊夢たちに飛んできた。
廊下に飾ってあった人形たちは、すべてニアの羽がついて、襲いかかってきた。
「【超思考】竜の翼!」「【真符】ミニスパーク!」「【召喚】武器の祭り!」「【麗符】咲き誇る赤い華!」
優真、エル、たけるん、麗香がスペルで人形たちを破壊していく。
そして、残った者たちは、ハクリに攻撃を続ける。
数分後
「はぁ、はぁ…これで、トドメ!!【麗符】夢想封印!」
ハクリは今度こそ倒れた、ニアの羽も消えていた。
こうして、人形館での戦闘は、幕を閉じたのであった。
後日談―――――――――――――――
「…うふふ、怒っちゃダメ、怒っちゃダ…無理!もう!白黒!なんで人形とか壺とか盗んでいくのよ!!ああ!!魔道書まで…」
ハクリが魔理沙に向けて、怒りの弾幕を放っていた。
「ふん!決まってるさ、お前みたいな子供にはまだ早いからだぜ~!それに、お前も私のところから魔道書とっただろ!」
ハクリと魔理沙は、泥達(泥棒の友達)になっていた。
in神社
「すいませんでした…」
「いいのいいの、あの後お賽銭くれたじゃないそれだけで十分よ」
麗香と、ニアが、縁側で話していた。
それを見た霊夢は、麗香の膝に座った。
すると、ニアも負けじと霊夢の膝の上に座った。
「なんであんたも座ってるのよニア!ここは私の特等席よ!」
「私は人がしたくないことをするのが好きだから」
一方、霊夢とニアの中は、悪かった。
「二人とも喧嘩しないの!」
麗香に怒られると、霊夢たちは恨めしそうな顔で、
「「はーい…」」
と返事をした。
めでたしめでたし…
―――――――――――――――――
はい!終わりました!
「ちょっと待て!」
ん?な、何ですか…!?カルトさん!?
「なぜ出番がなかったんだ!」
すいません、入れるところなくて…
ユマさん、本当にすいませんでしたぁぁぁあぁぁ!
10:べに :

2014/07/07 (Mon) 23:07:44

調子いいし華陰玉終わらせよwwww
――――――――――――――――――
「さぁ、コスモ、お母さん、どちらから来るのかしら?」
咲楽は二人に拳銃を向ける。
その時コスモは、震えだした。
「ねぇ…いつから私の事コスモって呼んでいいって言ったけ?
 いくら恋歌さまの娘でも!許さない!【縛】!【鉄】!」
コスモが叫ぶとワイヤーのようなものが出現し、咲楽を縛った。
咲楽は身動きを封じられる。
「「待たせたな!/たわね」」
咲夜と魔理沙が乱入してきた。
「あんたたち!…ここはひとつやりましょう!」
霊夢がそういうと、全員頷いた。
「【恋符】マスタースパーク!」
恋歌はそれを持っている傘で受け流す。
「おいちょっと待て!それは反則じゃ…」
魔理沙が沿蹴部と、恋歌は突然笑い出した。
「うふふ、うふふふふふふふふふ…私、貴方のこと好きよ?好きだからこそ…弱点を知れる!【爆符】ラブラブドカーン!」
恋歌はそう言い、傘から弾幕を打ち魔理沙の箒に火をつけた。
魔理沙は箒の日を、床に打ち付けて消そうとした時だった。
「…さようなら♪【恋符】ドキドキ恋マジック♪」
魔理沙は被弾した。
しかし、魔理沙はその時「ファイナルマスタースパーク」を放った。
「うふふ♪【コスモ】じゃあね~♪」
何と恋歌は、それをコスモに浴びせたのだ。
「え!?恋歌さま…なん…で…」
コスモは倒れる。それと同時にワイヤーも消える。
「あんたなにしてんのよ!!仲間を盾にするなんて!」
霊夢が怒りの声を上げるが、
恋歌は動じない。
「え~?だって使えるものは使ってから壊さなきゃ意味ないでしょ?」
軽々しくそんなことを言い放つ恋歌に、
霊夢たちは怒りが募っていく。
「…霊夢お姉さん、ここは任せて」
咲楽が前に出る。
バンッ
恋歌は、拳銃で腰を打たれていた。
「嘘よね?ねぇ咲楽、嘘よね?ねぇ…」
恋歌は、そこまで言いかけると、倒れた。
霊夢が駆け寄ると、幸い息はしているようだ。
「ねぇ咲楽そろそろ正体を言ってもいいんじゃないの?」
霊夢が咲楽に聞くと、咲楽はゆっくり口を開いた。
「私は、桜の化身なの。貴方の神社にある、麗桜だっけ…あそこで生まれたの。お母さんも、桜の化身だったけど、そこから人間になった。貴方のお母さん、麗香さんの桜、居心地良くて、そのまま人間になれなかったの…あ、早くこの異変なおさなきゃ…」
―――
「ねぇ咲楽あんたホントにやるつもり?」
霊夢が釜淵に立った咲楽に問いかける。
「いいの私もどうせお母さんの玩具だったし…結局はいいようにされていただけ、お母さんにとっての【私】は、【存在する価値のない劣等種】だから、役に立って死ぬの…さよなら…霊夢お姉ちゃん、また生まれ変われる時は、人間がいいな…」
咲楽は、窯の中に拳銃を入れた後、消えて行った。
窯は、ピンク色の煙を吸い込み、あたりを夏に変えた。
「春はアンタも境内の桜見ましょうね…咲楽」
アタリはしんみりと静まり返った。
―――――――――――――――――――――
春、リリーホワイトが動き出す春
ここ博麗神社では、いつものように花見が行われていた。
「よぉ霊夢!お前も一杯飲まないか!」
魔理沙に酒に誘われるが、霊夢は博麗神社の裏へ行く。
「あら霊夢どうしたの?花見はいいのかしら?」
麗香にそう言われたが、霊夢は、境内で一番大きな桜の木の前に立った。
「咲楽、貴方の事、忘れてないわよ今頃ここにいるんじゃないの?咲楽…」
春風がふき桜の花びらが舞い、そこから声が聞こえた。
「また会えたね霊夢お姉ちゃん」
――――――――――――――――――――
終わりでーすwwwwwww
後は、忘却水と痛美章だけですねwwww
今日終りすぎな気がします。
11:べに :

2014/07/17 (Thu) 21:55:38

あーうー…ミルキーちゃん…
ここはわたくしベニスパーの小説書くところでありまして、
ミルキーさんは上の空いているところにミルキーの小説と書いて投稿すればいいんでうぃっす
―――――――――――――――――――――
東方痛美章一話

春風の吹く。此処、博麗神社では
巫女の博麗霊夢が、氷精のチルノと戦っていた。
「フッ!アタイの真の力!たーんと見せてやる!【凍符】パーフェクトフリーズ!」
しかし、霊夢はそれを涼しげな顔で避ける。
そして霊夢は、スペルカードを取り出した。
「【霊符】夢想封印!」
チルノはあっけなくやられてしまった。
その時、空が暗雲に覆い尽くされた。
「異変?…んなわけないか、こういうことするのは…レオナか天子ぐらいね注意しに行きましょっ!」
霊夢は、暗雲めがけて飛んで行った。
霊夢の推測は当たり、暗雲の上にあったのは暗霊城だった。
ギィ…
ドアを開けると、そこには暗霊城の主レオナがいた。
「あっ霊夢じゃない、此処には来れないはずなんだけど…また結界破ってきたのかしら?」
霊夢はため息を吐くと、レオナの近くまで来た。
「暗雲よ暗雲、どうにかしてくれないかしら」
レオナはそれを聞くと、くすくすと笑いだした。
「フフッどうにかしろと言われてどうにかする馬鹿はいないわ?別にいいけども、条件があるわ、私と戦って勝てたらね!」
レオナはそれを言い終わると、いきなり攻撃をしてきた。
「もう!本当に嫌になる!【霊符】夢想封印!」
霊夢は半ば怒りながらスペルをぶつける。
―――――――――――――――――――――――
斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る斬る
12:べに :

2014/08/01 (Fri) 10:44:16

もういや(´・ω・`)
――――――――――――――――
レオナは避けようとしたが、被弾してしまった。
「…チッ分かったわよ晴らせばいいんでしょ」
ぱちんと指を鳴らすと、暗雲が一気に晴れた。
「ふぅ…じゃあねもう会いたくないわ」
暗雲が晴れると、雲一つない晴天となっていた。
そして、霊夢がお茶をすすりに行ったその時だった。
ひゅーんグサッ
剣が、博麗神社へ降ってきたのだ。
「これ抜かなきゃ…レオナかしら…はぁ…」
霊夢は抜こうとするが、一向に抜けない。
その時だった。
いきなり空の色が赤、青、緑の交った色に変わり始めた
「い、異変!?」
霊夢はお払い棒を探しに行こうとした。
その途端に、空の色は元へ戻った。
「??なにがあったのかしら…」
この時は誰も気づいていなかった。
この異変はいつもの異変と違うことに…
――――――――――――――――
ファイナルカッター!
13:べに :

2014/08/30 (Sat) 18:09:48

ところがどっこい残念賞
――――――――――――――――――
数日後、あの剣はどうしても抜けなかった。
そして、幻想卿に異変が起き始めた。
in向日葵の花畑
「ったく…どうしてこうも虫が集ってるのかしら…」
幽香はリグルが犯人と分かりながら、虫を元祖マスタースパークで焦がしていた。
「む、蟲がっ!!こうなったら…【蠢符】リトルバグ!」
いつものリグルは勝ち目がないとわかっているはずだが、
今日のリグルは違った。
「あはははっ!!蟲を殺した償い、受けてもらうよっ!」
「…はぁ、【花符】幻想郷の開花」
しかし、難なく倒されてしまった。
むくり
「まだまだぁ!!」
なんと、リグルは立ち上がったのだ。
「っ!?」
in人里
「うらめしや~!うらめしや~!」
小傘は驚くはずもないのに、人間を脅かそうとしていた。
ドンッ
「きゃっ」
「わっ」
小傘が何者かにぶつかってしまった。
「ん…?あっ…!?」
ぶつかった人物は、
「あ、貴方は…」
早苗だった。
「ぎゃああああ!!」
in迷いの竹林
「コラー!てーゐ!待ちなさーい!!」
てゐと優曇華が鬼ごっこをしていた。
「べーっ!鈴仙なんかに捕まえられるわけないうさー!!」
てゐが下を出して挑発すると、鈴仙は
「【幻爆】近眼花火!」
スペルを唱えて発動させ、てゐに被弾させた。
「ひっひっひ…まだまだ逃げるうさー!!」
しかし、てゐはむくりと立ち上がり、奥へ奥へと逃げて行った。
in魔理沙の家
「ねえ魔理沙君、ここ最近空がおかしいよね」
「魔理沙おねーちゃん!冷と遊んで~!」
魔理沙は、大夢と冷にサンドイッチにされていた。
魔法の研究をしていた魔理沙にとって、それはとても邪魔くさいものだった。
「大夢、冷、そろそろ離れろ、うるさくって集中できないぜ」
魔理沙がいらだちながらそう言っても、二人ともべったり魔理沙にくっついている。
「だー!もう!!【恋符】マスタスパーク!!」
魔理沙は外に出て、マスパを二人にはなった。
「よっと…こんなの避けたらいいんだよ!」
避けるのが得意な大夢は軽々とマスパを避けるが、
「あわわわ…いぎゃっ!」
冷は被弾してしまった。
「はぁ…やっと離れた…おい冷、どこか痛いところはないか?」
魔理沙は冷に近寄り、問いかける。
「ううん、だいじょーぶ!…ねぇそういえばさっき…
 『全然痛みを感じなかった』んだけど、おかしいのかなぁ…」
冷は魔理沙の顔を見てそう答えた。
「え…!?」
痛みを感じないはずがない。あの高火力の攻撃は痛みも半端ではないはずだ。
「大夢、冷を連れて永遠亭に行くぞ!」
魔理沙は冷を背負うと、箒にまたがった。
「えっ!?永遠亭の場所って迷いの竹林があるからわからないよ!」
大夢が魔理沙に訴えかけると、魔理沙はため息をつき、
「だったら箒にまたがりな、逸れるよりはマシだろ?」
大夢は魔理沙にそう言われ、箒にまたがった。
「しっかり捕まっていろ…よ!!」
魔理沙は超スピードで永遠亭へ向かった。
――――――――――――――――――――――
キリキザン!
14:べに :

2014/09/29 (Mon) 20:32:59

inどこか
「さぁ、運命に呪われし我がリアナリー姉妹計画続行します!」
金髪の、赤い服を着た少女が十字架のようなものを取り出し、上に掲げた瞬間だった。
黒く淀んだものが十字架に吸い込まれていくのだ。
そして、吸い込み終わるとその少女は苦しみだした。
「ふふふ・・・これが幻想郷の痛みですね・・・皆さんの痛み、
 私が引き受けます・・・皆さん神のご加護があらんことを!」
その少女の背中には、悪魔のような羽が生えていた。
少女は高らかに手を挙げると、黒い球体を生み出した。
どんどん黒く淀んだものが吸い込まれていくのであった。
in永遠亭
「こ・・・これは・・・!?」
永琳が声を荒げる。
優曇華が、そばに来るとそこには
「酷い・・・火傷・・・」
酷い火傷を負った冷を担いだ魔理沙と、大夢がいた。
永琳が診察室へ運ぶと、優曇華は魔理沙に近寄った。
「で、どういうわけなの?あんたの連れて来た子が火傷してるなんて、それにこの子何処の子よ?まさかあんた・・・」
魔理沙はずいずいと迫られ、どんどん小さくなる。
優曇華の顔は、怒りくるっていて、目が赤く光りだしそうだ。
「ま、まぁ落ち着けって・・・あいつは私の妹だ、火傷したのは私がマスパぶっ放したからだ」
魔理沙が次々と説明するが、鈴仙はまだ怒っていた。
「普通実の妹に弾幕ぶっ放す奴いる?もしかして妹じゃないとか?まさか魔理沙あんたついに大変なものまで盗むようになったとわね・・・」
鈴仙は話を聞かずにべらべらしゃべり続ける。
その時、魔理沙の何かが切れた。
「だーもう!ムカつくーっ!!私はただ纏わりついてきて鬱陶しかったから大夢も一緒にマスパぶっ放したんだぜっ!!」
魔理沙は怒鳴り声をあげた。
その時だった。
「うどんげーうるさいわよー・・・」
輝夜がのっそりと奥から出てきた。
アタリはシーンと静まり返った。
―――――――――――――――――――――――
キル〇キル!!
最近ネタ切れで頭痛くて筋肉痛で・・・
ふわふわアブラカタブラの効果でしょーか?ww
15:べに :

2014/09/30 (Tue) 17:34:56

最近チート多いよね、まぁ別にどうにかしろとは言わないけどさ
今回は過去編ですね、レオナの
――――――――――――――――――――――――
過去幻想~禁忌の妖怪~
レオナは、もとは人間だった。
本人は覚えてはいないらしいが、人間の時の名前は
【ルウ・バンサルト】だったらしい。
バンサルト家は、演奏会で有名で、
ルウは姉の【ラミィ・バンサルト】の次の跡継ぎだった。
「ラミィお姉さま!今日も楽しく遊びましょう!」
「いいわ、ルウ。さ、今日は何して遊ぶ?」
二人は後継者だが、いつも仲よく遊んでいた。
いつも、幸せだった。あのころは
しかしある日、とあるホテルに泊まって寝静まった時だった。
ビーッという胸が張り裂けるような警報音と、異常な熱気
「お母様たち・・・どこでしょうかー?」
ラミィとルウは、起きて両親を探しに行った。
外に出ると、メラメラと燃え盛る炎に逃げ惑う人々
「お母様たちは、たぶん先に逃げらしたのですね!」
ラミィとルウは逃げることを決意した。
そんな時、ガラガラと床が崩れた。
とても不運なことが起きたのだ。
ほぼ同時に地震が起きてしまった。
「ラ、ラミィお姉さま!」
遠くへ落ちたラミィへ手を伸ばすルウ、しかし次の瞬間
ラミィは瓦礫の山へと消え去っていった。
数日間後、消防車や救急車も来なかった。
ただ、周りには死体の山があるだけだった。
かろうじて生きている人間もいた。
お腹のすいたルウは悟った。
「おなかがすいたのなら・・・人間を食べればいいのだわっ!」
ルウは、自らの肉体をむさぼると苦しみと、快感が襲ってきた。
「おいしいわぁ・・・」
ルウは気づかなければいけなかったのだ。
何日も飲まず食わずで生きている人間がいるわけがないと
人間を捕食することにより、生きたいという欲望が増える
どんどんどんどん増えていき、人食い妖怪へと姿を変えた。
「ん?蝙蝠だわ・・・いただきまーす」
ルウが人食い妖怪になって日が浅い頃、
とても大きな蝙蝠を見かけ、捕食することにしたのだ。
しかし、それは蝙蝠ではなかった。
「んっ・・・!?こ、これ・・は・・・・吸血鬼だわ・・・」
蝙蝠へ姿を変えた吸血鬼だった。
バリバリと背中の布が裂けて、羽が生えてくる。
「さてと・・・次はどの人間を捕食しましょうかねぇ・・・」
その吸血鬼は、【レオナ・ウィルサッド】だった。
レオナは、賢く、美しい捕食を好んでいた。
暗雲で恐怖する人間をあざ笑いながら捕食するのが楽しかった。
なのに、ルウに食われるだなんて、プライドが許さなかった。
そしてレオナはルウの精神を支配していった。
澄んだ瑠璃色の髪の色は、刺激的なピンクへ変わり
赤い目には、さらに赤みがまして深紅へ染まる。
ルウの体には、レオナの精神と、ルウの精神が入っていることになった。
つまり、二重人格のようになっているのだ。
「ねぇルウ・・・次はどの人間にするのかしら?」
レオナはルウに問う、
「紅白の巫女はどう・・・ねぇ・・・いいわね、そうしましょ!」
そのふとした願望が、暗霊城と呼ばれる大きな騒動になったのは
また別の話
――――――――――――――――――――――――
れおなのかこへんしゅーりょーでーす!
次はマナナンガル姉妹にしようかな?
てかそれぐらいしか思いつかない
16:べに :

2014/10/01 (Wed) 23:46:18

やっと痛美章の1ボスとうじょう
―――――――――――――――――――――――
霊夢は、もう異変に気が付いていた。
しかし、仲間を伴うことが強いられるだろう。
あの母、麗香でさえ仲間が必要だと称すのだからだ。
「うーん・・・魔理沙はどうせ今頃・・・うーん・・・」
仲間集めの為に、頭を唸らせる霊夢を、
ただ茫然に見ているものが一人
「ふぅーん・・・随分とお困りねー・・・」
その人物は、物音ひとつ立てずに消え去った。
霊夢が立ち上がった次の瞬間であった。
「へぇっくち!」
屋根の方から声が聞こえた。
霊夢はいそいで飛ぶと、そこには一人の少女がいた。
顔の片側は、火傷したかのように赤黒く変色している。
頭には、角のようなもの見える。
「あんた!一体何の用かしら!?」
霊夢がビシッと指を突き付けたときには、もういなかった。
ザパァ
近くの湖から何か物音がした。
「嫌な予感しかしないわー・・・」
霊夢はげっそりしながら湖の近くへ行くと
案の定、
「ごきげんようっ♪霊夢♪」
とある大きな異変の首謀者、水蓮がいた。
さっき覗いていたのも水蓮であろう。
「で、何が目的かしら?」
霊夢は水蓮を睨みつけながら問った。
――――――――――――――――――――――
in白玉楼
「えいっ!やあっ!たあっ!」
妖夢がいつものように、剣術の修業を行っていた。
その時に斬った、神霊から黒いものが吸い出されるのを目撃した。
「・・・なんでしょうか、あれ・・・仕方ない幽々子さまー?幽々子さま~?」
――――――――――――――――――――――
in紅魔館
「はぁ・・・まったく、レミリアさんは人使いが荒いです」
零夜は、いつものように紅魔館で働かされていた。
ちょうど、咲夜とともに廊下の掃除に差し掛かった時だった。
「あら?」
妖精メイドがベシャッとこけた。
それと同時に、妖精メイドから出た黒いものが吸い出されていく。
「お嬢様のところへ行きましょう、零夜」
咲夜は時を止め、レミリアのところへ向かった。
「えっ・・・!?僕もですかー!?」
零夜も、渋々向かうことにした。
――――――――――――――――
in永遠亭
「輝夜ぁ~・・・」
妹紅が、殺気を立て、輝夜に挑戦を挑んてきていた。
「また来たのね、妹紅・・・さぁ一戦やりましょうか?」
輝夜も、殺気を妹紅へ向ける。
そして、二人がスペルを取り出そうとした時だった。
「ちょ、ちょっと待て!けが人がいるんだぞ!」
魔理沙が必死に止めようとするが、輝夜と妹紅は止まらなかった。
その時、
「治療、終わったわよー」
永琳が、冷を連れて出てきた。
――――――――――――――――――――――――――――――
in霧の湖
「・・・やっぱりだ、痛み感じない」
神峰が、岩に我が身をぶつけていた。
包帯が取れ、血が滲んてきたというのに痛みを感じない。
「あれのせいか・・・?」
神峰が空を見上げると、そこには真っ黒な球体があった。
「痛みも感じぬうちに死なせるだなんて・・・悪趣味だな」
神峰は、包帯を取ると血のついた衣服を着たまま博麗神社へ向かった。
―――――――――――――――――――――
いあいぎり
17:べに :

2014/10/05 (Sun) 13:37:45

今思うとチートキャラって幻想郷理論的に消されちゃうよねスペルルールとかもあるしまぁべつにどうしろとは言わないけどさ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「私は霊夢の味方になろうかなーって思ってね♪」
水蓮がにこにこと笑いながら話し続けるが、霊夢はげっそりしていた。
「あのねぇ・・・散々人の記憶消した上に私の母さんや魔理沙を操って、倒したと思ったら失踪した奴がそれ言う?普通に考えて」
霊夢はイライラしながら水蓮の話に水を差した。
水蓮は一瞬きょとんとしたが、にっこり笑った。
「でも誤算だったのよ?アンナを解約させられたのは」
霊夢は、まだイライラしていたがしかたないので仲間に加えることにした。
「霊夢は・・・麗k・・・いや、麗香様と行動したらどうかしら?じゃあねぇ♪」
水蓮はパシャッと飛び込むと、姿を消していった。
「結局、あいつの正体はわからないのよね・・・アンナってやつとも完全に解約させたわけじゃないし」
霊夢はため息を吐くと、本殿の中へ入っていった。
―――――――――――――――――――――――
in人里
「【虹符】アンブレラサイクロンっ!!」
小傘は、いち早く逃げるために、スペルで目くらましをした。
「今のうちにっ・・・」
小傘は墓場へ逃げ込んだ。
「ケホッケホッ・・・全く、話があるというのに・・・」
早苗はすたすたと人里を歩き始めた。
in永遠亭
そこには、ボロボロの妹紅と、ボロボロの輝夜がいた。
「どう言う事かしら妹紅、手加減なんかいらないわよ?」
しかし、妹紅はきょとんとしていた。
「それはこっちのセリフだ。輝夜お前手加減してるな・・・?」
すると、輝夜もきょとんとした。
「手加減はしてないのに・・・なんで?」
―――――――――――――――――――
inどっか
黒い球体はどんどん大きくなっていく。
そして、
「そろそろ、幻想卿の痛みが消え去るわ・・・」
とても大きな球体へと進化した。
どろどろとしていたのが結晶化して
大きな雪の結晶のような形へ変えていった。
―――――――――――――――――――――――
エアスラッシュ!現世斬!
18:べに :

2014/10/05 (Sun) 20:35:37

鈴さん1周年おめでとうございます!
――――――――――――――――――――――――
in守矢神社
「すーわこっ♪」
「ゲゲッ!」
べにが諏訪子に抱き着こうとする。
その時、ちょうど神奈子の御柱が直撃した。
「諏訪子に触るんじゃないよこの馬鹿が」
ぷんすこと怒っている神奈子。
その時、ちょうど早苗が帰ってきた。
「ただいま帰りましたーお昼ご飯作りますねー
 ・・・ってべにさん、なんであなたがいるんですか?いい加減に諏訪子様のことは・・・」
早苗も顔を歪ませ、ベニを踏ん付ける。
もう集団リンチだ。
「ほら諏訪子様も」
早苗に言われ、諏訪子も踏みつけた。
ゲシッゲシッゲシッ
そんなことになっているのにべにはまだ埋まっている
「諏訪子に踏まれたっ・・・!!我が人生に一生の悔いなし!」
そんなことを思っているなど知らずに諏訪子達はベニを踏むのをやめなかった。
in人里
「えっへへー♪今日はなに買おうかなー?」
美衣が姿を消して、人里へ入り込む。
なぜ姿を消す?と思われがちだが、人里には阿求や慧音などの要注意人物がいるからだ。
つまり、買うではなく盗むが正解なのだ。
「あ~!!泥棒だ~!いけないんだー」
後ろにいたこいしに見つかった。
「ゑ!?な、ななななんで!?私のこと見えないはずなのにっ!」
美衣は焦って、姿を現してしまった。
「あ」
―――――――――――――――――――――――――――――
六尺六寸の物干し竿!
19:べに :

2014/10/07 (Tue) 20:39:48

ウマウマかアルカディア号のパロやりたいな
―――――――――――――――――――――――――――
in博麗神社
「お母さん、そういうわけで一緒に異変解決しに行くことになったのだけど・・・」
霊夢は麗香に水蓮との出来事を伝えることにした。
そして麗香は一瞬呆れたようなそぶりを見せたがにっこり笑った。
「いいわよ霊夢、他の子達も集めましょ?魔理沙とかね♪」
麗香がそういうと、霊夢はぱあっと目を輝かせた。
その様子を水蓮は遠めに眺めていた。
「・・・今の博麗の巫女には、まだ仲よくすることはできないわ」
水蓮はそうつぶやくと泉の中へ姿を消した。
in紅魔館の図書館
「パチュリー様ぁ・・・なんか最近おかしいような気がしますです・・・」
クロがパチュリーにこそっと耳打ちをする。
「そうね、最近小悪魔が本棚に頭をぶつけたから
 いそいで治療してあげようと思ったら小悪魔が立ち上がってまた仕事を始めたの」
パチュリーも、クロにぼそっと呟く。
「異変・・・ですかね?」
「多分そうね・・・クロはどうするの?」
パチュリーがクロの様子を窺うようにそっと囁く
「どうするって・・・解決に行きますです!」
パチュリーは、ふっと微笑んで準備を始めた。
――――――――――――――――――――――
短いですが此処で
えーっと確か9月の・・・13日ぐらいから来て
14日ぐらいから小説書き始めたので
すごい過ぎてますね
今日で1年1ヶ月17日ですね
1周年過ぎてたのが驚き桃の木山椒の木です。
ちなみに
私の小説の目標は、D.Gray-manみたいな感じです。
鬱とシリアスとちょっとしたギャグを目指しています。
私のきまぐれでかいたちょっとした日記みたいな小説を読んで面白いと感じられたら嬉しゅう限りです。
これからもべにの小説をよろしくおねがいします。
20:べに :

2014/11/12 (Wed) 07:31:04

in白玉楼
「あら、空の様子がおかしいわねぇ」
幽々子が団子を食べながらつぶやく
その隣にいる妖夢は、首をかしげていた。
「ん?そうなんですか…ってうわぁ…」
空は黒く塗りつぶされていた。
さらには至るところから黒い靄が吸い上げられている
「さてと、異変ですかこれは解決しにいきましょう」
妖夢は幽々子と共に行動しいため、後ろを振り向いた。が、
「幽々子さま~!?どこですかー!」
幽々子はそこにいなかった。
in紅魔館
「そう、分かったわ零夜に咲夜異変解決に行きなさい」
咲夜はえぇと、零夜はえー…と返事をした。
ガシャン
厨房から音が聞こえた。
「お嬢様、少しばかりお待ちを」
パッと時間を止め、厨房へ向かう
「貴方達どうかしたの?」
そこにいたのは倒れている妖精メイドたちと、どこからか侵入したのか、エルがいた。
「…エル貴方また?」
咲夜が震えながらエルに問い詰める。
「うんやっちゃったてへっ」
咲夜はハァとつぶやくと、エルを連れてレミリアのいる部屋まで移動した。
「お嬢様、気が変わりました、エルと行くことにしましたわ」
エルはえっ!というように驚いた。
咲夜がエルに恐ろしい笑顔を見せた。
「皿を割ったお詫びとして同行なさい」
エルはしょんぼりして頷いた。
「じゃあ零夜は…うーん…誰と行かせましょうか…」
レミリアがうーんと頭を抱えて唸る。
零夜はほっと一息ついた。
しかし咲夜はそこを見逃さなかった。
「美鈴に行かせましょう、あの子自身行きたいでしょうし」
零夜はトホホ…とがっくり床に倒れついた。
in太陽の畑
「ふぅん・・・いつにもまして威勢があるじゃない」
幽香はリグルと戦っていた。
リグルは次々にスペルを発動させる。
さらに、虫も湧いてきたのでめんどくさくなってきた。
「仕方ないわね…【幻想】月に叢雲花に風」
幽香は向日葵を傷つけずにリグルと虫を焼き払った。
「まだま・・・「やめておきなさい」!!」
幽香はリグルに傘で小突く
「これは異変よ」
幽香はそういうと、傘を差して歩き始めた。
呆然とつったっているリグルを置いて
21:べに :

2014/11/20 (Thu) 20:22:51

暇だし
―――――――――――――――――――――
そんなことがある中、
幻想郷の空はすっかり暗くなり、夜が訪れた。
夜と言えば、あの妖怪たちが姿を見せる。
「わはー」
人食い妖怪だ、奴等は暗き森の中に迷い込んだ人間を捕食する。
そのために、夜は人里を出ないように言われている。
だが、稀に言いつけを破る馬鹿がいる。
そんな馬鹿どもはたいていが食われてしまう。
「今日はごちそうがいっぱいだね」
そんな妖怪の一人、ルーミアは舌なめずりをする。
今宵の夜は肝試しということでたくさんの人間が森へ訪れていた。
「今宵はよい宴になりそうね」
妖怪にしたら気高いレオナも、ルーミアとともに人間の捕食の場面に立ち会っていた。
そんな人間たちは逃げることはせず、大人しく捕食されるのを待つしかない。
「フフッ永遠消えない闇を貴方たちにお届けするわ」
レオナは黒い弾幕を手に生み出すと、人間たちへぶつけた。
暫くの間は、激痛と疲労、恐怖で動けないであろう。
恐怖、苦しみ、それらは彼らを甘くする。
味わうであろううまみを思い浮かべ、ルーミアはにこにこと微笑む。
ドンッ
その弾幕は人間達にぶつかる。
ルーミアはその瞬間に飛び出した。
「いただきますなのー」
しかし、途端にルーミアは後退りをした。
「ちっ逃げられたか、仕方ないわ今度に回しましょ」
―――――――――――――――――――
短いですが此処まで
22:べに :

2014/12/12 (Fri) 07:32:55

東方痛美章【痛みなんて】
――――――――――――――
神峰は博麗神社の階段へたどり着くと、そこでがっくり倒れた。
「痛みは感じなくても、体の方は限界…か…」
神峰はゆっくり目を閉じた。
無理をしすぎた体は徐々に力が抜けていく。
そんな状況でも感じるものは一つだけあった。
「もう死ぬのね、そしてまた神峰として生まれ神峰として死ぬ」
それが妖精の定め
一回休みなのだから、もう二度と他人として生まれることはできない
「まぁ私はアイツを殺すことができないのが心残りね」
今も感じるあの恨み、友人を奴に殺された。
アイツ、レオナ
「でもどうこう言ってる暇じゃないもの、大好きだったわ…魔理…」
しばらくすると、神峰は目を閉じたまま動かなくなった。
―――――――――――――――
「フフフ遠くには行けなかったようね」
レオナは先ほどの人間たちを見つけた。
ルーミアもその場にいて、舌なめずりをする。
「恨むなら自分たちの頭を恨みなさい」
レオナはそうつぶやくと、手のひらに弾幕を作り出す。
「それでは…」
ルーミアとレオナはカッと目を見開いた。
その目は、獲物を見つけた狼のような目だった。
「「いっただきまーす♪」」
今宵は良い宴、少し欠けた満月
そして肴となる人間達。
声なんて聞こえない
聴こえるのはただ一つ、騒音だけ
その騒音さえも貫いて魔法の森に悲鳴が響き渡った。
――――――――――――――
「仕方ない…人里にでも言って食材を調達しましょう」
妖夢はとぼとぼと歩いて行った。
―――――――――――――――――――
終わり、少し短い、死にたい
23:べに :

2014/12/12 (Fri) 19:55:58

痛美章【妖精なら】
――――――――――
霊夢は麗香とともに神社を飛びさる。
その瞬間に、麗香の視界に何かが移る。
それは変わり果てた神峰の姿だった。
ボロボロの布切れのようにけがを負い、眠っているように目を閉じている。
そして、捨てられた子猫の末路のようにピクリとも動かない。
「なっ…!」
麗香は応急処置をするために、心拍数などを確かめる。
その結果は、心拍数0の死と見なされた。
霊夢はとある違和感を覚える。
「ねぇ母さん、神峰って妖精なのよね?妖精なら…一回休みで死体は消えるはずよね…?」
麗香はそれを聞くと、すぐさま神峰の背を確認する。
そこには、妖精の羽なんてものはなかった。
――――――――――――――
神峰side
気付けば真っ暗な空間にいた。
もう少しで一回休みでまた元通り
たった一回休むだけ
休んだらまた次頑張ればいいだけなのだから
「ねぇ――、まだ…」
誰だよそんなムカつく声を出すのは
アイツはもう死んだんだ。
騙そうとしても無駄、アイツのことなんてもう思い出したくもないもの
「ねぇ神峰、まだ…



   自分がまだ妖精だとでも思っているの?」
は?
何言ってるの、私は神峰妖精よ…?
「かわいそうな子、結局そうやってまた一人で背負い込んで友達を置いていくんだね」
黙れ…
「魔理沙って子もきっと私と同じ、中途半端で疑心暗鬼な神峰を見放されて神峰が置いていくもんね」
黙れ……
「ねぇ神峰いい加減に気付きなよ」
黙れ………!!
「否定して目を背けて…それの繰り返し結局私のことも忘れちゃったのね」

「ねぇ神峰、覚えているでしょう?あの日私が神様に願ったこと」
…!!
「『神峰を妖精じゃない何かにして』…そうだったわよね?」
まさか…!
「そうよ、神峰はもう妖精じゃない」
嘘だ!
一回休みになってまた生まれて…
「そうね、目が覚めたらまたやり直せばいいものね神峰が妖精ならね」
じゃあ…私は…何…?
妖精でもなく、人間でもない…
「ここじゃ蓬莱人…かな?その類だよ」
じゃあなんで私は死んでるの?
「言ったでしょ、蓬莱人のようなものなんだからすぐは回復できないわ、一分くらいかしら」
どうして…私が…?
もっと適している人材があったでしょう!?
なのにどうして私なんかが…!
「愛よ」
愛…?
「愛とは即ち呪いの類、貴方は私に愛された。私は貴方を呪った、もう二度と妖精として生きていけない体にしたのよ」
…そういうことだったわけか
妙に一回休みが早いと思ったわよ
それもあんたのせいだったなんてね、
「そろそろ時間よ、またね神峰」
もう会いたくなんてないわ…――…
――――――――――――
目が覚めると、そこは博麗神社だった。
―――――――――――
続く
神峰さんに設定盛りすぎだテメェ
でも神峰さんにはもう時間がありません
死ぬ度寿命が近くなってます
24:べに :

2014/12/19 (Fri) 16:54:44

東方痛美章【いざ異変解決へ】
「神峰、大丈夫なの?」
霊夢が心配そうに神峰に尋ねる
「えぇ大丈夫よ」
神峰はにこっと笑いかけた。
しかし、麗香は顔をしかめた。
霊夢はそれを見ると、首をかしげた。
そうして殺伐とした空気が訪れた。
「…早く解決しに行きましょうか」
空気を断ち切ったのは、なんと神峰だった。
「そうね、早く解決しに行きましょう!」
霊夢達はそういうと、空を飛んだ。
―――――――――――――――――
紅魔館周辺では、クロとパチュリー、咲夜と零夜が
周囲を警戒しながら進んでいた。
ふと、その時だった。
「ちょっと皆…」
「ストップ…です」
クロとパチュリーが言うと、次の瞬間に霊夢たちと遭遇した
「霊夢さん?」
―――――――――――――――――
花畑で幽香は希彦と遭遇した。
「あら珍しい顔ね、私はこの悪趣味な異変を解決しに行こうとしているのだけれどあなたはどうなの?」
幽香が希彦に話を持ち出す
「ふーん楽しそう、じゃあ私も行きますね」
幽香と希彦は空を飛ぶことにした。
その時、
「あら霊夢」
霊夢達と遭遇した
――――――――――――
「大夢、私らも解決に行くぞ早くしないと霊夢の奴に咲きこされちまう」
大夢を箒に乗せると、魔理沙は出発の為に八卦炉を箒の先端に付けた
「…ねー大夢おにーさん?おねーちゃんになにかしたら…許さないから」
冷に言われ、大夢は苦笑いをした瞬間箒が浮いた。
「うっわぁ!危ないよ魔理沙君!」
しかし、魔理沙は黙っている
「…下っ端のお出ましってところか」
目の前には、角の生えた少女がいた。
「私今、すっごく調子いいんですよ…だからまずは遊びがてらに…貴方たちを殺しちゃいます♪」
そういうと、少女は槍を取り出した。
「えーい♪」
少女は槍をアトラトルにつけ、遠心力を利用して、その槍を飛ばす。
威力は手で投げたときの47倍、つまり30階のビルから物を落としたぐらいの衝撃だ。
さらにたくさんの分かれ目があるので命中力も高い
「チッ…遊んでいる暇はないんだけどな…大夢!いくぞ!」
魔理沙はスペルを取り出した
「人間たちに何ができるっていうのよ?ほら新兵器、アトラトルの恐怖思い知りなさいよ」
魔理沙と大夢は間一髪のところで回避した。
しかし、その槍は冷の方へ飛んでいく
「ぴっ…!!」
グサッ
冷に槍は突き刺さる、アトラトルによる47倍の威力が冷を襲う
悲鳴を上げる暇もなく、冷は静かに意識を失った。
「え…?れ…い…?」
箒から降りて近寄ると、そこには槍の突き刺さった見るも無惨な姿になった冷の姿があった。
もしあのときにマスパで破壊していれば、少女がアトラトルを使わなければ
そんな悔みが魔理沙の脳の中で蠢く
「あの時…私が…」
ぽたぽたとこぼれる雫、しょっぱい味の雫
「あは…あはは…あっははははははは!!」
少女がケラケラと魔理沙を見てあざ笑う
そして次の瞬間には、いなくなっていた。
「魔理沙君!大丈夫!?」
大夢が魔理沙に駆け寄る、魔理沙は涙を拭いた。
「私は大丈夫…でも冷が…」
魔理沙は冷に応急手当てをしようとする
その時だった。
「それには及ばないわ」
駆けつけた永琳がいた。
――――――――――――――――――――――――
続く
サブタイトルがついた時、もう終わりは近いと思っておけ
25:べに :

2014/12/21 (Sun) 09:59:11

東方痛美章【敵のアジト】
「この子の手当てはしておくから、貴方達は行きなさい」
永琳はそう言い放つと冷を連れて永遠亭の中へ入っていった。
「…行くぞ」
魔理沙と大夢は箒に乗ると、空へ浮かんだ。
ちょうどその時だった。
「チッ…霊夢か」
霊夢達と遭遇した
―――――――――――――――
「…魔理沙たちと合流できたらいいわね」
アリスと華緋は魔法の森の中を歩いていた。
「そんなこと言っていたら…来たわよ」
ちょうどその時に、霊夢たちに遭遇した。
―――――――――――――――
「ふぅ…これで異変解決に行くメンバーはそろったかしら」
霊夢は汗を手で拭う
「ところで、敵のアジトってどこにあるんだぜ?」
魔理沙は霊夢に心配そうに聞いた。
その後霊夢は、ポリポリと頭を掻いた。
「知らないわよ、あーあちょうど紫でも来てくれればなぁー」
そうつぶやいた瞬間に、紫が現れた。
「やっほ霊夢」
突然の出来事に霊夢は驚いて距離を取った。
霊夢以外の物たちも、身構えていた。
「やだ酷いわ~呼び出しておいてそんな扱いだなんて…」
紫ががっかりしたように指でのの字を書く
しかし、空中で
「ところで紫、敵のアジトはどこなの」
霊夢が紫に聞くと、紫はフフッと笑った。
「空よ」
紫は指を差した
「空?」
――――――――――――――
策略的脱退
なんか疲れてきた
26:べに :

2015/01/15 (Thu) 18:19:10

東方痛美章【貧弱な鬼、紗南】
――――――――――――――――――
霊夢達は、紫と別れてから空を飛んでいた。
「ったく・・・雲のせいでよく見えないったらありゃしないわ」
空を飛ぶのはいいのだが、謎の雲のせいでよく空が見えない。
さらに天候も悪く、雨が降り出した。
「お嬢様たちが来てなくてよかったです・・・」
クロは「良かった」とつぶやくと、胸をなでおろした。
しかし、パチュリーは咄嗟にクロを庇った。
その瞬時に上空から少女が現れた。
「お前は・・・あの時の・・・!!」
魔理沙がその少女を睨みつける。
間違いない、冷に重傷を負わせた相手だ。
「・・・ごめんなさい」
少女はそうつぶやくと、槍を取り出しパチュリーの方へ投げた。
「これぐらい・・・っ!?」
パチュリーは、何かを感じ取り槍を避けた。
その数秒後、地上の方で建物が壊れた。
「あれ、私の家・・・」
アリスがぽつんと悲しげにつぶやいた。
地上の方では、上海人形やら蓬莱人形などが無惨に壊れていた。
「・・・あとで直してあげるから待っててね、皆」
アリスはそうつぶやくと、戦闘用に持ってきていた人形を取り出す。
「先手必勝!【本気】自殺誘導!」
「油断大敵、【注力】トリップワイヤー」
紗南は、あっさり倒れてしまった。
思ったよりも貧弱だったのは、言わなくてもわかる。
「さ、早く行きましょう」
自宅を壊されて、イライラしているのかアリスは急かした。
――――――――――――
短いけどスマソ
幽〇白書見てました。すいまそん
27:べに :

2015/02/15 (Sun) 10:20:38

東方痛美章【固く結んだ糸は解けない】
霊夢達が先に進むと、レーザー弾が降ってきた。
それをかわすが、雑魚妖精たちも現れ、弾幕を張り始めた。
「ほんっと邪魔ね!【霊符】封魔陣!」
雑魚妖精たちは消し飛んだが、レーザー弾は消えない。
しばらくすると、少女が現れた。
髪は三つ編みだが、所々ほつれがある。
「わぁおすごーい!ミサ驚いたー!付喪神が驚くっておかしいわねーあははっ!」
ミサと名乗る少女は、一人で淡々と話を進めていく。
「あとそこの人間、なんで脇出してるの?変なの変なの!もーっと変なの!あははっ!」
正直ウザい、耐えかねなくなった霊夢は
「うるさいわねアンタ!あんただって不恰好じゃない!」
ミサがぴたりと止まる
霊夢達は、ヤバいと思い身構えた。
しかしミサは、
「あははっ!そうだったの?気付かなかったわ!あははっあははっ!変なの変なの!あははははっ!」
霊夢達は、ガクリと崩れ落ちる。
そして体制を整えなおした。
「あんたポジティブねぇ…」
霊夢はもう呆れている
「だけどっ!ここは通せない!ミサが見るも無残な姿にしてあげるわねっ!あははっあははははっ!」
そこまで言うと、ミサはしんと静まり返る。
「【結符】弾幕アート」
そうつぶやくと、たくさんのレーザー弾が形どりながら降ってきた。
レーザー弾はたくさんの小さな弾幕の塊であり、避けることが難しい。
しかし、そこで麗香も対抗しようと身構えた。
「【麗符】咲き誇る赤い華」
ミサの放った弾幕がかき消される。
ミサはそれを見ると、ムッとして
「【祟結】解けぬミサンガの祟り!」
たくさんの弾幕が降り注ぎ、避ける暇もない。
「…これまで色々な住民を見てきたけれど」
咲夜がパッと弾幕を避ける。
そしてミサの後ろへ回り込んだ。
「後ろが安置の奴なんて初めて見たわ!」
ミサは振り返り、反抗を試みようとした。が、
「【奇術】エターナルミーク」
咲夜によって征された。
「とおってもいいよ…あは、は、あはは、あは…」
そこまで言うと、ミサは墜落して行った。
遠のく意識の中で、ミサはこんなことを考えていた。
(お姉さまたち・・・ミサ、ダメでごめんなさい…)
そのまま、魔法の森へ墜落した。
ちょうどそこには、
「だぁれ…?」
永遠亭から帰宅した冷だった。
――――――――――――――――――――――――
わむばむろっく!
はすたぁ!はいたぁ!キッチンはいた~!
あばばばばば゛ばばばば゛゛は
はい、シリアスタイム、まだまだ続くよ
28:べに :

2015/03/01 (Sun) 15:04:26

東方痛美章【野良座敷童】
ミサは気が付くと、魔理沙の家にいた。
「ここは…?」
すると、何者かが近づく音がした。
その人物は
「ん、食べて」
冷だった。
ミサは出されたスープを飲む。
「おいしい…あは、ははは…」
ミサは、気が付くと泣いていた。
足止めできないのが悔しくて、自分の非力さが悔しくて
止まることを知らない涙は、ぶわっとあふれ出す。
「…泣かないで」
しかし、ミサの涙は止まらない。
冷は、そんなミサに怒りが生じた。
パシンッ
軽い音が響く
「泣くなって言ってんの、分かる?」
冷は冷たい目でミサを見つめる。
ミサはそういわれると、泣き止んだ。
「…私もだから」
ふと冷がそうつぶやいた。
「…私も一人ぼっちだったからなんとなくわかるの
 貴方のことなんとなくだけど」
ミサはそれを聞くと、ぎゅっと冷を抱きしめた。
「わたしにはお姉さま達がいて、だけど一番上のお姉さまは
 出かけたまま帰ってこなくて…!なのに皆普段通りで、
 ほんとはどこにいるか知ってて…私には教えてくれなくてっ…!!」
冷は、そっとミサの頭を撫でた。
ミサは冷の体に寄り添って、泣いていた。
―――――――――――――――――
そのころ霊夢たちは
上空から、水晶のような塊の隙間から
侵入して敵のアジトの中にいた。
目の前には階段があり、階段には少女がいた。
「おっ!?侵入者発見!侵入者発見!」
少女が笑顔でぴょんと飛び跳ねると
霊夢は弾幕を打ち始めた。
「きゃんっ!痛いなぁ!ここを通すなってお願いごと果たせなーい!」
少女はそういうと、いきなり大量の弓矢を放ってきた。
「ちょっ!」
霊夢達はぎりぎりで弓矢かわす。
そして、
「【麗符】咲き誇る赤の華!」
麗香がスペルを使う…が
「【願望】回避上昇」
少女が素早く動き、避けられてしまった。
「自己紹介するよー!私の名前は氷見ー!能力はねー
 【願いをかなえる程度の能力】だよっ!」
それを聞いた瞬間に、霊夢の目が輝いた。
「アンタ、今度うちに来なさい歓迎するわよ」
氷見は一瞬首をかしげると、また攻撃を開始した。
そして、負けじと霊夢達も攻撃をする。
「くっそぉ…たおれろぉ…!!」
氷見が、今度はナイフのような形の弾幕を飛ばす。
しかし、霊夢達には当たらない。
かすりもしない弾幕を打ち続けるのは、体力を大量に消費する
「氷見は…座敷童…!お願いごと・・・叶えなきゃあ!!」
そう叫ぶと、氷見の周りに大量の札のようなものが現れた。
「これで…終わりだぁ!!【揃符】フルスロットルラッキー7!」
「終わるのは貴方よ!【紅葉】紅く染まりゆく葉!」
華緋と氷見の弾幕がぶつかり合う
どちらの弾幕も、すごい勢いでぶつかり合い、そして
「…!」
バンッ
氷見の弾幕が消えた。
そして氷見は飛んできた弾幕にぶつかる。
「…リアナリー姉妹の皆さ…ん…氷見は…お役に立てましたか…?」
氷見はばたりと倒れた。
霊夢達は先へ進むべく階段を上り始めた。
―――――――――――――――――――――――
久々に更新です
ずっとROMってました
29:べに :

2015/03/11 (Wed) 20:23:22

東方痛美章【真似好きの鬼】
霊夢達が先へ進むと、
魔理沙のマスタースパークのような弾幕が飛んできた。
「すっごいすっごい!この私、サミルの弾幕避けれたー!」
鬼の角の生えた少女がびょんぴょんと飛び跳ねる。
しかし、魔理沙はとても不機嫌だった。
「…それ私のスペカじゃないのか?」
魔理沙がぽりぽりと頭を掻く。
すると、サミルは
「うん、とてもきれいだから真似したの」
これでもかというくらいに開き直った。
魔理沙はガクッと崩れ落ちた。
「真似って素敵だよねーとっても地味だった私も、真似をしたらこーんなに可愛くなっちゃうんだもの」
サミルはくるくると回り始めた。
鍵山雛のまねだろうか
「…君、全然可愛くないよ」
大夢がサミルにそう言った。
少女は笑顔が崩れ、ピタッと止まる。
「の…、わたしの・・・っ!!どこが可愛くないっていうの!?」
サミルは狂ったように叫びだした。
「この髪の色もっ!髪型もっ!帽子もっ!この角のリボンもっ!羽衣もっ!
 服の構造もっ!この尻尾も…!!全部・・・っ!全部真似して・・・」
サミルは頭を抱え込み、しゃがみこむ。
目はぐるぐる回って、もう何も考えていないようだ。
「うわぁああああああっ!!私は…っ!何をしていて…っ!」
サミルは倒れこんでしまった。
すると、いきなり階段が現れた。
「…妖怪には精神攻撃って言うのは本当ね」
霊夢はそういうと、すたすたと階段を上り始めた。
――――――――――――――――――――――――――――
ひさびさにこうしん
なんてこったさみるがやられちゃった
このひとでなしー
30:べに :

2015/03/21 (Sat) 22:23:37

あぁ~~心がぴょんぴょんするんじゃあ~~
※流血表現があります、誘爆を防いで!
東方痛美章【体の異変】
―――――――――――――――――――
霊夢達が先へ進むと、突然剣が飛んできた。
「皆避けて!」
麗香がそういうと、剣が爆発し弾幕が放たれた。
弾幕密度はだんだん濃くなってゆく。
「えーい!【真符】ミニスパーク!」
エルがスペルを使うと、弾幕はかなり減った。
すると、少女が現れた。
「えーっと…これ以上来るな!帰れ!」
少女はそう警告すると、大量の剣を放った。
「【剣符】斬鉄剣」
しばらくして少女はスペルを使った。
ぶんぶんと剣を振り回す
「あっ…!」
クロが剣先に当たったその瞬間だった。
ボトッ
とても聞きなれた音がした。
そう、それは
「クロっ!?あんた腕が・・・!!」
クロの腕がもげたのだ。
クロはいまだ呆然としていた。
あたり一面血だらけ
クロはふと左腕の方を見る。
「っ…!?」
自分の左腕は、足元に落ちていた。
さっきまで何事もなく動かせていた腕が
その瞬間、クロは倒れこんでしまった
「クロっ・・・!!早く治療をしないと…」
パチュリーは後悔した。
あの時、紅魔館に残っていたら
いこうとするクロを止められたら
しかしクロは
「自分を責めないで…ください、パチュ・・・リー様…です…」
そんなパチュリーに微笑んだ。
すると、少女は不敵に笑い出した。
「当たってよかったぁ!!これで分かりましたよね?早く帰ってください!!」
霊夢達は、いまだかつて経験したことのないであろう怒りが芽生えた。
その時だった。
「やっほ~みんなのアイドルゆかりんよ~」
紫がスキマから現れたのだ。
よく見ると、紫はたけるんを連れていた。
「…この子重傷ね、早く治療しないと二度と腕が動かせなくなるわよ」
紫は静かに怒りながらも、クロを抱きかかえる
「待って・・・くださいっ…!!私はまだ戦えます…」
クロは紫の手を振りほどいた。
「腕なんかなくたって戦えます…!!パチュリー様のため、皆さんのため、幻想郷の為ならばっ!!」
クロは左腕を抑えながらも、立ち上がった。
その時、クロはとある体の異変に気付いた。
(あれ…?確かに斬られたはずなのに…痛くない…?)
―――――――――――――――
中途半端なところで切る!
(これをプリキュア方式と言います)
31:べに :

2015/03/27 (Fri) 09:54:51

デッデデデーデデデッデデデーデーデー
―――――――――――――――――――
東方痛美章【舞剣】
そんなクロをよそに、少女はまだ攻撃を開始する
「えーっと…これでもこりないならこっちだって策があります【舞剣】刀剣乱舞!!」
少女の周りから、たくさんの剣や刀が飛んできた。
所狭しと飛び交う剣と刀。
避ける場所などほとんどなかった。
「くそっ!こうなったら!【霊符】夢想封印!」
「【麗符】咲き誇る赤い華!」
霊夢と麗香の攻撃が少女に命中する。
「ぐっ…ガハッ・・・」
少女の口内から赤黒いものが飛び出る。
少女の体は宙を舞い、そのまま地上へ落下した。
「ミ・・・ミ・・・姉さま・・・ごめんなさい…ヨミ、動けるようになったら必ず向かいます…」
そういうと、ヨミは瞼を静かに閉じた。
―――――――――――――
その頃、白玉楼では
「仕方ない、遅くなりましたが異変解決に向かいましょうか…」
妖夢が白玉楼から抜けようとした瞬間だった。
ヨミが落下しているのが見えた。
「…急がないと」
妖夢が跳んだ瞬間、人影が見えた。
「あれは…!!」
――――――――――
「はあー疲れた…」
霊夢が大きく手を伸ばす。
「まだ終わってないのに呑気ね」
何者かの声がした。
声のした方を見るとそこには
「妖夢!それに・・・ハル!?」
霊夢は思わず目を丸くしたまま固まってしまった。
―――――――――――
in敵中枢部
「ヨミが・・・やられましたか…」
一人の少女が十字架の棒のようなものを持ち、そっと口づけをした。
「しかしこれも仏様が許されています、仕方のないこと」
少女はぶんぶんと顔を振る。
そこへ、もう一人の少女がやってきた。
「また仏病?あんたも懲りないわねぇ…」
先ほどの少女の行動を、不快に思っているようだ。
しかし、少女はにっこり笑った。
「もう少しで終わります、この幻想郷からすべての痛みを・・・消すことができます!!」
少女は十字架の棒を高く掲げると、バサッと翼を広げた。
その翼は、悪魔や吸血鬼を意味する。
焼きのように黒い、漆黒の翼だった。
――――――――――――――――――――――
あと少しで終わる
冷ちゃん急いで
32:べに :

2015/03/27 (Fri) 18:04:10

調子いいんで明日か今日中に終わらせます
東方痛美章【余計な事】
霊夢達が進んでいくと、今度は屋敷のようなところに変わった。
中はとても薄暗く、気分の悪いものだった。
上の方で、キィと窓が開いた音が聞こえたが、誰も気づかなかった。
――――――――――――
その頃、上の方では
ミサが窓から帰宅していた。
「あら?お帰りなさいミサ・・・」
少女がミサに駆け寄ると
ミサは、反射的に少女に抱き着いた。
「お姉さま・・・ごめんなさい…私・・・守れなかった…」
泣きじゃくるミサの頭を、少女はニコニコと微笑みながら撫でた。
それを窓越しから見た冷は、胸の奥がキュッとなった。
(魔理沙おねーちゃんは…優しい…よね?)
冷の目から、だんだんと光が失われていく。
(あの時も…魔理沙おねーちゃんは…でも仕方なかったんだよね…そう…だよね?)
冷から大量の冷気が発せられる。
「ねぇそこの子、私と来ない?」
どこからか声が聞こえた。
冷は無意識のうちに、声のする方へ飛んで行った。
――――――――――――――
霊夢達は、二階への階段を上り始めていた。
そこを、ミサとサミルが立ちふさがった。
「ここは!ミサとサミル姉さまが通しません!」
「通さないぞ!がおーっ!」
ミサはくるくると回ると、大量のレーザー弾を発した。
サミルはそれを見ると、体を後ろにそり、星型の弾幕を発した。
「【自符】赤子の金切声!」
「【結符】むすんでひらいて手を打って!」
二人が同時スペルを発動した。
二つのスペルの弾幕同士が混ざり合うことで、弾幕密度がかなり高くなっている。
ヨミの時と違い避ける場所はなく、避けれたとしても、その先に弾幕があり、避けれない。
「すごく厄介ね…」
霊夢がそうつぶやいた瞬間だった。
スキマが目の前の弾幕をすべてかき消したのだ。
「危ない所だったわね、そうねとても厄介、だけどこっちには…【紫奥義】弾幕結界」
紫のスペルにより、すべての弾幕がかき消された。
「なっ…!!」
二人とも、紫の弾幕結界により、敗れてしまった。
二人は怪我した場所を抑えながらも、やっとのことで立ち上がった。
「仕方ないね…先に通してあげるよ…」
ミサとサミルはそういうと、どこかへ行ってしまった。
「さぁ…行くわよ!」
霊夢達は奥の部屋へと続く扉を開けた。
―――――――――
奥の部屋には、一人の少女が祈っていた。
「あら?随分とお早いですね」
その少女はくるりと霊夢たちの方を見た。
すると、神峰が少女に近づいていくそれを見た少女はきょとんとしていた。
神峰は少女の目の前につくと、
少女の顔を引っ叩いた。
「余計な事をしたのはお前か…?」
神峰の怒りが爆発したのだ。
「…」
少女黙っていた。
――――――――――――――――――――
うつてんかいへいきますか?
はい<
いいえ
33:べに :

2015/04/01 (Wed) 08:26:22

エイプリルフールって午前中だけだし人を傷つける嘘はダメらしい
―――――――――――――――――――――――――――
東方痛美章【痛み全てを】
「なにをそんなに怒っていらっしゃるのですか?」
ふと少女がそんなことを口ずさんだ。
「考えてみろお前は何を消した?」
しかし少女は黙っている。
神峰の怒りはどんどんたまっていった。
「新参者が余計な事をするんじゃない迷惑だ―-」
神峰がそこまで言った時だった。
「許しをください大日如来様」
少女がそう叫ぶと、周りから大量の弾幕が発せられた。
弾幕はすべて神峰に向かっていった。
「なっ…!!」
不意を突かれて、神峰はたくさん被弾してしまった。
なのに少女はにこにこと笑っている。
「私はミミ、悪魔でありながら仏様たちの許しをもらえる存在」
ミミはそういうと、十字架のようなものを取り出した。
「さぁどうします?」
霊夢達は違和感を覚えた。
そう、なぜならミミは悪魔なのに、十字架をいとも容易く持っているのだから
「こちらから行かせてもらいますよ!【許可】薬師如来!」
ミミはスペルを発動すると、大量の弾幕をランダムに放った。
「もう終わりにするわよ!【霊符】夢想封印!」
ミミに弾幕が当たった。だがしかし
「これだけですか?【仏符】南無阿弥陀仏般若心経」
ミミがスペルを発動させると、とても大きな弾幕がたくさん放たれた。
そのあと、レーザー弾を大量に撃った。
ミミの姿は太陽のように輝いている
しかし
「【呪殺】笑う狂った藁人形!」
ハルのスペルによりかき消され、見事に当たってしまった。
「くっ…うぅっ…こうなればっ・・・!【命符】希望という名の絶望の種」
スペルを発動させると、ミミの翼は大きく、白くなり
服も巫女装束のような服へ変わった。
「…【絶命】大天使による人類滅亡計画」
その瞬間、ミミの周りが弾幕で埋め尽くされた。
その瞬間、周囲の者が弾幕の中に吸い込まれていった。
霊夢達はなすすべもなく、すっぽりと弾幕の中に引き寄せられてしまった。
―――――――――――――――――
in弾幕空間
「…どうしても邪魔をするのですか」
ミミは目を閉じながらそう問った。
「えぇ…あなたは禁忌をおかした」
霊夢はバッとお払い棒を取り出した。
ミミも、お札を取り出した。
「ではこれで最後です【血清】夢想欠落砲!」
「終わるのはそっちよ!【夢想天生】!!」
二人の弾幕と弾幕がぶつかり合う
霊夢はぐぐぐと力を強める。そして
「…あぅっ」
霊夢の弾幕が貫き、ミミが倒れた。
「これで…終わるです?」
クロがふとそうつぶやいた。
いつの間にか、弾幕ワールドは消えていた。
喜ぶのもつかの間、奥から少女と少年が現れた。
「あらミミを倒したの?」
少女に聞かれて、霊夢は首を縦に振った。
すると、少女の目つきが変わった。
「フフッ気に入ったわ…マグ」
少女がマグと少年を呼ぶと、
よばれた少年は拳銃のようなものを向けてきた。
「はぁ…もう…【薬符】メディスンフレイム」
マグがスペルを発動させると、周りが一瞬で火の海と化した。
――――――――――――――――――――
あと少しで終わるよんよん
34:べに :

2015/04/09 (Thu) 17:37:33

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1428568653.jpg 東方痛美章 【無慈悲な聖人ソニア】
―――――――――――――――――
「かなり熱いわね…」
霊夢達は周りを炎で囲まれているため、身動きができない。
「!」
火の粉に触れて、服の裾がじりじりと焦げていく
煙も大量に出現し、焼き殺されるか、一酸化炭素中毒で死ぬかの二択。
なんとその時だった。
「【花符】華の散る時待ったなし!」
神峰が立ち上がり、スペルを発動させたのだ。
しかし、植物スペルの為炎に呑まれて焼かれていく。
「神峰!そんな無茶したら・・・」
麗香が叫んだ時はすでに遅く、神峰は倒れていた。
その時、マグの足元まで伸びていた植物スペルの蔓が焼かれた。
「うわっあっち!!ソニア様助け」
マグの手が緩んだ瞬間に、炎は治まった。
その瞬間に、全員がマグに一斉攻撃を仕掛けた。
「【召喚】武器の祭り!!」
最後にたけるんの強烈な攻撃が炸裂し、マグは消えた。
「あらお見事ね」
それを見て、ソニアはクスリと笑った。
ソニアの表情は相変わらず笑顔のままだ。
「そろそろ私からも行くわよ【魔具】聖人の水晶&アイスナイフ」
ソニアがスペルを発動させると、弾幕をばら撒いた。
「くっ・・・」
霊夢達は必死に避ける。
それを見てもソニアは笑っている
そしてとうとう
「あはははっ!!あそこの死にぞこないはどうするのかしら?」
大声で笑うと、ようやく起き上がった神峰の方を指さした。
だんまくは神峰を集中攻撃しようとしている。
弾幕が一斉に神峰に向かっていった。
「なっ…!!」
――――――――――――――――――――――――
変なとこで斬るし挿絵を丼
35:べに :

2015/04/11 (Sat) 22:22:20

東方痛美章【ぶっ倒れるな】
―――――――――――――――――――――――
大量の弾幕が集中攻撃を開始した。
神峰はすぐに弾幕に埋め尽くされ、見えなくなった。
次の瞬間、弾幕が全て破裂して消滅した。
「ぶっ倒れんじゃねぇぞ神峰」
そこには、神峰とカミネがいた。
カミネは神峰を抱きかかえると、とびだした。
「くそっ・・・もうっ…そんなだからお前はいつも・・・」
気絶している神峰を必死にたたき起こそうとするカミネ
ソニアはそれを見てくすくす笑っている。
それどころか、また弾幕を放とうとしているではないか
「撃ってもいいぜ…僕はこいつを守れたら・・・それだけで十分だ!!」
カミネがそう叫ぶと、神峰はようやく目を覚ました。
「カミ・・・ネ?」
神峰は状況が分からず、きょとんとしている
それを見ると、カミネはにっと笑った。
「まだぶっ倒れるなよ神峰…僕たちも頑張ろ!」
しかし神峰はふるふると顔を横に振った。
「私たちには無理よ…格が違いすぎる」
すると、カミネは神峰を背負った。
「神峰行くぜ!」
「ちょっまっ!!」
カミネはソニアに向かって急降下を始めた。
ソニアはそれを見ると、左腕を伸ばしてきた。
「はんっ…右手ががら空きだぜ?」
魔理沙達は、ソニアに一斉攻撃を仕掛けた。
「っ…!!フフッ♪」
弾幕が炸裂すると、ソニアは微笑んだ。
しばらくすると、突然床が揺れ始めた。
「あの…大変言いにくいん・・・ですが…この城は…もうすぐ崩壊しす…」
突如起き上がったミミは、申し訳なさそうにそう伝えた。
その瞬間
ガラガラガラ
「ちょっと…どうすんのよこれ!?飛べない奴は地上に叩きつけられちゃうじゃない!」
霊夢がそう叫んだ瞬間に、ミミの翼がふわっと広げられた。
そのおかげで、だれ一人として地上に叩きつけられることになる者はいなかった。
――――――――――――――
後日
リアナリー姉妹はとある場所へ屋敷を作ることによりまた住まうことができた。
紫に、リアナリー姉妹の長女ソニアは数日間監視していたが
幻想郷の脅威となる心配がないことを証明されたため、無事帰還することができた
そして…
「霊夢様、幻想郷とは実に興味深い所ですね!」
異変解決後、霊夢はミミに付きまとわれてしまった。
さらに
「わぁ!ここの神社の人の服可愛いですねぇ!真似しちゃおっ!」
妹達まで付きまとうので、博麗神社はまた妖怪神社と噂されるようになってしまったのであった。
麗香はそれを見て、ため息をつきながら晩御飯のおかずにするほうれん草を茹でていたのであった。
おひたしおひたし・・・
「めでたくないわよ!ってかなによ!おひたしおひたしって!」
――――――――――――――――――
はい、痛美章終了です!
なんかオリキャラさん数名が空気に…すいませんでしたぁ!!
「必死な土下座ね、皆で蹴りましょうか…」
ごめんなさいソニアさんそれだけはやめて
「そうねぇ…顔とかどうでしょうか…」
というわけで!なにはともあれご愛読ありがとうございました!
・・・次勿忘草とか言ったくせして次からは忘却水再開しますすいません
36:べに :

2015/04/15 (Wed) 20:58:07

1時間でもわからない!忘却水のあらすじ!
―――――――――――――――――――――――――――
朝起きると、霊夢は記憶喪失になっていた。
霊夢の母親でもあり、博麗の神の麗香も、頭を抱えていた。
その時、チルノが現れた。麗香は記憶を取り戻せるかもしれないと思い、霊夢に戦わせることにした。
しかし、チルノの強さはいつもと違い、尋常じゃない。
霊夢が大苦戦しているのを見た麗香は、すぐさまチルノを倒した。
その瞬間、いきなり境内にできた湖から、人魚が現れた。
その人魚は、自分が霊夢を記憶喪失にしたと告白するのであった。
腹が立った麗香は、退治しようとしたがその人魚の謎の力で能力が低下してしまった。
霊夢も戦おうとしたが、そこで麗香のことを思い出してしまい
戦闘不能の状況へ陥ってしまった。
そこへ、零夜が現れて人魚と戦いを試みようとするが逃げられてしまう
神社を麗香に任せ、霊夢と零夜は、記憶を取り戻す旅へ出たのだった。
旅の途中、霊夢は魔理沙と再会するが、なぜか思い出せないでいた。
そんな疑問を抱えながらも、様々な妖怪と鉢合わせに会う。
漆黒の樹海に潜む魔女、マナナンガル姉妹、人里のもう一人の白沢、桜里灰
その妖怪とふれあい、稀に戦いながら、霊夢は成長していく
一方、そんな霊夢たちの知らぬところで、異変が起きていたのであった。
不安定な天候、妖怪の山の異常気象、そして妖怪、妖精たちの狂暴化であった。
霊夢は、記憶を取り戻し、異変を解決することができるだろうか
37:べに :

2015/04/15 (Wed) 22:20:38

描いてくよんよん
―――――――――――――――――――――――
東方忘却水【各地で起こる異変】

霊夢達が旅の間に各地で異変は起こっていた。

幻想の都

「くっそ・・・なんでおめぇが・・・」
白鬼は、瀕死の状態で愛を庇っていた
なぜなら、目の前には
「あっれー?白鬼ぃーお前よーずっーと前まで
 一番強い~とか言ってた時の威勢はどうしたのかなぁ~?」
美衣がスコップで白鬼に何度も斬りつけたのだった。
いつもの美衣とは違い、平然とした顔で何度も斬りつけている
「お前…ほんとに美衣なのか…?」
白鬼が震えながら問うと、美衣はくすくす笑い出した。
そして美衣はスコップを勢いよく地面に突き刺すと
「そうだよぉ!私は白鬼のよく知る美衣だよぉっ!!」
美衣はにっこり笑うと、白鬼の腹部にスコップを突き刺した。
じんわりと服に血がだんだん滲んでいく
「うぐっ・・・」
尋常じゃないほどの痛みで、白鬼はもう動けなかった。
愛も、気を失っており戦える状況ではなかった。
「あっははは!!あのね白鬼、私ずーっと言いたいことがあったんだ」
美衣はそういうと、白鬼に駆け寄った。
そして美衣は白鬼の耳元に口を近づけた。
「世界で一番だいす・・・大嫌い・・・ってね!!」
そういうと、美衣はスコップを振り上げた。
そして
「好き好き好き好き好嫌い嫌い嫌い嫌い!!嫌い好き大嫌い!」
ブンッ
勢いよくスコップを振り下ろした。

霧の湖
「ねぇチルノちゃん…どうして…?」
そこでは、チルノが湖全体を凍らせていた。
さらに、近づくものを問答無用で攻撃しているのだった。
大妖精も、チルノに駆け寄ろうとしたときに、氷像で心臓部分を刺されてしまっていた。
意識が朦朧とするなかで、大妖精は静かに涙を流した。

守矢神社
「諏訪子…どうしちまったんだい・・・?」
神奈子が諏訪子に尋ねるが、諏訪子は黙っている。
諏訪子の背後には、倒れている早苗がいた。
「すっわこ~!会いにきたよぉ!!」
悪い所で、べにが現れたのだった。
諏訪子はベニの方を見ると、鉄の輪を放り投げた。
投げられた鉄の輪は、次第に刃が飛び出て、べにの喉を通ると、刃は回転した。
すると、べにの喉がいともたやすく切れた。

そして、水蓮の動きは紅魔館でも起きていた。
「貴方…誰?…メイドじゃないわね…」
水蓮は、フランドールのいる地下室にいたのだった。
「ねぇ貴方・・・私とともに来ないかしら?外にだって出してあげるわ…ほら…」
水蓮は手招きすると、フランドールの意志は揺らいだ。
憎しみや憎悪、悲しみや嫉妬、寂しさや孤独感が掻き回されるような感覚
フランドールは頭を抱え、しゃがみ込んでしまった。
(あぁ嫌だ…でも…なんだか・・・)
きれい
そう思った瞬間に、フランドールの意識はなくなった。
「また捕まえちゃった♪」
水蓮はフフッと笑うと、誰もいなくなった地下室を後にした。

To be continued・・・
―――――――――――――――――――――――――
うんあれだ
美衣どうしたし
38:べに :

2015/04/16 (Thu) 06:17:24

調子いいので…
―――――――――――――――――
東方忘却水【主の誇りとして】
霊夢達は、人里を出ると紅魔館へ行くことにした。
なぜなら、レミリアのことを思い出すかもしれないからだそうだ。
まぁ人生甘くはないが
「とりあえず、あそこの住人のあの子がいてくれれば戦闘も簡単でしょうね」
秕がそういうと、いきなり紅魔館の方から爆発音がした。
霊夢達は唖然としていたが、気を持ち直して紅魔館へ向かった。

紅魔館

そこで見た光景は、門の近くで美鈴が血を流しながらぐったりとしていた。
門はボロボロに壊れ、壁には穴が開き窓もすべて割れている。
「なによ…これ・・・」
霊夢はその時、なにかを思い出した。
頭の中をめぐる映像、間違いない、此処は見覚えのある・・・
「紅魔…館?」
そう紅魔館だった。
「…お願い…です…」
ふと美鈴が小さな声で呟いた。
「お嬢様たちを・・・助け・・・て…」
美鈴はそこまでいうと、またぐったりと横たわった。
霊夢達は顔を見合わせると、こくりとうなずいた。
そして、紅魔館の中へ入っていった。
しかし紅魔館の中は、外見以上にひどいものだった。
きれいに磨かれているはずの床は、瓦礫で埋め尽くされている。
カーテンはビリビリに引き裂かれ、大量の壊れた椅子が行く手を阻むようにしてある。
「もしかしたら…ここの住人が危ないっ!!」
霊夢はそういうと、まるで誰かに教えられたかのように階段を上り始めた。
「…私たちも行きましょうか、零夜」
秕はも、そういうと急いで階段を上り始めた。
「少しくらい待ってくださいよ!」
零夜もそう言いながら、階段を上り始めた。

主の部屋

そこには、レミリアとパチュリー、咲夜やクロがフランドールを止めようとしていた。
フランドールは、周囲のものをすべて破壊しながらゆっくりと霊夢の方を見た。
「マた人形ミーツケタ♪」
フランドールはそういうと、霊夢の方へもう接近してきた。

To be continued・・・
―――――――――――――――――――――――
実をいうとこれ・・・私の小説のなにもかもが終わった後の話なのよね
あれ?そしたら痛美章で水蓮はなんで出てきたんでしょうか…
そこは考えてみてください。
もしも・・・これは痛美章の前にもあり、後にもある…
つまり・・・ムゲンループかもしれませんからね
39:べに :

2015/04/18 (Sat) 09:38:55

気合!入れて!描きます!
――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【必ず助けて見せるから】
「・・・!!」
霊夢は、あまりのことに驚いて足をくじいてしまった。
しかし、フランドールは止まらない。
ここで…終わり?
霊夢の思考は、それしか考えることができなかった。
記憶だってまだ忘れたままなのに、まだ旅は始まったばかりなのに
こんなところで…終わり?
「いや!いやぁ!そんなの・・・いやぁあああああ!!」
霊夢は思わず叫びだした。
すると、その瞬間フランドールの動きが止まった。
「霊・・・夢・・・?」
フランドールの目に光がこもる。
驚きながらも霊夢は立ち上がった。
フランドールはまだピタッと止まっている。
まるで時が止まったかのように
「霊夢…私から・・・離れ・・・て・・・」
ようやくフランドールが小さな声でしゃべり始めた。
だが霊夢は、フランドールに駆け寄ろうとする。
「お願い…離れて…そうじゃないと…うわあああああ!!」
フランドールはそこまで言うと、また先ほどのようになった。
霊夢は急いでフランドールから離れる。
「これ・・・誰かに操られているのか?」
魔理沙がふとそうつぶやいた。
すると、またフランドールの動きが止まった。
そして、中央に何者かが現れた。
「半分せ~いかい♪でも半分ふせいか~い・・・」
その正体は、
「水蓮・・・!!」
水蓮だった。
霊夢達は、キットにらんだ。
「きゃ~こわ~い~・・・まぁどうにかしようとなんて思ってないでしょうけどね~」
すると、レミリアが立ち上がり、水蓮のもとへときた。
咲夜も、もしものためにと隣にいた。
「フランをあんなにしたのはお前か、早くフランを戻せ・・・」
レミリアは怒りのあまりに、手にはグンニグルがしっかりと握られていた。
「だ~か~ら~操ってるわけじゃないのよ~?私はね、ただあの子のし・あ・わ・せを思ってしてあげたんだもの~
 もうわかるでしょ?アレがあの子のうちに眠る幸せなのよ~
 私は平等性を操る能力を持つ人魚、水蓮
 だからあの子にも幸せになってもらったのよ~」
水蓮はとてもにこにことしているが、
レミリアや昨夜、パチュリーやクロは、ずっと睨みつけていた。
クロの目には、涙もたまっていた。
「どうして…こんなことするん・・・です・・・?」
今まで過ごした分だけ、紅魔館の住人には怒りや悲しみが積もりに積もっていた。
クロは、とうとう座り込んで泣いてしまった。
「フランおねえちゃんは…こんなこと・・・望むはずがない…です」
パチュリーはそんなクロを見て、クロにそっと寄り添った。
「えぇ分かってるわ、フランがこんなこと望んでするはずじゃないってことぐらいは」
霊夢はそんなクロとパチュリーを見て、水蓮に対する怒りがどんどん強まった。
「あら~?霊夢やるのぉ?いいけど~でも~そんなことしたらこの子壊しちゃうわよ~?」
水蓮が不敵な笑みを浮かべる。
始めからフランドールを利用していたのだ。
とても純粋なフランドールを
「まぁ私もそんなつもりはないし~蛙が啼くから帰るわね~」
水蓮はにこっと微笑むと、フランドールを連れて消えて行った。
「あぁ・・・フランが…わたしの・・・大切な…家族が・・・」
レミリアは、先ほどまでフランドールがいた場所で、膝をついた。
霊夢はレミリアのもとまで来ると、すっと腰を下ろした。
「大丈夫よ、あの子は私が絶対に助けて見せるわ」
レミリアは、ぎゅっと霊夢に抱き着いた。
それは、母に抱かれる子供のようだった。
「うぅ…霊夢ぅ…霊夢ぅ…」
声を殺して、レミリアはずっと泣き続けた。
そして、霊夢はそんなレミリアを見て、水蓮への怒りや憎しみが高まっていくのを感じた。

To be continued・・・
――――――――――――――――――――――――
鼻がずびずびいいます風邪ひきました
そろそろ中盤に行きたいなぁ
というか美衣どうしたし
だから次回は狂った幻想郷編ですね
体が軽い…こんな長編をこんな気持ちで書くのなんてはじめて…!!
もう何も怖くない…だって私、もう一人ぼっちじゃないもの…
ティロ!フィナーレ!!
というか艦これのあの人のあれってもしかして・・・
なんでもないです
40:べに :

2015/04/19 (Sun) 14:29:17

ウヒャッホオオオオイ!!
―――――――――――――――――――――
東方忘却水【狂い始めた幻想郷】

幻想の都

幻想の都には、美衣一人だけが立っていた。
白鬼は倒れたまま動かない、愛も気を失っている。
その場で立っていたのはただ一人、美衣だけだった。
「私は!今!神をも超越した!存在となった!!」
美衣は狂ったように笑いながらそう叫んだ。
「あっはははは!!あとは誰を殺ろうかなぁ~?博麗?守矢?どっちにしようかなぁ~♪」
美衣の周りには草一本たりともなくなっている。
そして、くるりとまわると、そこには
「あれぇ?また殺されたい人ミーツケタっ♪」
ハルとオワタがいた。
「こいつはひでぇな」
ハルがぼそっと呟いた。
しかし、それは美衣の耳にも届いていた。
「あ?何ですー?私のなにが酷いんですか~?」
美衣は鬼のような形相でにらみつける。
オワタは、ハァとため息を吐いた。
「どうしてこうなるかねぇ…」
それも、美衣には聞こえていた。
美衣はスコップを取り出すと、二人の前へ立った。
「まずどっちにしようかな~」
二人で神様ゲームをする美衣、
しかし美衣はすぐに待ちきれなくなった。
「あーもうめんどくさい!二人ともまとめてやっちゃえば結果的にオーケーだよねん!!」
美衣はそういうと、二人に襲い掛かってきた。

守矢神社

諏訪子はまだベニを殴り続けていた
そして、べにの体が吹っ飛ばされる。
しかし
「いい目覚めだ、あの時を思い出すね」
べにはまた立ち上がった。
諏訪子はじりっと後退りをすると何者かに腕をつかまれた。
「諏訪子様…お許しください…」
早苗がひっしりと腕をつかむことにより、諏訪子は身動きが取れなくなった。
「さーってと!【大罪】嘘を吐いた姫!」
べにはスペルカード宣言をし、弾幕を放った。

霧の湖
チルノは、湖の淵で倒れていた。
なぜならそこには
「ふん、妖精最強も下がったものね…」
レオナがいたからだ。
チルノが凍らせた湖も、元に戻していく。
「さてと…私もそろそろ霊夢のところに…っ!!」
レオナは何者かに攻撃され、湖の中へと沈んでいった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
短いですが此処まで
今回は霊夢と合流せずに話が進んだり
分かれた後でも話が進んだりします
てかこのあと美衣死んじゃうじゃない
そんなふりしたら負け確定だよ美衣
次回【美衣、死す】
41:べに :

2015/04/19 (Sun) 23:44:19

東方忘却水
【美衣、死す】
違います
―――――――――――――――
東方忘却水【いくつもの死を】

霊夢はレミリアが落ち着くと、紅魔館を後にした。
そして、とある森へとたどり着き日が暮れたのでしばらく休むことにしたのだった。
「ふぅ…今日一日色々なことがあったわね…」
霊夢はそういうと、焚火を始めた。
ぱちぱちと火の粉が舞いあがり、空のかなたへと消えていく
「あ、わりぃ霊夢ちょっと周りの様子を見てくるぜ」
魔理沙はそういうと、木の枝をかき分けながら進んで行った。

そのころ幻想郷では

「先手必勝!【武符】地も切り裂く神の土堀具」
美衣はスコップをぶんぶんと振り回す
そして勢いよく振り下ろされ、斬撃が起こった。
「危ない危ない【終蹴】オワタキック」
オワタは斬撃をかわすと、美衣に蹴りを入れた。
メコッと音がして、美衣の体が粉々に割れた。
「もしかしてやりすぎたのか!?」
オワタが崩れ落ちた美衣の残骸を見つめてあわあわと慌てだす。
すると、
「ざーんねん!私は此処でした~【真終蹴符】オワタキック」
美衣が空中からさかさまになって現れ、オワタに蹴りを入れた。
「いった!!ちょっと何技パクッてるの!?ねぇあのさぁ!」
オワタは若干ブチ切れながら、美衣に叫び散らす。
美衣はうるさそうに耳を抑えた。
そりゃイヌ科だ、大きな声や音には弱いのだ。
「ありゃ!もう片方の奴どっか行っちゃったよ?」
美衣はきょろきょろと見渡すが、ハルの姿が見当たらない
「にげちゃったのかな?あははー見捨てられちゃったねーあはは」
美衣はゲラゲラとオワタを指さしながら笑った。
しかし、その笑顔は一瞬にしてくずれた。
「ねぇ…どうしてなの…」
美衣の体には、巨大な鋏が刺さっていた。
「なんで・・・神よりも強い…私が・・・殺られる・・・の・・・」
美衣はそこまで言うと、その場にばたりと倒れ、息絶えた。
しばらくすると、ハルが空から降りてきた。
「いやー助かった助かった…今頃死んでたよ」
オワタがへらへらと笑いながらね、汗を流す。
ハルは、思いっきりドヤ顔を決めた。
「うぅ…ぐっ…はぁ…はぁ…」
すると、突如白鬼が起き上がった。
白鬼は起き上がると、すぐそばに美衣の遺体があるのに気付いた。
「美衣・・・すまねぇな・・・私はあの時からちっとも変われてないんだ…
 あの時から・・・弱虫なのはちっとも変わってないんだ…
 だからお前を止めることもできなかった…すまねぇ・・・」
白鬼はそう言いながら、美衣の頭をゆっくりと撫でた。
美衣の表情は心なしか、嬉しそうに見えた。
―――――――――――――――――――――――――――――
短いですがエルレイド
美衣、死すが現実に…アヒャヒャウヘ
というわけで、今のところハッピーエンド直行ですよ!!
よかったですね!ハッピーエンドですよ!
42:べに :

2015/04/20 (Mon) 00:01:05

東方忘却水・舞台裏
私のせいでキャラが一人死んでしまったことの反省会です
―――――――――――――――
「と、いうわけで…先ほどの小説にて死んだ美衣でございますー
 私的には名誉も糞も減ったくれもない死に方で大層お気に召しません」
美衣さんがものすごいスマイルを向けてくれました。
きっと生まれて初めての笑顔でしょうね、すばらし「笑ったことぐらいあります」い・・・
ということですが、べにさんどうですか?
「いやー…なぜか美衣を死なせたい衝動に駆られちゃって…気づいたらやっちゃった☆ってわけっすサーセンwwww」
世界一謝罪する気0の反省の言葉でした。ありがとうございます
次に、死を見届けた白鬼さんどうぞ
「いやー誠に立派な死でござった・・・いやはや感動をも思えたでござる」
誰でしょう貴方・・・
それはさておき、主犯の水蓮さん一言どうぞ
「えーっと…








 水蓮ちゃんスマーイル♪」
はい、とあるアイドルと比べたらすごく霞む一言いただきました。
とても痛々しいでござられます。
おや・・・べにさんがなにか言いたそうですよ…?
「いやー実をいうと大量に更新しすぎて…
もうネタが切れちゃったんですーwwwwあははは…ってなんで皆さん武器を向けているんですか!?ごめんなさい許してください」
というそうですが、私たちオリキャラやキャラ、読者さんからしてみれば
『はぁ!?ふざけてんじゃねぇよワレェ!!土下座だオラ!』
と言いたいところですが、あまりにも人すぎるのでこの形で行くことにしました。
四月いっぱい『毎日更新』は止めません!
いやーありがたいですよねー…
「ちょっとまてそんなこと一言も言ってない」
だそうですので、皆さん、毎日更新をお待ちください!
「もう出番はないですが、私のことは嫌いにならないでください!」
はい、美衣さんからの最期の一言でした~
「ちょいまち最期ってなに」
というわけで、死んでしまったキャラは…
回収しちゃいましょうねー
「いやああああ!!私はまだやることがあるのおおお!!こんなとこで終われないのおおおお!!ちょっと待ちなsバタン
はい、美衣さんが回収されました。
では皆さん…ここまで見てくださりありがとうございますっ!!
「ありがとうございましたっ!!」
―――――――――――――――――――――――――
以上で今日の更新は終わr…描いてる途中でもう朝だ^o^
43:べに :

2015/04/20 (Mon) 17:39:59

忘却水本編じゃないですが
今回は美衣sideですね
――――――――――――――――――
東方忘却水【美衣と白鬼】

あいつとの出会いは最悪だった。
いつものように人間を捕食しようとしていたのが見つかった。
あいつはすぐ鎌をこちらへ向けたが、貧弱だった。
だって、手が震えていたから
私は呆れたよ死神が恐れをなすだなんてね
で、ご察しの通りぼこぼこにしてやった。
泣いて逃げてったのが面白かったっけ
何故か知らないけどそれから私とあいつは良く鉢合わせになった。
あの時はまだ私の方が強かったから、ちょいと脅かしただけで逃げてった。
それを見るとなんだかとても面白くって、でもなんだか寂しい気持ちもした。
日に日にあいつは強くなっていった。
でも、それは私も同じ
あいつに追い抜かれるのが怖いから、ずっと修業した。
一時期大量に人間を捕食したこともあった。
まぁ退治されそうになったけど
気付けば、あいつといると、なんだか楽しい
そんなことを思うようになっていた。
だけどこれは決闘、たくさんの年月をかけた決闘だ。
決着がつくまでは終わらない闘いだ。
私は勝ちたくもなかったし、負けたくもなかった。
勝ってしまえば関わる必要がなくなってしまう、
負けてしまえばあいつは私のことを忘れてしまう
置いていかないで、一人にしないで
イヌ科は集団でいないと、とても寂しくて死んでしまいそうになるんだよ。
それで、ある日あいつが子供を背負って歩いているのを見たんだ。
これはチャンスだと思った。
私があいつをボロボロにしたらこういうんだ。
「これからもずっと一緒にいて」
ってね、邪魔な子供はかみ殺すつもりだった。
そして私はアイツに不意打ちを仕掛けた。
・・・
負けてしまった。
あいつをボロボロにするまではいけた。
だが、子供に邪魔をされた。
どうやらあいつは生死を操るみたいだ。
と思っていたが、だんだんと違う事に気が付いた。
あいつは立場を逆転させるみたいだ。
だからあいつが無傷になって、私が重傷を負ったのだ。
私はまずいと思った。
負けてしまったからだ、もう会うこともないに決まっている。
しかしあいつは違った。
すっと手を差し伸べてくれた。
群れから離れた私を拾ってくれた。
そのあと、あいつに頭を撫でられた。
始めは嫌気がさしたけど、撫でられてみれば心地よかった。
いつか、アイツに一言言いたいんだ。
今となったら
「世界で一番大好き」
ってね…


なんちゃって!私はアイツが大嫌いだ。
好きなんて思ったこともないから勘違いすんなばか!
あんな奴嫌いだ!大嫌い!
あ、でもほんとは大好きだよ!
「白鬼」、大好き!だーいすきっ!
ずっと一緒にいてね!ずっと撫でてね!白鬼っ!

幻想の都

あれ…?私何してたんだっけ
なんで倒れてるんだっけ…
そうだ!白鬼に抱き着いちゃえっ!
えいっ!あれっ?
おかしいな…指が動かないよ…?
体も動かないよ…?
ねぇ白鬼・・・なんで泣いてるの…
分かった!また誰かに泣かされたのね
私が本気になればそんな奴らなんて、蹴散らしちゃうんだから!
だからお願い、その後にいい子良い子って頭を撫でてね
約束だよ!白鬼!
私の大切な…友達だから守ってよね!
私白鬼のこと、好、大好きだから!
―――――――――――――――――――――――――
おわりです
今日の文終りましたー!
まぁこの話の中に、今後の展開が隠されているわけですが
44:べに :

2015/04/21 (Tue) 19:55:45

東方忘却水【終わらない絶望の連鎖】

木々を通り抜けると魔理沙は、とある人物を発見した。
それは
「神峰…?冷といたんじゃ…」
神峰が魔理沙に気付くと、神峰は魔理沙に抱き着いた。
「おい、どうしたんだ?」
魔理沙が心配そうに神峰を引き離す
すると、神峰の口から出た言葉は
「冷ちゃんが・・・攫われてしまったの…ごめんなさい…」
魔理沙はそれを聞くと、ぞっとした顔をした。
「ごめんなさい…水蓮ってやつに…いつのまにか・・・」
神峰の話によると、冷は水蓮に連れ去られたようだ。
神峰は涙を拭い、魔理沙にずいっと近寄る
「あの子は私が命に代えてでも助け出す、本当よ」
そういうと、神峰は去って行ってしまった。
「はぁ…なんか嫌な予感しかしないな…」
魔理沙はそうつぶやくと、霊夢のところへ戻った。


「…もういないわよね?」
その様子を、神峰がうかがっていた。
「助け出すなんて真っ赤なウソ、そもそも私は…」
神峰はそこまで言いかけると、背後からする気配に気づいた。
そこにいたのは、
「あらご機嫌麗しゅう、博麗の神の式さん」
瑠璃だった。

霧の湖
「・・・ぶっはぁ!!」
レオナが湖から顔を出すと、そこにチルノはいなかった。
不思議に思い、湖から足を出そうとしたとたんにとあることに気付いた。
「うそ…でしょ…?」
足が凍りついていたのだった。
しだいに氷結範囲は広がっていく
「いや!いやっ!うっ・・・凍るな…!!」
ふとレオナが上を見上げると、
「チルノっ…!!」
チルノがいた。
そう、レオナごと湖を凍らせるつもりだったのだ。
その途中に出てきてしまったため、レオナも凍ってしまったのだった。

守矢神社

「…」
諏訪子は気を失っていた。
「いやー危なかったなー」
べにはぽりぽりと頭を掻いた。
しかし、早苗はむっとしていた。
「ちょっとちょっと!貴方本気出してなかったでしょう!?」
早苗には、べにが本気を出していないということに気付いていた。
それどころか、低威力のスペルカードを使ったことに対して怒っているようだ。
「あははー・・・バレた?」
早苗の怒りはどんどん増していく
「バレた?ってなんですか!!バレバレですよ!!」
ばしんばしんとベニの頭を叩く早苗
だが、べには笑うのをやめない
「本気出しちゃったら諏訪子傷ついちゃうじゃん!そんなの耐え切れないし」
早苗はべにへ哀れみの目を向けた。
―――――――――――――――――――――――――――
今日のぶん終了
真実は!いつもひとつ!・・・とはかぎらない
45:べに :

2015/04/22 (Wed) 20:08:21

東方忘却水【永遠に繰り返される悪夢】

幻想の都
「さてと、あいつのために私もちょっくら行って来るか…」
白鬼がそうつぶやき、美衣を花畑の上に置いた。
そして一二歩歩いた時だった。
死んだはずの美衣がむくりと起き上がったのだ。
「「「は…?」」」
これには全員驚いた。

守矢神社
「はぁ…あなたに聞いた私が馬鹿でした…」
早苗がぱんぱんと手を叩くと、神奈子のところへ走って行った。
「んもー・・・つれないやつー…さってと俺もそろそろ別のとこいこっかな♪」
べにはそういうと、大きな鋏を持って飛び立とうとした。
その時だった。
「ククク…♪【祟符】ミシャグジ様」
諏訪子が起き上がり、べにの背に向かってスペルを発動させた。
「なっ…!!」
突然のことに反応できず、べには弾幕に被弾した。

とある川
「あらごきげんよう人魚さん、でも残念ね私は今ご機嫌がよろしくないの」
瑠璃はそういうと、水蓮を思い切り睨みつけた。
水蓮はそれを見ると、頬をぷくっと膨らませた。正直痛い
「それはよかったわね…【平等】性能はわが思うがままに」
スペルを宣言する水蓮に対して、瑠璃は避ける気満々だった。
しかし、
「【劣符】アシッドレイン」
空を雲が覆い、瑠璃へ集中的に雨を降らせてきた。
「その雨は劣りの鎖、当たると自慢の足が遅くなっちゃうわよ?」
瑠璃はキッと睨みつけると、雨を全力でかわす。
雨とは違い、大粒の水滴となって降ってくるので避けるのはたやすいが
パシャン
飛び散る水滴にも気を付けなければいけなかった。
「くっ…キリがないっ…」
早さには自信があるものの、細かい滴も避けないといけないとなるのなら話は別だ。
そんな瑠璃に、一粒の雫が降りかかった。
「ヤッバ・・・」
瑠璃は急いで水蓮から離れた。
しかし、先ほどまで水蓮のいたところには、水蓮はいなかった。
「逃げられたか…」
瑠璃は惜しみながらも、魔理沙の後を追った。
―――――――――――――――――――――――――――――
勘の言い方はこの後話がどう動くかがわかるはず
46:べに :

2015/04/23 (Thu) 07:38:27

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1429742307.jpg ど う せ み ん な い な く な る
―――――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【能力を消す】

幻想の都

「むー・・・むにゃむにゃ…あ、おはようございます」
美衣は起き上がると、目をこすった。
「美衣、お前死んだよな?」
白鬼が疑いの目を美衣に向ける
その視線に美衣は気づき、たらたらと汗を流す
「ぴっ…!!なんか体に鋏刺さってるううううう!?」
美衣は慌てふためき、白鬼の方へ走っていく
「来るな!刃先を向けるな!」
白鬼は美衣を思いっきり蹴り上げた。
美衣の体は宙を舞い、また地面へ叩きつけられた。
「どういう状況なのさこれ」
オワタが呆れたように聞くが、美衣も顔をしかめていた。
そこに突如
「あーっ!やられちゃったの!?アレ気に入ってたのになー!」
少女が現れた。
よく見るとアンナだった。
「あ!私アンナ・ドレッド!よろしくねー!」
アンナはそう名乗ると、パタパタと手を振る
そして、さらに
「ごきげんよう皆さん私は海咲水蓮、遠くない未来に幻想郷を支配する者よ♪」
水蓮まで現れた。
水蓮は美衣を見ると、パチンと手を鳴らした。
「うぅ…」
美衣はその場に倒れた。
白鬼ははぁとため息を吐いて美衣の体を支えた。
「というわけでーアンナやってきて♪」
水蓮はアンナをブッ飛ばした。
アンナはちょうど全員の目の前に叩きつけられた。
「いってて…あっそうだそうだ・・・【観察】アナライズ」
アンナはスペルを発動し、能力を見る
「むーかなり厄介者揃いねーじゃあ行くよー!ってあり!?」
アンナがモップを構え、攻撃しようとしたとたんに顔色を変えた。
だんだんとアンナの顔は青ざめていく
「ひいいいいいっ!!く、来るなー!近寄るなー!」
アンナがぴゅーと逃げていく
そして全員アンナに近づいていく
まるで鬼ごっこのようだ。
「水蓮さまー!一人だけ超厄介な能力持ってますー!怖いですー!」
水蓮のところへアンナが泣きながら逃げてきた。
水蓮はくすくす笑っている
「アンナ、関係ないわやりなさい」
「ゑっ?」
「や・り・な・さ・い♪」
「ドヒェーッ!!」
アンナが水蓮に蹴落とされた。
アンナはズベシャっと地面に抱き着く形となった。
「んもーっ!どうにでもなれぃ!【能力】-削除―デリート」
アンナのモップから大量のレーザーが放出される。
「くっ…なんだこれは…嫌な予感しかしねぇな」
白鬼はレーザーを鎌で反射する
アンナはレーザーをひょいとかわす
「みだれうちぃ!」
アンナはレーザーを乱れ打ちした。
始めの方はかわしやすかったが、だんだんと数も多くなってきた。
いつのまにか、地上にはレーザーが大量に敷き詰められ、空中戦となっていた。
「くっ…こうなるとっかわしにくい!」
「ひーっ!避けにくいったらありゃしない」
「は?なにこれ!避けにくいっての」
3人はレーザーをかわしながらそう叫んだ
そして、アンナに蹴りを入れた。
「白鬼スペシャルキーック!!」
「【終蹴】オワタキック!」
「ハルキックファイナール!」
もうめちゃくちゃである。
アンナは遠くにぶっ飛ばされ、建物に打ち付けられた。
レーザー弾もすべて消えた。
「いったぁ!顔と髪は女の命だよ!お嫁に行けなくなったらどうするのさ!」
「そしたら私がもらってやるよ!」
「やだイケメン!」
アンナとはっちゃかめっちゃかな会話を交わす
水蓮は腹を抱えて笑い出した。
「アンナ帰るわよ!」
「せめて連絡先だけでも~」
そう言いかけたところで、2人は消えて行った。
―――――――――――――――――――――――
カオス
47:べに :

2015/04/24 (Fri) 19:27:23

学校なんかに、絶対負けない!
――――――――――――――――――――――
東方忘却水【式と記憶と決意】

「あっ!霊夢様、無事でしたか!」
やっと霊夢たちの場所へたどり着いた瑠璃は、そっと霊夢のそばへ駆け寄った。
「ずいぶん遅かったわね…瑠璃」
秕は瑠璃をまじまじと眺める。
明らかに様子がおかしい
瑠璃からどことなく余所余所しさを感じる。
「怪しいわね」
秕の目がきらりと光る
「っ!?な、なにがよ!」
瑠璃はバッと身構えた。よく見ると足を気にしているようだ。
そこで疑惑は確信へと変わった。
「瑠璃、足見せなさい」
秕がずいっと瑠璃に近づき、抑えている手をどけた。
そこで目にしたのは
「なっ!?」
何かに挟まれたような怪我だった。
ただ挟まれたのではない、まるで動物用の罠にかかったかのようだ。
「る…り?どうしたのこの怪我・・・」
霊夢が瑠璃の足を覗く
「…罠よ」
全員耳を疑った。
罠?そんなものが何処に仕掛けてあるというのだ。
「幻想郷全土に仕掛けられてるみたい人里近くは酷かったわ、そこら中妖怪や人間の死体ばっかり」
瑠璃はそう語ると、足をさすった。
「でも仕掛けた奴は分からないのよね、人里の中にも仕掛けてあるみたいだし」
秕はそれを聞くと、応急手当てを始めた。
しばらくすると、とてつもない爆音が鳴り響いた。
人里の方からだ。
「な、なにごと!?」
霊夢は林を抜けると、人里の方から煙が出ていた。
次の瞬間には人里が燃え始めたのだ。
霊夢は急いで人里の方へ向かった。
「くっ…こんな時に…」
瑠璃よろけながらも立ち、霊夢のもとへ走った。
ズキッ
激しい痛みが瑠璃を襲う
これでは走れないだろう
「瑠璃、つかまってなさい!」
秕は、瑠璃を負ぶさると霊夢を追いかけた。
「私たちはこっちでいくぞ!それっ」
魔理沙は零夜を箒に載せると、人里へ急いだ。

人里

人里では、民家が燃える音や爆音、人々の悲鳴や断末魔で溢れかえっていた。
霊夢達は煙を吸い込まないように気を付けながら進んでいた。
すると、目の前に
「たすけてお母さん!先生!」
男児が崩れた家の下敷きとなっていた。
しかしなぜか大人たちは助けようともしない
それどころか、男児へ火のついた棒を放り投げていた。
「あんたたち何しているのよ!はやく助けなさいよ!大人でしょう!?慧音も黒羽も何とかしなさいよ!」
霊夢は怒りが爆発していた。
しかし、誰も動こうとしない
「霊夢様!もう何を言っても無駄です!ここはわたしたちだけでも助けに行きましょう!」
秕はそういうと、男児の腕を引っ張る
しかし、家が崩れているので足がうまく引っかかり一向に轢きずり出せない
すると、ようやく黒羽が動いた。
霊夢達はほっと一息ついた。
が、
「なぜ助ける必要があるのです?人里の災厄など助ける必要はありませんよね」
黒羽は男児の上半身を瓦礫で埋めてしまった。
そして、次から次に火のついた棒が投げ込まれる
「先生!?どうして!?助けて!助けてよ!」
男児がそう叫ぶが、慧音と黒羽の表情は恐ろしく笑顔だ。
すると、慧音の張り付いたような笑顔がいっきに崩れた。
「どうしてって言われてもな、人間誰しも自分が一番かわいいんだ、だからお前のことなど誰も助けない、助けたところで利益がないからな」
慧音は男児を睨みつけると、後ろを向き去って行った。
慧音が去ると、突然瓦礫を火の海がつつんだ。
男児の断末魔があたり一面に響き渡った。

しばらくすると、火が消えて男児の声も聞こえなくなった。
「こんなことって…ひどすぎる…」
霊夢がぽたぽたと涙をこぼす
地面は涙を吸い込み、じんわりと濡れる
霊夢は立ち上がると黒羽と慧音を見つけ、殴りかかった。
「…あんたたち・・・大事な生徒を失ったっていうのに…どうして笑っていられるのよ…人里だってこんなことになってるのに…どうして…」
慧音と黒羽は、顔を傾けた。
「ねぇ霊夢さん貴方勘違いしてません?」
黒羽はにっこりと笑い、霊夢に近寄る
ガッ
なんと、黒羽が霊夢の頬を殴ったのであった。
「私たちはあんな奴のことなど知らない、自分が可愛いのでな」
慧音はそう吐き捨てると、どこかへ行ってしまった。
「霊夢さんも素直になったらどうです?人里?命?そんなものに縛られてたら楽しい人生も楽しくなくなりますよ」
黒羽はにっこり笑い、人里の外へ出て行ってしまった。
そこには、霊夢が呆然と立ち続けていた。
そして、先ほどまで燃えていた瓦礫の方を見つめた。
「ごめんなさいっ・・・私が・・・私が弱いせいで…あなたを・・・見捨ててしまった・・・」
霊夢は必死に謝った。
それも、5年すれば人々の記憶から忘れ去られてしまうのだとしても
「霊夢様、行きましょう」
瑠璃が霊夢にぎゅっと抱き着く
霊夢は、涙を拭い取った。
「えぇ、行きましょう…この異変の主犯・・・水蓮を倒しに…!」
霊夢の目はまっすぐしており迷いがなくなったかのようにも見えた。
霊夢は、命と引き換えに強い決意を抱いたのであった。
―――――――――――――――――――――――――――
もりあがってまいりました
48:べに :

2015/04/25 (Sat) 09:14:55

東方忘却水【愛、覚醒】
――――――――――――――――――――――
幻想の都

「とりあえず、私とこいつでほかのとこの援護に行ってくる、美衣とお前は愛を見てろ」
白鬼はそういうと、ハルを連れて飛んで行った。
はずだった。
「ちがーう!自分ハル違う!オワタ!オワタ!」
白鬼は何を間違えたのか、オワタを連れて行ってしまった。
「白鬼!それオワタ!オワタ!」
美衣も叫んで呼びかける
が、
「お前らさっきからオワタオワタうるさいぞっ!いいから愛を見てろっ!私等は他のところの・・・あっこれハルじゃない、オワタだ」
白鬼はやっと気づいた。
これはハルではない、オワタだ。
白鬼は美衣に向かってオワタをぶんなげた。
「うわああああ!!」
オワタは急降して、美衣と激突した。
グサッ
「うぬぉおおおおおお!?」
美衣の腹部に刺さった鋏に当たり、鋏がグリグリとおくのほうに突き刺さった。
「いったい!主にお腹が!いいかげんにしてくれません!?」
美衣とオワタが狂喜乱舞する。
とても微笑ましい光景ではなかった。
「じゃ私等はいってくるからな」
今度は、白鬼一人が飛び去った。
白鬼はいいかげんに確認した方がいいと思う
「ぐーすーぴーすー」
愛の寝息がうるさい、こいつ絶対起きてる
さっきからチラチラと美衣たちを見ている。
「あのー…いいかげんに抜いてくれません?」
美衣は鋏を指さす
ハルとオワタは頷くと、鋏を
ぐりぐりと押し込んだ。
「なにしてんだお前ら!?絶対私の反応楽しんでるだろ!なぁ!?」
美衣はブチ切れた。
しかし、鋏はもう少し押せば抜けそうだ。
二人はぐいぐいと押し込んだ。
「げふっ!!ぐ、苦しい!白鬼助けて!」
しかし、誰助けには来なかった。
そして、ついに
ポロリ
「ゴフッ」
鋏が抜けた。
美衣は、その場に倒れた。
「やった!やっと抜けた!」
「よくなーい!!」
「まだ元気もあるじゃん!大丈夫だって!」
美衣を囲んで二人はきゃっきゃと駆け回った。
すると、
「貴方達うるさいわ!愛ちゃんが寝てるの分からないの?」
愛がむくりと起き上がった。
絶対起きてた。こいつ
しかし、なにかがおかしい
よく見ると
身長も高く、服も変わっていて、そしてなにより・・・
「すごく…大きいです…」
胸部装甲が美衣より厚かった。

霧の湖

「ヤッと凍ッた?ヤッた!アタいったラ最強ネ!」
チルノはぴょんぴょんと飛び跳ねる。
しかし、
「このレオナを甘く見ない事ねっ…!!」
凍りついた部分がすべてくだけた。
チルノは唖然としていた。
が、すぐに笑顔に戻り、どんどん凍らせていく
「だからこんなのは効かな…っ!!」
レオナはやっと気づいた。
チルノのしようとしていることに、
「アンタ…!」
そう、チルノは凍ったレオナごと砕こうと考えていたのだ。
腕が完全に凍り付き、身動きが取れない
「アハハハハ!えいっ!!」
チルノは勢いよくレオナを上空から叩きつけた。
ピシッ

守矢神社

「いった・・・さっきのはさすがに痛い、痛いよ」
べにはケホッと口から煙を出すと、また起き上がった。
「なぜ…なぜ起き上がれる・・・?」
諏訪子がやっと口を開いた。
神奈子は早苗を庇うように立ちふさがった。
「えー…俺にやれっていうの…妖怪使い荒ッ…」
早苗と神奈子は、良いからいけと目で伝えた。
べにはふぅとため息を吐くと、すぐに戦闘態勢へと入った。
「キッシェッシェー!さて戦いと行こうかな」
諏訪子も、べにを警戒して距離をとった。
それは、鋏を使うべに相手なら正解だった。
が、
「残念だけど、スペル使っちゃうよ【嘘符】指切リ拳万針千本飲マス」
針のような弾幕が雨のように降り注いだ。
諏訪子はヤバいと思い、かわそうとしたが
「っ…!!」
当たってしまった。
そして、諏訪子にむかって大量のハリ型弾幕が急接近していった。
「針1000本飲ーましたっ!指きった!」
べにはそういうと、諏訪子に刺さった弾幕がすべて消えた。

人里

「あんたから・・・退治させてもらうわっ!!」
霊夢は、黒羽をとある路地裏に連れてきて、挟み撃ちにした。
黒羽は、はぁとため息を吐いた。
「私、そこまで優しくないですよ博麗の巫女でも簡単に殺せますよ?」
黒羽は十字架のような棒を取り出す。
そして
「この幻想郷ではスペルルールがなかった…っと」
空中に何かを描いた。
すると、霊夢達の体が軽くなった。
「容赦はしません、【黒符】白の君、黒の我」
白と黒の弾幕が飛び交う、しかも避けることが不可能だ。
そして、霊夢たちはやっと気づいた。黒羽の能力で
「スペルカードルールを消した・・・そういうことね」
霊夢はそういうと、黒羽に向かって蹴りを入れた。
本体が弱いため、黒羽はあっさりと倒れた。
「さあ、行くわよ皆」
霊夢は、黒羽から目をそらし寺子屋へ向かった。
――――――――――――――――――――――――――――
後編へ続く
美衣ご愁傷様
49:べに :

2015/04/25 (Sat) 13:28:16

東方忘却水【追い求めたのは】

幻想の都

しばらく沈黙が続いた。
「あら美衣、まだ鋏取れてないわよ、少し刺さってる」
愛はそういうと、美衣の体から鋏を引っこ抜いた。
「あ、ありがとね…ほんとに」
美衣はぼそっと呟いた。
愛はにっこりとほほ笑んだ。
恥ずかしいのか、美衣はうつむいた。
「ありがと・・・ね…ほんとうにありがとう」
ザシュッ
刹那、美衣が愛を爪で切り裂いた。
「私を起こしてくれてありがと…愛」
しかし、愛は動じない
美衣は不思議に思い愛の近くまで近寄る。
「罠にかかってくれてありがとうね、美衣【罠符】注連縄ノ網」
愛と美衣は、注連縄でできた網にかかった。
もがけばもがくほど網が絡まり、脱出は不可能な状況だ。
「【終蹴】オワタキック!」
「【鋏雨】鋏雨注意報:上から来るぞ気を付けろ!」
二人のスペルが美衣に襲い掛かる。
愛は、美衣を上手く盾にして、ダメージを受けていない。
弾幕がすべて当たりようやく網が解けた。
「しばらく美衣は動かないわよ~♪ありがとね~二人とも」
確実に性格が変わっている。
こんなに明るかったかこいつ
美衣は相変わらず動かない、結局はやられ役だったのだ。
「というわけでー私たちも白鬼おいましょ~よ~」
ウザい、こんなに絡んできたかこいつ
ぐいぐい来る、狭いしウザい
「追うのはいいけどさ、どうやって追うの?どこ行ったかわかんないし」
おわたが愛に尋ねる、愛はそれを聞くと
ちっちっちっと指を左右に動かした。
正直ウザい
「この愛ちゃんの力さえあれば~どこへでもいけるのだ~!!さっそく!きらきらり~ん☆」
はちゃめちゃな呪文を唱える。
とても痛いです、はいとても
次の瞬間には、全員消えていた。

霧の湖
パリン
レオナの氷像が割れた。
「アハハハハハ!!アタイ最強!!ネェ?玲於奈?」
チルノは玲於奈とよんだ少女に話しかけた。
「はいっ!十分ですっ!では私も行きますか!」
玲於奈は、地面へもぐった。

守矢神社
「ふぅ…諏訪子の手当てしないとね」
べにが諏訪子のもとへ駆け寄った時には
「ゑっ!?」
諏訪子はいなかった。

彼岸

「…なんでこんなとこに来ちまったのかねぇ」
小町が白鬼をにらみつける。
白鬼ははぁとため息を吐いた。
「私だってできれば来たくなかった、だがな…」
小町はいつもと違う白鬼の様子に気づく
「だが・・・なんだい?」
白鬼は真剣な顔をし、口を開いた。
「道に迷っちまった」
小町はがっくりと崩れ落ちた。

黄昏の湖

とある森の奥に、神秘的な湖があった。
その中には、麗香、黒羽、慧音、諏訪子が囚われていた。
その4人の前には、水蓮がぷりぷりと怒っていた。
「んもう!どうして能力消そうとしないのよ!?せっかくのチャンスが台無しじゃない!スペルなんて使わなくても消せたくせにー!!」
ぽかぽかとアンナを叩く水蓮
アンナはぴぇええと泣いていた。
「だってだってぇー!!あの中の一人、適応能力持ってたんだすよぉ!?
 適応されてたら今頃私の能力なんて効きませんってー!!」
アンナと水蓮はケンカを始めた。

―――――崩壊まであと40日
―――――――――――――――――――――――――
伏線はりたい
けどはれるかしら
50:べに :

2015/04/26 (Sun) 11:50:47

東方忘却水【白鬼の罪】

彼岸

彼岸では、小町が白鬼を引っ張っていた。
「ちょっと待て!どこに連れて行くきだ!?」
しかし、小町は答えない。
随分とすすんだところで、小町は白鬼を下した。
「痛いじゃねぇか!お前…あまり調子に乗ると後が怖いぞ?」
白鬼はすっと鎌を取り出す。
小町はそれを見ると、ふっと鼻で笑った。
「ですってさ、四季様」
小町の後ろには、四季映姫と、花季風月がいた。
「げっ閻魔」
白鬼は逃げようとしたが、小町に掴まれてしまった。
閻魔二人の顔はとても怖い笑顔だ。
「さーてと、では始めますよ」
二人の顔が一瞬にして黒くなった。
「罪人白鬼、貴方は死神の仕事をサボり、ましてやまだ生きるはずの命までも奪い取り、さらには死ぬべきものを救った・・・判決は…」
花季風月はちらりと白鬼を見た。
白鬼はその顔を見るとぞっとした。
あの二人のことだ、確実に黒と言い渡されて地獄行きだ。
「白、無罪」
白鬼はほっと一息ついたか、だがしかし
「と言いたいところですが、貴方は過去に何回も犯罪を犯していますね。改心する気はある?」
やはりこうきてしまった。
白鬼は改心する気もないし、反省する気もない
そんな奴に、改心しろということ自体が間違っているのだ。
「…はいはい改心しますよー…お偉方二人に言われればもう言い返す気もないしな」
あっさりと改心することをのべた。
多分明日は雨が降るだろうと、二人は顔を見合わせた。
「あ、でもひとつ言わせてくれ。美衣は死んだが美衣を殺した奴のことは裁かないでやってくれ、あれは仕方のないことなんだ」
しかし、閻魔二人は首をかしげた。
「あの貉なら死んでませんよ?」
今度は白鬼の目が点になった。
そんなわけない、アイツは目の前で死んだんだ。
「そんなことより花季様、あんたも異変解決に協力してくれないか?」
花季風月はしばらく黙りこんだ後
「いいでしょう、改心した貴方も見てみたいものですし」
あっさりと承諾をした。
しばらくすると上空が少し歪んでみえた。
「やっほ~白鬼~♪来たわよ~」
ドスドスドスッ
3人が白鬼の上に落ちてきた。
「う゛・・・ぐる・・・じい・・・愛はともかくお前らはど・・・け・・・」
白鬼は意識を失った。

人里付近

霊夢達は人里を出ると、いきなりクロが走ってきたのだった。
「ふにゅう~…ここからだと紅魔館は遠かったです…」
クロは予想外の運動で、ぜぇぜぇと息を切らしている。
そして、
「もう無理ですぅ~」
バタリとクロは倒れてしまった。

数分後

「にゅ?ここはどこです?」
霊夢達は、倒れたクロを休ませる場所を探した結果
永遠亭を選んだのであった。
「それにしても…ここってどこだったかしら…なにも思い出せない…」
それは、霊夢に永遠亭での記憶を思い出させるためでもあった。
しばらくすると、奥から永琳が現れた。
「待たせたわね霊夢にクロ、この異変だけど私は行けないから代わりにこの子を行かせることにしたわ」
永琳は、奥から華緋を連れてきた。
きっと本を読んでいたかったのだろう、すごく不機嫌そうだ。
「仕方ないから行くわ…はぁ、私っていつもこんな役回りよね」
華緋が仲間になった!
「なによこのゲームのテロップ文みたいなのは」

その頃、迷いの竹林では

「はぁ…はぁ…強い…」
鈴仙が、水蓮と戦っていた。
能力をアンナに消されて、思うように戦えなかった。
「もう楽に無ちゃいなさいよ?そんなに頑張ったって何の役にも立たないんだからさ♪」
鈴仙はふらふらした足取りになっても、弾幕を放ち続けた。
(私は・・・なんのために…頑張って…)
とうとう鈴仙は、倒れてしまった。
「あらあら早いわね~私がひぃの声を出さない間にも終わっちゃった~」
水蓮は、鈴仙を抱えるとどこかへ消えて行った。

―――――崩壊まであと39日

―――――――――――――――――――――――――――――――――
わっふるわっふる
51:べに :

2015/04/27 (Mon) 20:55:57

東方忘却水【平行世界】

異空間
「ここで…死ぬのね…私も…」
遠のく意識の中、レオナは必死にもがこうとする気力さえなかった。
ただ茫然とその場に立ち尽くしていただけだった。
「いない…いない…ばぁ!」
いきなり少女が現れた。
少女は、レオナの顔をつついたりしている。
「私が誰かわかる?あんたの偽物、玲於奈よ」
その少女は玲於奈と名乗るとくるりと回った。
「はんっ!あんたが偽物ですって?そんなわけない…そんなわけがないのよ…」
レオナは朦朧とする意識を押さえつけ、わなわなと震えた。
そして、玲於奈を思いっきり叩きつけた。
「いったい!何よいきなりっ!あんたの偽物って言って何が悪いのよ!?」
ぷんぷんと玲於奈はレオナのみぞおちにむかって蹴りを入れた。
「ははっ!!あんたってなにも分かってないのね…えぇ、そうよ!あなたは私の偽物、そして私も誰かの偽物なんだから!!」
玲於奈は信じられないと言いたげな目で見つめた。
レオナは笑いながら叫んだが、目には涙が溜まっていた。
「私だって信じたくなかったわよ!でもしかたがないのよ!私だって…平行世界でくらい…主人公になりたかったわ…」
レオナ達の前に、一筋の光が差し込んだ。

彼岸

「お前ら重い…死ぬかと思った・・・って愛はどこだ?」
白鬼はあたりをきょろきょろと見渡した。
「ここよここ!」
声のした方を見るとそこにいたのは
胸部装甲がかなり厚い愛だった。
「あーこれは夢だ夢、花季様キツいのを一発くれ」
「貴方がそれでいいのなら…」
風月は、白鬼の頭をぶんなぐった。
「夢じゃ…ない…グフ」
白鬼はまた気絶してしまった。

――――――――――――――――――――――――
短いよ。短い
52:べに :

2015/04/28 (Tue) 18:31:14

東方忘却水【再会、そして別れ】

霊夢達は、永遠亭を抜けると次は妖怪の山へ行くことにした。
危険と隣り合わせだが、そこには神二柱がいる。
この異変に感づいているかもしれない
そう考えたからだ。
霊夢が1歩踏み出した途端だった。
「お母・・・さん?」
上空から麗華が現れたのだった。
秕と瑠璃は目を丸くした。
あの時やられたはずの例かが何故ここにいるのか
あの怪我では、全治するのには最低でも1か月はかかるはずだ。
「お母さんっ…!!」
霊夢が麗香に駆け寄る、出かけてから久しぶりの再会で
胸が高まった。
しかし、現実は非常だった。
パシン
霊夢は思いっきり頬を叩かれた。
「どう・・・して…」
霊夢の頬はだんだんと赤くなっていく
さわるだけで、じんじんと痛む。
「ちょっ・・・ねーさん!どうしちまったんだよ!?」
魔理沙が急いで麗香のもとへ駆け寄る。
だがしかし、麗香は容赦すらしなかった。
今度は魔理沙がぶっ飛ばされた。
ミシミシと木に体を打ち付けてしまった。
「ぐぁっ・・・」
魔理沙はあまりの痛みに思わず倒れてしまった。
「ちょっと…なにして!?」
華緋が魔理沙と霊夢に駆け寄り、座り込む。
霊夢はただ茫然と前を見つめているだけだった。
怪我もひどくはなかったが、魔理沙は重傷だ。
肋骨の1、2本は折れているだろう呼吸が荒い。
しかし、そんなことを気にしている場合などなかった。
「ひっ…!!」
麗香はゆっくりと華緋のもとへ近づく
麗香の表情は、とても恐ろしく直視すらできない。
ザッ、ザッ
麗香が足元の草を踏み鳴らすたびに、恐怖心は煽られた。
「来ないでっ…!いやっ!」
華緋が頭を抱え込んだその時だった。
麗香の動きがピタッと止まった。
それは、慈悲や躊躇ではない
「はぁ~い♪実践演習終了よ~♪」
水蓮が現れたからだった。
麗香は、水蓮の思うがままに動かされていたのだ。
「どうだった?母親との再会は」
霊夢にそう聞くと、水蓮は霊夢の額にデコピンした。
どうやら、絶望に染まりきった顔に飽きたらしい
霊夢はハッとすると、水蓮を睨みつけた。
「アンタはいったい何がしたいのよ…こんなに人をいたぶって…何が楽しいのよ!!」
霊夢の目には、大粒の涙が溜まっていた。
水蓮はそれを見ても、腑に落ちないような顔をしていた。
むしろ、自分が正しいと言いたいかのようだった。
「何が・・・目的・・・ねぇ…フフッ貴方面白いこと言うわね、そうね言うとしたら…家族のために…かなっ♪」
水蓮はくすくすと笑いながら答えた。
霊夢の怒りや憎しみは、どんどん高まっていった。
「ふふふふふ…せっかくお母さんと再会させてあげたところ申し訳ないけど、この子はしばらく私が預かりまーす♪返してほしければ異変を解決することねー♪じゃあまたねん!」
水蓮は、地中へ沈んでいった。
ただ、沈む少しの間悲しそうな顔をしていたことは、誰も知らない

―――――崩壊まであと38日

―――――――――――――――――――――――――――――――
短いよ短い
53:べに :

2015/04/30 (Thu) 07:38:18

東方忘却水【反省会2】
―――――――――――――――――――
今回は4/29日の文を書き忘れていたということについてです現場の白鬼さーん?
「白鬼だ、今から謝罪文をのべるらしい楽しみだな」
すばらしい棒読みありがとうございます
ではべにさん、謝罪文をどうぞ
「いやー…実をいうと忘れちゃってたんだよねw」
は?開始早々何言ってんすかアンタ
壱話書き忘れてるんですよ、い・ち・わ
さらに言えばどこぞのらりるれロ〇ット団じゃないんで
反省会長引かせてください
「もうネタ切れ、察してw」
はぁ?あんたぶっとばすぞ
「仕方ないんだよおおおおお!部活に勉強に宿題・・・あばばばばば」
素晴らしい言い訳ありがとうございます
「ざけんなワレェ!まだ両立してないのか!!」
いいかげんに両立してください
読者の皆さんは「またべにか…はあ…」とか思われているんですよ
恥ずかしくはないのですか?
「でも…だってさー」
だってじゃねぇよボケ、ふざけんなカス
「まぁ今日で終わりなんだからさwプラマイ0でしょ?www」
んなわけあるかいな
今日2話分書けこの話を抜いて
「…ウィッス」
分かったならとっととかけ
いいな?
「…



べにちゃんスマーイル♪」
ふざけてたらどぶに落とすぞ
マジでお前これ前科になるんだからな
「はぇ?」
マジだから、これ
オリキャラにしてもとっとと終わらせろとか思ってるんだから
「サーセンw」
笑うな
「ウィッス」
さーてとGW中は更新してもらいますからねー
文句はないでしょう?
「はい、5月からも頑張ります」
以上で、中継終りまーす
――――――――――――――――――――――――
というわけで申し訳ありませんでした。
たかが1話を失っただけよ!小説自体は大丈夫!
54:べに :

2015/04/30 (Thu) 20:36:31

カントリーマアムおいしい
――――――――――――――――――
東方忘却水【プリティーマジカル愛ちゃん最強の力】

「と、いうわけで~♪妖怪の山で~す!わーいわーい!ピースピース!」
白鬼一行は、愛の力により妖怪の山へ来ていた。
それにしてもこの女、ノリノリである。
見張りの天狗を見つけても、ピースピース!とポーズを決めている。
「貴様ら、そこで止まれ」
とうとう見張りの天狗につかまってしまった。
作戦を練り直そうと、全員が身構えた時だった。
「んもーっ!こっちがポーズ決めてるときにーっ!!【想像】幻想のアリス・プレザンス・リドル!!」
愛のスペルにより、天狗どころか周囲に会った大木さえも飛んで行ってしまった。
「さっ、行こっ♪」
全員は、愛を見てこう思った。
そう、もうこいつひとりだけでいいや、と。

妖怪の山 入口

霊夢達はしばらくしてようやく、妖怪の山についた。が、
「なによこの荒れた後・・・すごい被害規模じゃない」
そこには、おそらく愛たちが通ったであろう道という道が禿げていた。
大木が抉り取られた後の大きな穴や、岩くずれなどでとても安心して歩ける場ではなかった。
「飛びましょう…」
霊夢達は急いで守矢神社へ飛んで行った。

守矢神社

そこには、
「えーっ!?すわりんいないのー?かなかなはいるのにー?」
暴れん坊神様こと、愛たち一行がいた。
諏訪子の暴れた後だったので、神社境内も悲惨だった。
「それはいいから、あんたは誰だい?」
仕方のないことだ、神奈子は愛のことを知らないのだから
愛はきょとんとしていたが、すぐにぱぁっと目を輝かせた。
「私の名前はスーパーゴットプリティーマジカル少女、愛ちゃんだ!」
というどこぞのプリでキュアな方たちが言いそうなセリフをつらつらと述べた。
その瞬間に全員の顔から笑顔が消えた。
「ちょっといい?」
白鬼が愛に尋ねる。
愛はくるりと振り返ると、首をかしげた。
すぅと大きく息を吸うと、白鬼たちは
「お前はいいかげんにしろっ!!」
愛を階段からけり落とした。
「あっ!いっ!うっ!えっ!お゛うっ…!」
守矢神社の階段の下に、大きな血だまりが出来上がった。
風月はそれを見て、白鬼の頭を殴った。
「貴方罪を倍にして何がしたいんですか!!」
白鬼も階段から落とされた。
「かっ!きっ!くっ!けっ!ごぉおうっ・・・!」
また一つ、階段の下に大きな血だまりができた。
全員、それから目をそらすとうんっと頷いた。
そして、何事もなかったように掃除を始めた。

――――――――――――――――――――――
短いよ、短い
55:べに :

2015/04/30 (Thu) 22:02:06

東方忘却水【】

とある空間

「貴方達・・・やっと気づいてくれましたか…」
現れた少女は、月のような乗り物から降りるとドレスの裾をつかんで持ち上げた。
そして、ぺこりと礼儀正しく礼をした。
「私はプリス、貴方達の本体・・・レオナ、貴方は本当に面倒な事をしてくれましたね」
プリスは間に言葉をはさまぬうちに、ぺらぺらと喋った。
正直聞きにくい。
「まぁいいでしょう、貴方達も今日までですし」
プリスは、そういうと手に持った時計を高く掲げた。
「【夜越】オールナイト・ザ・ワンナイト」

妖怪の樹海

「あーくそもう…妖怪遣い荒すぎっての…なにが生存者探してこいだよ…こんなとこにいるわけねぇだろ…あ、生首発見」
妖怪の樹海では、べにがだらだらと妖怪の生存者を探していた。
しかし、あちこちに死体、死体、死体だらけだった。
地雷による爆破での死亡者、何者かに襲われたことによる死亡者
など、あちこちに死体が転がっていた。
「地雷ってさ、大体こういう草の中に隠されてるんだよねん」
べには、地雷を撤去しながら歩いて行った。
ヒュッ
視界がいきなり上へ飛んだ。
どうやら罠の網にかかったらしい
べにが目を回していると、目の前に人影が現れた。
樹海が暗くて姿はわからない
「うそつきおおかみさんつかまーえた♪」
空いてはそういうと、拳銃を撃った。

――――――――――――――――――――――――――――――――
驚きの短さ、そろそろ出せるかな
56:べに :

2015/05/01 (Fri) 22:34:49

前回のは短かったからサブタイトルなしにしようとしたらミスりました
―――――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【ダークマターパペット】

少女が去っていくと、そこにはべにの死体のみとなった。
しかし、
「うまくやりすごせたようだな」
次の瞬間にはむくりと起き上がった。
どうやら、撃たれる寸前急所を外したらしい
「俺は死にたくないからね、その日が来るまでは死なないよ」
べにはパンパンと汚れを叩き落とした。
そして、すぐさま妖怪の樹海から姿を消した。
大量の死体と一つだけ残された生首を残して
(そういえば…あいつ自身は喋ってなかったよな…?それに攻撃された俺の服には大量の綿が付着してたし)
一つの疑問を抱えながらもべには走った。

永遠亭

永遠亭では、永琳や兎たちがいなくなった鈴仙を探していた。
その中でもてゐは、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら竹林を駆け回っていた。
「れいせーん!どこ行ったうさー!?」
すると、いつのまにか目の前には少女がいた。
その少女は淡い水色の髪を揺らしながら、たくさんの人形を抱いてこちらへ歩いてくる。
「こーんにーちは、うさぎさん」
少女はどことなく機械室な声でてゐに話しかける
てゐは、鈴仙を見なかったかと聞こうとしたが、
「ざんねんだけど、わたしはもうひとりのうさぎさんはしらないの」
即答されてしまった。
まるで、心が読めたかのように
てゐは、驚きを隠せずに何故分かったのかと聞こうとした。
しかし、
「ごめんなさいうさぎさん、わたしはいそがしいのかまってあげられないわ、だからさようなら。にどとあうこともないでしょうけどね」
少女は機械室な声でそう言うと、てゐのいた場所が爆発した。
てゐは、ニンジンのペンダントを残したまま、跡形もなく消えてしまった。
「さぁていそがしいわ、そろそろお姉さまのとこに戻らないと」
機械室な声からいきなり透き通った声に変わると、少女はペンダントを拾い上げた。
それを首からかけると、少女は消えて行った。
「ふーん・・・面白そうな子見ーつけた♪」
一人の人物にその一部始終を見られているとは知らずに

――――――――――――――――――――――――――

裏側の図書室

どうも初めまして、だっけ。
今回はなにかと不可解な点がありましたね
べにがなぜ死にたくないかって?べにの能力は何でしたっけ
生首の描写は何故かって?原作で妖怪の樹海にいたのは誰でしたっけ
まぁ色々とクイズが入れられてるわけです
まぁ、そもそもべにがどうして急所を外せたかが一番気がかりですけどね、自分でもそう思います。
そもそも撃たれたのになぜ走れるのでしょうか…わけわかんない
まぁそれも後々気付くことになりますよ…
それではまた会いましょう、Auf Wiedersehen wirwieder zu treffen!
――――――――――――――――――――――――――――――

最後の英文ぽいのだけドイツ語です
こっちが本当のあとがきコーナーですw
57:べに :

2015/05/02 (Sat) 21:11:24

Mitte der Geschichte!!
―――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【自信と絆】

「貴方、かわいいわね」
水蓮はそういうと、少女の頭を撫でた。
その少女は、目が虚ろで無表情だった。
なぜなら
「死んでるのがちょーっと残念だけど」
死んでいるからだ。
その少女は、どことなくてゐのところへ現れた少女に似ていた。
「私、ここにいるよおね…」
何者かの声がしたが、その声は闇にかき消された。

守矢神社

やっと愛と白鬼が気を取り戻した時には、掃除は終わっていた。
しかし、誰一人として二人を見なかった。
愛がムッとして、残骸を片付け始めたその時だった。
「よぉーっす・・・見てきたぞーい」
妖怪の樹海を散策していたべにが現れた。
服には綿埃が大量に付着しており、腹部は赤く染まっていた。
「どうしたんですか?その傷…」
早苗が不思議そうに傷をつつくと、べには痛っと小さな悲鳴をあげた。
早苗は面白くなり、どんどんつつく。
「いってぇーな!なにすんだ早苗!」
べには涙目になりながら、早苗から逃げる。
そこで、神奈子はある違和感を覚えた。
(あの怪我じゃ…歩くのもきついはず…もしかしたら…)
神奈子は首をフルフルと降ると、上を見上げた。
嫌なほどにいい天気だ、雲一つもない。
可笑しなことと言えば、上空に鳥が一羽も飛んでいないという事だけだった。
神奈子は胸に不安を隠しながらも、神社に入っていった。

―――――崩壊まであと37日
――――――――――――――――――――――――――――――
始めのもドイツ語、ちなみに話の中盤という意味です
58:べに :

2015/05/04 (Mon) 16:44:46

東方忘却水【神様?】

とある人里

とある人里では、悲惨なことが起きていた。
人里の人間達は逃げまわっていた。
何故なら
「どうして…守矢の神様が・・・?」
そう、諏訪子が暴れていたのだ。
遠くでは、水蓮がくすくすと笑っていた。
その時、一人の子供がいそいそと木箱の裏へ隠れた。
諏訪子はそれを見逃さず、シュッと大きな鉄の輪を投げた。
「助けて…助けて…」
子供は、ガクガクと震えふと前を見た。
木箱の前にいたのは
「…ギヒッ♪」
運悪く諏訪子だった。
子供は、声を上げる間もなく殺された。
人間達はその人里近くにある小さな寺の僧侶に頼もうと集ったが
その僧侶も無惨に殺されていた。
目は白目をむいていて、体に枝が刺さっていた。
しかもその死体は寺の玄関に堂々と置かれていた為、誰でも見ることができた。
「逃げようとしたんですね、足が動きかけたまま止まってますねぇ…きゃはっ♪あらいけない悪い癖が・・・」
そんな中、一人の少女は僧侶の体に短剣で
『Menschen Verzweiflung』
と刻み込んだ。
しかし、人間達は少女を無視した。
まるで見えていないかのように
「神様ねぇ…」
水蓮がふとつぶやいた。
普段とは違い、暗い顔をしている。
「信じない、信じないよ神様なんて…神様なんて信じたから私は…」
水蓮はブツブツとうつむいて呟いた。
その様子を、心配そうにアンナは見つめていた。
「水蓮様…やっぱりあの子を…」
アンナはモップを強く、ギュッと握りしめた。
(私が護るんだ…今度こそ・・・水蓮様を!)

白玉楼

白玉楼では、幽々子が妖夢を探していた。
幽々子の手には、長い菜箸が握られている
「妖夢~お腹すいたわ~…死んじゃ~う・・・」
幽々子は腹を押さえながらも、ずっと妖夢を呼び続ける。
しかし、よく見ると菜箸には血が付着していた。
「どこに隠れているの?妖夢~」
幽々子の口の周りにも血が付着している。
そう、幽々子は妖夢の一部を食べたのだった。
妖夢は、震えながら中庭の岩陰に隠れていた。
しかし
「みーつけた♪」
見つかってしまった。
「嫌ですっ!嫌です!許してください!痛いです!離してください幽々子さまあっ!!」
妖夢の声も聞かずに、幽々子は満足そうな顔をして、部屋へ入っていった。

――――――――――――――――――――――――――
ネタ切れ気味な今日この頃
ちなみに英文は翻訳してくだちぃ←
59:べに :

2015/05/04 (Mon) 17:20:15

東方忘却水【姉さま】

魔理沙の家

魔理沙の家周辺はきれいに凍りついていた。気温もいつもより低い
そこには、いつもとは様子が違う冷がいた。
「人間って死にやすいから困っちゃう…お姉ちゃんはまたあの人間のところかなぁ」
冷は、金髪の少女の死体をダラリと手からぶら下げていた。
その少女は、アリス・マーガトロイドだった。
アリスは、ぽいっと捨てられた。
その様子を、一人の妖怪少女が見ていた。
「ひいぃぃぃ…これヤバいでしょ…誰かに伝えなきゃ…」
見ていたのはエルだった。
エルは木に隠れながら、一心不乱に走った。

命蓮寺

命蓮寺の入り口には、山彦の死体があった。
そのほかにも、たくさんの妖怪や人間の死体が落ちていた。
命蓮寺の中でも悲惨な状況だった。
ぬえ、一輪やムラサやナズーリンと星がしくしくと泣いている。
「うぅ…聖・・・聖ぃ…」
5人は、聖を囲んでいた。
聖は、体に大きな穴が開いた状態で倒れていた。
すると突然のことだった。
「ごきげんよう妖怪さん達」
あの少女が現れたのだった。
その場にいた全員が少女をにらみつける。
「怖いわ、その人をやったのは私じゃないわよ?多分姉さまと仲間ジャない?」
少女はくすくすと笑っている。
全員が一斉に少女に攻撃を仕掛けた。
すると、少女の姿は消えていた。
「姉さまの邪魔は誰にもさせない、誰にも・・・ね」
少女はそういうと、命蓮寺ごと爆破させた。
その後には、何も残らなかった。
「姉さまに伝えないと、私が帰ってきたこと」
少女は人形を抱きかかえながら、どこかへ走って行った。

博麗神社

「誰もいないなんて、随分と無防備」
水蓮は博麗神社に入ると、とある書物を見つけた。
すると、にっと不敵に笑った。
そう、その書物とは
『博麗第結界』
とだけ書かれていた。
アンナは、そんな水蓮を見てぶるっと震えた。
(どうしてでしょう…アンナは水蓮様が…怖いです…)
水蓮はにこにこしながら、賽銭箱を吹き飛ばした。
そして賽銭箱に油をかけると、去って行った。

――――――――――――――――――――――
裏側の図書室

また会いましたね、ごきげんよう
僕は何者か?さぁ、自分でもわかりませんよ
ただいえることは、Menschen Verzweiflungってことですよ
意味は、人々は絶望しますって意味なんですよ
それにしてもチョコレートクッキーは美味しいです
この世界で起こったつまらない出来事に対する退屈さを一瞬で吹き飛ばしてくれる。
水蓮はなんで油をかけたんでしょうねぇ?
私だったら火をつけてますよ
まぁそれも後からわかるでしょうけどね
では、Auf Wiedersehen wirwieder zu treffen!
――――――――――――――――
英文使いすぎか
60:べに :

2015/05/05 (Tue) 15:06:18

東方忘却水【狂い始める水蓮】

守矢神社

霊夢達がようやくつくと、白鬼一行に出くわした。
「…よぉ」
白鬼が霊夢を呼んだが、霊夢は首をかしげた。
仕方がない、記憶を失っているのだから
白鬼は、やれやれと呆れながらも1から霊夢に話した。
「というわけだ、私的にはもう二度と会いたくはなかったがな…」
そういうと、白鬼はふいっと目をそらした。
そこにいた全員が思ったことは、
(こいつ・・・ツンデレだ!!)
ということだった。
「あの白鬼・・・聞きたいことがあるの…」
霊夢がそっと白鬼に耳打ちした。
周りに聞こえないようなくらいの声で、霊夢は何かを囁いた。
すると、白鬼は了承したというように頷いた。
「とりあえず、まずは仲間を増やしましょうか…」
霊夢達が守矢神社を出た瞬間のことだった。
上空が歪んで見えたのだ。
そして、降ってきたのは
「いてて…やっと見つけた…博麗の巫女たち・・・」
アンナだった。
秕はバッと身構えた。
なぜなら、麗香を捕虜にしたからだ。
しかしアンナは何もしてこない
「あのさぁ・・・あたしの身にもなってくんない?いちいちウザったい糞人魚に振り回されるあたしの身にもさぁ」
アンナは心底嫌そうな顔をしながらモップを握りしめる。
白鬼たちは、違和感しか感じなかった。
あの時、アンナは水蓮にべったりで忠実だった。
なのに…
「あのさぁ…あたしが本気であいつに忠実だと思ってるわけ?」
白鬼たちはまた違和感を覚えた。
一人称や喋り方・・・すべてに違和感がある。
「あのさ、名案だと思うのよね…あたしと組んで水蓮を殺さない?」
これには全員動揺した。
最強ともいえる能力を持っているアンナが何故・・・
動揺している間にも、アンナはとある作戦を遂行していた。
(フフ・・・「私」ってほーんと嘘上手♪)
しかし、秕だけは違った
「嘘ね…貴方はそもそもあたしなんて言ってなかったわよね?」
アンナは、ゲッと小さく声を出すとすぐに距離を取った。
これにはその場にいた全員がムカついた。
しかし、すっと笑顔になった。
「ちょっとおいでアンナちゃーん♪」
瑠璃がアンナを手招く。
アンナは、首をかしげながらも近寄って行った。
ガシッ
「全員やるわよ」
瑠璃は、アンナを木に縛りつけた。
全員アンナにじりじりと近づいていく
☯――――――――少女暴行中―――――――――――☯
数分後、アンナはボロボロになっていた。
そして、泣きながら逃げて行ったのだった。
「いい仕事したわね、私たち」
霊夢は怒りを抑えながら、すっと空を見上げた。

―――――崩壊まであと36日

――――――――――――――――――――
少女暴行中
61:べに :

2015/05/07 (Thu) 23:12:02

東方忘却水【追い求めた先そこにあるのは】

水蓮は、人里を徘徊していた。
何かを呟きながら、大量に人間を殺していた。
「…もりあがってきましたねぇ」
先ほどの人里にもいた少女が、すっと現れた。
少女は、一つの死体を拾い上げると粉々に握りつぶした。
「私が手を出す間もないですかねぇあはは」
そういうと、風が起こり周囲のものをすべて吹き飛ばしていった。
そして、人里にいたのは水蓮だけとなった。

天界

天界では、大量の妖怪たちがわき続けていた。
その妖怪たちは狂暴化しており、我を亡くしている。
それを、天子たちが片づけているというわけだ。
「こりゃさすがにキリがないわ…戦っても無駄みたい」
息を切らしながらも、ただただ襲い掛かってくる妖怪たちを斬り続けた。
すると、いつのまにか一人の少女一人が残っていた。
「お見事、さすがは天人さん…だけどここでさようなら、だね」
少女はそういうと、天子の額に銃口を当てた。
「なっ…!!」
少女とはかなりの距離があったはず、なのに何故
少女はにっこりと笑うと、引き金を引いた。

紅魔館

紅魔館でも、異変は起きていた。
先ほどまで静かだったレミリアが暴れだしたのだ。
止めようとした咲夜は、爪で腹を引き裂かれ上半身と下半身をバラバラにされた。
助けを呼ぼうとした小悪魔やメイド妖精も、グングニルによって貫かれた。
パチュリーは逃げる途中で転んでしまった上に、喘息が起きたため図書館の下敷きとなった。
この大惨事で紅魔館はただの残骸となってしまったのだった。
そして、レミリアは何処かへ飛んで行った。
――――――――――――――――――――
裏側の図書室

どうも、ごきげんよう
会いたくなかったって?随分嫌われてたんですね、あはは
っ・・・突然古傷が痛み出しましたねぇ
これもやはりあの子関連でしょうか…
いや、でも今回はあの子とは無縁ですね
いつまでもやられっぱなし、じゃないですよあはは
やはりこの世界は小さすぎる、粗方読みつくしてしまいました。
この後は…言わない方がいいですかねぇ
だけどこのお話はやはり面白い、「世界」という本は
奇想天外なことが付き次に起こる、興味深いものですねあはは
もう読むのはやめましょうか…いえ、やはり読むとしましょう
この本より楽しい本なんてない、そうですからね
では、Auf Wiedersehen wirwieder zu treffen!
――――――――――――――――――――――――――――
もうわかってる人いるんじゃね?(((((((((
62:べに :

2015/05/09 (Sat) 15:37:09

この分で行くと6月中には一つのエンド迎えられるな
ざっとシナリオも全部構成したし
――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【偽りは】

霊夢達は、上空を飛んでいた。
一番の目的は博麗神社への帰還、
他の目的は現在の被害状況確認であった。
「うっ・・・ひどい…」
瑠璃と秕は、強烈な死臭を嗅ぎ急いで鼻を抑えた。
あちこちに深紅の色がちらほらと見える。
おそらくそこにあるのは死体だろう。
「あ…人里がなくなってる…」
霊夢は目からあふれ出しそうな涙を必死に抑えながらも先へ進んでいく。
ふとクロが下を見ると、本来あるべき帰る場所がなくなっていた。
そう、それは
「紅魔館が・・・ないです…」
クロは残してきたパチュリー達を思い出し、残酷な結末が思い浮かぶ。
しかし、そんなのありえないとクロはぶんぶんと顔を横に振った。
(早くこの異変を終わらせて・・・パチュリー様達にいうんです…ただいまって…)
そんなことを思いながらクロは霊夢の後を追いかけた。

異空間

「まだ息があったのですか…!?」
少女が弾幕を放った先には、レオナ達が立っていた。
おかしい、あれは妖怪になら即死のはず
そんなことを思っているうちに、少女は突き飛ばされた。
「ははっ・・・!!こんなとこで死ぬわけないじゃない…まだ私はやることがあるのよっ・・・」
レオナは口からたれた赤黒いものを手でこすり取るとすっと浮かんだ。
玲於奈は、見ての通り即死だった。
「行くわよっ・・・!!【終止】舞台閉幕」
レオナは、大量の弾幕を少女へ放った。

――――――――――――――――――――――――
だからさ、これどんなエンドかわかる人もういるよね?(((((
とりあえずネタバレしときます、ハッピーエンド名は【東方忘却水】
63:べに :

2015/05/15 (Fri) 21:59:42

鬱 鬱 鬱 鬱 鬱展開ってほんと楽しいね面白いねあははは
―――――――――――――
東方忘却水【偽】

とある山道

なぞの少女は山道をふらふらと歩いていた。
鼻歌も歌いながら歩いているところを考えると、きっと散歩中だろう
「…さっきからなにをこそこそつけているのかしら?邪神さん?」
少女はくるりと後ろを振り返ったが、そこには誰もいなかった。
むっと頬を膨らませると、少女はまたふらふらと歩き始めた。
「危ない危ない、見つかるとこだった」
木の上に、一人の者がいることに気付かず、少女はずっと歩き続けていた。

異空間

そこには、今まで戦っていたはずの3人の姿はなかった。
大きな力と力のぶつかり合いで、力が果てて倒れてしまったのだろうか
しかし、その中に一人だけ立っている。
それは、
「いやー…とても面白かったですよ、貴方達の舞台は」
あの人里での少女だった。
少女は、そこにある横たわった遺体にナイフで文字を掘り始めた。
「Schließlich Sie gefälschte」
それは、所詮あなたは偽物という言葉だった。
ナイフを捨てると、今度は別の遺体を収納すると少女の姿は消えた。
「結局のところ、誰が正義で誰が悪か、なんて…誰にもわからないんですよあはは」
消えかけている異空間に、そんな声が響いた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
裏側の図書室

やっほー今回は、げろねぇちゃんに変わってわたしでーす♪
それにしても、善悪の判断って結局はどう思うか、なんだよね
んー…言い方が難しいかな?簡単に言えば、君が善だと思うなら善なんじゃないの?
君が悪と思うならそれも悪になるってわけさ…
これはとある子の言ってたことを少し変えてみただけ
まぁわたしに向けて行ってくれたわけじゃあないんだけどね
ねぇちゃんは、私とは違う表側だからかな?
わたしはねぇちゃんの影、裏側の存在だから
活躍なんてできないけどね!
長くなっちゃったね…じゃあまた!私たちを満たすためにお会いしましょう!
―――――――――――――――――――――
ドイツ語の翻訳付き
今までの図書室での言葉は私たちを満たすためにry
です
ドイツ語好きすぎかワレェ
64:べに :

2015/05/17 (Sun) 17:37:10

うーんいつ愛を・・・いやまだいいや
「べにの子のアイドル―♪愛ちゃんでー(((((殴刺蹴倒斬撃
――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【勇気】

白玉楼

白玉楼では、幽々子が倒れていた。
体には無数の斬り傷がある、妖夢だろうか。
いや、妖夢も倒れていた。ではだれが?
すると、誰かが近づいてきた。
「Es wurde von den Göttern verlassen」
それはドイツ語で神々に見捨てられたと言い放った。
そして少女は、幽々子たちの遺体を放り投げた。
「亡霊であろうが同じことですよ、あはははは!!」
少女はそう言い、懐からチョコクッキーを取り出し食べた。
「お砂糖に素敵なチョコレート、甘くておいしいですよ」
そうして、少女は去って行った。

凍りついた湖

そこはかつて霧の湖だったものだ。
それが、チルノによりすべて凍り付いてしまった。
チルノの力だけではここまで凍らせることは不可能に近い
誰かに能力をあげられたのだろうか?それとも他の誰かが支援したのだろうか
霧の湖の中央でチルノは笑い狂っている。
「アタイ!最強!あははははは!!」
しかし、チルノの体にブスッと鈍い音がした。
チルノは、恐る恐る自分の体を見た。
そこで目にしたものは、自分の体に突き刺さった
パレットナイフだった。
ナイフは、ちょうど心臓部に直撃しておりチルノはすぐさま息を引き取った。
「…おねぇちゃんはどこ?」
体の半分が凍りついた少女が、チルノの体を踏みつけてどこかへ消えて行った。
その少女の後ろ姿は、冷にも似ていた。

黄昏の湖

「ねぇアンナ、私狂ってるかしら?」
水蓮が、ちらりとアンナを見つめる。
アンナはぶるっと身震いをした。
「ねぇアンナ…ねぇ…ねぇったら…」
アンナに詰め寄る水蓮の目は、とても虚ろな目をしていた。
そして、水蓮の手は徐々にアンナへと伸びて行った。
ギュッ
「あう・・・」
水蓮はぎりぎりとアンナの首を絞めつけた。
その手は、次第に強くなっていく。
とうとうアンナの目が見開いた。
それでも、水蓮は手を止めない、それどころか強くしていく。
「たす…け・・・」
そこまで言うと、水蓮はハッとした。
「あぁ…!!私はなんてことをっ・・・!!」
アンナは突然解放されたせいで、息がうまくできない
首元を抑えると、ごほごほと咳き込んだ。
「もう誰一人として欠かさない…はずだったのに…」
そんな水蓮を、アンナはじっと見ていた。
見ているほか、無かった。
「私、水蓮様のお役にたてるなら…なんでも受け入れます…ですから、ご自分を責めないで…」
と言う勇気すらなかった。
首を絞められた時点で殺されると思ってしまった。
使い魔失格、そういわれる気もした。
だが、
「私がしっかりしないと駄目ね…アンナごめんなさい、私決めたわ」
水蓮はやさしくアンナを抱きしめた。
「私には勇気が足りなかった、だからもう慈悲なんて捨てるわ」
それじゃだめだ。
と言うことなんてできない、水蓮の目は本気だ。
それでもアンナは、水蓮の後ろをついていった。
To be continued・・・
――――――――――――――――――――
裏側の図書室、閉館
65:べに :

2015/05/19 (Tue) 07:18:25

自分の小説は好きかって?嫌いです!
―――――――――――――――――――――
東方忘却水【神の消失】

空中

「うーん…やはり血や死臭だらけですねぇ…つまらないなぁ」
少女は空中に浮かびながら、幻想郷を見ていた。
死臭や血の匂いで充満していたが、少女は平然としていた。
「もう少し楽しめる展開になればよいのですが…」
すると、突然少女に向かって大量の弾幕が放たれた。
「む?」
少女は当たるぎりぎりでかわした。
が、その先でも弾幕が放たれた。
「へぇー・・・挑発ですか?ですが私には時間が・・・」
少女が去ろうとすると、今度は持っていた本が被弾し、燃えた。
声は聞こえないが、相手側はとても喜んでいる様子だ。
しかしそれは、少女の怒りに触れるという事だった。
「さてと…やっちゃいますか」
そういうと、少女は相手側の方へ突っ込んで行った。

空中

「なんか来たわよ?」
霊夢達に突っ込んできたのは、先ほどの少女だった。
そう、霊夢達は人影が見えたので、とりあえず弾幕を放つというなぞの処置を行ってしまったのだ。
少女は真顔のまま霊夢に殴りかかろうとした。
「あぶなーい!愛ちゃんバリア!」
霊夢に拳が当たるすれすれで、愛が結界を張った。
しかし、少女の手は止まらない
「脆い」
なんと、愛の結界が破られた。
少女の手はどんどん愛に伸びて行った。
ズブッ
愛の体に少女の手が突き刺さった。
「あ…れぇ?」
少女はぽいっと愛の体を空中から投げ捨てた。
「狙いが外れちゃいましたがまぁいいでしょう」
そんな少女に、白鬼は思わず鎌を投げた。
怒りと憎しみの一撃、あたればかなり痛いはずだ。
しかし、少女は鎌を手で受け止めた。
反動により、鎌は白鬼の方へと飛んで行った。
「くそっ・・・」
鎌を取ると、白鬼は愛のもとまで急降下した。
地上で、愛は大きな血の水たまりの上に倒れていた。
神ならば信仰が消えない限りは死なないはず、なのだが
既に愛は瀕死だった。
白鬼の姿を確認すると、愛は少し微笑んだ。
「あれ…?白鬼泣いてるの・・・?あはは…ダメじゃない…そんなに泣いちゃ…あれ?なんで・・・私泣いてるの…でもなんだか・・・嬉しいな…」
そこまで言うと、愛は息を引き取った。
二人目の犠牲、またしても白鬼は目の前で犠牲者を出してしまった。
しかも二人とも、いつも白鬼のそばにいた。
白鬼は一人残されてしまった。
「ははっ一人ぼっち・・・かぁ…」
そんなことを言いながらも、白鬼は霊夢達のところへと帰って行った。
――――――――――――――――――――――――――
裏側の図書室
やっほ!また私でーす♪
え?そろそろ名前を教えてほしい?
仕方ないなぁ…私の名前はナノ
おねぇちゃんの名前は…うーんとフェムト!
今回は神が死んじゃったね
一人取り残された者の気持ちってどんなだろうね!
時間がないしさようなら!
私たちを満たすために再び会いましょう!!
―――――――――――――――――――――
愛、死す
66:べに :

2015/05/21 (Thu) 22:23:45

ネタ切れ気味
―――――――――――――――――――――――-―――-
東方忘却水【知らない】

白鬼が戻ると、少女はまた攻撃を開始した。
「…」
何も言わずに攻撃をつづける少女、怒っているようだ。
霊夢は当たらないように避け続ける他なかった。
「いいかげんに何か言ったらどうよ人殺しさん?」
今度はハルが攻撃を開始した。
少女はむっと顔を曇らせると、いったん距離を置いた。
「油断大敵よ!」
その隙をついて、瑠璃が蹴りを入れた。
少女の体は、5メートル位吹き飛び、大木に打ち付けられた。
その様子を見て、全員ホッとして博麗神社へ向かった。
「…むぅ、やはり今のあの子たちは弱いですねぇ私が手を下すまでもない」
大木に打ち付けられたはずの少女はケホケホと煙を吐くと、どこかへ消えて行った。

黄昏の湖

そこでは、先ほどとは違い水蓮とアンナが何かを話していた。
「…水蓮様、やはりあのことを?」
アンナが心配そうに水蓮に尋ねるが、水蓮は答えない。
ずっと俯いたまま、何かをブツブツとつぶやいている
「知らないわ…そんなこと・・・知るわけがないもの・・・知ったところでどうにもできなかった…」
水蓮はぶつぶつぶつぶつとそうつぶやいていた。
アンナはそんな水蓮のそばにそっと寄り添った。
「アンナは忘れませんよ、水蓮様のこともあの子のことも」
しかし、そんな声も届いておらず水蓮は呟き続けた。
そんな水蓮の後ろに、黒い影ができていた。
「おねえさま泣かないで、わたしここにいるよ」
そんな声が何処からか聞こえた。
――――――――――――――――――――――――――――-―
裏側の図書室はありません
問題!デデン
東方忘却水に一度も出てないうちの子は誰でしょう
1:神峰 2:カミネ 3:非水
67:べに :

2015/05/23 (Sat) 20:23:14

うわよそのこ可愛い
―――――――――――――――――――――
東方忘却水【忘却されぬ過去】

「ねぇ神峰、明日も遊ぼ?」
春の夕暮れに少女はにこっと笑い、人里へ帰って行った。
神峰はにこにことしながら手を振った。
すると少女も手を振りかえした。
そんなことはもう昔の事
「…レオナ、どこにいるの?」
今の神峰は、怒りと憎しみだけだった。
手には肉切り包丁が握られており、血も付着していた。
「もしかして…死んじゃった?」
神峰は包丁をカランと落とし地に這い蹲った。

???

霊夢は、博麗神社の方へ向かっていたが
いつのまにか図書館のような場所にいた。
「あれ?珍しいお客じゃん?何の用?」
ふと少女が本棚の裏から現れた。
少女は目をぱちくりとさせると、霊夢を指さした。
「あー!博麗の子ね!覚えてるよ」
霊夢が頭に?を浮かべていると秕と瑠璃がやっと追いついた
秕と瑠璃は少女を見るとすぐに身構えた。
「ひっど!?私嫌われてたの!?初耳ですっての!」
瑠璃はあまりにも頭が痛くなる話し方をする少女に頭を抱えた。
手におえないほど頭が痛い少女に秕も呆れてしまった。
そんなときに、零夜、オワタ、ハル、白鬼、クロが追いついた。
「やっと追いついた…って誰ですか?味方・・・ではなさそうですが」
零夜が少女を見ると、少女はにっと不敵に笑った。
「君達もみーんな知ってるよん♪白杖の子、触覚の子、適応の子、魔女の弟子の子に死神の子、私は何でも知ってるし、何度でも出会ってるよ」
少女はふふんと笑うと、くるりと後ろを向き本を手に取った。
その本にクロはハッとした。
あの本は、パチュリーの魔道書のはず
世界に二冊もない魔道書、かなり前に本の整理を手伝っているときに見た魔道書だった。
「その本は…どうやって手に入れたんです?」
クロは耐え切れなくなってそう問う
その声に気付いた少女は、くすっと笑うと
「んー拝借してきたってそれだけ、私のげろねぇちゃんも本好きだし?」
と答えた。
クロはそれを聞いてむっとした。
パチュリーの私物でもある魔道書を勝手に拝借してきた?
そんなこと許されるはずがない
少女に向かってクロは弾幕を放った。
――――――――――――――――――――――
中途半端なところで切るわ
矛盾しているところ多すぎるわ
わしの小説はどんだけ糞なんだよちっくしょおおおおおおお!!
68:べに :

2015/05/27 (Wed) 19:37:59

こんな世界は何週目?ちっぽけな世界に私はただ一人
皆が笑い皆が争うそんな世界は何週目?
皆が笑っている中、一人で嘆く私は誰?
私と人との境界線、私はそれを越せぬまま
――――――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【小さな世界】

「ちょっ・・・」
弾幕は見事少女に当たった。
少し向きになって攻撃したせいか、煙も上がっている。
クロは本の無事を確かめようと近づく
むろん魔道書は無事だった。
破けたページもなく、埃ひとつない。
ほっとしたその瞬間だった
「いてぇっつーのっ!!」
少女の手が一冊の本に伸びた。
すると、本から大量の針が飛び出した。
「【針符】刺して刺されて小さな痛み」
その後に少女はスペルを発動させた。
空中に浮いた針は、霊夢を正確に狙って降り注いだ。
針の雨が霊夢の腕や足に突き刺さる
チクリチクリと小さな小さな痛みがだんだんと激痛に変わっていく
「チクチクチクチク、何本刺せば死ぬかなぁ~?」
少女は恐ろしく笑顔だ。
まるで、殺すことを何事とも思っていないかのようだ。
しかしそんなことで引き下がる霊夢ではなかった。
刺さった針をすべて引き抜くと、床へ投げ捨てた。
「え、それだけの出血量でまだ動けるの?もしかして貴方、人間じゃなくて壊れた人形?」
少女は挑発するように言い放つと針をすべて回収した。
「私は…」
同じ人間達に忌み嫌われていた過去
それでも人間達のために頑張ってきた。
人間の皮をかぶった化け物と呼ばれたこともあった。
それでも、私は
「〝人間〝・・・よ、貴方こそ・・・何者かしら?」
それを聞くと、待ってましたと言わんばかりに少女は笑い
「ナノだよ、聞き覚えある?ないよね」
ナノ、どこかで聞いたような
そんなことを考えている暇もなく、ただ攻撃を開始した。
「【剛弓】グランド・レイ!」
零夜のスペルが見事に決まる
少女は驚いて態勢を崩してしまった。
それを見た霊夢と他3人は、一斉攻撃をすることにした。
「【霊符】夢想封印!」
「【狗符】恨み辛みの狗の首!」
「【紅符】幼きスターロード!」
「【魔符】オーロラスパーク!」
全てのスペルが見事に決まった。
これには全員勝った、と胸をなでおろしていた。
「いたた・・・巫女の子たちはやっぱりはつよいね、ちょっと効いたよ」
少女はかすり傷程度しかダメージを受けていなかった。
そして、何か違和感が生じた。
そうそれは、
「何故私たちが【やっぱり強い】のを知っているのかしら?」
華緋が少女に問う。
違和感は、何故か少女が霊夢達の強さを知っているという事だった。
「…どういうことか教えてもらいますよ?」
少女の後ろには零夜とハル、瑠璃にオワタが回り込んでいた。
それに気付いた少女は小声でやばっと言うと、攻撃の手を止めた。
「降参降参、貴方達はやっぱり強いからね」
秕と瑠璃は協力して少女を拘束した。

博麗神社

無人となっていた博麗神社にいたのは
奏、エル、風月、白鬼だった。
霊夢達と行動していた風月だったが、途中で逸れてしまった様だ。
そして、霊夢も麗香もいないため沈黙が続いた。
「…ねぇ」
ようやくエルが沈黙を切り開いた。
「私、見ちゃったんだ…小さい女の子がアリスを・・・」
そこまで言うと、エルは震えた。
それはとても恐ろしい光景だった。
エルの見た少女は半身が凍りついていたのだ。
「…僕も一人の女の子が命蓮寺を爆破したところを見ちゃったんだ」
奏がそういうと、白鬼と風月も顔をしかめた。
「私と花季様は…目の前で愛が死んだのを見た、そして私は美衣が死ぬところもな」
風月はそれを聞いて、俯いた。
二人の死ぬ間際に立ち会ったということは、それほど悲しみも深いだろう
「…霊夢が来るまで待つか」
白鬼がそういうと、全員頷いた。
――――――――――――――――――――――――――――
全員・・・出せたかな?
そんなことよりよそのこ可愛い
よそのこprprprprprprprprprprpr
69:べに :

2015/06/01 (Mon) 06:49:46

東方忘却水【罪を重ねる】

「やめろ!それ以上ぼくに近づくなぁ!!」
一人の少女が何者かから逃げている
その少女は、片腕がもげており目には涙を潤ませていた。
「待 ち な さ い」
少女の足をがっしりとつかむ何者かの腕、
その腕の先には、とても恐ろしい表情の
「助けてっ!かみっ・・・!!」
少女がそこまで言うと、水蓮は少女のもう片方の腕もつかんだ。
「ごちゃごちゃうっさいのよ、クズはクズらしく生き恥晒して死・ん・で」
ブチブチィッ
少女の腕が飛ぶ
「いやだいやだいやだ死にたくな…」
ボキッ
今度は足の骨がおられた。
「ヒギィッ・・・!!」
逃げることができない状況で少女を待つものは死のみだった。
水蓮は斧を振り下ろすと、少女の体を解体し始めた。
「…あと少し・・・あと少しなのよ」
そういうと、水蓮は消えて行った。
「…無意味な事だと知っているのに、とてもおろかですね」
金髪の少女は、少女の遺体のそばに降り立つと少女の体にナイフを突き刺した。
そして、ゆっくり動かして文字を掘っていく
【Sinful Person】
少女はこれでよし、というとふと付近にある季節外れの桜を見た。
「桜花今ぞ盛りと人は言へど我れは寂し・・・か」
すると、少女は去って行った。

博麗神社

暫くすると、ナノを拘束した霊夢達が帰還した。
「遅い」
白鬼はイライラしているようだ。
霊夢達とはぐれた挙句、帰るのも遅いのだから仕方ないだろう
しかし風月がそんな白鬼を見つめると、白鬼は舌打ちをして殴りかかろうとしていた拳をすっと下げた。
「…嫌な予感がするわ」
華緋の髪が風になびき、木の葉が舞う
そんな時だった。
「はぁっ・・・はぁっ・・・霊夢…魔理沙…助けて…」
突如神峰が現れたのだ。
意外なことに、華緋はやれやれと呆れたような顔をした。
「ちょっと待て神峰、霊夢は今記憶喪失なんだ話は私が聞こう」
魔理沙に言われ、神峰はゆっくりと話を始めた。
水蓮が大量虐殺をおこなっているという事と、レオナが何者かにより殺されたかもしれないという事と…
そしてその場にいた全員が耳にしたのは
水蓮は今博麗神社へ向かってきているという事だった
―――――――――――――――――――――――――――
短いよ短い
あっ一応言っとかないと
絶ちゃんはこれから始まる物語で大活躍します
他の方々も活躍するはずなのでお楽しみに!
そして冒頭で水蓮に殺されたのは誰かわかりますよね
70:べに :

2015/06/13 (Sat) 15:59:54

Q.いつからだ、私の性格が歪み始めたの
A.忘却水の続編描き始めた都から
――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【いざ、決戦の時】

「さてと、これでいいのよね?魔理沙」
霊夢は結界を四か所に張ると、水蓮対策に河童製の電撃網を張り巡らせた。
これで博麗神社に入ろうとしただけでも致命傷とまではいかないが、重傷を与えられるはず
霊夢たちはそれぞれで散らばり、水蓮との戦闘態勢へと入った。
「…チッ」
白鬼がまた舌打ちをした
まだ苛々することがあったのだろうか
そんなことを思いながら、霊夢は前を見た。
目の前には、神社へ来る者が一人いた。
その人物の容姿は、そうあの時の少女だった。
少女が博麗神社に足を踏み入れたその時だった。
バチバチッ
電撃網が反応し、少女を丸焦げにしてしまった。
しかし、少女はケホッと口から煙を出すとまた歩き出した。
霊夢たちが驚いて動けないところを見ると少女はふっと笑った。
「またお会いしましたね、巫女さん達」
次の瞬間なぜか少女が霊夢たちの間に入ってきた。
霊夢が身構えるが、それを阻むものがいた。
「誰かひとり忘れてるんじゃあない?」
ナノが縄を解いて、少女に向かって猛突進したのだ。
突然のことに少女も驚いていた。
「たっだいま~げろねぇちゃん♪」
ナノは少女に顔を擦り付けると、少女は微笑んでナノの頭を撫でた。
「妹がご迷惑をおかけしましたね、ではこれで…」
待てと言う前に、二人の姿は消えてしまった。
「私達を満たすためにまた、お会いしましょう」
上空からそんな声が辺りに響き渡った。
その声を聴いた霊夢ははぁとため息をつく
次の瞬間虚ろな目をした水蓮がとぼとぼと歩いてきていたのだった。
そして霊夢たちの作戦通り電撃網に触れる
ことはなく、すっとすり抜けていった。
「なっ…!?」
突然のことに霊夢は態勢を崩してしまう
水蓮は待っていたかのようににっと笑うと霊夢を殴り飛ばした。
霊夢の体は吹っ飛び、ご神木に背中を打ちつけられた。
「…♪」
水蓮はにこにことしながら霊夢に近づく
「霊夢様には指一本たりとも触れさせはしない!」
秕と瑠璃が水蓮に蹴りをいると、水蓮はその場に倒れた。
「今よ…!!」
霊夢はふらふらしながらもスペルカードを取り出した。
それに気づくと、博麗神社にいた者はスペルカードを発動させる態勢へと入った。
「【霊符】夢想封印!!」
霊夢のスペルは周囲にある弾幕を全て飲み込み、混ざりあった一つの弾幕となり
水蓮に直撃した。
全ての弾幕を混ぜ合わせた弾幕だ、悪くても致命傷は与えられるだろう
とその場にいた者たちは思った。
―――――――――――――――――――――――――
問題!僕の小説で、びみょーなところで切ると言うことはまずありえない
つ・ま・り?
ヒントは無接想の白鬼VS麗香さん(分かるかい!)
71:べに :

2015/06/13 (Sat) 16:00:47

つまりこういうことだよ
―――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【無題】

しかし、砂埃が消えた時その思いは打ち砕かれた。
水蓮をかばうようにアンナが立っていたのだ。
アンナは全てを飲み込んだ弾幕を受けて致命傷だと言うのにまだ立っている。
「仕留め…損…ねた…?」
霊夢は絶望し、がくりと膝を地に付けた。
全ての力を振り絞ったのに…こんな…
水蓮がアンナに気付くと、アンナはにこっと笑い倒れた。
「水蓮様…私は…アンナは…お役にたて…ましたか…?」
アンナを抱きしめると、水蓮は涙をこらえながら頷いた。
「そう…ですか…なら、私は…嬉しいです…」
そういうと、アンナの体は風と共に消えた。
しかし、死んだわけではないだろう
きっとアンナの意志により解約されたのだと思われた。
「さぁ水蓮、どうするのかしら」
霊夢は秕に支えてもらいながら、水蓮の前に立った。
水蓮は俯いたまま何も答えない
「…今までの悪行、見過ごすわけにはいきませんよ…?」
それに風月も加わり、完全に四面楚歌状態となった。
「今まで殺めた者は数えきれません、貴方はどのようにしてこの罪を償うつもりですか?
 全く貴方という方は…」
くどくどと風月が長い説教をし始めた。
その時になって水蓮はやっと口を開いた。
「…指図しないで」
風月に向かって伸びる手、突然のことに風月は立ちすくんでしまった。
ボキッ
次の瞬間には水蓮の手は折られていた。
そして風月の前には白鬼が立ちふさがっていた。
「閻魔さまに手を出すな、次は…無いぞ」
白鬼は恨みのこもった眼で水蓮を睨む
よく見ると、水蓮は取り押さえられていた。
これ以上抵抗すると、完全に処刑のパターンだろう
そして水蓮はよく目を凝らしてとある人物を見た
すると、水蓮は微笑んでこくりと頷いた。
「私への罰は…私が殺めた者の事を忘れないこと…でいいかしら」
風月はそれを聞いて、ふぅとため息をつきながらも首を縦に振った。
こうして、水蓮の起こした異変は解決したとみられた。


しかし、この異変はまだ終わって等いなかったのだ

NormalEND【全ての始まり】

――――――――――――――――――――――――――――――
これが何かわかる?
僕の書く長編小説はこれがないと始まりませんねwwwww
本当の最終章はこれからですよ、これから
72:べに :

2015/06/14 (Sun) 21:12:22

あのね、わたしベニーさんっていうの、だからヤバイのかくのー
―――――――――――――――――――――――――――-―――
東方忘却水【終わりの始まり】

突然水蓮の手が白鬼に伸びた
「ごめんなさい、って本当に言うわけないじゃない」
水蓮はケタケタ笑うと、白鬼の右目の眼球を抉り取った。
経験したことのない激痛に、白鬼はガクンと倒れてしまう。
「い゛だぁっ・・・な、なんで・・・だ・・・?」
白鬼の右目からは、たらたらと血が流れていく
霊夢は急いで応急処置を施した。
「別に~?ちょっと期待させてあげただけ♪貴方たちの策略も分かったところで、じゃあねー♪」
先ほどの態度とは一変し、水蓮はぐしゃっと眼球をにぎりつぶした。
怒りを覚えた秕と瑠璃が攻撃を仕掛けようとするが、もうそこに水蓮はいなかった。
「くそっ・・・また逃げられたのか…」
予想外のことにオワタが頭を抱える
風月と霊夢は、白鬼の処置で忙しいようだ
やっと終わったかと思いきや、また0からやり直しになってしまった。
「うーん…って!私のせいじゃないからね!?」
疑いの目を向けられて、エルは慌てて否定した。
確かにエルの能力は厄介だ、だがそんな常時発動するものではないはず
華緋はうーんと悩みこむ
「でさ、結局どうするわけ?」
ハルが半ば呆れ気味に問うが、誰一人何も言わない
「選択肢は4つよね…」
神峰がぼそっと呟いた。
一つ目は、水蓮を先頭不能状態にすること
二つ目は、アンナとどんな形式でもいいから契約すること
三つ目は、水蓮を封印すること(一つ目より厄介である)
そして最後は
「水蓮を殺す事・・・だな」
白鬼が言うと、全員黙ってしまった。
どっちみち水蓮との戦闘は避けられない、
だが命を奪ってしまえばそれこそ非道である。
「あーもう!面倒くさいわね…」
霊夢は苛々しながら頭を掻くと、すっと何かを思い出した。
「ちょっと待って・・・さっきなにか・・・」
しかし、すぐに忘れてしまった。
魔理沙ははぁとため息を吐くと、辺りからする異臭に気付く
「なんか神社、油臭いぞ?」
それを聞くと、霊夢は急いで油をふき取り始めた。
神聖なる場所を汚すだなんて、罰当たりな
そんなことを考えながらも作戦を練り始めた。
―――――――――――――――――――――――――――――
表側の会議室

・・・・・・・・・チッ
ん…?あぁ、今回は眼球がやられたね…ざまぁ・・・
あたし?あー…チッ
なんで私こんな役なの・・・ぶつぶつぶつぶつ
えーっと…水蓮だっけ?あいつはなにかある…チッ
あいつはほんとにめんどくさいことするね…
じゃあ私はこの辺で…チッ
―――――――――――――――――――――――――――――――
最後の子誰やねん
そして眼球やられましたね!
白鬼は片目で戦うのかしら…キソー
73:べに :

2015/06/15 (Mon) 10:44:37

なんでこんな時間に書き込めるか?
今日は休みなのです
―――――――――――――――――――――――――――――-―
東方忘却水【準備】

「なんとか拭き終えたわ…疲れた…」
霊夢は、ふぅと汗をぬぐうと神社の中へと入って行った。
記憶をなくした今、復讐にと資料を読んでみるらしい
「これで…よし、気分はどうですか?」
風月もやっと白鬼の片目に包帯を巻き終えているところだった
白鬼はいつもと違い視界が狭いので、所々ぶつかりながらも歩いてみる
肩が柱にぶつかるが気にせずに霊夢の後を追う
ちなみにぶつかった柱は一部がへこんだ
「…どんだけ筋肉あるんですか」
風月は呆れながらも、境内の掃除を始めた。
そして、奏とオワタに零夜は電撃網の撤去を始めた。
「あっ!私も手伝う!」
それを見たエルがぱたぱたと走る
バチバチッ
なぜか電撃網がなにかに反応して発動した
「うわっ」
水蓮対策に色々と強化していた為とても危ない
あと少し避けるのが遅れていたら、今頃丸焼けになっていたかもしれない
「あははは…またやっちゃった…」
エルは苦笑いをすると、急いでその場を走り去った。
「おいこら待てー!」
3人はエルを追いまわし始めた。
華緋はそれを見てため息を吐くと持ってきていた本を読み始めた。
クロも華緋に続いて、本を読み始めた
「あの…華緋さんたち…ちょっといいですか?」
神峰が2人に話しかけるが、二人は本を読むことに集中している
多分、何も聞こえていないだろう
そして突如立ち上がったクロは魔道書にかいてある魔法陣を描き始めた。
「これで…あとはここをこうして・・・よしです!」
クロは魔道書の手引きを見ながら、条件を満たしていく
そして、魔法陣が出来上がるとその中心に向かった。
「えーっと…えいっです!」
バチバチバチッ
魔法陣から大量の魔力が放出されると、クロの姿はなかった。
神峰と華緋がぽかんと口を開けていると、魔法陣の上にクロが帰還した
「場所の転送魔法成功したです!」
クロ曰く、行きたいところにいちいち飛んでいくのは面倒だ
ということで、色々な場所につながる魔法陣を描いたらしい
「まぁ、その…すごいわね」
言葉を失った華緋は、若干呆れながらも必死でほめた
神峰も苦笑いをして、こくこくと頷いた。
「んーやっほー」
突然魔法陣から何者かが現れた。
それに気付くと、華緋、神峰、クロ、ハルは一斉攻撃を始めた。
「痛っ!!」
その人物の正体はべにだった。
神奈子との話が終わったので、ちょうど転送魔法のテストで現れた魔法陣に乗ってみたらしい
手伝いに来たのに攻撃されたものだから、べにの怒りはヒートアップしていた。
「もうマジ無理マリカしよ・・・ブウウウウウン」
病んでいるとしたらとても余裕のある方である
そして、周囲にいた者たちで何故かマリカを始めた
――――――――――――――――――――――――――――――
久々のギャグ回
74:べに :

2015/06/20 (Sat) 12:10:09

僕の小説=クソ
―――――――――――――――――――――――
東方忘却水【裏表】

「ナノ、勝手な行動は控えてください」
フェムトがナノにクッキーを出しながらそうつぶやく
ナノはムッとして、紅茶をグビッと飲み干す
「いいじゃーん!『100回目』の忘却水異変だよー?記念すべき100周目!」
ナノが調子に乗って机を蹴飛ばすと、フェムトは苛立ちながらも机を立て直した。
すると、奥から一人の少女が現れた。
「あんたら五月蝿い、もっと静かにできないの?…ブツブツブツブツ」
少女は苛々しながら、カッターで自らの腕を切り刻んでいる。
いわゆるリスカ系女子だろう
ナノとフェムトははいはいといやいやながらも言うと、
ナノは図書室に、フェムトは台所へ撤収していった。
「まったく…私の【表裏をつかさどる程度の能力】で住まわせてやってんのに…忘れたのか?チッ」
少女はそういうと、どこかへ去って行った。

妖怪の山

「…いい加減にしてくれませんか、絶さん?」
少女がくるりと振り返ると、そこには絶がいた。
絶はふっと笑うと、少女の目の前まで歩いていく
少女は軽蔑したような目で見つめている。
「100回目の異変、これで終止符を打ちたいのですが…仕方ありませんよね【平等】信者狩り」
少女の放つ弾幕を、絶はいともたやすくかわす、そして
「ふーん、きみ面白いね!【孤独】アムールアスピラシオン!」
二人の弾幕がぶつかり合う、そして二つの弾幕はかき消された
互角、というところだろうか
「…まったくもう!わたしはねえさまのところにいきたいのに!【呪形】ダークマターパペット【狗】」
少女の声が機械質になったと同時に、口を縫い付けられた犬の人形が飛んできた
絶は当たるすれすれでかわした
その人形はただの人形ではなく、絶の後ろにある大木を飲み込み、爆発した
「へー…あの人形、ふつうのとは違うんだ?」
絶はそういうと、大剣を構える
「そろそろ終わりにしよっか!【憎悪】ヘイトリッドアイ!」
絶がスペルを発動させると、少女は舌打ちをして上空へ飛んだ
そして姿を消してしまった。
それに気付くと、絶はため息をつきどこかへぶらぶらと歩いて行ってしまった。

博麗神社 書庫

「…ふぅん、大体分かったわ」
霊夢はすべての資料をしまうと、くるりと振り返る
そこには、傷だらけの白鬼が立っていた
そして、後ろにある扉が凹んでいた
「…わりぃ見えづらくていろいろやらかした」
霊夢ははぁとため息を吐くと、白鬼の手を握り外へと向かった
・・・廊下の壁は、所々凸凹していた。
白鬼は霊夢に寄りかかりながら美衣たちのことを思い出していた。
(残ったのは…私だけ、かぁ…あいつらがいないなら、もう悲しむ奴なんて…いないよな)
それは、死を覚悟することだった。
自分が死んだとして、悲しむものがいないとなると、
決断は早くなった。
(次の水蓮との戦闘で、私は死ぬだろう…閻魔さますまないね…
 私は死ぬことで罪を重ねちまう、だからあとは任せたよ)
白鬼はふっと笑うと、空を見上げた
憎いほどに青く広がる、空を
――――――――――――――――――――――――――――――
白鬼が死ぬフラグが立ちました
75:べに :

2015/06/20 (Sat) 16:14:24

まさかの連続更新で草はえそう
―――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【少女の楽園】

「幻想郷は楽しいねぇ~」
くるくると回りながら花を散らす鬼の少女
「んー楽しい楽しい♪」
死体と死体をぎゅっと結ぶ少女
「お姉さま、感謝します」
ざくざくと人間をいたぶる少女
「フフフ、楽しいですね…ねぇ?お姉さま♪」
人間達を火であぶっている少女
そして
「何事も、滅ぶ直前が一番美しいのよ…♪」
人間の死体で作り上げた椅子に腰かける少女
5人の少女は、太陽の畑で大殺戮を行っていた。
太陽の畑にいた人間達は皆殺しにされていた。
そして、太陽の畑の中心には一人の少女が倒れていた。
少女のすぐそばには、壊れた人形が落ちている
グシャッパキッ
二つの亡骸は、少女たちにより踏み荒らされた

博麗神社境内

「いまいち操作が分からないわねぇ…あ、アイテムゲット」
「ぱうぶろっく?です!」
「回避回避っと」
「ちょっと待ってなんで俺だけ永遠の二番手しか使えないの」
4人はマリカをしていた。
なぜ幻想郷にマリカがあるのかという突っ込みはナシで
「あんたら、準備はいいかしら?」
霊夢は、4人からコントローラーを取り上げた
「ちょっと待って今いいとこ…あー!」
そこを白鬼がゲームソフトを抜いて叩き割った。
ハーロッ・・・白鬼により粉々になるマリカ、べにはにこにこと笑っている、全てをあきらめた目で
「というわけだから、勘をたよりに水蓮をぶんなぐりに行くわよ」
霊夢がそういうと、全員立ち上がる。
「あっ行くの?じゃあ私も~!」
エルがパタパタと霊夢のところへ走っていく
追い回すのに疲れた奏たちも、霊夢のもとへ急いだ。
風月も、くすっと笑いすたすたと歩きだした。
「さぁ、行くわよ!」
そういうと、霊夢達は飛び立った。
――――――――――――――――――――――――――――
表側の会議室

・・・ふーん
・・・今頃行くんだ?
無駄だろうけどね…
あたし?うーんと…名前、教えなきゃダメ…?
だよね…、私は…表裏希裏・・・だ
そんなことよりも、白鬼とか言う片目の死神
今度こそほんとに死ぬかもね?
じゃあまた今度・・・逢えたら・・・
―――――――――――――――――――――――――――
キャプテンハーロック!
76:べに :

2015/06/21 (Sun) 00:28:10

まさかの38話で草はえそう
――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【VSアンナ・ドレッド】

気付くと、霊夢達は景色も何もかもが歪んだところを飛んでいた。
時空までが歪んでおり、花が咲いてはかれての繰り返しをしている
そして、その奥には人影が一つ
霊夢は飛びながら追跡を試みることにした
が、突然落ちてしまった。
それを見た秕と瑠璃は、助けに行こうと急降下する
前に、白鬼が霊夢を背負った。
「どうやら、敵も本気を出してきたみたいだな」
白鬼が鎌を投げ飛ばすと、少女にクリーンヒットした。
「…なに?また私をいたぶりにきたの?」
その少女は、虚ろな目でこちらに振り向く
少女の正体は、あのアンナだった。
傷も完治しており、本当ならば戦闘再開できるはず
そんなアンナが、どうしてこのような場所で休んでいるのだろうか
「…私はもう、使命を果たしたから」
にこっと微笑むが、目は笑っていない
あぁ、悲しいのか霊夢はそう感じ取った。
「ところで、水蓮さ…あの方を倒すんだって?」
アンナがすっと帽子を深くかぶる
「私もついていってもいいかな?」
霊夢は、一応裏切った時のことを考えて、首を横に振った。
それを見るとアンナは、一瞬つまらなそうな顔をした。
「まぁ、そうなるか…拒否権は…ないけどねっ!」
アンナのモップが霊夢の頭上に振り下ろされる。
ガッ
反応の遅れた霊夢は、頭から血を流しながら吹っ飛ぶ
「さぁ戦いましょうか…できるだけ、穏便にね」
どこが穏便なのだろうか
そう思いながらも、全員戦闘態勢に入った。
―――――――――――――――――――――――――――――
短ッ!!
77:べに :

2015/06/21 (Sun) 13:50:29

ただいまー喰らえ
―――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【所有物】

「【削除】デリート」
アンナの背後からレーザーが飛んでくる
飛んで避けるが、だんだん足の踏み場がなくなってくる
「まずは…あなたのから【デリート】」
クロは取り出そうとしたスペルが突然使えなくなった。
「えっ!?」
慌てて次のスペルを取り出すが、それも使えなくなっている
仕方がないので、補助にまわることにした。
「…ははっ私の能力は【能力の無効化、および削除】、能力を遣えない恐怖知るがいい」
アンナは次々と能力を削除していく
とうとう残りはエル、ハル、零夜、オワタ、華緋だけとなった。
「全く・・・とても厄介ね」
華緋が頭を抱える
「それでも、私たちが何とかしないとね」
エルはすっとスペルの発動準備をする。
「はぁ…どうしてこうなるんですかねぇ…」
そうは言いながらも、零夜も武器を構える
「とりあえず戦えるのは自分たちだけになったんだし、まぁ頑張りますか」
オワタもふっと笑うとスペルの準備をした
「できるの?貴方達だけで、特に需要のなさそうな能力だったから消さないで置いたんだけど」
アンナは小ばかにしたように鼻で笑う
しかし、それには大きな違和感があった。
「需要がない?へぇ…じゃあどうしてかなり厄介な適応能力は消さなかったんだ?」
ハルがそういうと、アンナは顔を曇らせた。
それを見ると、華緋と零夜は何かを感じ取った。
「適応は…消せそうになかったから」
華緋たちはやっぱりかと思い、すぐに戦闘態勢へ入った。
というか、きっとこのメンバーの能力も知らないであろう
アンナはモップを構えると、突っ込んできた。
「さっきのようには…いかないよっ!【真符】ミニスパーク!」
「正面から向ってくるだなんて随分と舐められたものね【魔符】オーロラスパーク!」
二人のスペルが混じり合いながら炸裂する
真正面から突っ込んできたアンナは避けきれず被弾した。
「ふっ…あははは…治ったばかりの体じゃまだ…」
そういいつつも、アンナは霊夢のほうへ突撃してきた
(避けきれないっ…!!)
霊夢は思わず目をつぶった。
しかし、痛みは感じないむしろ暖かいような
目を開けると、明らかに別の空間にいた
そして、アンナに抱きしめられていた。
「お願いします、私を連れて行ってください…貴方になら何されても構いませんから…お願いです…」
ふと霊夢のぽたりと目から滴が落ちる
霊夢を抱きしめているアンナと優しい母が重なって見えた。
そっと霊夢もアンナを抱き返した。
「いいわ、ついてきなさい・・・この先はとてもつらく厳しいけれど…」
アンナはそれを聞くとにこっと微笑んだ。
「いいんです、私は貴方の所有物として見てもらっていいですから」
明らかにアンナの様子がおかしい
霊夢の様子も何かがおかしいような、そんな気がした。
「そう…あなたがそれでいいなら…私の物になりなさいな」
あぁ、二人とも病んでいるのだ。
遠目で見ていた少女はそう感じた。
霊夢は母の豹変から、アンナも主の豹変から
二人とも壊れてしまった。
周囲の物たちもそれに気付いていないようだ。
「…ふぅん、加虐心は愛から来ているのね」
少女はそういうと、さくさくとチョコクッキーを食べて飲み込んだ。
「じゃあ、行きましょうか」
空間が解かれると、霊夢は歩みを進めた。
壊れてしまった巫女と使い魔
それでも歩み続けるのは、その先に光があると信じているからだ。
少女はあざ笑うかのように微笑むと、すっと姿を消した。
「この世界はもうつまらない、ならまた一から作り直しましょうか
 何年たったとしても私は待ち続けましょうAuf Wiedersehen wirwieder zu treffen!」


東方忘却水GoodEND【壊れた二人】

―――――――――――――――――――――――――――――
おらGoodENDだぞ、泣けよ((((殴
78:べに :

2015/06/21 (Sun) 16:16:35

まさかの40話目で草はえそう
――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【少女の形をした】

能力を消されたものは、いつの間にか能力が復活していた。
そして、巫女達はようやく水蓮のもとへとたどり着いたようだ。
「…マだ、邪魔スるノね…?」
水蓮はゆらゆらと揺れながら振り向く
その姿は、鱗ははがれ、肌には大量の切り傷、そしてなによりも印象付けたのは
焦げたような真っ黒な足だった。
そもそも足は魚のようだったのに、何故
「あははっ…私もあの子の仲間入り・・・かぁ…
 ところでギャラリーの皆様、私はどうかしら?
 汚いかしら?それとも…醜いかしら…?」
水蓮の奥には少女の遺体が落ちている。
その少女の遺体は、足がなく片腕がなかった。
「醜いでしょう?あはは!正直に言っちゃえば楽になるのにね!
 ・・・ねぇ?そうなんでしょう?今の私は醜いでしょう!?
 あはは!そうならそういってちょうだいよ、でないと私・・・」
水蓮の目からは涙が流れている
張り付いたような笑顔の奥に、悲しさが入っている、ような。
私はチッと舌打ちをする。
アイツが作り直しさえしなければ、ここまで来るのは容易いのに
巫女側の死神が水蓮に突っ込んで行った。
馬鹿かアイツ?死ぬ気かよ?まぁ死んでもらわないと困るんだがな
本当のギャラリーは私だってことに気付けよバカチン市国!
「…アハハ!あははは…わたしって…いったい何がしたかったのかしらね…?
 目的のものは近くにあっただなんて!分からなかったのね!
 ねぇそうでしょう…非水?」
いや誰だよ非水って
あぁあいつか、あの死体の奴か
どこにいやがる、私が切り刻んでやる。
あそこか、じゃあ早速切り刻むか
スカッスカッ
あり?届かんな…こりゃあれか、幽霊的な
めんどくせー・・・ナノのバカでも連れてくるべきだったか?
「えぇねぇさま…私はそこにいますよ」
なんだこいつ?ヒロイン気取り?
んー…めんどくせぇ・・・ってかあいつら今何やってんだよ
再誕?の準備だか何だか知らないが勝手に動くなよ
「希裏~!!お・ま・た・せ~!!」
おふっ急に抱き着くな気持ちわりぃ
ってか離れろアグリーフェイス、私のびゅーてぃふるボディが汚れる
「ったく相変わらず汚ねぇ顔してんなぁ?ナノさんよぉ」
嫌味、私は今苛々してんだ煽るんじゃねぇクソガキ
あっやっと保護者さんが来た、こいつらの言ってることは訳が分からん
よし、いつかこいつらの頭潰そう!
ってかあいつ等あの適応の奴と戦ったことがあるらしいな
結果?敗北じゃねぇの?
あの愛とか言う神は何回も瞬殺してるらしいがな
あっ死神死んだ、触覚の奴の半身吹き飛んだ。
麗香だっけ?あいつにぼこぼこにされてやがるぜあいつ等
まぁ観戦してる側としてはどうでもいいんだが
「ざまぁみやがれ糞共」
やべっ思わず口に出しちまった
私の声は聞こえるみたいだし、ナノ共の能力私にもかけてほしい
おー巫女たちきょろきょろしてるよかわいそうに
あっ巫女殴り飛ばされた、肩骨折したいたそー
「やめて!お母さん!」
またそれ言うの?やめてくれるわけがないだろ
だってもう仲間じゃないもん!
さてと、とりあえず私は水蓮の体を切り刻んでやった。
わけわかんねぇよな?だってギャラリー側からの暴行だもん!
あっ魔女の弟子が足くじいたみたい
ご愁傷様、私は何もできないからーごめんね!
勿論標的になるわな、あーあ泣いちゃってかわいそー
とりあえずこいつも切り刻んどくか
こいつら毎度毎度かわいそーだなー
あっれ?私の方に弾幕きてる
わけないよな…って!?
私は被弾したっぽい、能力が解けてご対面ってわけよ
「謎の切り傷はアンタの仕業?」
黙ってたらどうせ拷問紛いのことされるだけだし口を開いた。
「あぁ、私の仕業だけど?ってかさ君達さっきから見させてもらったけど…
 ほんっと雑魚だな!うん雑魚、どれくらいかと言ったら?
 それはうんあれ、レベル1のポケ〇ンぐらい」
人間はやっぱりそう、へらへら笑ってるだけかと思ったら
ちょーっと掻き回されただけでお互いを恨み、憎しみ合う
馬鹿なんじゃねぇの?とりあえず私はもう一度姿を消しておく
「私は見させてもらうぜ?この異変が終わるか、お前らの同士討ちになるかしっかりと見させてもらうぜ?」
死神は…非水ってやつに内部から破壊されたみたいだな
フランドールだっけ?そいつの能力奪うとはさすがとしか言いようがないな
そんでもってフランドールは瞬殺、おぉ酷い酷い
諏訪子ってやつもぼこぼこじゃねぇか一人相手にてこずってんのかよ?ハハッ!馬鹿じゃね?
まぁいいか糞共、せいぜい私を楽しませてくれよ!
―――――――――――――――――――――――――――
希裏ちゃんside
次回はちゃんとした話です多分
えっ!今日は鬱展開描いてもいいのか!?
79:べに :

2015/06/22 (Mon) 07:34:06

あぁ、たっぷり描け・・・(鬱展開を)
――――――――――――――――――――――――――――――――-
東方忘却水【片目の騎士の最期】

「…このっ!」
白鬼が水蓮へ突っ込む
それを見ると、水蓮はケタケタと笑い
白鬼の片腕をへし折った。
腕を痛みが襲う、だが彼女は引くことさえしなかった。
「ハハッ・・・糞人魚め…これは報い、受けてもらうぜ?【即死】首切り鎌」
鎌が首を狙って飛んでいく。
しかし、水蓮はいともたやすくかわした。
「白鬼!危ないっ!」
霊夢が叫んだ時にはもう遅く、白鬼は口から血を吐いていた。
「…てめぇか」
白鬼の前には非水が立っている。
非水はフフッと笑うと、手をぐっと握る。
チュドン
その時、非水の後ろにいたフランドールが爆破した。
「…ふぅん破壊の能力なのね、使わせてもらうよ」
そういうと、非水は手をぎゅっと握った。
ちゅどん
訳が分からない、どこも爆破などしていない
では、どこが爆破したのだろうか
答えは近くにあった。
「ハハッ…てめぇ・・・体内から破壊するなんて…ひでぇぜ・・・グフッ」
非水は、白鬼の体内から破壊することに決めたのだ。
わざと、苦しむようにじわじわと痛めつける
それが目的なのだろうか
しかし、非水のとったは行動は
「つぎは…あなた?」
霊夢のほうへ向かっていくではないか
まずい、今霊夢のところへ向かわれたら
「逃げろ霊夢!」
オワタに叫ばれて霊夢はハッとする
そして、すぐさま上空へ逃げ結界を張る
ひとまず安心だろうと思われた。
しかし、現実は非常だった。
「破壊」
結界が破壊されたのだ。
霊夢は絶望した。
あぁ、ここで死ぬんだ?
まだ思い出してないこともあるのに
ここで…すべて終わるんだ?
そして死を悟ったかのように霊夢は目をつぶった。
ガッ
鈍い音が響く、しかし霊夢に痛みは感じない
まさか
恐る恐る目を開けると、そこには白鬼が立っていた。
「ハハッ・・・私を殺すんじゃ…なかったのか?」
白鬼は非水を殴り飛ばすと、水蓮に殴りこんだ。
「博麗を殺すのは私だ…!博麗を殺すんなら私を殺してからにするんだな!」
水蓮は、ぼーっとしている。
そして、白鬼はすぅっと息を吸うと思い切り叫んだ
「おい糞人魚!私は…白鬼は…ここにいるぞっ!!」
水蓮はそれを見ると、にぃと笑い、白鬼の足を斬り落とした。
しかし彼女はまだ笑ったままだ。
今度は非水が体内を破壊する
彼女は死を恐れない、何故なら
「私が死んだところで…悲しんでくれる奴なんていないからな…!」
仲間の為に死ぬのなら、彼女は嬉しかった。
助けて、痛い、死にたくない
そんな思いで死んでいった仲間の死を、無駄にはしたくない
しかし、そんな状況が続くわけがなかった。
ちゅどん
とうとう、心臓が破壊された。
ばたりと倒れる白鬼、その表情はとても安らかに笑っていた。
気付くと、そこは幻想の都だった。
生命力が高く、白鬼はまだ生きていた。
ずりずりとはいずりながら、美衣に近づく
(私は一人じゃない…ここで美衣たちと一緒だ…)
そして、白鬼は息絶えた。
――――――――――――――――――――――――
おかわりもいいぞ!
80:べに :

2015/06/22 (Mon) 21:46:28

スッ・・・(もっとかきたいおの目)
――――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【不平等な】

「…あぁ、これが誰も死なないただの遊びだったらよかったのに…」
風月がふとつぶやく
それを聞いて、非水は少し表情を曇らせた。
「何事にも犠牲はつきもの、ですよ…そう、私と同じように」
私と同じとはなんのことだろうか
少し考え込んだが、しばらくすると非水の方から口を開いた。
「私は、人間に恋をして…人間にしてもらい、そして人間により殺された
 窯の中にいれられて2日間の間茹でられたり、逃げられないようにと
 両足も斬り落とされた、そして体をぐちゃぐちゃにされた…」
そうは言うものの、非水は笑っていた。
「私がばかだったのです、人間なんか好きになるから…
 だけど、私は許せなかったのです…私を裏切った世界も
 人間も…仲間も…妖怪も…神も…そしてお姉さまさえも…」
非水はにこにこと笑っている、まるで
水蓮を追い詰めるかのように
「ねぇお姉さま?どうして見捨てたのですか?ねぇどうしてですか?」
にやにやと笑いながら水蓮に問いかける非水
水蓮を絶望させるのが目的なのか、よくわからない
水蓮は、ガクッと地に手を着いた。
「さぁ行きましょう?不平等な世界なんですもの、私たちの力で平等に・・・」
そこまでいうと、水蓮は顔を上げた
「そうね・・・平等に・・・そう、ただ平等にするだけ・・・」
水蓮は非水の手を取ると、立ち上がった。
そして霊夢達の方を振り返る
「平等に、平等平等平等平等平等ニ、平等ビョウド・・・」
壊れた機械のように同じ単語ばかりを呟く水蓮
その瞬間、水蓮と非水の背後から捕虜になった者たちが飛び出した。
「この世界は不平等ですわ、平等にしましょう?お姉さま
 幻想郷には平等な死を!平等な滅びを!ですよっ♪」
非水はケラケラと笑うと、極太のレーザー弾幕を放った。
そしてそれを水蓮がステータス変更して、チート並みの威力にしてぶつける
「えっ?」
一瞬の出来事に状況を理解するのに時間がかかった。
オワタの半身が吹き飛んでいたのだ。
水蓮と非水は不敵に笑った。
「お、オワタ!?」
霊夢が駆け寄ろうとするが、それは一人の人物により阻まれた。
その人物は、麗香だった。
麗香はにっこりと笑うと、霊夢の腹部に向かって殴りこんだ。
それだけでは終わらない、霊夢に駆け寄ってきた秕と瑠璃も蹴り飛ばす
「ざまぁみろ糞共」
ふとどこからか声がした。
全員の動きが止まり、辺りを見渡す
しばらくすると、麗香がまた霊夢を殴り飛ばす
ボキッ
どうやら霊夢は左肩を骨折してしまったらしい
「やめて!お母さん!」
霊夢が悲鳴を上げる。
しかし、麗香は攻撃をやめない
「あっ…」
クロが足をくじいてしまった。
それを見ると、麗香はクロの方へ向かった。
優しかった麗香に殴られるのは精神的にもきつかった。
クロは目に涙を浮かべながら、蹲ってしまった。
――――――――――――――――――――――――――――――――
遠慮するな、今までのぶんたっぷりかけ・・・(鬱展開を)
81:べに :

2015/06/24 (Wed) 22:36:06

うめ、うめ、うめ
―――――――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【連携】

ふと気づくと、クロは切り傷を負っていた。
さらに、水蓮にも切り傷がある
もしかして
そう思い、華緋は虚空へ弾幕を放つ
「そんなとこ撃って何やって…!?」
奏が華緋にわけを聞こうと走り出した瞬間
弾幕を放ったところから少女が現れた。
「けほっけほっ・・・おまえらひでぇぜ・・・けほけほ・・・」
どちらの方が酷いだろうか
とりあえず、霊夢は肩を抑えながら少女に問う
「謎の切り傷はあんたの仕業?」
すると、少女はふっと笑った。
「あぁ、私の仕業だけど?ってかさ君達さっきから見させてもらったけど…
 ほんっと雑魚だな!うん雑魚、どれくらいかと言ったら?それはうんあれ、
 レベル1のポケ〇ンぐらい」
少女の言動はその場にいた全員をイラつかせた。
しかし、少女は笑っている
「私は見させてもらうぜ?この異変が終わるか、お前らの同士討ちになるかしっかりと見させてもらうぜ?」
そしてまた姿を消した。
霊夢達は、はぁとため息を吐くと麗香の方を向きなおした。
麗香の目は恨みや、憎しみの混じったようなどろどろとした赤黒い色をしていた。
「母さんを・・・返してもらうわよ」
霊夢はにっと笑うと水蓮の腹部を思い切りけりつける
水蓮はケラケラと笑いながら口から血を吐く
すると、ひとつのスペルが焼失した。
「ぁ…あら…?私は…いったい…」
麗香はハッとすると、隣にいた霊夢を抱きしめる。
血はつながってないとしても、大事な娘に変わりはないのだから
正直言うと、異変で霊夢が弱体化されぼろぼろになったことよりも
愛しい娘の霊夢に忘れられてしまったことが一番悲しかった。
そんな悔みも、ここでなくなる。
麗香と霊夢は目を見合わせ、微笑すると水蓮へ突っ込んで行った。
それをみた諏訪子は、阻止しようと行動を開始するがそれは一人の人物によって妨げられた。
「諏訪子の相手はっ…♪」
「わたしたちだよっ!」
べにとエルとハルが諏訪子の行く手を阻む。
諏訪子は少し舌打ちすると、べにを蹴り飛ばそうとする
が、それはいともたやすく受け止められてしまった。
「諏訪子、いつもより目の力が足りないに一票」
正直気持ち悪い、それを見た二人は
「べにを通報するに一票」
「同じく一票」
と、死んだ魚のような目で呟いた。
べには、「え?え?」と言うような目で見るが
二人とも戦闘に集中してしまい、答えることはなかった。
「鈴仙…あなたの相手は私と…」
「僕だよ…?」
奏と華緋が鈴仙の相手をしようと試みるが、
奏はなぜ自分まで戦う羽目になるのかがわからなかった。
鈴仙が弾幕を放つが、二人は意気揚々とかわす。
そして、
「【連符】サウンドマシンガン!」
「【終焉】バラージラグナロク・・・!」
二人のスペルにより、鈴仙は吹っ飛ばされた。
そしてその先にいた
「【弓符】アンダー・レイ!」
零夜によりとどめを刺された。
そして、ようやく起き上がった秕と瑠璃は、クロを支えながら歩いていたが
目の前で麗香の戦っている姿を見ると、クロを華緋たちに預けてすぐ麗香のところへ行ってしまった。
「麗香様申し訳ございません!式である私たちが遅れを取ってしまうとは…」
「霊夢様の護衛もできず、本当に申し訳ございません!」
二人が深々と頭を下げるが、麗香がそれを止めた。
「いいのよ、まさか私が水蓮に操られるとは思ってもなかったしね…本当にごめんなさい、霊夢、秕、瑠璃・・・」
そういうと、戦っている最中というのに麗香は3人を抱きしめた。
久々の母の腕に、霊夢はふと笑顔になった。
そして、水蓮の笑い声が再び聞こえると、4人はくるりと振り返る。
水蓮だけなら簡単に仕留められる、だがそこにいたのは
ひしっと水蓮に寄り添っている非水であった。
「姉さまはやらせないよっ…!」
霊夢が顔を曇らせる、しかしふと上空から何者かが下りてきた。
その人物は
「さっきぶりだね、誰かの妹さん?」
絶だった。
絶は地上に降り立つと、非水に向かって突っ込んでいく
非水はむっとしながらも、素手で大剣を受け止める。
ギギギと両者一歩も譲らない、絶はひゅうと口笛を短く吹くと
一度大剣を構えなおし、もう一度振り下ろした。
突然のことに、非水は対処できず真っ二つとなった。
それを見ると、狂ったように笑っていた水蓮の笑みが消えた。
水蓮はうつむきながらぶつぶつと何かを呟いている
そして水蓮が顔を上げたとき、霊夢は思わず恐怖した。
怒り、恨み、怨念のこもった眼、そして耳を澄ますと
ぶつぶつとしか聞こえていなかった声は、「許サナイ」と聞こえる。
霊夢はぎゅっと目を閉じてしまった。
お払い棒を握った手もぶるぶると震えている。
それを落ち着けさせたのは、麗香だった。
「怯える必要はないわ霊夢、だって…私がそばにいるから・・・ね?」
霊夢はぱあっと目を輝かせると、震えを落ち着かせた。
そして思い切り深呼吸をする、長かった異変もここまでだ。
さてと、その異変を解決するのは紛れもない、この・・・
「楽園の素敵な巫女、博麗霊夢が解決させていただくわよ!」
水蓮と霊夢の手が交わされる
霊夢が力を加えると、水蓮の体は岩に打ち付けられた。
「これで…とどめだぁぁああ!!」
霊夢がスペルカードを取り出すと、全員スペルカードを取り出した。
「【連霊符】夢想封印-集-!」
全てのスペルカードが混じり合いながら水蓮へと飛んでいく
はじめは受け止めていた水蓮だったが、受け止めきれず被弾した。
あたり一面に砂埃が舞った
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ただいまより、伏線回収を開始する!
82:べに :

2015/06/26 (Fri) 20:22:36

この伏線回収実験には、31%の矛盾性が含まれている!
―――――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【だからこそ強く】

「やった…の・・・?」
はぁはぁと息を切らしながら、霊夢はがくんと倒れこんだ。
しだいに、砂埃は消えて行った。
その光景は、今までの苦労や疲労を吹き飛ばしてくれるような
希望のに満ち溢れた光景だった。
水蓮は倒れていて、辛うじて息もしている。
ここで、異変を終わらせるように説得できれば、全てが終わる
そして、霊夢がゆっくり、ゆっくりと水蓮の前へ進む。
その時、一筋の光が差し込んだ。
遠くから飛んできたソレは、霊夢を素通りして
魔理沙の腹部に貫通した。
「ぐぁっ…」
魔理沙が倒れこむと、飛んできた方向に一つの影が見える。
「…オネエチャンミーツケタ♪」
その人物は、魔理沙の方へと突進していく
それを防いだのは、クロと奏だった。
「誰だかは分かりませんが…やらせはしないのです!」
クロが弾幕を放つと、バキンという鈍い音が響く
その物を纏っていた霧が晴れていく、そして正体が明かされた。
ソレは、右半身が凍りついた冷だった。
クロの弾幕により、腕を覆っていた氷が腕ごと砕けたのだ。
「イタイ、イタイイタイ、イタイ・・・でも助けてはくれない」
突然冷の片目に光がこもる。
そして一粒の涙がこぼれた。
「私がつらい思いをしているのに、へらっとしていて・・・それは、わたしはいらないってことなんでしょ…?」
そこまでいうと、冷の右半身は粉々に砕け散った。
ドロリと血が溢れ出る
気付くと、クロの手や、衣服にも少し付着している。
「私が・・・殺した・・・?」
クロは、手に付着した血を見て吐き気がした。
何故、あそこで攻撃したのだろうか。
魔理沙のため、だったのだろうか
だけど殺したところで結果的に魔理沙は救われない
クロは、口と鼻を手で覆った。
見たくない、臭いをかぎたくない。
見てしまえば、自分の罪に気付いてしまう。
そんなクロの肩を叩いたのは、麗香だった。
「…進むのよ、どんなに辛く悲しいことがあったとしても・・・それを乗り越えて進まなければいけない…
 辛く悲しい時、だからこそ強く進まなければいけないのよ」
よく見ると、麗香もわなわなと震えている。
「さぁ水蓮、悪足掻きはやめて終わらせなさいな」
霊夢はビシッとお払い棒を突き付ける。
すると、それに気付いた水蓮はふっと笑った。
「そうね…糞長い異変もこれですべて終わり・・・最後に貴方が思い出してくれればうれしかったのだけれど…」
そこまでいうと、水蓮は天秤を天に掲げた。
すると、非水の傷が治り非水は起き上がる。
「お姉さま・・・それがあなたの答えですか…ならば私もともに・・・」
そういうと、非水も手を天に掲げる。
「死した者たちには平等な生を」
あたりが淡い光に包まれる
まるで、祝福しているかのように
「そしてこの世界には不平等な永遠を」
そうすると、空がまばゆく輝いた。
霊夢達は、目をつぶるほかなかった。
ぱさりと何かが落ちてきた音がするが、何かはよくわからない
しばらくすると、光が治まり恐る恐る目を開ける。
そこに、二人はいなかった。
そして冷の体が再生してゆくのが見える。
魔理沙の怪我も、オワタの半身も全てが再生していく
霊夢はいきなり体が軽くなった。
ステータス変更が解けたのだろうか、体が自由な気がする
瑠璃も、あたりを走り出した。
いつもの通り、速い
これですべてが終わった。
霊夢は少し笑うと、くるりと振り返る
「さぁ帰りましょうか、博麗神社に…」
その姿は、いつもの霊夢であった。
強く、優しいいつもの霊夢
クロのスキマで、次々へ博麗神社へワープしていく
ついに、霊夢が入るその瞬間だった。
ずきりと頭の奥が掻き回されるような痛み
その場にいた者は、霊夢に駆け寄るが霊夢はそれを阻んだ。
(何よ今の・・・アイツが…水蓮が…!?)
しかし、痛みはすぐに治まり霊夢はワープしていった。
そうして、全員がワープするとそこには一枚の黒い羽しか残らなかった。

パシャリ

上空からそんな音が聞こえたが、聞いたものは誰一人としていなかった。

こうして、この異変は解決した。
異変を解決した後、いつものように宴会を開く
皆楽しそうに酒やらなんやらを飲み食いしている。
しかし、霊夢だけ楽しそうではなかった。
霊夢はどこか遠くを見つめると、ふっと微笑した。
これでよかった
そう思えたなら、いいではないか
自分らしくない
霊夢はうーんっと伸びをすると
いつもの調子で麗香に抱き着いた。

この異変が忘却水と呼ばれるようになるのはずっと先の話

HAPPYEND【東方忘却水】
―――――――――――――――――――――――――――――――
計算上、死ぬことはない!
――――――――――――――――――――――――――――――-
やっとハッピーエンドですよ、たぶん。
伏線ちりばめるの好きです、大好き
だけど回収するときに死にます
私はうちの子殺すマンなので
同志の方がいれば、嬉しいですね←
ではしばらく更新を停止したいと思います
色々と都合がありますのでね…
ナノフェムきりは、また別の機会に
それでは、バットエンドとメリーバットエンドを楽しみにしてくださいね!
え?これで終わりじゃないのかって?
言ったじゃないですかもー!
忘却水は、まだ終わってませんよ!まだ!
それではまたの機会に!
83:べに :

2015/06/26 (Fri) 23:39:56

少しの間だけ、過去編描きます
忘却水はお待ちくだされ
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方過去幻想【首切り鋏】

「なー諏訪子ー今日は何の日だっけ?」
一体いつ侵入してきたのだろうか
そんなことを思いながら、諏訪子はぐいーっと伸びをする。
「さぁね、そんなことよりいったいどこから湧いて出たんだい?」
諏訪子に聞かれると、べにはきりっとした顔で
「諏訪子のいる所に僕はいるよ…」
と答えたので、ちょうど通った早苗に引っ叩かれた。
イラッとしたのか、べには早苗の足元にすっと足を出して
早苗を転ばせた。
「ちょっとー!痛いじゃないですかー!」
いつものように早苗と喧嘩をする
そんな日々だったが、どことなく微笑ましかった。
諏訪子はふぅとため息を吐くと、外の方を見る
晴れ渡る青い空、そしてうるさくなく蝉
いつもの日常、静かすぎず、退屈しない普通の日常
突然、玄関の方から音がした。
神奈子でも帰ってきたのかな、と思い諏訪子は早苗は玄関へ向かった。
「神奈子さまですかー?ってうわぁっ!!」
ガラガラドッシャンッ
何かが落ちる音、諏訪子とべには急いで玄関に駆けつける。
そこには、倒れている早苗と誰かに似た少女がいた。
「久しぶりぃ~♪元気してた…わけないよねぇー!」
少女はそういうと、横たわる早苗をつかみ消し飛ばした。
それを見ると、諏訪子は我を忘れて少女に襲い掛かる
それを待っていたかのように、今度はスキマのようなものを出して
諏訪子をどこかへ飛ばした。
つまり、今守矢神社にいるのはべにと少女だけ
べには少女をにらみつけると、大きな鋏を取り出そうとする
「またそれー?首切り鋏さーんたまには別のを使いなよー♪」
少女が笑った瞬間に、べには何の躊躇もなく少女の首を切り落とした。
少女の目はそれ見た事か、と言いたげな目でべにを見つめている。
「さてと、こいつは後で処理するとして・・・まずは霊夢のところにでも行くかなー…」
べには顔に付着した血をふき取ると、山を下りて行った。
パシャリ
守矢神社で何かの音がしたが、誰も聞くことはできなかった。

博麗神社

博麗神社では、いつものように霊夢が掃除をしていた。
参拝客は相変わらずいない、霊夢は木の葉が落ちるたびにため息をついていた。
そんな時に、一人の人物が神社へ向かって来るのが見えた。
参拝客かと思い、霊夢はわくわくしながら駆け寄る
刹那、霊夢は上空に吹き飛ばされた。
「…キッシェッシェー!やっぱりこうじゃなくっちゃ!あー楽しみだなぁ!そうでしょう?――?」
けらけらと笑いながら、その者は人里へと降りて行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
眠いので寝ますね
おやすわあ
84:べに :

2015/06/27 (Sat) 18:12:14

皆さんの小説が読めて心ぴょんぴょん
―――――――――――――――――――――――――――――
東方過去幻想【ろくでなし】

「やめて、だれかたす」
ジョキン
「おかあさんどこにいるの?はやくたすけ」
ジョキジョキン
人里は、一人の人物により女児達が殺害されていた。
あの慧音ですら、敵わずに敗れてしまった。
「やっぱりあいつの脳内掻き回すの楽しいよねー…こんな感じでさー」
そういうと、近くにいた小さな少女の首を狙って攻撃する。
脊髄がうまく飛び出て、びよーんとやけに奇妙な死体が出来上がった。
「んーたまんないねー・・・こうやって脊髄上手く抉り出せればびよーんってなって楽しいんだよねー」
そんな時、上空から大きな鋏が降ってきて奴の頭をちょん切った。
鋏の降ってきた方を見ると、睨みつけるような目のべにがいた。
べには相手が死んだのを確認すると微笑した。
「どーも人里の皆さん、今外はろくでなしたちが徘徊してるんでー…結界でも貼って人里から出ないでくださーい…」
先ほどの死体を持ち上げて、外へ放り出すと
死体が発火しだし、やがて灰となった。
「こうなるから決して外に出ないようにしてねー…」
べにはどこか抜けたような声を出すと、飛び去って行った。
一瞬発火するがすぐに火は消えて、やがて見えなくなった。

首無し通り

「よっろくでなしちゃん久しぶり」
べにが影の中にいる人物に向かって話しかける。
影の中の人物は憎しみのこもった眼でべにをにらみつけている。
が、べにはへらへらとしている。
「お前ダケハ許セナイ…忘レナイデ…ッテ言ッタノニ…イツモヘラヘラシテテ楽シソウデ、私ノコトナンカ、忘レテタ…」
忘れてた…か、
べには少し顔を曇らせる。
「確かにそうかもしれない、だけどそれは…」
「仕方ノナイコトダッタ?ソンナ言イ訳ガ通ルハズナイデショ」
言い終わるよりも先に言葉をはさまれてべには少し苛立ちを感じた。
すると、影の中の少女は何かを取り出した。
それはボロボロに痛めつけられた諏訪子の姿だった。
べには無我夢中で鋏を取り出して、少女の首を斬った。
だが、少女はすぐに再生していく
これではキリがない、そう思ったがべには斬り続ける。
途中で、少女は影の中に姿を隠した。
「お前は、ここで消えろ」
影に向かって鋏を振り下ろす
すると、影が消えていく、そこにいたのは
先ほどの諏訪子だった。
諏訪子は何故?というような目でこちらを見つめている。
それは、べにの精神を破壊した。
「はあああああ!?はめられた…!?完全に相手の思惑通りじゃねぇか!!ふざけんなクソッたれが!!」
無我夢中で地面に向かって鋏を振り下ろす
しばらくして諏訪子を抱きかかえるとべにはどこかへ向かっていった。
「愛は時に絶望を生み、絶望は時に愛を生む…そうなのかな?」
上空には黒い羽の生えた金髪の少女が佇んでおり
はぁ、とため息をつくと目にもとまらぬ速さで消えて行った。
黒い羽の一つがふぁさっと落ちて行った。
―――――――――――――――――――――――――――――――
短い、もっと躍動感のある小説が描きたい
もっと、もっとだ!
85:べに :

2015/07/01 (Wed) 23:57:29

ぬぉん
――――――――――――――――――――
東方過去幻想【二人で】

「さてと、諏訪子の手当てはすんだし俺は行くとするかー」
べには行くあてもないのにぶらぶらと歩いて行った。
いや、行く当てはあった。

裏切り通り

森の奥の暗き道
その闇の中に少女は佇んでいた。
ゆらりゆらりと燃えるように揺れる少女
そんなとき、べにが現れた。
少女は急いで攻撃を始めるが、全く手応えがない
「ろくでなしちゃんはいつまでたってもろくでなし、なんだね?」
気付いた時には、べには至近距離にいた。
吹き飛ばされる少女、木々の枝がぱきぱきと折れていく
「裏切リモノ…!アノトキ、オマエハワタシヲッ…」
少女が口から血を吐きだしながら叫ぶ
しかし、べにはゆっくりと近づいてくる。
足を速めるそぶりも見せずに近づいてくる
その光景は、少女に恐怖を与えた。
少女は思わず身構えるが、何もしてこない
むしろ、武器を捨て少女を抱きしめ始めた。
「言っただろ、二人でつまらない世界を生きようって」
少女の目からたらりと滴が落ちた。
「ウソダ…!!ジャア何故アノ時見捨テタ!?何故!?何故!?」
ガクンがくんとべにの肩を揺らす少女
するとべにはふと口を開いた。
「あの時は何もできない弱虫だったから、俺はろくでなしの道を歩んだ
 そしてお前も憎しみから人を殺めた、そしてお前もろくでなしの道を歩んだ
 だけど、今はもう違うんだ
 絶対にお前を見捨てたりはしない、だからまた、遊んでくれるかい?」
しかし、少女は目をそらしている。
「もう、昔とは違うんだ」
べにが真剣に言うと、少女は今までこらえてきたものすべてが
あふれ出し、泣き崩れた。
「ごめんなさい、ごめんなさい私も思い出してほしかっただけ、ごめんなさいごめんなさい」
少女が頭を下げると、べにはそっと頭を撫でた。
「さぁお迎えだ、行ってらっしゃい」
「え?」
少女が顔を上げると、べには笑顔で鋏を振り下ろそうとしていた。
きらりと光る刃先、僅かながらもひんやりと伝わる冷たさ
あぁ、自分は殺されるんだ。
少女は死を悟り、目をつぶった。
グシャッグシャッグシャッベチャッ
べには暫く少女に何回も、何回も鋏を振り下ろしていた。
狂ったように笑いながら、何度も、何度も
少女の姿がなくなるまで、ずっと、ずっと振り下ろしていた。
パシャリ
上空から音が聞こえ、黒い羽が落ちて行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
裏側の図書室
今回はあの鋏妖怪の過去でしたね…
何故、彼女を切り刻む必要があったのでしょうか?
何故笑っていたのでしょうか
そして、最後の音はいったい…
というわけで、今回は此処まででお暇させていただきます
Auf Wiedersehen wirwieder zu treffen!
――――――――――――――――――――――――――――――
やっと終わりましたね(マジキチスマイル)
過去編は報われない話が多いです。
この後の展開?知りませんが何か
次は忘却水、バットエンドだよ!やったねべにちゃん!
p.s:私は期待を裏切ることで有名です←
86:べに :

2015/07/02 (Thu) 20:36:53

ただし…いやしく伏線を張りまくった奴ほど苦痛は続く…
――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【失楽園】

「はぁっはぁっ…」
霊夢達は、水蓮に苦戦していた。
何故ならば彼女の能力により、自分たちは不利になっていたのだから
ふと水蓮が一人の少女の額に手を当てる。
その少女は
「フランおねぇちゃん!?危ないです!」
クロが駆け寄ろうと走り出した時には時すでに遅く
フランは爆散した。
それだけならまだよかった、次の瞬間悲劇は起きた。
「【強奪】能力使用【破壊】」
どこからともなく非水が現れてフランの能力を使い
博麗大結界を破壊した。
霊夢は急いで貼りなおそうと試みたが麗香によって阻まれた。
「そして、これで終わり」
非水は上空へ飛ぶと、ぐっと手を握った。
その瞬間、ぐらりと地震が起きた。
立っていられないほどの震度に、霊夢は倒れてしまった。
「まさかっ…」
華緋が気付いた時には、大地は崩れ始めていた。
そして、霊夢達のいる所の地面が地割れした。
なんとか落ちずに済んだが、次の瞬間霊夢の目の前に大きな岩が転がってきた。
「あっ…」
霊夢は、亀裂の奥深くへと落ちて行った。
そして、その数分後。
幻想郷は崩壊した。

【BADEND】失楽園、幻想

――――――――――――――――――――――――――――
この苦痛で伏線を張りすぎないことを学習しろ!
――――――――――――――――――――――――――――
やっと終わりましたね!BADENDですよ!
あとはメリバですよ!
87:べに :

2015/07/02 (Thu) 21:20:48

まさか死んでしまうとはな…
――――――――――――――――――――――――――
東方忘却水【全ての始まり】

「と、思うだろ?それが違うんですよねぇ~」
霊夢が目を開けると、そこにはべにがいた。
べには大きな鋏を振り回すと、勢いよく投げた。
「幻覚なら見せるのをやめなよ、夜桜魅咲さん?」
次の瞬間、景色がぐにゃりと歪んだ。
そして、現れたのは夜桜魅咲だった。
魅咲は笑うと、すっと手を振りおろす
すると、消えていたのはずの大地がよみがえっていく
そうか、これは
「全て、幻覚だったのね水蓮を困惑させるための」
霊夢は微笑すると、まだ幻覚の中にいる水蓮に向かって弾幕を投げつけた。
すると、水蓮の持っていたスペルがすべて焼失した。
「ふぅん、これで操ってたのね、母さんも、フランも」
それが失われた今、捕虜になった者たちは解放された。
そして、幻覚に囚われている水蓮に向けて一斉攻撃を開始した。
「【霊符】夢想封印!」
最後に霊夢の強い一撃が炸裂した。
水蓮は倒れたように思われた。
が、次の瞬間水蓮はべにの首を絞め始めた。
「なっ…!?」
苦しみもがく姿を見てケラケラと笑う水蓮
そしてとうとう、べには動かなくなった。
ぽいっと捨てると水蓮は霊夢のほうへ突進してくる。
突然のことで避けられない、霊夢は思わず目をつぶった。
ガッ
痛くない、痛みを感じない
ふと前を見ると、そこにはアンナがいた。
「ハハッ!言ったじゃないですか、私は貴方の所有物ですよ?
 主人を亡くすのは嫌なのでね!」
アンナはモップを振り下ろすと、水蓮の顎を狙って蹴りつける。
水蓮は遠くに飛ばされた。
そして、アンナは大声で何かを叫び始めた。
「火を!早く、火を!」
アンナに急かされて、霊夢は持っていた炎の札を渡した。
すると、目を疑うようなことが起きた。
なんとアンナは、水蓮に火をつけたのだった。
その瞬間、声にならない声の断末魔が響き渡る。
ふっと炎の隙間から見えたのは、笑いながらも泣いている水蓮だった。
暫くすると、炎は消えていた。
そこには水蓮の物と思われる、焦げた遺体が無造作に放られていた。
「さてと、これで解決しましたね!」
アンナがにっこりと笑うと、霊夢はアンナを殴った。
突然のことで、アンナは目を丸くしている。
霊夢の目には、怒りや憎しみが込められていた。
「アンタ、何やってるのよ!?殺す必要なかったのに、なんで…どうして!!」
怒りに身を任せて殴り続ける霊夢
始めの方は叫んでいたアンナも、次第に静かになって行った。
「霊夢さんやめてくださ…」
零夜が止めようとしたが、霊夢は零夜を突き飛ばした。
「…どうして、なのよ…!!なんで、どうして…」
霊夢はとうとう泣き崩れた。
そんな霊夢を見て、麗香はそっと寄り添った。
その直後に、黒い羽の少女が舞い降りた。
「ねぇねぇこの人達死んでるのー?」
霊夢の肩をぽんぽんと叩く少女、霊夢は顔を上げるとすっと口を開いた。
「死んでる…わよ、見てわからない?」
すると、少女はにっこりと笑い
カメラを取り出した。
「よし、撮るぞー」
パシャリ
少女は死体を撮影した。
そして、その写真を霊夢に見せた。
「はい、これでいいかなー?それにしても人魚の死体って…レ・ア・も・の♪ふふっ」
少女はにこにこと笑いながら、死体を撮影しだした。
白鬼の死体に美衣の死体、べにの死体やアンナの死体
そんな少女の腕をつかむ者達がいた。
「やめろ」
そう言いたそうににらみつける。
その正体は、ハルと、オワタだった。
「どうしたの?君達も写真欲し…うぐぁ」
オワタが少女の腹部に蹴りを入れた。
少女の手からカメラが離れる。
「うう…」
少女は急いでカメラを取るとすぐに逃げて行った。
二人とも、少女が見えなくなるまでにらみつけていた。
しばらくして、誰もいない草原に一人の少女が走ってきた。
「はぁ、はぁ…遅くなりました…」
神峰だった。
神峰は息を切らしており、ばたんと倒れた。
ぐにっ
ふと手が何かをつかんだ。
よく見てみようと、神峰は起き上がった。
「きゃあ!」
それは、人間の死体だった。
神峰は乱雑に死体を放り投げた。
その死体をよく見ると、霊夢だった。
「え…?」
神峰は立ち上がったことで、周りにある物が目に映った。
たくさんの死体が放ってある。
あれは、麗香のつけていたリボン
他にも、たくさんの人物のつけていたものが落ちていた。
「あああああ…!!」
何もかもが遅すぎた。
自分が早く来ていれば、こんな事態は招かなかったのに
時はさかのぼる

少女が見えなくなると、二人はくるりと振り返った。
ようやく霊夢が落ち着いたようで、霊夢はふっと笑っていた。
オワタが安心した、その時だった。
上空から、なにやら黒いものが落とされた。
正体を確かめようとみていると
それはオワタに直撃した。
チュドムッ
次の瞬間には、霊夢達は吹き飛ばされていた。
その黒いものは、大量の火薬の詰まった
爆弾と、爆薬箱だったのだ。
普通の者達は、皆息絶えた。

そして現在に至る

「いやあああああ!!」
おとしたものは誰かさえ分からない、
だけれども、自分だけ取り残された
その悲しさだけが、延々と回り続ける。
「そうだ…!【再誕】蘇生の華」
神峰がスペルを発動させると、倒れていた者達の傷が
よみがえり始めた。
しかし、誰一人として息を吹き返さなかった。
「そん…な…、どう…して…」
神峰はガクッと崩れ落ち、泣き喚いた。

数日後

ほとんどの死体は腐り始めていた。
だが、神峰はにこにこと笑い、話をしている。
まるで、生きているかのようにぺちゃくちゃと一人で話をしている。
最後に高笑いをすると、神峰は長話を追えて、眠った。

【メリーバットエンド(Open-ended)】追い求めた先の絶望
――――――――――――――――――――――――――――――
計算外の戦力だったとまでだ、やがて失われていく運命だ…
――――――――――――――――――――――――――――――
はい終了です
これ以上忘却水は描きません
次のシリーズは…何にしよう
勿忘草は諸事情で遅くなりそうなので
考えておきますw
そして皆さん、いえ皆様
大変申し訳ありませんでしたあああああああああ!!orz
88:べに :

2015/07/16 (Thu) 20:52:54

東方独戦慄【プロローグ】

はるか昔の事件

誰かの手により

再誕した世界

とても、つまらない世界

何故なら、あのことを覚えているのは

私だけなのだから

―――――――――――――――――――――――
新シリーズですね
これが終われば勿忘草ですよぉ↑
勘のいい人なら何の話か分かるはず
そして誰が主犯かもわかるはずです
89:べに :

2015/07/17 (Fri) 19:20:22

鼻痒い
―――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第一話

霧の湖では、妖精たちが元気に飛び交っていた。
そんな中、突然湖の中から大きな花のような妖怪が飛び出してきた。
「キシェエエエエ!!」
妖怪は、蔓を触手のようにうならせて妖精たちを捕え捕食していく
そんな中に、一人の妖精が妖怪へと突っ込んで行った。
「大ちゃんを放せ!【凍符】パーフェクトフリーズ!」
妖怪はピチュり、妖精たちも触手から解放された。
しかし、現実は非情だった。
また湖の中からもう一体現れたのだ。
「しまっ…」
今度は、誰ひとり残らず捕食された。

博麗神社

「今日も平和ねー」
霊夢が縁側で茶をすすっていると
一人の少女が近づいてきた。
「…覚えていますか?――のことを」
しかし、霊夢は首を振った。
聞いたことのない名前、知るはずがない
そう思い、また茶をすすりだした。
「そうですか…では【捕食】マンイーター」
少女は腕から華の妖怪を出すと、博麗神社を去って行った。
「チッ…こいつを倒さなきゃならないわね…」
すると、突然蔓が槍のように変形し、霊夢へと突き刺さる。
突然のことに対応が遅れた霊夢は、そのまま意識を失ってしまった
――――――――――――――――――――――――――――――
初っ端からヤバめ
90:べに :

2015/07/20 (Mon) 09:21:03

鬱鬱鬱が止まらない
―――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第二話

博麗神社には、霊夢とその霊夢を食そうとしている妖怪がいた。
霊夢の様子を見に来た魔理沙は、攻撃をしたが全く手ごたえがない。
そして、とうとう魔理沙も捕えられてしまった。
妖怪の口のような部分がかぱっと開くと、唾液がだらりと服に付着する。
(食べられる…!)
そう思い、魔理沙は目をつぶる。
しかし、突然体が地に打ち付けられた。
「霊夢と魔理沙をこんな目に合わせたわね?覚悟!」
外の騒がしさに気付いた麗香が、素手で妖怪の蔓を切り落としていたのだった。
妖怪は奇声を上げると、麗香へ突進していく。
しかし、麗香はそんなに甘くはなかった。
「残念だけど、私は甘くないわ【麗符】咲き誇る赤の華…!」
弾幕が妖怪にすべて被弾すると、妖怪はうめき声をあげて消滅していった。
そして、麗香は霊夢と魔理沙の手当てをしに博麗神社の中へと入って行った。

幻想の都では、相変わらず美衣と白鬼が喧嘩をしていた。
「だーかーら!私はあの愛が邪魔だって言ってるの!」
「はぁ!?愛はこの都の守り神として必要だろうが!!」
喧嘩の内容は滅茶苦茶だ。
いつもこんな喧嘩をされて、愛本人はとても迷惑がっているだろう
「きらり~ん!愛ちゃんきたーく!」
悪いタイミングで愛が帰宅した。
二人とも掴みかかって喧嘩をしていたため、愛は二人を殴った。
「喧嘩はめっ!って言ったでしょう?」
そして食事の支度をしに台所へと向かった。
二人はしぶしぶ喧嘩をやめた。
しかし、この光景の中に一つの違和感があることに
誰一人として気付いていなかった。
何故なら
3人のうちの1人は、存在するはずがないからだ。
一人の少女はちっと舌打ちをすると、またどこかへ向かおうとした。
しかし、それを阻む者達がいた。
「霊夢から話は聞いたわ…あんたが犯人ですって?」
少女はじりっと後退りをするが、後ろは断崖絶壁だ。
追い詰めた、麗香はそう思い近づく
すると、少女は崖から飛び降りたのだ。
軽く100メートルは超えている、妖怪でも重傷を負うはずだ。
しかし少女はそのまま走り去っていった。
「ちっ…逃げられたか」
麗香が振り返ると、そこにはまた一人少女がいた。
「…麗香ちゃん、ちょっといいかな?」
その少女は、愛だった。
愛は、麗香を連れてどこかへ消えて行った。
――――――――――――――――――――――――――――――
鬱の気持ち高速回転
もう少女の正体分かった人いるんじゃないです?
ヒント:まだ新キャラは出ていません
91:べに :

2015/07/22 (Wed) 00:28:24

もうシナリオ製作終わったぞwww
―――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄第3話
「麗香ちゃん今回の件、あんまり関わらない方がいいよ」
愛が真剣な目で麗香の前に立つ
麗香は、若干戸惑うがすぐにキッと愛を睨みつけた。
「…どういうことかしら?」
我が子を、仲間を傷つけた奴を許せるはずがない
なのに、どうして
次の言葉を言う前に、愛が口をはさんだ。
「…知らない方がいいことだってあるんだよ?」
そんなこと、あるわけない。
後悔することなんか、何一つとしてないはず
何一つとして、ない。
「そんなこと、あるわけないじゃない」
麗香は愛を払いのけて、去っていく
その後ろ姿を見て、愛ははぁとため息を吐いた。
「あの妖精、何考えてるのかしらねぇ?」
くるっと振り返ると、そこには白鬼たち
ではなくて、何故かオワタと希彦がいた。
愛はため息を吐くと、二人を睨みつけた。
「こそこそするのは犯罪者のすることって…習わなかったの?」
二人は、愛を見つめると愛は諦めたのか二人をとある部屋へ招き入れた。

異空間

「覚えているのは…私だけのはずなのに、何故愛が?」
少女は白いフードのついたマントを羽織ると、すっとその場に会った椅子へ腰かけてみる。
すると、今まで感じてきた違和感が全て頭に流れ出した。
「アッ…ハハッ!!つまり、そういうことでしたか…」
少女はすっと手を前へ突き出すと、大勢の華の妖怪が現れた。
「できるだけ幻想郷を滅茶苦茶にしてきてください、そうすれば少しは動いてくれるでしょう?」
妖怪たちは、少女の指示を聞くとすっと姿を消していった。
妖怪たちが全て消えると、少女はふっと微笑んだ。
「目と手足は潰したはずなのにどういうことでしょうかねぇ?」
少女の背後には、目や手足をつぶされた
たくさんの人間や、妖怪たちがいた。
「さてと、またやっちゃってください【捕食】マンイーター」
少女はまた植物の妖怪を出すと、人間達へ放り投げた。
「私は、物言わぬ死体の方が好きですよ」
少女の足元に伸びる一つの手を踏みつけると、少女はぴょんと飛び跳ねて、どこかへ消えて行った。
その空間には死体とかろうじて生きている人間や、妖怪だけが取り残された。
その中に、紫の髪の少女の姿が見えたがやがて埋もれていった。
そして、金髪の少女がすっと現れた。
「彼女にはまだ頑張ってもらいましょうか…彼女ならいい道具になりそうです」
少女はくすくすと笑うと、這い出てきた一つの腕を踏み砕き消えて行った。
――――――――――――――――――――――――――――
モンダァイデェス!
マントの少女は誰でしょう
三人のうちの一人は存在しない、さぁ誰でしょう?
え?死んだか?まだ誰も死んでませんよ!
〝まだ"ね!
92:べに :

2015/07/22 (Wed) 07:16:50

ちょw言われてから気づいたけどもうこれ96話いってたやんけwwwww
―――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第4話

幻想の都 愛の部屋

「で、いきなりだけど、今回の件については関わらない事いいわね?」
招き入れたというのに、愛はまだ不機嫌そうだ。
そんなに食事の支度を邪魔されて嫌だったのだろうか
「え、あ、はい気を付けておきますね」
希彦は何かを考え込んでいて、話の内容は聞き取れていなかった。
しかし、愛はもうこれ以上何も言わない
一度だけしか言わないのなら、一度しか言わないと言ってくれればよかったのに
「さてと、これぐらいでいいかしら?本当にかかわらないで、今貴重な戦力を失うわけにはいかないのよ」
戦力、何を言っているのだろうか。
まさか戦うなんて言い出すのではないだろうか。
二人は、戦うつもりなんてさらさらなかったので何故ここにきたのか後悔した。
「今回の件、また死者がでるかもしれないわ、チッあの妖精…邪魔しやがって…」
死者、妖精。
単語自体はわかるが、何を言っているのかよくわからない
「要約すると、今回のはヤバい死者がでるかもしれない、そして愛は何かの妖精に邪魔されたってことでOKなのか?」
オワタが自分なりに解釈したことを愛に告げると愛はふっと笑った。
「さぁね、それを正しいかきめるのは貴方達自身…私はただの案内人、ただ案内するだけなのよ」
愛はそういうと、戸をあけて外へ出かけて行った。
二人は、ぽつんと取り残されていたがすぐに部屋から出た。
すると戸の前にマントを羽織った少女がいた。
「お願いがあるんです」
少女の顔は良く見えないが、笑っているようだ。
何か尋ねようとする前に、何かの蔓が二人を持ち上げた。
「ちょっ!?」
二人はもがくが、蔓はどんどん二人を持ち上げる
標高100mは超えただろうか、家が見えなくなっていた。
そして、蔓は二人を解放したのだった。
「お願い…それは、貴方達死んじゃってください♪」
少女はマントを脱ぐと、にっこりと笑った。
そして、だんだんとぼやけ消えて行った。
「あ、貴方は…!?」
希彦が何か言いかけたが、気付いた時にはもう地がそこにあった。
二人は思わず目をつぶった。

人里

マントの少女は、人里を歩いていた。
やはり、その奇妙な格好に人間達は少女ばかりみていた。
「だから、私は物言わぬ死体の方が好きだってのに…分からねぇのかここの奴等は…」
少女は身構えていた慧音の頭をつかむと、そこから一つの植物が生えてきた。
そして慧音の目はうつろになり、力が抜けたかのように地に叩きつけられた。
「さっき植えつけたのは爆弾花、ほらほら早くしなよ?この人里ごと吹っ飛んじゃうよ?」
人間達は慌てふためき、次々に逃げ回る。
そして、すでに仕掛けてあったのか次々に爆発音と悲鳴が上がっていく。
少女は去ろうとしたが、一つの影に襲撃され吹き飛ばされた。
その正体は妹紅で、妹紅は吹き飛ばされてもなお攻撃を放ってきた。
「はぁ~…蓬莱人はやりにくいですねぇ…でもこれさえあれば【変更】種族変換:人間」
少女は突然誰かの持っていた天秤を取り出すと、妹紅へ投げつけた。
妹紅はそれをかわそうとしたが、かわしきれず腰に当たった。
「いった…ってあれ?なんだこれ」
自らに起きた異変に、妹紅は真っ先に気付いた。
何かがおかしい、自分が自分ではないような
そんな妹紅に向かって、少女は慧音の頭部から生えた爆弾花を投げつけた。
妹紅は爆散し、人里には血の雨が降りそそいだ。
「ん~…やっぱりいいですねぇ~…」
少女は満足そうに笑うと、人里を歩き始めた。
そして、人里には誰一人としていなかった。
「ちょっと待ちな」
少女は一人の人物に話しかけられるとその場に立ち止り振り返った。
その人物を見た瞬間に、少女は顔を曇らせる。
すきをついて、少女は
逃げ出した!▼
しかし、回り込まれてしまった!▼
逃げ出した!▼
しかし、回り込まれてしまった!▼
の繰り返しになり、少女は逃げるのをあきらめた。
「で、何の用なんですかね?貴方も…いえ、貴方は死なないんでしたっけ?あの時もあなただけ見つからなかったですし」
少女は血ですっかり重くなったマントをはぎ取ると、すっと一輪の大きな百合を手に持った。
「【拷問】ウツボノカズラ【怪】」
少女がスペルを発動させると、その人物を大きな植物の中へ突き落した。
「ちょっ!?」
その人物は、少女の姿を見てひとりの少女を思い出した。
しかし、大きな植物の中はぬるぬるとしており上りきれずに、落下した。
「さぁてと、私が帰ってくるまでずっと拷問受けててくださいねー」
少女は新しい布を羽織ると、どこかへ消えて行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
僕悪くないもん!よその子が可愛すぎるのがいけないんだも((((愛ちゃんパンチ
93:べに :

2015/07/23 (Thu) 12:26:19

答え合わせ
――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第5話 【狂い咲き】

花と草の部屋

「うふふふ…皆さんにプレゼントですよぉ」
少女は死体や、まだ辛うじて生きているものに向かって斧を振り下ろした。
何度も何度も振り下ろしていく。
そして、残った残骸を跡形もなく踏み砕いていく
嗚呼少女は狂ってしまった。
ふと、彼女を覆っていた布が飛ばされる。
生き残りたちは少女を見ると、目を疑った。
何故ならその少女は
「どうしました?次は貴方ですか?」
誰にでも優しく接していた神峰なのだから。
そしてにこにこと笑いながら、足めがけて斧を振り下ろした。
「あっいけないいけない、あの人を忘れてましたよ」
神峰は斧をぽいと投げ捨てると、またどこかへ向かった。
その場には、屍と生存者、そして白い布だけが取り残された。

人里
「待っててくれましたかー?」
神峰は人里につくと、目の前にある巨大な植物を消し飛ばした。
中には、人間が二人いた。
神峰は一瞬目を丸くしたが、すぐに目つきを変えた。
「もう一人かかったのですね、これは好都合…」
ゆっくりと二人に近づいていく神峰
二人のすぐそばに来ると、神峰はすっとしゃがみ目線を合わせた。
「あのですね貴方達には私の仲間になってほしいのです、ん?拒否権?んー…一応ありますよ、一応」
神峰はわざとらしくにっこりと笑う
どうせ断ったところで、拷問紛いのことをされるだけだろう
だがそれは極悪非道で力もそこそこある妖怪ぐらいしかしないだろう
そう思い、二人とも首を横に振った。
「…ふふっ私のこと甘く見てませんか?」
神峰は一人の首に手を回すと、ぎゅっと絞め始めた。
「まぁ私の力だけじゃ、死なないでしょうけど」
首を絞める力が徐々に強くなってゆく
大分苦しくなってきた瞬間に、神峰は手をぱっと放した。
「つまらないですよ、もっと面白い顔見せてくださいもっと絶望してくださいよ」
冷たい目を向け、後ろを向く神峰
これはチャンスと思い、二人は逃げ出した。
突然のことに、神峰は驚いてなにもできなかった。
「チッ…適応の奴がいなければ楽にできたというのに…!!」
神峰は舌打ちをすると、逃げた紫髪の少女に向かって弾幕を放った。
少女は当たるぎりぎりでかわしたが、その先にあった石で転んでしまった。
神峰はそれを見ると同時に、走り出し少女の頭をつかんだ。
「仲間、ですよ一応ね」
少女の頭から手を放すと、少女は逃げて行った。
だが、神峰はにこにこと笑っていた。
「あー愉快愉快、仲間作りがこんなにも簡単だなんて思いませんでしたー…二人も仲間にできてよかったですー」
そして、神峰はまたどこかへ向かっていった。
――――――――――――――――――――――――――――
答え合わせ
マントは神峰ちゃんであたりです!
カミネ?知らない子ですね…
「僕今回出番ないらしい」
おいこら出てくるな…い、いえっ何も隠してなんかいませんよ!
ではー!
…神峰が何したかわかる人はいないはず
94:べに :

2015/07/23 (Thu) 23:16:33

答えあわせぱーとちゅー
そして神峰side、途中から普通に戻るけど
――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第6話【ありがとう】

意識はすべて私の手の中ですよ
何故なら、あの時にあの子にとある植物を植え付けさせてもらったからですけどね
あの子に植え付けさせてもらったのは妖怪植物シロツメクサ
花言葉は、「私の物になって」でしたっけ?
いやー本当に簡単ですね!スパイを送り込むことに成功しましたよ私!
まぁ、あと一人あの人も欲しかったですけどね…
とりあえず
「クロちゃんでしたっけ?仲間になってくれてありがとう!!」
私はそういうと、彼女の頭を撫でた。
あぁ、ダメでしたねあまり刺激したら爆発してしまう
爆弾花も仕込んであるのですから、頭は特に注意しないと
そう思いながら、私はまたなかまづくりをはじめようとする
「さてと、仲間作っちゃいますか」
私は空を飛び、元仲間のもとへ向かった。
あーあ、誰でもいいから覚えてほしかったな
あの子のことも、私のことも

幻想の都

目をつぶって何分か経った。
だが、痛みは感じない
目を開けると、下には愛がいた。
「だから関わるなっていったでしょ!」
愛は素早く二人を下すと、植物妖怪の目玉をつぶした。
妖怪は、しばらく断末魔を上げると、すぐに消えて行った。
愛は血を拭いふうとため息を吐くと、二人の方をがっしりとつかんだ。
「いい?これには絶対にかかわったらダメ!この
 スーパープリティーゴット愛ちゃんにも厄介なんだからね?」
二人ははいはいと聞き流すと、遠くの方で妖怪の悲鳴を捉えた。
「これは…」
希彦がすっと立ち上がると、強風が吹き全員飛ばされてしまった。
「うわあああ!?」
「ほげええええ!!」
「きゃ、きゃあっ!」
そして三人とも、バラバラになってしまった。
―――――――――――――――――――――――――――――
答え合わせー!
神峰がしたことは、クロちゃんの脳に植物を植え付けたでしたー!
というわけで、人形さん、マリス砲さん正解です!
特典は、ありませんw
95:竜胆べに :

2015/07/25 (Sat) 18:38:35

呪☆100話
―――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 7話 【戦略】

神峰は、博麗神社につくと図々しくも縁側に座り込んでいた霊夢の隣へ腰かけた。
「あら、神峰じゃないどうしたの?」
霊夢はすっと立ち上がり、お茶を入れに行こうとするが
神峰がそれを止めた。
「いいんですよ、別に大した用もないです…しっ!!」
縁側を踏み台代わりに使い、神峰は霊夢の頭をがっしりとつかんだ。
霊夢は突然のことで、動揺していたがしだいに目が虚ろになり倒れこんだ。
「これで二人目、…あいいこと思いついた」
神峰は階段を上る音を聞くと、姿を消した。
そこに霊夢の姿はなかった。

数分後

博麗神社に麗香が戻ってきたが、霊夢の姿が見当たらない
麗香が困っていると、階段を上ってくる音が聞こえた。
ゆっくりと階段へ近づくと、そこにいたのは
「えっ…!?」
ボロボロになった霊夢と、その霊夢を支えている神峰だった。
「人里を歩いてたら、こんな姿になった霊夢さんが倒れていたんですよ…」
麗香はそれを聞くと、急いで霊夢を治療し始めた。
その麗香を見ると、神峰は誰にも見られないように顔を下へ向けると
にやりと、不敵な笑みを浮かべた。
そして、麗香へ襲い掛かろうとする
が、そこにちょうど愛が飛ばされてきてその愛をハルが踏みつけた。
「いった!ってこんなこと言っている暇なかった…麗香ちゃん!気を付けて!」
愛が叫ぶと同時に神峰が愛たちの前へ立ち塞がった。
「少しでも…麗香さんに近づこうとしたら、霊夢さんを…」
愛はそれを聞くと、顔がぞっと青ざめた。
神峰はにっと笑うと、また麗香へ近づいて行った。
「どうした?」
ハルが立ち止ったままの愛に問うが、愛はぶつぶつと何かを呟いているだけだ。
呆れたハルが一歩踏み出そうとした瞬間、愛はハルを押さえつけた。
「ダメ…なの、そうでもしないと…霊夢ちゃんが…あ…あ…あぁああああああ…」
愛は力の抜けたような声を出すが、愛の押さえつける力は徐々に強くなっていく
神峰はくすっと笑うと、麗香の頭へ手を伸ばしていく
不運にも、麗香は霊夢の治療に夢中になっており気付いていない
そして神峰の手が麗香の頭部へ触れた。
「…寄生完了♪ギャハハハ!!私が霊夢さんを爆破させるって信じてくれてありがとう!
 あれは嘘ですよ?嘘!嘘!真っ赤なウソ!ギャハハハハハ!!」
狂ったように笑いだす神峰、愛はとうとう力が抜け座り込んた。
その隙をついて、ハルが神峰に向かって突っ込んでいく
それを待っていたかのように神峰は霊夢の頭部へ手を伸ばす
「ダメ!」
神峰に向かって愛が大声で叫ぶ
しかし、神峰はにこにこと笑ったまま霊夢に抱き着いている。
「もう、遅いんですよ何もかも」
神峰は迫りくる弾幕を前にして、にっこりと笑い霊夢達とともに姿を消した。
それを見て、愛はうつむいた。
「あの妖精を止めるのが…私の役目…なのにっ…!!」
気付くと、愛の目からぽたぽたと滴がこぼれて行った。
しかしそこに残ったのは後悔だけ、
もう取り返しのつかないことになってしまったのだ
「私が…もっとしっかりしていればっ…」
泣きじゃくる愛に、ハルはかける言葉もなかった
―――――――――――――――――――――――――――
呪☆100話目記念に、神峰ちゃんからひと言
「100話目までずっと読んでくれた人たち、私の活躍を見てくれてありがとう!!」
おいっ!!
そして今回も、ゲス神峰ちゃんが活躍しましたね(マジキチスマイル)
96:独神峰べに :

2015/07/26 (Sun) 22:40:05

ちょっと長めの休憩盗りまーす←
――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【狂喜乱舞】

「えー、独戦慄の撮影現場から一変してパーティー会場です!いぇい!」
べにがピースを決めるが、カメラはべにを映していない。
前回がどろっどろで空気が重たかったのになぜ今祝宴をするのだろうか
もはや超展開である
「えっと…べにさんに変わりまして独戦慄のラスボス、神峰です
 今回は、皆さんにお伝えしたいことがあります」
また反省会でもするのだろうか
会場が突如しんと静まり返った。
「べにの小説は…前回でぇ!呪☆100記念でぇ~~~す!!」
神峰の周囲から紙ふぶきやらクラッカーの紙やらが飛び交う
そして黒子役の美衣がゴミを回収していく
神峰はタイミングを見計らい、にこっと笑うと
「なので、少しの間本編を中断し番外編突入へ行きたいと思いまぁ~~す!!」
イエーイドンドンパフパフコナバナナフザケルナァ!!!と周りから歓声の声が上がる
神峰は手を振ると、マイクを持ち直した。
「というわけで、読者の皆様参加者の皆様へお知らせがあります!」
詳しくは、あとがきを見ればわか、ゲフンゲフン
とりあえず、神峰はにっこりと笑ってステージから飛び降りた。
「そして、会場では犬猿因縁友情恋愛など関係なく皆仲良く楽しい空気となっています
 ほら!こちらの糞犬…ゲフンゲフン美衣さんも…」
美衣の口の前にマイクを持ってくる神峰
美衣は「いいの?」という目でマイクを手に持った。
そして大きく息を吸うと
「私はマイクを持てたぞ!ざまぁみろ白鬼!プギャー!!」
と喜びにあふれた言葉を発した。
神峰は暫くの間カメラの前に手を置くとにっこりと笑い
美衣を脇役、または出番のないもの達に連行させた。
そしてカメラから手を放すと、神峰はカメラに向かってにっこりと満面の笑顔を向けた。
「というわけで、現場からでした~!」
狂喜乱舞は、始まったばかり
――――――――――――――――――――――――――
はい、あとがきという名の詳細です
まず、100話達成という私にとっての目標を超えたため
記念の祝宴会となります。
それで皆さんにも参加してもらう形となりますね(マジキチスマイル)
皆さんのお子さんの中から犠牲者…いえ祝宴会の参加者として参加してもらいます
それでですが、独戦慄参加の中から…と行きたいところですが
チキン精神のため、募集したいと思います…
参加人数は何人でも構いませんよ!
そして、参加についてです
参加の過程などを私の小説に書き込んでもらう必要があります
(そこ、面倒とか言う!)
そこから、お子さんたちを犠牲…いえ、参加者として参加させます
お手数をかけますが、どうかよろしくお願いしますm(__)m
97:べに :

2015/07/28 (Tue) 13:22:38

あはは(マジチキスマイル)
――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【詳細説明】

「というわけで、詳細説明を愛さんお願いします」
神峰はにっこりと笑うと、愛にマイクを投げつけた。
見事愛の顔面の直撃、そして愛は顔をさすりながらもマイクを手に取る
「えーっと…この祝宴杯でやることは、1に女装否男装大会、2にふしぎなくすり飲み比べ、3にコスプレ大会をします!キラッ☆」
とてもマジキチな内容だ、結局どうすればいいのだろう
すると、その場に座っていた白鬼が起立した。
「女装、男装大会はその名の通り、犠牲…参加者が女装否男装をして誰が1番可愛い否かっこいいかを競う対決だ犠牲者は頑張れ
 次にふしぎなくすりだな、その名の通り永遠亭印の不思議な薬を飲んでもらうもちろん犠牲者に
 そして最後にコスプレ対決だな、この対決では5つの部門での優勝があるぞ
 その1、可愛い、その2、かっこいい、その3、誰得、その4、自然、その5、ブロマイド化希望…だぞ、頑張れ」
白鬼はすべて言い終わると、マイクを神峰に投げつけた。
秒速300㎞だろうか、すさまじい勢いで飛んでいく、しかし
神峰はにっこりと笑うと、素手でマイクを受け止めた。
「次に、何を描けばいいかですね…書くことは、どっかのだれかさん(裏側―ズ)の能力で
 連れてこられた参加者の様子や会場に対しての反応とかですね
 あ、やることは中央ステージに飾られてますのでちゃんと目に入ると思いますよ
なので、つまりは参加者全員やることがわかるようになっています」
神峰はマジキチスマイルで説明をすると、スタンバイしている文を見つけると
にっこりと笑ってカメラを取り上げた。
「犯罪を防ぐためにも、盗撮は禁止となっています
 もちろん、許可を取ればだれでも撮影できますよ?」
神峰がそういうと、文も微笑んで許可を取った。
その瞬間、会場にいた者達がどっと押し寄せた。
「とある人の写真を撮りたいんだけどいいわよね!?」
「私もその人の写真を撮りたいんだがいいよな!?」
その中には霊夢と魔理沙もいた。
神峰は素早く対応すると、全員にカメラを渡した。
「ふふふ…では作者どうぞ!」
神峰が作者代理のベニにマイクを投げつけると、べには顔面キャッチをした。
「いって!じゃなかった…最初で最後!100話達成記念の祝宴杯開幕~!!」
その瞬間に、竜胆の華が舞った。
犠牲者たちは、救われるのだろうか…
To be continued・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――
始まりましたね…♪
追加内容があるかもしれないので、要チェックですよ!
おまけ
竜胆の花言葉…苦しんでいるときのあなたが好き(をい)
98:人形 :

2015/07/28 (Tue) 15:00:47

じゃあいきまーす


麗「ふぅん、なかなか立派な会場じゃない」

連れて来られた犠牲…ゲブンゲフン…麗香は会場をキョロキョロと見回す
そして中央にある、これからしなければならないであろうお題をみて、サッと顔を青くする
麗「…帰るわ」
すっと身を翻し、帰ろうとする麗香を観客たち、つまり文や、霊夢たちが邪魔をする
文「あやや…こんな大スクープ私が撮らないわけにいかないでしょう」
霊「母さん?折角のお祝いなんだから…まさか帰らないわよね?」
正直文にスピードで勝てる自信がないので、逃げたらまず捕まるし、霊夢たちは帰してくれそうにない。
麗「…腹をくくるとしましょうか、あのふしぎな薬は嫌なんだけど…」
多分犠牲者は私だけではないのだろうし
麗「それで、これは全部しなきゃならないのかしら」
覚悟をきめて、司会の方に私は歩いていった


はい、多分これした様子を絵に書くんですよね
頑張ろう
全部しなくちゃいけないのかな?それともランダム?
99:べに :

2015/07/28 (Tue) 15:26:18

結果発表(マジキチスマイル)
――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【結果発表第一弾】

「うふふふふ…では犠牲…いえ参加者の麗香さんのお題は…!!」
神峰がすっと紙を上げた。
そこに書いてあったのはなんと
「女装否男装…つまり、麗香さんには男装をしてもらいまぁああああす!!」
その瞬間霊夢達がカメラを構える
麗香は一瞬嫌そうな顔をしたが、すぐにため息をついて衣裳部屋へと入って行った。
「衣装は好きに選んでくださいねっ♪では、麗香さんを待つとしましょう!」
一瞬にして会場がにぎやかになる
霊夢は会場に並べられた料理をこっそり持ってきたタッパーに詰め始めた。
「しばらくはご飯にも困らないわね…!」
それを見ていた魔理沙は、負けじと詰め始めた。
「霊夢の奴にごちそうを取られてたまるか…!!」
会場がにぎやかになると、神峰もにっこりとほほ笑んだ
―――――――――――――――――――――――――――――
お題はランダムで、こちらから決めますね(あみだくじなどで)
反応などもご自由にお書きください!
(衣装などは、各自で選んでもらいます)
※コスプレと男女装の違い
コスプレは、東方キャラなど他の人の服を着ます
男装、否女装は、用意されている服の中から選んできます
(衣装はなんでもありです)
100:人形 :

2015/07/28 (Tue) 21:45:59

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438087559.jpg 書けたのでいきまーす


ガチャリ、衣装部屋のドアが開かれる
賑やかだった会場は一気に静まりかえり、視線は出てきた人物にそそがれる
麗「…結構恥ずかしいわね」
男子の制服と髪を上のほうでしばった麗香が衣装部屋から出てきた瞬間、カメラのシャッター音がそこら中がら鳴り響く
麗「!?」
麗香も突然のことだったのでかなり驚いている
文「かっこいいというよりか、普通に可愛いですね」
文はコメントするも、写真をとる手をとめない
霊「…いい!」
霊夢も同じくだ
麗「これずっときておかなきゃいけないのかしら…」
麗香ははやく他の犠牲者が来ないかと、一人願うのであった…



文さん書こうとしたけど、時間がなかった
101:鈴(リン) :

2015/07/28 (Tue) 23:59:18

絵書けなくても参加出来る・・・・・・・・・・・・・のかな?

麗香が犠牲者となっている様を、会場の裏で見ている人物がいた。
零「うわー、麗香さんが第一犠牲者か。ご愁傷さまです。」
両手を合わせて合掌。
 (・・・・・・まぁ、僕は資材提供って理由で一応スタッフ扱いだから、犠牲者にはならない・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はず。)
 「・・・・・一応これ着ておこうかな。」
そんな零夜が持っていたのは、念のためにと回収(勝手に)していた黒子の服装だ。

辺りに誰もいないのを確認して、今来ている服を脱いで黒子の服装に着替えながら零夜は、ぶつぶつと小言を言っていた。
零「はぁ・・・。どうして参加者=犠牲者になってんのかなぁ?開催者は何考えてるだよ。いっそ暴動でも起こすか。いやでも、逆らったら後が怖いか・・・・・・やっぱりここは、波風建てずにおとなしく集団に紛れるが吉。・・・・・・・・・・・・・・あれ?あぁ~しまった!小さいサイズの捕ってきちゃったぽいや。上はともかく下が丈合わないじゃん。履いてきたズボンで誤魔化せるかな?うん、誤魔化せる。同じ黒だし。」
自問自答を強引に締め括り、着替えを終えた零夜は黒子として一歩踏み出し

神「あ、古道具屋さーん!次君ねー!」

そのまま地獄へ真っ逆さまへ落ちていった。
102:べに :

2015/07/29 (Wed) 08:21:22

はい!どなたでも参加できますよ!
―――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【結果発表第二弾!】

今度はべにがステージに立ち、ぐいっと紐を引くと
零夜のするお題が現れた
「ふむふむ…はい!零夜さんは、女装否男装!女装で決定でぇええええす!!」
かなりハイテンションになってきた神峰が勢いよくクラッカーのひもを引く
パーンという五月蝿い音が鳴り響くと、零夜は衣装部屋へ連行された。
暫くの間、文たちはカメラを持ったまま食事を始めた。
そして、べには胸の奥でご愁傷様と思っていたのであった
―――――――――――――――――――――――――――
女装ですね!wktk
103:鈴(リン) :

2015/07/29 (Wed) 12:10:27


衣装部屋へ連行された零夜は、なるべく男物っぽいものを、最低でも中性的な服を探していた。
零(ありますように、ありますようにありますように、ありますように、ありますように)
祈るように、ただひたすら念じている零夜が選んだ服は…

がちゃり、と扉が開かれる音と共に出てきたのは・・・・・・・
べ「誰!?貴女!」
零「ちょっ、そこまでですか!?」
零夜が選んだ服は青のジーンズに薄い黄色のTシャツ、その上にクローバーの柄の入った薄緑色のワンピース組み合わせだ。
麗「な、なんと言うか・・・・・・・・その、違和感仕事しろ。」
神「おっとこんなところにウイッグが。それっ」
明らかに事前に用意していたであろうウィッグを神峰が無理矢理付けると、髪がロングになった零夜は一層女っぽくなってしまった。
零「ちょっ!何ですかいきなり!って何これ!?取れない!」
被せられたウィッグをむしり取ろうとするも、いくら引っ張っても取れる気配がない。
神「あんたの所の店主作成。」
零「あの人何作ってんですか!」
神「ちなみに1日は取れません。」
零「鬼の事業だーー!!!」
104:べに :

2015/07/30 (Thu) 13:32:03

零夜ちゃんかな?(すっとぼけ)
―――――――――――――――――――――――――
祝宴杯

零夜の女装により、会場はいっきに騒がしくなる
パシャパシャというカメラのシャッター音がとてもうるさい
しかし、神峰はぷるぷると震えていた。
「足りない!確実に犠牲…参加者が足りない!!これも裏側ーズのせいだ!
 あいつらが仕事しないせいで…仕方ない、おいそこのばか野郎お前もしろ」
神峰が指さしたのは、まさかのべにだった。
「え?俺仮にも開催者代理だし…って花寄生しようとするのやめて怖い分かりました!やります!やりますから!!」
神峰はにっこりと笑うと、べにのするお題を掲げた。
そのお題は、「ふしぎなくすり」だった。
べには逃げようとするがスーパーガチムチフッキンワレテル白鬼が邪魔をする
そして、目の前に3つの薬が置かれた。
「この3つの薬は、それぞれいろんな効果があります…え?何がどの効果か?教えませんよー」
神峰がにっこりと笑いながら一つの薬をべにの口へ無理矢理そそぐ
べにの体はどんどん小さくなり…豆粒ほどになった。
「はい!この薬は小さくなるクスリでした~!ちなみに一日は戻りません☆」
べにはムンクの叫びのような顔をすると、ちょうどその辺を歩いていた霊夢に踏みつぶされた。
――――――――――――――――――――――――――――
犠牲者はうちの子も例外ではない…
そして皆さん、もっと参加してもいいのよ…(チラッチラッ)
むしろしてください、お願いしまs(((愛ちゃんパンチ
105: \(^o^)/ :

2015/07/30 (Thu) 14:49:26

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438235367.png ということらしいので。
逝っちゃえ二人ー。←

さて、二名が犠牲・・・参加していく中で、二名が観客に紛れてそれを眺めていた。

オ「ふう。あんなことされるのか。上手く人ごみに紛れることができてよかった。」
オワタは面白そうだったんで行ってみたのだが、内容を見てとても参加できない、と思い、抜け出そうとしたがそれじゃ気づかれる。というわけで観客に紛れ込んでいるわけである。
んで、もう一人観客に紛れ込み隠れている人がいた。
シアンだ。
こちらは祝宴杯をめちゃくt・・・楽しむためにやってきたのだが、タイミングが掴めず、観客席に隠れているわけである。
さて、べにが犠牲になったところで、シアンは怖くなり逃げ出そうとした。
シ(やばい。あれマジやばいって!もう無理ィ!)
シアンは観客席を立った。
が、その音で、神峰に気づかれた。
神「あっ、次貴方どうぞー。」
・・・雉も鳴かずば撃たれまい。
そして神峰は、次にその横にあった触覚に目をつけた。
神「おおっ?今は人が不足しているのでね・・・貴方もどうぞー。」
オワタは自分の方に指が向いているのを見て焦り、すぐ後ろの観客を盾にした。
オ「お前行ってこい!ご指名入ったぞ!」
客「何言ってるんですか!どう見てもあなt」
オ「うるせえ!終蹴「オワタキック」!」
客はそのまま神峰の方へ飛ばされた。
神峰は笑顔でそれを跳ね返す。
見事それはオワタに命中した。
オワタはぶっ倒れて気絶する。
神「・・・一名様ごあんなーい♪」
・・・こうして、また二人ぎs・・・参加者が増えてしまったのだった。


これでいいのか・・・?
106:魔裏奏 :

2015/07/30 (Thu) 15:59:57

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438239597.png 参加させてもらってもいいのカナー?


麗香に続いて零夜、べにが犠牲・・・否、参加者が着々とお題を回収している中、黒子の中に紛れ込んで会場を観察している希彦がいた。希彦が黒子になってるわけではなく、能力を使用して黒子の中に紛れ込んでいるだけである。
「これ・・・、見つかったら私もああなるんですよね・・・。薬、せっちゃん・・・うっ頭が」
妹の実験台になって、怪しい薬には手を出すまいと決めている希彦である。今日の彼女は胃薬を飲むことだろう。
(ヤバイ、ここにいたら絶対ヤバイ。ここにいたら私も何されるかたまったもんじゃない。あと黒子の中に絶とか混じってるからいつ告発されて晒し者にされるか。ここは撤退しようそうしよう)
よく見れば黒子の一人がこっちを見てジェスチャーしている。翻訳すると『YOU、はっちゃけないなYO!』だった。一回日本語勉強し直して来い。

麗香と零夜はまだマシな分類に入るが、べにみたく変な薬を飲んでああなってしまったらガメオベラ真っしぐらだ。故に、ここは撤退して家で大人しくミカンを食べているのが正しい選択肢なのだから。
さっさと帰ろう、そう思い動こうとすると―――。

「あっ、希彦さんも居ましたよー!次お願いしまーす!」

あっけなく神峰に見つかってしまい、ガックリと項垂れてしまった。
107:べに :

2015/07/30 (Thu) 16:52:51

うふふ(ガチムチスマイル)
――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【こんなのぜったいおかしいよ】

神峰により見つかってしまった犠牲…参加者二人は自分たちのするであろうお題を見る
その内容にある物は絶望し、あるものは少し安心した。
「オワタさん、ふしぎなくすり!希彦さん、女装否男装、つまり男装でえええええす!!」
そして神峰がクラッカーを鳴らす
オワタはクスリの並べられた机の前に、希彦は衣裳部屋へと連行された
「さぁさぁ皆さん!盛り上がっていきましょうねぇぇええ!!」
周りの高いテンションに、オワタはついていけなかったというより
そんな気に慣れなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――
ふしぎなくすり説明
・3つの薬がある
・効果はそれぞれ、犬耳、猫耳が生える、幼児化、小指サイズに小さくなる。
・選べる薬は一つ
・選ばなかった場合ランダムで無理矢理口にそそがれる
・効果は一日続く
ですね(ガチムチィ)
108:\(^o^)/ :

2015/07/30 (Thu) 17:52:09

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438246329.png 結果を聞いてオワタは・・・
オ「むぎゃああああああ!さっきのカービィみたいになりたくないィィィ!後であの司会者道連れにしようかな・・・?」
・・・むっちゃ体を震わせていた。
シ「私は?」
シアンが首を傾げる。
オワタは取り敢えずシアンを蹴った。
それは見事余所見をしていた神峰にぶつかる。
神峰は何かがぶつかっても笑顔だ。プロなのか?
オワタはそれを確認すると、早速選び始めた。
オ「それじゃあ、飲むか・・・あ、神峰さーん。そいつがこの祝宴杯滅茶苦茶にするつもりらしいのでしばいておいてくださーい。・・・しかし、どれを飲むかな・・・飲まなくても大変なことになるけど。」
オワタはしばらくどれにするか悩んでいたが、とうとう決心がついた。
オ「これだぁぁぁ!」
オワタが一番右のを飲むと・・・
ぽんっ。
オ「・・・ふにゃん。(棒)」
はい、猫耳が生えてきました。
オ「頭が重いったらありゃしない・・・」
オワタは触覚を弄ると、恐る恐る前を向いた。
オ(誰も笑うんじゃねえぞ・・・絶対に笑うんじゃねえぞ・・・)
いざ見てみると・・・祈りは届かず、結局皆に笑われていた。
べ「なんじゃあれーww」
神「頭ww頭ww」
こ れ は ひ ど い
パシャパシャと鳴るカメラのシャッター音よりも、笑い声の方が大きかった。
オワタはすっかり赤面していた。
オ「ふえええ・・・(泣)もうこんなところやだよー・・・帰りたいよー・・・(泣)」
遂には泣き出している。
オワタは逃げ出そうとしたが、筋肉もりもりマッチョマンの黒子に阻まれ、逃げることができなかった。
それを見てシアンはほくそ笑んでいたが、誰かさんに思い切り殴られた。
その誰かは誰にも見えなかった。
オワタ以外にはね。



はいオワタどんまいww
最後の誰かさん誰だよ、だって?知らない。(嘘)
まあ姿が見えないやつと言っておきます。
109:鈴(リン) :

2015/07/30 (Thu) 18:21:07

誰が1人一回と決めた?
いや、決めてない

第2犠牲者の零夜の頭には、同じく第3犠牲者であるべにがチョコンと座っている。
零「正直捕まったときは最悪だーって思ったんですけど、べにさんのに比べればましですね」
べ「貴女喧嘩売ってる?ねぇ喧嘩売ってる?」
零「だって実際そうじゃないですか。僕が当たった女装のは少し時間が経てば慣れて終わりですけど、べにさんのは命の危機があるじゃないですか。」
べ「うっ、確かに。」
零夜の指摘通り、小さくなると何気ない事ですら命が危険に晒される。
実際、何度か危険な目にあった。
だから零夜の頭に隠れているのである。
零「で、いつまで僕の頭、正確にはウィッグに隠れてるんです?」
べ「・・・・・元の大きさに戻るまで。」
零「1日ですか!?・・・・・・・・じゃあ1日経ったらこのウィッグごとポイしますね。」
べ「やめて!」
110:べに :

2015/07/30 (Thu) 18:46:19

一人何回でもイインダヨ(ガチムチスマイル)
―――――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯

神峰は先ほどシアンのぶつかった部分をさすると
カッと目を見開いた。
「次はシアンさんですね…お題は…コスプレでぇええええす!!」
そして神峰は何も関係のないクマのぬいぐるみを思いっきり蹴り上げた。
多分、心の中ではムカついていたのだろう、クマのぬいぐるみは綿を散らしながら布きれとなった。
美衣と思われる黒子が、シアンを縛り衣装室へと引きずっていく
そして、会場参加者は思った。
神峰だけは、怒らせないようにしよう…と。
小さくなったべにはというと、
「ハハッ!零夜ちゃん、面白い冗談じゃないか…って怖い怖いその発想が怖い・・・零夜ちゃんやめて…」
零夜はべににちゃん付けで呼ばれたことがムカついたらしい
ウィッグの上からノミのごとく握りつぶそうとして来る
「ごめん、二度とちゃん付けで呼ばないから許してヒヤシンス」
しかし、現実は非情である
零夜はべにをつまみ出し、ぽいっと放った。
そして今度は神峰に踏み潰された。
というか、神峰はわざと潰していた。
―――――――――――――――――――――――――――――――
よその子可愛いヒヤシンス
111:人形 :

2015/07/30 (Thu) 20:30:04

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438255804.jpg じゃあ私も、あと犠牲者増やそう



出番が終わった麗香は、普通に男装したままパーティーを楽しんでいた
零「本当、なんでそんな普通に過ごせるんですか」
麗「まぁ、オワタとかに比べればマシだしね。零夜ちゃんも楽しんでるじゃないの」
零「…次は本気で怒りますよ」
麗「ごめんなさい、同じく一日取れない男物のウィッグつけられたんでもう勘弁してください」
麗香は先程も零夜をみんなと同様、からかったのでおしおきとして、ウィッグをつけられていた
零「まぁ、確かに男装、女装は猫耳とかに比べればマシですね」
麗「でしょ、まぁ私達は出番終わったし。もう大丈夫でしょう。あの薬、飲まされなくてよかったわ」
零「ですね、猫耳とか犬耳とか嫌ですもんね」
オ「何、君たち俺をけなしてるのっ!?」
麗「なんのことやら、気のせいよね零夜」
零「そうですよ、なんのことかさっぱり」
オ「駆逐してやるーっっ!!」
麗「零夜、殺虫剤」
零「どうぞ」
オ「まって!なんでそんなものもってるの!?まずそれ人にかけたら駄目なや…ぎゃああぁぁぁっっ目がぁぁっ」
目を抑えて、転げ回るオワタ
麗「安心なさい、レモン汁よ」
オ「それ倍目にしみるからっ!!」


神「ふふっ、いい感じに盛り上がってきたね!」
随分とご機嫌になった神峰の目に一人の幼…ゲフンゲフン
少女が写る

ヌ「ふわぁ…おおきな会場ですね」
ヌイメだ。

新たな犠牲者が来たぞと神峰はニコリと笑顔になる。



ネタ回でしたね、すいません\(^o^)/さん。
112:魔裏奏 :

2015/07/30 (Thu) 21:10:56

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438258257.jpg
「オワタさんごめんなさい・・・。でも貴方がいなかったら私はここにいなかったでしょう・・・」
そう言いつつも、衣装部屋にいる希彦は内心全然そう思っていなかった。
何せ男装にいい思いはなかった。変な薬の実験台になるのよりはマシだったが。
「とりあえずマシな服ないかな、ふーく、ふーく・・・おっ、これいいかも。てか、よく手に入ったなこの服」
適当に見立てていたら、ちょうどいい服があった。善は急げ、と言わんばかりに、服を手に取り試着室に入っていった。


騒がしい会場に出てみれば、視線が一気にこちらに来る。
「・・・あれ、何か普通」
「希彦さーん、もうちょいマシなの来てきましょうよー」
「普通ね」
「普通ですね」
「普通だな」
「無難な服来てきたのになんですかねその反応ぶっ殺してあげましょうか」

そう言われるのも無理はない。希彦が来ていたのは、長袖のカッターシャツに茶色のベスト、その下に茶色のジーンズという面白味に欠ける姿であった。長い髪の毛は下の方で一つ括りにされている。

自分以外の参加者に殺意を湧かせていたが、ふとその後ろにいる黒子が目に入った。どうやらさっきの黒子のようだった。今度は何かカンペを掲げている。
読んでみると。
『その髪型、生活疲れした40年代の主婦みたい』
「お前一回ぶっ転がしてやろうかァ!!?あ゛!?」

本日一回目の罵声入りました。




「アレ明らかに狙ってるよな」
「まーまー、いいんじゃない?あれはあれで面白いし。ところでさ、あのカンペの字誰が書いたの?」
「ああそれ俺だわ」
「えっ」
「やっぱあの糞餓鬼の言うことは信用ならねぇ」
「乗せられる葵も葵だけどね」
「うっせ」



希彦が来てるのは、葵と蓮の服の色違いです。そしてオワタさんすみませんでした。



113:\(^o^)/ :

2015/07/30 (Thu) 21:29:55

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438259395.png 人形さん
大丈夫ですぜ。もうどんどん弄っちゃってくださいw
オ「悪魔か貴様はっ!」
(一つだけ違和感があったところがあったけど黙っておこう。)


さぁて、今日のシアンさんはー?
シ「あー、畜生。あの触覚野郎が余計なことしなければ・・・よし。次あの司会に会ったら即球体投げよう。そうしよう。」
シアンは衣装室にあったものを神峰に投げつけた。
多分後でしばかれるだろう。
そして、さっさと衣装を選ぶことにした。
シ「はぁ。やっぱり自分の衣装が一番ね・・・お、これとかどうかしら?強そうな感じが出てるじゃない。これにしよーっと。」
シアンは勇儀の服を着て、衣装室からスキップしながら出てきた。
シアンが出てきた瞬間、観客はざわめき始めた。
「恐ろしい程に似合ってないね。」
「あの服と肌の色がカモフラしてるからよく見えないよー・・・」
「角とか似合わねー・・・」
シアンは3秒程我慢していたが、とうとう我慢ならず球体を数十個投げた。
観客は伏せたので犠牲はなかったが、どういうわけか椅子が消えていった。
神峰は折角の会場を滅茶苦茶にされたのとさっき物を投げられた恨みで怒り出した。
が、笑顔だ。
神「シ~ア~ン~さ~ん?ちょっとこっちに来てくださぁ~い?」
神峰はシアンをふん縛ると、舞台裏へ引っ張り出し、ボカスカ殴ったりして最後にシアンを窓の方へ投げた。
窓からシアンは外にほっぽりだされた。
神峰によって縛られていたためしばらくそこから動けなかった。

投げ出されたときたまたま体が蜂の巣に当たってしまいそれで蜂が怒り出しシアンは為す術もなく刺されまくったのはそれはまた、別の話。



シアンも見事痛い目にあいましたねww
見ろ!シアンがゴミのようだ!
114:べに :

2015/07/30 (Thu) 21:48:59

クフフ(ロリチキスマイル)
―――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【尊い犠牲】

「では次はっヌイメさんの番ね…!お題は…コスプレでえええええす!!」
だんだんと犠牲者が増えてきたことにより、神峰もハイテンションになってきている
こんな笑顔、生まれて初めて見た。
というかこんな笑顔生まれて初めてした。
次第に敬語が外れてきているのも、そのためだろうか
そして神峰はヌイメを衣装室に連行していく
「ふふふ…だんだん楽しくなってきたね!」
神峰は笑っているが、犠牲者の一部は目が笑っていない
というよりも目が死んでいた――――――――――――――――――――――――――――
ふらいどちきん
115:柿チョコ :

2015/07/30 (Thu) 23:16:31

参加させていただきます!

会場に連れて来られた奏が目にしたのは、お題をこなしていった人々の勇姿(?)であった。
次々と増えていく犠牲者…もとい参加者を横目に奏は、ぼそっと呟く。
「これは酷い。僕には出来ないな…」
すると、その言葉を聞いたのだろう。前方で撮影をしていた文がこちらを向いて、何かを楽しみにするように目をキラキラさせながら話しかけてきた。
「でも、奏さん…ここにいるってことは、貴方も参加するってことですよね?」
否定しようとしたのも束の間、文に腕を掴まれて無理やり腕を上げさせられる。いきなりの事で奏は「えっ…」と間抜けな声を漏らしてしまった。
とてつもないデジャヴ感。前にも無理やり女装をさせられた記憶が…
そんなことを考えていると、ステージの方からテンションの高い神峰の声が聞こえてきた。
「新たな犠牲…参加者ですね!どうぞステージまで来てください!」
…こうなったら腹をくくるしかない。そう思い、奏はステージのほうへ歩き出した。
116:べに :

2015/07/31 (Fri) 00:13:48

ハハッ(甲高い声)
――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【どうしてこうなった】

「はい、奏さんのお題はぁ…!!ふしぎなくすりでぇえええええええええす!!」
神峰が2本同時にクラッカーを鳴らす
そして黒子たちがゴミを回収していく
あぁ、またここに一人犠牲者が出てしまったのだ
神峰や黒子たちは、奏の背中を押して薬のある机まで連行する
会場は一気に盛り上がる
犠牲者の奏たちにとってはどうあがいても絶望だが
お題をしなかったらしなかったで何かひどい仕打ちがあるのだろう
奏は覚悟を決めた。
―――――――――――――――――――――――――――――
ナンドデモイインダヨ
117:鈴(リン) :

2015/07/31 (Fri) 02:16:02

「誰が零夜ちゃんですって?」


奏が文に捕まったのを遠目に見ながら、零夜は長い髪を鬱陶しげにいじっていた。
零「奏さん・・・・・・・・・ファイト」
麗「何人目だっけ?」
零「えっと・・・・・8人目?ですかね」
麗「着々と増えてるわね・・・うっ、って零夜!それ止めて」
ノンアルコールの飲み物を探していた零夜は、麗香に言われてキョトンとした。
零「ん?何をです?これ以上麗香さんが僕をちゃん付けで呼んだらどうするか考えるのをですか?」
麗「それじゃないわよ。いや、それもそうかもだけど。私が言ってるのはその髪を払うのを止めてって言ってるのよ!さっきからちょくちょく私に当たってるのよそれ」
零「僕も邪魔なんですよ、この髪。あぁ鬱陶しい。こんな腰まである髪なんて。麗香さんとかはよく平気ですね。やっぱり慣れですか?」
零夜がほぼ無意識で髪を払おうとするのを止めて、麗香はポケットから髪ゴムを取り出して、零夜に渡した。
麗「じゃあ取り合えずこれで留めたら」
零夜が、渡されたゴムを付けるのに四苦八苦していると、その手から麗香がゴムをひったくった。
麗「私がつけてあげるわよ」
零「え?あ、じゃあお願いします」


零「・・・・・・・・・・・・・で、何でこうなってるんですか!?」
麗香がいじった零夜の髪型はポニーテールなのだが、額と右耳のにはヘアピンが付けられていた。
麗「いやあ、うん。中々似合ってるじゃない」
零「僕頼んだのゴム結ぶことだけなんですけど!?」
麗「ごめんね~。何だか霊夢が近さい頃みたいで自然と手が動いちゃって。勝手に可愛くしちゃったみたい」
両手を合わせて謝ってはいるが、顔は眩しいくらい思いっきり笑顔だ。
零「嘘臭い!って言うか僕そんな女顔ですか?」
麗「と言うよりも中性的かしら」
零「嬉しくない!」
麗「良いじゃないの零夜ちゃん・・・・・・・・・・・・・・・あ」
霊「あ、言っちゃった」
その場の空気だけが一気に下がったかのように、麗香の肌に鳥肌がたち始め、零夜の背中からは、比喩ではなく本当に真黒い影が溢れてきている。
麗「・・・えと、その・・・・・零夜?」
零「・・・麗香さん。僕も怒るってことを理解してくださいね」
喋る零夜の背中から溢れる影は、そのまま床へと広がっていく。
霊「喋るスピードがいつもよりも遅いせいで余計恐い!しかもヤバそう!」
そのあまりの迫力に、霊夢さえもその場から離れようとするほどだ。
麗「え?ええ?ちょっと。あ!霊夢逃げないで!」
いつの間にか零夜の背中からは、二本の大きな手が生えていた。零夜の完全お怒りモードだ。
零「覚悟は良いですか?」
麗「良くない良くない良くない、きゃぁぁぁー!」




零夜が本気で怒るとこうなります
そういえば初めて本気で怒りましたねw
118:(´・ω・`) :

2015/07/31 (Fri) 12:34:16

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438313853.gif んじゃ、書きますねー。

犠s・・・参加者たちが酷い目に遭っていること、ついさっき奏が連行されたことを全て見ていたしょぼんは震えていた。
し「うわー・・・なんとか紛れ込めてよかった・・・このままやり過ごせたらいいんだけど・・・」
しょぼんは薄緑のロングヘアーのウィッグに緑の布をマント替わりにして、観客に紛れていた。しばらくして、しょぼんはバッグを開けた。その中にはなんと、タコが入っていた。
しょぼんはタコに小さな声で話しかけた。
し「名居前~。覚悟は出来てるよね?」
名「出来てるに決まってんだろ。俺を囮にするんだろ?タコ使いが荒いっての。」
名居前はため息をついたが、しょぼんは容赦なく名居前をバッグに押し込んだ。するとその時、ビュオオオオオオォォォォォと強風が吹き荒れた。祝宴杯のセットは全て無事だったが、しょぼんのウィッグとマント(仮)、バッグは吹っ飛んでいった。しょぼんは取りに行こうとしたが、客席を立ったので目立ってしまった。もちろんそこを神峰は見逃さない。
神「あっ!今度は貴方お願いしまーす!それからこのタコ使って反則しそうだからボッシュートしますね!」
名居前はスミを吹こうとしたが、ガムテープで止められた。しょぼんは抵抗しようとしたが、あっけなく神峰に連行され、名居前は黒子に連行されていった。
神「一名様ごあんなーい♪」

しょぼんは何をすることになるかn(カキーン



119:べに :

2015/07/31 (Fri) 18:26:10

パンパカパーン
――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【わけがわからないよ】

「しょぼんさんのお題は、コスプレでーす!」
神峰はしょぼんの背中を押すと、無理矢理衣装室へ連行した。
そして、会場ではいろんなところで乱闘や事件が起こっていた。
「目がああああ目がああああああ!!」
レモン汁をかけられてじたばたと転がりまわるオワタ
「零夜ちゃんがダメなら零夜たんや零夜にゃんは・・・ギュ!!」
零夜をからかい踏みつぶされるべに
「ギャー!!」
外から聞こえるシアンの謎の悲鳴
だが、神峰は恐ろしく笑顔だった。
物があたってもにこにことしている。
そして、神峰が口を開いた。
「二週目、いきますか?」
一瞬にしてあたりが静まり返る
一回目だけでも嫌だというのに、二週目もさせられるだなんて
逃げ出す物もいたが、すべて黒子により取り押さえられてしまった。
「さてと、次暴れたりしたら…二週目ですよー…」
その神峰の笑顔が恐ろしい
笑っているのに笑ってない、目も笑っているし口も笑っているが
心の底では笑ってない
暫くして、またにぎやかになった。
別の意味でだったが、神峰はにっこりと笑っていた。
――――――――――――――――――――――――――――
二週目という名の王様ゲームですけどね(真顔)
120:柿チョコ :

2015/07/31 (Fri) 23:41:53

「…………………」
無言で3つの薬の中から真ん中の薬を手に取る。と同時に会場から歓声が上がってくる。
奏は死んだような目で手に持っている薬を見つめていたが、ゆっくりとそれを口に持っていき、中の液体を一気に飲み干す。
「うっ!?…がはっ!ごほっ!」
あまりの味に思わずむせる。
不味い。まぁ、薬なのだから当然なのかもしれないが。
次の瞬間、奏は自分の身体に起こってる異変に気づく。背がみるみる縮んでいき、子供のような姿になってしまっていた。
子供の姿になった自分の姿を見て、奏は言葉を失ってしまう。
そんな奏に一つの影が近づいてくる。…霊夢だ。十中八九、奏を茶化しに来たのだろう。
「ご愁傷様。奏。」
霊夢はそう言いながら奏を抱き上げようとしてきたが、奏はその手をひらりとかわす。
「いきなり何するのさ!」
「声もちょっと高くなってる…ふふふっ…面白い。」
霊夢からしてみれば面白いかもしれないのだが、奏にとっては何も面白くない。
そして次は奏の腕を掴んで引っ張ってきた。奏はそれに逆らえずにどんどん引きずられていく。
「さあ、お姉ちゃんと一緒に皆の所に行こうね~」
「その言い方やめて…本当に…」
121:人形 :

2015/08/01 (Sat) 18:00:54

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438419654.jpg さて、出来上がりましたのでいきませう

ガチャリ、衣装部屋の扉が開かれて
皆の目線はそこに集まる
ヌ「まさかサイズピッタリだなんて…」
そこからでてきたのは、霊夢の巫女服を着たヌイメだった
ワァァァァ!一気に会場は盛り上がっていく
騒いでいるのはおそらくロリコンだろう
罪「ヌイメたんhshs」
罪「ヌイメたんprpr」
神「おまわりさんコイツです」
神峰の笑顔の通報により、罪袋という名のロリコンは退場させられた。
ヌ「んー…あれ?」
ヌイメはあたりに麗香がいないことに気づく
キョロキョロとあたりを見回してみると
零「さぁ、これを飲んでください」
あの不思議な薬を手にした零夜に追いかけられている麗香を発見する
麗「ごめんなさいごめんなさいっ!それだけはやめてぇぇぇっ」
麗香はしばらく零夜とO☆HA☆NA☆SIしたあと、
また罰として、今度は不思議な薬を飲まされそうになっているのだ
零「にがしません(黒笑)」
麗「何でそんなに走るの速いのよっ!?」
驚異的なスピードで麗香を追いかけ回す零夜
必死に逃げ回る麗香
麗香も足が遅いほうではなく、むしろ速いほうだ
だが、それを上回るスピードで零夜は麗香を追いかけている
だから麗香が捕まるのは必然的なわけで
零「捕獲」
麗「いやぁぁぁぁっ」
零夜が麗香の襟を掴んで、麗香が悲鳴をあけた瞬間
神「そんなに二週目がしたいんですか?皆さん」
恐ろしい程に笑顔な神峰が、私達に問いかけた。
全員顔が瞬時に真っ青になる
たしかに自分や女装、男装はマシであるが
二週目ということは、また何か違うことをやらされる可能性が高いわけで…
一気に会場がシーンとなった。
神「あれ〜?皆さんどうしたんですか?」
いま私は神峰が、触れたら爆破するような
危険な爆弾みたいな気がした。
なにせ、自分達は神峰の一言で危険な目に会うわけなのだからね
ヌ「…大人しくケーキでも食べておきますか」
私はとりあえず、静かになったいまのうちに移動しておくことにした。
122:ハル :

2015/08/02 (Sun) 18:43:58

参加しちゃうんだぜ☆
____________________

ハ「ヒャホおごっ!?」
刹「黙れ」
静かだった会場が、ようやく騒がしくなってきた中、ハルが騒ごうとするが、刹那に殴られる。
刹「静かにしろ、にしても何故俺が来なきゃならない……帰らせろ」
そうめんどくさそう呟く刹那の目はどんどん死んでいく。
ハ「にしても女装に薬にコスプレ……薬は俺には意味ないなw」
ハルが状況を理解しケラケラ笑ってる一方刹那は
刹「あ、改めて回りを見ると人が多いなぁ……気分悪くなってきた…よし逃げよう!」
周りを見てそう言ったと同時に走りだし、会場のど真ん中を突っ切ろうとする。
ハ「え、ちょっ!?俺達が隅っこでばれないようにしてたのに、わざわざど真ん中にいくか!?」
ハルが驚きの声をあげる。
麗「私がこんな目にあったのだから、貴方だけ逃がすわけ無いじゃない(ニコッ)」
神「そうですよ~(笑顔)」
刹「……………ハイ」
麗香と神峰に捕まり、諦める刹那。
べ「お、ハル見っけ!ほらこっちこいよ~」
ハ「止めろ!ロリコンが!!」
べ「お前に言われたくねぇ!」
べにに見つかり抵抗するが、そのままステージに連れてかれるハル。
刹「……ああ嫌だ嫌だ、だから宴会は嫌いなんだ。一人がいいんだボッチ最高至高……ブツブツ」
ブツブツ独り言を言いながら刹那もステージに連行されたのであった。
_____________________
では宜しくです
123:べに :

2015/08/02 (Sun) 19:21:48

飛んで火にいる夏のべに
――――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【ああ尊き犠牲者たちよ】

サブタイトルに特に意味はない
ん?何故このような事を・・・まぁいいだろう
神峰はにっこりと笑うと、紐を引く
ステージのカーテンが開き、そこにはお題が現れる
「お…?それでは発表です!刹那さん、コスプレ!ハルさん女装否男装でぇえええええす!!」
神峰とともに黒子たちがクラッカーを鳴らす
そして黒子たちはゴミを回収していく
お疲れ様です、いろんな意味で
神峰は二人の背中を押すと、それぞれ衣装室へと入れた。
それにしてもよその子とうちの子での差が激しすぎではないのか?
「さてと、ケーキでも食べリュッ」
天誅が否か、べには移動していたヌイメに踏みつぶされた。
それにしてもタフである。
そして、会場はまた盛り上がった。
「…てか裏側―ズ仕事サボりすぎだろ…よし決めた、次はアイツらだ」
舞台裏で仕事をしている裏側―ズの犠牲が決まったことは
まだ誰も知らない事であった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
ゴハン
124:ちょこ :

2015/08/02 (Sun) 21:49:22

面白そうなので参加させていただきます。
遅れましたが100話達成おめでとうございます!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

いつも通り特に招待されなかったエル。
不憫だが能力が能力な為仕方ないだろう。
彼女も一応諦めはついてきている。

今日も幻想郷をふらふらしていたエル。
さすがの彼女も今日はやけに人(妖怪)が少ないことと、
一部だけが盛り上がっていることには気づくだろう。

エ「何やってるんだろう……」
そこの惨状も知ることなく、彼女はのんきに会場に近づく。
そして人ごみをかき分け真ん中のステージを見上げる。
エ「ねー、神峰、何してるの?」
何故かマイクを持ってステージに上がっている神峰。
振り向いた彼女は満面の笑みを浮かべていた。
エ「え、何?な、何何!?」
気づけば麗香と零夜に羽交い絞めにされているエル。
麗「こんなところまで来て何もせずに帰らせる訳ないじゃないの。」
零「そうですよっと。僕らが犠牲にならないためにも、代わりはたくさん必要ですからね。」
今までにない歓迎っぷりに困惑するエル。
そしてなによりも、
エ「えっと……誰?」
麗「……」
零「……」
男装・女装をしている彼らに気づいていなかった。
男装・女装をしているからといって顔は特に変わらないのだが、
エルとはそういう生き物なのである。
足元で踏まれないように(現に踏まれた直後だが)していたべにがすかさず解説を入れる。
べ「こっちが麗香、でこれが零夜。」
エ「あれ!?べにの声がするのに見当たらない!?」
べ「まさかの」
麗「っていうか分かんないってどういうことよ……」
零「考えれば考えるほどなんかムカついてきました。」
そう言ってべにに八つ当たりする麗香と零夜。
べ「なにそれ不憫ッ!」
二人ってこんなに怖かったっけ、と一歩後退りするエル。
多分この宴会のテンションでおかしくなっているのだろう。
神「あら……?逃がすと思いました?」
いつの間にか目の前に立ち塞がる神峰。
忘れていた、とエルは笑顔を引きつらせる。
と言っても実際彼女は何をされるかも分かっていないのだが。
神「お一人様ごあんなーい♪」
ぱんぱかぱーん、とでもいいたげな笑顔で神峰はエルをステージの上に引きずりあげた。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

長かった……
エルが珍しく歓迎されるお話です。
125:べに :

2015/08/03 (Mon) 06:50:36

今日学校とか正気かよ…
――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【あぁ悲しき犠牲者たちよ】

エルがステージへあげられると、神峰はグイッと紐を引く
そこにはお題が現れる
「ほぉ?エルさんのお題はっ!ふしぎな薬でぇえええええす!!」
多分、他に一人着替えているのにもう一人着替えに行くのは
なんというか、アレだからだろう
エルは薬の並べられた机の前へ連れて行かれた。
「…よし、次の犠牲者ドーン!!」
神峰がぱちんと指を鳴らすと、舞台裏で頑張ってた
裏側―ズが会場へぶち込まれた。
裏側―ズは何が起きたのかわからないような顔をしている
「貴方達は仕事をサボっていたようなので、罰ゲームなのでぇぇぇええす!!」
神峰がピースをしたが、裏側―ズの一人は腑に落ちないような声を出した。
「お、おいちょっと待て!私はサボってないぞ!?サボってたのは大体ナノとかフェムトだろ!」
それは希裏だった。
ちなみに、本当に希裏は頑張っていた。
が、フェムトとナノがサボってていたため忙しかったのだ。
そうとは知らずに、神峰は三人をステージへぶち込む
「三人のお題は…それぞれ、コスプレ、男装、ふしぎなくすりでぇえええす!!」
「まてぇええええ!!」
希裏の声も聞かずに、神峰はもう一つあった衣装室へとぶち込んだ。
そして、一人はもう一つの机へと
「…意を決して飲みますか」
フェムトは真ん中の薬を選んで飲む
その瞬間、フェムトの頭には犬耳が生えた。
「え…頭重いです…」
どういうことか、能力を使用して取ろうとするが
なかなかとれないというより全然取れない
「あ、言い忘れてましたがシアンさんの暴走から私がとある方の能力で会場内では能力が使えません☆」
それを聞いた会場にいた者達は
フザケルナ粉バナナカカオビターなどと歓声の声を上げた。
「では皆さん、引き続き楽しんでいきましょうねぇぇぇぇえええ!!」
この惨劇はまだまだ終わらない
―――――――――――――――――――――――――――――――
四時まで更新できないとかマジキチやわー
126:べに :

2015/08/03 (Mon) 21:28:23

楽しんで描くです…◡ω◡
――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【裏側の犠牲者たち】

「はい、では裏側―ズさん達が早く終わったそうですので…では!」
神峰がぱちんと指を鳴らすと、希裏とナノが出てきた。
希裏は、小学生男児というかバカの着るような感じTシャツに短パンをはいている。
ナノは小町の服を着ていた。
「この服動きやすいから選んだだけ・・・特に理由はない」
希裏がどやがおをするが、会場の空気はお通夜だった。
「この服色々と動きづらいなぁ…」
小町の服が似合っておらず、白鬼が白いプラカードを上げた。
「誰得部門というより論外、退場」
裏側―ズは引き続き舞台裏での仕事をしにいった。
「では皆さん盛り上がっていきましょうねぇえええええ!!」
暫くして、会場がまた盛り上がって行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
来週までは続けよう双子葉
127:桜樹カガリ :

2015/08/04 (Tue) 17:17:14

オリキャラの口調を考え直した結果がこれだよ!


テンパーラー姉妹は客に混じって大はしゃぎしていた。
…いや、騒いでいるのはソライ・テンパーラーだけだったが。
「すごっ!なんか怪しい薬飲んだ人がちっちゃくなった!おお!あっちには猫耳人間がいる!あ、罪袋連行されたwwwオモロイwww」
後ろの客席でゲラゲラと笑うソライを、ローゲ・テンパーラーは必死に止める。
「しっ、静かになさい!ステージに立たされたら何されるのか分からないのよ!?目立たない様に…」
「もー!折角の祝宴杯を楽しまない姉さんはおかしいがな!」
ローゲのお小言を遮る様に、ソライはワザと大声で反論する。
「煩い!鼓膜が破れるわ!」
そう言って耳を抑えながらローゲは言う。
「わたし、犠牲者になりたくないもの!」
それを聞いて、ソライは少し不機嫌になる。姉さんにも楽しんで貰いたくて誘ったのに…
ソライは、自分の機嫌を無理矢理直す様に、紙コップに入ったオレンジジュースをグビグビとお行儀悪く飲んだ。
祝宴杯は不特定多数の人妖が集まる場所。どうせそんな上等な素材なんて使ってないだろう。
そう思っていたソライだったが、口いっぱいに弾ける蜜柑の香りは想像以上だった。
これは搾りたてじゃん!ソライはすっかりご機嫌になる。
「プハー!ジュース美味い!姉さんも一口、どない?」
そう言ってソライはコップを差し出す。
「遠慮させてもらうわ。」
しかしローゲは即刻却下。その様子を見て、ソライはやれやれという様に話す。
「駄目やな〜。姉さん、もっとテンション上げな!」
ローゲは少し眉をひそめる。
「騒ぎたいなら一人でやって。わたしはこの席に座ってるから。」
その言葉を待っていた様に、ソライは椅子を蹴り思い切り立ち上がった。
「ほな、そうさせてもらうわ!」
大体わたしはここに来るのは反対で…というローゲの独り言が聞こえてくるが、反応するのが面倒臭いのでソライは立ち去る。
歩きながらオレンジジュースを飲み干し、紙コップをゴミ箱に捨てようとした。
しかし、ソライの足の下には空き缶があった。
「きゃああああああ!!!!!!!!!」
ソライは転びそうになり、手をバタバタと振り回す。
必死にバランスをとったお陰でなんとか転ばずに済んだ。
「ふー。危ない危ない。」
しかし、大声を出した所為で目立ってしまい、美鈴矢神峰の目に止まってしまった。
「では次はっソライさんの番ね!」
そう言って棒立ちしているソライを指差す。
ソライは状況を理解すると、信じられない様に目を見開いた。
「お題はっ!ふしぎな薬でぇえええええす!!」
ハイテンションな神峰の声に合わせるように、観客はウォオオオオオオオ!!!!!!!!!と歓声を上げる。
ヒートアップする会場とは正反対に、ソライは真っ青になる。
頭を抱えて叫んだ。
「い、一番最悪なのが当たった!」


小説を書くのは初めてなのでおかしい所沢山あると思います…。
参加させて頂きありがとうございました。
128:ちょこ :

2015/08/04 (Tue) 19:01:15

https://bbs5.fc2.com//bbs/img/_810200/810126/full/810126_1438682476.jpg 3つの薬の前に連れて行かれたエル。
エ「どれにしよう……」
迷って中々決められない。
しばらくじーっと薬を睨んでいたが、
何かを思いついたようにぽん、と手を打つ。
エ「どれにしようかなー龍神様の言うとおりーっと」
最後に指差したのは真ん中の薬だった。
……何が起こるんだろ?
不安に思うが意を決したように薬を喉に流し込む。
エ「うわっ、マズ……」
あまりの味に肩をすくめる。
エ「そして重っ!?」
気づけばエル頭の上には猫耳が生えていた。
突然生えてきたそれをエルは触って曲げたり伸ばしたりしていた。

ステージに出るとその反応は思ったよりも薄いものだった。
麗「なんていうか……普通、ね。」
零「生まれた時からそんなんだったんじゃないですか。」
エ「違うってば!そもそも唯一の特徴であるアホ毛が目立たないよ!」
べ「あ、自分でアホって認めた。」
馬鹿にされて悔しい気もするが、
それは逆に言えば『変じゃない』、ということに気づき
まあいっか、と思うことにした。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

能力が使えない!ということはエルちゃんが個性のない子に!

絵は手とかその他いろいろ変ですが気にしないでください。
129:鈴(リン) :

2015/08/04 (Tue) 19:07:03

昼寝のし過ぎはやめましょう
夜寝れなくなります


零「さぁ~て麗香さん。覚悟は良いですね?」
麗「…わかったわよ。やってやろうじゃない」
目の前に置かれた2本の瓶の片方を取ると、霊夢が見守る中、その中身を一気に飲み干した。

何故このようなことになっているのかと言うと、
麗香がどうしても薬を飲まないので、薬の中身を別の瓶に移し変えて、その瓶と同じ形の瓶をもう一本用意しその中には水を入れ、2本の瓶のどちらかを選び飲んでもらう
というゲーム方式にしようと零夜が提案し、それを神峰がOKした為に結局麗香だけが2回目をするような状況になってしまったのだ。


結果…
薬を飲み干した麗香の頭には髪と同じ色の毛を生やした猫耳が付いていた。
130:べに :

2015/08/04 (Tue) 19:17:17

猫耳生やしたよその子にゃんにゃんしたい←
――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【まぁそうなるな】

「麗香さん二週目お疲れ様でぇええす!!二週目を終了した麗香さんにはとある特典がありまーす♪」
神峰がぐいっと紐を引くとそこに描いてあったのは
「千円相当の商品券です!この会場の売店でのみ使えます!」
売店?
そう思い、観客たちが後ろを振り向くと
ミスティアなどの妖怪や人間達が売店を開いていた。
麗香は少しだけフフッと笑った。
千円相当の商品券さえあれば、売店でのみうってある料理にありつける。
そう考えた麗香は、売店の方へ走って行った。
―――――――――――――――――――――――――――――
二週目の特典
する項目によって特典が変わります
女装否男装
・コスプレをしている場合は、そのコスプレ衣装を脱ぐ必要がある。サイズは犠牲者の大きさに合わせて作られている。
特典:ウィッグの着脱の自由
不思議な薬
・中身が少し増える、大人化、犬・猫語化
特典:千円相当の商品券
コスプレ
・女装男装をしている場合は服だけ脱ぐ形になる。ウィッグはそのまま
特典:一回のみご指名可能
ですね!参加したい方はどうぞです…むにゃ
131:人形 :

2015/08/04 (Tue) 22:48:03

なんとまぁ

麗「運はいいほうなんだけどなー…モグモグ」
麗香はミスティアの蒲焼を頬張りながら、頭の猫耳をいじる
霊「神様なのに、賭けに負けてるじゃない。ムグムグ」
霊夢も半分わけてもらい、美味しそうに頬張っている
麗「神様もそんな器用じゃないのよ」

まぁ、体が小さくなるとか、幼児化じゃないからまだマシね
でも次に零夜ちゃんって呼んだら命がない…いや命どころじゃないかもしれない…。
麗「改めて零夜の恐ろしさを実感したわ…さて、零夜君私を男装猫耳にした感想は?」
零「普通に似合いすぎておしおきした気がしません」
麗「…さらばっ!」
これ以上何かさせられる前に逃走する。
どうしよう、えーっと…そうか
麗「なにかイレギュラーを呼べばいいのね」
麗香は懐からスペカを取り出し、秕を呼んで要件を告げる
麗「今すぐここに麗斗をつれてきて、大至急」
秕はこくりと頷くと、30秒くらいで縄で縛った麗斗をつれてくる
斗「えっ!?何!?何事!?」
私は麗斗をぐっと持ち上げると、思いっきり神峰の前に放り投げる
斗「ぐっはぁっ!?」
顔面でスライディングしながら神峰の前に辿り着く麗斗
神峰はニヤァと笑みを浮かべた


麗香は男装神から猫耳男装神に進化したっ!
麗「ふざけてないでさっさとバカテスのやつまとめろ馬鹿」
132:ハル :

2015/08/04 (Tue) 23:00:00

ハ「ヤッホオオオ!!!幻想郷のアイドル九牙島ハルちゃんだよ☆」
魔「キモイ。」
ハ「酷い!?」
ハルが衣装室からでて来てそう言う。どうやらハルに恥じらいの4文字は無いようだ。
格好はいつも通りの白のYシャツの上にセーターを着て胸元にはリボンがついていて下は長くもなく短くもないスカートにニーソックスだ。
元々地味に童顔なのであまり違和感はない。しかも、少し誰か分かりにくい。
ハ「なんか、あれだな~スカートってスースーするねw」
べ「知らんがニャ!?」
エ「というか、少し誰か分からないよね。」
ハルに反応したべにがエルに踏まれるが気づかない。
刹「はぁ……」
そんな中、着替え終わった刹那が出てきた。
べ「銀さん!?」
そう、刹那は銀魂の某天パ侍のコスプレをしてきた。
黒髪の所々跳ねてる感じはまだ良いとしても、アホ毛の違和感がヤバイ。
ハ「…天パじゃない銀さんは銀さんじゃねぇ!!大体黒髪とアホ毛の時点で可笑しいだろ!目が死んでるしか共通点無いよな!?」
刹「知るか!てか誰だお前!」
ハ「ハルです~」
刹「知ってた。」
ハ「…………」
ハルは諦めたようで黙る。
刹「さて俺は酒でも飲んでくるか……」
と言い辺りをうろつき始める。
ハ「はぁ……地味にこの格好恥ずかしいんだよね…」
魔「んな!?ハルに恥じらいなんてあったのか!?」
魔理沙が驚き声を荒くする。
ハ「そりゃあ…女装なんてやったことないし…俺だって男だし…女装することには抵抗あるし…恥ずかしいからテンションあげてるだけだし…他には…ゴニョゴニョ」
恥ずかしそうに顔を少し赤くしてモジモジするハルはとても女々しかった。
133:べに :

2015/08/04 (Tue) 23:38:57

このまま寝てたら鼻からスパゲッティ食べさせられるところだった
――――――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【鬼!悪魔!人でなし!】

ハルと刹那が出てくると、神峰はパンッとクラッカーを鳴らした。
黒子がそのゴミを回収していく、お疲れ様。
神峰はぐいっと紐を引くと、お題が現れた。
「麗斗さんのお題は…じゃかじゃん!コスプレでぇえええええす!!」
観客の歓声が上がるとともに神峰はパンパンとクラッカーを鳴らしていく
そのゴミを回収するのは黒子、本当にお疲れ。
「そしてソライさん!薬を選ばないのなら…えーいっ☆」
神峰がソライの口に向けて一本の薬の中身を流し込む
無理矢理そそがれたので、少し吹き出してしまった。
ソライはだんだんと小さくなっていき、
小指ほどのサイズになってしまった。
「うううう・・・これだから嫌だったのにぃ…」
ソライは涙目で観客席へと戻って行った。
そして、犠牲者たちはひそかに計画していたことがあった。
それは、
(あの司会(または神峰)を道連れ、否仕返ししよう)
と、そんなことに気付かずに神峰はジュースを飲み続けていた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
そんなよその子が可愛い
って、え?なんで更新が遅かったかって?
寝てたんだyごめんなさい何でもしますから鼻からスパゲッティは本当にだめなんでsアッー
そして今出ているお題が終われば多分犠牲者の反撃が始まる模様です←
134:桜樹カガリ :

2015/08/05 (Wed) 17:02:23

花季風月・ヤマザナドゥは、会場の隅で立っていた。
招待されていた以上、クソ真面目な風月に行かないという選択肢はない。
だが、彼女にこの雰囲気は合わなかった。元々煩いのは苦手というのもあるが、何より
「美鈴矢神峰…!貴方は幾つ罪を重ねれば気がすむのですか…!」
という気持ちである。
お祝いごとだから、流石に空気を読もうと思い説教はナシにするつもりだった。
しかし、犠牲者が余りに多すぎたので風月に限界が来る。


花季風月・ヤマザナドゥ 説教モード 解禁


ジュースを飲んでいる神峰の前につかつかと歩いていく。
きっちり着たシワひとつない仕事服の背景には地獄の炎が見えそうだ。
「お話」をする気満々である。
風月の手には悔悟の棒があり、女性から出るような声量ではない大声を放つ。
「美鈴矢神峰!罪状を読み上g」
「あ、お題やるんですか?どうぞ」
神峰はジュースを片手に持ったまま、当たり前の様に言った。
話を呆気なくスルーされた風月は、目をまん丸にする。説教モードが解除された。
神峰はコップを置くと立ち上がり、マイクを右手にステージに上がる。
左手で風月の手を掴み、にっこり笑顔で叫んだ。
「次の犠牲者ドーン!!」
左手をぱっと離すと一歩後ろに下がった。
流石敏腕司会者美鈴矢神峰。これではステージで風月が目立ってしまう。
観客の盛り上がりもどんどん上がっていく。
歓声の中、風月は負けじと悔悟の棒を振り下ろそうとした。
だが、そんな隙は神峰が与えない。直ぐに紐を引っ張ってお題を出した。
クラッカーの音にギョッとした様に風月が振り向く。
とんでも無い内容が書かれており、直視した瞬間に彼女は硬直した。







「うぐ〜!絶対あの司会者しばいたる!」
小さくなったソライが座席で悔しそうに歯ぎしりする。目が若干腫れているが、これは泣いた後だからだ。
「自業自得ね。人を笑っていた天罰が下ったのよ。」
「姉さん酷い!心配くらいしてくれや!」
ローゲの正論にソライはまた泣いてしまいそうだったが、必死に首を振って言う。
「と、とにかく!神峰!ウチがこの手で絶対いてこますから!」
ソライが決意を固めるのを、ローゲは軽く流す。
「あーはいそうですか。」
「絶対信用してへんな。ウチはやるときはやる子やで!」





結局また参加しちゃいました。風月は何をやるのかな?w
この機会だから遠慮なくどうぞ〜。




135:べになのか? :

2015/08/05 (Wed) 17:57:10

A.べにですよ
―――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【出オチかな?】

「な、ななな…なんですかこれ!?」
出てきたお題は、コスプレだった。
風月は何がとは言わないがどちらかと言えば大きい方だ。
ちゃんと衣装は着れるだろうか
そう思いながらも、神峰に背中を押されて衣装室へと入れられた。
「と、ここで!ゲストの発表でーす!まずはこの会場内での能力を禁止した方です!」
神峰が横に移動して、カーテンに向かって呼びかける。
そして、何者かがカーテンの中から現れた。
その正体は、
「ふふふっ!水蓮様の忠実なるしもべ!アンナ・ドレッドだぴゃああああああん!!」
アンナだった。
入ってきた瞬間はドヤ顔をしていたアンナだったが
とある人物を見て一瞬にしてこの世の終わりのような顔をした。
「アンナさんうるさいですよっ!!まったくもう…罰として犠牲者いきです!」
神峰がアンナを蹴飛ばすと、アンナは観客席へと突っ込んで行った。
その隙に、神峰がすっと紐を引きお題が上がる。
「アンナさんのお題はふしぎな薬ですね!ほらはよう飲みなさい!!」
神峰がアンナの口に無理矢理薬をそそぐ
アンナは少し咳き込むと、みるみるうちに大きくなっていき
とうとう神峰の身長を越してしまった。
「チッ大人化でしたか…」
神峰はつまらなそうに今度はケーキを食べ始めた。
ぴゃんぴゃん言いながら、とある人物から逃げるアンナ
まぁ、追われているわけではないが。
そして着替えながら風月も思ったのであった。
「美鈴矢神峰…私は貴方を許しません…!!」
神峰へ復讐を誓う犠牲者がまた増えたのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――
ぴゃん?酒匂かな?
136:桜樹カガリ :

2015/08/05 (Wed) 20:53:03

風月が着替え終わってステージに上がると、会場はブーイングの嵐となった。
それもそのはず、風月が選んだのは四季映姫・ヤマザナドゥの服だからである。
元々仕事着でここに来ていたので、殆ど変わっていないのだ。これではコスプレの意味がない。
もっと面白い服を着てこいと言わんばかりの目で神峰は風月を見る。
「…博麗霊夢の服は、既に筑々ヌイメが着ています。東風谷早苗の服を着たら、私だと気付いて貰えないでしょう。これが最善の策です。」
風月がキッパリと言う。当然会場としては面白くないので、司会者神峰はこう対応した。
「…という訳で二週目でぇええす!!お題は…男装!」
ステージでそう叫ぶと会場は活気を取り戻す。
「そんなの理不尽ですってぁああああ!?」
「悪いな、閻魔さま」
風月は白鬼の手により、衣装部屋に引っ張られてしまった。
その様子からは威厳なんて感じなかった。


以下、衣装部屋の様子生放送!と言う名の盗聴である。

「どの服を着ればいいのでしょう…」
「あたしが見立ててあげる!」
「結構です!と言うか古明地あい!何時からそこにいたんですか!」
「まあまあ、アタシ達は女だから大丈夫!」
「同じくー」
「ネイゲ・スノーホワイト、リリーフラワー!そういう問題ではないのです!全く貴方達は…」
「説教しながら手をテキパキ動かしてる!凄いね!」
「古明地あい!他人ごとではありません!貴方もちゃんと聞きなさい!」
「オオ、もう着終わってんじゃん!これ付けたらもっとよくなるんじゃね?」
「だめだよー。ネイゲちゃん。ハートのステッカーじゃなくて、もっと男っぽいものにしないとー。」
「リリーフラワー、こういうのはどう?」ペタリ
「古明地あい!何を貼ったのですか!?」
「タトゥーシールを頬っぺたにペタリ☆」
「あれ、これ取れませんよ!?」
「カツラと一緒でガラクタ屋作成だからな!」
「ネイゲちゃん、ガラクタ屋なんて失礼なこと言っちゃだめだよー。」
「森近霖之介が作ったということですね。断罪しに行きましょう。」ガタッ
「風月!今髪結んでるんだから動かないでよ!」
「古明地あい!余計なお世話です!」
「結び終わったし、メガネかけようぜ!」スチャ
「ネイゲ・スノーホワイト!何をするのですk」
「神峰ー、風月の着替え終わったぞ!」
「後、あたし達はこれから衣装部屋でスタイリストやってるね。」
「その方が普通に裏方するより楽しいしー。」
「私の話を聞きなさあああああい!!!!!!!!!!!!」


神峰が指をパッチンと鳴らすと、風月が出てきた。
タキシードに身を包んでおり、髪は一つに纏められている。
だて眼鏡をかけ、頰には星のタトゥーシールがあった。
「(白月零夜の様に、私もからかわれるのでしょうか…)」
風月は零夜が女装に当たってしまい、「零夜ちゃん」と呼ばれていたのを思い出していた。
「(笑うなら笑いなさい!)」
ヤケクソになる風月。だが、追い打ちをかけられる。
あいが走って来たのだ。手には何かを持っている。
「ウィッグカポッ☆」
「に、二週目は着脱の自由が有るはずでしょう!?」
しかし、時既に遅し。ウィッグを被せられてしまった。これでは完全に誰だかわからない。
能力無効化が効いた会場内では、風月はただの説教好きである。
観客達のペースにすっかり巻き込まれ、風月は無礼講の恐ろしさを味わった。




観客の反応やいかに…
137:べに :

2015/08/05 (Wed) 22:21:59

ん、というわけで幻想組あいさつどぞ
「美衣だわんー」
「スーパープリティー愛ちゃんよっ☆」
「皆の死神白鬼だよっ・・・☆」
―――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【反撃しちゃう?しちゃいます?】

風月が俯いたと同時に
神峰はぷっと拭き出した。
「ギャハハハ!結局ウィッグ被る羽目になったんですねっておよ?風月さんどうしたんですかー?」
神峰が風月の顔を覗き込むと
風月はとても見せられないような顔をしていた。
「美鈴矢神峰!この祝宴杯が終わったと同時に断罪させてもらいますよ!?」
風月がガミガミと叱るが、神峰は聞き流している。
そして他の犠牲者は思った。
(あれ?今チャンスじゃね?)
と、
何故なら神峰の手にはマイクがない
さらにいえば、近くに紐もない
となると、反撃したところで神峰は二週目をしようにも
紐を引くことができないためお題が決められない
これはチャンスだ
神峰はまだ気づかずに笑い転げている。
(くたばりやがれ!糞司会!)
犠牲者たちは近くにあった薬瓶やらウィッグやらを隠し持ち
神峰がステージから転げ落ちるのを待つことにした。
――――――――――――――――――――――――――
さ ぁ 反 撃 の 時 だ
138:人形 :

2015/08/06 (Thu) 00:01:59

斗「ハーイ、強制的に衣装決められた俺登場」
全員が反撃しようと身構えているなか、麗斗が髪を下ろして、完璧に麗香とそっくりな姿で登場する
が、みんなそっちに意識がいってるので無視である
零「ちょっと麗香さん!ふざけている場合ですか!」
斗「いや…俺麗斗…」
希「麗香さん!ちゃんと身構えて…!」
斗「いやいや、俺は麗斗だってのっ!!」
零「えっ…」
ハ「まじで?」
麗「私はこっちよ」
男装猫耳の麗香が反対側からスタスタと歩いてくる。
風「そっくりすぎる…!」
霊「…女としての自身なくすレベルね…」
斗「たくっ…さっきから違うっていってんのに」
麗「憎たらしい程にそっくりよね…」
秕「主が二人っ!?」
奏「流石兄妹」
麗「言わないで、寒気がするわ」
斗「ひどっ!」
オ「普通に違和感無しだな、上位間違いなし」
斗「こわっ!?目真っ赤にして普通に感想言うなよ」
麗「やったの私」
斗「犯人はお前かよっ!」

騒ぎもおさまり、一同神峰に意識が戻る
能力が使えなくても、神や妖怪、人間でも特殊体質の人達もいる。
こんなに人数がいるんだ、抑え込むぐらいどうってことないだろう。
全「さぁ…復讐じゃぁぁぁ!!」
139:べに :

2015/08/06 (Thu) 22:15:33

最近ラーメン食べたい←
――――――――――――――――――――――――――――――
祝宴杯【さ ぁ 反 撃 の 時 だ】

神峰がステージから転げ降りた途端に
全員が取り押さえにかかった。
突然のことに神峰は対応できずに
あっさりと取り押さえられてしまった。
「うわなにするやめ」
たとえとある作品でラスボスを務めている神峰だが
そもそも力はそこまで強くないので簡単にとりおされられた。
「さぁてと…これなーんだ?」
麗香が薬瓶をちらつかせる。
神峰はだんだん青ざめていく、その様子だとと中身が何かも分かっているみたいだ。
麗香は薬を神峰の口へ注ぐと、神峰の体はみるみるうちにしぼんでいく
が、さすがに小さくなりすぎはしなかった。
効果は幼児化だったらしい
一部のロリコンが騒いでいたが、犠牲者たちはお構いなしに
服を着せたりウィッグをかぶせたりと
好き放題やられていたように好き放題やりまくった。
結局、神峰は机にギリギリ届くか届かないかくらいまで小さくなり
頭には神峰の髪色と同じ色のウィッグがかぶせられ
幻想郷中の小さい者たちの服を着せられていた。
「スッキリー♪」
犠牲者全員は、ふぅと汗をぬぐう
と、同時にうおおおおおと歓声が上がる
「ゲスが!幼女に!」
まぁほとんどロリコンだが
「というわけだし、帰ろうぜー」
べにがすたこらと帰り始め、踏まれる。
それを見た者達は、いそいそと帰り始めていた。
「なんで私が・・・こんなめにぃ・・・」
神峰はぐすんと目に涙を浮かべていた。
が、観客が一人残らず帰るとひっそりと片づけという名の
爆破を行った。
「100話達成記念・・・祝ってくれてありがとう!!」
先ほどまでの泣き顔がウソのように笑顔を見せる神峰
爆破された会場の中に、まだ黒子が数名残っていたことなど
誰一人として知らなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――
終わりましたね!
というわけで、次回からはみんな大好き本編です
さぁーて来週の独戦慄はぁ~?
愛ちゃんです☆私最近出番がなくて
悲しいんです…神峰とか言う要請もゲスになっちゃうし!
次回独戦慄は
【愛、半殺しにされる】
【神峰、ゲスになる】
【竜胆の華】
の3本でお送りします!
じゃんけんぽんっ☆(グー)
うふふふふふー♪
140:べに :

2015/08/07 (Fri) 07:33:17

赤いきつねと緑のたぬきが赤いたぬきと緑のきつねになってた時ほど絶望したことはない
そしてお待ちかね、みんな大好き本編だよ
――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第8話 【惨劇】

愛はしばらく泣き続けていたが、次第にその声も静かになって行った。
「はやく、あの妖精殺さないと…終焉なんて、平穏なんてないよ?」
突然しゃべりだしたかと思うと、愛はすたすたとどこかへ歩いていく
ハルは不思議に思いながらも、愛の後を追いかけた。
そして、その後に続いて誰かも追いかけていった。
「やっと見つけた…僕の獲物!!」
その誰かは、黒い羽根を生やしている金髪の少女だった。
少女はカメラを片手に、近くにおちている死体を見ると
パシャリと一枚写真を撮った。

魔法の森

魔理沙が一人で歩いていると、ふらふらとした足取りのクロに遭遇した。
クロが倒れそうになったのを見ると、魔理沙はすぐさま支えに走った。
「おい大丈夫か!?」
その瞬間、激痛が魔理沙を襲った。
気づくと、魔理沙は短刀で刺されていた。
魔理沙は何もすることができずに、その場に倒れた。
「…その調子、ですよ」
神峰はにっこりと笑うと、クロの頭をやさしく撫でた。
「あー爆発させたい、爆散させたい見るも無残な姿に死体―…」
クロの頭を撫でながら、神峰はぶつぶつと呟きだした。
そして、周りに咲いていた植物を全て妖怪化させるとどこかへ消えていった。
「これは…かなり厄介ですねぇ…」
神峰が去って行ったことを確認すると、近くの茂みから希彦が現れた。
妖怪たちは希彦に気付いてらず、ただ一か所に集まろうとしているようだ。
しかし、希彦はそれには興味を示さずにただ一つのものに興味を示していた。
「全く…なんですかねこれ」
それに手を触れようとすると、それは淡く綺麗に光りだした。
そして、その正体に希彦は気づいてしまった。
空を見上げると、それは魔法の森を覆い尽くしている
一輪の花だった。
ヤバい、そう思った時には足が動かなかった。
なぜならその花に魅入られてしまったのだから
一輪の青い花はくすくすと笑うようにゆれると、葉の下から無数の蔓を伸ばし
希彦を取り込んでいった。
メキメキボキボキッという鈍い音が鳴ったが
それも次第に消えていった。
――――――――――――――――――――――――――
裏側の図書室

お久しぶりです…
私はフェムト、ただの小さな人間です…
それと、今回は妖精と小さな小さな神を利用させてもらいました
誰かって?考えれば分かるはずですよ、誰でも
あの妖精が、覚えているわけないじゃないですか
あの惨劇を、あの空を、覚えているはずがないんです
では…メルシー・オ・ルボワール
――――――――――――――――――――――――――――――
次回予告詐欺師とは僕のことです
141:べに :

2015/08/07 (Fri) 18:41:36

めっちゃ腹痛いんだがそれは
――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第⑨話【魔法の言葉】

―――の住処

愛は何かの音で目が覚めた。
そこは、博麗神社ではなくてどこか洞穴のようだった。
「なんか…おかしな感じ・・・」
愛が手を動かそうとするが、何かがそれを妨げる。
ふと手を見ると、手は縄で椅子に縛り付けられていた。
「ふんっ・・・」
愛は縄を引きちぎると、椅子から離れようと
して、床に頭を打ち付けた。
床に散らばった砂利や岩に頭を打ったため
額から血が流れ出始めた。
「ちっくしょう・・・ここはどこなん・・・」
愛が起き上がろうとして背後を見た瞬間に
愛の顔は凍りついた。
「何よ…これ・・・?」
愛の足は、膝から下がなかった。
すでに傷口は塞がっており、痛みすら感じなかったものの
これでは歩くことさえできない
そう考えているうちに、一人の少女が現れた。
「あ、目覚めた?」
少女は、金髪のサイドテールで制服のような服には血がベットリと付着していた。
その色を見ると、まだ新しい血のようだ。
「君の足?それならね、切り落としといたよ、逃げられたら面倒だからね」
それにしては、周囲に武器らしきものも、足らしきものもなかった。
「…私の足はどこ?」
愛が少女をにらみつけるが、少女は恐ろしく無表情だ。
そして、少女はゆっくりと口を開いた。
「それなら今ミートパイにしてるよ、量が少なかったけど」
それを聞いた瞬間に愛は少女に殴りかかろうとする
が、少女は目にもとまらぬ速さで避けた。
「やだなぁ、危ないじゃないか…」
少女がへらっと笑うが愛は少女を睨みつけていた。
「お前…!!殺す殺す殺す殺す殺す…!!お前ダケハ・・・絶対に殺してやるぅうううう!!」
愛が怒鳴ると、少女は愛に向かって1蹴りした。
少女はとても冷たい目をしていた。
「五月蝿いよ君・・・そうだ、君のほかにもう一人いたよね?」
それを聞いて愛は青ざめた。
「その子も…今ここにいるんだよねぇ~…」
少女はにやにやと意地悪そうに笑う
愛は少女の足をつかんだ。
「やめて…!私以外の子は、何も・・・関係ないじゃない!!」
少女は愛の目から涙が流れているのを見るとふふっと笑い
愛に耳打ちをした。
「じゃあ、なんでも言うこと聞いてくれる?」
それは、魔法の言葉
了承しなければ、関係のない者が巻き込まれる。
了承すれば、自分自身に災厄が降り注ぐ
愛は、静かにうなずいた。
「んー…じゃあ、死んでくれる?」
数分後、そこには愛の死体を引き摺る少女がいた。
愛の表情は、泣いていた。

紅魔館

青く美しい一輪の花は、紅魔館の中へと入りこんでいた。
「なんなのよこいつっ…!!」
レミリアがグングニルを投げるが、手応えがない。
それどころか、グングニルを飲み込まれてしまった。
「あーもう…咲夜!大至急来なさい!」
レミリアが叫ぶと、レミリアの前に咲夜が現れた。
「お嬢様、此奴は私が引きつけます、その隙に紅魔館の者達を連れてお逃げください…!!」
咲夜が奮闘している間に、
レミリアは妖精メイドやパチュリー、小悪魔、フランドール
等を連れて、逃げ出した。
「咲夜!ちゃんと無事に戻ってくると誓いなさい!」
レミリアはそれだけ言うと、いそいそと紅魔館から出て行った。
青い華と奮闘していた咲夜は、ふっと笑った。
「えぇ、私は死ぬまでお嬢様の傍にいると決めたのですから…」
咲夜はカッと目を見開くと、大量のナイフを投げ飛ばした。
しかし、それを難なく花はぱくりと飲み込んでいく
「くっ…一筋縄ではいかないようね…!」
咲夜がいったん距離を置くと、そこには花の蔓があった。
しまった、と言うのより早く蔓は咲夜を花のもとへと運んでいく
必死にもがくが、蔓は固くちぎれない
とうとう、咲夜は青い華に呑みこまれてしまった。
その直後に、神峰が現れた。
「この青い華は竜胆の華・・・花言葉は「苦しんでいるときのあなたが好き」…ですか…」
神峰はくすくすと笑っていたが、その表情は暗くてあまり見えない
「もっと私を楽しませてくださいよ…もっと、もっと・・・」
ぽたりと一つ滴が零れ落ちたが、その滴もやがて消えて行った。
――――――――――――――――――――――――――――――――
寝てた
142:べに :

2015/08/08 (Sat) 18:21:59

キャラが迷子
―――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第10話【かえして】

―――の住処(別室)

「まだ、目覚めないなぁー?10秒は待ったんだけどなぁ…」
目の前にいる人物の目が覚めない様子を見て
金髪の少女はがっくりとうなだれる。
そもそも10秒なんて待ったとは言えない。
そして暫くすると少女はぱあっと目を輝かせた。
「ねぇねぇねぇ君、君、君!!目、覚めた!?」
少女は嬉しそうに羽をパタパタと上下に動かした。
「ん…うるさ・・・ってかここどこだよ」
その正体はハルだった。
多分、愛とともに誘拐されたのだろう
この誘拐魔、もとい少女は何を考えているのだろうか
「紹介が遅れたね、僕は早風こがねで、ここは僕の住処だよ」
ハルは少女の姿を見て違和感を感じた。
何故に服の半分に血が付着しているのだろうか
さらにいうと、少女から生えている羽は文のような
鴉天狗の羽だったのだ。
「金髪の鴉天狗って初めて見た?僕もなんで違うかは知らないけどね!」
こがねはにこにこと笑っている。
何を期待しているのだろうか、羽をパタパタと上下させている。
「で、何が目的なわけ?変態誘拐魔さん?」
ハルにそう言われると、こがねは世界の終わりのような顔をした。
「僕って…そんなふうに見えてるの…!?」
それを見た瞬間、ハルは呆れた。
こがねがムンクの叫びのような表情をするまでに
1分もかかっていない事には誰も気づいていなかった。

迷いの竹林

「てゐー!待ちなさーい!」
迷いの竹林ではいつものごとく、鈴仙がてゐを追いかけていた。
その日は運がよく、てゐが躓いたため捕まえることができた。
「毎日毎日大変ね…」
その一部始終をみていた華緋がぼそっと呟く
鈴仙はそれを聞いて、へらっと苦笑いをした。
「うどんげー!戻ってきなさーい!」
永琳の呼ぶ声が聞こえ、鈴仙はてゐを捕まえたまま
永遠亭の中へと入って行った。
「ふぅ…じゃあ私も行きましょうか…」
華緋が立ち上がると、足元に指で描かれた字が書いてあった。
「か、え、し、て?」
華緋の足元には、子供の書いたような字で「かえして」と描いてあった。
しかし、気に留めることなく永遠亭へと戻って行った。
その直後に一人の少女が現れた。
「ヒャッフー!!今回はどんな異変かな?」
その少女は、銀髪の短髪を風になびかせると
少し整った顔には合わないような不敵な笑いを浮かべた。
「首謀者はあの妖精って思うでしょ?でも違うんだよねー?ほんとはげろねぇだし!!」
少女はくすくすと笑い、背後からする気配に気づくとくるりと振り返った。
そこには少女を睨みつけているカミネがいた。
カミネはぎろっと睨むと、口を開いた。
「神峰が首謀者じゃないってことは分かってたんだけど…そのげろねぇって誰か、僕に教えてくんないかな?」
少女はむっと顔をしかめたが、すぐにふっと笑った。
「いいよ?私のげろねぇは…」
――――――――――――――――――――――――――――――――
中途半端なところで切り刻む
希裏「をい」
143:べに :

2015/08/11 (Tue) 17:53:39

やったのか!?
―――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 11話【こちらのセリフ】

少女の口からききなれない言葉が出てきた。
「フェムト・・・?そいつが・・・神峰を・・・?」
カミネは少女をにらみつけるが少女はふっと笑った。
「んー…そうだよ?私のげろねぇは、目的を果たすためにあの妖精の子を利用させてもらっただけ・・・」
少女が笑いながら話しているのを見て
苛立ちを感じたカミネは、少女を殴った。
「なんだそれ・・・?それだけの理由で神峰を…?」
少女は殴られたところをさすりながらにっこりと笑った。
「うん、そうだってさ!アハハハ!!」
カミネが俯いたと同時に、少女は高笑いをした。
その高笑いは、不気味だというのにどこか寂しさを感じさせた。
「神峰を・・・僕の神峰を返せぇぇえええええ!!」
カミネがその場にあった鉈を構えると、少女へ突っ込んで行く
しかし少女はかわしもしなかった。
ズブリ
少女の体を鉈が貫く
カミネはこれで勝ったと思い勝ち誇った笑みを浮かべた。
しかし、少女はにやにやと笑っていた。
「ねぇこれでおしまい?もうちょっと楽しませてよ~…例えばさぁ…核を死ぬほど打ち込むとか?まぁ無理だろうけどね!アハハハ!」
少女はカミネを蹴飛ばすと、どこかへ向かおうとしていく
「待て・・・!返せ…!」
カミネの言葉が気に障ったらしく、少女はチッと舌打ちをするとカミネの頭をつかみ持ち上げた。
「返せ…かぁ…それはこっちのセリフ、私のげろねぇを返してよ?」
少女はそのままカミネの頭を握りつぶすと、パッパッと手を払いどこかへ消えて行った。
――――――――――――――――――――――――――
短いのぉぉぉおおおおおお
144:べに :

2015/08/18 (Tue) 22:21:15

東方独戦慄 第12話【くらえ!我が怒りの大鋏!】

ハルは先ほどから、こがねに超高速で水鉄砲の水をかけられていた。
超高速なので地味に痛いし、なにげに固い
こがねが次第に速度を上げて撃ってくるので、正直痛い
しかし、逃げようにも隙はなく縛られているので縄をほどくのが面倒くさいというのもあった。
そんなハルを気に入らないらしく、こがねはハルの目に向かって水をかけた。
「って!!地味にいてぇ!目があああ目がああああ!!」
しかし、こがねはむっとしている。
「ねぇ君いつになったら死ぬの?ねぇねぇはやく死んでよー…君の写真撮れないじゃーん」
こがねはハルにでこぴんをすると、超高速でなにかパイらしきものを取り出した。
「そうだ!これあげる!僕特製のミートパイ!」
ハルは突然のことで、警戒している。
無理もないだろう、そのパイからは異様なにおいが漂っている。
「これねー愛っていう子のお肉のパイだよ!まぁ少なかったけどさ!」
こがねがにこにこと笑うと、ハルはじっとパイを見つめた。
そして一言
「へー…あいつあんなに肉ついてたんだ…」
デリカシーのカケラもない一言である、愛が生きてたらきっとあいゃんパンチを繰り出しているであろう。
そして、また水鉄砲攻めが始まった。
ハルは正直飽き飽きしていたが、縄をほどくのが面倒くさいのや
こがねに隙がないので、大人しくしていた。
が、次の瞬間であった。
ガシャーン
突然洞窟の壁が崩れ、そこに現れたのは
「よーっす・・・大鋏男のべにさんでございましー、以後よろ死くー」
やる気のないあいさつをするべにだった。
というか洞窟の壁を殴って崩したのだろうか
ハルのべにを見る目がまるで兵器を見る目だ。
同じくこがねも、兵器を見るような目で見ていた。
「そしてそこの金髪ちびすけ鴉天狗!
 よくも俺の気絶したところを死んだなんて
 大ウソついて張り出しやがったな!ぶっ殺す!」
べにはこがねへ向けて大きな鋏をぶんなげる。
しかし、こがねはそれを楽にかわす。
「後ろだよぶわぁーか!!」
こがねが振り返ると、ちょうどハルの上半身ごと縄が切れていた。
べにを見るハルの目が怖い、確実に後で100回殺される
「まぁ結果オーライじゃあないの?というわけで…我が怒りの鋏技を受けてみよ!ちび天狗!」
べにがハルと共に鋏を投げると、こがねに見事命中した。
こがねは嘘だと言いたげな目で睨みつけたが、岩に頭を打ち付けると
すぐに意識を飛ばした。
その直後、一筋の光が差し込みなぜか愛が復活していた。
「まぁ色々とカオスだけど終わりよければすべてよしって…」
べにがケラケらと笑うと、ハルはベニの頭に鋏を突き刺した。
「バカチビロリコンべに、お前は殺す」
アーッという悲鳴が上がると、辺りは血塗れになった。
愛は目をそらすと、こがねを蹴りあげた。
「愛ちゃん殺しやがって…まぁいいけどね…♪」
どさくさに紛れて横たわるべにの頭を踏みつけていった。
そして、岩の隙間から差し込んできた光を見ると
愛はふっと微笑み、天井に大穴を開けるとそこから出て行った。
気絶していると思われるべにとこがねを置いて
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ギャグ回
べには犠牲になったのだ…まぁ、自業自得だしね
145:べに :

2015/09/07 (Mon) 21:12:51

何々?今日は小説パーティーナノ?
―――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第13話【表裏の切り裂きジャック】

妖怪の樹海

雛は何かから逃げていた。
その手にはにとりの物と思われる帽子が握りしめられていた。
「ちょこまかと逃げるな、目障りだ」
雛の背後からナイフが数本飛んできた。
そのナイフの向かってきた先には銀髪の少女が歩いてきていた
少女はナイフを数本構えると、勢いよく飛びかかり雛の首筋を切り裂いた。
「じゃあな厄神、来世で会おうグッドラック」
ナイフの血をふき取ると、少女は虚空へ向けてナイフを投げた。
すると、上空から一羽のカラスが死体となって降ってきた。
まさか
少女は思い切って地面をけり上げ上空へと舞う
そこには鴉天狗が一羽飛んでいた。
「さてと、あのゴミは後で処理するとして…何の用だ?クソ妖精…いや妖精モドキ」
木の影から現れたのはなんと、神峰だった。
「ハハッ!誰かは知りませんが私の計画邪魔しないでくださいよ?」
神峰は笑いながらも、少女をぎろりとにらみつける。
が、少女は動じない
「…私はあんたと協力したいだけだっつの私は希裏、表裏の切り裂きジャックまぁよろしく」
希裏が神峰へ近づこうとすると神峰は希裏の手を振り払った。
「私と協力しようだなんて考えどこから湧いて出るんですか、
 何か別のことをたくらんでるんじゃあありません?」
鋭い
希裏はそう思ったが、ふっと笑いどうかなと呟く
こうなることは誤算であった。
まず、いつもの神峰とは違い今の神峰は警戒心が強い
しかしそれで引き下がる希裏ではない。
「あんただって味方は少ないし、自らの意志で仲間になった奴なんていないだろ?
 なら自我をもった奴がいてもいいはずだ、一人にも等しいのに作戦はどうやって立てるのだ?」
希裏がそういうと、神峰はむっと考え込み始めた。
計画通り、希裏はふっと笑うと神峰の前まで詰め寄った。
「どうだ?私と協力する気は起きたか?」
神峰は暫く考え込んだ後ニヤリと笑い小さな声でもちろんと
短く答えた。
裏切りの妖精モドキと表裏の切り裂きジャック
二人の笑い声は妖怪の樹海中に響き渡った。
―――――――――――――――――――――――――――――
ねむい
146:べに :

2015/09/13 (Sun) 09:41:19

アンナボットいじってたら小説忘れてた
――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第14話【計画】

「おい妖精モドキ」
ふと希裏が神峰に問いかけた。
神峰は笑いながらも、警戒しながらなんですか、と返す
「お前の計画はなんだ?何をたくらんでる?」
希裏がそう聞くと、神峰は張り付いた笑顔を一瞬にして崩した
「…この幻想をぶち壊してやるんですよ」
神峰はどこぞの奴が言いそうな言葉を放つと希裏は考え込んだ
何を、何のために壊すのか、何故神峰は変わってしまったのか
そんなことは、考えればいとも容易くわかってしまった。
神峰は、おいて行かれたのだ。
「…そういうことか、よくわかった…」
希裏がふっと微笑んだ、いつもの挑発や、作り笑いではない
心の底から神峰を――――
哀れんでいたのだ。
(そういえば、私は…)
神峰が何かを言うたびに、希裏は何処かが痛んだ。
心の傷は、永遠に消えない
誰かに言われた聞きなれた言葉、いったい誰が、誰に言った言葉だっけ
希裏はぶんぶんと首を振ると、神峰の後を追いかけて行った。
「…思い出してはいけないんですよ、それは希裏が封印した記憶、思い出す以前に、触れる資格もないのですから…」
二人の姿が見えなくなると同時に、上空には長い金髪を揺らした少女が現れた。
少女はぼそっと呟くと、またどこかへ消えて行った。

妖怪の山

「さてとー!さなことかなかなとすわりんに会いに行くぞぉ~!」
こがねの住処を抜け出すと、妖怪の山に出ていた。
こんな山からは一秒でも早く出たいと思っているのだが
それを愛が許さない
「いい加減に帰りたい、寝たい、鋏研ぎたい帰らせろ馬鹿神っていてぇ」
べにが愚痴をこぼすたびに、愛に殴られる慈悲はないのか
それを見てハルが笑うたびに、喧嘩が勃発するこれでいいのか
そして気絶しているのに縛られて引きずられるこがね
どうやらこのチームに慈悲やチームワークは皆無のようだ。
周りを見張りの鴉天狗たちが囲んでいるというのに、全く気付いていない
というか眼中にない
「どうやらもういっぺん切断されたいようだな!ハル!」
「望むところだ!100回殺してやるぜ!」
「一人ぼっちは嫌!愛ちゃんも混ぜてー!」
カオス空間に、鴉天狗どころか誰も近づけない
近づけば確実に巻き込まれる、100回殺される。
気付けば、周りにはもう何一つとしていなかった。
だがしかし
「先手必勝!…ってうわぁ!なんだあれ!!」
「その手には乗るか!油断大敵!」
「愛ちゃんもー!愛ちゃんパンチ!」
カオスは続く、どこまでも
――――――――――――――――――――――――――
後半はギャグ中心
僕の小説は面白いのかしら…?
147:べに :

2015/09/19 (Sat) 21:46:38

愛ちゃんキック
――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【違和感】

守矢神社

「久々に来た気がしねぇ」
「それな」
守矢神社についた愛一行だったが、愛とハルはとある違和感を覚えていた。
そう、久しぶりに来た気がしないのだ。
べには毎日のように来ていたのでそこまで感じていなかったが
まるで、ついこの間きたようなことがあるように思うのだった。
「とりまあいさつすっか!おーい早苗~!と油断させておいてからのシャイニングブレード」
べにが鋏を投げた。
というか、どうやって馬鹿でかいあの鋏を投げたのだろうか
暫くすると、跳ね返ってきて見事にべにの顔面に直撃した。
「アカン、死んでまう…と油断させといてからの【嘘符】指切リ拳万針千本飲マス」
すると、鳥居の先で煙が上がった。
どうやら勝敗はついたようだ。
べにが上機嫌で鳥居の先へ行くとそこにはボロボロになった諏訪子がいた。
「あっ」
☯―――――――――――少女虐殺中―――――――――――――☯
諏訪子はべにを血祭りにあげると、愛の話を聞くことにした。
「あのねケロちゃん、今回の異変のことなんだけど…なにか知ってることはないかな?」
愛はじっと諏訪子を見つめるが諏訪子はふるふると首を横に振った。
とぼけている様子でもない、本当に知らないようだ。
「あたしたちもそれを探しているんだけどね…それが全然見つからなくてさぁ…」
諏訪子が帽子の先を弄ると、早苗がお茶を差し出してきた。
愛は茶をすすると、そっかと一言つぶやいた。
そして、諏訪子も茶をすすりだした。
(ヤベェ…溢れ出る老人感…もう帰りたい…)
ハルはこっそりとその場から抜け出した。
のだったが、ちょうど階段を思いっきり駆け上がってきた白鬼と美衣により
また神社内へとぶち込まれた。
「愛!有力な情報をつかんだぞ!」
白鬼が愛に向かって走り出す、美衣も負けじと走る。
愛に向かって突進する二人、無論愛は突き飛ばされた。
「いたた…で、なによ」
愛が頭をさすりながら、白鬼と美衣に尋ねる
「あの妖精の居場所がわかるように、れーだーとかいうのを河童に作ってもらったのよ!」
美衣がふふんとどやがおをすると、白鬼に殴られた。
「レーダー?へぇーあの河童たちがそんなもの作れるとはねぇ」
ようやく蘇生したべにがひょこっと諏訪子の隣から顔を出す。
諏訪子はべにを一発殴ると、そのレーダーという者を見ることにした。
見た目はただの鉄でできた紙のようだが、よく見ると赤い点が移動しているのが見える。
「この赤いのがあの妖精よ!ふふん!私のこと見直したでしょ?」
美衣は、初めて自分を特別任務に努めさせてもらい上機嫌のようだ。
尻尾が勢いよく上下している。
「とりまお前少し黙ってろ」
そんな美衣にいらついたべにが鋏を美衣に突き刺そうとする。
「ひゃあっ!?」
美衣は、いつも以上に怯えて白鬼に抱き着く。
白鬼にふり払われると、やっと落ち着いた。
「鋏なんて怖いじゃないですか…やめてくださいよもう…」
べには笑いながらごめんごめんと謝ったが
愛と白鬼は違和感を覚える。
「美衣って…鋏苦手だったかしら…?」
―――――――――――――――――――――――――――――――
うん、これは誰でもわかる
分からない人がいたら、僕と、結婚してください!!(突然)
148:べに :

2015/09/20 (Sun) 18:49:55

嘘だと言ってよ、そして答え合わせ
―――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 第16話【最恐+最凶=?】

「ところで、希裏さんでしたっけ?この異変の件はご存知ですよね」
神峰がそっと希裏に尋ねる
希裏はニヤッと笑うと、勿論と答えた。
元々この異変は、神峰がお遊び程度で起こしたものだった。
思い出してほしい、私を置いて行ったことを忘れないでほしい
そんな思いが募りに募って、今のような異変となっているのだ。
「ま、あたしは興味ねぇけどフェムトのゲロ野郎がそのこと引き摺っててさ、あんたを置いて世界を再誕させたことが心残りだって」
希裏がそういうと、神峰はへらっと笑った。
「あはは、そんなこと考える脳だけはあるんですね、あのゲロ野郎も」
ゲロ野郎呼ばわりされたフェムトはきっとお怒りであろう
そもそもどこがゲロなのか
「ところで、あいつ等が思い出せるようにって色々な人物を配置したのも貴方達ですか?」
神峰がそっと尋ねると、希裏はんーと考え込んでにっと笑い
「そうだ、例えばあの薄汚い糞貉は鋏を使うあの二人を配置してやった」
ケラケラと希裏が笑うと、神峰もふっと微笑んだ。
そして、希裏に近寄ると神峰は顔を近づけた。
「私たち、気が合いますね」
「そうか?」
二人は喋りながら、森の奥へと進んでいく
最恐と最凶、二人合わせて絶望
―――――――――――――――――――――――――――――――
げろねぇがかきたかっただけですはいおわり
149:べに :

2015/09/26 (Sat) 23:56:48

東方独戦慄 第17話【奪還】

「私が鋏苦手?そんなわけないじゃない!だって私は…ってあれ?なんだろう、おかしいなぁ…
 なんでかわかんないけど、そこの人間からいやーな予感が…」
美衣が愛の近くにいたハルから遠ざかり、近くにいたべにの後ろに隠れた。
というかそもそも隠れきれてない
「なにあんた、やっぱあいつのよりも俺の鋏で召されたいわけ?」
べにがにっと笑って鋏を取り出すと、今度は愛の後ろに隠れた。
愛の後ろで震えるさまは、警戒している動物そのものであった。
「はぁ、とりあえずまずはあの妖精から博麗たちを奪還する…そのためには多くの仲間が必要だ、いいな」
白鬼がため息をつきながら説明すると、くるりと後ろを向き
諏訪子の方を見た。
「あんた、来てくれないか?」
そっと手を差し伸べるが、諏訪子は苦笑いをして首を横に振った。
一瞬べにが舌打ちしたが、美衣にスコップで上半身ごと切断された。
「仕返しです」
「無念」
そうはいったものの、なぜかべにの意識はあった。
諏訪子はそれをみてため息を吐くと、一度くるりと回った。
「まぁーついていきたくないってわけではないんだけどさー…
 今早苗と神奈子がいないんだよねーだからあたし一人で
 神社守ってるわけ…そんな時に私が離れたら神社は蛻の殻
 つまり襲撃されやすくなっちゃうんだよねぇ…」
諏訪子が帽子の先をいじりながら話すと
愛はうーんと考え込み始めた。
「神様の一人二人は欲しいんだけどなぁ…もう他は当たれないしー愛ちゃんだけじゃ苦しいしーどっかいい神様いないかなー?」
べにたちはこの隙にと抜け出そうとしていたが
「あー!!逃げちゃダメ―!!僕の獲物ー!!」
突如意識を取り戻したこがねにより確保された。
それに気付いた愛は、こがねごと縛り上げた。
「よーしっ!手当たり次第いってみるかー!」
愛が縛られた3人を引き摺りながら、どこかへと去っていく様を
美衣と白鬼は生暖かい目で見てた。
「愛…成長したな…」
「そうね…」
二人の目からは昆布のような涙が流れていた。


マヨヒガ
「くっ…なんだこいつらは…!!」
藍が神峰と希裏の二人と奮戦していた。
傍らには大量の猫の死体が散乱しており、全てナイフに刺されていた。
「【式輝】四面楚歌チャーミング!!」
藍のスペルにより、二人は被弾した。
砂埃が舞い、ほっとしたのもつかの間
「油断大敵、私は食らいついたら離さない」
希裏により切り付けられ
「おっと、私を忘れてはいませんか?」
神峰の能力によって鋭く尖った茎に花弁に突き刺されてしまい
藍は遠くへと飛ばされていった。
「「さぁてトドメ、今日はすてきなすてきな月曜日!月曜日の魔に閉じ込めて!」」
二人が天に向けて手を伸ばすと、突如大量のナイフと大量の花弁が降り注いだ。
マヨヒガには、誰一人として残らなかった。
―――――――――――――――――――――――――――
ネタ切れ気味なの!シナリオはおわったけど
ネタが詰め込めないの!!
許してくだちいなんでもしまかぜ
150:べに :

2015/11/14 (Sat) 20:55:04

お ま た せ
――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【手助け】

「…あなたは」
「…チッ」
神峰と希裏の前には一人の少女が立ち塞がっていた
「はぁ~い!あたしはナノ・リボルバー!あんたたちの
 計画、邪魔してあげる!」
ナノだった。
ナノはにやりと笑い、指をならすと近くにいた
捕虜となった霊夢と麗香の頭を粉砕した。
「さあてと!いらない神の子直伝!【再始】生命再誕」
ナノがスペルをくりだすと、霊夢たちは再生しだした。
希裏はぎりっと歯軋りすると、霊夢たちをつれていこうとする
ナノに向けてナイフを飛ばしたが、ナノの姿はもうなかった
「あいつ…何が目的だ…?」
希裏はナノの消えた方睨み付けると、近くに咲いた花を踏み散らかした

博麗神社

博麗神社には、オワタに刹那
希彦と華緋が来ていたが、場の空気は最悪だった
沈黙、まるでお通夜のようだ。
と、そこに丁度守矢神社から
バカ三人、筋肉質ゴリラ一人、ロリコン厨二病一人が
戻ってきた、戻ってくるな
「愛ちゃんがきたわよ!」
こなくていい
「ハサミの大きい方、べにが来たからにはもう大丈夫だ」
大丈夫じゃない大問題だ
「ウェーイ」
何を言いたいんだ
場の空気はさらに殺伐とし、お通夜のようになってしまった
「やっほ~はじめまして~」
そんな時に、やつは現れた。
ナノはくるりと回ると、霊夢たちをドサッと落とした
「あたしはナノ、あたしあんたらを手助けしてあげるー
 あっちには希裏もいるみたいだし、あんたらからすれば
 かなり不利じゃなあい?」
そういいながらナノはくすくすと笑うと
愛の額に指を当てた
「あんたが鍵だよ、愛」
ぼそりと呟くと、愛から離れた
愛はきょとんとしていが、すぐに平常に戻った
「あっそうそう!神峰の仲間、希裏とは戦わない方がいいよ
 あの子は、あたしより強い、このあたしでも勝てないくらいにね
 死にたくなきゃ相手にしないほうがいい」
ナノがそこまでいうと、今度はハルが口を開いた。
「死なないやつはどうすればいいんだよ」
ナノはハルを蔑んだような目でみると、こほんと小さく
咳をした。
愛もにこにこと笑いながら、同じことを言いたそうにしている
「あいつは、死ぬ死なない以前の問題、能力を使われたら
 最後、死なないやつでも存在を消すことができる
 戦うなら、能力を封じないとね、裏の世界に潜られたら
 攻撃できないもの」
ナノはそこまでいうと、消え去っていった
博麗神社に優しい風が吹いた。
その風は、どこか寂しいそんな気がした。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ただいま、帰ってきました
更新速度は遅いですがwwwww
151:べに :

2015/11/29 (Sun) 17:45:20

東方独戦慄【忘れてた】

「これでひとまずは大丈夫っしょ~」
ナノは裏側から霊夢たちを見るとよしっと微笑んだ。
ザシュッ
小さな音がしたかと思うと、ナノの右腕が切断された
「裏側のカッターか…まあ、私のうでも切れるわけだな」
ナノの背後には数えきれないほどのカッターが浮遊しており
全てナノの方を向いている
「あ、忘れてた…あの魔導士の弟子の子助けてないや」
そう呟いたときにはもう、ナノの体にはカッターが突き刺さっていた
「また会いましょう…カハッ」
裏側の世界でナノは息絶え、その姿を見たものはいなくなった
ナノの遺体が消えた頃に希裏が現れ、自分の腕にナイフを突き刺した
「バカ野郎…」
裏側の世界から立ち去った希裏は、泣いているようであった

博麗神社

「はぁ…どうにか助かったみたいね」
愛はほっと一息ついたが、美衣に殴られた。
「まだでしょ、あの妖精が起こってないはずはない」
そんな美衣に迫り来るものがあった。
「美衣危ない!」
美衣は突然白鬼に突き飛ばされる
ドスッ
その瞬間、白鬼の体を植物の蔓がつらぬいた。
「うぐっ…」
さらに、蔓は体内で暴れまわり白鬼の体を弄ぶ
メキメキ、ボキッ
「う゛っ」
骨が何本も折れ、白鬼は上空にぶらんとした状態となった
そして、一本の蔓が眼球めがけて襲いかかってきた。
「や、らせるかあっ!」
愛が素手で蔓を引きちぎろうとするが、蔓は固く千切れない
愛はバシッと弾き飛ばされてしまった。
どしんと尻餅をつく、その際に足を挫いてしまったらしく
立ち上がることができない。
そんな愛を狙おうと蔓が襲いかかってくる。
「博麗の力、侮らないで!」
霊夢が札を投げつけると蔓は萎み、やがて枯れていった。
やっと解放された白鬼は、地面に叩きつけられた。
「はやく処置しないと…」
麗香は白鬼を担ぐと、神社の中へ入っていった。
ズキン
ふと麗香を頭痛が襲う
「…!!」
脳内に流れたのは、自分が白鬼の首を絞め
嘲笑っている光景だった。
そして、突然「人が裏切られたときの絶望した顔」が見たい
という押さえきれないほどの衝動が起きた。
麗香は、白鬼を座らせると首もとめがけて手を伸ばし、
強い力で締め出した。
「博麗…?な、にを………」
首を絞めているときの麗香は、嗤っていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――
さあて!もりあがってまいりました!
152:べに :

2015/12/04 (Fri) 21:33:34

展開をかくこの瞬間が、私は一番しゅき♡
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 【逃さないで】

白鬼は麗香を蹴り飛ばすと、その辺にあった包帯を
適当に巻いて戦闘態勢を取る
「博麗…お前!!」
麗香が立ち上がろうとするが、白鬼は麗香を押さえつけた
激しく抵抗する麗香だが、まぁ、その腹筋割れてる白鬼の力の方が強く
逃れることができない。
「え…?白…鬼…?なにやってるの…?」
そこに愛が来て、空気が最悪になってしまった
愛は、白鬼を疑うように見つめている
「愛…?ちょうどよかった…はやく博麗を…」
白鬼がそう言いかけた途端、騒ぎを聞いて全員が集まってきた
麗香を押さえつけている白鬼をみると、全員白鬼へ疑いの目を向けた
「お前…なにしてるんだよ?」
べにが近付くと、白鬼は鎌を掴みべにを切りつけた
そんな白鬼は、よりいっそう疑いの目を向けられ、取り押さえられた
「あたしは悪くない…」
霊夢は白鬼を縄で縛り上げるが、白鬼は俯いたまま何かを呟いているだけだ
そんな白鬼に嫌気がさしたのか、美衣はスコップで白鬼の頭を殴った。
「いいかげんにして白鬼…どうして博麗の神をやろうとした?」
美衣に問い詰められても、白鬼は黙ったままだ。
「…さい」
ようやく白鬼が口を開いた。
が、小さすぎて何を言ったのかがわからない。
「…うるさい!お前らに、あたしの何がわかるんだ!友達ごっこみたいな奴らに!あたしの、なにが!なにが分かるってんだ!!」
白鬼は博麗神社を飛び出してしまった。

裏切り路地

「…コこハ?」
誰もいない路地に少女は一人寂しくいた。
ゆらゆらと心の中でゆれる復讐心
そう、復讐してやるんだ
コノセカイニ、彼奴に
少女は黒いドレスを身に纏うと、どこかへ去っていった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
勘の良い人はくそみたいにわかる今回の小説
153:べに :

2015/12/06 (Sun) 19:21:22

メリバ好き腐女子とはわたしのことだ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
どっか

「あはは!ふーあはひははひはははははふ!」
神峰が狂ったかのように大爆笑している。
希裏はそんな神峰を突き飛ばした。
「あーはは…おっかしい…あいつらの絆ってあんなにも
 簡単に崩れちゃうんだぁ…♪」
神峰はにやにやしながら辺りいったいに化け物のような花を
咲かせると、その花を地中へ埋めた。
その上を通りかかった人間が、蔓によって串刺しにされた。
「あ~そろそろあの子に出てもらいますか☆」
神峰が指をぱちんと鳴らすと、クロが現れる。
クロはキョロキョロとあたりを見回しており、状況の把握ができていないようだ。
「そぉれ♪」
神峰は、クロを花にのせると博麗神社へむかわせた。

深淵

「あり?ここは…」
先程まで博麗神社にいたべには
博麗神社ではない場所におり、あたりは暗闇でなにも見えない
「このくらいの空間なら…」
べにはお得意の鋏で空間を斬るが、切っても切っても闇は晴れない
しばらくすると、遠くから何者かが歩いてくるのが見える
鋏を構えつつ、その人物が来るのをじっと待つ。
その正体は
「はえ…?す、諏訪子…?」
諏訪子だ。
試しに触ってみるが、明らかに諏訪子の肌の感触だ。
「…」
ザクッ
試しに斬ってみるが、明らかに諏訪子を斬ったときの感触だ。
「…どういう…ことだよ」
諏訪子が倒れると、今度は早苗が歩いてくる。
ザッ
斬った。
なんのためらいもなく、早苗を斬った。
「べにさ…ん…どう、して……?」
早苗が倒れると、今度は神奈子が歩いてくる。
斬る、切り刻む
声が聞こえるが気にしない、ただただ斬り続ける。
神奈子が倒れると、今度は霊夢、魔理紗…仲間たちが歩いてくる。
「ああっ!もうっ!」
怒りに任せて大鋏を投げる
鋏は回転しながら霊夢たちを斬っていく。
「なんで、なんで、なんで俺がこんな目に!!」
べにがガックリと座り込むと、四人歩いてくる。
その姿は大切な仲間たち、数少ない仲間。
「もういい…もういいよ…いっそのこと俺を殺して…」
目の前の仲間はにやにやと笑いながらべにのそばにある大きな鋏を指差す
べには鋏を掴むと、自分の首を切断した

博麗神社

「おいべに!起きろ!」
魔理紗がぺしぺしと寝ている…いや気絶しているべにを叩く
が、べには一向に目を覚まさない。
「魔理紗、代わってみ」
ハルが魔理紗と交代することになった。
ドスッドスッドスッ
どういうわけか、ハルはべにの体に鋏を突き刺し始める。
が、誰も止めない。鬼か、鬼なのか。
『おいで…もう誰も貴方を必要としてないわ…』
空から声が響きわたり、その声に反応するかのようにべには目を覚ました。
「あ、アネロ?」
べにがどこかへ歩いていくのを見ると、華緋は追いかけていった。
「あたしは、白鬼を探してくる!」
美衣もどこかへいってしまった。
霊夢はため息をつくと、班分けをすることにした
神峰&希裏の捜索をA班
白鬼&べにの捜索をB班
と分けることにした。
「さ、班分けしましょうか…」
霊夢たちは班分けを考え始めることとなった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
べっべつに、べにさんを酷い目にあわせたかったわけなんだからね!
154:べに :

2015/12/22 (Tue) 21:49:13

んー来年には終わらせたいとこ
――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【絶望的状況】

神峰は血と残骸で埋め尽くされた人里を歩いていた。
「あの子がうまくやってくれると嬉しいですが…」
時折独り言を呟きながら歩き続けている
そこへ現れたのは、
「あ…」
霊夢、麗香、刹那、オワタ、希彦だった。
神峰が何かを言いかけた瞬間一斉に攻撃を開始した。
いまの神峰に力があったとしても神峰は一人だけ、
神峰は意図も容易く吹き飛ばされた。
「ゴホッ…酷いじゃ、ないです…ガハッ!!」
容赦なく攻撃を続ける四人、誰も、何も言わない。
「ハァ……ハァ…も、やめ…うぐっ!!」
神峰が泣くが、攻撃をとめないどころか、エスカレートしていく
とうとう、神峰は起き上がるほどの体力すらなくなった。
「さ、連れて帰るわよ」
霊夢が縄を取り出して、神峰を縛ろうと手を伸ばす。
が、何者かに邪魔されてしまった。
その正体は、希彦であった。
「は?希彦…?」
霊夢が希彦の方へ振り向いた時には、希彦は変わり果てた姿となっていた
希彦の背からは謎の青い花が咲き誇っており、
その花の中央には、ぎょろぎょろとした赤い目玉がついていた。
「魔界植物、闇竜胆…花言葉は『苦しんでいる貴方が好き』…」
突然神峰が口を開いたかと思うと、彼女はボロボロだというのに
勢いよく跳びはね、希彦へ近づいた。
「彼女は闇竜胆に呑まれた、闇に呑まれた者は、闇へ堕ちる…つまり私の…いや、神峰様の計画通りって訳さ!」
神峰はニヤリと笑うと、霊夢に回し蹴りを喰らわせ、勢いよく跳びはねると、オワタの頭部へ手を伸ばした。
「よっと危ない危ない」
オワタは死角からの攻撃だというのに、意図も容易くかわした。
「俺達を舐めるなっての…」
神峰が若干怯んだ隙に刹那は神峰を殴り、気絶させた。
それと同時に、希彦から生えた青い花は断末魔をあげて萎んでいった。
「なるほど、神峰が気絶すれば、大抵の花は萎むみたいね」
麗香は神峰を縄で縛り上げると、そのまま抱えて博麗神社へ向かった。

裏切り路地

「アネロ…ここに、いるんだろ…?」
虚ろな目をしたべにが暗闇へ話しかける。
べにの声に反応するように暗闇がゆらゆらと揺れ、中から黒いドレスを纏った女性が現れた。
「えぇ…あたしはここにいるわ…」
女性は妖艶な笑みを浮かべると、そっとべにを抱き寄せた。
べにはゆっくりと女性を抱き締める、このリア充め。
「あたしだけは味方…あとは全て敵、敵よ…」
女性がそう言うと、べにはわかった、と言うように頷いた。
そこへ華緋、ハル、零夜が到着し、三人とも近くの岩陰に隠れた。
華緋は狭さに苛つきを感じ、ハルは目の前にいる二人に苛つき、零夜は巻き込まれたことに苛ついていた。
「狭い…」
「あいつリア充だったのかよ…」
「なんで巻き込まれたんですか僕」

次回、現在の戦友、過去の戦友
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私のついったを見てた人ならわかるはず
まだまだ独戦慄は始まったばかりだ!
155:べに :

2015/12/26 (Sat) 18:30:38

おいてけぼり
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 【現在の戦友、過去の戦友】

「…ムカついた、あの二人殺す」
ハルの堪忍袋の尾が切れ、手には鋏を構えている。
零夜はそれに気付いたが、時すでに遅し、ハルは鋏を二人めがけて投擲した。
「…ふん」
しかしその鋏は女性に当たることはなく、くだけ散った。
「なんだと…?」
女性が、隠れていた三人のもとへ近寄ると岩はくだけ、三人は女性てご対面状態となった。
華緋は目が死んでおり、絶望していた。
ハルは笑ってはいるものの、目は笑っていない。
零夜は死を悟り、目を硬く閉じていた。
「アー、ハハッ…どうも」
ハルが女性に挨拶をすると、女性はにっこりと微笑み
三人を蹴り飛ばした。
「貴方たち、何のようかしら…?」
三人は体制を戻すと、一斉に弾幕を放ち攻撃を仕掛けた。
しかし、女性はにっこりと微笑んだまま動かない。
「貴方たちは私に傷ひとつつけることはできない…」
女性がそう呟くと、一瞬べにの目が赤く光った。
すると、弾幕は女性をすり抜けて遠くの木に当たった。
「どういうことよこれ…」
華緋が一旦考えようとした瞬間、べにが動いた。
べには何も言わずに、華緋へ鋏を投げた。
「なっ…!?」
運良く避けることができたが、右腕に掠り傷がついてしまった。
「華緋さん!」
零夜が華緋のもとへ駆け寄ろうとすると、女性は零夜の腹部へ蹴りを入れそれを阻んだ。
零夜は数メートル先の岩にぶつかり、頭部から血を流しながら気絶した。
女性がふっと笑った隙にハルは大量の鋏を投擲する。
「だからそんなものは効かな…!?」
べにの視界に赤が飛び散った。
赤、綺麗な赤、鮮血の色。
それは、べにの顔へ付着し、異臭を放った。
「お前の能力は嘘を真実にする…だが、信じられなければ真実にはならない…そうだろう?」
ハルがどや顔を決めると、女性は倒れた。
「ガハッ…べ…に…助け…」
グシャッ
女性がそこまで言ったところで、べには女性の頭を踏み砕いた。
その目は、どこまでも赤く狂気を感じる目だった。
「ピーチクパーチクうるせぇんだよゴミクズが…」
零夜は目を覚ますと、目の前に広がる惨状を目にしうわー…と呟く
華緋のべにの見る目も、哀れみの目であった。
「…帰ろっか」
しばらくして、べにが笑いながら振り返った。
先程までの目とは違い、とても青く優しい目をしていた。
「なあべに、あいつは何者なんだ?」
ハルが尋ねると、べには顔を曇らせた。
しかし、すぐにニッと笑い、鋏をしまった。
「ただの戦友…昔のな」


博麗神社

「神峰白状なさい、どうしてこんなことを…?」
博麗神社では、神峰が縛られており麗香が尋問をしていた。
「どうして?決まってるじゃないですか…貴方たちに復讐するためですよ
あのあと、私一人だったんですよ…?私を置いていくなんて酷いじゃないですか…
みなさんったら私一人置いて先にいなくなっちゃうんですよ?ひどくありません?」
全員首をかしげる、そんなことがあったとでもいうのか
あのあととは、何のあとなのだろうか
そんなことに頭を抱えていた。
「私は許さない…貴方たちを…許すことはできないっ!」
突然、神峰の背中から真っ黒な霧が翼のように現れた。
「もう、一人は嫌です…」
神峰は縄を引きちぎると、どこかへ行ってしまった。
その直後、悲鳴が響き渡り全員が外へ出るとそこにあったのは
大きな花の化物だった。
その化物は、人や、周囲にある建物やらを取り込むと一回りも二回りも巨大になっていく。
『えー、えー…幻想郷の住人共に告ぐ、私はこれより幻想郷を破壊しようと思う、
止めたければ私を倒してみなさい、繰り返す、私はこれより…』
幻想郷に神峰の声が響き渡った。

Tobecontinue…

フラグ回収【本当の独戦慄】、【べにの戦友】

――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は今までの話と少しかわった進みかたをします
そこのところヨロシクです( ´∀`)/~~←←←←←
156:べに :

2015/12/28 (Mon) 23:41:35

バカ!あほ!お前の前世ヨーロピアン!
――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【血と涙】

白鬼を探しに、愛は一人森の奥深くまで来ていた。
無論人はおらず、強い妖怪がうじゃうじゃ沸いていた。
妖怪たちを蹴散らし、妖怪の血液を赤い絨毯のように広げる。
「…お前たちを、許すわけにはいかないな」
愛がそう呟くと、周囲にいた妖怪たちは吹き飛んだ。
一瞬の出来事で、状況の把握に時間がかかった。
次の瞬間には、多くの妖怪が愛に貫かれており
愛の目からはビームじゃなくて、血のような涙が流れていた。
「【冥符】常世からの誘い…」
スペルを発動させたかと思うと、妖怪たちは破裂した。
「せいぜいあがき苦しむがよい、貴様らにはお似合いだ」
冷たく見放す愛の表情は、恐ろしいほど笑顔であった。
その様子を、影から除くものが二人ほどいた。
「あーこれヤバくね?」
「うわあヤバーイヤバヤバーイ…あれ?」
その正体は、砕夢としょぼんであった。
なぜこの二人なのだろうか、正直不安しかない。
「「てか、誰?」」


一方その頃腹筋割れてる白鬼ちゃんはというと
「地の文…というか作者殺す、そこはかとなく殺す」

一人で、誰もいない人里を歩いていた。
回りからひそひそと陰口を言われているような気がするが気にしない
「はぁ…弱いところは誰にも見せたくないんだけどなあ」
そこら辺にあった椅子に腰かけると、ひっそりと涙を流した。
その滴は、乾いた地面に静かに零れ落ちた。
「ん?」
白鬼は、遠くに人影を発見した。
白い帽子に小さな背、手には掃除道具が握られている。
間違いない、あれは―――――。
ダッと駆け出したと同時に、誰かとぶつかった。
「いててて…あれ?白鬼?どうしたの?」
正体は、まさかのエルだった。
白鬼は突然今までの出来事を思いだし、泣き出してしまった。
珍しく声をあげながら、ただひたすらになき続けた。
エルは、白鬼を安心させるように背中を撫でた。
筋肉だるまを幼女が撫でると言うすごい絵面ではあったが
白鬼を落ち着かせるには、ちょうどよかった。
―――――――――――――――――――――――――――――
筋肉だるまの突然のデレ期
砕夢くんとしょぼんちゃん(のはず…)
こんなキャラでいいんですかねぇ…

今回の回収フラグ
なし
157:べに :

2015/12/31 (Thu) 20:01:00

泣きそう
―――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【常世の使者】

「あ、あなた誰ですか!あ、怪しい人ですね…」
しょぼんが砕夢に何か叫ぶが、声が小さいため上手く聞き取れない。
それどころか砕夢は話を聞かずに手元にある悪戯帳ばかり見ていた。
「は、話を聞いてください…!!」
しょぼんが叫ぶが、まだ聞き取れないようだ。
そんなことをしているうちに、二人の前に華の妖怪が現れた。
華の妖怪は、しょぼんに蔓を巻き付けると補食するためにと口をパックリと開く。
「ふん!叩きのめしてやる…くらえ!【小打】しょぼんバット!」
しょぼんはバットを振るが、なかなか当たらない。
そんなことをしているうちに、しょぼんは口の近くまで来ていた。
「よしっ!思い付いた…♪」
砕夢は、妖怪の口めがけて岩を放り込んだ。
もちろん能力を使ってだが
しょぼんは地面に叩きつけられる形で蔓から逃れることができた。
「くらえぇぇぇい!【小打】しょぼんバット!」
妖怪は避けるすべなく、バットにより粉砕された。
「あなたねぇ!助けるんだったらはやく助けてよ!!危なかったじゃん!」
しょぼんが砕夢に殴りかかろうとするが、しょぼんの拳は砕夢の体をすり抜けた。
砕夢がくすくすと笑いながら悪戯帳を開く。
その時だった。
「そこ、なにしてるのだ…?」
目から血を流した愛がふらふらしながら現れたのだ。
「我は常世の使者、阿弥陀…貴様らはなんというのだ…?」
二人は死の危機を感じたが、にへらっと笑いながら
「小某山しょぼん…人間さ」
「砕夢…幽霊さ」
某名探偵的な自己紹介をした。
愛は一度ふたりをぶっ飛ばした。
なぜか霊体にもダメージは及んだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
短い!!!!!!!!!
158:べに :

2016/01/11 (Mon) 23:28:40

あーデータがZAPされたー
―――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【はじめまして?】

「で、どうするのよ?神峰は逃げられたし…」
博麗神社には、先程のメンバーとべに捜索班が集まっていた。
これからどうするか、皆頭を抱えていた。
「…能力が厄介なんだろ?じゃあ能力を封じればいい話じゃあ…」
オワタがぱっと提案するが、能力を封じるには、能力かアイテムが必用になる。
アイテムは河童に頼まなければいけないので、妖怪の山に入ることになり
危険も伴うため、無理であろう。
しかし、能力となるとそんな能力を持ったものはここにはいなかった。
「だーもう!どうすりゃいいのよー!」
やけになった霊夢がバンッと机を叩くと、どこかからガタッという音がした。
衝撃でどこかの物が動いたのだろうか、いや違う。
麗香は巫女の勘をたよりに、物音のしたほうへ札を投げた。
「ぴゃん!」
という間抜けな悲鳴とともに、一人の妖怪が姿を現した。
「いっててー…なにするのさー…あっ!あたしアンナ・ドレッド!よろしくー!」
妖怪はアンナと名乗ると、パタパタと手を振った。
「誰よあんた…退治されたいの?」
霊夢が若干苛つきながら札を構えたが、アンナはにししと笑っている。
「にしし~アナライズ!」
アンナはそう叫ぶと、その場にいる全員をまじまじと見た。
「厄介な能力はっ!消しちゃおうね~♪【削除】-デリート-…ってうわあ!?」
突然アンナの顔が曇り、霊夢の後ろへ隠れた。
霊夢はここぞとばかりにアンナを殴り、気絶させる。
「こいつの能力は能力を削除する程度みたいね…使えそうだわ」
アンナが目を回しているうちに、作戦を練ることとなった。


裏側

「ナノ…ほんっとすまねぇな…フェムトの奴になんて言えば…」
希裏は腕を切りながらぶつぶつと呟いていた。
たまに腕が取れてしまうこともあったが、何にもない顔でぐりぐりと乱暴につけていた。
「さて、あたしはあたしでやらせてもらおっか…神峰の実力も気になるしな…」
フット笑うと、希裏は虚空へナイフを放ち
裏側の空間を消し去った。
「さあて、盛り上がってきたな…そろそろあいつらにあたしの方から出向いてやるとするかあ…」
希裏はぼそりと呟き、手に握ったナイフを砕いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
みじけぇwww
159:べに :

2016/01/14 (Thu) 22:15:51

しにたいは幸せになりたいの略ときいた←
――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄【いきるか死ぬか】

人里

「エル、すまねぇな…こんな恥ずかしいとこ見せちまって…」
ようやく落ち着いた白鬼が、ボソッと呟いた。
が、エルには聞こえていなかった。
「戻んねぇとだめだよなあ…」
白鬼はゆっくりと博麗神社へ向かった。
その後をちょこちょことエルも追いかけていく。
『いいな、心配してくれる仲間がいていいな…わたしは誰にも心配されないのに…いいな、いいな』
ふと一枚の花弁からそんな声が聞こえたような気がした。

血塗れの花畑

そこには大きな華が、とても美しく咲き誇っていた。
しかしキレイとは言い難く、周囲には血が飛び散っていた。
そこに、霊夢たちはいた。
何故か別行動していたメンバーも、何かに導かれたかのようにいた。
「ここに、神峰がいるのね…みんな、用意はいい?」
霊夢が全員の了承を得るために、全員の顔をみる。
何故か一人縛られているが、そこには触れない。
「いくわよ!」
霊夢が先頭となり、華へ突撃しようとする。
が、
「させねぇよ」
突如現れた希裏に蹴り飛ばされた。
「霊夢!」
麗香が霊夢に駆け寄ったすきに、希裏は裏側の世界を展開させた。
一部気付いた者もいたが、高速で迫り来る裏側の世界へと飲み込まれてしまった。
「んー!んー!」
縛られている一人を除いて

裏世界

「この世界において私は神に等しい…さあて、私を倒せるのかな?」
希裏が挑発的に笑うと、周囲に大量のナイフが現れた。
そのナイフは、霊夢たちへ襲いかかってきた。
「うおっ!あぶね!」
ハルがナイフをかわすが、少しかすってしまったようだ。
スパッという音とともにいろいろと斬れていく。
もちろん腕も斬れてしまった。
「んなっ!」
「みんな気を付けろ!このナイフ、ヤバイぞほげぇっ!」
何かに気が付いたべにが叫ぶと同時に、べにの体に10本くらいナイフが突き刺さった。
希裏が笑うと、再び大量のナイフが現れる。
「次から次にほんっとキリがない…」
希彦が異空間を展開させて回避しようとするが、何故か展開させることができない。
そんな希彦へ、数本のナイフが近づいてきていた。
「あっ…」
避けようにも避けにくく、希彦は咄嗟に目をつぶった。
が、痛みはなくナイフが地へ落ちた音がした。
「遅れてごめんなさい、みんな…」
希裏の前には結界をはった麗香が立っており、
すべてのナイフを弾いていた。
「ま、そうなるか…でもな、いきるか死ぬか…その二択あるうち、お前らは死しか選べない何故なら、言わなくてもいっか…」
希裏がうつむくと、再びナイフが現れる。
そして希裏が手を上げると、ナイフが放たれた。
その遠くに、愛は一人なにかを見ていた。
「目覚めなさい、貴方の力を借りたいの…」
愛が目をカッと見開くと、また阿弥陀籤のような血の涙が溢れた。
すると、一人の少女が目を開き寝ぼけながらきいた。
「あんた誰…?」
愛は、いや阿弥陀はふっと笑い
「私は阿弥陀、あの愛の最後の姿…」
と答えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
元気にヘイホイ!
回収フラグ
【阿弥陀の正体】
【裏側】
160:べに :

2016/02/14 (Sun) 11:50:54

息抜きにバレンタイン回
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 番外編【バレンタイン、それは一つの戦慄】

「バレンタインというものだそうですね、希裏さん」
「バレンタイン…リア充のための儀式か、悪くない」
二人はイチャイチャとしながらチョコを作り始める。
バタン
突然扉が乱雑に開かれたかと思うと、そこにはナノがいた。
「希裏希裏~♪ハッピーバレンタ【小符】小さな愛情」
ナノはチョコを弾幕にのせて希裏へ渡す、希裏は被弾したが、無傷だ。
「いや、なんでそうなる」
そうはいうが、希裏もナイフと共にチョコを渡した。
ナノの腕が吹き飛ばされると、あたりが血塗れになってしまった。
「助けてくれーい!」
遠くから走ってくるのは、恐らくべにだろうか。
後ろにはあの少女と、諏訪子が追いかけてきていた。
「べに…私のチョコを受け取って…♪」
「あんたさぁ!私とこいつどっちが好きなわけ!?どうでもいいけど浮気とか許さないよ!?」
二人は喧嘩をしながら走ってくる、恐らく勝敗はつかないであろう。
「つうわけだ、助けてくれっちクランチチョコレート☆」
しかしこのオカ…ゲフンゲフン、男、ノリノリである。
と、そこへ駆けつけてきたのは、バレンタインチョコ=合法的なタダ飯という
あながち間違ってはいない概念をもった霊夢と、そしてまさかのレオナだった。
「タダ飯ぃ~!」
二人はタッパーを持って突っ込んできたが、神峰はにっこりと笑って突き飛ばした。
霊夢は持ち前の勘で上手くかわしたが、レオナは地面に抱きつく形となった。
「行儀が悪いですよ、レオナ」
神峰はラスボス特有のちーとぱわーを使い、レオナの頭を握りつぶした。
あたりにまた血が飛び散る、某神話TRPGだと正気度チェックが必要であろう。

彼岸

彼岸はやはりいつもの如く小町がサボっており、四季映姫は怒りをこらえていた。
四季映姫が小町を起こそうと息を吸うと、白鬼が颯爽と現れた。
その手には、小さなハート型の箱がしっかりと握られている。
「その…閻魔様…私が言うのはおかしいが…バレンタインおめでとう…これは、花季様の分だ…」
そう言いながら、顔を赤らめる白鬼。
四季映姫は、驚きながらもチョコを受け取った。

黄昏の泉

アンナと水蓮は、泉の淵でなにやら話をしているようだ。
「水蓮様水蓮様っ!はいっアンナ特製のダークマターです!」
アンナは水蓮に叩き潰され、ミンチになり、丸められたあげく、遥か彼方へと飛んでいった。
やはりアンナはいつも通り。
「ぴゃあああああああん!」
―――――――――――――――――――――――――――――――――
ふざけました、すいません
161:べに :

2016/02/20 (Sat) 18:36:15

ハハハハハ( ´∀`)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 【決着】

「やっぱり…お前ら程度じゃ、なにも、できない…」
希裏がそう言い、俯くと大量のナイフが現れた。
先程までとは違い、かすっただけでも致命傷を負いそうな形状をしていた。
「じゃあな…」
そう呟いたと同時に、ナイフが放たれた。
「ぐぅっ…!?」
霊夢はもち前の運と勘をたよりに避けていたが
一つだけナイフがかすってしまった。
肉をえぐられるような痛み、ナイフのひやりとした感触。
感じたのは、それだけだった。
尋常じゃないほどの激痛に、霊夢の意識は朦朧としていた。
「霊夢!」
麗香が駆け寄るが、周りをナイフで囲まれてしまった。
「あっ…」
絶望的状況に、麗香のとるべき行動は結界を何重にして貼る。
これ以外思い付かなかった。
麗香は大量の結界を貼ると、霊夢の処置を始めた。
(出欠量が多い…止血できたとしても戦えるわけない…)
と、考えているうちに背後にはナイフを構えた希裏が立っていた。
「甘いんだよ、てめぇらは」
希裏がナイフを降り下ろした瞬間であった。
カキーン
一人の少女が動いたのは、
「いったでしょ…絶対に、叩きのめすからね!!」
しょぼんは希裏の意識が麗香に向いた時から、バットを構えていたのだ。
ナイフはバットにより折られてしまい、使い物にならない。
希裏が後退りをするが、何かに足を掴まれた。
「ちっ…!!」
正体は、なんとあのとき死んだはずのナノだった。
「こっちも終わりましたよ!」
希彦たちは飛んできたナイフをすべて折るか、壊すかしていた。
麗香は急いで処置を施すと、身動きのとれない希裏へむけて
「これでとどめよ、【麗符】咲き誇る赤い華…!!」
麗香の弾幕を希裏は耐えたが、まだ身動きはとれない
「一斉攻撃しかけるぞい!【終蹴】オワタキック!」
「了解しました!【希望】エスポワールロンド!」
「言われなくてもやるっての!【罠符】ブラフの上にも3兆年!」
たくさんのスペルカードが合わさり、殺傷能力がバグ並みの高さになった。
それをまともにくらえば、いくら強くても重症を負うはずだ。
「くっ…」
弾幕がすべて消えた頃には、希裏は重症を負っていた。
しかしまだ立てるらしく、ゆらゆらと立ち上がる。
そしてナイフを出そうと手を上に掲げた。
「そうはさせないわっ愛ちゃんきっく♪」
しかし、それは愛の蹴りにより阻止され希裏はばたりと倒れた。
「お前らの勝ちだよ…じゃ、最後に頼みたいことがある…あいつを止めてくれ」
希裏はそこまでいうと、自分ごと裏世界を消滅させた。
意識の戻った霊夢は、いつのまにか手の中に希裏のナイフがあることに気付く。
ナイフからは不思議な力を感じ、神聖なものであることがわかる。
「…みんな、急ぐわよ!」
霊夢がそういうと、全員花びらの隙間から花の中へ入っていった。
「僕を忘れるな~!」
「そーだそーだ!」
アンナとこがねはおいてけぼりにされていた。
かと思いきや、
「え、なにやってんの?」
「大丈夫ですか?」
クロと奏が遅れて参上し、四人で行動することになった。
脱ぼっちおめでと、うわ口が勝手に動いた。

こうして霊夢たちは、最上階を目指すのであった(続く。)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
時間というラスボスは滅びるがよい
162:べに :

2016/02/21 (Sun) 14:18:34

おおんあとすこし
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 【元凶】

最上階

「ようやく…来ま…した、か…」
最上階の中央にいる、神峰らしき影が振り向く
しかし、神峰の面影はあまりなく、別人のように見える。
髪の色はくすみ、髪の長さも腰まで伸びている。
服は全体的に黒く、長く大きなドレスを身に纏っていた。
「ふふふ…誰が、この異変の元凶…なんでしょうね…私にも、分からなくなってきました…」
声もロリボイス…ゲフンゲフン、幼さが消え、大人びた印象である。
「間違いなくアンタよ、神峰…」
霊夢は冷静さを保ち、ゆっくりと札を構える。
それに続き、他のものたちも戦闘体制へと入る。
「よし、数で押すわよ!【霊符】夢想封印!」
霊夢に続き、全員がスペルを発動させる。
しかし、神峰は回避しようともせず被弾した。
不思議に思いながらも、霊夢達は攻撃を続ける。
「はあっ…はあっ…間に合ったー!!」
ようやくこがね達がついた途端に、神峰はにやりと笑った。
「始動…災厄【クローバー・ノーレッジ】」
その瞬間、クロの目が虚ろになり霊夢達に襲い掛かる。
突然の出来事だったが、すぐさま攻撃をやめ回避することができた。
そして今度はクロへむけて弾幕を放つ。
「あーと、ひとつだけ…変に刺激するとあの子の脳内に植え付けた爆弾花が爆発して、あの子ごとドカンですよー…」
しまった、と霊夢が思った時にはもう遅く、爆発の予兆のジジジッという音がしていた。
「【冥符】みんなみんな生きている」
愛は一瞬で阿弥陀へバトンタッチすると、闇を出しクロを包み込んだ。
すると、闇の中で爆発音が聞こえてくるではないか
しかし闇が晴れると、そこにはきょとんとしたクロが座っていた。
「この闇は悪を払い聖へと導く…それだけじゃ」
阿弥陀はまた愛へとバトンタッチすると、愛はきらりんっと無駄に付け足した。
「…あーもう、ほんっとにうっざいなあ……!!」
神峰が口を開いたかと思うと、神峰の背から羽のようなものが生えてくる。
そして、その羽は鈴蘭のような形状へ変化すると殺傷能力のあまりない毒ガスを吐き出す。
いつのまにか床から蔓が伸び、神峰の体を持ち上げた。
「異変の元凶がわたし…いや、この神峰様だとぉ?ふざけやがって…てめぇらのせいだよ、何もかも…全て…!!」
神峰の感情を表すかのように、伸びてきた蔓がピシンッと床を叩く。
「おいおい…そりゃ一体どういうことだよ…」
刹那が避けながらぼそりと呟くと、神峰の動きがピタッと止まる。
一瞬動揺したかのようにも見えたが、次の瞬間にはまた蔓を操っていた。
「わからないならそれでいい…これでまた復讐の理由が増えたな…」
霊夢達は身構えると、ゆっくりと神峰を見つめた。
怒り、憎悪の表情の裏側に、孤独感と、悲しさがあるようにも見えた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
神峰さんご乱心
163:べに :

2016/02/22 (Mon) 23:41:26

おわれい
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方独戦慄 【最終決戦】

霊夢たちは神峰の蔓と、弾幕による攻撃に手も足も出なかった。
蔓をかわせば弾幕が、弾幕をかわせば蔓が邪魔をして攻撃するのにも時間がかかる。
「…あっはははははははは!平和ボケ脳じゃこのあたしには勝てないんだよ!【満点】はなまるろけっと☆」
神峰が高笑いをしたと同時に、弾幕がはなまるを描き出す。
弾幕は徐々に迫って来て、至近距離までくると爆発した。
「こうなったら!【霊符】夢想封印!」
霊夢は一か八か、弾幕にむけて夢想封印を放つ、弾幕を弾幕で相殺しようというのだ。
運良くその考えはあたり、弾幕をかき消し神峰へ当たる。
「…キヒヒッ♪そんな生半端な攻撃効かないよっ♪」
しかし、神峰には全く効いていないようだ。
そのときだ、一つの大鎌が神峰の首めがけて飛んできたのだ。
「…漆黒の鎌を持ちし死神…白鬼だ」
「や、厄介事は大体がわたしの仕業!エル!」
白鬼とエルが現れたのであった。
遅れてきたというのに二人はふざけていた。
その報いか、二人は蔓に当たってしまった。
「あんたらなにしにきたの…?」
華緋がぼそりと呟くと、白鬼の心にぐさりと傷がついた。
「こんなときにふざけて…恥ずかしくないんですかね?」
零夜にまで言われてしまい、さらに心が傷つく。
「いや、わりとガチ目にバカなの?アホなの?そして頭大丈夫?」
最後にハルの一言で、白鬼の心は打ち砕かれてしまった。
エルはあははと苦笑いしつつ、白鬼を慰めようと、背中を撫でた。
「おい、まず優先すべきはあっちでは?」
オワタは、無銘から言われはっとすると神峰に蹴りを入れた。
「くへっいったいなあ…でーもまだまだ…」
そこまでいうと、神峰が力をため始める。
大技を繰り出すつもりだろうか、かなり時間がかかりそうだ。
「ふんっ!遅い遅い!【速符】アッチェレランドレシーブ!」
こがねは加速しながら、スペルを発動させ神峰へ何度も攻撃をしかける。
しかし、神峰はまだ力をためている。何を考えているのだろうか。
怪しげに思ったこがねは後退りするが、蔓はこがねの腹部めがけて飛びかかる。
「うっげ~!!あっぶない!【削除】デリート!」
アンナは咄嗟の判断で、神峰の能力を削除した。
その瞬間、花や蔓はもちろん、床まで朽ち始めた。
神峰から感じられていた強力な気配も消え、神峰はその場にうずくまった。
「…これで、おわりよ…潔く敗けを認めなさい」
霊夢は神峰へ近寄ると、札を隠しつつ優しく言い聞かせた。
「えぇ…わたしも、もう疲れました…これは、殺めてしまった皆さんに…【誕生】枯れ木に咲く命の花」
スペルが発動したと同時に、神峰の体が徐々に冷たくなって行く。
突然のことに動揺したが、理由はすぐ分かった。
「そっか…あんたこれで、本当に最後なのね…」
神峰は微笑んだが、その笑みには悲しさが半分混じっているようだった。
「霊夢…」
麗香は霊夢に寄り添うと、静かに神峰を見つめた。
「さようなら…みなさん…また、あえたときも……一緒に…」
神峰はそこまでいうと、霊夢の手からナイフを奪い、自分の心臓へ突き刺した。
霊夢の驚愕と少しの悲しみの合わさった顔が、最後にみた顔だった。
しばらくすると、神峰の体は固くなり、それが彼女の死を表した。
「…あわれな子、おいて行かれたというのに、今度はおいて行くだなんて…」
突然金髪のげろ…少女が現れたかと思うと、神峰に小さな花を一輪供えた。
その花は勿忘草、確か花言葉は
『わたしをわすれないで』だったはずだ。
彼女はふっと微笑すると、霊夢たちのほうを見た。
「さて、これで彼女の舞台は終幕…わたしもそろそろ帰るとき…では皆さまAuf Wiedersehen wirwieder zu treffen!」
少女はそういうと、消えていってしまった。
「さ、帰ろうぜ?俺は疲れた」
待ちくたびれたかのようにべにはそそくさと帰っていった。
クロは苦笑いしながらも、ぺこりと頭を下げ紅魔館へ戻っていった。
そして、一人だけそのばに止まると神峰の死体の写真を一枚とり、去っていった。

―――――――――――――――――――
博麗神社

数ヶ月後
博麗神社は、いつもどおり客はおらずがらんとしており
そのかわりに魔理紗が縁側に腰かけていた。
「今日も平和ね…」
霊夢が茶をすすると、老人感があふれでた。
魔理紗は魔理紗でまた借りてきた本(ノットハンティング)を読んでいる。
そんなとき、誰かが階段を上がってくる音が聞こえた。
霊夢は目を輝かせながら表へ出ると、そこにいた人物をみて驚愕した。
そこにいたのは、
「人がきたというのになんですかその反応、酷くありません?」
神峰だったのだ。
霊夢はまだ驚きを隠せなかったが、ようやく落ち着きやさしく語りかけた。
「おかえり、神峰」
その声をきくと神峰も微笑み
「ただいま、霊夢さん」
と言うと、そのまま霊夢に抱きついた。

HAPPYEND:【おかえりなさい】
―――――――――――――――――――――――――――――――――
裏END:【繰り返される独戦慄】

裏ENDエ…
というのは置いときまして、終わりました。
年越しました。サボってました。
まあ、これで忘却水から離れられます

勿忘草について

データがぶっ飛び、パソコンが壊れたので時間がかかります
多分また一シリーズはさみます
次回作も今回に引き続きヤバくなりそうです←
では!Auf Wiedersehen wirwieder zu treffen!
164:べに :

2016/02/23 (Tue) 18:40:18

東方呪怪録 ぷろろーぐ

ドーンという爆音とともに、吹き飛ばされる一人の少女。
一人の少女が、急いで少女に駆け寄る。
「お姉さんっ…!!死なないで!いやあ!」
少女がポロポロと涙を流すと、横たわった少女が消えそうな声で、そっと語りかけた。
「あなただけは…、生きて…お願いよ…」
少女はそこまでいうと、静かに息を引き取った。
残された少女が泣き叫ぶその時だった。
あたりが急に暗くなり、闇が少女を包むと
少女の姿は消えてしまった。

「わたしは許さないわ…わたしを利用したあいつら…人間を」
これは、一人の少女の復讐劇。


―――――――――――――――――――――――――――――――――
新シリーズです
タイトルからわかると思いますがやはり
内容はヤバイです。
もっちろん参加者の募集はかけます。二話ぐらいから

HAPPYENDなんてなかった。いいね?
165:べに :

2016/02/23 (Tue) 19:49:40

やっぱりこの話の後にしよう(チキン)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方呪怪録 第壱話【博麗神社の来客】

博麗神社
やはり霊夢以外誰もおらずあいかわらず殺風景だ。
そんなとき、一人の少女が階段を駆け上がってきた。
客か、そう思い上機嫌で少女のもとへ駆け寄る。
「あっ!もしかして博麗神社の巫女さんですかあっ!?」
少女は目を輝かせながら霊夢に近寄ると、にっこりと笑い手を握った。
霊夢が目を丸くしている間に、少女は賽銭箱の前にたっていた。
「も、もしかしてお賽銭!?」
今度は霊夢が目を輝かせ、少女をまじまじと見つめた。
「え、え~っと…ほんの少しだけ」
チャリンという音を立て、小銭が賽銭箱の中へはいる。
音からして、5円玉程度だろうか霊夢は喜びと哀しみが混じった笑顔をする。
「あの、実はちょっと頼みたいことがあるんですが…」
少女がもじもじしながら、霊夢に耳打ちする。
「えっ?人探しぃ?そういうのは専門じゃないんだけど…」
霊夢がいかにも嫌そうな顔をすると、少女の顔は曇る。
どうやら、明らかに嫌ということが分かったらしい。
霊夢はうっと罪悪感を感じ、仕方ないと一言呟くと
「…わかったわ、どうせ異変もないでしょうしね」
少女はわあっと歓声をあげると、ありがとうございますと何度も手を握り、ぶんぶんと振る。
疲れた霊夢に気が付くと、少女は手を離しぺこりとお辞儀をした。
「わたし、マイナっていいます、よろしくお願いします!」
マイナは、にっこりと微笑むと霊夢の手を握り階段を駆け降りた。
そして博麗神社には、誰一人としていなくなった。
「あと少し、あと少しで…」
不気味な声が響いたが、誰も聞くことができなかった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
さてさて、参加者募集開始ですね
今回も前回と同じく挨拶するたびキャラが怪我しますので
ご注意を!頭ごろんとか腕をもぎもぎフルーツとか
166:べに :

2016/02/23 (Tue) 23:35:25

東方呪怪録 第弐話【見え隠れする悪意】

霊夢はマイナと、魔法の森を歩いていた。
いつもなら飛ぶだけだが、マイナは飛べないというので歩いているのだ。
「う~ん…あんたも飛べたらよかったのにね…」
霊夢がぼそりと呟くと、マイナは少ししゅんとした。
暫く歩いていると、キノコを取りに来ていた魔理紗に遭遇した。
「よっ霊夢!…と、誰だ?」
魔理紗はマイナの顔をじーっと見つめる。
「えっと、マイナです…よろしくお願いしますね」
礼儀正しくお辞儀をすると、マイナはふふっと微笑した。
魔理紗はマイナと握手を交わすと、キノコを袋のなかに乱暴につめた。
「ところで、なにしてんだ?」
数分後
「ふ~ん人探しか…わたしも手伝うぜ!」
魔理紗は事情を聞くと、マイナを箒に乗せた。
「あのぉ…魔理紗さん?なにを…」
マイナが嫌な予感を感じ取った瞬間、箒はハイスピードで魔法の森を駆け抜ける。
魔理紗はひゃあと笑顔だが、マイナは涙目になっていた。
「いやあああああ!」
箒は二人を乗せ、とある人物にぶつかりようやく止まった。
ぶつかられたかわいそうなその人物の正体は
「いってて…もう、危ないなあ…」
奏だ。
奏はぶつかった拍子に、色々な物を落としてしまっており
そのうちのいくつかには傷がついていた。
「す、すいません!今拾いますね!」
マイナはあわてて落ちた物を拾い上げ、奏へわたした。
「あ、ありがとう…?」
奏は少しぎこちない笑顔で、落ちた物を腕に抱えた。
そのなかに、霊夢の気になるものがひとつあった。
「これ、なによ?」
霊夢が引っ張り出したのは、黒いケープのようなものだ。
所々ほつれや傷があるが、上等なものだということがわかる。
「さあ?僕も拾っただけだし…あとで香霖堂に持っていってみようと思ってたんだけど…道に迷っちゃって…」
奏が苦笑いすると、霊夢はため息をつく。
「まったくもう…ってあら?」
霊夢は、遠くに誰かの影を見つけ目を凝らす。
それが誰かは、簡単にわかった。
「シアンね…」
シアンは霊夢たちに気が付くと、挨拶がわりだろうか
あの球体を飛ばしてきた。
が、しかし霊夢はいとも容易く球体を破壊した。
「久しぶり…だっけ?ってかあんた誰?」
「マイナ、です…」
シアンはマイナの前にずかずかと立つと、じっと見る。
きょとんと驚いた顔の裏に一瞬、何かを睨み付けるかのような黒い顔が見えると
シアンは後退りをした。
(ふーん、こいつ…)「ま、よろしく?…ところでさあなにしてんの?」
霊夢は、マイナの人探しを手伝っていることを伝えると、シアンはめんどくさそうな顔をした。
逃げようとするが、がっちりと肩を掴まれ逃げられない。
「手伝いなさい、ね?」
霊夢の黒い笑みに、シアンは力なく頷いた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
シアンちゃんとマイナは過去がちょっとだけにてたんで←←←←
167:べに :

2016/02/24 (Wed) 19:45:43

東方呪怪録 第参話【怨み?】

博麗神社

帰宅した麗香は霊夢の姿が見当たらないことに気が付き
境内内を探し回っていた。
「霊夢ー?どこー?」
麗香が途方に暮れていると、ふっと横を怨霊的な霊が通りすぎる。
あわてて退治しようとしたが、よく見るとそれは仮面をつけた害なき霊だった。
「…?」
麗香は首をかしげると、霊夢を探しに博麗神社を離れた。

香霖堂

「いらっしゃいませ…って、なんだ霊夢さんたちですか…用件はなんですか?」
香霖堂の中には、零夜が手伝っており霖之助の姿もあった。
霊夢は、奏の拾ってきたケープのようなものを取り出すと、ばんっと乱暴に机の上に乗せた。
霖之助がよく見ようとした瞬間、ケープのようなものは突然炎上した。
「なっ!?」
火が移ると危ないので急いで消火しようとするが、なぜか火は消えない。
「こんのっ…!!」
バシャッ
魔理紗が水をかけると、火は消えたがケープはぼろぼろになっていた。
「ねぇ、これにこもってた怨みっぽいオーラが消えたんだけど…」
シアンがそういうと全員ケープを見つめた。
怨みのようなオーラがなにかは分からないが、なにか禍々しいものが抜けた気がした。
「これじゃあ、ただのケープですね…」
マイナがケープを拾い上げ、ぎゅっと抱き締める。
どうやら、大切なものだったみたいだ。
全員違和感を覚えたが、あまり気にはしなかった。
「うーん…人手が多いとすぐ片付きそうだし、零夜いくわよ」
霊夢は零夜を捕まえると、香霖堂を出ようとする。
もちろん零夜は暴れて抵抗したが、魔理紗にそのへんに落ちていたロープで縛られてしまい、連れ出されてしまった。
奏は苦笑いしながら、その後を追いかけていく。
そしてシアンは、マイナをちらっと見ると霊夢たちの後を追った。
マイナは、シアンの後ろ姿を睨みながら、後を追いかけていった。

妖怪の山

妖怪の山には、いつもの如くべにが守矢神社へ向かっている最中…
かと思いきや、べにはただ突っ立っているだけだった。
「…」
いつにもなく真剣な顔をしており、鋏をぎゅっと握りしめた。
そして、目の前にある大木を切断した。
大木の下を通っていた絶が巻き込まれそうになったが、絶は大剣で大木を細切れにしたため、巻き込まれなかった。
「なにやってくれてんのさ?下敷きになるとこだったよ?」
それでも絶はにやにやと笑っており、べにを挑発的に見つめていた。
「お前には…関係ないだろ、俺だってお前を下敷きにする気はなかったし」
べにはぎろりと絶を睨むが、絶はやはりにやにやと笑っている。
そんな絶が気にくわなかったのか、べには思い切り鋏を投擲した。
「どういう原理でとんでんのさ、これ」
絶は鋏を大剣で受け止めると、べにへ弾き返した。
が、何故か鋏はそこまで飛ばなかった。
一瞬首をかしげたが、また鋏が飛ばされると今度は体を捻って回避した。
「まあ、どういう原理で飛んでるかはわからないけど、投げ方にコツがあるでしょ、それ」
絶は地面から鋏を引き抜くとそれっと試しに投げてみる。
重さもあり、鋏は勢いよく地面に突き刺さった。
「さてさて、そこのとこはどうなのかな?ってあれー…いないなあ」
絶が振り向いたときには、べにの姿はなく鋏もなかった。
「つまんな~い…でもいっか、今度会ったときに教えてもらえばいいし」
絶はにやりと笑うと、妖怪の山を登り始めた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
今回はグロさ控えめ、エグみ大量、胸糞100%でつ
168:べに :

2016/02/27 (Sat) 08:09:48

東方呪怪録 第肆話【人探しなんてなかった、いいね?】

魔法の森?

魔法の森のはずが、何故だろうかそんな気が全くしない
「うぅ…気味が悪い…」
「うわあっ!?虫ぃ!?」
「それにしても暗いわね…手を繋ぐわよ、離れないで」
霊夢達はぎゅっと手を繋いで歩くことにした。
しかし、これはこれで歩き辛い、その時奏の肩になにかが触れた。
「だ、誰!?」
奏が振り向くと、そこにいたのはしょぼんだった。
しょぼんは、自ら光を発することのできる雑魚妖怪をてに持っていた。
「いや、道を聞きたいだけなんだけど…」
それを聞いて、霊夢ははあとため息をつく。
「私たちも知らないわよ…こんな暗いんじゃ、なにも見えないし…」
霊夢はちらっとしょぼんの雑魚妖怪を見ると、悪そうな笑みをする。
しょぼんが、これはまずいと思い後退りしたがすぐに霊夢に捕まってしまった。
「なんでわたしがこんな…」
しょぼんはぶつぶついいながら、先頭を歩きながら道を照らしていた。
もう手を繋ぐ必要もないので、両手のあいた魔理紗もミニ八卦炉で道を照らしていた。
ぴとっ
今度は零夜の首筋に冷たいものがあたった。
「うひゃあ!?…もうシアンさん手が冷たいですよ、やめてください…」
零夜の後ろにいたと思われたシアンは、零夜の前にいた。
と、いうことは…
恐る恐る後ろを振り返ると、そこにいたのは
「驚いた?」
小傘ではなく、一人の少女だった。
少女の足は途中から消えていて、幽霊であることがわかる。
霊夢達も、異変に気が付き、振り返る。
「わたしは百合!さっ!募りに募った…?まっ!怨み、受けてみる?」
百合が手を挙げると、怨霊っぽい幽霊が大量に集まった。
霊夢は、怨霊か?と思い、札を投げると幽霊たちの画面がはげた。
どうやら、怨霊ごっこをしていた幽霊のようだ。
百合も幽霊が攻撃に適さないことを知らないようで、あれ、あれと混乱している。
「じゃ、取り敢えず退治ね」
霊夢は札を大量に投げると、なぜか大爆発がおこった。
「あいえー!?」
全員吹き飛ばされて、それぞれ違うところへ飛んでいってしまった。

人里

人里では、いつものごとく賑やかな空気が漂っていた。
ハルもそこらへんで買った団子を頬張っている。
「今日も平和だなあ」
ふと慧音がそんなことを呟く、確かに人里の者は皆笑顔だ。
そんなときだった。
空からマイナが吹き飛ばされてきたのだ。
なんか、某お舟ゲームのあの人のような体勢で
「っ!?誰かあー!空から女の子がああー!」
慧音が慌てて大声で叫ぶ、妙高…いや、マイナは物凄い勢いなので
受け止めた者も、骨が何本か折れそうだ。
「誰か…誰か…んー…じゃあハルでいい!あのシ〇ータを受け止めろ!」
「先生伏せ字の意味がない!でもやってみせましょうそうしましょう」
いつにもなくラリっている二人、それと意味のない伏せ字
多分これも、マイナの仕業。
「ほいっと」
ハルはよく訓練され(ていないがそういう都合にし)た動きで、マイナを受け止めた。
暫くして、マイナの意識が戻った。
「っ…!?きったねぇ手で触れんじゃれねぇ!」
マイナはすごく汚い言葉を使いながらすごく訓練され(ていないがそういう都合にし)た動きでハルから10mほど離れた。
訓練され(ていないがそういう都合にし)た者同士、睨み合っている。
「っ…!?きゃあああ!あれがない!」
突然マイナが動揺しだした、それもそのはず、あのケープだった布切れがないのだ。
ハルが懐を漁くると、そこには布切れが入っていた。
「と、捕られましたあ!強盗ですう!」
マイナはひしっと慧音に抱きつく、慧音は少し驚いていたがすぐに冷静になった。
「それは酷いな、ほら早く彼女に返せ」
なにが起こったというのか、慧音はマイナの味方をした。
ハルは動揺したが、すぐに近くにいたおっさんを見る
「おっさんさっきまで見てただろ!?どっちが悪い!?」
おっさんは少し考えて、じっとハルを睨む。
周囲の人間もなにも言わないが、ハルには分かった。
『おまえが悪い』という目をしていると。
「くそっ!」
ハルはその場から逃げ出した。
ハルがいなくなると、マイナはくすくす笑い出した。
「あ~愉快…また怨みが溜まった…♪」
マイナが指をならすと、人里に火が放たれた。
なにかを叫んでいるが聞こえない、マイナは人里を出ていった。
「あ、あれ返してもらってねぇや、殺してでも返してもらいてぇけど確かあいつ、死なないんだよなあ」
マイナはぶつぶついいながら、博麗神社へと向かった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
胸糞は続くよどこまでも
それとハルさん色々すいませんね…m(_ _)m
169:べに :

2016/03/05 (Sat) 21:46:58

東方呪怪録 第六話【殺す快感】

守矢神社

守矢神社では、何故かべにが暴れていた。
「どうしてあなたが…!?」
早苗が訪ねるが、べにの鋏により吹き飛ばされる。
神奈子は早苗に駆け寄り、処置を施そうとするがべにがそれを阻む。
「あー…あの妖精が最悪な形で思い出させてくれたんだよ…殺す快感をなぁ!」
そんな時、どこかへでかけていた諏訪子が帰ってきたのだ。
早苗が何かを叫ぶ前に、べには諏訪子を鋏で切った。
それは一瞬の出来事だった。
諏訪子がばたりと倒れる、しかし流石は神まだまだ生きている。
「そうそう、まだくたばっちゃねぇよなあ?」
それを狙ったかのように、倒れこんだ諏訪子の前にたつべに。
その手には鋏が握られている。
「な、なんであんたが!?」
まだ状況が理解できない諏訪子は目を回している。
神奈子が諏訪子のもとに走ってくる、神奈子は御柱をべにへ飛ばした。
しかし、御柱は何故か鋏により砕かれた。
驚いたことで、神奈子の動きが鈍くなる、べにはそこを狙い鋏を投擲する。
「キッシェッシェーッ☆これでトドメだオラァッ!死にさらせ雑魚共ぉ!」
べには大きな鋏を何本も出すと、上空から守矢神社に突き落とした。

博麗神社

霊夢は運良く(?)博麗神社へ飛ばされてきた。
どうやら腰を打ち付けたみたいで腰の辺りがずきずき痛む。
「うー痛い…運は少しはいいはずなんだけどな…」
腰を押さえながら、湿布を張りにと中へはいる。
「あれー?母さんまだ帰ってないのね…はあ、貼りにくいんだけどなあ」
愚痴をこぼしながらも、霊夢は湿布を貼った。
湿布のおかげで、大分痛みは引いたが暫く神社で休むことにした。
「博麗の巫女は今ダウンしてる…?そうか、なら…」
ふと少女の声がしたかと思うと、霊夢は突然ぱたりと倒れてしまった。
その時、博麗神社境内にいたありとあらゆる生命が息絶えた。

回収フラグ【殺す快感】、【全生命の絶命】
―――――――――――――――――――――――――――――――
やばい(小並感)
170:べに :

2016/03/19 (Sat) 16:07:28

東方呪怪録 第漆話【異変解決のターン】

博麗神社
麗香は、倒れこんだ霊夢をゆすっており
その隣には霊夢と行動してたメンバー(マイナ除く)もいた。
「霊夢!」
暫くすると、霊夢はゆっくりと目を覚ました。
「んぁ…?母さん?どうしたの…?」
霊夢は眠い目を擦りながら麗香に問いかける。
そんな霊夢に麗香は思わず抱き締めた。
突然のことに霊夢は目を丸くしたが、そっと抱き返した。
しかし、そんな感動はぶち壊されることになった。
「霊夢さあ~ん!遊びに来ましたよお~!…なんつって」
神峰が変なポーズで神社へ突入してきたのだ。
被害が出る前に、麗香は札を使って神峰の動きを止めた。
「えーっとですねー…霧の湖がおかしいのと…はい、なんか火山ができてましたね!」
「は?火山?どこにできてるのよ」
霊夢は神峰に聞き返したが、神峰はひみちゅーっと言い教えない
全員うーんと考えて、一つの答えがでた。
「異変…ね」
霊夢の言葉に、全員頷いた。
異変なら、解決しにいかなければならない。
霊夢は準備を整えると、異変解決に向かった。
「霊夢さんっ!助けてくださいっ!」
はずだったが、半泣きのマイナが現れたのだ。
マイナの手にケープはなく、服はぼろぼろで某船ゲームでいう中破していた。
「なにがあったの!?」
霊夢がマイナの肩を掴むと、マイナの口から意外な言葉が出てきた。
「えーっと…九牙島ハルって人に、ケープを取られて…そこから戦闘になってしまいまして…私は戦えないのでそのまま…」
マイナはぐすんと言うと、俯いた。
一瞬違和感を感じたが、その違和感はすぐに消え去った。
「そう…それは大変だったわね…見つけたら取り返すわよ」
霊夢はそういうと、マイナをつれて異変解決しに行ってしまった。

「…はぁ、頼まれたからには徹底してやるぜ…な、切華…」
「OKよマスター…何て言うとでも?」

異変は始まったばかり
―――――――――――――――――――――――――――――――――
久々に
171:べに :

2016/04/20 (Wed) 21:47:11

東方呪界録 第捌話 【火山】

「火山の上って、こうなってるのね」
だいぶ活動が収まったのか、もう火山灰も少なくなってきた。
しかし、危険であることは変わらない。
「あ、この火山噴火してもそこまでないみたいですよ」
突然マイナがそう言い出した。
確かに火山は傾斜で、盛り上がっているわけではない。
「よし…じゃあ調査を…」
と、霊夢がいいかけたときだった。
突然どこからか、鉱石のカケラが刃のようになり襲いかかってきたのだ。
「立ち入り禁止だよーっ!ここはマリナのなんだからね!」
マリナと名乗る少女は、あっかんべをして道を阻む。
「邪魔するなら退治するまでよ」
霊夢は札を構えると、針と共に投げつけた。
マリナも負けじと、鉱石のカケラを飛ばす、どうやらマリナは鉱石魔法を使うらしい。
両者の攻撃が衝突し合い、爆発した。
「まあとりあえず、どけ」
そこへ突然現れたべにが、マリナを火口へと叩き落とした。
マリナは抵抗する間もなく、火口へと落ち消えていった。
「…どういうつもり?」
シアンが問うが、答えはない。
べにはぎろりと睨み付けると、どこかへいってしまった




短い!
172:べに :

2016/04/25 (Mon) 21:09:00

東方呪怪録 第苦話【マイナの本性】

「ほんと、なにがしたいかわからないわ…」
霊夢は愚痴をいいながら、魔法の森上空を飛んでいた。
どうやら、先程のべにの奇行が腑に落ちないらしい。
暫くして霊夢はあることに気がついた。
先程までいたはずのマイナがいないのだ。
「…全くもう、妖怪に食われでもしたら冗談じゃないわ」
霊夢たちは魔法の森へ急降下することにした。

「まーったくもう…あなたのやり方はいまいち分かりにくいんですよーっ…!!」
マイナは魔法の森の奥深くで、べにを怒鳴り付けていた。
しかしべにの謎のポーカーフェイスは崩れないまま。
それがマイナをさらに苛つかせた。
「てめぇなあっ!いい加減にそのポーカーフェイス解きやがれ!ブチ殺してやろうかあっ!?」
突然マイナが、いつものマイナとは思えないほどの大声でべにを怒鳴り付ける。
べにはにやっと笑うと、マイナの頭を掴んで木に押しやった。
「それがてめぇの本性かあ…いいじゃねぇか、気に入った…」
マイナは「は?」と言いたげな顔をすると、少しだけ顔を赤らめる。
べにはにやにやとマイナに近寄ると、髪をわしゃわしゃと乱した。
「俺には好きなやつ…いや、愛してるやつが二人…いた、お前が俺に好意を抱いてるなら、やめとけよ
俺に関わったやつは、全員死ぬからな」
マイナは乱れた髪を直すと、ぎろりとべにを睨み付ける。
相変わらずポーカーフェイスを崩そうとしないべに。
マイナの苛つきは、収まらないばかり。



短いし意味不明
173:べに :

2016/04/26 (Tue) 20:12:57

過疎ってるねぇ…
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方呪怪録 第拾話【限りなく近い】

霊夢たちは、地上に降りてマイナを見つけることができた。
先程と違い、マイナはにこにこと微笑んでいる。
「ごめんなさい、私がヘマしちゃって…」
軽く苦笑いを浮かべると、霊夢は仕方ないわね。とため息をつく。
シアンが少し睨み付けているのに気付くと、マイナはこそっと耳打ちした。
「いいのか?このままだと大切な仲間が消えちまうぜ?」
突然のことに目を丸くしたシアンだったが、さっと素早く身構えた。
「アンタやっぱり…!!」
シアンを小馬鹿にするかのようににやにやと笑うマイナだったが
突然張り付いたような笑顔に逆戻りした。
「どうかしましたか?そんな怖い顔しちゃって…」
シアンはようやく違和感に気がついた。
この張り付いたような笑顔は、偽りでできていたのだ。
しばらくの間、違和感を感じなかったせいで忘れていた。
「さ、いくわよ」
しかし霊夢が先を急ごうとしたため、問い詰めることができなくなってしまった。
シアンは、よりいっそうマイナから目を離すことができなくなってしまった。
その時だ、突然あの時見た怨霊のような霊が現れたのだ。
「さあ!募りに募った…?ま、いーや!怨みを受けてみる?」
またあの時のように百合が現れ、ぱたぱたと手を振った。
「…怨霊化してもおかしくないのに…なんであんたは幽霊のままなの?」
しょぼんが尋ねるが、答えはない。
というよりも、彼女自身知らないようだ。
「構ってる暇はないわ、霊符「夢想封印」」
霊夢は、スペルカードを発動させた。
幽霊に当てても、また爆発がおきるだけ、そう考えた霊夢は
時間短縮かつ退治もできる方法を選ぶことにした。
「さあ、急ぐわよ…あら?」
麗香は、近くに落ちていた札を手に取った。
が、その札はすぐに燃えてしまった。
火傷はしなかったものの、怨みのような力を感じ取った。

「…ふぅ、今回の話も面白そう」
裏側の図書館でナノがぱたりと本を閉じる。
その途端、本はふわふわと浮いて、本棚に戻って行く。
いつもとなんら変わらない光景。
しかし、よく見ると違和感だらけであった。
いつもいるはずのフェムトがいない。
どこかへ出掛けているのではなく、いないのだ。
「なあ、ナノ」
「なあに希裏?」

「フェムトは、どこにいった?」




意味不明!
174:べに :

2016/04/29 (Fri) 15:50:24

マイナさん怖いよお

東方呪怪録 第拾壱話【地獄と化した霧の湖】

気がつくと、霧の湖上空を飛んでいた。
霧の湖は、静かな雰囲気を醸し出している。
しかし、いつもいるはずの妖精たちの姿が見当たらない。
「おかしいわね…」
麗香がぼそりと呟くと、突然魔理紗がカクンと意識を失い、落ちていく。
あわてて麗香が抱き抱えると、なにかに気がついた。
「なんか…息苦しくない?」
霊夢はハッとし、上空から落ちてくる鳥たちの中から一羽を捕まえると
隅から隅までよく観察する。
鳥たちは、口から泡を出しており、酸欠であることがわかる。
「エヘッごめんね~!酸素濃度薄くしちゃった☆」
突然黒木翼をもつ少女が現れたかと思うと、視界がぐわんと歪んだ。
少女はなにかを言っているようだが、なにも聞こえない。
「あたいはリーチェ・ディープだよ!よろしくね~!ま、あんたたちはここでおしまいだけど!」
リーチェが手を天高く掲げると、手に力を溜め始める。
「濃符「濃ゆすぎるジュースカクテル」!」
リーチェの周囲を大量の弾幕が囲うと、弾幕密度の高い、赤い鱗型の弾幕が放たれる。
安地があると分かっていてもとても避けにくい
「みなさんったらほーんとこういうの苦手ですよね…花符「100年間枯れない花」」
神峰がスペルを発動させると、全員の回りを花形の弾幕が囲み、相手の弾幕をかき消してゆく。
「これただの耐久スペカですからね…?急いでやっつけてください」
そう言うと神峰は、集中力を高め安地を見つけると、草でできた弓を構えた。
リーチェは弾幕を撃つのに夢中で、それに気がつくのに遅れた。
「…よしスペカ解錠、草符「エクストリームリーフアロー」」
神峰が新たにスペカを発動…いや、いわゆるボムを発動させると、リーチェは戦闘不能になり、服が中破した。
「痛い…うー逃げよ!」
リーチェが霧の湖から逃げると、薄くなっていた酸素濃度がもとにもどった。
「さ、進みましょ♪」
神峰が恐ろしいほどにっこりと笑うと、全員の顔がひきつる。
それが気にくわなかったらしい神峰はむっとすると、指で無理矢理笑顔を作らせる。
「ちょっとは笑ってくださいよ」
神峰はそう言うと、先頭に立ち再び飛び始めた。


短い!
175:べに :

2016/05/03 (Tue) 12:13:04

(´・ω・`)
東方呪怪録 第拾弐話【嘘つき】

霧の湖を抜けると、紅魔館が見えたがそれを無視してどこかへ飛んでいく神峰
そのあとを飛びながら追うが、神峰はなぜか止まらない。
もう妖怪の山の山頂付近だ、というところでようやく止まり、今度は急降下して行く。
「どうも」
「どーも」
神峰は絶を見かけたので、急降下しただけだった。ってかよく見えたな。
にこにこと笑いながら、絶に近寄る神峰。
距離がなくなった瞬間に、二人は同時に攻撃をしかけた。
しかし、二人の攻撃はあたることなく、二人の背後へ繰り出された。
空振ったのだろうか、いやそれは違った。
絶は神峰の背後にいたべにに、神峰は絶の背後にいた少女に向けて繰り出していた。
「絶さん、そっちお願いします」
「う~ん…了解」
神峰は少女へ向けて蔓を伸ばし、少女を拘束する。
しかし、少女は手をハサミのような形状にすると蔓を切り、神峰へ切りかかった。
「あっぶないですねぇ!でも、それくらいなら」
神峰は少女の手を蔓で拘束すると、マウントポジションをとる。
「ほんとなら殺してやっていいんですけど…やめておきます」
そういうと、そのまま少女を宙吊りにした。

「全く…しぶといなあ!」
絶は、べに相手に苦戦していた。
大剣と大鋏が、交差するばかりで、両者一歩も譲らない。
「そろそろか」
べにがそう呟くと、後を追ってきていた霊夢たちが降りてきた。
マイナはべにを一瞬睨み付けると、すぐにまた演技を始める。
「な、何事ですかっ!?」
それに続くように霊夢たちも、動揺し始めた。
しかし、絶はそれを無視して、べにへ不意討ちをしかけた。
「にぎゃっ!?」
べには変な声をあげると、大木へ飛んでいった。
ドシンという大きな音がすると、べにが頭をさすりながら起き上がる。
「お前らにひとつ教えといてやる…嘘をついてるやつがこのなかにいる」
それを聞いた途端、あたりがざわっとなる。
しかしマイナだけは冷静で、べにを睨み付けている。
「これは嘘じゃないからな…じゃ、いくぞ」
べには少女を回収すると、どこかへ言ってしまった。
176:べに :

2016/05/26 (Thu) 19:47:38

グロさ控えめだったけど、やっぱグロなしじゃ書けません!つーわけで
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方呪怪録 第拾惨話【動く血の怪物】

しばらく先頭にいた神峰は、たまにとんでくる雑魚妖怪を蹴散らしていた。
「あー楽しい」
ふとびちゃ、と頬に血がついたので神峰はそれを舐め取った。
おいしい。吸血鬼ではないが、そう感じた神峰は雑魚妖怪たちの体を引き千切りだした。
「か、神峰さん?」
マイナが気遣いの言葉をかけると、彼女はにっこりと微笑み。なんですかと問い掛ける。
神峰の手は血塗れになっており、たくさんの雑魚を蹴散らしたことが伺える。
しばらく神峰無双が続いたが、突然神峰の動きが止まった。
「…皆さん、離れていて…くださ、い…」
そう呟いたと同時に、神峰の体は異形へと変わっていく。
腕は折れ、時折聞こえるボキ、ボキという音が恐怖を煽る。
そして神峰の体を内側から、血が突き破った。
血は雨のごとく降り注ぎ、もはや肉塊となった神峰は地へと落ちていく。
なら、一回休みね――――――
もう妖精ではなくなった神峰だったが、ふとその言葉を思いだし微笑んだ。
「さっきから…うろちょろうろちょろなにしてんのよ」
突然異質な髪の色をした幼女…失敬、少女が現れると
少女は皆の衣服や手についた血を見て、不機嫌そうにためいきをついた。
「あたしはルイ、能力は体内の血を操る程度よ…ま、わたしの血だけだけど」
ルイはにやりと笑うと、口から血を吐き出す。
しばらくすると血は、ぐにゃぐにゃと形を変えて行き
ナイフのような形状になった。
「こうやれば体内にもわたしの血を流し込めるでしょう?」
血のナイフはその辺りを飛んでいた鳥にかすり、鳥の体内の血が内側から突き破った。
「すっごいグロテスクな能力だね」
絶がけらけらと笑うと、ルイは少し微笑んだ。
そしてまた血のナイフを大量に作り出すと、あたり一面に投げつけた。
「うー、避け辛いです…」
「なによこの子供…狂ってるわ」
ふとクロと華緋に向けて、ナイフが飛んできた。
避けようにもその先にナイフがあり、避けることはできない。
「いっそのこと!全員死んじゃえばいいのにね!」
ルイはけらけらと笑ったが、ズブッという音がすると、突然静かになった。
ゆっくりと後ろを振り返ると、そこにはハルがいた。
「遅れて参上!ウェーイ!」
ハルがどや顔をきめたが、誰一人として笑わない。
それどころか、武器を構えた。
「その布切れはマイナのものよ…返しなさい」
霊夢が手を差し出すと、ハルは不機嫌そうに布切れを渡した。
「霊夢さん…ありがとうございます」
マイナはふっと微笑すると、霊夢に近寄り――――――――――――――

まるで悪魔のような尾で、腹部を刺した。

「ほーんとに、ありがとうなっ」
マイナは布切れを羽織ると、背から翼が生え
悪魔のような尾が大きく変化した。

霊夢は、信じられないといいたげな顔をすると気絶した。



次回【裏切りと怨念の悪魔、マイナ】
―――――――――――――――――――――――――――――――――
おらあ!やーっと胸糞展開だあ!
ここからは容赦なく胸糞展開にしていきますよ←
177:べに :

2016/05/28 (Sat) 08:30:50

東方呪怪録 第拾肆話【怨念と裏切りの悪魔、マイナ】

「どういうこと…?」
いまだ状況を把握できていない麗香が声をあげる。
それを見たマイナは、はんっと鼻で笑った。
マイナがくるりと背を向けると、そこには悪魔の羽と、尻尾があった。
「俺はもともと悪魔だ、てめぇらはずーっと俺の手のひらにいたんだよ!」

許さない。麗香のそんな怨みが、マイナには見えていた。
「能力も…教えてやるかあ!」
マイナはぱちんと指を鳴らすと、マイナの手のひらに炎が現れた。
その炎は、あのケープについたあの炎のようにどす黒く、おぞましい。
「俺の能力は怨みを炎に換える程度だ、…あの嘘つき野郎にも協力してもらったっけな」
マイナはにやにやと笑うと、炎を麗香たちに向けて投げつけた。
炎はすんでのところで当たらなかったが、麗香たちの周りをぐるりと囲み
逃げ場をなくした。
飛ぼうにも、炎の勢いが強いため火傷するだろう。
「…なあにこの程度」
絶が大剣を振るうと、炎の一部がかき消される。
炎は怨みでできているとしても所詮は炎。
強い衝撃で掻き消えてしまうようだ。
「んあ…ま、ギャラリーがいてもいいか」
マイナは一旦炎を消すと、今度は空中に炎の檻を作り麗香たちを閉じ込めた。

マイナはすうっと息を吸うと、深く吐き出した。
「【死者蘇生】」
その瞬間地が揺れ出し、辺りにおぞましい気配がたちこめる。
しばらくするとバチバチという音と共に、暗闇が現れた。
いつのまにか炎の檻は消えており、全員戦闘態勢に入った。

「これでいいんだ、もう、終わりにしよう」

麗香たちがとるべき行動は…



A:マイナを撃破する

B:マイナを説得する

―――――――――――――――――――――――――――――――――
初の選択肢!
ここでバッドかノーマルかがきまります
ハッピー?なにそれ
178:べに :

2016/06/09 (Thu) 00:19:33

きょうはっ!パチュリーの日ですねっ!
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方呪怪録 【さようなら】
A、マイナを撃破する

「よし!マイナを止めるわよ!」
麗香がマイナを蹴り飛ばし、闇から遠ざけた。
闇はしだいに小さくなり、やがて消え去ってしまった。

「そんなっ…ね…え…さん…」
マイナは目から大粒の涙を溢すと、目を閉じた。
翼は大きく拡大していき、ふとマイナを闇が包む。
『この怨み晴らさでおくべきか…』
突然周囲が火の海になり、じりっと服の裾を焦がす。
動けば火傷、動かなければ焼死の二択。
選べるわけがないというわけでもないが、考えている暇もない。

「姉サんに…会いタい…」
マイナはそう呟くと、また火の海を拡大していく。
「たとえ幻想郷を焼き尽くしてでも…会いたいなあっ!」
火の海がまた拡大され、とうとう逃げ場はなくなってしまった。
「まー、炎に変わりはないわけじゃん?」
ハルが余裕余裕と言うように、炎を消そうとするがなかなか消えない。
消しても次々と炎が迫ってくるんじゃあ仕方ない。
でも、それなら?

「もっと強い力でかき消さないと、意味がないと思うのよね」
突然上空からアンナが舞い降りてきた。
アンナは帽子を深く被ると、モップを勢いよく振り回した。
モップの先端には微量の水が含まれており、モップが燃えることはまずなさそうだ。
「あたしの能力だってそうよ、強い力には、それ以上の力を使わないと消せないわ」
いつもより落ち着いているアンナに、麗香たちはぽかんと口を開けるだけであった。

「これで茶番はおわり、みんな家に帰ろう?」
炎が収まったと同時に、アンナはマイナの頭をモップで叩いた。
マイナの頭部からは真っ黒な血が流れ、それさえも怨みがこもっているようだ。
「霊夢さ…ううん、霊夢!」
アンナが叫ぶと、上空には大量の札を構えた霊夢が佇んでおり
勝ち誇った笑みを浮かべた。

「霊符「夢想封印」!」

マイナは血の涙を流しながら、弾幕により消えていった。

『姉さんごめんなさい…わたし、なにも…』
怨みの悪魔が最後に溢した星屑は、透き通るように綺麗であった。


これからまた、いつもとなんら変わらない日々が始まる。
霊夢たちには、そのことしか感じなかった。

ノーマルエンド【ごめんなさいねえさん】


おら、救いを信じてたら胸くそエンドだったときの苦しみがわかりましたか?
わかってくだされば幸いですわ
179:べに :

2016/06/22 (Wed) 00:05:28

雨は心を豊かにしてくれる、風は心を癒してくれる
血は心を満たしてくれる、肉は心を踊らせてくれる
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方呪怪録 【悪魔少女は気がつかない】

「やめなさい!そんなことしてもなにも…!」
「うるさいっ!私はただ、ただっ…!!姉さんに生き返ってほしいんだよっ!!」
マイナの目から血の涙が流れると、闇は深く、濃くなる。
ふと、闇の中に人影を見つけた。
人影は徐々に近づいてくるが、敵意は感じられない。
「レイナ…姉…さんっ…!」
マイナはぎゅっと、近づいてくる人影に抱きつくと涙を流す。
「ずっと…ずっと待ってましたっ!わたしには、姉さんがいないとダメなんですっ…!!」
そんなマイナを抱き返すと、レイナと呼ばれた少女はにっこりと笑い
戸惑いなく、尾でマイナの胸を突き刺した。
「え…?姉さん…?」
マイナはなすすべなく横たわった。
胸から血が大量に出ているうえに、肉を抉られており致命傷を負っていた。
マイナが最期にレイナへと伸ばした腕は、地に勢いよく叩きつけられ折れていった。
「忌々しい我が妹よ…醜いにもほどがある。そのような者が、私の妹を語るな」
レイナは冷酷にマイナの死体を見つめると、跡形もなく吹き飛ばした。
血の繋がった家族にこのようなことをして赦されるのだろうか?
愛故の行動なのか?それとも、もとから捨てるつもりだったのか?
どちらにしよ、麗香の気に障ることであることは変わらない。
麗香はキッとレイナを睨み付けると、猛スピードで飛び蹴りを食らわせた。
突然のことで、レイナは避ける間もなく吹き飛ばされた。
「おい人間、貴様らは何故憎しみに執着する?憎しみはなにも生まないてしっているというのに」
レイナの言葉が、シアンに突き刺さる。
以前、憎しみや恨みに執着していた彼女には、痛いほど理解できた。
「聞く耳なし、か…もういい、もう、これで終わらせよう。君達のつまらない考えは吐きだしそうだ」
レイナは手を天高く掲げると、空から大剣が降ってきた。
レイナの大剣ではなく、その大剣は異様な固さでレイナの片腕をもっていった。
皆が絶をチラリと見ると、絶は口笛を吹いて誤魔化している。
「いや~…なんでだろうね?能力?」
「ハ?なにいってんの?」
華緋の哀れむような視線が痛い。
「いや、大剣構えるじゃん?ないじゃん?空から降ってくるじゃん?」
「つまり、貴方もわからないんですね…」
零夜がため息混じりに苦笑いをすると、レイナの動きが確認された。
レイナは片腕以外にも、片翼を失っているようだ。
「不調…?そんなバカな…」
レイナが立ち尽くしている間に、しょぼんがバットを構え後ろにたっていた。
「ごちゃごちゃうるさあい!小打「しょぼんバット」!」
しょぼんのバットがレイナを吹き飛ばすと、レイナと麗香か、ご対面する。
麗香はレイナの顎めがけて蹴ると、レイナは倒れ体ごと消えていった。


「ん…?ここは?」
霊夢がようやく目を覚ましたときには、博麗神社で麗香の腕のなかにいた。
少し恥ずかしいが、母親の温もりは、やはり温かいものだ。
と思うと、すやと眠りについた。
「おやすみなさい、母さん…」


【バッドエンド】悪魔少女達の末路
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
くぅ疲、終わりました。
なんか愛ってムツカチイですね…
次のお話はかなりのんびりほのぼのだと思われますので
次回も見てくださいね~!じゃんけんポン!ウフフフフ♪
180:べに :

2016/06/22 (Wed) 14:59:32

東方常鬼陽 ぷろろーぐ

「あー退屈ですの」
一人の少女が長い髪をいじくりながら、そっと紅茶をすする。
その側には、大量に妖怪が集っておりみんな大集合状態だ。
「あっ!じゃあこうしますの!いい?よくお聞きなさい妖怪達」
少女がそう叫ぶと、妖怪達はくるり振り返り少女の話を聞くような姿勢をとった。
少女はにこにこと笑うと、こそっとなにかを告げる。
その瞬間、妖怪達の士気がわっとあがった。
「さあ、これぞ妖怪たちの、妖怪達による、妖怪達のための異変ですの!」
少女はケラケラと笑うと、また紅茶をすすった。
妖怪達はそれぞれ集まると、5チームにわかれどこかへいってしまった。

人里ではあと少しで訪れる祭りの準備が進んでおり
人々が屋台や大きな舞台の用意を始める。
ある者達が、近くにある川辺へ釣りに行こうとすると
人里の入り口に立っている少女二人にとめられた。
「皆さん皆さん、この先は危ないですよ」
「行きはよいよい帰りは怖い…っていいますから、近寄らないでいただけますか?」
二人の少女にとめられると、人々は渋々他の場をあたることにした。

―――――――――――――――――――――――――――――――――
今回は血肉少な目胸糞皆無のくそ平和な話です
ほのぼのに近いですね
参加者の募集?します。しますとも。
今回は、まさかの異変解決協力派か、異変解決阻止派にわけます。
例えば、人間や人間に親しい人は協力派、妖怪などの人外は阻止派みたいな感じです
皆さんのご参加、お待ちしております
181:べに :

2016/06/22 (Wed) 17:53:27

東方常陽鬼 第一話【人間は何故人里を離れないのか?】

人里入り口に立っている少女の一人が、もう片方の少女に尋ねる。
「ねぇ、どうして人間ったら人里から出ようとしないのかしら」
「愚問ね、貴方ならわかるでしょう譲葉…外には妖怪がいるからよ」
そんな当たり前のことをきいて何をするというのだろうか。
譲葉はそうねというと、人里の方をちらりとみた。
人々は皆楽しそうにしており、若干うらやましい。
「でもなあ…私、人に道を譲る方が好きだわ」
譲葉がぽつりと呟くと、もう片方の少女は譲葉の頭を撫でた。
「仕方ないじゃない、道行く人々を見守り、安全を願うのが私たちよ…譲らないことも大切なのよ譲葉…」
「聡子はいいじゃないの、その道を知れるから…私は道を変えるくらいしかできないのよ、変えたあとはわからない」
二人はううんと首をかしげると、空を見上げた。
空には鳥やらなんやらが飛んでおり、雲ひとつない快晴。
「うーん…人間たちは人里の先…外を知らないんじゃない?」
「井の中の蛙大海を知らずって?でも知らないんじゃなくて、知りたくないのかも?」
「蛙は海水に浸ると脱水症状で死に至る、だから井の中の蛙は大海を知らなくて幸せなのかもしれないわね」
二人は顔を見合せて笑うと、てを繋いだ。
そしてまた入り口から出ようとする人間を阻んだ。
「ここから先は危ないですよ」
「どうぞどうぞお帰りなさって!」
二人の道祖神の今の仕事は、人里の人間を監視する目として動いている。


ほのぼのぉ
182:べに :

2016/06/24 (Fri) 18:10:44

東方常陽鬼 第二話【ノゾミカナエタマエ】

夜、妖怪達が活発になる夜。
夜、星と月が光輝く夜。
恐ろしい恐怖の夜がおとずれた。
「流れ星は流れなきゃ意味がない…私は流れ星のなれのはて、宇宙的廃棄物」
一人の少女が地上へ舞い降りると、流れ星が降り注いだ。
「流れ星のなれのはては願いを叶えるか?叶えない、叶わないのだ。願いなんて」
少女は一人寂しくそう呟く。
心なしか、泣いているようにも見える。
「けれど願いだけは聞いてやろう、それを星に伝えてやろう…それが私に課せられた義務なのだから」
少女はそう呟くと、虚空を狙って弾幕を放つ。
そこから大量の流れ星が降り注いだ。
「ノゾミカナエタマエ…」
気づいたときには、少女の姿はなかった。
「今日は流れ星が多いのね」
「だな」
魔理沙とアリスは魔法の森を明るく照らす流れ星を見ると
ロマンティックだ。と微笑した。


ノゾミカナエタマエ…
183:べに :

2016/06/24 (Fri) 23:19:32

ああんあんあん

東方常陽鬼 第三話【妖怪達のユートピア】

何故だか人里近くまで妖怪達が来ている。
しかし、人里の人間を襲うわけにもいかず人里あたりをうろついているだけだ。
二人の道祖神は、震えながら見つからぬよう隠れていた。
「聡子…こわい」
「大丈夫よ譲葉…私がいるわ」
二人はそっと寄り添うと身を抱き締めあった。
どうか、見つかりませんように。
そう心の中で何度も何度も唱えた。

同時刻、とある少女の動きがあった。
「よーしっ!外が楽しそうだから、僕出掛けてくるね!」
「お嬢、外では…あぁ、なるほど」
「おい糞餓鬼!少しは待ちやがれ!」
絶と(不)愉快な仲間たちだった。
外が妖怪達で溢れ帰り、まさにユートピアと化した幻想郷。
それを今楽しまなくて、いつ楽しむのか。
今でしょ!という幻想郷からすれば比較的新しい考えにより妖怪達とえんじょい(意味深)しようと考えているのだろう。
「こんなに面白い異変、解決させるには惜しいよ…どうすれいいとおもう?蓮さんに葵さんや」
「ちょっと呼び方がムカつくんだが、殴るぞ糞餓鬼」
「どうどう、落ち着いてくださいよ二人とも…そうですね、邪魔するとかどうでしょう?」
絶はそれだ!と言うと、勢いよく外へ飛び出す。
蓮と葵は、ため息をつくと絶の後を追うことにした。



一発くらえば即ティンティン…
184:べに :

2016/06/25 (Sat) 13:37:25

東方常陽鬼 第四話【解かれた封印と再び動き出すもの】

「よし…これでいいはず」
べにが誰もいない森の中で、魔方陣を描いた。
彼は魔法を使ったことがないが、なぜかできる気がした。
「封印を解いてもらうぞ」
魔方陣から暗闇が現れると、べには手を突っ込みぐいっと中からなにかを取り出した。
それは細く白い手に、緑色の髪をした少女、早苗だ。
早苗はべにをじーっと睨み付けると、ふんとそっぽを向いた。
早苗に連れて、諏訪子や神奈子も飛び出してくる。
「べに…あんた一体なにを…」
「悪くおもうなよ…俺は俺なりに諏訪子たちを守ろうと…」
「だからって封印しますか?普通!」
早苗にぽかぽかと叩かれ、べにはついヘラッと笑ってしまう。
いつも通り、なにも変わっていないやつらだ。
だからこそ自分が守りたい、愛しいものであるのだ。
「って、なんだか妖怪がうろついてるみたいね」
早苗の目が危ない、これは妖怪達が可哀想なことになるフラグだ。
「妖怪は退治するもの!ええい!いってきます!」
早苗は目を輝かせながら、お払い棒を手にどこかへ行ってしまった。
途中妖怪の悲鳴がちらほら聞こえたが、気にしないことにした。

「よっと…結界をくぐりぬけるのに予想以上に力を使ってしまったな…まあいいか、どうせ回復するし」
一人の少女が玉座らしき椅子に腰かける。
壁もゆかも紅一色であり、カリスマを漂わせていた。
「で、ここ…どこだろ」
その少女を取り囲むのは、大量のナイフと妖精メイドたちだ。
咲夜はレミリアの前に立ち、少女を睨み付けている。
「こんなとこでおわり?んな馬鹿な…」
そう呟くと同時に、少女に向けて大量のナイフが放たれた。
185:べに :

2016/06/25 (Sat) 20:05:13

誰かにとり憑いてとのことなので、TSF好きな私の血がさわぐ!

東方常陽鬼 第五話【人形師の苦悩】

人形館では、ハクリが自分の作った人形達の手入れをほどこしており静かであった。
時折人形達の悲鳴があがるが、しばらくすれば静かになるほどの落ち着きようだ。
「これであらかた済んだな…じゃ、最後ニアを手入れしにいくか」

ニアは、ハクリの作った人形達の中でも最高傑作である。
一度ボディが壊れても、また別の体に乗り移ればいいという特性があるので、永遠に管理することができる。
そのニアのことを人形達は避けたが、ハクリだけは分け隔てなく接している。
もっとも、現在ニアは忘却水以来眠っているが。
「ニア、入るわね」
ハクリがギギッとニアの部屋の戸をあけると、そこにいたのは

仁王立ちで窓の前にたつニアの姿だった。
「!?」
ハクリの驚きを隠せない様をみると、ニアはククッと笑った。
「ちょっとこの体かりま~す!」
ニアがくるりと振り向くと、ニアの顔には眼鏡がかかっており歯を出して下品に笑っていた。
ハクリは直感でニアの中になにかがいるのに気がつくと、すぐさま足につけていた裁縫セットから針を数本取り出した。
「あんた誰!?ここから出てってよ!」

此処はハクリと人形達のためだけの館、部外者に干渉されたくはない。
ハクリは幼いながらも両親を亡くしているため、人一倍独占欲が強いのだ。
ニアはククッと笑うと、窓を突き破り外へ出ていった。
「ちょっ!?ま、まちなさい!約束が違う!」
ハクリはすぐさま準備をすると、ニアの後を追いかけた。

が、ハクリの幼女の脚力で時速30キロ程度で空を飛ぶ人形の速さについて行けるはずがなく途中でダウンしてしまった。
「うー…ニアー…どこよう…」
ハクリの目にじわと涙が浮かぶ。
精神的にも幼い彼女にとって、家族同様の存在を失うことはとても辛いのだ。
「せーいたーいこー!わたしは赦さんぞー!」
そんな時、遠くからなにかがあどけなく歩いてやってきた。
そのなにかはとてつもない腐乱臭と冷気を放って、確実にこちらに近付いてきていた。
その恐怖でおもわずヒッと声をあげてしまった。
「あー?」
「しまった…!!」
ハクリは逃げ出したが、そのなにかの方が足が早くハクリは腕を噛まれてしまった。
「くうっ…!!護身「守護人形-ガーディアンドール-」」
人形がなにかにとびかかり、なにかは足をじたばたとさせ身動きがとれなくなる。
ハクリはそのすきにとその場を逃げ出した。

「あー…?なにしてたんだっけ?」
なにかはまたおぼつかない足取りで、ゆらゆらとさまよい始めた。
その姿はまるで、飢えたゾンビのようであった。




TSFで一番好きなシチュは憑依です←
TSFの次に好きなのはゾンビです、かわいいよね←
186:べに :

2016/06/30 (Thu) 22:36:48

東方常陽鬼 第六話【ディストピア】

「あぁ、全く話の通用せん奴らめ…」
大量のナイフを受けたと言うのに、無傷で立ち上がる少女。
咲夜はレミリアに手出しはさせまいと、時を止めまたナイフを放つ。
「お前さん、我の話を聞く気は?」
「ない」
咲夜は近付いてきた少女をひと蹴りする。
少女はあたまをかきながら、その攻撃をかわした。
「わしはどちらかといえばお前さんたちの味方に位置するのだが…」
そう少女が呟いたときには、咲夜は少女を突き飛ばした。
「さあ、吐きなさい…貴方は誰かしら」
「わしか?我の名は千々夢舞、龍の血を吸ったものだ」
血を吸った?吸血鬼なのだろうか、しかしそのような面影はどこにも見当たらない。
「まあ人間よ、少しは我の話を聞いてはくれぬか?」
聞くだけならと咲夜は舞のまわりをナイフで囲むと、距離をとった。
舞はふふと笑うと、ゆっくりと口を開いた。
「今回の異変…妖怪どもがあふれかえったあげく凶暴化しておる…しかし妖怪どもの力が高まるゆえか、解決に行くものが少ないのだ…このままでは幻想郷は人間達のディストピアとなるのだ」
舞がなにかしてくるのではないか、と警戒していたがそのような動きがないことを確認すると咲夜は距離を縮めた。
すると、舞は咲夜になにやら耳打ちをしたのだ。その途端、咲夜はばたりと倒れてしまった。
「じゃあの吸血鬼…あとそこの人間は気絶しただけじゃよ」
とだけいうと、舞はどこかへ飛んでいってしまった。
「なんだったのかしら…」
レミリアはぼそりと呟くと、咲夜を部屋へと運んでいった。

短い!
187:べに :

2016/07/06 (Wed) 17:07:29

吐きそううううううう
――――――――――――――――――――――――――――
東方常陽鬼 第七話【動くもの阻むもの】

「なーんか妖怪が多いみたいだなあ」
オワタが呑気に木の上からせっせと動く妖怪たちを見下ろしていた。
突然風が渦を巻いたかと思うと、つむじ風の中から一人の少女が現れる。
「ものどもー!せっせと働けー休むまもなく働けよー!」
少女が鎌のようなもので妖怪たちを叩くと、妖怪たちが怯え上がる。
どうやら少女は妖怪側らしい。
「そこのお嬢さん、なにをしていますのね?」
「ん?誰よ触覚!」
オワタが少女に話しかけると、少女からは触覚と呼ばれてしまった。
遠回しに気味悪がっているのがうかがえる。
「触覚って…ま、いいか…自分はオワタ…あんたは?」
「あたし?あたしはねー風斬マチっていうの!こうみえて立派な鎌鼬よ!」
立派な鎌鼬。しかしマチは少女にしか見えない、それもロリコンどもが好きそうな幼女と言っても過言ではない。
マチはオワタの触覚をぐいぐいと弄くりだし、オワタはマチをべしんと叩いた。
その瞬間、妖怪たちの目線が一斉にオワタに向けられぎろりと睨みだした。
「この触覚はいまあたしを叩いた!よってこいつは今から殲滅対象決定だあー!」
マチがてを振りかざすと、妖怪たちがオワタを取り囲む。
オワタは一瞬死んだ目をしたが、瞬時に回し蹴りを繰り出した。
妖怪たちはさほど鍛えられていないようで、一蹴りで飛んでいってしまうほど。
これなら勝てる。だが数の暴力はさすがにキツい。そう考えたオワタはくるっと回って逃げ出した。
「逃げるが勝ちだああああ!」
「あっまてっ!」
オワタは命からがら(?)逃げ出すことができた。

ところ変わって博麗神社。
博麗神社では、霊夢と麗香が対立していた。
「どうしてなの母さん」
「霊夢には…手が負えないわ」
そういうわけにはいかないと、霊夢は隙を見て飛び出そうと試みる。
しかし麗香はほとんど隙が見当たらず、手も足も出せなかった。
「あーもう!妖怪を退治するのが役目なのにっ!」
「だから今回はまだもう少しまって…」
もはや親子喧嘩である。霊夢は涙目になりながら、上空を飛びいってしまった。
麗香がしまった。と思ったときには、もう霊夢の姿はなく枯れ葉だけが落ちていた。




ぐだぐだあ
188:べに :

2016/07/11 (Mon) 21:54:44

辛い(辛くない)迷い(迷わない)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方常陽鬼 第八話【流れ星のなりそこないは願いを叶えるか?】

「まったく…どうしたのよ…」
霊夢は夜の森のなかを高速で飛んでいた。
いつもよりも星がくっきり、美しく見えるがあまり気にとめない。
それどころか、ロマンチックにも感じているほどだ。
「そこゆくお嬢さん、なにを急ぐ必要がある?」
「はい?」
霊夢が上を見上げると、金髪に水色やらピンクやら色の統一性がないぺろっぺろの服を身にまとう青年がたっていた。
「誰よアンタ」
「わたしは星宮願星、流れ星のなりそこないさ」
願星は空を見上げると、指をぱちんと鳴らす。
それと同時に、大量の星々が急降下しはじめた。
星だと思っていたものはすべてが弾幕であり、美しくも不気味に霊夢を襲う。
「邪魔するならなんであれ、敵よ」
霊夢はひょいひょいと弾幕の海を潜り抜け、願星の頭を大幣でぶった斬った。
願星の体は光に包まれると、空に吸い込まれるかのように消えていった。
「お嬢さんの願い、しっかり聞いたからね…安心して…」
ふっと願星の残像が現れ、空一面を星でうめつくしたかと思うと儚く消え去った。
「あー、面倒なやつが多いわね…これは先が思いやられるわ」
霊夢はぼそりと呟くと、人里方面へと向かった。

「あ゛ぁ…」
魔法の森の中で、ひっそりと蠢く影も人里の方へと向かっていることには誰も気が付かなかった。
いや、一人気が付いているものが気が付いているものが。
「なーんか楽しくなりそうだねっ!僕の心DOKIDOKIしてきた~っ!!」
絶だ。正直彼女はなにを考えているかがわからない。
楽しそうにしていると思えば怒鳴り出すこともある、情緒不安定にも見えなくない。
「さ、いこっか?」
絶がにこにこと影に話しかけると、影たちはずりずりと人里へ行く絶に続いた。
その中に指に糸を巻き付けている片腕のない金髪の少女の姿も見えたが、闇に紛れて見えなくなった。

「あーこの体動きづらいな…球体関節とかやめちくり~」
ニア、もしくは砕夢は、適当にぶらぶらと歩いていた。
たとえ力が強いとしても人形であるニアの体は動きづらい、砕夢は休憩もかねて羽休めしようとそこらへんにあったなにかに腰かけた。
「…おい」
それはまさかの刹那の頭であった。しかも何故頭なのだろうか。
理由は簡単、砕夢が猛スピードでハクリから逃げる際に巻き添えをくらい、その場に倒れたからだった。
砕夢はすぐさま逃げようとしたが、刹那にものすごいほどの力で捕まれたため足の関節が取れてしまった。
「離脱しよ…」
砕夢がニアから離脱するのを待ってましたとばかりに、刹那は砕夢を斬りつけた。
ニアの体はまっぷたつになると、砕夢がぴゅ~っと抜け出ていった。
「…って、これどうすりゃいいんだよ…はぁ…」
刹那はニアの残骸をポイッとその場に捨てると、ふらふらとうろつくことにした。

「うっわ!ひっどいことするねぇ最近の子は!」
「おいデブ、あの狐面ヤロー多分最近…いや若くないと思うぞ」
ナノと希裏はニアの残骸に近寄ると、ナノが能力で割れた部分を最大限まで縮小し、微妙に怪我がのこる形で復活させる。
希裏は裏側から糸を用意すると、ナノの体内に埋め込まれた針を使いニアを修復する。
そうして、ニアは元通りの姿を取り戻すことができた。
「さ、幽霊の子…次はちゃあんと頑張ってね!」
「人形のガキがこのこと知ったらどうなってたことやら…」
二人は希裏の裏側の能力を使用し、再び裏側へと帰っていった。
砕夢は完全に誰もいなくなったタイミングを見計らうと、再びニアに憑依した。
「二周目、がんばっぞ!」
そう叫ぶと砕夢は人里方面へ逃げるように飛んでいった。


グロくないからせふせふ!
189:べに :

2016/07/14 (Thu) 12:46:41

げろにもげろなりのげろがある
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
東方常陽鬼 第⑨話 【人里の道祖神】

「はいはいストーップ」
「あの道は危ないわよ、ただそれだけ」
霊夢は人里の入り口に立っている二人の少女に呼び止められ、突然向こうにある道が危ないと教えられた。
いまいちよくわからないが、霊夢は人里へ入ることにした。
「あ」
「あ」
人里に入って間もなく、零夜と遭遇する。
零夜の両手にはおつかいだろうか、大量の荷物が持たれていた。
「ねぇ零夜、妖怪がたくさん涌き出てることなんだけど…」
「あぁ、確かに人里にいく途中もたくさんいましたね」
霊夢はそう?と首をかしげると、もと来た道を振り替える。
しかし、もと来た道には妖怪はおらず、まるで何者かが道をつくりかえたかのようだ。
霊夢が頭を抱えていると、少女二人が近寄ってくる。
「私たちは道祖神、道のことならわかるわ」
「私は聡子でこっちが譲葉…こっちの入り口近くまでの道は書き換えたから、妖怪はいなかったけど、あっちはまだだったわね…あ、あとあそこの道は危ないわよ」
聡子が向かいの方へ走っていくと、譲葉もひょこひょこと走っていく。
霊夢と零夜は目をあわせ頷くと、聡子のさした道へ向かった。

「イッツ・ショータイム…!」
絶が嬉しそうに指をならすと、森から這い出てきたたくさんの生きる死体、すなわちゾンビが人里へあふれでた。
ゾンビは人々を襲い、仲間を増やして行く。
そんな絶望的光景に、絶は興奮していた。
「はぁ…はぁ…!!まさにこれっ!僕はこれをまってたんだよね!」
と、その時偶然現れたのは、
「ふぅー…ってなんじゃこりゃあ!」
「えええっ!私聞いてない!」
彩花とオワタであった。
二人は襲いかかってくるゾンビをほぼ一撃で倒して行く。
「人里、終わるってよ」
「いやいや!そこはゾンビ、人間やめるってよ!でしょ!」
二人はぎゃあぎゃあいいながらも、ゾンビを蹴散らしていた。
その時、前方からなにやら黄色い液体が飛んできた。
その液体は、触れたものをどんどん溶かしてゆく、強酸であることがわかる。
「なにこれぇ!?」
「うわああああ!?」
二人はゾンビを蹴散らしながら、霊夢たちの向かった方へ走っていった。

「ううう…私達役に立てなかったわね…」
「せめて人里の道さえ変えれればね…」
道祖神二人は、物置の中ひっそりと隠れていた。
190:べに :

2016/08/25 (Thu) 06:35:22

東方常陽鬼 第10話 【小さな小さなバイオハザード】

「せーおーぼーっわたしのははーっせーたいっこーはゆるさなーい」
下手な歌を歌いながら、一人のゾンビ少女がスキップをする。
その後には、たくさんのゾンビ達が連なって歩いていた。

「なにこれっ!?」
人里にきた奏はこの地獄絵図を見て、思わず叫んでしまう。
その時、ゾンビ少女が奏の方を見てにぱっと微笑んだ。
「がお~っ!お前らっ食べるぞ~っ!」
少女がバッと奏を指差すと、ゾンビ軍団が襲いかかってくる。
その時二つの影が奏の前に立ちふさがり、ゾンビ軍団へむけてレーザー弾幕を放つ。
よくみると二人の脚はがくがくと震えており、怯えていることがわかる。
「んあ~?なんだ、てめぇらはぁ…」
少女はゾンビ軍団を蹴散らされたことでかなり怒っていることだろう。
全く血の気のない顔の眉間に歪なシワができている。
「私は譲葉!里を守る道祖神よ!」
「私は聡子、同じく道祖神」
二人は互いに身を寄せあい、少女にむけて手を向ける。
それは彼女達なりのスペルカード宣言であった。
しかし少女は頭が足りてないのか(はたまた脳が腐っているのか)、まだ理解できていないようだ。
二人は目を見開くと、お互いの肩に手を回す
「【道符】通行禁止の危険な道」

二人の真正面にむけてレーザーが放たれる。
そのまわりにも小さな弾幕を張り、少女が逃げられぬよう包囲する。
少女は反応がおくれたせいで、思いきり被弾しその場に倒れた。
「あああっ怖かった…」
「ちょっと譲葉こいつ縛り上げるわよ…あら、そこのお兄さんもいかが?」
奏は半ば強引に少女を縛り上げることに加勢した。
しばらくすると少女は目を覚まし、じたばたともがきはじめた。
「うううっ許さないっ許さないですよっ!こんな女の子を縛り上げて、挙げ句のはてに木に吊るすだなんて!お嫁に行けませんっ」
少女はぷんすことし、力尽きたのかそのままぷらーんと吊られるままになる。
「君は誰なの?」
ふと奏が少女に問うと、少女は少し頭を抱えるとにっと不適に笑いゆっくりと口を開く。
その言葉が後の話のキーワードになるとも知らずに
「わたしは“神峰”アミです。神峰とお呼びくだせーな」
“神峰”はそう言うと、にぃっとまた不適に微笑んだ。
その目は深く闇に染まった死んだような目をして。
191:べに :

2016/09/15 (Thu) 11:21:05

東方常陽鬼【その強さ千々の如く】

「全く…時間を無駄にしてしまったわい…」
舞は空を飛びながら、うんうんと唸っていた。
紅魔館から飛び立つ寸前で、窓の縁に羽を打ち付けてしまっていたのだ。
「煉鬼~煉鬼~…奴はまだなのか…」
舞は少し考えると、足元に広がる迷いの竹林に降り立つ。
飛ぶのに疲れたのか、竹林にいたミスティアの屋台の椅子に腰かける。
ちょうどミスティアは他のところにいるらしく、舞の回復はゆっくりとではあるが進んでいった。
「むぅ…そろそろいくとするかの」
舞が立ち上がった瞬間、霊夢の針が舞に直撃した。
突然のことで反応できなかった舞は、少しいたがるそぶりを見せる。
が、瞬時に霊夢の頭を殴りかえした。
「いた…ってあんたのその復帰力…やっぱり妖怪ね!」
普通の人間なら痛かったとしても反撃はできないはず、それでも霊夢はやり方が問題だと思われる。
「仕方ないのお…【舞符】大地の震え」
舞が躍りながら弾幕をはなつと、弾幕が震えるように不規則に動き出す。
さらに地面からは草花が生えだし、竹林を草花で埋め尽くした。
それどころか竹林の竹はぐんぐんと延び始めたのだ。
「…と、ここまでじゃ…巫女よ、我は千々夢舞じゃ。さらばじゃ…」
舞は指をならし竹林をもとに戻すと、どこかへ飛んでいってしまった。
霊夢はなんだったのだろうかと疑問に思うと、竹林から抜け出すことにした。


「マチ、進捗はどうですの?はかどってますの?」
一人の少女がマチに冷たい視線をおくると、マチは若干震えたが元気よくてをあげる。
「はーい!まずまずよ!触覚野郎さえいなければ上々だったのだけれど…」
マチがぶすっと愚痴ると、少女はくすくすと微笑する。
その瞬間、妖怪たちはぶるっと震え上がった。
「なら、もっとがんばってくださらないかしら…?私、貴方に期待してますのよ?」
マチは震えながらも、元気よく「はい」と返事をした。



遅れてごめんなさいクズでごめんなさい
192:べに :

2016/12/29 (Thu) 03:04:17

霊夢は竹林を飛び去ると、妖怪の山へと向かった。
妖怪が異常なまでに湧いているということは、妖怪の山自体になにか問題があったのではないか。という、安直な考えだ。
その考えは当たっており、妖怪の山に妖怪は一匹たりとも生息しておらず、崖崩れといった災害が、小規模だが起こっていたのである。

「崖崩れ、ねぇ……」

霊夢は崖崩れの起きたと思われる部分をじっくりと見つめると、とある違和感に気がつく。
崖崩れが起きたにしては、被害が小規模であることだ。小規模な崖崩れだとしても、被害は大きいはず。
“この崖崩れは、何者かによって意図的に起こされたものである”という仮説が、結論付けられるのも時間の問題であろう。
その証拠に崖崩れの起きた部分をよく見ると、なにやら爪で引っ掻いたような痕がついているのだ。

「……この崖崩れを起こした奴と異変の黒幕は、なにか関係がある。そう思えるわ」

もう少しそこへと近づこうと足を踏み出したその瞬間、霊夢の体は宙に浮く。
気がつくと、霊夢は網にかかっていた。
周りには隠れていたと思われる妖怪たちがニヤニヤと笑っているではないか。
が、このくらいはなんともない。無情にも、霊夢は針を使って網を引き裂く。

「嘘でしょ!あの土蜘蛛の糸を使ったのに!……これだから古くさいのはダメね~」

突然妖怪たちのなかから、ボロボロの頭巾を被った少女が現れる。
その少女はマチであるのだが、そんなことは知らない霊夢にとってはただの敵。
見た目が幼かろうと、例外はないのだ。
彼女は他の妖怪たちのようにあっけなく成敗されると、残った糸でぐるぐる巻きにされた。

「ふっふ~ん?こんなの効かないわよ!」

マチは得意気な顔をすると、腕を鎌に変え糸を切り裂いた。
どうやら彼女は他の妖怪よりは生命力が高く、これくらいはなんともないらしい。
しかし霊夢にとっては敵ですらない。ここまでくるとなんだか可哀想になってくるものだ。
マチはそれを悟ったのか、はたまた気まぐれかすぐさまその場を逃げ出した。
途中石に躓いたが、それすら気にせず一心不乱に妖怪の山を走り抜ける。

「……尋問したかったのだけれど」

霊夢は不機嫌そうにマチの背中を見つめると、はあとため息をつき
他にも妖怪がいないかを探すかのように山を登り始めた。


「イエイ!巫女の子発見!今回のお話も盛り上げてこー!チェケラァッ!」

裏側の図書館から、霊夢の様子を見ているもの、ナノがいた。
ナノはくすくすと笑うと、本を顔の前まで持っていく。

「さあて皆様、今回のお話ももう終盤……早いですって?そんなことはありません」

ナノは本を開いたまま机のうえに置くと、ちらりとどこか一点を見つめる。
誰に話しかけているのだろうか。不気味で仕方がない。

「皆様はお気づきになられてないとは思いますが、この物語。作者が死んでいるのですもの」

そう続けると、裏側の図書館の本すべてが本棚から飛び出す。
それと同時に、裏側自体が形を成さないようになり徐々に床が崩れていく。
まるで、最期の時が来たかのようにガラガラと崩れ出す地面をよそに、ナノはけらけらと笑う。嘲笑うかのように、滑稽に、愉快に笑い狂った。

「またお会いしましょう。今度は完全な姿となった私と、完全なるハッピーエンドを迎えたあの子達を主役にしたお話で」



“裏側の世界で、また会おう”
193:べに :

2016/12/29 (Thu) 03:12:38

…ということで、誠に勝手ながら
暫く更新を停止したいと思います。(どういうわけだ)
多分このシリーズが、私がこちらでかく最後の話になるんじゃないかなあと思います。
理由は私がまだまだ未熟で、もう少し成長したいなあと思いましてね。
ここに未熟なものを書き溜めるわけにもいかないし、せめて成長してから書こう。と決めたわけなのです。(逃げ)
まあ、掲示板には来るんですけどねw小説は書かない。ということで。
今までご愛読ありがとうございました。
いつかまた書くその時まで、さようなら。
(え…?そもそも最近来てなかった?最近更新してないって?う、うるちゃい!)

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