たけるん掲示板

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鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 00:56:13

プロローグ  『悲劇の始まり』

俺は今夜もいつもの用に家の近くの森に出かけた。
理由はとある事をするためだ。
?「・・・・・・・・・・あれから、どのくらい経ったっけ?」
誰に答えて欲しい訳でもなく、一人呟くと森の中を冷たい風が駆け抜けた。
秋とは言え夜中になれば流石に冷え込む。
(さっさと家に帰って、暖かい布団に入って寝よう。)
とう思った矢先、森の中を何かが動く音がした。それもかなり近くで。
「丁度良いお前にしよう。」
背後から何者かに頭を強打され、俺は意識を失った・・・・・・・。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 01:11:13

東方光闇想 第1話

目を覚ますと、見覚えの無い天井が視界に写った。
どうやら布団に横になっているようだ。
体を起こして辺りを見渡すが、そこは見覚えの無い部屋だった。
天井には電球が着いておらず、若干薄暗い。光は窓からの月明かりだけだ。
下に畳が敷かれている所や障子がある所を見ると、和室だろうか?
零「ここ・・・は・・・・何処だ・・・・・・?」
とりあえず声に出したが、だからといって何か分かるとは思えない。
が、意外にも返事があった。
?「お、気が付いたかい。」
声のした方に視線を向けると、そこには眼鏡を掛けた銀髪の男性が立っていた。
そこは影になっていたので、気がつかなかったのだろう。
零「貴方は・・・?」
  (顔立ちは日本人のようだけど・・・・・染めているのか?)
霖「僕は森近霖之介。君は?」
名前を聞かれ答えようとしたが、直ぐに自分の名前が出てこなかった。
何故だろう?
零「えと・・・・・・白月・・・・・・零夜・・・です。あの・・・此処は一体何処何ですか?どうして僕は此処に?」
とりあえず残りの疑問を聞いてみた。
すると彼、森近霖之介は僕のそばに来て屈んだ。
霖「此処は僕の店。君は今朝、家の前に傷だらけで倒れていたから手当てをしたんだ。」
そう言われて自分の体を見ると、全身に包帯が巻かれていた。
だが、何故怪我を?
零「わざわざありがとうございます。」
霖「別に良いさ。けど、いったい何があったんだ?」
とりあえず礼を言うと、今度は彼が質問してきた。
しかも、今自分が知りたい事をだ。
零「え、えぇ・・・・・っと・・・すいません・・・・・・・何も・・・思い出せません。覚えて無いんです。」
正直に答えると、何故か彼は納得したような顔をした。
霖「そうか。・・・・・ところで見馴れない格好をしているけど、ひょっとして外からきたのたい?」
外?別の県・・・いや、「別の村から来たのか?」と言う意味だろうか?
零「外・・・と言うと?」
霖「此処は幻想郷と言って、『忘れ去られた者が集まる所』なんだ。」
幻想郷?聞いた事がない地名だ。
少なくとも自分が住んでいる地域の近くでは無いだろう。
あれ?僕は何処に住んでいたんだっけ?
だが、『忘れ去られた者が集まる場所』とはいったい・・・・・?
だが少なくとも、外から来たと言うとは事実だろう。
零「・・・多分そうだと思います。」
霖「そうか。なら教えて欲しい事があるんだがいいかい?」
零「はい?良いですけど・・・何をですか?」
霖「家は外から来た道具を売っているんだ。けど、大半は使い方がわからなくて売れなくてね。だから君に使い方を教えてもらって売ろうと思ってね。」
零「・・・・・・え?」
こうして、僕の幻想郷での生活が始まった。

それから9日はお客さん(と言ってもほとんど来ない)に道具の使い方を説明しながら売って、そのお代の一部を給料として貰って生活していた。
でもお給料を貰っても使い道が全く無いから正直意味が無かったりする。
本音を言えば、家に泊めてもらえるだけで有難い。もし家に泊めてもらえなければこんな明治時代さながらの世界では生きて行けないだろうし、何よりこの世界で生きていくつもりはない。
だから外の世界の道具に触れていれば使っていた記憶と一緒に他の記憶も戻るかもしれないと思っていたのだが、道具を見ていると自然と使い方がわかる・・・・・そんな感じだ。
でもこれって効果有るのかな?
実際誰しも道具を使う時にイチイチ使い方を思い出してはいないと思う。
霖之介さん曰く、「頭よりも体を動かした方が良い。」
・・・・・・・・ らしいのだが、本音は使い方が分からない外の道具を売ってしまいたいのだと践んでいる。
だが、どっちにしろ記憶は戻っていない。
霖「どうだい?少しは記憶は戻ってきたかな。」
ある日、手回し発電式の懐中電灯(しかもラジオ付き)を売った後霖之介さんが聞いてきた。
零「唐突に何ですか・・?まぁ、まった駄目ですよ。自分の名前以外何も思い出せません・・・・(と言うかこれが本当の名前か自信ないし)。」
霖「?・・・・・そうか。道具の使い方は覚えているのにな。そうだ、君が倒れていた近くに落ちていたんだが、これは君の物かい?」
そう言って取り出したのは白い錫杖のような物だった。
零「普通もっと早く出しません?まさか売ろうとしたんじゃあ・・・・・。」
探るような目で霖之介さんを見ると、悪びれた様子も無く「無論」との答えが帰ってきた。
飽きれながらも取り合えずそれを受け取ると、触れた途端いくつかのイメージが頭の中に流れて来た。
データを詰め込まれるコンピュータはこんな気持ちなのだろうか?
激しい頭痛が襲ってきて、思わず僕はうずくまった。
零「い・・よい・・・さ・・や…。」
霖「!?なんだって・・・・・」
霖之介さんの声で気が付くと頭痛が止んでいた。
そして、一瞬霖之介が何を言ったのかわからなかった。
僕がうずくまっている間に何かあったのだろうか?しかしうずくまっていたのは体感時間で1分程、ならば実際は数秒程だろうか。
零「どうかしましたか?」
霖「今君、十六夜咲夜って・・・・・。」
零「えっ、そんな事言ってたんですか?」
霖「あぁ。」(けど十六夜咲夜って・・・。もしかして・・・・・)
零「そうですか。(無意識って怖い)けど、どうしてそんなに驚くんですか?」
霖「実は常連に十六夜咲夜という女性がいるんだ。もしかしたら同一人物かもしれない。そうすれば」
その続きを言おうとした霖之介さんを僕は手で征した。その続きは言われなくてもわかってる。
零「ならその人に会って見ます。会えば何か思い出すかもしれませんしね。」

霖「それは良いが、彼女は『紅魔館』という館で働いていて、そこら一帯には多くの妖怪、妖精が住んでいて、普通の人間が行くのは危険すぎる。」
零「なら平気です。さっきこの杖に触れた時この『白杖』の使い方を思い出したんです。これがあれば大丈夫です。」
と言ったものの正直不安だ。使い方がわかると使えるは全くの別物。霖之介さんならそれはわかっているだろう。
霖「しかし・・・・・・・・・・・わかった。それなら、また会おう。」
零「はい。って場所何処です?できる限り正確地図をお願いしたいんですが。」
霖之介さんに地図を書いて貰った後、僕は紅魔館にむかった。


[紅魔館
霧の湖の畔に立つ、紅く窓が少ない洋館。言わずと知れた悪魔の棲む家である。
 屋敷ごと外の世界から移動してきた為か、周りの景色から酷く浮いている。
 紅魔館の住民は、他の妖怪文化とも人間文化とも違った特殊な文化を築いており、派手で華やかな生活を送っている様である。]
零「ふ~ん。と言うことは・・・・・・・・・あれ、だよね?」
70m程先に見える紅い屋敷を見て、零夜はそう呟いた。
魔法の森の入り口にある香霖堂からずっと歩いていた彼は紅魔館の近くの霧の湖で、休憩がてら切り株に座って幻想郷縁起のコピーを読んでいた。
幻想郷に関する知識の大体はこの本から得ていたのだが、仕事の為なかなか時間がとれず、まだ危険区域案内の途中と妖怪図鑑の妖精と幽霊の項目しか読めていなかった為、突入する前に、紅魔館の事を知っていた方が良い気がしたからだ。
ちなみに、住民については事前に霖之介からある程度聞いている。
零(ふ~ん。ってあれ?確か霧の湖には妖怪やら妖精が沢山いるはず・・・だよね?でも一回もどっちにも会ってないんだけど・・・・・良いことなんだけど、何だか心配になってきたなぁ・・・・・。)
零夜が微妙な表情をして本を読んでいると、突然何処からか
?「おいそこの人間。アタイが退治してやる!」
と、声が聴こえてきた。
零「誰!?妖怪?妖精?」
ぱっと立ち上がり、素早く白杖を構え戦闘体制となった零夜だったが、周囲を見渡したが声の主の姿は何処にも無かった。
?「おい!無視するな!」
再び声が聴こえたが、やはり姿は見えない。
もしやと思い、上を向くとそこには10歳くらいの女の子が浮いていたいた。
零「なんだ子供かぁ~。はぁ~あ、ビックリして損した。」
 (それにしても、本当にこの世界では人も空を飛べるんだ。僕もいつか飛べるかな?)
などと呑気な事を思っていると、何故か少女は怒り出した。
チ「ふざけるな!!!アタイは最強の妖精チルノだ!!!」
といい放つと、その少女は突然零夜に襲いかかってきた。
何かを作り出し、それを飛ばしてきた。
零夜はとっさに身を屈め、右に転がった。
零(地面に当たった際に砕けたことから、謎の物体は氷だと思われる。って、冷静に分析してる場合じゃないか・・・。
 それにしてもチルノか、何処かで聞いたような・・・・・そうだ!確か幻想郷縁起に)
 と、幻想郷縁起を開こうとしたが、本は現在手元には無く、チルノの足下の切り株の上だ。
零(確かあれには対処法も載ってたはずなのに・・・・・)
 「仕方ない・・・・・・・試してみるか。」
チ「何ブツブツ言ってるんだ!くらえ氷符【アイシクルマシンガン】!」
零「うわっ。」
先程よりも早い氷の攻撃が零夜を襲った。
反応が少し遅れた零夜は、先程の様に右に転がるも攻撃の範囲が広く、かわしきれていない。そのまま氷は零夜の下へと降り注いだ。
チ「どうだ。思う知ったか!」
と自信満々に胸をはるチルノ。
しかし、氷の着弾地点には零夜の姿は無く、そこには先程チルノが放った氷の残骸だけだった。
零「へぇー。弾幕って見かけのわりには威力ないんだなぁ~。」
姿を消した零夜は、いつの間にかチルノの真下の切り株に座り、幻想郷縁起を開いていた。
零(万が一、攻撃を仕掛けてきたら、落ち着いて話しかけ、相手が興味を示してきたらなぞなぞなどの一つでも出すと良い。)
 「どんな簡単な問題でも答えられない。つまり馬鹿と言う事か・・・・・。」
その一言が余計だった。
チ「なんだと~!!!」
『馬鹿』の一言がチルノ逆鱗に触れたのか、チルノはヤケクソで大量の氷弾幕を放ってきた。
零「うわっ!」
たまらずその場から飛び退く零夜。
すると、またしても彼の姿は消え、チルノの上空十数メートルに現れた。
これが彼の能力『空間と空間を繋ぐ程度の能力』
空間と空間を繋ぐことで、その間の空間を無かった事にすることができる。
さらに、空間を繋ぐとその場所の空間が歪みその間は繋いだ空間同士を固体のみ行き来できる。
零「危ない、危ない。」
チ「まだまだ~。凍符【パーフェクトフリーズ】!」
複数の弾幕を打つチルノ。
だが、本来ならある程度弾幕を放った後に凍らせるのだが、今回は凍らせる前にその弾幕は消えてしまった。
チ「何!」
否、それらは全て零夜の持つ白杖の先端に吸収されていく。
零「いきますよ。」
能力によっていっきにチルノの真正面まで移動し白杖をつきつけ、先端から先程吸収した弾幕の何倍もの数の同じ弾幕を放った。
チ「にゃぁーー。」
ピチューン。
零「ふぅ。妖精って大したことないのかもしれないのかも。さてと、また疲れたからもう一度休憩しようかな。」


チルノをあっさり撃退した零夜。
しかし、この時すでに幻想郷を震撼させる異変が始まっていたことに彼は・・・いや誰一人として気付いていなかった。


その後、休憩を終えた零夜は紅魔館へとたどり着いた。
零「へぇ~。確かに紅すぎて周りの景色から浮いてるなぁ西洋っぽいからさらに。そして大きい!広さはだいたい・・・・・西本願寺とかと同じくらいはあるのかな?」
邸を見上げ、率直な感想を言葉にする零夜。
零「さてと、入り口は・・・・・あの門かな?」
門の下へ行ってみたが、門には鍵が掛かっていて開かなかった。
零「まぁ、これだけ大きなお屋敷だし門があって当然か。けど、どうすればいいんだ?インターホンとかは・・・・・無さそうだしなぁ。どうしよう。」
零夜が悩んでいると、門の隅、ちょど死角になっている方から何かの物音が聞こえてきた。
零「ん?何の音だろう?」
音の正体を確かめるべく、恐る恐る近付いて行くと
そこには緑色のチャイナ服のような物を着た赤く長い髪をした女の人が、塀に寄りかかって寝ていた。
零「うわっ!びっくりした。こんな所に人が居たんだ。ん?この人は確か・・・・・」
手に持っていた幻想郷縁起を開き、ページをぺらぺらと巡る零夜。
そして目当てのページを見つけ、ページを巡る手を止めた。
零「あった!紅 美鈴うん、この人だ。えっと何々『普段は紅魔館の門番をしている』へぇ・・・。」
 (・・・・・・・・・・寝てる・・・よね?本当に門番の仕事してるのかなぁ?)
零夜は、勝手に入るか、彼女を起こすかどうかしばらく迷い彼女を起こす事にした。
零「お仕事大変なんですね。けど!起きてもらわないとこっちが困るから、仕方ない。美鈴さーん!起きてくださーい!」
大声を出しながら美鈴の肩をつかんで激しく揺すると、彼女の頭が塀にゴンゴンぶつかってしまった。
美「はっ!何だ!」
零「あっ、やっと起きたあーー!?」
美鈴は起きると、反射的にその長い足で零夜を蹴り飛ばしたのだ。
零夜は有に3mは吹き飛ばされ、空中で半回転し、うつ伏せで落下した。
零「げほっ!」
美「何者だ!」
立ち上がった美鈴は殺気を放ってすっかり戦闘モードだ。
はっきり言ってスキが無い。戦えば痛い思いをするだろう。
もちろん零夜には戦う気は全く無い。
と言う訳で交渉開始
零「ぼ、僕怪しい者じゃないですよ、白月零夜と言います。えーと、十六夜咲夜さんに用が有ってきました。」
美「咲夜さんに用?何だお客さんか。どうぞお通り下さい。」
訳を話すと一気に友好的な態度になった美鈴。
先程までの殺気溢れるオーラとは売って変わって、暖かく優しい雰囲気がある。
零「ありがとうございます。お仕事頑張ってくださいね。」
門を開けてもらった零夜は礼を言うと、門をくぐって行こうとした。
しかし、後ろから美鈴に上着の裾を引っ張られた。
美「あっ、ちょっと待ってください!」
零「なんですか?」
美「あの、私が居眠りしていた事、内緒にしておいてくれますか?そうしないと私咲夜さんに、怒られるので…」
「何ですって美鈴?」
彼女のお願いをかき消すように、誰かの声がその場に響いた。
美「はっ!さ、さささささささ咲夜さん!?いいいつからそそそそこに?」
気が付くといつの間にかメイド服を着た銀髪の女の人が、ナイフを構えていた。
咲「『居眠りしていた事、内緒にしておいてくれますか?』の所からよ。どういう事かしら?」
咲夜と呼ばれたメイドの少女はんニコっと笑った。
が、目だけは笑っておらず、赤く輝いていた。
美「そ、それは・・・・・・・」
わざとらきく視線を反らし、頬をポリポリと掻く美鈴。
咲「覚悟は良いかしら?」
彼女は、咲夜は、どこからともなく銀色に輝くナイフを取り出した。
構えから察するに、そのナイフを美鈴に投げつけるのだろう。
零「あ、あの・・・すいませんg」
咲「あぁお客さんね。今取り込み中なのでご用件でしたら後でお願いします。」
咲夜は、零夜を見向きもしない。
そこで、零夜は思いきって聞いてみる事にした。
零「あの!十六夜咲夜さんですか?」
咲「はい。そうですが、何・・・か・・・・?」
零「はい、白月r」
咲「零夜じゃないの!久しぶりね。どうしたの!?」
名のろうとした零夜だったが、咲夜に先を越されてしまい、加えて至近距離での大声の攻撃によって、頭は完全に混乱してしまっていた。
そんな彼を差し置いて二人は話を続けている。
美「咲夜さん、お知り合いですか?」
咲「幻想郷に来る前に何度か共闘したことがあったの。あの時はよく助けられたわ。」
美「そうなんですか、零夜さん?」
零「はい?」
ある程度整理がついた直後、突然話を振られ、零夜の頭はまた混乱してしまった。
零「え、え~っと・・・・・・・す、すいません。僕今、記憶喪失で何も覚えないんです。」
ちょうどその時、館の中から誰か出てきた。
レ「咲夜~いる~?」
出てきたのは館の主人、レミリア・スカーレットだ。
咲「あ、お嬢様。何か御用ですか?」
レ「何も御用じゃないわよ。ただ暇なだけ。・・・・・・・・・ってあら?お客さん?」
新たにレミリアが来たので、零夜は改めて経緯を説明した。
零「えー・・・っと、僕は香林堂の前に傷だらけで倒れていたらしいのですが、それ以前の記憶は道具の使い方以外はほとんど覚えていないんです。で、近くに落ちていたらしいこの錫杖に触れた途端、いくつかの記憶がフラッシュバックして、その時に十六夜咲夜と言っていたらしいんです。」
咲「で、ここに来た・・・と。」
零「その通りです。その時に思い出したのが、自分の能力とこれの使い方なのです。」
と言って手に持っていた錫杖を咲夜に渡した。
零「これに見覚えは?」
咲「ん~・・・・・・・・・特に無いけど・・・・・これ、凄く軽いのね。こんな大きいのにナイフと同じくらいの重さしかない。」
レ「へぇーそんなに軽いの?」
と言うとレミリアは、断りも無く錫杖を奪った。
レ「ふーん、軽量で頑丈な素材ねぇ・・・・・」
レミリアが何か考えているのをよそに三人の話は進んでいた。
美「記憶喪失ですか・・・・・」
咲「・・・・・・・・・・それなら慧音の所に行った方が早いんじゃないの?」
零「けいね?」
咲「人里に寺子屋を開いて先生をしている歴史マニアよ。人の歴史がわかるらしいから、彼女の所に行った方が早いわ。」
零「わかりました。行ってみます。」
美「なら、私が零夜さんのホディイガードを。」
レ「あなたはその前に門を守りなさい。」
零「あれっ。いたんですか?」
咲「早く仕事に戻りなさい。」
美「そんな…零夜さんまで…。」
半泣きする美鈴。
零「あっ、すいません。言い過ぎました。」
咲「どっちみち彼に護衛は必要ないわ。彼の強さは私以上だもの。」
零「そうなんですか?」
レ「貴方が聞いてどうするのよ…。」
零「いや、だって知らないですし・・・・・」
そんな世間話を2分程した後、咲夜から里への道のりを聞いた零夜は紅魔館をあとにした。
零「それじゃあまた後で、多分また後で戻ってきますので。美鈴さん、もう居眠りしないでくださいね。」
美「もっ、もう寝ませんよ!・・・・・・・・・・・・・(多分)」
零「え?何ですって?」
意地悪な笑みを浮かべて零夜が聞くと、美鈴は手と首をブンブンと振って何でもないと否定した。
どうやら、元々人間に対する友好度の高い美鈴は零夜と打ち解けたようだ。
咲「それじゃあまた後でね。」
零「あ、はい。それじゃあ。」
零夜を見送った後、美鈴は零夜に言った通り寝ないで門番を勤め、レミリアは先に館の中へ戻って行く中、咲夜は一人先程から考え事をしていた。

咲(何故、彼はあの頃のままの姿なの?最後に会ってから、かなり・・・・・と言う程でもないけどそれなりに経っているるのに、彼は全く年をとっていないようだった・・・・・・・・。それに、最後に会った時は明らかに私の方が年下だったのに今では彼の方が年下の様だった。まるで、まるで彼だけ時間が止まった様だった・・・・・・・・。けど外の世界の道具の使い方は、私が向こうにいた頃にはなかった物の使い方までしっている。)
 「白月零夜・・・・・・・。貴方に一体、何があったの?貴方は何者なの?」
誰かに問う訳でもなく、咲夜は一人呟くと館へ戻って行った。

咲夜が館に戻ると、玄関の上にチラッと人影が見えた。
?「あれ~もう行っちゃたの~。」
その人影はくるりと宙返りをして咲夜の前に綺麗に着地した。
咲「妹様?」
レ「あら、フラン。どうしたの?」
フ「最近魔理沙も葉も来ないでしょ?だからさっきのお客さんで遊ぼうかなぁ~って。」
フランは、まるでそれが当たり前かの様に言った。
レ「つまり暇なのね。」
レミリアも、何でもないかの様にそれを受け流した。
咲「葉はともかく、私としては魔理沙には来てほしくないのですが・・・。」
と咲夜が呟くと、フランは「あんたの話は聴いていない」と言うように手でシッシとやった。
咲夜はその仕草ひとつで、ひきつった笑顔のまま固まってしまった。
フ「で?あの人だぁれ?」
時間が止まっている咲夜の代わりにレミリアが答えた。
レ「『白月零夜』。咲夜の昔の知り合いらしいわ。」
フ「ふう~ん。じゃあ零夜と遊んでくるねぇ。」
いつの間にか傘を持っていたフランは、そのまま零夜を追って紅魔館を飛び出していった。」
レ「あ!あいついつの間に私の傘を!咲夜!」
咲「は、はいっ!?すすぐに連れ戻します。」
咲夜もフランを追って飛び出していった。

一方その頃零夜は・・・・・・・・
零「あれー。やっぱりさっきの所を曲がるのか?って!ここさっき通った道だ。あれ?おっかしいなー。」


?「サニー、人間はあの周辺をウロウロしてるわよ。」
アゲハ蝶の羽を生やした妖精の声にサニーと呼ばれた妖精が答えた。
サ「OKスター。」
?「ねぇ、今回もあの人間を迷わせて終わりなの?」
二匹の妖精の後ろにいた、カゲロウのような薄い羽をした妖精がサニーに問う。
サ「フッフッフ、ルナは私を甘くみすぎね。何のために今回は湖の近くでイタズラしてると思う?」
ス「えーっと、イタズラした後に魚を捕るため?」
ル「でも今は魚は取れないかもよ?冬だし。」
サ「もう!そんなわけないでしょ!あの人間を湖に落とすの。」

零「また行き止まり?おっかしいな、さっきからまっすぐにしか進んでないはずなのに、気がつくと道がなくなって・・・・・疲れてるのかな?」

サ「フフフ。あの人間まだ気づかないよ。」
ス「ご機嫌だね。」
ル「そりゃあ一ヶ月ぶりにイタズラが上手くいきそうなんだもの。で、そろそろ落とすの?」
サ「ん~そうねぇ~。もう少しかな?」
ス「待って。何かが2つ、近付いてくるわ。」
サ、ル「「え?」」

零「ん~・・・仕方ない。一度紅魔館に戻って休ませて貰おう。」
目の前の空間を紅魔館に繋ごうとしたとき、突然後ろから何者が飛び付いてきた捕あ。
フ「捕まえた!」
零「何、だぁぁぁあ!?」
飛び付いてくる衝撃を受け止められず、零夜は地面へ顔面ダイブした。
飛び付いたフランはと言うと、彼が体勢を崩した瞬間に飛び退いて無傷だった。
咲「妹様。ご無事でしたか。」
フランに少し遅れて咲夜が到着した。
言葉とは裏腹にあまり心配していなさそうだ。
零「イテテ・・・・・ん?咲夜さんじゃないですか。どうしたんですか?」
咲「妹様が飛び出していったから、あわてて追いかけてきたのよ。」
零「妹様って、さっき僕の背中に体当たりをしたこの子ですか?」
咲「えぇ。何でも暇だからあなたと弾幕ごっこ(遊び)たいらしいのよ。」
零夜は一度視線をフランに向けたが、直ぐに咲夜へ戻した。
零「あぁそうだ。咲夜さん、人里まで道案内してくれますか?」
つまりフランのことを無視したのである。
フ「無視するな~!遊べ~。」
零「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ~~~~。良いですけど、人里に行って、僕の用事が済んだ後にですがね。」
咲「それじゃあ、行きましょう。」

一方
サ「あ~あ。」
ス「失敗しちゃったね。」
ル「まぁ少しは騙せたから良いんじゃない?」

零「ところで人里ってどこら辺にあるんですか?」
咲「ん~そうねぇ・・・幻想郷の中心ってところかしら。」
零「そんなこと言われても幻想郷の地理を把握していないんですけど、僕。」
咲「あら?知らなかったの?」
零「えぇ知りませんよ。こっちの世界に来て9日、店の周りしか知りませんでしたよ。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・って、貴女はいつまで僕の上に乗ってるんですか!?」
フ「人里につくまで。」
零「・・・・・はぁ~。咲夜さ~ん、人里まで後どれくらいですかぁ~?」
咲「そうねぇ・・・・・1時間くらいかしら。」
零「そんな~。そんなに体力持ちませんよぉ~!!」


~人間の里~
零「や・・・やっとついた~。」
人里に着くや、零夜は直ぐさまその場に座りこんだ。
途中何度もギブアップしそうになったものの、何とか踏みとどまっていたのだが、目的地に途中するとその気力はまるで霧のように晴れてしまった。
咲「フフ、お疲れ様。」
完全にのびている零夜の顔を覗きこみ笑う咲夜とフラン。
零夜はそのままの姿勢で後ろに倒れた。
その有り様はまるで糸の切れたマリオネットのようだ。
フ「ねぇ咲夜?」
咲「はい。何ですか?フランお嬢様。」
フ「久しぶりにこっちに来たから、私葉に会いに行って来るね。」
咲「はい、わかりました。お気をつけて。後で私達がお迎えに上がりますので、それまでは葉と遊んでいてください。」
フ「うん、わかった。じゃあ葉と緑に言っておくね。」
咲「お願いします。それでは、また。」
そしてフランは、スキップしながら瀬笈家に向かって行った。
背中の大きな翼さえ無ければ西洋人の少女と言っても良い程に、その姿は人間っぽかった。
咲「さてと、さぁいくわよ零夜。早く立って。」
零「も、もうですかぁ~?まだ休んでないんですけどぉ・・・・・」
咲「さ、行くわよ。」
咲夜は、零夜の言葉など聞かなかったかのようにスタスタと歩いて行ってしまった。
レミリアやフランには優しいものの、人間には少し冷たい咲夜であった。
零「ちょっ、ま、待ってくださ~い・・・・・。」
ふらつく足取りで零夜は咲夜を追いかけた。

なんとか追い付いた零夜と咲夜は、今他よりもやや大きい建物の前にいた。
零「ここにいるんですか?あの・・・えと・・・・・何て名前でしたっけ?」
咲「上白沢慧音。どんな人物かは貴方の持ってる幻想郷縁起を見なさい。」
零夜が白杖を立て掛けて幻想郷縁起をペラペラとめくると咲夜はノックも無しに寺子屋の戸を開けた。
零「え?ちょっ、まだ見て」
咲「慧音はいるかしら?」
慧「なんのようだ。」
部屋の奥から青っぽい服を着た銀髪?の女性が現れた。
慧音の姿を確認した零夜は、視線を再度手元の幻想郷縁起に落として目当てのページを探し始めた。
咲「お願いよ。」
慧「フランの相手ならお断りだ。」
咲「違うらよ、彼の歴史を見てもらいたいのよ。それに、妹様も最近はずいぶん安定してるから必要無いわよ。で、件の彼。」
と、零夜の服の襟をつかんで慧音の
前につき出した。
零「のわっ!?っとと・・・・・えと白月零夜です。」
慧「上白沢慧音だ。私の事は咲夜から聞いていると思う。彼の歴史を見て欲しいと言っていたな。理由は聴かないでおこう。」
零(全っ然聞いてない。)
咲「えぇ。それで何か?」
慧「彼の歴史は・・・・・・・・・・・・・・見えない。」
慧音の発言によってその場は凍りついた。
咲「・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
零「・・・・・どう言う事・・・なんですか?と言うか、歴史をみるって?」
咲「彼女の能力よ。慧音、それで見えないってどう言う事かしら。葉の様に歴史が無いということ?」
慧「・・・・・・・いや。彼の歴史は・・・確かにある。・・・・・だが・・・何と言うか・・・・・霧の様なものがかかっていて見えない・・・・・・・・と言うべきだろうか。」
慧音が言葉を何とか絞り出して事実を二人に伝えた。
しばらく驚いた顔をしていた咲夜だが、直ぐに真顔に戻った。
紅魔館では様々なトラブルが多発するので、この程度では驚かないのだろうか。
咲「そう。お邪魔したわね。」
零「ええ!?もう帰るんですか!?」
咲「えぇ。そろそろ妹様が心配になってきたわ。」
零「僕は!?」
慧「ん、そう言えばどうして君は彼女といるんだ?」
零「え?あ、言ってませんでしたね。簡単に説明すると、どうやら僕は昔、咲夜さんに会っているらしいんです。」
慧「ほ~う、ならば咲夜に昔の事を聞けば良かったんじゃないのか?何か理由でも?」
零「あ。」
「何故ですか!?」という意味の視線を零夜がぶつけると咲夜はやれやれといった感じで話した。
咲「別に。あなたに見てもらった方が手っ取り早いからよ。けどそうね今は忙しいし・・・・・紅魔館に戻ったら話すわ。」
と言うと咲夜は寺子屋を後にした。
咲「さ、妹様の所に向かうわよ。」
零「え、ちょっま、あぁ慧音さんありがとうございました。」
慧「あぁ。何か思い出したらまた来てくれ。」
零「はい、ではまた。」
別れの挨拶を済ませた零夜は慌ただしく出ていった。
寺子屋を出て直ぐに咲夜を探すと、2、3m程先の店?にその姿が見つかった。どうやら何かを買っているようだ。
咲夜は、零夜が追い付いたのを確認すると店を離れて話しかけた。
咲「それじゃあ、葉の所にいくわよ。」
零「あの、さっきから話に出て来る『葉』って誰ですか?」
咲「着いたら本人から聞くと良いわ。」
零「・・・・・何だかさっきから説明するのをめんどくさがってませんか?」
咲「気のせいよ。」
零(嘘だ、絶対めんどくさがってる。)
咲「さ、早く行くわよ。」

~瀬笈家前~
二人が目的地に到着すると、フランが誰かと話をしていた。
相手の格好を一言で表すなら【緑】だろう。
頭の帽子からスカートの裾まで全部緑。さらに髪や目の色までも緑だ。
もし森なんかでかくれんぼをしたら簡単には見つからないだろう。
フ「ねぇねぇ葉~弾幕勝負しようよ。どれだけ上手くなったのか見てあげる。」
?「えぇと、今はお仕事があるのでお仕事が終わったらで・・・。」
零「話しから察するに、あの緑色の娘が咲る夜さんの言ってる葉さんですか?」
咲「えぇ、妹様のお友だちで、妹様はたまに遊びに来るの。おかげで今まででは考えられない程妹様の精神が安定してね。」
零「ん?あー、確か以前は地下に幽閉させていたんでしたっけ。」
話し相手はフランの誘いに少し困った態度を示した。
?「まぁ、もうそろそろ店を閉めるから2、30分の辛抱だ。」
するとその隣にいた男性がフランに話しかけた。
この男性も葉と同じく全身緑色だ。
咲「妹様、そろそろ帰りますよ。」
フ「えぇ~。あとちょっとだけ2、30分だけだから~。」
零(こういう所だけ見れば人間っぽいなぁ)
咲「2、30分はちょっとと言いません。緑もそのくらいわかるでしょ?」
フ「え~でも。」
咲「今日はもう遅いですからまた明日。」
零「まだそんな遅くないですけど。」
横からツッコミ入れる零夜だが、それに対する咲夜の反応は『ナイフを投げる』だった。
咲夜の投げたたナイフの『つか』の部分が零夜の額に当たり、コーンと良い音が響いた。
葉「ん?咲夜さん。あの人は誰ですか?」
咲「そんなことよりも妹様を説得するのを手伝ってちょうだい。」
尚もぐずるフランを説得しようとする咲夜。だがフランはいっこうに首を縦に降ろうとしない。
すると、見かねた零夜が一つ提案をした。
零「んー・・・・・それなら、僕と緑さんとフランで、戦うというのはどうですか?」
今までの話から何故そうなるのか、だれにもわからなかった。
咲夜は、一瞬彼が冗談を言っているのかと思ったが、彼の目にそんな色は浮かんでいなかった。
彼女には回りくどい事をする理由も無いので、直接本人に聴くことにした。
咲「零夜、ちょっとこっちに来なさい。」
零「はい。なんですか?」
三人から死角となる少し離れた場所に彼を呼ぶと、彼の左腕を掴み、そのまま彼の後ろに回り込み、間接技をきめた。
グギッ
零「痛い!痛い!痛い!!い、いきなり何するんですか!?」
突然の痛みに叫ぶ零夜。
しかし、その声を聞いても咲夜は力を緩めようとしないで、質問をしたろ
咲「今、早く帰るって言ったでしょ?なのに妹様をあおって、さらに貴方まで参戦してどうするのよ!」
ボキッ!
苛立ちによって、一瞬力を強めてしまった為か、してはいけない音が彼の肩からした。
零「今、何かしちゃいけない音がしたっ!」
咲「・・・・・・気のせいよ。」
零「絶対違う!絶対今、しちゃいけない音がしました!と言うか今の間が証拠じゃないですか!」
咲「と・に・か・く、早く帰るんだからそんなことダメよ。」
零「いやいやいや、だからこそですよ!適当にやって負ければ、フランさんの気も済むと思いません?ってそれより早く離して下さい!!もうギブ!ギブアープ!」
咲「・・・はぁ~わかったわ。まぁ、試してみましょう。」
ここでようやく咲夜は手を離した。
自由となった零夜は左肩に手を当て、腕をぐるぐると回して、間接が外れていないか確かめた。
零「ふぅ~・・・それでは、お二人共今の話しは聞こえてましたか?」
彼の問いに、緑は微妙な表情で答えた。
緑「あ、あぁ。ついでに聞こえて欲しくない音も。」
零「そ・・・・・そう・・・ですよね。それではお願いしますよ。」
流石にその場で弾幕遊びをする訳にはいかないので、5人は里の近くの広場に移動した。
零夜は、辺りの地形を観察し、緑は剣の素振りをして準備運動をしている。
フランは、そんな2人を見ながら、開始の合図をうずうずと待っている。
3人から少し離れてその様子を見ているのは、買い物を済ませた咲夜と葉だ。
緑の素振りが終わると、咲夜がゴング代わりのナイフを、3人の中間地点に投げた。
開始早々フランが空へ舞い上がり、一枚のカードを取り出した。
フ「禁弾【スターボウブレイク】」
フランがそう唱えると、色鮮やかな光弾が下にいる2人に降り注いだ。
その勢いを雨に例えるならばどしゃ降りの豪雨。
緑「いきなりスペカ!?」
驚いた緑は、たまらず宙に飛びそれを回避したが、零夜はその場を動こうとしない。
零「いきなりありがとう。」
と呟くと、フランの放った全ての弾幕が、彼の持つ白杖に吸収された。
零「っと・・・流石にこれ以上吸収できないかな。でもっ!」
すぐさま白杖を緑に向けると、その先端から特大サイズの大玉弾幕を放った。
その反動で零夜は体制を崩して後ろに倒れた。
緑「くっ!」
大きな音を出して、大玉はそのまま緑に直撃し、緑を中心に黒煙が広がった。
零「ふぅ~まさかここまで反動が大きいなんて・・・・・でも、これで片付いたから良いか。さぁ、次は君の番だ。」

妙なスイッチが入ったらしく、零夜はやけに好戦的になっている。

その様子を遠くで見ていた葉は驚いた。
葉「一撃で緑さんを倒すなんて・・・。」
咲「いいえ。無傷・・・では無いけど、ダメージはほとんど受けてないわよ。あれは。」
葉「へ?それってどういう事ですか?」
咲「まぁ、見てなさい。」
葉「???」

零夜は真っ直ぐフランを見つめると飛び出して、能力によって一瞬でフランの上に移動して、白杖を両手でしっかりと握って降り被った。
その白杖を降り下ろそうとしたとき、黒煙の中から何かが零夜目がけて飛んで行った。
それに気づいた零夜は振り上げていた腕を下ろして、白杖でその何かを防いだ。
直後、空の飛べない零夜は重力に囚われて落下を始めたが、彼は自分の下の空間を地面に直角な位置の空間に繋いで落下の衝撃を無くした。
何が合ったのか理解できなかったフランだが、再び零夜が下に現れたのを見るや否や頭を下に向け、急降下して零夜に体当たりを喰らわせようとした。
慌てて横に転がって零夜が避けると、フランは勢いそのまま地面に激突した。
零「・・・・・・・・・・・・あ、アイムウィン?」
唖然としてそう呟いて瞬きをすると、黒煙を払って緑が地面に降りてきた。
その瞳は紅く輝いている。
緑「おっと。まだ終わってないぜ。」
零(あれ?さっきと少し様子違う?どういうこと?カラコン・・・?)
零夜の心を読んだかのように、緑はその疑問に答えた。
キ「俺はの名はキル。この剣に宿る魂みたいな者だ。」
零「なるほど。それにしてもさっきの一撃をかわすなんて、すごいですね。」
キ「俺を舐めるな、かわしたんじゃない。斬ったんだ。さぁ、手加減してやるから本気で掛かってこい!」
キルがどこかで聞いた台詞そいい放つと、零夜は地面に水平に白杖を構えた。
零「それなら遠慮なく……行かせてもらいます!」
能力を使い自分の正面とキルの後の空間を繋ぎ白杖による鋭い突きを放った。
キ「ぐっ。後ろから!?」
突きは肩甲骨の辺りに命中し、その衝撃でキルはたまらず膝を付いた。
零「あぁ、そう言えば言い忘れていましたね。僕の能力は『空間と空間を繋ぐ程度の能力』。言わば・・・テレポートゾーンの作成。」

キ「面白いな。ならっ!」
キルは立ち上がるのと同時に振り返ると、自分の背後の揺らめく空間に剣を突き刺した。
さらに、勢いそのまま地面を蹴り、自らも空間に飛び込んだ。
零「あぶなっ!」
零夜の能力を逆に利用して攻撃したキル。
突進攻撃を間一髪横に飛び退いて回避した零夜だが、体制を立て直す間もなくキルが切りかかる。
刀から放たれた斬撃を零夜は白杖で防いだ。
しかし、その時すでにキルは剣が零夜に届く距離まで接近していた。
降り下ろされた刃を白杖で受け止めると、派手な金属音を出して互いの武器がぶつかり会う。
キ「中々やるじゃないか。」
零「ありがとうございます。」
白杖で受け止められた刀を切り返して、キルがさらに追撃する。
零「危なっ!」
刃は零夜の服スレスレを通り地面に突き刺さった。
そのスキにバックステップをして距離を取る零夜。
が、着地が決まらずにコケた。
フランは、と言うと未だに地面の下だ。
相当深くまで潜ってしまったのかもしれないが、吸血鬼なので心配はいらないだろう。
そんな状況を遠目に見ながら、咲夜は、葉に零夜の事を話していた。
葉「へえーそうなんですか。前の私と同じく『歴史が見えない』んですか。」
咲「えぇ、でも葉と違って『歴史が無い』んじゃなくて『見えない』なのよね・・・・・・・・」
葉「一体何者なんですかね?あの人。」
咲「私の古い友人で・・・・・・・?」
と口にして初めて、ある事が気になった。
葉「ん?どうしたんですか?」
咲「え?え~と・・・何だったかしら。」
葉「何って、『友人で・・・』で止まってますよ。」
咲「あぁ、それね。私の勘違い・・・・・。」
そんな話をしていると、遠くで闘っている二人の側の地面から、真っ紅な火柱があがった。
その柱は先端で円を描くと、長さを縮めて地面に平行になった後、姿を消した。
火柱の発生地点には土と泥で汚れたフランが立っていた。
フ「咲夜~汚れたから私もう帰る。」
咲「わかりました。葉、零夜の事はお願いね。」
葉「零夜さんは置いていくんですか?」
咲「えぇ、この様子じゃ明日の朝までずっとこのままよ。きっと。」
葉「そ、そうですか…。」
フ「葉~今度は遊ぼうね。」
葉「お、お手柔らかに?」
フ「安心して、全力で倒してあげるから。」
葉「私の話聞いてました!?」
フ「ふふふ。じゃあね、葉。」
別れの挨拶を済ませると、咲夜とフランは紅魔館へ飛んで帰って行ってしまった。
置いていかれた零夜は、キルと未だに戦っている。
葉「本当に明日の朝まで戦っているのかなぁ?」
葉が座り込んで頬杖をついていると、誰かが後ろからやって来た。
?「なんだぁ?うるさいと思ったら、あれは・・・キルか?」
葉「あっ良介さん。」
やって来たのは道具や夢見道具屋店主にして、葉達の友人の夢見良介だった。
良「久しぶり・・・でもないか。なぁ、あのキルと戦ってる奴は一体誰だ?見たことない顔だが、新手の妖怪・・・って訳では無いか。」

~少女説明中~

良「記憶喪失・・・か。」
葉「はい。咲夜さんの知り合いだったらしいんですけど、咲夜さんの事は覚えてないらしいんです。」
葉のその発言に良介は少し引っ掛かった。
良「ん?それはおかしくないか?」
葉「何がです?」
良「本来、幻想郷(ここ)は『忘れ去られた者』が集う場所。なのに『忘れ去られていない者』が来ている。可能性としては、例外もいくつかあるが、香霖堂の前に居たと言うことは、自殺志願者やスキマ妖怪が拐ってきたとも考えられない。」
葉「そう言えば・・・たしかに。」
良「彼奴についてもっと詳しく教えてくれないか。」
葉「く、詳しくと言われても、私が咲夜さんから聞いたのは今話した事だけですし・・・・・。」
良「・・・・・そうか。それじゃあ、この戦いが終わったら本人から聞くとするか。」
すると、まるでタイミングを見計らったかのように人の倒れる音がした。
二人の視線の先には、地面に大の字に倒れている零夜と、剣を支えに立っているキルこと緑だった。
零「ハァ、ハァ、ハァ。もう無理・・・・・・・。限界体力的な意味で・・・・・・・・。」
キ「此方がな。どれだけ不意討ちが好きなんだよ・・・?こっちはお前が攻撃する度にほぼ全範囲を警戒する必要があるんだぞ?」
零「受ければ良いじゃないですか。」


良「歩けるか?」
キ(俺は戻るけど、どうだ?)
緑(やってくれたなキル。一歩も歩けそうにない。)
キ「無理そうだ。」
良「仕方ない、運ぶか。葉手伝ってくれ。」
葉「零夜さんはどうしますか?」
零「僕…は自分で帰れます。」
葉「でも、ふらついていすよ。」
良「なんなら家にとめるが。」
零「大丈夫です…。」
と言うと零夜の正面の空間が歪みだした。
零「キルさん。」
キ「ん…?なんだ。」
零「また今度、戦いましょう。」
キ「ふっ、望む所だ。」
零「それでは皆さん、また会いましょう。」
そう言って零夜は消えた。
葉「あっ、お別れ言いそびれちゃいましたね。」
良「大丈夫だろう。あいつは紅魔館にいるんだろ?だったら紅魔館に行けば会えるんじゃあないのか?」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:06:39

東方光闇想 第2話

~翌朝~
零「あれ・・・?此処って・・・・。」
翌日、零夜が目を覚ましたのは、やや馴れた香霖堂の一室だった。
この部屋は零夜が私室として使っている部屋だ。
零「あー・・・と、確か昨日・・・」
昨日の出来事を思い出してると、部屋の障子が空いて、霖之介がお茶を持って入ってきた。
霖「やれやれまたあの日の繰り返しか。」
と言いつつ、お茶を零夜に差し出す。
霖之介の言葉から察した零夜は、苦い顔をしてお茶を受け取った。
零「またって事はひょっとして・・・・・。」
霖「家の前に倒れいたんだ。またね。」
零「あー・・・・・何かすいません。」
霖「別に良いさ。所で何があったんだ。」
お茶を飲みながら聞いていた零夜は、お茶を置いて昨日の出来事を思い出しながら話した。
零「えーっと・・・?」
~少年説明中~
霖「それで力尽きて家の前に倒れていたと言う事か・・・。」
零「・・・はい。多分。」
するとその時、店の扉が開いた音が聞こえた。
霖「おや、お客かな。」
?「邪魔するぜ!」
しかし、入ってきたのは生憎にもお客ではまなく、『いかにも魔法使い』な格好をした少女だった。
霖「なんだ魔理沙か。最近ずいぶんとご無沙汰だったね、ようやくツケを支払う気になったのかい。」
魔「何か面白い物はあるか?」
霖「買いに来たのか?」
魔「借りに来たぜ。」
体を起こして魔理沙の姿を確認した零夜は眉をひそめて霖之介に質問を投げ掛けた。
零「霖之助さん、お客じゃないんですか?」
霖「あぁ。」
その返答を聞いた零夜は目を細めた。
零「なら・・・追い出しても良いですよね。」
そう言うと零夜は霖之介の返答を待たずに、魔理沙の立っている床と、店の前の宙の空間を繋いだ。
魔「のわぁ?」
魔理沙は文字通り、その場から退場した。
零「さようなら。」
笑顔で手を振った後、零夜は何かを探すように、辺りの商品の山をキョロキョロと見渡した。
零「あれっ?霖之助さん、白杖はどこですか?」
霖「ん、何処か行くのか?」
零「えぇ。紅魔館に行って来ます。」
霖「そう言えば結局昨日はあまり話を聴けなかったのだったね。白杖はカウンターの裏だよ。」
零夜がカウンター裏から白杖を取りだそうとしたその時、突然扉を開いて(半ば粉砕して)魔理沙が入ってきた。
魔「さっきはよくもやってくれたな!」
零「うるさいです。」
喧嘩を売る魔理沙だが、零夜はその足下の空間をどこか繋いだ。
魔「またかぁー!」
今度も魔理沙が飛ぶ前に空間の繋がりを無くした。
霖「・・・今度はどこ繋いだんだい?」
零「人里です。それでは霖之助さん、また行って来ます。」
そして零夜は紅魔館へと空間を繋ぎ、行ってしまった。

~紅魔館前~
美「Zzz、Zzz、Zzz…」
零「・・・・・・・・・・」
零夜が訪れて見た光景は、昨日と全く同じであった。
零(美鈴さんまた寝てる…。)
「美鈴さーん!起きてくださーい!」
美鈴に近寄って耳元で大声を出して起こした。
すると美鈴は、文字通り飛び起きた。しかし、その際に美鈴が敬礼をし、その肘が零夜の顎にヒット!
零夜の顔が上を向き、そのまま後ろに倒れた。
美「はいっ!? あっ零夜さん!」
美鈴もすぐに零夜に気付き、そしてあたふたと慌て始めた。
その横で零夜は、美鈴に打たれた顎を手を当てながら起き上がった。
零「痛ったたた・・・・・また寝てましたよ。」
と言うと零夜は、やれやれといった具合に目を瞑って首を横に振った。すると美鈴は、申し訳なさそうな顔になり、
美「あうぅ~さっ咲夜さんには・・・」
美鈴の言葉の続きを零夜のため息によって遮り、片目だけ開けてその言葉の続きをいい放った。
零「『言わないでおいて下さい。』・・・・・・ですよね。」
すると美鈴は、さらに申し訳なさそうな顔をした。
美「うぅ…お願いします。」
零「えぇ、ところで・・・通って良いですか?」
美「あ、はい!通って良いですよ。」
了解を得て門をくぐり、館へ入ろうと扉に手を掛け、
零「あ、それと咲夜さんがどこに居るかわかりますか?・・・・・・・・・・さすがに、この大きい館を探し回るのは骨が折れますからね。」
美「確かにそうですね。多分この時間ですと・・・厨房で食事の準備をしているか、人里に買い出しに行ってますよ?」
零「そうですか。」
  (咲夜さん色々やってるんだ、大変そう。そして何故疑問形?)
 「それじゃあ厨房までの行き方も教えてくれますか?」
美「えっと、そうですね、厨房までの行き方は・・・」
~門番説明中~
美「・・・それで左手にある扉が厨房の扉です。」
零「成る程(結構複雑だなぁ)ありがとうございました。」


~紅魔館内~
零「へぇ~。見事に、真っ赤だなぁ、そしてやっぱり広い!これじゃあ迷ったら大変そう。」
で結局、
~10分後~
零「あぁー!どうしよう!迷った!完全に迷った!あぁ、もう一度美鈴さんに聞きに行く?いや聞いた結果迷ってるんだし聞いただけでどうにかなりそうにないし・・・」
零夜が慌てながらどうするか考えていたそのとき、突然誰かに、
?「そこの侵入者止まりなさい!」
あまりに突然だったため、零夜は文字通り飛び上がった。
零「はいぃ!」
メ「そ、そんなに驚いて…!やはり怪しい輩か!」
零夜に声をかけたのはメイド服を着た妖精で、長いモップをまるで槍の様に構えている。
零「ち、ちち違います!僕は咲夜さんに用事が合って来たんですけど道に迷って・・・・・」
メ「メイド長にぃ?」
零 (駄目だ、完全に疑われてる。どうしようどうしよう。美鈴さんの所に繋いで逃げる事も出来るけど、そしたら確実にそのスキに攻撃されるだろうし・・・)
零夜が突破口を模索していると、そこに、
?「何の騒ぎ。」
メ「あっメイド長。侵入者を発見しました。」
妖精メイドはその場に現れた人物、メイド長十六夜咲夜、に向き直りビシィッと敬礼をした。
咲「侵入者?」
咲夜は、一瞬殺意のこもった眼差しで零夜を見るが、それが、侵入者が零夜だと顔を確認見てすると、
咲「彼は侵入者じゃないわ、私のお客よ。」
メ「えぇ!そ、それは失礼しました。」
咲「良いから早く仕事に戻りなさい。」
メ「はい。」
咲夜に追い払われた妖精メイドは、その場を後にした。
咲「・・・それで?要件は何?」
零「え?あぁ、要件ですね。昨日咲く
夜さんに、『紅魔館についたら話す』って言われたから、それを聞きに来ました。」
咲「そういえばそんな事言ったかもしれないわね。すっかり忘れてたけど。それじゃあ広間に行くわよ。お嬢様にも話したいから。」
零「分かりました。」

~数分後~
咲夜に連れられて零夜は他よりも一際大きな扉の部屋にたどり着いた。
咲「ここが広間よ。」
そう言われた場所には大きなテーブル一つと派手で大きい椅子が一つそして普通の椅子が幾つかあった。
零(どちらかと言うと食卓だな。)
咲「それじゃあ私はお嬢様を呼んで来るわ。」
と咲夜がその場を立ち去ろうとすると
零「あっちょっと待ってください。」
咲「何かしら?」
零「あの、他の人も呼んだ方がいいんじゃないですか?」
咲「そうね。メイド達は別に良いとして妹様は呼ばないと『何で私だけ仲間外れなのよ!』って怒るわね。」
零「ですね。あと美鈴さんも呼びませんか?」
咲「あの子は……………そうね呼んでおきましょう。」
零(何故考えた。)
「なら僕が連れて来ます。」
咲「………あなたここから外にでれるの?」
零「能力を使えば……なんとか。」
咲「そうなの?人里には繋げなかったけど。」
零「一度行った場所になら繋げるので。」
咲「そう。」
零「それじゃあ行きますね。」
零夜が門の前に繋いで、連れて来ようとした時
咲「待って!」
今度は咲夜が呼び止めた。
零「何ですか?」
咲「美鈴を連れて来るなら、一緒にパチュリー様も連れて来てくれないかしら。あなたが行った方が早いと思うから。」
零「はい良いですけど、そのパチュリーさんはどこに居るんですか?」
咲「美鈴に聞きなさい。」
零「わかりました。咲夜さんがレミリアさんとフランドール、僕が美鈴さんとパチュリーさんですね。」
咲「どうして妹様だけ呼び捨てなのかしら?」←少しキレてます。
零「うっ、まぁとりあえず行きますね。」
零夜は空間を繋いで逃げた。
咲「全く・・・・・。さて私も行こうかしら。」
~紅魔館前~
美「あっ零夜さん、もう帰るんですか?」
零「いいえ。美鈴さんとパチュリーさんを連れて行こうと・・・。」
美「どこにですか?」
零「広間です。」
美「どうしてですか?」
零「それは・・・・・・・・・・・」
~少年説明中~
零「・・・・・・・・・・と言う訳です。」
美「成る程。零夜さん、ありがとうございます。零夜さんがそう言ってくれなければ、多分私は呼ばれなかったと思います。」
零(どれだけ扱いが酷いんだよ。しかも、それに慣れちゃってるし。)
美「えっと、それじゃあパチュリー様の所に案内しますね。」
咲「その必要は無いわ。」
二人が移動しようとした直前、目の前に咲夜が現れた。
零・美「「咲夜さん!?」」
零「いつからそこに?」
咲「たつた今からよ。お嬢様達を連れて広間に着いたら、あなた達が居なくて空間がここに繋がったままだったから来て見れば・・・・・・。」
攻めるような目付きに堪らず下へ視線をそらす二人。
零・美「「すいません・・・・・。」」
咲「はぁ~。もういいわ、私が連れて行くからあなた達は先に広間で待ってて。」
あきれた様子で呟き、咲夜はその場から消えた。
美「・・・・・・・言われた通り広間にいきますか。」
零「・・・・・・そうでよね。」
そう言って二人は空間を移動して広間へと移動した。
美「へぇ~移動に便利な能力ですね。」
零「一度行ったことの有る所にしか繋げないんですよね。これ。」
美「それでも充分じゃないですか。」

レ「やっと来たわね、遅いわよ美鈴。」
フ「零夜!昨日、弾幕勝負してくれなかったじゃん。ウソつき!!」
美「お嬢様すいません。」
零「すいません、フランドールさん。」
フ「フランでいいよ。」
零「わかりました。」
そこにパチュリーを連れて咲夜が戻って来た。
零「美鈴さん、あの人がパチュリーさんですか?」
美「はい。そうですよ。」
零「皆さん揃った様なのでここで改めて自己紹介を、白月零夜です。能力は空間と空間を繋ぐ程度の能力です。」
パ「レイヤというのね。字は白い月に幽霊の霊に夜かしら?」
零「名字は合ってますけど名前の方は零の夜です。え~っと・・・・・」
パ・・・あぁ、そう言えば名のってなかったわね。私はパチュリー・ノーレッジよ。」
零「よろしくお願いしますパチュリーさん。
  それじゃあ咲夜さん、教えてください。僕の過去を。」
咲「そうね・・・まず、あなたの仕事は『妖怪退治』だったわ。」
零「妖怪退治って、僕がですか!?」
咲「えぇ。私が昔、バンパイアハンターだった事は知ってるわね。」
咲夜の言葉に、その場にいた者は全員(零夜以外)頷いた。
レ、パ「えぇ。」
フ「うん。」
美「はい。」
しかし、部外者の零夜は知るよしもなく
零「そうだったんですか?あ、そう言えば幻想郷縁起にもそんな事が・・・」
咲「まぁ、正確には吸血鬼よりも他の、妖怪なんかと殺りあう事の方が多かったけれどね。吸血鬼なんて、そうそう手が出せる相手では無いですし。」
レ「それは今と変わんないんじゃない?」
頬杖をつながら、イタズラっぽい笑みを浮かべてレミリアが言ったのに対してパチュリーが小さな声で「それはレミィやフランも同じでしょ。後ムランも。」と言ったのを、零夜は聞こえてしまった。
しかし、咲夜には聞こえなかったらしく、話を続ける。
咲「まぁ、確かにそうですね。・・・・・でも、今と違ってあの頃は、本気の命を賭けたものでした。その頃の私は妖怪退治で生計を立てていまして、彼と最初に会った時は確か・・・・・私の獲物を彼に採られました。」
零「うっ!」(見に覚えのない事で攻められるのって何か辛い)
咲「まあ、効率が良かったので、その後も何度か共闘したのですが・・・・・・・」
そこで突然、咲夜は話を止めた。
楽しそうに話を聞いていたレミリアは、残念そうに
レ「ん~?それで?」
咲「え?えぇ・・・それから後に何が覚えていなくて・・・・・・・お嬢様にお会いした事からは覚えているんですけど。」
咲夜は、あざとくとぼけたしぐさをしてそう言った。
レ「結構時間跳ぶのね。・・・・・・・そうでも無いのかしら?それで、結局妖怪狩りの最後の獲物が私で、家のメイドになったと。」
咲「はい。」
レ「まぁ、その頃の私は従者が欲しかったから、運が良かったわねぇ。あなた。」
するとそれまで大人しく紅茶を飲んでいたパチョリーが、その先の最悪の事実を補足した。
パ「最悪レミィの食料になってたわね。」
美「もしそうなっていたら・・・・・・・なんて考えたく無いですね。」
零「・・・・・・・・それで、僕はその後どうなったんですか?」
咲「・・・・・・だからわからないわ。」
パ「・・・・・・・・今の話で零夜が咲夜の事を覚えてない事は納得したけど・・・咲夜が零夜の事を覚えているのはおかしいわね。」

同時刻
~香霖堂~
霖「やれやれ、商品の種類も少なくなって来たし、そろそろ拾いにいこうかな。」
読んでいた本を閉じて、机に積まれている本の山の1つに加えて席を立った。
霖「おやっ、お客さんかな?」
霖之助が席を立った直後、店の扉が開けられた。
慧「お邪魔するよ。」
魔「邪魔するぜー。」
霖「・・・魔理沙はともかく、先生は何をお求めかな?」
慧「すまん。悪いがわたしも買い物に来たんじゃない。・・・・・・・・・単刀直入に言おう。零夜のことで話がしたい。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:16:36

霖「零夜の事で・・・・・話?」
慧「あぁ。昨日彼が寺子屋に来た事は・・・知ってるか?」
霖「まぁ、知っていますが、立って話すのもアレですから、こちらへお座りください。」
と、霖之助はさっきまで自分が座っていた椅子をカウンター裏から取ってきて、それを慧音に差し出し、自分は近くの商品の中から取り出した折り畳み式の椅子に腰を下ろした。
慧「かたじけない。」
慧音が椅子に座ると、
霖「それでは話の続きを、昨日の話なら、今朝零夜から聞いたのだが・・・・・その話ぶりだと、昨日、何かあった…」
話し続ける霖之助の言葉を打ち消して
慧「私が彼の歴史が見えなかった事は聞いたか?」
霖「・・・・・・・いいや。彼の歴史が見えないとは、葉の様に歴史がないと言うことなのかな?」
慧「いや違う。彼の歴史は【確かにある。】だが・・・何と言うか・・・黒い靄の様な物が掛かっていて見えない・・・・・そんな感じだ。」
二人が話してる間、おそらく付いてきただけであろう魔理沙は、店内の商品を物色している。
霖「にも関わらず十六夜咲夜の事は覚えてる・・・・・か。とすれば・・・・・」
慧「何か思い当たる事があるのか?」
霖「いや、実は彼は、白杖に触れて彼女の事を断片的だが思い出した。それで僕が彼女の事を教えて、今に至る訳だ。」
慧「それで彼は彼女と一緒だったと・・・?」
その問いに頷き、霖之助は話を続ける。
霖「これは僕の予想なのだが、今頃彼は館で話を聞いているだろう。その話を聞けば、貴女の疑問を解決すると思うよ。」
この提案に、慧音はしばらく考える素振りをした後に、ゆっくりと席をたった。
霖「・・・・・・もういいのか?」
慧「あぁ。詳しい話は後日、改めて彼から聞くとするよ。」
そして、そのまま慧音は帰って行ったのだが・・・・・
霖「・・・君はいつまでいるんだい?魔理沙」
魔「ん?彼奴がいないようだけど、もう話は終わってたのか。」
どうやら商品の物色に集中していたらしく、二人の話を聴かないおろか、慧音が帰った事にも気付いていなかったようだ。
霖「たった今ね。それで、君が来た用件は何だい?まぁ、大体予想は付くけど・・・。」
魔あぁ、コレが欲しいんだけど、何て言うんだ?」
と言って差し出したのは携帯電話だ。
霖「それは携帯電話と言う物で、離れた所にいる相手と会話したりする道具だよ。」
魔「ふ~ん。前に紫が作った遠隔支援端末みたいなモンか。で?どうやって使うんだ?」
口で答える変わりに、霖之助は首をかしげて答えた。
魔「ちぇっ!それじゃぁ明日また来るぜ。」
霖「買いにか?」
魔「勿論だぜ。」
そう言って魔理沙も店を出て行った。

~紅魔館~
咲「私が零夜の事を覚えているのがおかしい?」
パ「性格に言うと咲夜が覚えているのに零夜が幻想郷に居るのがおかしいの。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:17:51

零「どうしてです?」
パ「・・・幻想郷は忘れ去られた物が集う場所。けど、あなたは忘れ去られいないのに此処に居る。」
レ「あのスキマ妖怪が連れて来たんじゃないの?妖怪の餌か何かで。」
パ「それはないと思うわ。普通、紫が連れて来る人間は、自殺志願者なんかの死ぬ価値の無い人間。それに、おかしな所はそれだけじゃない。」
パチュリーは零夜の方を向き、
パ「何故、貴方は彼女の・・・『十六夜咲夜』と言う名を知っていたの?」
その発言に、レミリアと咲夜、そして美鈴が、はっとした。
しかし、フランと零夜にはその理由がわからなかった。
零「どういう事ですか?」
パ「・・・・『十六夜咲夜』という名はね、レミィが彼女に付けた名なの。名前を付けるという事は、その人物を支配するという事。だからレミィは自分に従わせるという意味で彼女に、『十六夜咲夜』という名を与えた。それは貴方が彼女と別行動を取った後よ。」
パチュリーの無言のそうでしょ?という問いに、レミリアは頷いて答えた。
レ「・・・確かにそうだったわねぇ。すっかり忘れてたけど。」
パ「・・・・・つまりそういう事。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:21:06

東方光闇想
第18話
咲「彼が私の知る彼じゃない!?」
パ「それなら全て説明が付くわ。まず、彼が貴女の知る白月零夜の息子、もしくは孫だとすれば、彼が貴女を知らないのも、戦い方を知っているのも最近の外の事を知っているのも、全て説明出来るわ。」
咲「けど、彼は白月零夜と名のったし、私の名前を言ったと言っていたわ。」
一方零夜は自分の事を話しているというのに、完全に上の空だ。
パ「零夜、貴方の白杖は『人の記憶』も吸収できるの?」
零「・・・・・」
咲「零夜?」
零「あっ!はい?」
レ「しっかりしなさい!」
零「すいません・・・。」
美「大丈夫ですか?」
零「少し・・・気持ち悪いです。」
そして零夜は、どこかに空間を繋いだ。
パ「どこに行くの?」
零「ちょっと外の空気を吸いに・・・。」
フ「それじゃあ私も付いて行く。良い?」
零「え!?僕は別に良いですけど、どうしてです?」
フ「昨日できなかった弾幕勝負しよ♪」
零「え、えぇと・・・・・。」
弾幕勝負をしても良いか、咲夜に目で問いかける零夜。
咲「はぁぁ・・・。良いわよ。けど、あなた気分が悪いんじゃなかったの?大丈夫?」
零「まぁなんとか。」
咲「そう。・・・・・・・・・・・美鈴。」
美「はい!」
咲「一応二人に付いて行って。」
美「わかりました。あっ、けど外では今、日が出ているんじゃ・・・。」
フ「クリーム塗ってあるから平気~♪」
フランはかなりご機嫌だ。
零「それじゃあ、行ってきます。」
そして三人は『門』を通って外に出た。
~紅魔館前~
零「ふぅ~。スッキリした。」
フ「じゃあ早く勝負しよっ!」
いきなり弾幕を撃って来そうなフランに
零「ちょっ、ちょっと待ってください。」
フ「なぁーに?」
零「あの、昨日フランさんが使ってた、『スペカ』って何ですか?」
美「それでしたら、私が説明します。」
~少女説明中~
零「なるほど。」
美「零夜さんも作ってみます?」
零「もちろん!」
~一分後~
零「ふぅ、やっと出来た。」
フ「じゃあ早速勝負しよ。」
零「行きますよ!」
美(ここに居たら巻き添えになるかも。離れていよ。)

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:25:41

東方光闇想 19話

零「それでは早速・・・『弓符』ソニック・レイ』!」
7本の白い矢が高速でフランに向かって飛んでいく。
フ(早い!)
ズドォン!!
零「ん!?」
全弾が命中したはずだが、聞こえた爆音は一度だけだった。
フ「あはは!すごいすごい!」
零「あれ?」(無傷?)
フ「今のスペカすごい!私のスペカ『禁忌』レーヴァテイン』と同じ威力なんて!・・・・・ふふふ。モットアソビマショウ。」
物凄い密度で弾幕を撃ってくるフラン。
零「うぉっ!」
空中に飛んで攻撃を逃れる零夜。
フ「逃がさないわよ零夜!」
フランも飛び零夜に弾幕を撃つ。
零「くっ。」
フ「あはははは!」
逃げる零夜に次々と弾幕を撃って来るフラン。と、突然零夜の姿が消えた。
フ「あれ?」
零「こっちですよ。『弓符』ソニック・レイ』」
フランの上空から7本矢が降り注ぐ。
ズドドドドドドドン!!!
零「今度は全弾命中した・・・のかな?」
弾幕が当たった所からは煙が立ち込めている。
フ「まだまだだよ零夜!『禁忌』フォーオブアカインド』」
煙の中から4人のフランが飛び出してくる。
零「増えた!?って危なっ!」
フランは4人とも大量の弾幕を撃ってくる。
零「くっ、避けきれない!・・・あ!」
白杖を構える零夜。
零「避けきれないなら・・・・・吸収すればいい!!!」
全ての弾幕が白杖に吸収されていく。
零(そしてこれを力に変えて僕の体内に流しこむ。)
フ「チャンス!『禁忌』レーヴァテイン』」
槍が零夜に向かって飛んでいく。
零「『剛弓』グランド・レイ』!」
ソニック・レイの何倍もの大きさの矢状の弾幕をフランに向け放つ零夜。
槍状の弾幕と矢状の弾幕が正面からぶつかり会う。が、槍状の弾幕は一瞬でかき消された。
フ「嘘っ!!」
が、次の瞬間矢状の弾幕も消えた。
零「・・・アレ?」
?「流石に今のは大人気ないんじゃないのか?」
声のした所を見るとそこにはタブレットを持った男がいた。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:28:19

東方光闇想 第20話

フ「あっ!蜜柑!」
フランは地面に降りて蜜柑に駆け寄って抱きついた。
蜜「久しぶり。」
零夜も美鈴のそばの地面に降りた。
零「美鈴さん、あの人は・・・って、はぁ。」
美鈴は居眠り中である。
零「・・・・・。」バン!
零夜は無言で美鈴に弾幕を撃った。
美「!?」
零「あ、起きた。」
美「零夜さん!いきなり何するんですか!」
咲「居眠りをしていたあなたが悪いわ。」
美「咲夜さん。」
零「いつの間に。」
咲「心配になって来てみれば、全く。」
今にもお説教が始まりそうな空気の中、
零「そうだ、咲夜さん。」
咲「何かしら?」
零夜は蜜柑を指して、
零「あの人は誰ですか?」
咲夜が蜜柑に気付くと向こうもこっちに気が付いた。
蜜「よう咲夜、久しぶりだな。いつ以来だ?」
咲「缶蹴り大会の時以来よ。」
蜜「あれ?そんなに久しぶりじゃなかったな。」
仲良く話す二人をよそに美鈴と零夜はひそひそ話をしていた。
零(美鈴さん、あの人は誰ですか?)
美(あの人の蜜柑さんと言って咲夜さんが好きな人らしいんです。)
零(へぇ~。)
美(そしてロリコンです。)
零(抹殺しましょう。)
白杖を構えて、今にもとびかかりそうな零夜を美鈴は必死に押さえ付けた。
零(冗談ですよ、放して下さい。)
美(はい。)

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:29:41

東方光闇想 第21話

  寺子屋  
慧(白月零夜、彼は一体何者なんだ・・・?まず彼は人間なのか?)
そこへ
妹「慧音、寺子屋の授業手伝いにきたぞ。」
ユ「私も手伝いに来たわよ。」
慧「だが、そうすると・・・・・それとも・・・。」
慧音は二人が来たのにも気がつかないでブツブツと独り言を言っている。
妹「慧音?」
慧「ハッ!あぁ妹紅にユマユマか、どうしたんだ?」
ユ「どうしたって、寺子屋の授業を手伝いに来たのよ。」
慧「あぁそうだったな。すまない、ちょっと考え事をしていたんだ。」
妹「寺子屋の授業の事?」
慧「いや、実は・・・。」
 ~先生説明中~
慧「・・・と言う事なんだ。」
ユ「その人なら昨日みたわよ。何か緑、いやキルかな?と弾幕勝負してたわよ。で、キルと引き分けてたわよ。」
妹「!?キルと引き分けた!?」
慧「と言う事は・・・少なくともそれだけの実力はあると言う事か・・・。」(一体彼は何者なんだ?)
 ~紅魔館前~
零夜が美鈴から解放されると、
蜜「おーい、そこの黒髪のおまえ。」
零「ん、僕ですか?」
蜜(他に誰がいるんだよ。)「あぁ。お前に霖之助から伝言がある。」
零「霖之助さんからですか?」
蜜「あぁ。『使い方がわからない物があるんだ。すまないが来てくれ。』ってよ。」
零「そうですか。わざわざすいません。」
蜜「別に良いんだよ俺もここに行く所だったから。確かお前は白月零夜だっけ?よろしくな。」
零「蜜柑さんでしたっけ?こちらこそ、よろしくお願いします。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 15:30:54

東方光闇想 第22話

~香霖堂~
魔「なぁ霖之助、零夜はまだ来ないのか?」
霖「さっき蜜柑に伝言を頼んだばかりだろ。多分今頃蜜柑が紅魔館に着いたんじゃないのか?」
と、そこに零夜が到着した。
零「霖之助さん、お待たせしました。」
魔「お!結構速かったな。」
零「あなたは・・・今度はお客様ですか?」
魔「一応な。で、零夜だっけ?お前にこれの使い方を教えてもらいたいんだ。」
と言い、取り出したのは携帯電話だ。
零「ちょっと貸して下さい。」
魔「いいけど、盗むなよ。」
霖「君じゃ無いんだからそれは無いだろう。」
魔「それは失礼だな。私が何か盗んだか?」
霖「色々と。まぁ代金を払えば良いだけだが。」
魔「また今度な。」
霖(それはいつなんだか。)
零「うーん。これは・・・」
魔「どうだ?使えるか?」
零「無理ですね。充電切れです。」
魔「じゅうでんぎれ?何だそれ?」
零「これは電気と言う物を原動力にした道具でその電気が無くなると使えなくなるんです。」
魔「じゃあ、もう使えないのか?」
零「これに電気を入れられる道具が有るんですけど・・・。」
魔「?じゃあそれを使えば良いんじゃないのか?」
零「霖之助さん、幻想郷にはコンセントは有りますか?」
霖「いや。聞いた事もないな。」
零「そうですか。なら残念ですがこれは使えませんね。」
魔「ちぇっ。何だよ、面白そうな物だったのにな。」
零「・・・・・・・・でも」
霖「どうした?」
零「こっちで発電機の様な物を作れば色々と使える様になると思うんですが、あんまりそういった事には詳しくないので。」
霖「発電機?なんだそれは?」
零「電気を作り出す道具です。外の世界では発電機で作った電気をそれぞれの家や店などに送って、各家庭で電気を使う道具を使える様にしているんです。」
魔「そう言えば誰だったかは忘れたけど、そいつの家には電気が有るんだけど・・・誰だったけ・・・・・思い出せないや。」
と、そこに・・・
ガチャ
?「霖之助さん、何か面白い物来てない?」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 16:52:14

東方光闇想  第23話

魔「面白い者なら要るぜ。」
?「は?要る?有るじゃなくて?」
魔「おう。こいつだぜ!」
と言い、魔理沙は零夜の前からどいた。・・・・・が、
零「発電所か・・・簡単な物なら作れるかもしれないな。魔理沙さん、ってあれ?」
この時、零夜は初めてお客が来ている事に気が付いた。
零「あっ!すいません。ちょっと考え事をしていたので。」
霖「彼女はお客じゃない。」
?「お客様よ。」
零(どっちだよ。)
霊「魔理沙、あんたが言ってた面白い者ってこいつの事?」
魔「そうだぜ。」
霊「そう。私はの名前は博麗 霊夢。あんたは?」
零「白月 零夜と言います。」
霊「霖之助さん、零夜ってこっちに来てどれくらいなの?」
霖「だいたい二週間ぐらいだ。」
霊「歓迎会はしたの?」
霖「いや。」
零「幻想郷って外から人が来る度に歓迎会をやっているんですか?」
霊「普通の人が来た時はしないけど・・・・・。」
霖「!」
零「?」
霊「まぁとにかく、家の神社で歓迎会の準備しましょう。魔理沙も手伝ってね。」
魔「なんで私が。」
霊「母さんにやらせるの?」
魔「霊夢はどうするんだよ。」
霊「買い出しと文に連絡よ。こっちで回るより文に頼めば楽でしょ。わかったら早く行って準備してて。」
魔「たく、わかったぜ。行くぞ零夜。」
零「あっ、はい!」
ガチャ
そして二人が出ていくと、
霖「君も気付いたのか。彼が普通じゃない事に。」
霊「当たり前でしょ。」
 ~博霊神社~
?霊夢遅いわね。もうすぐお昼なのに。
魔「ね~さん!」
麗「魔理沙じゃない。それと・・・」
零「はじめまして、白月 零夜です。」
麗「博麗 麗香よ。よろしく。私はねこの神社の神様なのよ。」
零「え!?そ、そう・・・ですか・・。」
魔「?どうしたんだ?」
零「いや、だって神様ですよ!すごいじゃないですか!」
魔「普通だろ。」
零(ここでは普通なんだ。)
麗「なんだか葉みたいね、彼。」
魔「確かにそうだな。」
麗「それで何か用?」
魔「おっと、そうだった。今日ここで零夜の歓迎会をするんだ。で、」
麗「その準備ね。」
零「はい。」
?「誰か来てるのか?」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 16:54:08

東方光闇想 第24話

?「誰か来てるのか?」
そう言って神社の裏から出てきたのは・・・・・・・
魔「ん?なんだ、たけるんか。」
麗「たけるん、いつの間に来ていたの?」
たけるんと呼ばれた少年は、
た「昨日の夜か、今日の朝。」
麗「つまり夜中に来たのね。」
た「そう。で、来ていたのは魔理沙か。・・・ん?」
と、たけるんはそこで零夜がいるのに気が付いた。
た「えっと・・・魔理沙の彼氏?」
零「え?」
魔「違うぜ。こいつは、」
突然、零夜に向かって弾幕が飛んできた。
零「っと。危なかった。」
が、それらは全て白杖に吸収された。
そして全員が弾幕の飛んできた方に目をやるとそこに居たのは・・・・・・
魔「アリス!?」
怒りのオーラを出したアリスだった。
ア「魔理沙・・・これはどういうこと?」
魔「こ、これって?」
ア「その男よ。・・・浮気したの?」
零(浮気?)零夜は首をかしげている。
そして麗香とたけるんは、その場から少し離れていた。
零「あれ?お二人ともどうしたんですか?」
麗「・・・・・」
た「・・・・・」
零(よくわからないけど、取り合えずあっちに行っておこう。)
ア「何処に行くの?」
ジャキン
零夜の前に槍等を装備した上海人形が立ち塞がった。
零「わっ!」
ア「あなたはそこで大人しくしてなさい。」
零「あ・・・はい。」
ア「さて・・・魔理沙、説明して。」
魔「アリスこれは誤解だぜ。こいつは・・・・・・」
~少女説明中~
魔「・・・・・・と言う訳なんだ。」
ア「そう・・・・良かった。」
零「あの・・・そろそろ解放してくれませんか?」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 16:55:34

東方光闇想 第25話

ア「あっ、忘れてた。」
人形達が零夜から離れていく。
麗「それじゃあ準備するわよー。」
零「はい。」
魔「おう。」
ア「私も手伝うわ。」
た「おっ!そうだ。」
零「どうしました?」
た「人手は多い方がいいだろ?だから」
と、たけるんが提案しようとすると、その提案を見越して三人は
麗「ダメよ。」
魔「却下だぜ。」
ア「余計時間がかかるわ。」
である。が
零「それは良いですね。誰かに手伝っモガモガ」
何か言おうとした零夜の口を人形が塞いだ。
魔「まっ、とにかく早く準備しようぜ。霊夢が帰って来る前にな。」
麗「そうね。(と言っても準備できる事なんてないんだけど。)」
突然魔理沙の隣から、
?「おや?宴会でもするんですか?」
魔「ん?文か?」
麗「そうよ。だからあなたにこの事を新聞にしてもらおうと思っていたの。」
魔、零(もう霊夢(さん)が伝えにいったけど・・・・)
文「そう言う事でしたらお任せください。宴会は今日の夜からですか?」
麗「ええ。そうすれば紅魔館の連中も来れるでしょ。」
文「わかりました。では、また後で。」
文はあっという間に飛び去った。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:00:03

東方光闇想 第26話

麗「それじゃあ、準備しましょう。秕~」パンパン
麗香が手を叩くと、どこからともなく黒い制服を着て犬耳と尻尾お生やした少女?が現れた。
秕「何様ですか?」
麗「今夜、宴会をするからその準備を手伝って。」
秕「今夜・・・ですか?」
麗「えぇ。」
秕「しかし、それには時間が少ないのでは?」
見ると、夕日が沈み初めていた。
零「あれ?何だか早くないですか?」
魔「今は秋だからな。」
ア「とにかく急ぐわよ。」
 ~夜~
零「魔理沙さん、何だかすごい人数ですね。」
魔「まったくだぜ。酒がすぐになくなっちまうな。」
零「ふふ、そうですね。って魔理沙さん!?何であなた飲んでるんですか!?」
魔「ん?何だ、駄目か?」
零「駄目ですよ!18才未満は飲んじゃ。」
魔「外ではな。ここではOKなんだぜ。」
零「なるほど。だから魔理沙さんはこんなに背が低いのか。」
と言い零夜は魔理沙と背比べをする。
魔「なっ、背比べすんな!」
そんな様子を見ていた者が三人いた。
ア、パ「「くぅ~。」」
さ「・・・・・」
燐「さとり様、どうしたんです?」
さ「ちょっと見ない顔がいたから。」
燐「え?あ~あの人ですか。」
さ「・・・」
慧「その様子じゃ、お前の能力がきかなかった様だな。」
さ「あなたは・・・。慧音・・・ね。」
慧「あぁそうだとも。さ」
さ「さとりよ。」
慧「流石だな。でも零夜にはその能力はきかない。」
さ「彼、零夜っていうのね。彼は何者なの?ってあなたも知らない様ね。それと、私も知らないわ。」
慧「話が早いな。」
こ「お姉ちゃん、頭大丈夫?痛くない?」
さ「大丈夫よ。ありがとうこいし。」
慧「お邪魔したよ。」
~♪~♪~♪♪プリズムリバー三姉妹&奏の演奏
葉「相変わらず見事な演奏ですね。」
緑「そうだね。」
ユ「葉って演奏できる?」
葉「えっと・・・・・」
良「これくらいは出来るだろ。『物体創造』リコーダー」

レ「お酒いただき。」
霊「あれ?私のお酒知らない?」
麗「さぁ?」
た「知らない。」
霊「自分で飲んだのかな?」
た「何だか寒いな。」
麗「あそこに寒さの原因が二人いるわ。」
チ「冷ちゃんといると何だか力が出るんだよね~。」
冷「だつて私の能力は寒気を操る程度の能力だもの。」

咲「み、蜜柑・・・」
蜜「ん?何だ?」
咲「ちょっと、これ食べてみて。」
蜜「どれどれ、おっ、うまい!お前が作ったのか?」
咲「そうよ。あ・・・ありがとう。」

妹「輝夜・・・。」
輝「妹紅・・・。」
グゴゴゴゴゴゴ・・・・・
永「はぁ~相変わらずね。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:01:07

東方光闇想 第27話

各々が宴会を楽しむ中、一人神社の屋根にいる人物がいた。酒を飲ませようとする魔理沙から逃げ切った零夜だ。
零「ふぅ~。なんとか逃げ切ったけど、疲れたな。まぁここなら人も来ないし、一休みしよう。」
零夜は仰向けに寝転び腕を組んだ。
零(夜でも明るい外界違って、こっちは星がよく見えるな。)
零「・・・・・・・いつまでも隠れていないで、出てきたらどうですか?」
?「あら。居るの、よくわかったわね。」
零「僕に何か様ですか?」
?「別に。ただ・・・・・・・」
零「ただ?」
?「ふふふ、知らぬが仏よ。そう言えば自己紹介がまだだったわね。私は八雲紫よ。」
そう言って紫はスキマの中に消えていった。
零(何だったんだ?まぁいいや。・・・!)
そこで零夜はあることに気付いた。
零(そう言えばさっき、紫さんと同じ視線、観察する様な視線を感じていた。確か・・・・・魔理沙と話している時だ!どう言う事だ?霊夢さんも普通の人が来たときには、わざわざ歓迎会はしないって言っていたし、慧音さんの能力もきかなかったし、パチュリーさんも、僕が幻想郷にいるのはおかしいって言っていた。)
零「一体僕は何なんだ?」

麗「ねぇ霊夢。」
霊「何?」
麗「この宴会を開いた理由って、零夜?」
霊「・・・・・。」
麗「詳しく言うと零夜を知ってもらうため、それも、脅威として。」
霊「・・・・・。」
麗「確かに、彼の中には力を感じる、とても強大で、」
霊「黒く、邪悪で、いつ暴れ出すかわからない力。」
麗「問題はその力を隠している。かなりの実力者でなければ気付かないほど深く、それも無意識に。」
霊「だから命蓮寺の連中にも知って欲しかった。特に白蓮には、でも」
麗「文が伝えなかったのか、忙しかったのかわからないけど、来なかった。」
と、そこへ
魔「霊夢ー、ねーさーん。」
麗「どうしたの?」
魔「零夜見なかったか?」
霊「知らない。」
魔「くっそ~、どこ行きやがったんだ?絶対に酒飲ませてやる!」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:02:13

東方光闇想 第28話

~博麗神社境内~
麗「さてとお酒もなくなったし、そろそろお開きにするわよー。」
~博麗神社屋根~
零「やっとか。そろそろ降りようかな。」
屋根から降りる零夜は
零「よっと、って痛っ!」
転んだ
零「うぅぅ、頭思いっきり打った。」
葉「零夜さん、大丈夫ですか?」
零「あっ葉さん。どうでしょーう?なんだかクラクラしますー。」
葉「それじゃあこれを飲んでください。」
葉はそう言って試験管の様な真っ黒のビンを差し出した
零「はぁあい。」
ゴク
零「あれ?フラフラしなくなった。ありがとうございます。」
葉「よかった。」
零「これって何なんですか?」
葉「あっ、それは私の血です。」
零「・・・え!?血って・・・え?えぇーーー!!!」
魔「零ー夜ー!」
零「まずい!葉ーさん、ありがとうございましたー。」
魔「まーてー!零夜ー!これ飲めー!」
どんどんと遠ざかっていく二人と
キ(零夜と戦ってもいいか?)
緑「あぁ。ただし、昨日みたいになるなよ。」
キ(わかってる。)
キ「行くぞ零夜!」
二人を追いかけるキル
零「キルさん!?」
朔「うるさいわね~。この中でやってなさい。箱符『夢箱封印』w」
突然神社の上空に真っ白の箱が現れ、二人が消えた。
魔「ん?零夜!どこいっ・・・た・・・・」
バタッ
蜜「もう寝てろ。」
紫「あら?朔いつの間に来てたの?」
朔「ん~一時間前?」
霊「ちょっと朔!箱符『夢箱封印』って私の霊符『夢想封印』のパクリじゃない!」
麗「まぁまぁ。」
朔「いいじゃない。」
霊「あんたが言うなー!!本物をくらいなさい!霊付『夢想封印』!!」
霊夢はいくつものカラフルな玉を朔にとばした
朔「おっと危ない。」
霊「避けるな!」
蜜「ったくお前も寝てろ。」
霊「ま・・だ・・・」
バタッ

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:06:29

東方光闇想 第29話

レ「咲夜、そろそろ帰るわよ。」
咲「はい。お嬢様。」

妖「幽々子様、そろそろ帰りましょうよ。」
幽「そうねぇ・・・・・妖夢、あなた先に帰ってて良いわよ。私は紫と話があるから。あっ!朝食の準備をしておいてね。」
妖「え!?」

妹「この程度か輝夜?不死『火の鳥ー鳳翼天翔』!!」
輝「まだまだよ!神宝『プリリアントドラゴンバレッタ』!!」
鈴「姫様ー、そろそろ帰りますよー。」
慧「妹紅もその辺で終わりにしたらどうだー?」

諏「早苗ー、帰るよー。」
早「は、はーい。神奈子様、帰りますよ。」
神「私は残るよ。確かめたい事があるからね。」
早「そうですか。それじゃあ先に帰ってますね。」

燐「お空、もう帰るよ。」
空「あれ?さとり様とこいし様は?」
燐「先に帰ったよ。さっ、帰るよ。」

蜜「あぁそうだ。・・・朔!」
朔「何?」
蜜「あの箱の中の二人も寝かせたから、出してやれ。」
朔「何で命令口調なのよ!まぁいいわ。」
朔が箱を消すと・・・・・
蜜、朔「「あ、」」
二人が落ちてきた
葉「緑さん!」ドスッ!
緑は葉が受け止めたが零夜は浮いていた
零「うわっ何なんだ?急に変な所に閉じ込められたと思ったらキルさんが寝るし、今度はいきなり空中にいるし・・・」
蜜(なっ!?あいつまさか・・・起きてるのか!?)
 「おい!零夜!!」
零「何ですか?蜜柑さん。」
蜜「どうしてお前は起きているんだ!?」
零「えっ?どうしてって・・・眠くないからですよ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:07:11

東方光闇想 第30話

蜜「眠くないからって・・・。」
零「あれっ?もしかして、もうそんな時間ですか?」
慧「時間の問題じゃない。」
蜜「慧音、それにお前達は、」
ほとんどの者が帰ったが、レミリアとさとりを除くリーダーメンバーは全員残っていた。
麗「蜜柑の能力は『眠りを操る程度の能力』。そして、その能力は霊夢にも効く程よ。」
神「なのにあんたは眠ってない。」
慧「私やさとりの能力も効かなかった。」
霊「さとりの能力も!?」
幽「ひょっとしたら私の能力も効かないかもねぇ~。試してみない?」
紫「幽々子の能力はダメよ。」
幽「はいはい。」
永「いや、恐らく効かないだろう。聞いた所によると彼に効かない能力は彼に異常をもたらす能力のみだ。慧音やさとりの能力も相手の中に入り込むような物だからな。そして、それを手っ取り早く確かめる方法がある。」
霊「あいつね。」
永「おーいウドンゲー。」
鈴「何ですかー?」
永「ちょっとこっちに来てくれないか?」
鈴「わかりました。今行きます。」
そう言って来たのはうさ耳をした女子高生?だ。
鈴「何ですか?お師匠様。」
永「ちょっと彼の感覚を狂わせてくれないか?」
鈴「どの感覚をですか?」
永「全部だ。」
鈴「えっ!・・・わかりました。」
永「零夜、ウドンゲの目を見てくれ。」
零「目、ですか?はい。」
永「それで?」
零「それでって、何がですか?」
鈴「!?嘘・・・。」
慧「やっぱりか。」
全員の間に長い沈黙が続く
蜜「・・・・・・・・・・・とりあえず明日にしよう。俺もう眠い。」
麗「・・・・・そうね。・・・そうしましょう。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:08:17

東方光闇想 第31話

蜜(明日にしようと言ったが、どうする?)
 「咲夜なら、あいつの事を詳しく知っているかもしれないな。紅魔館に行ってみるか。」
<翌日>
~紅魔館~
レ「何なの・・・コレ・・・・・。」
咲「お嬢様!お嬢様起きてください!」
レ「もう起きてるわ。すぐ全員に報せなさい。敵襲と。敵は・・・・・」
~人里~
良「あ、頭が・・・。」
緑「昨日はかなり飲んでましたからね。」
良「そう言うお前もだろ?」
コンコン
?「すいません、夢見良介さんは居ますか?」
緑「?この声・・・?」
良「緑!そいつから離れろ!」
?「久しぶりだなぁ、良介。」
~妖怪の山~
早「神奈子様!諏訪子様!大変です!」
諏「どうしたの早苗?」
早「それが・・・・・」
~博麗神社~
霊「何なのよこいつ。」
魔「今までのやつよりも段違いに強いぞ。」
秕「来ます!」
麗(こいつ、普通の妖怪じゃない。一体・・・。)

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/02 (Sun) 17:13:48

東方光闇想 第32話A

レ「敵は妖精よ。・・・・・・・かなりの数の。」
咲「お嬢様、それだけではありません。メイド妖精もです。」
レ「!?メイド妖精も!?」
流石にこれにはレミリアも驚いた。
なにせ紅魔館には(あまり役にたたないが)かなりの数のメイド妖精がいるからだ。
レ(くっ!力こそ弱いけど数が厄介ね。それに、妖精達(あいつら)を操っている黒幕がいるとすればそいつはかなりの強敵。)
 「咲夜、あなたはパチェと小悪魔の三人でメイド妖精を片付けなさい。外の妖精(と黒幕)は私、フラン、美鈴で片付けるわ。丁度曇ってるし。」
咲「わかりました。」
次の瞬間、咲夜はその場から消えていた。
レ「さて、と・・・フラーン!」
~紅魔館前~
美「ハァ、ハァ・・・何なのよこいつら!」
妖「・・・・・」
無言で大量の弾幕を放つ妖精軍団
美(!?避けられない!)

東方光闇想 第32話B

?「久しぶりだなぁ、良助。」
良「零二・・・お前・・・・・何故ここにいる。」
零二「何故?お前と決着を付けるために決まってるだろ?ただし、今度は力でだ!!!」
良(ん?前と様子が違う。)
緑「良介さん、あいつ捕まったんじゃ・・・。」
良「能力でも使って逃げたんだろう。」
 「仕方ない。やるぞ!緑。」
緑「えぇ。」
先頭体制になる二人
零二「二人がかりか・・・なら、遠慮なく行くぞ!!」
いきなり大量の弾幕をばらまく零二
良(この程度の弾幕を避けるなんて・・・・・!?しまった店の中じゃ避けられない!)
緑「!?」
ズドドドドドド
大量の弾幕が逃げ場のない二人に撃ち込まれた。

東方光闇想 第32話C

早「それが、巨大な妖怪が表れて暴れているんです。」
神「確かに大変そうだけど、天狗だけでなんとかなるんじゃないのかい?」
早「その妖怪は、体に傷ができると他の妖怪を取り込んで傷を治すんです。そして、その度に強くなっていくんです。」
神「!?そいつは・・・厄介だね。」
諏「早く行くよ!」

~妖怪の山中腹~
文(しぶとい。応援を呼んで来た方が良さそうね。)
 「応援を呼んできます。それまで持ちこたえて。」
白狼天狗「「「「「はい!」」」」」

東方光闇想 第32話D

霊夢達は謎の敵と戦っていた。
と言うのも、その敵はルーミアの闇のようなもの纏っていて姿が確認出来ないからである。
魔「チッ、いい加減出て来やがれ!恋符『マスタースパーク』!!」
魔理沙が放った極太レーザーは謎の敵に命中した。
魔「どうだマスタースパークの味は。さぁ、とっとと正体を現しな。」
霊「煙で何も見えないけどね。」
突然、煙の中から無数の黒い槍のような物が高速で霊夢と魔理沙に向かって飛び出してきた。
麗「危ない!真符『幻想郷の開花』」
間一髪麗香のスペカが間に合い二人は守られた。
その際の爆風で敵の周りの煙が吹き飛んだ。
霊「ありがとう母さん。」
魔「ありがとうな。」
麗「どういたしまして。さて、相手の面でも拝むとしましょう。」
煙の中から出てきたのは、全身を包帯で巻きその上から黒い着物を着た妖怪だった。
だが、その体は人間の男性のようだ。
霊「さてと、一応聞いておくわ。何のつもりかしら?」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:30:48

東方光闇想 第33話A

大量の弾幕が美鈴を襲おうとしたその時
?「天罰『スターオブダビデ』」
?「禁忌『クランベリートラップ』」
妖精軍団が放った弾幕は上空から降り注いだ弾幕によって消しとび、上空には吸血鬼のシルエットが2つ
美「お嬢様!それに妹様まで!」
レ「全く、この程度の敵相手に何て様かしら・・・・・と言いたいけど、良くここまで頑張ったわね美鈴。」
フ「中でゆっくり休んでて良いわよ・・・って中は無理か。でも、こいつらは・・・」
レ、フ「「スカーレットが相手になるわ。」」

~紅魔館地下 図書館~
パ「ゼェ、ゼェ、ゼェ、ゼェ。」
咲「ハァハァパチュリー様ハァハァ大丈夫ですか?」
パ「大丈夫よ。でも、さすがに多いわね。」
小「パチュリー様、咲夜さん、来ます!」
その後、大勢のメイド妖精が図書館に侵入してきた。
咲「ハァハァ全く、ハァハァハァしつこいわね。奇術『ミスディレクション』!」
パ「日符『ロイヤルフレア』!」

東方光闇想 第33話B

零二の弾幕が当たった所には煙が立ち込めていた。
零二(かなり撃ち込んだけどあと程度で倒れるとは思わないな。)
  「念のため・・・こいつを使うか。」
そう言って零二が懐からとりだしたやのは拳銃だ。
零二「あの時の復習もかねてな。」
零二はその拳銃の銃口を二人のいる所にむけ引き金に指をかけ
零二「バイバイ。」ズガン!ズガン!
二発の銃弾が二人に撃ち込まれた。

~同時刻ユマユマの家~
ユ「うぅ、昨日は飲みすぎたっぽい・・・永遠亭に行って薬でももらおうかな?」
ガチャ
ユマユマが頭を抱えながら外に出ると煙が上がっているのが目に入った
ユ「!?確かあっちて、良介さんの道具屋が・・・・・」
 (!そう言えば良介さんと緑さんが誰かと戦ってる夢を今日見た。マズイ事になってないと良いけど・・・)
 「とにかく、急がなきゃ。」
ユマユマは煙の上っている夢見道具店にむかって走り出した

東方光闇想 第33話C

文(とりあえず、今の戦況を大天狗様に報告しよう。)
全速力で飛ぶ文
その下
?「少し大きすぎたかな?アレ。まぁこちらは困らないから良いか、こちらは・・・ね。」

~天狗の住み家~
天狗「文さん、どうでした?」
文「今はなんとか耐えてるけど、突破されるのは時間の問題って所かしら。」
天狗「妖怪の山にいる他の妖怪には協力を頼んだんですか?」
文「頼もうにもその妖怪が何処にもいないのよ。」
天狗「えっ!?全くいないんですか?」
文「普段なら記事にしている所だけどそんな余裕はないわね。他の天狗も準備OKみたいだし、行きますよ。」

東方光闇想 第33話D

~博麗神社~
霊夢が質問するとその妖怪は顔を覆っていた包帯の内、口と目の部分を覆っている包帯をずらした(目は閉じています)
?「答えるつもりは・・・・・」
そこまで言うと妖怪は閉じていたまぶたを開いた。白目の部分が黄色く、黒目の部分が赤い瞳だった
?「・・・・・ない。」
突然その妖怪が攻撃してきた。
弾幕でなく肉体でだ。
その妖怪は一瞬で秕の正面に移動すると右手の平を秕の肩に向けてつき出した。
次の瞬間、秕の肩から血が吹き出した。
秕「・・・・・え?」
麗「秕っ!!」
秕「え?・・・・どうして・・・・?」
妖怪が手を引くとその手の平から刃の様な黒い物が飛び出していた
魔「秕、逃げろ!!!」
秕「くっ・・・」
妖怪が手を水平になぎ払ったが間一髪秕は飛び退いた
霊「秕にばかり構っていていいのかしら?」
霊夢は秕に気をとられている妖怪に向けて弾幕を放った
霊夢の不意を付いた攻撃に妖怪はよろめいた。その隙に秕は妖怪との距離を取った。
麗(肩からの出血が酷い。このまま戦えば秕、ひいては全員の命が危ない。)
 「秕、あなたは永遠亭に行きなさい。」
秕「私・・・まだ戦えます。」
麗「その状態じゃ無理よ。それともあなた、死にたいの!」
秕「っ!・・・・・わかりました。」
秕は肩の傷を抑えながら飛び去った。
麗「ずいぶんとあっさり逃がしてくれたわね。」
?「あいつは別に良い。・・・・・だが、お前達は逃がさねぇ。」
魔「はなっから逃げる気なんてないぜ!彗星『ブレイジングスター』!」
霊「ルール無視をする奴の末路を教えてあげるわ。霊符『退魔符乱舞』!」
妖怪は二人の同時攻撃をジャンプして避けると
?わかった、ルールは守ろう。影創『影人形・博麗麗香・博麗霊夢・霧雨魔理沙・』!」
妖怪がそう叫ぶと、地面から麗香、霊夢、魔理沙そっくりの黒いなにかが出てきた
?「そいつらと遊んでろ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:34:01

東方光闇想 第34話A

~紅魔館地下図書館~
パ「これで・・・・・メイド妖精は片付いたわ・・・・・ね・・・・・。」バタッ
咲「パチュリー様っ!」
その瞬間、隠れていたメイド妖精が咲夜の背後から襲いかかろうとした。
?「!?ヤベエッ!『解放』」
メイド妖精が咲夜に襲いかかる直前、図書館の入り口から白い矢状の巨大な弾幕が飛んで来た。
メ「!?」ピチューン
?「無事か?」
咲「蜜柑!どうして・・・」
蜜「話は後だ。一体紅魔館で何が起こっているんだ?」
咲「妖精が襲って来た、お嬢様達が外で戦ってる、蜜柑お願い。」
蜜「お前は?」
咲「パチュリー様がこんな状況だから・・・。」
蜜「わかった。」
蜜柑が出ていった直後
咲「蜜柑・・・お嬢様達を・・・・・頼んだわ・・・よ・・・・・。」バタッ

東方光闇想 第34話B

~人里夢見道具店~
零二「ククク・・・アーハッハハハ、ハハハハ。これでわかったか?俺の方が上だって事が。」
崩壊した道具店に慧音が駆けつけた
慧「何だ今の爆発は!?」
零二「あん?」
慧「お前は!?何故ここにいる!」
零二「あいつに勝って復習ためさ・・・まぁ、もうすんだがな。」
この時初めて慧音は道具店が壊されていることに気が付いた。
慧「!?お前・・・・・。」
零二「そう言えばもう一人居たっけ?あの緑色の髪の男もくたばったかなぁ?」
慧「緑もか・・・お前・・・・・許さない!」
怒りのままに攻撃する慧音
零二「おっと、危ない危ない。」
零二は慧音の弾幕を避けたが
?「思考『アンノウンシューター』」
零二「くっ、誰だ?」
ユ「万屋よ。これをやったのは、あなた?」
零二「そうだけど何か?」
ユ「・・・そう・・・・・・・慧音。」
慧「ああ。やるぞ!」
零二「2対1か?だったらこっちも・・・」
零二は二人に増えた
零二「これで2対2だな。」
?「いや、4対2だ。」
壊れた店からの声と共に弾幕が零二に放たれた。
零二「おいおい、また不意打ちか?どいつだ。」
瓦礫を押し退けて店から出てきたのは・・・・・

東方光闇想 第34話C

~守矢神社~
早「神奈子様、諏訪子様、早くしないと・・・・・・白狼天狗達じゃ抑え切れません!」
神「よし、行くぞ!」
そのとき、神社に黒いローブを着た男がやって来た。
?「それは困ります。」
早「!?誰ですか?」
介「私は未羅稜 介と言います。今は、貴女方に行かれては困ります。」
諏「そんなこと言われても、山を荒らす者を退治するのは山に住む者の勤めだし・・・・・。」
早「妖怪を退治するのは巫女の仕事です!」
介「『妖怪退治は巫女の仕事』・・・・・ですか・・・・・。・・・・・・・ならこうしましょう、巫女の貴女が妖怪である私を倒せば私は何もしません。」
神「悪いがそんな遊びに付き合っている余裕はない。」
神奈子が歩こうとすると・・・・・
神「???なんだ!?」神奈子の足は、地面にくっついたまま動いていない。
神「くっ、何をした!!!」
介「貴女を地面にくっつけたのです。私の能力は『融と解を操る程度の能力』、この能力を使えば全ての物を原子レベルまで分解することも、物を作る事もできます。・・・・・例えばこんな事も・・・・・。」パチン
介が指を鳴らすと、神奈子と諏訪子の体に拘束具がつけられた。
介「さすがに原子レベルまで分解する様な事はしませんけど、この程度の事はさせてもらいますよ。」
早「神奈子様!諏訪子様!」
介「・・・・・・さぁ・・・・・・・勝負です!」

東方光闇想 第34話D

魔「ちょっ、なんだよこれ!!!」
霊「私達の・・・・・影?」
?「その通り。そいつらはお前達の影から作った。」
麗「私達の影から?」
?「自分達の足下を見てみな。」
霊夢達が下を見ると、日は出ているに影がなくなっていた。
霊「へぇ~、面白い事出来るのね。で?」
?「こう。」シュッ
妖怪が手を振ると、霊夢の影が霊夢に攻撃してきた。
魔「あれは夢想封印!?」
麗「霊夢!」
霊「ならこっちも、霊符『夢想封印』!」
二人の夢想封印はぶつかり合った。結果は・・・
麗「互角・・・・・。」
?「そりゃそうだろうよ、影ってのは本体と同じ力を持つ。そして俺は、その『影を操る程度の能力』を持っている。つまり、俺は一人でお前らと同じ・・・いや、お前三人+俺自身の力を持っている、お前らに勝ち目は無い。」
麗「へぇ~そう。・・・なら!真符『フォーオブアカインド』」
麗×4「「「「これならどうかしら?」」」」
四人に増えた麗香の内、二人は麗香の影の、もう二人は霊夢と魔理沙の影の前にたち塞がった。
麗「この影達は私が倒すから、二人はあいつをお願い。」
?「ほう、考えたな。ったく、これじゃ休む暇も無いじゃないか。」
霊、魔「「わかった(わ)。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:38:00

東方光闇想 第35話A

~紅魔館前~
レ「これで、あらかた片付いたかしら。」
フ「キュッとして、ドカーン!!!あ~、能力使うの久しぶり。」
あれほど居た妖精は全て消えていた。
レ「中の方も、もう片付いたかしら?」
レミリアがその場を立ち去ろうとしたとき
?1「へぇ~。さっすが吸血鬼、もう片付けちゃったの?」
レ「誰!?」
と、聞いたにも関わらず振り向きながら弾幕を放った。

~紅魔館内~
蜜柑はレミリア達の下に向かって、走っていた。
蜜「チッ、メイド妖精まだ結構残ってるな。」
 (念のためやって置くか、『図書館に結界が貼られるing』)
蜜「チッ、しつこいな。こっちは急いでんだ。」
蜜柑は走りながら後ろに攻撃した。
 (出し惜しみは無しか。ここはこいつで・・・・・)
一枚のスペルカードを構える蜜柑。
蜜「終焉・・・・・」
?「避けて下さい!気符『地龍天龍脚』!!」
蜜「危なっ!・・・って今のスペカは・・・・。」
美「蜜柑さん、ここは私が!」

~紅魔館前~
?1「いきなり撃つなんてひどいなぁ~。」
レ「あら?人の家をいきなり攻撃するのは、ひどくないのかしら?」
?1「言うわね。」
?2「話てる時間はないでしょ。」
?1「そうね。とっておきを使いましょう。」
レ「何が来ても・・・」
フ「無駄よ!」
?2「2対3で戦う気?」
?1「凄い余裕ね。ね?・・・・・・・・・・・・・・・・チルノちゃん。」

東方光闇想第35話B

壊れた店から出てきたのは良介と緑だった。
緑「そう簡単に殺られると思ったか?」
良「あんなのより、緑がキレた時の方がよっぽどヤバかったな。」
キ(あぁ、あの時か。)
優「さぁどうする?」
慧「戦うか?」
気付くと零二は4人に包囲されていた。
零二「チッ!」
零二は舌打ちをすると拳銃を良介に向けて、発砲した。
良「創造『物体生成』鉄の盾。」
銃弾は盾に阻まれた。
慧「今の内にこっちを一気に叩くぞ!優真!国符『三種の神器 剣』国符『三種の神器 玉』国符『三種の神器 鏡』!」
零二「くっ・・・」ピチューン
優(私いらないじゃん。)
 「こっちはコピー見たいね。」
緑「なら、あとは本体を倒すだけ!」
緑は勢い良く零二に切りかかった。
・・・・・・・が
零二「甘い、甘い。」
あっさり交わされてしまった。
さらに
零二「お休み~。」
手刀で首を叩かれ緑は意識を失った。
良「・・・・・やっぱり・・・お前。」
零二「ん?」
良・・・・・・・・・・・・・・俺が作った『夢見零二』じゃ無いな。」

東方光闇想 第35話C

~洩矢神社境内~
神「早苗!こいつは私達が殺る、この程度相手にはちょうど良いハンデだ。」
早「でも・・・・・。」
諏「早苗!行って!!」
介「私としては行かない方が良いと思いますよ。」
諏「どういう事!?」
介「教えてあげますが・・・・・」
神「な・・・何だ・・・?」
諏「ね・・・眠い・・・・。」
そのまま二人は眠りに付いた。
介「あなた方二人には眠って貰います。」
早「どう言う事ですか?」
介「そんなに殺気を出さなくても、教えてますよ。
 今、この山の下の方で暴れている化け物は私の能力で作り上げのです。」
早「なっ!・・・あれを・・・あなたが・・・・・?」
介「えぇ。そして私を倒せばあの化け物は崩壊して、元の妖怪達に戻ります。」
早「元の・・・妖怪達?」
介「えぇ。あれはこの山とその周辺の妖怪、妖精をくっ付けたのです。・・・・・まぁ、そのせいで暴走しているのですが・・・・・。」
早「そんな事をして・・・あなたは何がしたいんですか?」
介は早苗から目を反らしてた。
介「・・・・・・・・・・・・・今は答えることはできません。
 さて、話を戻しましょう。暴れている妖怪を止め、あの二人を解放して欲しいのなら、この私と勝負して退治してみなさい。」
早「言われるまでも有りません!秘術『忘却の祭壇』!」
介「水原子『アクア・フォール』。」
突如として、早苗と介の間に大量の水が滝の様に落ちてきた。
早「これは・・・ぐっ!」
大量の水が早苗に向かって流れてきた。と、同時に介は早苗の攻撃をスペルカードによって防いだ。
早(くっ・・・・・動けない・・・・・。)
水は球体状になり、早苗を包み込んだ。
早(い、息が・・・・・。・・・!そうだ!)
早苗は介に向けて弾幕を放った。
介はジャンプして弾幕をかわした。
介「っと、危ない。なかなかですね、でも当たりませんよ。」
早「当たらなくても良いんですよ。」
介「いつの間に後ろに!」
早「仕返しです、秘法『九字刺し』。」
真後ろで放たれた弾幕をかわす事は出来ず、介は地面に叩き付けられた。
神「う・・・くっ・・・・・。」
諏「うぅ~ん。」
眠っていた神奈子と諏訪子が起き、拘束具がなくなった。
介「しまった!術が解けたか。」

東方光闇想 第35話D

霊「母さんが今言った様にあんたの相手は私達がするわ。」
敵は無数の触手で攻撃してきた。
?「倒せると良いな。」
すると今度は上空から黒い針の雨が降り注いだ。
魔「なめるな!」
魔理沙は、箒に乗って突進しながら弾幕を放った。
それと同時に、霊夢は謎の敵よりも更に上へと飛んで行った。
魔「魔付『スターダストレヴァリエ』!」
霊「宝具『陰陽鬼神玉』!」
無数の玉が上空と正面から襲いかかった。
敵は自らを黒い繭の様な物で包み込んでその攻撃を凌いだ。
攻撃が止むと黒い繭の様な物から敵は出てきた。
?「おしい。」
霊「あんたがね、霊付『夢想封印・集』!」
?「しまっ、」ドガガガガガン!!


麗「この影、しぶといわね。流石私の影って所かしら。」
すると上空で
ドガガガガガン!
その直後影が次々と消滅していった。
麗香は上を向いて
麗「やったのね!」
と大声で叫んだ。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:40:49

東方光闇想 第36話A

レ「・・・・・・・チルノ・・・・・・・ですって?」
?1「えぇ。・・・・・そう言えば自己紹介がまだだったね。私の名前は『サキラ・ユチル』そしてこっちが・・・・・」
?2「ラフラ。」
サ「あんたは堅いわねぇ~。ちなみに、私の能力が『記憶を操る程度の能力』。この襲撃を仕掛けたのは私よ。」
レ「へぇ、あなたが。」
ラ「正確に言うと、彼女の能力を強化したんです。・・・・・私の能力で。」
フ「あなたの能力?」
ラ「はい。私の能力は『能力を強化する程度の能力』。この能力は身体能力だけでなく、各々が持つ能力を強化することも出来る。」
レ「成る程ね。で?」
サ「『で?』って?」
レ「とぼけないで頂戴。あのバカ妖精の事よ。」
サ「とぼけるも何も・・・本当にわからなかったし・・・・・。・・・・・・・まぁ、そんなに死にたいなら教えてあげる。」
すると、突然湖から異常な冷気が漂って来た。
サ「寒っ!」
レ、ラ「(そうかしら?)」
フ「あっ!あれ!!」
フランが指を差した先にはいつもと様子が違うチルノがいた。
そしてチルノを中心に半径30mは凍りついていた。
サ「チ~ルノ。殺っちゃって良いよ。」
サキラの声を聞くと、チルノはレミリア達に攻撃してきた。
レ「あら?妖精風情が私達吸血鬼に敵うと思って?」
ラ「ちなみに、彼女は私の能力で強化してあるわ。・・・・・・・フッ、勝てるかしら?」
レ「なめてくれるわね。面倒だから一気に片付けるわ神槍『スピア・ザ・グングニル』!」
紅い槍がチルノ目がけて飛んで行った。・・・・・ が、
槍はチルノにたどり着く前に凍って地面に落ち、砕けた。
レ「なっ!」
ラ「フフフ・・・・・・だから言ったでしょ『勝てるかしら?』・・・って。」

東方光闇想 第36話B

零二?「・・・・・。はぁ~、ばれちまったか。そっ、俺はあんたが作ったスペル人間じゃない。でもまぁこの体はあんたが作った夢見零二の物だがな。」
良「ん?体は、だと?」
慧「話はこいつを倒してからじっくりするぞ。終符『幻想天皇』」
慧音は弾幕を放ったが
零二?「フフッあま~いあま~い。こんなのに当たる訳無いだろ?」
零二は慧音の攻撃を全てかわした。
まるで、すでに攻略されているかの様に。
慧「なにっ!?」
優「大した反射神経ね。でもこの攻撃は避けられない!閃符『希望の発想』」
 (この閃符『希望の発想』は相手の動きを先読みして攻撃するスペカ。いくら反射神経が良くても、避けることは不可能。)
だが・・・・・・・・・・・・
良「避けている!?」
優「嘘っ!?」
慧「何・・・だと・・・・・。」
驚きを隠せない三人。
さらに、このあと零二が発した言葉に三人はとてつもない危機感を感じた。
零二「俺にとっては避けられて当然だな。なにせ俺の真の能力は『道を見つける程度の能力』。絶対に避けられない攻撃をしてはいけないスペルカードルールにおいて、この能力はまさに無敵の能力なんだよ!」

東方光闇想 第36話C

介(神は無力の内に倒したかったが、起きてしまったか・・・。
天狗も相当なダメージを受けただろう。ここは引くか。・・・・・だが!)
 「水原子『アクア・フォール』」
再び早苗を水が包み込んだ。
介「凍結っ!」
介が叫ぶと早苗を包み込んでいた水が凍り付いた。
神、諏「「早苗っ!」」
二人が早苗に駆け寄った隙に介の姿はなくなっていた。

~人里上空~
介「ん?あれは・・・・・」
介が見つけたのは戦う四人の姿だった。

慧「くっ・・・こいつ、どうやって倒せばいいんだ?」
良「とにかく攻撃するしかないだろ!」
果敢に攻撃するも一発として零二には当たらない。
零二「無駄だっ!」
優「避けてばかりじゃ勝てないわよ!」
零二「確かに勝てないな。・・・でも俺の後ろを見てみろよ。家がどんどん壊れてくぜ。」
慧「なっ!」
零二(スキ有りっ!)
零二は慧音に接近すると銃弾を慧音の腹部に撃ち込んだ。
優「慧音!」
慧「ぐっ・・・ぐふ・・・・・。」
良「零二っ!」
零二「おぉ怖い怖い。」
介「帰りますよ。」
零二「うおっ!いきなり来るなよ。」
介「帰りますよ。」
零二「は~いはい。」

東方光闇想 第36話D

煙の中から人が地面に落ちてきた。
魔「?あっ!おいおいあいって!」
霊「零夜!どうして!?」
すぐさま零夜に駆け寄る二人。
一方・・・・・
麗「・・・やっぱり・・・・・。」
魔「やっぱりって・・・どう言う事だよ!どうしてこいつがここに居るんだよ!」
霊「!?まさか・・・・・でも・・・それなら。」
麗「そうよ霊夢。・・・・・彼が、さっきの妖怪の正体よ。そして、あれが彼の中にあった力。」
魔「えっ?どう言う・・・事だよ?霊夢。」
霊「説明は後!今はまず手当てよ!」
見ると零夜の体は大量の血が流れていた。
魔「弾幕で血が出るなんて・・・・・どうしてだ?」
霊「魔理沙、しっかりして!早く手当てしないと。」
麗(さっきの秕の傷みたいに出血が止まらない。どうして?)
 「とにかく永遠亭に運ぶわよ。」
三人が零夜を担いで神社を出ようとすると
?「ちょっとまてよ。」
霊「誰っ?ぐっ!これは・・・。」
突如、霊夢が地面に落ちた。まるで見えない何かに引っ張られた様に。
魔「霊夢っ!」
?「お前はこっち。」
魔「ぐおっ何だ?」
魔理沙は木にくっついた。
さらに・・・・・
魔「げっ・・・」
魔理沙目がけて数本の大木が飛んできた。
魔「ぐぁっ!」
魔理沙の姿は木で完全に見えなくなった。
麗「霊夢!魔理沙!」
霊「わ・・・私は平気。」
霊夢は辛うじて起き上がった。
?「無理すんなって。」
麗「あんた、何者?」
孤「『真白 孤月』(ましろ こげつ)俺の能力、解るか?」
麗「そんなことはどうでも良い。」
孤(自分で聞いてどうでも良いって)
麗「あんた・・・死にたいの?」
孤「ひゃ~怖い。人一人抱えたまま戦う気か?」
麗「いいえ、戦わないわ。一撃で消すんだから戦いとは言わないでしょ?」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:43:18

東方光闇想 第37話A

レ「だったらあなたを先に倒せばいいわね?ラフラ。」
サ「出だしはさせない。・・・それに」
チ「・・・・・氷符『アイシクルマシンガン』。」
チルノの弾幕が通った下の植物は全て凍り付いた。
レ「よろしく『サーヴァントフライヤー』。」
レミリアはチルノの攻撃を使い魔を盾にして防いだ。
レ「『それに』・・・何?」ニコッ
サ「恐っ!ねぇラフラ~帰ろっ!」
レ「上方注意よ。」
サ「え?」
サキラが上を向くとフランがいた。
フ「禁忌『レーヴァテイン』」
ラ「逃げる。」
サ「ちょっ待て」ピチューン
ラフラはかわしたがサキラはまともに喰らって一発KO
レ「『レッドマジック』」
チ「!?」ピチューン
ラフラの集中力が途切れた隙にレミリアはチルノを倒した。
ラ「!」
レ「さぁ、後は・・・」
フ「あなただけ!・・・・・ってあれ?」
気がつくとラフラとサキラは消えていた。
フ「あれれ?」
レ「さっきまでいたのに・・・・・。まあ良いわ、帰るわよ。」
フ「はーい。」

東方光闇想 第37話B,C

~どこかの上空~

介「フッ・・・あなたも中々やりますね。」
邪悪な笑みを浮かべる介。
一方の零二(仮)は
零二「?何が?」
介「あなたの策略はあの方々に自分を攻撃させ、能力でその攻撃を回避し、自分の背後の建物を破壊させ里の人々のあの方々への信用をなくして里から追い出す。」
零二「・・・・・・・・・・」
介「そして里を乗っとるか、落ち込んでいる隙にあの方々を乗っとる気だったのでは?もちろん私に頼んで。そうでしょう?」
零二「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ったあ~~くやっぱあんた凄いわ。そう、その通り。でもあんたが早く来すぎたせいで破壊させ足りなかったぜ畜生。俺もうこの体嫌だったんだよね、何せこいつ弱いし。」
介「それはすいませんでした。・・・・・でもチャンスならまだ何度もありますよ。それこそ、死者の数だけ・・・ね。・・・・・・・・・・・・・・・・・鬼の波伸さん。」

東方光闇想 第37話D

麗「真符『夢想封印・集』!」
いくつもの玉が麗香の周りに現れた。
怒っている為か、その数と大きさは普段のと比べ物にならない。
スペルカードでありながら殺傷能力がありそうだ。
麗「消えなさい!!!」
麗香は玉を孤月に飛ばした。
孤「無駄、無駄。」
が、その全てが地面に、霊夢に向かって落ちて行った。
麗「あっ・・・!」
気付いた時にはもう遅く、全ての玉が霊夢に降り注いでいた。
霊夢の姿は、すぐに煙で見えなくなった。
麗「ーーーーーーーーーーー」
麗香が何か叫んだが、爆音で書き消されて聞こえない。

爆音が止み、煙が晴れた着弾地点に霊夢の姿は無かった。あるのはボロボロになった神社の石段だけだった。
怪我をしている零夜を抱えてるにも関わらず、麗香は零夜を放り出し霊夢がいた場所に降り、その場で崩れ落ちた。
麗「そんな・・・・・霊夢・・・・・・・。」
零「・・・麗香・・・・・さん・・・。」
いつの間にか起きた零夜。
麗「ほっといて!・・・・・・・・・・霊夢・・・なんで・・・・・。」
霊「呼んだ?」
麗「っえ?霊夢・・・れ~む~。」
麗香は、零夜の隣にたっている霊夢に飛び付いた。
霊「ちょっ!どうしたの?」
麗「どうしたって・・・・・霊夢こそ・・・・・。」
零「僕の能力です。でも・・・・・話は後です!」
白杖を構える零夜。
麗「そうだったわね。」
麗香もお札を構える。
霊「えっ?何?」
麗「どうしたの?霊夢。」
その問に答えたのは孤月だった。
孤「記憶喪失~。一時的な奴な。」
零?「そんな事はどうでも良い。こっちは体がヤベェんだ。とっとと片付ける!」
零夜の性格が豹変した事に驚く麗香。
麗「零夜、どうした…」
零?「引っ込んでろ!こいつは俺が殺る。影符『闇からの誘い』」
地面から無数の黒い鱗状の弾幕が孤月に向かって行った。
麗「!!?そのスペカって」
孤「だから無~駄。ホイッと。」
零夜?が放った弾幕は全て方向転換して零夜に向かって来た。
零?「馬鹿が!」
弾幕は全て白杖に吸収された。
零?「キャッチ&リリース!」
白杖からは巨大になった鱗状の弾幕が無数に放たれた。
さらに、地面から黒い触手が出てきて、孤月の手足に絡み付いて拘束した。
孤「チートだろ!」
零?「お前の能力がな!」
いつの間にか零夜?は孤月の後ろにいた。
孤「んなぁっ!」
零?「近距離での・・・影符『モノクロ世界』!」
孤月は、正面からの鱗状弾幕と、背後からの米粒状弾幕に挟まれた。
孤「っち!テンメェーーーーー!!!」
弾幕の嵐によって、孤月の姿は消えた。
零?「終わったか。」
しかし、煙が晴れて現れたのは孤月だけではなかった。
現れたのは、負傷した孤月と、孤月を背負いローブを纏った人物だった。
?「やれやれ、世話が焼けますね。孤月。」
孤「グッ・・・カハッ・・・・・・」
零?「誰だ?お前。」
介「私は未羅稜 介あなたは・・・・・っふ。まぁ良いでしょう。」
未羅稜は、孤月を背負ったまま神社の鳥井を潜って
麗「きえた!?」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:44:35

東方光闇想 第38話

麗(あの鳥井は外の世界に繋がって・・・・・・!)
 「まさか、外に・・・」
突然、魔理紗がガラガラと音を立てて、大木から出てきた。
魔「痛てて、いったい何があったんだ?突然木が飛んで来るなんて、何だよあいつ。・・・ってあれ?あいつはどこ行ったんだ?」
零?「魔理沙さん・・・・・無事でしたか。」
魔「おっ!零夜起きたのか。怪我は平気なのか?」
麗「それより、あなた何者?零夜の能力は『空間と空間を繋ぐ程度の能力』でしょ?でも、さっき孤月と戦う時に使ったのは私達と戦った時に使った『影を操る程度の能力』だった。
 一人がもつ能力は一つ。ねぇ、今のあなたは零夜なの?それとも他の誰か?」
零?「後でこいつが話す。」
麗「じゃあ、今は零夜じゃないのね。」
零?「・・・・・あぁ・・・・。それより早く手当てしないと、こいつの命が危ないぞ。それに・・・・・」
零夜?は麗香から視線を外し、麗香の後ろにいる霊夢を見た。
零?「いくら博麗の巫女と言えど、石段に叩きつけられたマズイだろうし、記憶がなくなっただけじゃないかも知れないぞ。」
麗「そうね。じゃあ・・・・・・・・霊夢、魔理沙、永遠亭に行くわよ。」
魔「秕の見舞いか?」
麗(そこまで酷い怪我じゃなかったけど・・・・・)
 「違うわ。零夜と霊夢を永林に見てもらうの。」
魔「なぁ~んだ。じゃあ行かなくて良いや。」
麗「そう?じゃあ神社の片付けお願いね。」
面倒な頼み事を言って、三人は永遠亭に向かった。
魔「おーう。委せとけーー・・・・・って、あれ?」
魔理沙は振り返り、後ろの崩壊しそうな神社を見て唖然とした。
魔「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・無理だーーー!!!!!!!!!!」
~迷いの竹林~
麗「ねぇ、あなたの名前は何?」
麗香が質問をしたのはちょうど零夜?が霊夢が覚えてない事を話している時だった。
零?「名前?影で良いや。」
麗「良いやって・・・・・本当の名前は?」
影「覚えてねぇ。それと質問タイムは終わりだ。喋るとこいつが辛い。」
霊「あんたは?」
影「ん?」(急に話に入って来るなよ。)
霊「あんたは辛くないの?」
影「俺はそんなに痛みは感じない。・・・・・でも体は傷付く。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:45:46

東方光闇巣 第39話

その後、三人は無言で飛び続けた。
影は、零夜の体を気遣って、
霊夢は、忘れた事を懸命に思い出そうとして、
そして麗香は・・・・・
麗(零・・・じゃなかった、影から感じる気配・・・・・明らかに邪悪で歪んでいる。なのに何故?どうして零夜や私達を助ける?さっきは襲った私達をどうして?)
永遠亭付近に着くと、三人の先に見覚えのある人物がいた。
霊「あっ!母さん、あれって・・・って、母さん?」
麗「んえ?」
 (突然話しかけられて変な声出しちゃった)
影「どうした?博麗の神。」
麗「な、何でもない。ちょっと考え事してて。」
 (影の事怪しんでた何て言えない。)
 「で、何だっけ?」
霊「前見て。前。」
麗「前?」
麗香が前を向くと、秕がいた。肩に包帯を巻いているのが見える。
秕「主人、ご無事でしたか。何よりです。」
麗「私達は平気。秕こそ大丈夫?」
秕「はい、永淋さんの薬のおかげで。・・・・・ただ、ここに来るまでにかなりの量の血を流してしまったのでフラつきますが、傷の方は問題無いです。」
霊「確かに、顔色悪いわね。大丈夫?それと、何が合ったの?」
秕「何が?と言うと・・・・・?」
麗「あぁ、それは・・・・・」
~女性説明中~ピチューン
~女神説明中~
麗「・・・・・と言う訳。」
秕「記憶喪失ですか。それでここに来たのですか?」
麗「それともうひとつ、零夜の事よ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:47:01

東方光闇想 第39話

秕「零夜さんの事、ですか?」
麗「詳しい説明は後で。まずは零夜を永遠亭に連れていくわよ。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

~永遠亭診察室~
今、部屋には、麗香、永琳、秕、影(零夜)の四人がいる。(影は、診察用のベッドで寝ている。)
秕「永琳さん、霊夢様は?」
永「隣の部屋でウドンゲが診てるわ。まぁ、あの程度ならすぐに元通りよ。」
永琳は、一瞬だけベッドに視線を送り、麗香の方を向いた。
永「それで・・・・・一体何があったの?」
~女神説明中~
永「成る程。でも、どうして彼はこんな大怪我をしているの?」
麗「えっ!?大怪我って・・・・・そんなに酷いの?」
永「ええ。正直、よく神社から永遠亭(ここ)に来れたわねってレベルの重傷ね。出血も酷いし、骨も何本か折れてる。そして、何より心臓が止まっていた。」
永琳は、それを証明させる為に、零夜の上着を全て脱がした。
麗「うっ・・・」
零夜の体はあちこちから血が垂れていて、肋骨の部分が一部凹んでいた。
永琳は零夜の方を向くと、傷口に薬を塗りこみだした。
永「・・・・・・・・・・・・・さらに驚きなのが・・・・・・・・・・・」
永琳が薬を塗っている側で、薬を塗っていない所に、新たに傷が出来てきた。
永「今現在も彼の体は壊れつつある。まったく、これじゃきりがないわ。」
ぼやく永琳。
麗「・・・・・・・・・・・・・・・・・・そう言えば、秕の肩の傷はどうなっていたの?血が止まらなかったみたいだけど・・・・・」
麗香が問うと、永琳は零夜から目を剃らさずに答えた。
永「毒が塗ってあったのよ。」
麗「毒?」
永「ええ。怪我を治ろうとすると、それを妨害する毒。」
麗「そんな毒、聞いたこと無いわよ?」
永「私もよ。ひょっとしたら、その毒は外から来たのかもしれないわね。」
麗(外から・・・。あれっ?外?何か忘れている気が・・・・・・・・・・・!!!)
 「ああ!!!!!」
突然、麗香が勢い良く立ち上がったので、二人は驚いた。
麗「ま・・・・・・・まさか・・・・・」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:48:27

東方光闇想 第40話

永「ん?麗香、どうしたの?」
永淋の質問に答えもせず、麗香は永遠亭を飛び出していった。
永「ちょっ、ちょっと麗香!?何処行くの!?」
秕「主!?」
とっくに見えなくなって聞こえる訳の無い麗香に向かって叫ぶ二人。
・・・・・が、
麗「永淋~!秕~!二人の事お願い!!!」
そして麗香は見えなくなった。
永・・・・・・・・・・・聴こえたのね。流石、神。」
秕「・・・・・・・・・ですね。」
~何処かの上空~
麗香は高速で飛んでいた。
麗(さっきの奴等は鳥井を潜って消えた。
  そして鳥井は『外の世界』に繋がる所。
  まさか彼奴らは『外の世界』にいるの?でもそう簡単に出入りできる物。
  出来たとしても、そんなことをすれば紫が黙ってる訳がない。
 一体彼奴ら何者?何が目的なの?)
 「紫の家に行く前に他の所にも寄って行こうかしら?」

~紅魔館門~
バァーン!!!
無駄に派手に門を蹴破って蜜柑が登場した。
蜜「レミリア!フラン!助けに来たぞ・・・・・・・・って・・・え?」
敵が大勢いると思って来たのに、そこになレミリアとフランしかいなかった。
レ「あら蜜柑。来ていたの?」
フ「もう遅いよ~。」
蜜「俺、来た意味有ったか?」
 (格好付けて登場したから恥ずかしい。)

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:49:58

東方光闇想 第41話

~人里~
零二(仮)が逃げた後、壊れた建物の修理のために、大工を呼びに行った所に食材を買いに行っていたクレアとシノビが帰ってきた。
良「ん・・・・あぁ、おかえり。」
ク「夢見さま?一体・・・・・・・・あ。」
シ「お二人共、どうされ・・・・・・なんと・・・・・・・。」
壊れた家と後対面した。
ク「一体、何があったんですか?」
夢「零二・・・・あいつが来た。」
ク「え!?でもあの人は・・・・・・・・・。」
良「ん?あいつがどうした?」
ク「聞いてないんですか?・・・・・あの人、崖から飛び降りて死んだんですよ。」
良「はぁーーー!?」

慧「はぁ~。我ながら、派手にやったな。」
優「反省する前に壊した建物の修理!」
慧「あ、あぁ、すまん。」
~10分後~
麗香はまず、人里に来てみた。
人里を襲う妖怪はいないだろうが、人里になら頼りになる人物が多くいるからだ。・・・・・が
麗「優真、そこの釘取って。」
優「はい。」シュッ
麗「ちょっ、危ない!取ってとは言ったけど投げないでよ!咲夜じゃないんだし・・・・・。」
優「あはは、ごめんごめん。
 所で・・・・・・・麗香は、何しに来たの?」
麗「・・・・・・あ!そうだった!どうして家がこんなに壊れてるの?それと・・・・・・・・・良介はどうしてあんなに取り乱してるの?」
優「あ、あぁ、それは・・・」
~少女説明中~
麗「えっ!?優真!その後から来た男が言った事って、本当なの!?」
優「わからない。でも、もこたんが行ってくれてる。」
麗「ごめん優真、紫の所に行ってくる!」
焦った様子で優真にそう言うと、麗香はいきなり飛びたった。

~紫宅~
麗香はドアを蹴破って家に飛び込んだ。
麗「紫!いる!?」
運の良い事に、紫は麗香の正面にいた。
紫「目の前にいるわよ。」
麗「紫、結界緩ませて無いわね?」
紫「あら?今頃気づいたの?今まで定期的に緩めていたわよ?」
麗「つまり、そこを狙われたって事ね。」
紫「狙われた?一体、何の事?」
麗「実は・・・・・・」
~女神説明中~
紫「成る程ね~。でもあの結界はそんな簡単に越えられないはずよ?」
麗「神や現人神を相手に無傷で勝ってくる奴よ。あり得なくはないでしょ?」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:50:45

東方光闇想 第42話

紫「確かにあり得なくもないかもねぇ。とりあえず、結界が揺るんでる無縁塚辺りの様子を見てくるわ。」
紫はスキマを開き(おそらく無縁塚に)行こうとした。
麗「ちょっと待って。」
が、麗香が紫の腕をつかんで引き止めた。
紫「なにかしら?」
麗「そう言えば藍は居ないの?いつもなら籃に行かせてるでしょ?」
紫「籃ならいつも通り見回りに行ってるわよ。多分今頃は無縁塚辺りに・・・・・って」
紫は、そこで言葉を区切ると一目散にスキマに飛び込んだ。
麗「紫っ!」
紫「わかってるわよっ!」
麗「(神社に急がないと。)」
紫が去った直後、麗香もまた飛び去った。

~永遠亭~
秕(何でしょう?この嫌な感じは。)
鈴「秕さん。」
秕「はい。何ですか?」
鈴「零夜さんは私が見てますからどうぞ。」
秕「どうぞとは?」
鈴「麗香さんの所に行きたいんでしょ?」
秕「なっ!そ、そそそそそそ、そんな事は・・・・・。それに、霊夢様もここに居られますし、」
鈴「霊夢だったら心配無いですよ。多分、もう記憶が戻って孤月って奴を退治しようとしてますよ。・・・・・それに、麗香さんも・・・・・・・・」
秕「・・・・・・・・・・・・ありがとうございます。では、私はこれで。」
鈴「迷わないでくださいよー。」
そして秕は神社へ向かって行った。
鈴「さてと、傷はどうかなっと・・・あれ?」
鈴仙が振り返ると、そこに零夜の姿は無かった。
鈴「あの人、何処行ったんだろう?外かな?」
鈴仙が部屋を出ようと振り返ろうとしたとき
鈴(!?)
零夜が手のひらからつき出した黒い刃で鈴仙を背後から切りつけた。
間一髪それに気づいた鈴仙は紙一重の差で刃をかわした。
しかし、それでも刃は鈴仙の左腕をとらえた。(切断はされていない)
鈴「ぐっ!」
痛みに一瞬気をとられた鈴仙に再び刃が降りおろされた。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:51:42

東方光闇想 第43話

再び刃が降り下ろされた。
しかし、流石兎妖怪。素晴らしいジャンプで横に跳び、弾幕を放った。が・・・・・
鈴「!?」
勢い余って壁に激突。
さらに、その壁を突き破って隣の部屋にいた人物にぶつかった。
?「痛っ!ちょっとイナバ、何するのよ!」
鈴「姫様!?」
輝「せっかくクリアできそうだったのに。」
見ると、部屋に置いてあるテレビの画面にGAMEOVERの文字が。
鈴「すいません。ってそれどころじゃ」
その瞬間、隣の部屋から黒い刃が二本飛んできた。

~紅魔館~
レ「それにしても、派手にやられたわね。」
蜜「任せろ。『紅魔館がもと通りに治るing』っと。」
エラーエラー。規模が大きすぎです。
するとタブレットから煙が出てきた。
蜜「ぬわっ!」
レ「壊れた。」
蜜「柚子に直してもらうか。」
レ「山に行くの?」
蜜「あぁ。」
レ「じゃあ次いでに土蜘蛛を読んで来てちょうだい。」
蜜「つ、土蜘蛛かよ・・・・・。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:52:28

東方光闇想 第44話

蜜「つ、土蜘蛛かよ・・・・・」
  (土蜘蛛ってヤマメの事だよな?確かあいつの能力って病原体をばらまくみたいな物だったよな?ヤバく無いか?)
 「あんな奴連れて来て大丈夫なのか?」
レ「問題零よ。」
蜜「そ、そうか。」
  (あれ?何か忘れてないか?俺。)
 「まっそのうち思い出すか。」
レ「何が?」
蜜「何でもねぇ。じゃっ行って来るな。」
そして蜜柑は走り出した。
レ「成るべく早くねーー。」
遠ざかって行く蜜柑に手を振りながら伝えたレミリアは真っ直ぐ大図書館に向かって行った。
レ(どうせ壊れてるし、図書館まで穴を開けようかしら?)←恐い子

~妖怪の山 五号目付近上空~

蜜(柚子のいる所の方が近いし、先にそっちに行くか。)
~柚子宅~
蜜「さてと、柚子~いるか~?」
蜜柑が家に向かって呼び掛けてしばらくして出てきたのは柚子ではなく、意外なも文だった。
蜜「ん?柚子は留守か?」
文「いいえ。あっ!そう言えば蜜柑はご存知なかったですね。」
蜜「ご存知ないって、何がだ?」
文「実は先程・・・・・・・・・」
~天狗説明中~
蜜「どうりでここに来るまで妖精も妖怪も見ない訳だ。」
  (あと木がなぎ倒されてるのもか。)
文「えぇ。山の被害は尋常じゃない程です。特に、早苗さんが凍り付けにされたとか・・・・・。」
蜜「早苗って、あの早苗か!?守矢神社の巫女の?」
文「はい・・・・・でも確かな情報では・・・・・・・・・・あまりの混乱の為に間違った情報が伝わったのかもですし。」
蜜「もし本当だったら一大事だな。」
文「でしょうね。・・・所で、蜜柑さんはどうして此方に?」
蜜「あぁ・・・実は紅魔館がな・・・・・・」
~少年説明中~
蜜「で、この有り様だよ。」
蜜柑は、壊れたタブレットを取り出して、文に見せた。
蜜「で、柚子に直してもらいに来たって訳だ。」
文「成る程。見事に壊しましたね。」
蜜「うっせ。」
文「では、私は見廻りを。」
蜜柑は『どうしてだ?』と聞こうと思ったが、すぐにピンと来た。
蜜「山以外でも同じ様な事が起きてないか調べる為か。」
文「ご名答。ではっ。」
そう言い残すと、文は猛スピードで飛び去った。
蜜「ふ~ん。早苗が、ねぇ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:53:35

東方光闇想 第45話

蜜「まぁ良いか。おーい柚子ー、タブレット壊れたから直してくれー。」
蜜柑が呼ぶも、やはり反応無し。
蜜「チッ、先に地底に行くか。」
蜜柑が飛び立とうとした途端、家の中から柚子が出てきた。
柚「何?兄さん。」
突然声をかけられた為か、それとも、呼んでも出てこなかった柚子がいきなり出てきた為か、
蜜「なぁ!?」ガッ!
落ちた。
しかも顔面から。
蜜「痛っ・・・てーーー!!!」
顔を両手で押さえ、辺りを転げ回る蜜柑。
一方の柚子は
柚「兄さん、大丈夫?」
蜜「痛てーよ!てかいきなり出てくるなよ!」
柚「ま、まぁまぁ。で、用って何?」
蜜「これの修理。」
と、壊れたタブレットを柚子に見せた。
柚「どれだけ・・・・・・・・フーン、これならすぐに直せるよ。」
蜜「どれくらいだ?」
柚「一時間弱かな。」
蜜「そうか。じゃあ俺は行って来るな。」
柚「何処に?」
蜜「地底。ヤマメを呼んでくる。」
柚「ヤマメって?」
蜜「あ~、お前は知らないのか。ヤマメってのはな・・・・・」
~少年?いや青年説明中~
柚「え!?毒?そんな人連れて何するの?」
蜜「簡単に言うと、紅魔館ボロボロ、器用な土蜘蛛に修理のお願い、タブレット修理のついでに呼んでこい。」
柚「わかりやすい説明アリガトー(棒)」
蜜「(棒)は無いだろ!とにかくじゃあな。」
柚「そして蜜柑は地底に向かって飛び去って行った、と。さてと、修理修理。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:54:34

東方光闇想 第46話

~博麗神社~
神社では麗香に頼まれたので魔理沙が神社の片付け&修理(主に片付け)をしていた。
魔「はぁ~あ。まったく、一体どうやったらこんなになるんだよ。大体、いくら何でも一人じゃ無理だろ。帰って来たらメシでも作って貰うか。
  そう言ゃあ前にも神社が壊れた事があったけど、どうやって直したんだ?」ブツブツ………
魔理沙が、ブツブツと文句を言いながら片付けをしていると、下から誰かが登ってきた。
魔「お!誰だ?里の奴らが来る事は無いし、妖怪か?」
近づくに連れてその人物が誰かわかってきた。
魔(ん?あれって・・・・・・・角?って事は萃香か。ちょうどいいぜ。鬼は力有るし、宴会の後片付けも霊夢にさせられてるから、この瓦礫の片付けを頼むか。)
 「おーい萃香ー。」
魔理沙が名前を呼ぶと、相手も気づいたのか返事をした。
萃「魔理沙かーー?酒を出しといてくれーー!」
魔(相変わらず酒飲み妖怪だぜ。)
 「ちょっとやって欲しい事があるから、それが終わったらなーー!」
萃「やって欲しい事って何だーー?」
魔「こっちに来たら言うぜーー!」
  (ってか早く登れよ。)
萃「おーう。」
萃香が駆け足で登って来ると、魔理沙は状況の説明をした。
魔「って訳で、この壊れた石段を直すのを手伝ってくれたら酒をやるぜ。(勿論霊夢のな)」
萃「わかった。じゃあ壊れた石段の石を持って来てくれ。」
魔「あん?どうしてだ?」
萃「石を適当に填めて、後は私の能力で。」
魔「あ~。お前の能力か。」
萃「そう言う事。だから、」
魔「今持って来る。つってもすぐ側だけどな。」

~30分後~

魔「フゥ~。終わった~~。」
萃「魔理沙~~。酒~。」
魔「あー今取ってくる。」
萃香を置いて石段を登って行くと、突然、鳥井の間の空間が揺らぎ初めた。
魔「ん?また外来人が来たのか?」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/02 (Sun) 22:55:22

東方光闇想 第47話

~永遠亭~

二本の刃は、鈴仙に向かって真っ直ぐ飛んで来た。
鈴仙は床に身を伏せ、横に転がって回避した。
刃はそのまま飛んで行き、壁に突き刺さった。
今度は輝夜に向かって黒い鱗状の弾幕が放たれた。
輝「あら?私に喧嘩を売るとは良い度胸ね。【難題】『龍の頸の玉 ー五色の弾丸ー』!」
輝夜は五色の鮮やかな色のレーザーと弾幕を展開して、相手の弾幕を打ち消した。
次の瞬間、零夜が飛び出してきた。
そして零夜は右手から突き出した刃で、輝夜の心臓を突き刺した。
輝「ぐっ。」
鈴「輝夜様!?」
輝「ふふっ・・・・・・死ぬのは・・・・・・いつ以来かしら・・・・・・ね・・・・・」
ここまで言うと、輝夜は前のめりに倒れ零夜に寄りかかった。
零夜は刃を引き抜くと、後ろに飛んだ。
零夜が退くと支えを失った輝夜が倒れた。
鈴「貴様よくも!【波付】『赤眼催眠(マインドシェイカー)』」
鈴仙はスペルカードを発動した瞬間、零夜に能力が効かなかった事を思い出した。
鈴 (しまった!)
が、零夜は鈴仙の方を向くと左手で眼をこすった。
まるで、視界がぼやけたかの様に。
鈴「え!?」
鈴仙が驚いた直後、スペルカードの攻撃が零夜に命中した。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/04 (Tue) 04:23:05

久しぶりの新しい話です。

東方光闇想 第48話

その頃、別の部屋では永淋が霊夢の診察を終えた所だった。
永「はい。特に外傷も酷くないし忘れているのは昨日の宴会の後、つまり今朝からここに来るまでの事だから大したことも無いわね。その間にとても重要なことが合った訳でも無いし問題ないでしょ?」
霊「はいはい、ありがとー。じゃあね。」
立ち去ろうとする霊夢だったが
永「それじゃあ診察代だけど・・・」
霊「げ!」
永「フフ。逃げれると思って?」
その時、別の部屋から爆発音が聞こえた。
霊「も、妹紅でも来てるんじゃない?お茶でもだしたら?」
話を変えてごまかそうとする霊夢。
それに対して永淋は違和感を感じた表情になった。
霊「どうしたの?」
若干疑問に思った霊夢は永淋に聞いてみた。
永「・・・・・あの人間の弾幕にしては静か過ぎる。それに『怪我人や病人がいるかもしれないから永遠亭(うち)では殺し合わない』と約束しているはず。」
霊「そんなに気になるならみてくれば?」
少々悩んだ様だが永淋は見にくい事にした。
永淋がいなくなると霊夢も立ち去ろうとした。
だが、
霊「あれ?この扉・・・開かない!?」


鈴仙のスペルカードの攻撃をもろに喰らって零夜は吹き飛んだ。
鈴「能力が・・・効いた?」

~とある空間内~
零「ん・・・。ここは?」
零夜が起き上がると
?「ちっ!」
何者かが舌打ちをして零夜に襲い掛かってきた。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/05 (Wed) 21:56:21

東方光闇想 第49話

零「はっ!」
零夜はとっさに右腕を振り上げた。
そして、襲い掛かってきた相手の刃を『何かが』防いだ。零夜は一瞬それが何なのかわからなかったがすぐに白杖だと気づいた。
白杖は普段から携帯しているので、今手元にあるのは当然だった。
だが、零夜はそれを不信に思った。何故自分は白杖をつかんで倒れていたのか?此処は何処なのか?
しかし、答えが出る前に相手が体重を乗せてきた。
細身な上、お世辞にも力が強いとは言えない零夜には相手の刃を押し返す様な真似はできる訳ないので後ろに飛び退いた。
そこへ、すかさず敵が突っ込んできた。
着地してすぐだったので再びジャンプするのは不可能。
そう判断したので、零夜は力強く白杖を振った。
すると白杖は相手の刃をへし折り、相手の頭部に強烈な一撃を叩き込んだ。
しかし、相手は全く怯まず左手からつき出した刃で切りかかってきた。予想外の反応だったので零夜は白杖で防御するのが精一杯だった。
その時、零夜は初めて相手の顔を見た。しかしその顔は驚くべき人物の物だった。
零「くっ・・・・・貴方は誰ですか?何故僕を襲うんですか?何故、『僕と同じ顔をしているのですか?』」
影「ふふふ・・・・・。やっとその質問をしたか。俺はお前の影さ、影は本体と同じ者。お前を襲うのはお前を乗っとるためだ!」
零「貴方の正体はともかく、目的は全力で断ります。【弓符】アンダー・レイ!」
零夜がスペルカードを唱えると影の足下から無数の矢状の弾幕が舞い上がった。
影「ちっ、地面からの攻撃か!?」
影は後ろに跳び退いた。
が、
零「そう来るのは読めていました!【槍符】アローランサー!」
影はガードするが、攻撃は背後から来た。
影「何!?」
影が後ろを振り替えるとそこには零夜の左手が浮いていた。
ちょっとしたホラーだ。
影「手?何故ここに?」
零「僕の影なら、僕の能力ぐらい覚えておいてください。」
影「なめんじゃねぇ!【影符】モノクロ世界!」
影は振り替えり零夜に向けて弾幕を放った。
しかし、その弾幕は全て白杖に吸収されていった。
零「思惑通り。【剛弓】グランド・レイ!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/06 (Thu) 20:38:05

あっと言う間に50話になってる。
このペースだと100話行くかな?

東方光闇想 第50話

零夜から放たれた極太の矢はそのまま直進して影に命中した。
その威力の凄まじさに影は消しとび、燃えカスすら残らなかった。
零「・・・・・このスペカって・・・・・・・・こんなに威力合ったんだ。」
少し考えたがあまり深く考えない事にした。
そもそも、このスペカを使ったのもまだ2回目だ、しかも1回目に使った時は蜜柑のタブレットに封印されたので正確な威力は解らず仕舞いだったので別に不思議でもない。
零「それよりも不思議なのはこの空間か。能力を使えば一発で抜けられる・・・はず。」
  (取り合えず香霖堂にしようかな。)
零夜が空間を香霖堂に繋ごうとした。が・・・・・・
零「えっ!?どうして?空間を繋げない!?」
驚く零夜。
その時、地面から黒い柱がつき出てきて零夜の右腕を包み込んだ。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/09 (Sun) 21:26:27

 いよいよ折り返し地点・・・・・・
 なの?
零「知りません。後、僕の今の願望は『メイドを辞めたい』ですよ?」
 そーなのかー。

東方光闇想 第51話

~永遠亭~
鈴「・・・・・・・・・やったの?」
零「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
反応の無いのを確認して安心したのか、鈴仙はその場にヘナヘナと座り込んだ。
その数秒後、永淋が部屋に飛び込んできた。
そして、荒れ果てた部屋を見て驚愕した。
永「こ、これは・・・・・一体此処で何があったの?」
驚きのあまり部屋にいる鈴仙や、倒れた輝夜に気づいていない。
鈴「あ・・・お師匠・・・・・。」
永「ウドンゲ(いたのね)。此処で何が合ったのか説明しなさい。」
流石は月の賢者。すぐさま落ち着きを取り戻した。
鈴「はい。」
~少女説明中~となる前に庭に吹っ飛ばされた零夜が起き上がった。
鈴「あっ!」
鈴仙が零夜を指差すと永淋はすぐさま戦争体制になった。
事情は分からない永淋でも、今の零夜が危険なことは分かった。
その右腕はドス黒いオーラで包まれていて凶悪な目付きをしていたからだ。
零?「ぐがぁぁぁぁぁぁ!!!」
二人の姿を確認したのか、零夜は突然妖怪の様に吠えた。
その声によって辺りの空気が振動した。
永「!来るっ!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/12 (Wed) 22:43:00

東方光闇想 第52話

零夜は二人に向かってかけ出した。
すると、一歩進む毎に零夜の姿が変化して行った。
皮膚は黒く変色し、目は白目と黒目の色が交代し、鋭い爪と牙が生えてきて、背丈もぐぐっと伸びて2m程の高さになった。
もはやその姿には本の姿の面影は無い。
腕が二人に届く距離まで近付くと右腕を大きく降りかぶって勢いを付け、その腕を永淋に向けて鋭い爪を降り下ろした。
かなり大きな動作だがスピードがとてつもなく早い為、永淋は避ける事などできず左肩に爪が突き刺さった。

~謎の空間~
零「・・・・・な・・・・これは・・・・!」
いつから気を失っていたのか零夜にはわからなかった。
影と名のる人物を倒した所は覚えている。
その後、地面から出てきた黒い柱に右腕が包み込まれたことも覚えている。
しかし、その後何が合ったのかはわからない。
ただ、今わかるのは自分の右手が長い銀髪の女の人の右肩に突き刺さっていることだけだった。
影「全く、また起きちまったのか?」
零「!?その声は!何処にいる!」
影「クハハハハハ!何処にいる?自分が何処にいるかもわからない癖に、よく聞けるなぁ。」
零「くっ・・・」
影の言う通り、零夜は自分が今何処にいるのか把握していなかった。と言うか把握できなかった。
何故なら、辺りを見渡そうにも体は全く動かないからだ。
影「一つ言って置いてやるよ。」
 「体をくれてありがとう。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/03/14 (Fri) 14:24:05

零「最近1話1話が短くないですか?無駄に話数増やしてますけど・・・」
『あんまり口答えするとバッドエンドにするよ。もう考えてあるから。』
零(考えたんだ。)

東方光闇想 第53話

~永遠亭~
零夜が暴れているのと別の部屋(診察室?)では霊夢が暴れていた。
霊「なんで開かないの、よ!」ガンッ!
霊夢は部屋の金属製の扉を蹴ったが、扉はびくともしない。
霊「と言うか本当にこれ扉なの?(取っ手とかついてないし・・・・・)」

場所は再び変更して永淋達の所
妖怪となった零夜が降り下ろした爪が、永淋の肩に深々と突き刺さりそこから血が流れ落ちた。
しかし、永淋は怯むこともなく反撃に出た。
永「スペルカードルールは無視?ならこっちもっ!」
ドゴッ!
永淋は右手で零夜の腹部にパンチをお見舞いして、さらに頭突きを喰らわせた。
その拍子に永淋の肩から零夜の爪が抜け、出血が酷くなった。
永「今よウドンゲ!」
鈴「はい!」
永淋が合図すると鈴仙は、あたかも特撮ヒーローの様に永淋の右肩を台に跳躍した。
鈴「食らえ!月眼【月兎遠隔眠術(テレメスメリズム)】」
左右からの弾幕に挟まれた零夜は体を大きく捻り、右足を上げ、左足を軸に回転し風の壁を作った。
鈴仙の攻撃は風の壁阻まれ零夜には届かず気流によってあちこちに跳ね返った。
鈴「なっ!」
あまりの暴風に空中にいた鈴仙は吹き飛ばされた。
鈴「くっ・・・何て風なの!」
永「あの風を止めないと勝つ事は不可能・・・・・。」
すると永淋は何処からか弓を取り出して袋の付いた矢を番え山なりに放った。
さらに、もう一本矢を放った。
一本目の矢が零夜の真上に来たときに二本目の矢が一本目の矢に付いた袋を引き裂いた。
破れた袋からは薬品の入った試験管が何本か出てきて零夜に降り注いだ。
永「台風の中心には『目』と呼ばれる部分がある。その『目』は風の影響を受けない。」
降り注いだ試験管は地面にぶつかると爆破した。
永「その試験管の中身はニトログリセリン。僅かな衝撃でも爆破する危険な薬品よ。」
爆破の衝撃で零夜は体勢を崩した。
永「体勢が崩れて風が止んだ今なら!蘇活【生命遊戯ーライフゲ
?「宝具【陰陽鬼神玉】!」
永淋がスペルカードを唱えている途中に後ろから水色の巨大な玉が飛ん行き零夜を竹林まで吹き飛ばした。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/17 (Mon) 17:03:15

東方光闇想 第54話

鈴仙と永淋は玉の飛んできた方を振り返ったが、振り返るまでもなく誰がやったかは一目瞭然だ。
鈴「霊夢!」
永「どうやってあの部屋からでたの?」
霊「え?壁をぶち抜いたに決まってるじゃない。」
霊夢の後ろを見ると壁に見事な大穴が開いていた。
それをみた永淋はため息をつき、頭を抱えた。
永「はぁ~。また人里から大工を呼んでこなくちゃ。」
霊「閉じ込めたあんたが悪い。」
鈴仙が何か言おうとした為霊夢は慌てて話を続けた。
霊「ま、まぁでも、彼奴に全壊されるよりはマシでしょ?」
と言いながら霊夢はお祓い棒を取り出した。
霊(さてと、とりあえず祓ってみるか。)
お祓い棒を零夜に向けて振りながら呪文を唱え始めると、零夜の体から段々と黒い霧の様な物が出てきた。
霊(あれが正体?まぁ祓えば良いか。)
しかし、霊夢が祓おうとしたした途端、黒い霧は突然暴れ出した。
霊「な!っく!すごい力。・・・・・仕方ない。」
霊夢は持っていたお祓い棒を捨て、大量のお札を取り出した。
そして、そのお札一枚を除いた全てを倒れている零夜に投げつけた。お札は結界の様に零夜を取り囲むとジリジリと零夜に近付いていく。
お札が零夜に近付く毎に霊夢の体から汗が溢れ出した。
霊「っ・・・・・はあっ!」
霊夢は気合いをすると同時に手に持っていた最後のお札を結界の中心めがけて投げた。
お札が結界の中心に到達すると辺りは白い光に包まれた。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/19 (Wed) 19:41:05

東方光闇想 第55話

閃光が止むと零夜が人間の姿で仰向けに倒れていた。
そして、その右腕にはさっき霊夢が投げつけたお札が貼られていた。
霊「・・・・・・・・ふぅ~。難とか成功した様ね。」
鈴「あの黒い霧みたいなやつは?倒したの?
霊夢は無言で首を横に降った。
霊「あの右腕を見ればわかるでしょ?封印しただけよ。どうやら力不足だったみたい。取り合えず、あいつの右腕に包帯でも巻いて封印が解けない様にしておいて。」
鈴「霊夢は?」
霊「寝る。」
鈴「え?」
霊「封印するのって結構疲れるのよ。だから布団。」
永「私は輝夜の手当てがあるからウドンゲ、よろしく。」
鈴「えっ?」
霊「布団。」
鈴「ちょっ!?」
永「包帯もよ。」
鈴「えっ、そ、そんな~!」

同時刻
~博麗神社~
魔「つ・・・・・くっ!何だよ!?こいつ。」
萃「何?・・・・・こいつ・・・強い。」
介「たった二人で私に勝てると思ったのか?愚がだな。」
 「さぁ、行きますよ。無骸様。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/24 (Mon) 21:59:33

東方光闇想 第56話

無「は~いはいっ。って言ってもあの子達を連れていくだけでしょ?別に私まで行かなくても良いんじゃない?」
介「あの人数を通すのは一人では無理です。」
無(でもまぁ、私も会ってみたいかな。封印されていた大魔法使い。)
介「ところで、八雲紫はどうでした?」
~20分前~
【無縁塚】
紫「藍っ!」
無縁塚に到着(と言ってもすぐだが)した紫は真っ先に自分の式神、八雲藍の姿を探した。
藍「紫様。」
紫「あぁ、藍。無事だったのね。」
無「安心するのは早いんじゃない?」~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
無「さぁね。でも、賢いあの妖怪の反対は決まってる。こっちに着くしかないでしょ?」
介「そうでしたね。あの妖怪に選択の余地はない。・・・・・・では参りましょう。」
無「何処だっけ?」
介「今、あの魔法使いの一味がいるはずの場所、魔法の森です。」
無「あ~確か人形使いを相手にしてるんだっけ?」
介「ええ。では、行きますよ。」
介は無骸の返事を聞く前に飛びたった。
無「ちょっ、待ってよ~。」
遅れて無骸も飛びたったがかなりのスローペースだ。
一方の介はもう神社からは見えない所まで行っている。
介「・・・・・・・・・・・・・・っはぁ~~~。」
振り返った介は頭を抱え、長いため息をした。
介「そのペースでは1日かかりますよ。」
無「介が速すぎるんだよぉ~。」
介「否定はしません。」
そして二人は魔法の森へ去って行った。
【紅魔館】
蜜「ほら。お望みの土蜘蛛だ。」
レ「ご苦労様。じゃあ貴方は土蜘蛛と協力してここの修理。」
蜜レミリアはどうするんだ?
レ「さっき藍(あのキツネ)がきたの。今日の騒動についての召集令だとか。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/03/29 (Sat) 11:11:32

東方光闇想 第57話

【人里】
壊れた(壊した)建物の再建を済ました慧音達が寺子屋で緑茶を飲んでいた所に藍がやってきた。
慧「何用だ?」
藍「優真様と良介様に紫様から召集令がかかったとお伝えください。」
優「私と良介に?なんで?」
藍「いらしたのですか。では、博麗神社で。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
慧「と、言い残してあの式神は去って言った。」
良「で優真は?」
慧「1時間前に向かった。」
良「何だその1時間のタイムラグは!?どうして俺に伝えるのが1時間遅れたんだ!?」
慧「ちゃんと伝えたさ。しかしお前はぶつぶつと言いながら考え方をしていたろ?だから改めて出直したのさ。」
良「あ~あ~悪かったな!」
店と一緒に、潰れてしまった食べ物の買い出しに行っていたクレアが帰って来たと同時に、良介は店を飛び出した。
ク「夢見様、ど…良「クレア!店番頼んだ!」

【守矢神社】
神「それじゃあ、私は行ってくるぞ。」
諏「って行っても分社を使えばすぐだけどね~。」
神「・・・・・・・・・所で、早苗の氷はどうだ?」
諏「ぜ~んぜん。」
すると諏訪子は自分の体よりも大きな金属製のハンマーを、早苗を包み込む氷に勢いよく降り下ろした。
しかし、ハンマーは氷をすり抜け諏訪子の足元に突き刺さった。
諏「ご覧の通り、何をやっても氷をすり抜けて手応え無し。」
諏訪子はハンマーを手放して氷を叩いた。
諏「こうやって触れるのにね~。」
神(幻とかではない様だな)「とりあえず、早苗は頼んだぞ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/04/02 (Wed) 21:52:38

東方光闇想 第58話

【永遠亭】
鈴「これで良しっと。」
鈴仙が零夜の右腕に包帯を巻き終え、霊夢の為に(嫌々ながら)布団を敷こうとした時
トントン
誰かが扉を叩く音がした。
鈴「患者さんかな?」
コンコン
鈴「てゐ~、おねがーい。てゐー?居るんでしょ?」
しかし、返事は無い。
鈴「はぁ~しょうがないわね~。はーい。今行きまーす。」
ガチャ
鈴「え?」
永遠亭を訪れたのは以外な人物だった。
鈴仙が扉を開けると、そこに居たのは藍だった。
鈴「あ、貴方が来るなんて珍しいわね。何の様ですか?」
藍「貴方に様は有りません。貴方の師匠、八意永淋に様が合って来ました。」
鈴「お師匠様に何の様ですか?」
藍「紫様より召集令がかかったので、お伝えに。」
鈴「召集?」
藍「はい。それで、八意永淋は今どちらに?」
鈴「中に居るわ。姫様の手当てをしてる・・・ って言っても必要無いんだけどね。」
鈴仙がそう答えると藍の表情が一変した。
藍「!!襲撃されたのですか!?」
鈴「え?え、えぇまぁ・・・」
突然大声で質問され、鈴仙は少しビックリした。
藍「それで、その襲撃犯の特徴は?」
鈴「あ、え~っと、今居るので見ます。詳細は向かいながら話すので。」
~少女移動&説明中~
鈴「ここです。」
藍「そうか。」(いつの間にか敬語になってるな。)
二人・・・・・と言うか二匹が部屋へ入ると、零夜が左手に白杖を持って、壁に寄りかかって立っていた。
何故か鼻血を出している。
零「あ、貴方は確か・・・」
鈴「あっ!」
鈴仙は、咄嗟に弾幕を放った。
零「へ?」
ピチューン
~数分後~
零「なんで僕いきなり攻撃されたんですか?」
意識が戻った零夜の額にはでかでかと絆創膏が貼られていた。
鈴「あ、あはははは・・・・・ごめんなさい・・・・・。」
ひきつった笑顔をしながら謝罪する鈴仙。
零「はぁ~~。咲夜さんと言い、魔理沙さんと言い、霊夢さんとい、幻想郷の女の人は怖いですね。」
鈴「あ、あはははは・・・・・そうですか・・・・・。」
  (何されたんだろう?)
すると、さっきまで空気だった藍が口を咳払いをした。
藍「んんっ!えっと、彼がそうなのかな?」
鈴「え?あ、はいそうです。彼です。」
藍「あれ?彼・・・昨日、神社に居なかったか?」
零「えぇ、居ましたよ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/04/07 (Mon) 21:23:16

東方光闇想 第59話

鈴「そう言えば、昨日は能力効かなかったのに、どうしてさっきは効いたの?」
零「へ?・・・えと・・・・・わかりません。そもそも、・・・・・えっと・・・・・・・」
鈴「鈴仙よ。鈴仙・優曇華院・イナバ。」
鈴仙が名乗ると
零「変わった名前ですね。」
ザクッ!
藍(あ、言葉の毒ナイフが見えた。)
零夜の発言により、鈴仙は一気に不のオーラに包まれた。
藍「・・・・・結構気にしてたんだな。その変な名前の事。」
鈴「変な名前って言わないでよ!!!」
涙を流しながら藍に抗議した後、鈴仙は部屋の隅に移動して体育座りをしてうずくまった。
零夜の毒ナイフと藍の追い討ちによって鈴仙は、もう何を言っても無駄であろうと判断した藍は、鈴仙の代わりに零夜に何が合ったのか説明することにした。
~狐説明中~
藍「これが本日起こった事件だ。と言っても、私もさっきそこの妖怪兎から聞いたばかりだがな。」
零「そうですか・・・・・。」
零夜は、自分がやった事を知り気を落とした。
藍「それと、さっきから気になっていたんだが・・・・・」
零「はい?」
藍「どうして霊夢がベッドで寝ているんだ?明らかに君の方が重症な気がするが。」
零「あ、あぁこれはですね・・・最初は僕が寝ていたらしいんですけど、霊夢さんが『疲れた。寝かせろ。』と言って僕を落として・・・・・」
藍「とりあえず、神社に運ぶぞ。」
零「え!?運ぶ?霊夢さんを?」
藍「そうだが。」
零 (この人、容赦ない。)
 「じゃあ僕が神社に繋ぐので霊夢さんを担いで着いてきてください。」
藍 (月の賢者は自分と姫の手当てで来れそうにないか。まぁ仕方ないか。)
 「わかった。」
藍は倒した熊の様に霊夢を担いだ。その際に霊夢の顔の辺りにちょうど藍の尻尾が当たって、とても気持ち良さそうだ。
藍が霊夢を担いだのを確認すると零夜は、自分達の正面と神社の鳥井前を繋いだ。
零「じゃあ行きましょうか。」
振り返ると、何故か藍は分厚い本を持っていた。
零「ど、どうしたんですか?そんな物持って。」
藍「ちょっと手をこの机の上に出してくれないか?」
零夜が言われた通りに左手を机の上に出すと、藍は手に持っていた本の背表紙で零夜の手を力強く叩いた。
零「痛ったーー!!」
零夜はすぐさま手を引っ込めた。
零「いきなり何するんですか!? っあー痛い。」
藍「いやぁ、空間を繋ぐなんて紫様みたいだったから『実は紫様と同族でしたー。』とかなのかと。」
零「あの人はこんな事されて痛くないんですか!?」
藍「うん。」
零(紫さん凄い!)

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/04/14 (Mon) 19:37:36

零夜の二つ名考えました。
[囚われない不変の存在]
です。
[囚われない]は能力の対象にできないから、[不変の存在]はまた今度。*ヒントは名前

東方光闇想 第60話

【博麗神社本殿】
霊「さて、そろそろ話なさいよ。どうしてこの面子を集めたの?」
霊夢はぐるりと辺りを見渡した。
霊夢の他には、麗香、秕、たけるん、レミリア、優真、良介、妹紅、アリス、文、はたて、神奈子、さとり、零夜、紫、藍、そして部屋の端で重傷の魔理沙、萃香、奏が寝ている。
紫「そうね。集まってもらった理由は今回の騒動についてよ。まず、それぞれ合った事を話してくれます?」
麗「じゃあまず私から。突然、妖怪化した零夜に私、霊夢、魔理沙そして秕が襲われた。」
途端に全員の視線が零夜に向けられた。
レ「あら?あなたも妖怪(こちら側)の生き物だったのね。」
麗「まだ続きがあるわ。そして妖怪化した零夜を撃退した後、真白孤月と名乗る人物が現れて霊夢がやられたわ。(性格には私が攻撃したんだけど・・・)そして、零夜が、多分妖怪の方の人格だけど、その孤月を退治して永遠亭に行った。」
紫「はい次~。」
藍「ではその続きは私が。」
紫「あら?藍、あなたが?」
藍「はい。永遠亭であった事は月の兎から聴いて来ました。」
紫「ご苦労様。じゃあ藍、話して。」
藍「はい。先程の麗香様の話の通り、負傷した霊夢と零夜を永遠亭に運んだ後、麗香様は永遠亭飛び出し何処かに飛んで行ったと。」
と、ここで優真が手を挙げた。
優「はい!確か麗香は里に来て、『紫の所に行って来る!』って飛び出してったよ。」
藍「その後、秕が神社に向かって行きその直後、零夜が暴れ隣の部屋にいた姫を殺害   まぁ不老不死だから大怪我程度だろうが・・・・・」
殺害と言った途端に零夜が青い顔になったので、藍は慌てて輝夜が不老不死だと付け加えた。
藍「その後月の賢者と霊夢が加勢に入り、彼の中でも暴れていた何かを封印した。と言うのが私の聴いた話です。」
紫「ご苦労様ね。」
レ「じゃあ私。館が大量の妖精どもに襲撃されて、館の中にいたメイド妖精も暴れだして、メイド妖精は咲夜とパチェと後、蜜柑とめーりんが片付けて、外のは私とフランが蹴散らした。そしたら変な奴二人とバカ妖精が来たんだけど、バカ妖精と変な奴の内一人を倒したらもう一人が殺られた方を担いでどっかに行ったわ。」
レミリアのめちゃくちゃな説明に藍が
(もう少し文法と言う物を覚えてもらいたい物だ。)とこぼした。
その後優真と良介、神奈子、文がそれぞれあった事を話した。
ア「さて、次は私よ。」
最後に話をするのはアリスだ。
ア「まず、私と奏を襲ったのは命蓮寺の連中よ。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/04/28 (Mon) 21:47:42

東方光闇想 第61話

アリスの発言はその場にいた者全員を絶句させるのに充分だった。
優「・・・・・へ?」
紫(・・・・・やはり)
霊「あの白蓮がねぇ・・・・・ま、それで何となく解ったわ。」
霊夢は麗香にアイコンタクトを取った。
麗香はすぐに、その意味を悟った。・・・・・・と同時に優真も閃いた。
麗、優「「今回の騒動の犯人の目的は、宣戦布告よ(ね)。」」
た「宣戦布告?」
零「って・・・どういう意味ですか?」
(座ったままだが)全員盛大にズッコケた。
良「あ、あのなぁ宣戦布告って言うのは」
妹「これから闘いが始まるっていう意味!」
た「妖精達でも知ってるぞ!」
秕「無知。」
零「ちょっ、秕さん酷すぎじゃないですか!?」
文「でも、妖精達も知ってると言うのは事実ですよ?」
零「マジですか!?」
文「マジです。」
霊「つまりあんたは妖精以下、ってことになるわね。」
散々な言われようである。そして
止めに
優「あ、あとで慧音に頼んで寺子屋に入れてもらうわね。」

さ「ん?」(今・・・)
は「さとりさん?どうしました?」
さ「何でも無いわよ。」(さっき、彼の心が読めた?)
さとりが読んだ零夜の心は、『この暗い雰囲気、どうにかしたいなぁ』
その直後にあの発言である。
さ(でもどうして突然?妖怪の人格のせい?)
さとりは、必死に表情に出さないようにしていたが、紫は気づいた。
紫(ひょっとして・・・・・)
 「藍~?」
藍「はい。何ですか?紫様。」
紫「ちょっと紅魔館に行って蜜柑を連れてきて。   試したい事があるの。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/05/05 (Mon) 20:07:26

東方光闇想 第62話

藍が紅魔館に行ってすぐ

良「で?あいつらの目的って何だ?」
た「白蓮がそいつらに付いた理由は?」
優「何を巡って戦うの?」
「「「説明を求む!」」」
紫「はいはい。まずは私の話を聞いて。」
霊「あんたの話を聞くことは誰にも出来るけど、それを理解できるやつはそうそういないのを忘れないでね。」

紫「はいはい。わかってますよ~。
  まず、幻想郷が妖怪と人間まぁそれだけでは無いのだけれど、とりあえず妖怪と人間のバランスで成り立っているのは知ってるわね。」
零夜を除く全員が頷いた。
紫「じゃあ質問。そのバランスを崩すにはどうすれば良い?」
霊「そんなの、あんたら『妖怪が人間を襲まくって全滅させる』でしょ。」
紫「ん~、半分正解半分不正解。」
霊「は!?他に何があるの?」
霊夢が逆ギレすると文が説明した。
文「その逆ですよ。『人間が妖怪を退治しすぎる。』ですよ。」
紫「そう。でも、十数年前から急に人間の力が強くなってバランスが崩れそうになってきたの。」
そう言って紫は、たけるん、優真、良介、妹紅そして寝ている魔理沙と奏を見た。
文「確かに妖怪を取材に行くと良くとよく人間に○○が退治された~。とか聞きますね。」
紫「で、今回現れた奴らはそれを正しに来たの。
  地獄からね。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/05/06 (Tue) 22:48:17

だるくて寝れないから書いてよ

東方光闇想 第63話

は「地獄って、旧都の方?」
紫「NO、違うわ。」
神「それなら何故地獄から?」
紫「ふぅ、説明するしか無いみたいね。」
麗「勿体ぶって無いで話しなさいよ。」

紫「はいはい。麗香」
麗「何?」
紫「さっき麗香が家に来た後、私はマヨヒガに行ったの。」
麗「行ったわね。それで?」
麗香が続きを話すように促すと、紫は目を瞑った。
紫「私がマヨヒガに行くと彼奴はこう言ったの。
『ヤマザナドゥが言うに、最近妖怪の魂が沢山川を渡って来るの。一方で幻想郷の人間の魂は全然渡って来ない。
タダでさえ妖怪は繁殖しにくいのに、そこに人間の攻撃と来たら・・・・・後十数年で、幻想郷の妖怪は絶滅するわよ。
で、上のお偉いさんからあんたに伝言
[お前と仲の良い博麗の巫女を含む強力な人間を抹殺するか、妖怪達を絶滅に追い込み、楽園を崩壊させるか、好きな方を選べ期限は春。神社の桜が咲いた時までだ]
だって。
まぁどっちを選らんでも後悔するんだろうし、精々足掻きなよ。この楽園を作った時みたいにさ。』そして彼奴は去って行った。」
紫が話を終えると、全員、暗く落ち込んでいた。
当然だ。友人の妖怪、妖精の命と、友人の人間の命を天秤にかけなければいけないのだから。
それに、地獄から警告に来た人物が言う用に、どちらを選んでも後悔する。ましてや自分の命も天秤にかけなければいけない霊夢達は尚更だ。

長い沈黙が続く中、突然部屋の外で物音がした。
全員が視線を向けるると、紫が口を開いた。
紫「あぁ、藍ね・・・。入りなさい。」
紫が合図すると、藍と蜜柑と咲夜が入ってきた。
藍「二人にはもう説明しました。」
紫「ご苦労様。でも、蜜柑を連れてとは言ったけどもう一人は寝かせてなくて良いの?」
蜜「どうしても行くって言って聞かないから仕方なく連れて来たんだよ。藍の言った事はさて置き、要件は?」
紫「蜜柑、あなた確か昨日零夜を眠らせようとしたわよね?」
蜜「そう言えばあれは昨日だったな。ずいぶんと前な気がするが、そうだ。駄目だったがな。」
紫「じゃあ、もう一度試してみて。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/05/12 (Mon) 23:34:05

東方光闇想 第64話

蜜「何で?」
今は霊夢達を生かすか殺すかの話をしていたのだ。
それを中断してまでする事かと、当然疑問に思うだろう

紫「零夜に影響を及ぼす能力が効かないのは、人間としても、妖怪としても不完全で、他の人間とも妖怪とも波長が全く異なっていたからだけど、どう言う訳なのか今日になって突然、その波長のが少しずつだけど普通の人間や妖怪と等しくなってきた。それによって能力が効く様になってきた。」
藍「そう言えば永遠亭の妖怪兎も、彼が暴れている時にスペルカードで攻撃した所、他の生物と同じく視界がぼやけた様な仕草を見せたと言ってました。」
紫「それに、サトリ妖怪もさっき心が読めたんでしょ?だからもし、貴方の能力が効けば・・・」
蜜「成る程。でも、今それを確かめる理由は?」
紫「貴方には言わないわ。・・・それより後ろ、お連れが辛そうよ。」
蜜「へ?」
蜜柑が振り返ると咲夜が倒れて来て、そのまま蜜柑を押し倒した。
文「ヒューヒュー。熱いですね。やはりこれは記事にした方が」
蜜「んな事言ってねーで咲夜をどかしてくれ!さっきからナイフが当たって痛いんだよ!っておい!咲夜抱きつくな!」
さ「あら?それは貴方が望んでいた事では?」
レ「へーそうなの。じゃあ蜜柑には家に住んでもらおうかしら?」
蜜「はぁ?!」

重い空気が漂っていた博麗神社だが、この時は全員の笑顔と笑い声で満たされた。

麗「あはははは!と、とりあえず今後の妖怪退治は妖怪をこらしめるだけにしましょ。」
良「そ、そうだな。プッ、はははは!」
優「じゃあこのあとは二人の同居を祝って宴会でもしない?」
神「昨日も宴会しただろ?」
萃「春は毎日宴会してるじゃん。」
霊「萃香、あんたもう起きたの?」
萃「鬼を舐めてもらっちゃ困るよ。あんなのすぐ治るって。」
ア「後は魔理沙と奏ね。」
萃「ん?魔理沙も寝てるのか?でも確か凄く軽傷だったけど。」
ア「へ?」
霊「てことは、魔理沙起きなさい!」
ぺし!
霊夢が寝ている魔理沙の頭を叩くと
魔「痛ってー!強く叩きすぎなんだよ!」
ア「魔理沙♪」
良「狸寝入りとは、さすがだな。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/05/19 (Mon) 23:17:07

東方光闇想 第65話

そしてそのまま日は落ちて夜の神社・・・・ではなく紅魔館
門には{咲夜、蜜柑同居おめでとうパーティー}の文字がある
庭の中央では顔を赤面させた咲夜と蜜柑が仲良くワインを飲んでいる
その直ぐ側のテーブルでは霊夢とレミリアが雑談をしていた
霊「にしても、よく元通りに直ったわね。今朝半壊したんばかりなんでしょ?」
レ「神社も二回?だっけ、壊れたでしょ?でも直ぐに直ったじゃない。」
霊「あれは別。で、あんたらは何をやったの?」
レ「地底の土蜘蛛に頼んだ。」
霊「ふ~ん、土蜘蛛ねぇ。で?報酬に何を払ったの?やっぱり人間?」
レ「何も。蜜柑曰く『地上の人の役に立つならいらない♪』だそうよ。」
霊「まぁヤマメ(彼奴)は結構地上の生き物に友好的だし。地底の奴等には珍しく。」
レ「へー、他の地底人はあまり友好的ではないのね。」
霊「他に友好的なのは勇儀くらいかな?あの怪力鬼の。」

別のテーブルでは
魔「そう言ゃあ奏は何でアリスん家に行ってたんだ?」
ア「あ~。最近ね、奏が私を演奏グループに誘って来るのよ。」
魔「あれ?アリスって演奏出来たのか?初耳だぜ。」
ア「出来ないわよ。」
魔「なんだ。じゃこのスキに図書館から本を二、三冊借りていくか。」
ア(理由聞かないんだ。)

零「あの、麗香さん。」
麗「何?」
零「この包帯グルグル巻きの腕、どうにかなりませんか?すっごく動かし辛くて。」
麗「何で包帯グルグル巻きなんだっけ?」
零「簡潔にまとめると、カクカクシカジカで。それで麗香さんなら何とか出来るんじゃないかと。」
麗「成る程。じゃあ明日まで待って何とかしてみるわ。」
零「助かります。」

そして時間は流れてパーティーもそろそろ終わりに近付いてきた頃

零「所で美鈴さん?」
美「はい?何ですか?」
零「何で僕呼ばれたんですか?」(お酒とか飲めないし、レミリアさんとかとそんなに仲良くし)
美(あれ?聞いてないんですか?」
零「?何をです?」
美「零夜さん、明日からここで働くんですよ?」
零「へ?・・・・・・・・・・えーーーーーーーーー!!!!!!!」


しばらくはこんな感じの日常が続きます。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/05/28 (Wed) 21:40:51

東方光闇想 第66話

霊「にしてもあんたのとこの妖精メイド、ずいぶん減ったわね~。前は邪魔なくらい居たのに全然見当たらないし。むしろ0?」
レ「館の中で暴れまくられたからね。全部蹴散らしたからよ。」
霊「容赦無いわね・・・・・・・・・・はむ。・・・・・でもーしばらくどうすんの?今居るメイドは咲夜だけなんでしょ?」
レ「だから雇ったわよ。」
霊「誰を?はむ」(あ、これ美味しい)
零「レミリアさん!」
霊「ん?」
するとそこへ、まるでタイミングを見計らっていたかの様に零夜が現れた。
零「何故僕が紅魔館(ここ)で働くんですか!!」
レミリアは零夜の顔をチラッと見ると再び霊夢に向き直った
レ「と、言う訳で彼を雇ったのよ。」
零(無視ですか)
霊「本人は同意してないみたいだけど・・・・・?」
零「はい!全く同意してません!」
レ「あなたの意見は聞いてない。」
ズドンッ!
その場に居た全員(と言っても数える程)が音のした方を見ると、レミリア達の近くのテーブルから黒い煙が出ていた。
零「私の心にも限界がありましてねぇ、無限に広い訳では無いのですよ・・・・・・・・・そろそろ怒りますよ?」
レ「どうぞ。」
零「ではっ!」
レミリアの言葉を合図に、零夜がレミリアに左手を付き出しその手のひらから矢状の弾幕を放った
その攻撃を余裕の表情でレミリアは空へ飛んでからした
レ「あら?吸血鬼の私と殺るの?」
零「じゃなきゃこんなことしません・・・・・・よっ!」
零夜も飛び上がり左腕を右に払って矢状の弾幕を多数展開した。
その弾幕は驚異的なスピードでレミリアに迫り、避ける間を与えず、全弾レミリアに命中した。
咲「!お嬢様!」
零「すっこんでろ!」
咲夜が止めに入るも零夜の攻撃に返り討ちに合いあえなく撃沈
蜜「なっ・・・お前!!」
麗「しまった!」
席を立ち、零夜にとびかかろうとした蜜柑の目の前を謎の光弾が通り過ぎた
麗「神霊【夢想封印】!」
蜜柑の目の前を通り過ぎた夢想封印が零夜に向かって行く
零「うぜぇぞぉ!!」
零夜は右手を光弾に向けた
すると、右腕から何かが散り黒い鎖の様な物が数本裾から光弾に伸びて行くが
光弾に触れると霧の様に消えた
零「ちっ!」
今度は黒いドーム状の膜の様な物で身を守ろうとするが、それも光弾に触れて消えた

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/06/02 (Mon) 21:13:58

東方光闇想 第67話

翌朝
【博麗神社】
零「・・・・・・・・・・・・・・・・で?これは一体・・・・・・・・・・」
霊「見ての通り。」
零「いや、自分の身に何が起きているかはわかります。僕が聞いているのは・・・・・・・・」
 「何故、[イエス・キリスト]みたいに十字架に縛られているのかと言う事です!!」
零夜がもっともな質問をすると
霊「は?まさか・・・・・何も覚えて無いの?」
霊夢はまるで零夜に[地球って丸いの?]と聞かれた様な反応をした
零「何をです?」
やや不機嫌気味に質問をするが霊夢はプイと振り向いてそのまま神社の裏へ行ってしまった。
零「ちょっ、霊夢さーん?」
零夜が問いかけると神社の裏から返事が返ってきた
霊「母さんから説明が有ると思うから、それまで黙ってなさい。」
零夜はいくつか聴きたい事が合ったが、後が怖いので、そのまま大人しく麗香が現れるのを待った。
が、待てど待てど麗香はいっこうに現れない。
それどころか、霊夢も神社の裏から姿を表れない。
零(あ~~暇・・・・・・・・・・・・今何時だろう?・・・・・えっと、この神社は幻想郷の最東端で、僕は今神社を左に縛られているから・・・・・・・・・・・・太陽の角度からすると代々・・・・・・・・・・・・・・・・)
 「真昼時!?一番暑い時間滞じゃん!あ、でも今は秋の終わりか冬の初めくらいだから丁度良いかも。」
霊「なら一日中そうしてようかしら?」
零「お断りします!って霊夢さんいつの間に・・・・・」
霊「さっきからだけど?まぁこんな話はどうでも良いけど、そろそろ準備が終わったと思うから」
零「準備って何の準備ですか?」
霊「・・・・・・・はぁ、しょうがないわねぇ。面倒くさいけど説明してあげる。」
零「やっとですか・・・・・」
霊「まずひとつ質問。」
零「何ですか?」
霊「あんた、昨日夜の事は何処まで覚えてる?」
零「昨日の事ですか?・・・・・え~っと・・・はっきり覚えてるのは、美鈴さんに紅魔館で働く事になった、って聞いたとこまでは」
霊(成る程。つまりその時に乗っとられたのね)
 「じゃあその時どんな感情だった?」
零「えっと・・・・・・驚き・・・・・と・・・・・ちょっぴりの怒り?ですかね」
霊「(怒り・・・それが鍵ね。)」
零「ん?何ですか?」
霊「まだ知らなくて良い事。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/06/09 (Mon) 01:09:09

東方光闇想 第68話

「ちょっ、余計気になるじゃないですか!」
零夜が聞こうとすると、本殿の扉が開いて中から麗香が出てきた。
麗香は右手にお祓い棒を左手には二枚のスペカ?持ち、周りには無数の陰陽玉が浮いている。
零(大戦装備?)
麗「さ・て・と…秕!瑠璃!」
麗香が名前を呼び、左手に持っていたスペカを投げると閃光と共に秕と瑠璃の二人が現れた。
秕、瑠「「何の御用でしょうか?麗香様。」」
麗「霊夢の手伝いをしなさい。」
秕、瑠「「はい」」

~少女作業中~

霊夢、秕、瑠璃の三人は、神社の敷地全体をしめ縄で囲った。
霊「終わったわよ。」
麗「そう、ありがとう。秕は怪我はもう平気なの?」
秕「はい。ご心配をおかけしました。」
麗「秕が無事なら良いのよ。」
瑠「(チッ、何で彼奴ばっかり・・・・・)」
秕「信頼の表れでしょう。」
瑠「むっかぁ~、大体、その『当然でしょう』みたいな態度がむかつく!」
秕「図星を付かれたからと言って怒らないでください。」
瑠「図星じゃなーい!!!」
今にも喧嘩が勃発しそうな二人
それを止めたのは意外にも零夜だった
零「喧嘩するほど仲が良いんですかね?」
零夜がポツリと呟くと、秕と瑠璃のが零夜をギロリと睨み、同時に相手を指して
秕、瑠「「誰がこんなやつと!」」
零(息ピッタリ。やっぱり仲良いんじゃないのかな?)
麗「秕、瑠璃、そろそろ始めるから神社に誰一人近付けないで!」
秕、瑠「「はい!」」
麗香の指示を受け、二人はバラバラに側の森に入って行き、直ぐに姿が見えなくなった。
麗「霊夢は外でこの結界を保って。」
霊「わかったわ。」
霊夢が神社の敷地を出ると神社が半透明のドームに包まれた。
零「ほぉ~。・・・で、何をやるんですか?」
麗「フフッ、決まってるじゃない・・・・・・・・あんたの中の、悪霊退治よ!」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/06/16 (Mon) 22:29:38

東方光闇想 第69話

零「あ、悪霊・・・・・・ですか・・・?」
麗「そう、悪霊。」
零「悪霊ってあれですよね?あの、魔理沙さんのお母さん的な人。」
麗「私のこと?私は神よ。(まぁ厳密に言うと現人神だけど。)」
零「いや、麗香さんじゃなくて・・・え~っと、何て言ったかなぁ~?『みか』じゃなくて・・・・・」
麗「もしかして『魅魔』?」
零「あぁ、そうです。はい。」
麗「どこでそんな話聞いたのよ?」
零「香霖堂です。」
麗(霖之介さんか・・・・・。)
零「で、その魅魔さんは何処に?」
麗「さぁ?最近見ないし・・・って、無駄話してる暇は無いんだった。」
零(・・・・・・・・・・・気になる。)
麗「スゥ~、ハァ~。良し!始めるわよっ!」
と、言って麗香は零夜の右腕に巻かれていた包帯をほどき始めた。
零「ふぇ?」
零夜は、麗香が手に持っていたお祓い棒を使って、悪霊を退治するのだと思っていたので思わず間抜けな声を出してしまった。
包帯をほどき終わると、麗香は無造作にその包帯をポイッと、投げ捨てた
麗「解!」
零夜の右腕に向かって、麗香がお祓い棒を素早く十字に振ると、腕に貼られていたお札が弾け飛んだ。
すると、右腕から黒い煙のような物が立ち込めた。
麗「あれが悪霊?」
と、突然、黒い煙が麗香に跳び掛かるって来た。
その脅威的なスピードに麗香は一瞬反応が遅れ、間一髪飛び退いたが、煙に触れたスカートの裾が無くなっていた。
麗「ちっ!」
零「麗香さん!」
麗「大丈夫。」
  (でも、どうする?この力、明らかに悪霊の域を越えてる。これじゃまるで・・・・・・!)
 「邪神ね。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/06/23 (Mon) 21:58:28

東方光闇想 第70話

煙は、大蛇のような姿になった。
口には、異様に長いカーブした牙が二本生えている。
大蛇の姿をした煙は、麗香をその鋭利な牙で貫こうと襲ってきたが、麗香は冷静に大蛇を避け袖から陰陽玉を取り出して零夜の右腕目がけて投げつけた。陰陽玉が近付くに連れ、煙は徐々に消し飛んで行った。
そして陰陽玉はノーガードの零夜の右腕に直撃し、ボキッ!っと何か太い物が折れるがした。
零「だぁー!!!」
麗「あ、折れた。」
零「そんな軽く言わないでくださいよ!!ってかどんだけ固いんですかそれ!?どんだけ力有るんですか!?普通にプロ野球とかで通用する程の号速球でしすよ!」
麗「そんなに叫んで、喉痛くないの?」
零「痛いですよ!ゲッホ、ゲッホ」
 「で?悪霊は祓いましたか?」
麗「もっちろん!・・・と言いたいけど、ちょっと残っちゃったみたい。」
零「みたいって・・・・・・」
麗「大丈夫よ。ただし、これを着ければだけどっ。」
すると麗香は一瞬で零夜の側に移動し、右手首に白い宝石が埋め込まれた黒いブレスレットのような物を取り付けた。
ガチャッ!
零「へ?ガチャッ!ってえぇっ!!!」
零夜は質問の途中だったが、突然拘束具が取れ、そのまま地面に顔から突っ込んだ。
麗「あ、ごめん。」
零「っ痛っててて・・・・・。外すならいっでくだざいよ~。」
鼻血を出しながらぼやくと、麗香は手を合わせて、ごめんねとウィンクしながら詫びた。
大抵の人ならこれで許すのだろうが、零夜には通用しなかった。
零「許しません。・・・・・・・・・・・・・変わりに、霊夢さんと魔理沙の香霖堂のツケ☆◆□●円、全額返済して頂きます。」
麗「うぐっ!・・・・・あの二人・・・いつの間にそんなに・・・・・。」
零「あ、一括払いで。」
麗「ぐっ!」(そんなにお金あったかなぁ・・・)
明後日の方向を向き、頬を掻いたが零夜が笑ってるのに気付いた。
零「あはははは!じょ、冗談ですよ。祓ってくれたんですからこれでチャラでせよ。・・・・・・・で、本題ですがこれは何ですか?」
と言って、零夜は右手を上げ・・・・・
零「いだっ!」
・・・・・ようとしたが骨折の痛みに襲われて、目から涙を溢した。
零「その前に永遠亭に行って来ます。ってあれ?」
麗「ん?どうしたの?」
零「あ、いや、白杖・・・知りません?」
麗「白杖・・・?見てないけど。」
零「どこかで落としてきたのかなぁ?・・・・・いでっ!」
どうやら相当痛むらしい

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/05 (Sat) 22:18:00

東方光闇想 第71話

麗「本当に大丈夫?応急手当てなら出来るけど・・・やってく?」
零「いえ、大丈夫です・・・。麗香さん、」
麗「ん?」
零「出来れば、出来ればですけど、白杖を探しておいてくれますか?」
麗「そのくらいなら楽勝よ。」
零「そうですか、じゃあお願いします。」
と言い、零夜は能力を使い永遠亭と神社を繋ぐと、そのまま去って行った。
麗「お大事に~。・・・・・・・さてと、霊夢ー!秕ー!瑠璃ー!もう終わったわよー。」

~永遠亭~
零「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?」
零夜の目の前には、永遠亭が建っていた跡と、山のように大量の荷物を積んだ荷車を引く鈴仙の姿と、その周りを跳び跳ねる多数の兎以外無かった。
零「あれ?ここって永遠亭・・・のはずなんだけど・・・・・あれ?」
零夜がブツブツ独り言を言っていると、それに気付いて鈴仙が荷車ごとやって来た。
鈴「零夜さん、どうかしました?」
零「え!?え、えっと・・・ちょっと骨折して・・・。」
鈴「手当てして欲しいと。」
零「お願いします。」
鈴「はい。え~っと骨折って事は・・・これだ!よいしょっと、ってあぁ!」
鈴仙が、荷車の荷物から救急セットらしき物を取り出した途端、荷車の荷物が崩れ落ちて、零夜が下敷きになってしまった。

鈴「あ、えっとぉ・・・・・大丈夫?」
鈴仙が問うと、それに答えるかのように荷物の山がガラガラと音をたてて崩れ、中から零夜が出てきた。
零「ゲホ!ゲッホ!・・・・・・・うぐぅ~、何か今日災難ばっかりだなぁ・・・。はぁ~~疫病神にでも取りつかれてるのかなぁ?」
とぼやき、前髪を書き上げようと右手を上げたが、骨折の痛みに顔をしかめた。
鈴「・・・・・えっと・・・・・・・とりあえず、治療するね。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/08 (Tue) 00:00:05

東方光闇想 第72話

治療の最中、零夜は鈴仙にいくつか質問をしてみた。
零「えっと、鈴仙さん。」
鈴「何ですか?」
零「さっきから気になったいたんですけど、・・・・・・・ここって永遠亭・・・でしたよね?」
鈴「そう・・・だけど、それがどうかしたの?」
零「い、いや・・・どいかしたの?って・・・・・どうしたら一日であんな広大な物が跡形も無く消えるんですか!?」
鈴「炎でゴォーって燃やしたの。」
零「なんだ燃やしたんですか・・・って炎!?何故!?」
鈴「いやさぁ、昨日誰かさんが派手に暴れたせいでボロボロになっちゃってね。」
零「す、すいません・・・。」
鈴「で、あの後師匠にどうするか訊いたら・・・・・・・・
(永「そうねぇ・・・・・いっそのこと壊して建て直しましょうか。」)
って事になって、妹紅に、あ、妹紅って誰か知ってる?」
零「んー・・・知りません。」
鈴「フルネームでは藤原妹紅って言って、師匠や姫様と同じく蓬莱人の姫様の好敵手。」
零「ホウライジン?」
鈴「蓬莱人って言うのは、まぁ簡単に言うと不老不死の人間のこと。で、その妹紅は炎を使う術が得意で・・・・・まぁとにかく、彼女に頼んで屋敷を灰にしてもらったの。もちろん、中の物は事前に運び出したから、被害は屋敷だけだけど。」
零「環境に悪いですね。で、鈴仙さんはどうしてここに?それにあの大量の荷物は?」
鈴「あぁ、あれ?あれは蔵に入れていた師匠の薬とその材料。蔵は石でできていたから燃えなくて、中の物は必要になったら取りに来れば良いって事になったんだけど、師匠にやっぱり薬とその材料は貴重だし持ってきて、って言われて取りに来てたとこ。ハイ、骨折はこれで平気。でもあまり動かさないでね、あくまで固定しただけだから。」
零「あ、ありがとうございます。へぇ~それにしても大変なんですね。良かったら手伝いましょうか?」
鈴「手伝うって何を?」
零「決まってるじゃないですか。薬を運ぶのを、ですよ。」
と言うと零夜は、鈴仙の返答を待たずに荷車を引こうとしたが・・・・・・・
零「くっ・・・ふにぃ~~、動け~~。」
荷車は1mmも動かない
鈴「あなた・・・見掛けによらず非力なのね。ちょっと変わって。」
零「え?あ、はい。」
鈴仙に荷車を任せると、荷車はスイスイと進んで行った。
零「・・・・・・・・・・・・・・・あ!ちょっ、待ってくださーい!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/11 (Fri) 22:23:05

東方光闇想 第73話

零夜は慌てて駆け出した
・・・・・・・・・が
ズボッ
零「のわっ!?いで!」
その音に鈴仙が振り向くと、そこには零夜の姿は無く代わりに落とし穴が合った。
鈴「はぁ~・・・・・まさか庭にまであるなんて・・・・・。全く、てゐったら・・・・・。」
頭を抱えながらぼやくと、鈴仙は穴の淵へ行き、しゃがみこんだ。
穴の中には変な格好をした零夜が居た。
鈴「大丈夫?」
零「だ・・・ダイジョウブ・・・・・ です。」


~博麗神社裏(光の三妖精家)~
ル「それにしても昨日のはなんだっのかなぁ?」
サ「昨日何かあったっけ?」
ス「妖怪の山に紅葉狩りに行って天狗に追い返されなかった事?」
サ「確かに、いつもならすぐに追い返されるのにね。」
ル「それもそうだけと、私が言ってるのは昨日の朝の事!」
た「昨日の朝・・・・・・・あぁ、あれh」
バギッ!
突然、枝が折れたような音がした。
音のした方向を向くとそこには・・・・・
サ「う、嘘・・・」
ル「か、壁から手が生えてる・・・?」
た「いや、あれは・・・」
ス「木に・・・てが刺さってる?」
手は音をたてながら徐々に下がって行き、壁には縦1mほどの亀裂が入った。
バギッ!
さらに大きな音と共に亀裂から黒いローブを纏った人物が現れた。
た「黒ローブ・・・・・・・!お前か!昨日守矢神社を襲ったのは!」
介「・・・・・・・・・・答える気は無い。」
た「そうか・・・・・・・なら!」
たけるんは前方に大きな円を描いた
すると、その円沿って5本の洋風の剣が現れ、一斉に飛んで行った。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/15 (Tue) 01:06:04

東方光闇想 第74話

介は身をかがめ、剣に向かって飛び出した
そして、空中で体を捩りながら剣の間を無駄のない動きで傷一つ負わずに通り抜けた。
そしてその手には先程たけるんが作った剣が逆手で一本握られていた。
介はそのままの勢いでたけるんに迫った。
た「かかったな。今だサニー!フラッシュを!」
サ「了解!」
介の刃がたけるんを切り裂こうとした瞬間、眩い閃光が辺りを包んだ。
た(これでやつの目はしばらく使い物にならない・・・・・)
 「そのスキに!」
たけるんが介にとびかかろうとした瞬間
介「はぁっ!」
介が、手に持っていた剣をたけるんに投げつけた。
た「なっ!」
  (目は見えないはずなのに・・・・・・ 何でだ・・・・・・?)
まだ距離が合った為、たけるんは間一髪で剣を回避することが出来たが、たけるんの後ろに居たサニーは反応出来ず、そのまま剣に串刺しにされた。
サ「!?」
ル、ス「サニー!!」
介「例え目が見えなくとも、音と気配で大体は戦える。・・・・・無駄でしたね。」
た「なっ・・・・・この野郎!」
たけるんは怒りに身を任せ、介にとびかかった。その手には短刀が握られていた。
た「だぁぁぁあ!!!」
渾身の一撃を放つが、介は回し蹴りを繰り出した。
回し蹴りはたけるんの右肩に直撃し、鈍い音と共にたけるんを壁まで吹き飛ばした。
た(何だ!?この・・・・・・力!・・・・・こいつは鬼か何かか?)

介「たかが人間が、この私に敵うとでも?愚かな・・・・・・・・・・ただでさえ人間の寿命は短いのにわざわざ死期を早める必要は有りませんよ。」
と言い、介は氷の剣を作り出し、それをたけるんに振り下ろした

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/17 (Thu) 22:22:30

東方光闇想 第75話

介(空気中の水分を集め、限界まで圧縮すれば、それは氷と思うほどに硬く成るが、強度は氷とは比べ物にならない程強固になる。その強度はダイアモンドにも匹敵する硬さ。)
たけるんには、剣が降り下ろされるほんの数秒が数時間にも思える程にゆっくりに見えた。
た(くそっ!動け!右腕動け!!このままじゃ確実に俺は殺られる。あの攻撃を防ぎさえすれば良い、だから頼む!動いてくれ!!!)
介「END。」
パキィィン!
介「!?」
介が降り下ろした剣は『何か』に当たり、その当たった部分から折れた。


~人里永遠亭(仮)~
ドサッ
永「あぁお帰りなさいウドン・・・・・・ゲ?」
永淋の目の前には、倒れた2つの泥人形?が合った。
永(何が合ったの・・・・・?って聞くまでも無いわね。)
 「とりあえず、不衛生だからその泥まみれの体を洗って来なさい。」
鈴「は、はぁ~い・・・。」
~少女入浴中~
零「じ、じゃあ僕はこれで・・・・・。」
ふらふらと歩きながら、零夜は永遠亭(仮)を後にした。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/21 (Mon) 12:32:12

東方光闇想 第76話

~博麗神社~
麗「ふぅ、片付け終了。後は・・・」
麗香が辺りを見渡していると、後ろから霊夢が声をかけてきた。
霊「ねぇ、母さん。」
振り返ると、霊夢はお腹を押さえていた。
麗「どうしたの?」
霊「ぐぅ~~。」
麗「・・・・・・・・・はぁ~。はいはいお昼ね。でも!」
と言うと、麗香は右手の人差し指を立てて、小さい子供を叱る時にするようなポーズをとった。
麗「霊夢も女の子なんだから、とんな事しちゃ駄目!解った?」
霊「母さん、何だか華仙みたい。」
麗「華仙と言えば、最近来ないわね。彼女の家も山にあるらしいし、無事かしら?」
霊「大丈夫じゃないの?龍の子供とか手なづけてるみたいだし。」
麗「・・・・・それもそうね。さてと、今日のご飯は何が良い?」
と、そこへ誰かが石段を登って来た。
?「麗香さ~ん。」
麗「ん?」
麗香は一瞬誰かと思ったが彼女をさん付けで呼び、現在ここに来れる人物は一人しか居ない。
それに彼は、今彼女に聞きたい事があるはずだ。
霊「誰?」
まだ距離が在るので、霊夢は彼の顔がはっきり見えないのだろう。

~三妖精の家~
介「これは・・・!」
介の剣を受け止め、折ったのは白杖だった。
た(ギ・・・ギリギリセーフ・・・・・。)
たけるんは咄嗟に起き上がり、左手で白杖を持ち、剣を防いだのだ。
介(武器を召喚した?いや違う、即座に作ったのか。)
 「・・・・・・・・・あなたの能力・・・・・使えそうですね。」
た「は?」
介「いただくとしましょう。」
た「何いっt」ドスッ
たけるんが言葉を言い終わる前に口を閉じた。
その表情は驚きのまま固まっていた。
何故なら、彼の腹部からは【紅く暖かい液体】が流れ出していたからだ。
その腹部には紅く染まった介の左腕が付き刺さっていた。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/22 (Tue) 21:48:37

東方光闇想 第77話

た「・・・・・・・・・・。」
介「・・・・・・・・・・・・・・。」
誰も声を出さず、まるで時間が止まったかの様かに、ただただじっとしていた。
実際に止まっていたのかもしれない。
やがて、何の前触れもなく介かたけるんの腹部から手を引き抜いた。
すると不思議な事に、血で紅く染まっていた介の手と服から段々と血が薄れて行き、やがて跡形も無く完全にきえた。
さらに、刺された時はあれほど出血していたたけるんの傷口からは、一滴も血が出ていなかった。
まるで、一滴残らず吸われてしまったかの様に・・・・・・・

~博麗神社~
霊「なんだ、あんたか。」
零「なんだって・・・ひどい・・・・・。あ、そうだ!麗香さん。有りました?」
麗「ん?あぁ~白杖ね。この通り。」
と言い、麗香は両手を広げた。
零「無かったって事ですねわかります。・・・はぁ。」
零「白杖って、あんたが持ってたあの長いやつ?あのチート武器。」
零「チート言わないで下さいよ!はぁ・・・・あれが数少ない手がかりだったのに・・・・・。」
完全に落ち込んでいる。
麗「で・・・零夜、腕のそれの説明していい?」
零「へ?あ、あぁ、そうでしたね。その為にも来たんでしたね。・・・お願いします。」
霊「所で・・・・・あんた・・・何で泥まみれ?」
零「簡単に言うと・・・○○回落とし穴に落ちました。」
麗「確か永遠亭に行ったんだっけ?」
霊「て事は、あのう詐欺のやつ?ウドンゲと妖精以外に落ちる奴いたんだ。」
零「・・・・・・・哀れむ様な目で見ないで下さい・・・・・・・。麗香さん。そろそろ説明お願いします。」
麗「結構と脱線したわね・・・。じゃあまずそれは・・・・・」
       ~神説明中~
 「と言う訳。他にも・・・!」
突如、麗香が口を閉じて、一方を見つめている。
だが、その視線の先には神社の本殿しか無い。
零「ん?どうしたんですか?」
状況が理解出来ない零夜は麗香に訪ねる事にしたが、麗香は右手を「待って」の形で出した。
麗「しっ・・・・・・・二人共、戦う準備して。」
霊「私はもう出来てるわ。」
どうやら霊夢は何が起きているかわかっているようだ。
麗「零夜!白杖無しで何とかなる?ならないんだったら来ないで。相手は相当強い。恐らく紫ランクの大物、危険すぎるから。」


今回書かなかった麗香のした説明は、オリキャラスレにのせます

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/25 (Fri) 22:00:10

東方光闇想 第78話

零「・・・・・・・・僕は……」


一方その頃
~守矢神社~
未だ早苗は氷付けにされたままだった
そして神社には、早苗の氷を溶かす為に数人の河童が集められていた。
神「えー、この様に手で触れる事は出来るのですが・・・・・。」
神奈子が頷いて合図すると、諏訪子はお祓い棒で氷をつついた。
否、つつく仕草をしたが氷をすり抜けた。
神「物は触れずにすり抜けます。そこで!あなた達河童の技術で、この氷を解析してもらいたい!」
神奈子は「ビッ!」っと指を河童達につきつけると、河童達は各々の作業の準備をしに行った。
そして神奈子は、その時初めて河童達の中に別の種族の人物が紛れ込んでいる事に気が付いた。
その人物はその場を動こうとせず、立ったまま考え事をしていた。
そのとは・・・・・
柚「ん~・・・・・・・」
に「どうした柚子?」
柚「・・・・・・・・・・」
に「おーい。立ったまま寝るなー。」
柚「・・・もしかして・・・・・」
に「何か閃いたのかい?」
柚「一応。・・・違うとは思うけど。」
 (でも、もしそうだとしたら・・・・・いや、考えるのは止そう)
に「ほうほう。どんな?」
柚「えっとね、ごにょごにょ。」
に「ふむふむ、成る程・・・・・。試す価値はあるね。」
柚「じゃあ早速・・・・・神奈子さんちょっと来てください。」
神「ん?なんだ?」
柚「その氷の前に立ってこれをしてください。」
と言って柚子が取り出したのはアイマスクだ。
神「何の為にだ?まぁ一応着けるが。」
神奈子がアイマスクを受け取って着けると、後ろから輪になった縄が飛んできて神奈子を捕まえた。
その輪は大きく、氷の中の早苗も同時に捕まえていた。
そして輪の間隔が狭まると、なんと神奈子が氷の中に入って行った。
そのまま縄は、神奈子と早苗を捕まえたまま氷の外に引きずり出した。
神「な、何だ!?何が起きている!?」
神奈子の声に驚き他の河童達がそちらを向くとにとりが神奈子と早苗を縄で縛りあげていた。
柚「・・・・・・・やっぱりあの氷は幻だったのか・・・・・・あ!にとり、早苗さんはどう?」
に「固まってる。」
柚子が聞くとにとりは早苗の頬を指でつつきながら答えた。
に「でもお風呂にでも入れたら何とかなると思う。」
神「一体何が起きている!?柚子!まずこのアイマスクを外せ!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/07/29 (Tue) 22:27:16

東方光闇想 第79話

~人里~
零夜は今、慧音の家で治療を行っている奏の見舞いに来ていた。
奏は独り暮らしなので家に連れて行けず、永遠亭も今は無いので慧音の家で面倒を見ている。
零夜自身は直接の面識は無いが、先日の宴会にも来て演奏していたようだし、香霖堂にもちょくちょくやって来るらしいので見舞いきたのだ。
昨日見た限りだと傷はそんなに酷くは無いが結局意識は戻らなかった。
零夜が、霖之介から奏に渡してくれと
頼まれたメトロノームを持って奏が寝ている部屋へ近付くと何やらにぎやかな音が聞こえてきた。
恐る恐る戸を開けると、中では三人の少女と一人の少年が演奏していた
・・・・・・・・が、四人共手には何も持っておらず、楽器は宙に浮いている。
零「・・・・・・・・・・・へ?」

その後、音に気づいて慧音が何事かと部屋に入ってきたが、楽しそうに演奏している奏達と入り口付近で直立不動になっている零夜を見て、部屋から出ていった。
その数分後、演奏は終了した。
零「・・・・・えと、奏さん?」
奏「ん?えーと・・・」
零「零夜です。白月零夜。」
奏「白月零夜・・・・・・・・ あぁ~。昨日の宴会で魔理沙に追いかけられてた。」
零「・・・・・ハイ。ソレボクデス。」
奏「何故片言?」
零「・・・・・ちなみに、昨日じゃなくて一昨日ですよ?」
奏「一昨日!?」
零「?昨日何が有ったか覚えてますか?と言うか・・・・・・・」
零夜は何か言いたげな表情で三姉妹を見たが、結局何も言わずにため息を吐いた。
  (あの三人から何も聞いてないんだろうなぁ・・・・・)
 「まぁ、意識が戻った様ですし他の人から聞いてください。」
零夜はそのまま部屋を出ていこうとしたが、振り向いて手紙とメトロノームを置いて帰った。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/08/03 (Sun) 22:41:33

東方光闇想 第80話

数時刻前
~博麗神社~
零「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わかりました。」
長い沈黙の後そう答えた零夜は二人に背を向けた。
零「僕は帰ります。お二人に迷惑を掛けたく無いですし、店にも戻らないとですから。・・・・・その手の事は、専門家に任せますよ。」
その言葉は普段と変わらぬ口調で、しかしどこか悲しげであった。
霊「・・・そ。」
小さな声でそう呟くと、霊夢も零夜と同じ様に彼に背を向けた。
霊「行くわよ母さん。」
霊夢はそのまま振り替えること無くやや神社の裏へ走って行ってしまった。
その霊夢を追って麗香が走って行った頃には既に零夜の姿は無かった。

霊夢が神社裏にある大木へたとわり着くと、辺りは静まりかえっていた。
普段通りと言えば普段通りなのだが、辺りに漂う空気が、まだ昼間にも関わらず、墓場を連想させる。
そして、大木の一部に人ひとり通れる程の亀裂が走っていた。
霊夢がその亀裂から何に入ると、手を血で濡らした長い黒髪の女性と、その側に倒れているたけるんが目に飛び込んできた。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/08/06 (Wed) 08:22:58

東方光闇想 第81話

霊夢はその光景に驚愕し、目を見開いた。
数々の妖怪を退治し、異変を解決してきた霊夢だがここまで酷いのは初めてだった。
確かに妖怪は人を襲い、命を奪うが、あくまでそれは食べるため。人間が鳥や兎を狩り、鍋にして食べるのと同じ事だ。
だが、ただ純粋に殺す相手に会うのは初めてだった。
恐怖すると同時に、霊夢の中から何かが溢れてきた。
それは紛れもない・・・・・怒り!
ダンッ!
霊夢は床を蹴り、宙を跳び、音に気づいて振り向いた相手の顔面に強烈な蹴りを叩き込んだ。
骨が折れる鈍い音と共に介は吹き飛んだ。
・・・・・・・・・・・・・・・が、負傷したのは霊夢の方だった。
しゃがみこみ足に手を当て、痛そうに顔をしかめている。

一方蹴られた介はピンピンしていた。その右手には金属製のトンファーが握られていた。
恐らくそのトンファーで霊夢の蹴りを防いだのだろう。蹴りの勢いで吹き飛んだものの、ダメージはほとんど無い。
反対にそれほどの威力で金属製のトンファーを蹴った霊夢の方は骨が折れたのだ。
霊「・・・・・あんた、いつの間にそんな物手に持った?私がとびかかる直前では確かに持って無かった。」
介「成る程・・・流石は博麗の巫女。良い目だ。しかし・・・・・・教える理由は無い。」
一瞬で介は霊夢に近付き、トンファーを降り下ろした。そしてその姿は
霊(男?・・・しまった!)
慌てて後ろに跳ぼうとするが、利き味でない方の足では跳び辛く後ろではなく斜めに跳んでしまった。
が、幸運な事に介はトンファーを縦に降り下ろしたので、かすりもしなかった。
すかさず霊夢はスペルカードで攻撃した。
霊「宝具【陰陽鬼神玉】!」
霊夢が投げつけた陰陽玉は真っ直ぐ介まで飛んで行き、介の右の二の腕に直撃した。
勢いそのまま陰陽玉は壁ごと介を木の外へと吹き飛ばした。
さらに、反撃の隙を与えずに霊夢の博麗アミョレットの追撃が介を襲った。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/08/12 (Tue) 20:55:26

東方光闇想 第82話

霊「一気に決める!神霊【夢想封印】」
複数の光の弾が介に向かって行き、突然全ての弾が爆発した。
それは、弾が一直線になった一瞬だった。
その爆煙の中から複数の鉛弾と何処か見覚えのある日本刀を構えた介がとてつもない速さで飛び出してきた。
しかし普段から妖夢などと戦っている霊夢にとっては刀を持った相手との戦闘は馴れたものだった。
介の水平切りを後ろに飛んで回避し、反撃を試みたが突如、肩に激しい痛みを感じ肩を見ると直径1cmほどの小さな穴が開いていてそこから出血していた。
その直後全身から同じような痛みを感じ、同じく小さな穴から出血していた。
紅白だった服は、瞬く間に紅色一色に染まってしまった。
困惑する霊夢に容赦なく介の刀が迫る。
霊(ヤバイ!)
刀が霊夢を切り裂こうとした瞬間、霊夢は咄嗟に一枚のスペルカードを発動した。
ブンッ
介「!?」
介の刀は空振りした。否、霊夢半透明になり、すり抜けたのだ。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/08/20 (Wed) 20:43:46

東方光闇想 第83話

同時刻
~人里~
妹「とりあえず壊れた建物の撤去は終わったのかな?」
優「撤去=燃焼だったけどね。」ボソッ
慧「建物の建築が追い付かずに、私の寺子屋を避難所にしているのだが・・・・・・・流石に狭くてな。」
妹「里の大工は皆永遠亭の再建に行ってしまっているからな。」
永「すいませんね。」
妹「いや、燃やしたのは私だし・・・」
優(もう放火魔じゃん。)
永(放火魔ね。)
慧(よく竹林に燃え広がらなかったな。)
妹(・・・・・・・・あれ?何だか三人の視線が冷たい。)
 「ところで、輝夜のやつは?まさか」
優「あ!引きこもりとか?」
笑顔で人指し指を立てて優真が言うと、ヒュンと何かが優真の顔の横を通り過ぎ、優真の笑顔が凍り付いた。
永「イマナニカイッタカシラ?」
永淋は目以外はにこやかに笑っており、その手にはいつの間にか弓が握られていた。
優「な、なななななな何も。」
優真は、顔を真っ青にして、首を左右にブンブンと勢いよく振った。
その仕草が面白く、見ていた慧音と妹紅は吹き出した。
優「な、何もそこまで笑う事じゃないでしょ!」
妹「はぁ・・・はぁ・・・じ、じゃあ輝夜は何処で何をしてるの?」
永「竹林で大工達に指示を出しているわ。」
妹「あいつがか!?殺られた時に変な所を打ったのか?」
輝「そんなわけないでしょ!私の家なんだから私が指示して当然でしょう?」
輝夜が自信満々にドヤ顔をしながら竹林から出てくると、その後ろから大工達もぞろぞろと出てきた。
大工達は皆ぐったりとしている。
永「で、どう?どのくらい完成した?」
輝「んー・・・3割くらい?」
妹「里の大工総動員させて3割って・・・・・どれだけ大きいの作らせる気だ?」
輝「大きさは変わらないわよ。地下にも作るからね。」
妹「地下!?木製で?」
輝「もちろん違うわよ。地下は石作り。まぁ地下のは家と言うよりシェルターかしら?」
慧「地震が起きたら潰れそうだがな・・・」
優「確かに。」
永「あら?ウドンゲは?一緒じゃないの?」
輝「え?あー確かに居ないわね。」
慧(気づいて無かったのか)
優(気づかない事かな?)
妹(流石と言うべきか何と言うか・・・)
三人が呆れていると、何やら辺りがだんだんと騒がしくなってきた。
何事かと思い優真が辺りを見渡すと誰かかこちらに近づいてきた。
見覚えのある派手な帽子に深緑色の髪、幻想郷に稀に現れる人間の味方。
優「ヤマザナドゥじゃない。どうかしたの?」
映「ヤマザドゥは私の役職であって、私の名前は『四季映姫』って・・・!どうかしたの?は、こっちの台詞です!里の建物が半分近くも無くなっているじゃないですか!?いったい何があったんですか!?」
慧「それについては私から説明しよう。」
慧音は一歩前に出てそういった。
映「えぇ、お願いします。ただ、立ち話もなんですし、何処か落ち着ける所で。」
慧「では寺k・・・。」
映「ん?どうかしました?」
慧「実は今寺子屋は・・・。」
妹「避難所扱いをしていて落ち着けるとは言えない状況になっているわね・・・。」
優「じゃあそこの和菓子屋は?あんみつが美味しぃんだよね~♪」
映「そうですね。そうしましょう。」
永「では、私達はおいとまします。」
輝「じゃあ~ねー。」
慧「えぇ、また。」
優「(姫軽っ!)」
妹「(確かに。)」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/08/26 (Tue) 19:07:38

東方光闇想 第84話

慧音が、里であった出来事を含め昨日の幻想郷の事件を映姫に話している横で、妹紅と優真は和菓子を食べながら暇そうに話をしていた。
優「何だかさー、慧音がヤマザナドゥに教えていると教師と生徒に見えない?」
妹「あ、確かに見えなくもないかも。でも寺子屋の生徒と比べたら四季映姫は少し大きくないか?」
優「そーかもー。どっちかって言うと娘?」
 (ようかん一切れもらいっ。)
妹「しっかりしてそうな娘だな。」
 (あれ?ようかんが一切れ無くなってる。妖精に取られたか?)
気がつくと、映姫は姿を消していた。
どうやら二人が世間話をしている内に話しは終わったらしい。
慧「では、私は奏の様子でも見に行くかな。」
妹「騒霊達が看病しているんでしょ?わざわざ慧音が行かなくても・・・。」
慧「彼女たちの事だ。元気付ける為と言って演奏してるやもしれない。」
優「確かに~。」
慧「・・・ふらついているが、酔ってないか?」
慧音の指摘通り、優真はふらふら~っとしている。
顔も若干赤い。
妹「新商品の試食をしたらこうなった。」
慧音の問いに、妹紅はさも当然という顔で答えた。
慧「・・・はぁ~。どんな商品なんだ?」
妹「えーっと・・・・・確か外がチョコレートで、中にお酒が入っている・・・んだっけ?」
慧(もはや和菓子でないな。)

~博麗神社~
介「くっ。」
介は様々な方向からの激しい攻撃を避けるので精一杯だった。
その攻撃が放たれる地点をよく見れば、うっすらと霊夢の姿が見えるが、高速で移動していないにも関わらず霊夢を見失ってしまう。
そしていつの間にか霊夢の弾幕に包囲されてしまう。
しかも、霊夢に攻撃をしても、その攻撃は霊夢の体をすり抜けてしまい、介から手が出せない。
これが霊夢の奥義。
霊夢の才能によって成し遂げられる究極奥義のスペルカード(技)、『夢想天生』だ。

『夢想天生』、元はスペルカードでも何でもなかったが、魔理沙が名前を付けてスペルカードにした物。
霊夢は不透明何でも透明人間状態となり、弾幕は敵を目掛けて自動的に射出される。
その為、相手はただ避ける事しか出来ない。

ひたすら避け続ける事しかできない介。
一方の霊夢も介を直接狙わずに避けれられるか避けられないかのギリギリのところを狙い、わざと攻撃を外している。
このまま持久戦になれば、人間である霊夢が体力的に圧倒的に不利。
しかも、今霊夢は血を流している為長くは持たないだろう。
おそらく霊夢本人もそれは分かっているであろう。むしろ、妖怪と数々の戦いを経験している霊夢が分かっていないわけがない。

徐々に、介は下に追いやられて行き、地面まであと2mという所で突然、光が介を包み込み、爆発音が辺りに響いた。
その光が止むと、介の下1mほどに地面に手を着けた麗香の姿が有った。
麗香は立ち上がると、上にいる介に向かって笑うとこう言った。
麗「さぁ貴方?霊夢を傷付けたからには・・・・・・・覚悟は良いでしょうね!!!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/09/03 (Wed) 21:32:19

東方光闇想 第85話

麗香は全身から痛い程の殺気を放出していた。その殺気は霊夢ですら鳥肌が立つまでの強さだった。
しかし、麗香が殺気を発すれば発するほど、介の姿がぼやけていった。
まるで、風が霧を払うかの様に、もしくは紙が炎に燃やされるかの様にゆっくりとぼやけて、消えていった・・・・・・・


その後、負傷したたけるんと霊夢を麗香の式である、秕と瑠璃が現在は人里にある永遠亭に運ぶとたけるんだけはピンピンして帰って来た。
服には確かに穴が開いていたが、腹部には傷一つ着いていなかった。
三妖精の証言によると、介がたけるんを突き刺して出血したのは確かだが、手を引き抜いた後には血は止まっていたと言う。
霊夢の方は、体内に複数の鉛が存在し、出血のせいで貧血気味なので永遠亭に強制入院させられた。
また、永淋曰く
「霊夢の体内にある鉛弾は、外の世界、及び月の都では『銃弾』と呼ばれている物で、使うには決まった道具を使う必要が有り幻想郷では扱えない物で、急所に命中すれば相手を即死させる事もある危険な武器」
らしい。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/09/10 (Wed) 21:15:33

[おしらせ]
今回から、週1の更新になります
理由は勉強があるからです
また、時期は星蓮船、自然癒の後と言いましたが、
神霊廟が春だという事を忘れていたので、
光闇想の時期は神霊廟の有った年の秋の終わりから冬になります。


東方光闇想 第86話

結局、麗香はその夜は一人で寝ることになった。
布団を敷き、寝る支度を一人でしてると嫌でも静かに感じる。
麗「夜一人で寝るなんて・・・いつ以来かしらね・・・・・・・・。でも・・・霊夢が人間で有る限り、いつか必ずまたこうなるのね。」
しみじみと語る麗香。
その顔は何処か悲しげであった。
しかし、麗香の言う通りその時は少しずつだが着実に近づいていた。
麗香は既に人間では無く現人神のような存在。一方の霊夢は純粋な人間。
別れの時は必ずやって来る。
いつまでもずっと一緒だと思っていた麗香は、その事を改めて実感し、眠りについた……………。

そして眠りについた麗香は、不思議な夢を見た。
正確に言うと夢自体は普通の夢だったのだが
どことなくおかしい気がしていた………
いや・・・・・・・
夢を見ているのに夢と認識できる時点でおかしいのかもしれない。
夢の中では、霊夢と魔理沙が一匹の妖怪を追っていた。
おそらく異変解決のだろう。
夢としては実に普通だ。
だが、夢にしては少しリアルすぎるように見えた。
まるで、自分が直接見ているように鮮明な光景だ。
二人は飛びながら、地を走る妖怪を時々弾幕を撃ちながら追っていた。
しかしその妖怪はすばしっこく、全く当たらない。
やがて、魔理沙がマスタースパークを放ったが、妖怪はさらに加速してこれを回避した。
そしてマスタースパークが切れると、突然振り返って二人に飛びかかった。
その妖怪の両手は黒とこげ茶色の中間のような色をしており、鋭い爪が生えていた。
その爪が魔理沙を引き裂こうとしたとき、夢が終わった………。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/09/17 (Wed) 20:29:59

東方光闇想 第87話

深夜零時~冥界~
多くの霊のおかげで、夏でも涼しい冥界。
その中には、白玉楼という大きな屋敷がある事は、誰もが知っている。
だが、冥界にはもうひとつの建物が存在する事を知る者は全くいない。
それもそのはず、その建物は広い冥界の奥地に存在し、生きている者が立ち入る様な場所ではない。
その建物の名は【祠壁城】。
和風の屋敷の様な白玉楼とは違い、戦国時代の城の様な建物で高さは30m程であるが、何の為に、誰が、いつ建てたもしくは建てさせたのかは不明であり、基本的に人は住んでいない。

しかし、今はその城には、おびただしい数の幽霊が集まっていた。
あまりの数に、冥界にいる全ての幽霊が集まっているのではないかと思う程で、秋の終わりで、ただでさえ寒いのに大量の幽霊が集まった為、人気の無い城の中の気温は氷点下となっており、所々床が氷ついていた。
そして・・・・・・・・・その幽霊達の中心に一人だけ、幽霊ではない者がいた。
?「やれやれ、ようやく準備が終わったか・・・・・。さぁ、お前達・・・・・行けっ!!」
その人物の号令で、城の中にいた幽霊は一斉に城を飛び出して行きった。
やがて、全ての幽霊が去って行き、城は再び静寂に包まれた。
?「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・さて、後は巫女達が来るのを待つだけ・・・か。」
その人物は不気味な笑みをして、その場を立ち去った。

そして翌日、異変が起きた

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/09/27 (Sat) 10:56:16

遅れてすいませんでしたぁぁぁ!


東方光闇想 第88話

里の住民が目を覚ますと、そこには信じられない光景が広がっていた。
まず、一番に驚いたのは気温の低さ。
秋の終わりの朝となれば多少は冷え込むが、その寒さとは段違いだ。
一瞬、誰が雪女(レティ)が暴れに来たのかと思ったが、現実はそれよりも酷かった。

里の周囲に、これまで見たこともない程の数の幽霊が里を囲うようにしており、その数は時間と共に増えていっている。
あまりの数に里の外側にある井戸の水は幽霊の冷気によって凍り付き、里の外側にある家には霜が張っていた。
その異様な寒さで目を覚ました人々が次々と家から出てきては、目を丸くし、慌てて家えと駆け込んで行った。

そんな中で出歩くのは巫女等の異変解決の専門家か馬鹿だけだ。
だが、その異変解決の専門家もあまりの寒さに戦意喪失してしまっていた。

具体的な例を挙げると・・・・・・・・・・・
優「寒い~。今日は特に予定も無いし・・・寝よ。」
と、朝起きても布団から出ずにそのまま二度寝してしまうのだ。

しかし、そんな事も長続きはしない。
しだいに落ち着きを取り戻し、妖怪退治の専門家の家へと押し掛けていった。
が、どの専門家に頼んでも「幽霊は専門外だ。」「触れられない相手は無理。」と口を揃えて断られてしまう。
神社に巫女を呼びに行こうにも、あんな幽霊の壁を通るのは自殺行為だ。
結局、人々は家で暖をとり騒ぎが収まるのをいつもの異変のように待つしかなかった。
・・・・・・・・・・・・が、巫女は、霊夢は今永遠亭(仮)にいる。

~永遠亭~
永「何でも里を囲うように物凄い数が集まっているらしいわよ。」
寝ている霊夢に永淋がそう告げると霊夢は布団から出てきた。
霊「はぁ~?幽霊?」
寝起きだからか、物凄くめんどくさそうな言い方だ。・・・実際にめんどくさいのかもしれないが。
すると霊夢は大きなあくびをしながら寝巻きからいつものノースリーブ巫女服に着替えた。
霊「そんな事になってるなら早く起こしなさいよ。・・・・・・・・・・・巫女の出番なんでしょ?」
そう言って微笑むと、霊夢はお祓い棒を持って部屋から出て、玄関を飛び出した。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/01 (Wed) 23:59:41

東方光闇想 第89話

霊夢は風のように里を駆け次々とお札を放った。実体を持たない幽霊は成す術も無くお札の前に煙のように吹き飛ばされていった。
幽霊の大群が次第に里はいつもの気温に戻り、人々が家から出てきた。
すると霊夢は里の中心で大声でこう叫んだ。
霊「さぁ!幽霊は全部追っ払ったわよ。この私が!!」
その理由は勿論お賽銭の為。
霊(・・・・・さ て と、どうして幽霊が?って彼処に行けば分かるか。でもその前に、母さんに知らせておいた方が良いかな?)
霊「・・・・・それは誰かに頼めば良いか。」
霊夢は辺りをぐるっと見渡すと、一人の人物に目を止めた。
その人物は霊夢の視線に気づくとギクリとなって、回れ右をして逃げようとしたが霊夢に肩を掴まれてしまった。
その人物とは・・・・・・・

~博麗神社~
魔「おーい霊夢。いるか~?」
いつものように魔理沙が博麗神社へ遊びに行くと、そこに霊夢は居なかった。
普段なら朝食を食べ終えて境内の掃除をしている頃なのだが、その姿はどこにも無く、本殿からも人の気配がしなかった。
魔「ん~?こんな朝から何処か出掛けてるのか?ちっ、アリスん家にでも行くか。」
そのままUターンして帰ろうとすると、後ろから「ちょっと待ってください」と声をかけられた。
声をかけてきたのは秕だった。
魔「おう秕か。二人はどうした?」
秕「二人・・・と言うと麗香様は里へ行かれました。」
魔「こんな時間に買い物か?まだ店は開いて無いだろ?」
秕「霊夢様のお見舞いです。」
魔「霊夢の見舞い!?何があったんだ!」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/05 (Sun) 19:30:05

1周年記念スペシャルコラボ


ある日の博麗神社。
麗香は人里に行っており、神社には霊夢しか居ない。
霊夢が暇そ~に縁側に寝そべっていると、そのすぐ隣にスキマが開いて紫・・・・・・では無く大量の猫が出てきた。
霊「ちょっ、ちょっと!何なのよ!!」
霊夢は紫に食ってかかるが、紫はあっさりそれをスルー。
紫「この猫達は橙が管理してる猫でね、今日外の世界の猫カフェに三人で行ってきたの。」
霊「猫かふぇ~?何それ?」
霊夢が質問した頃には紫も猫も姿を消していた。
霊「何なのよー、いつもいつも!・・・・・・・・でも、猫カフェねぇ・・・!」
  (うふふふふ。これで大儲けしてやるわ。早速準備に取りかからないと。)
~少女準備中~
数十分後、麗香が神社へ帰ってきた。
が、神社には人の気配が無かった。
麗「あれ?霊夢・・・?いないの?」
辺りを見渡しながら玄関の戸を開けると。
霊「あぁ母さん。お帰り♪」
何かの準備をしていた、やけに上機嫌な霊夢が出迎えた。そしてその頭には・・・・・・・・・・
麗「頭のそれ・・・・・猫・・・・耳?それと何の準備してるの?」
霊「ふふふそうよ母さん。家で猫耳カフェをやるのよ。」

Re: 鈴の小説 - トッポ

2014/10/05 (Sun) 19:52:08

麗「え…?」
戸を開けてやってきたのは、
魔「霊夢ぅ~!?っておいっ!!何だ!?その猫耳は!?」
大「お邪魔するね!!ってえっ!?猫…耳?どうしたの?急に。」
魔理沙と大夢だ。
麗「なんかね、猫耳カフェ?をやるみたいなのよ。」
魔「それで大儲けしようってか?面白そうじゃねぇか。」
霊「そうよ~♪大儲けしてやるのよ~♪」
明らかに上機嫌の霊夢。これなら何言っても大丈~夫!!←ごめんなさいbyトッポ
大「それ、1人でやるの?」
霊「いや、誰かに手伝ってもらおうと思ってるわよ~♪
魔理沙~一緒にやらない~?」
魔「い、いや、やめとk大「やったら?(魔理沙の猫耳見てみたいし~。)絶対嫌だぜ。」

Re: Re: 鈴の小説 - 人形

2014/10/05 (Sun) 20:07:53

いいのかな書いて

一周年記念!鈴さんおめでとう!

コラボ小説

麗「猫耳かふぇ?」
霊「そうよ!それでお金をがっぽがっぽ稼ぐのよ!」
霊夢はふふん!と胸をはって麗香に話を続ける
霊「母さんにも手伝ってもらうからね」
麗「えっ、私も猫耳とそのふりふりな服きなきゃいけないの!?」
霊夢は勿論といった顔で猫耳と服をかかげる
麗「あー…えっと…年的に少し抵抗があるのだけど…」
霊「若く変化すればいいでしょ、小さくなれるんだから15ぐらいにはなれるんじゃない」
麗「…えー…」

結局麗香は着せられたそうです

霊「わぁ、母さんが同じくらいの背って変な感じね」
麗「本当にさせられるとは…」
し「主、わたしも少しながらもお手伝いいたします」
瑠「だから落ち込まないでくださいー!似合ってますよ?」
瑠璃としいなも服をきて麗香にかけよる
二人とももともと獣耳をもってるので猫耳は必要ない
麗香は流石に25歳のままきるわけにはいかないので15歳の姿に変化してます
麗「しくしくしく…」

一周年コラボ小説(べに) - べに

2014/10/05 (Sun) 20:11:18

バタンッ
すごく乱暴に扉を開けて入りこんできたのは
とても興奮している冷だった。
「魔理沙おねーちゃんの猫耳!?」
とても興奮している。まず目が危ない。
「ほらほら!妹さんもそういってるしやったら?」
大夢もノリにのってわくわくしている。
冷と一緒になって魔理沙を追い詰める。
「ぜーったいにお断りするぜ!」
魔理沙はいやいやと顔を横に振り、逃げだした。
しかし、その時だった。
ガバッ
「いーや逃がさないわよっ♪」
霊夢は上機嫌で魔理沙を捕まえ、別の部屋へ連れて行こうとする。
魔理沙はじたばた暴れるが、全然効いていないようだ。
「や、やめ!」
魔理沙はそこまでいいかけると、奥に連れさられて行った。←ごめんなさいビタンビタン
そのちょうど後に、べにもやってきた。
「何やってんの?猫耳ってことは・・・猫耳カフェかな!?」
こいつは食らいついたらいけないだろう。
絶対諏訪子に何かをしようと企んでいる眼だ。
「魔理沙おねーちゃんの猫耳姿、まだかなぁ?」

Re: 鈴の小説 - 幻想

2014/10/05 (Sun) 20:31:58

私も参加させてもらいます。
一周年おめでとうございます!

パタン
ひっそりと入ってきたのは、鈴仙と華緋だった
入ってきた瞬間、二人はここに来たことを後悔した。

華「…帰りましょうか。鈴仙」
鈴「はい…」
霊「あれ?あんたたちも参加するのね!?大歓迎よ!」
鈴「え?い、いや私たちは…」
華「はあ?何でそんなことしなくちゃならないのよ」
二人はほぼ同時に言った
そこに魔理沙が、
魔「お、おい!お前らもやれよ!私も着たんだからな!」
その魔理沙を見て何人かが鼻血を流していたのを無視して鈴仙が、
鈴「い、いやよ!何であんたが来たからって着なきゃ…うわあ!」
魔理沙と霊夢が鈴仙を捕まえる
鈴「た、助けてええええ」
華「ちょ、鈴仙~」
霊「ほらー華緋も!」
華「え、ちょ、マジで無理!無理だって!」
華緋は後ずさりしながら首を横に振る
魔「鈴仙もやってるんだぜ?お前もやれよ?」
華「だから無…んー!」
霊夢が華緋の口をふさぎ、
霊「ほら~すぐ終わるから静かにしててね~」
と言って魔理沙と華緋を奥の部屋に連れて行った

Re: 鈴の小説 - マリス砲

2014/10/05 (Sun) 21:08:50

一周年おめでとうございます!参加は自由と聞いたので・・・。


霊夢が計画した『猫耳カフェ』。
それは神社に来た人々も(強制的に)参加させられるものだった。
そして被害はドンドン増えていく・・・。


「――は本当にわかってない!猫耳って言うのはロリとショタが着けてこそ真の姿を現すんだよ!?」
「・・・その話は聞き飽きました。もう5846回目。よく同じ話を延々と話せますね」
「え、回数数えてたの?そんなに僕のこと好きなの!?」
「次言ったらお前の脳天に風穴開けんぞ」
騒がしい神社に新たな二人。
霊「あっ、アンタ達も来たんだ?」
希彦と絶である。
絶「猫耳と聞いて!」
希「私はそれを(力づくで)抑えに来た付き人です」
霊「ふーん。なら話は早いわ、アンタ達もこれに着替えて頂戴ね」
霊夢は服と猫耳を差し出しつつ、
希彦と絶はそれを笑顔で、
地面に叩きつけた。バシィという心地よい音が鳴り響いた。
霊「はぁ~~~!?アンタ達何やってんの!?」
希「え?地面に叩きつけただけですが何か?」
絶「僕は服を着に来たんじゃなくて(ロリとショタの奴を)見に来たんだよ♪」
霊「それ喧嘩うってるのかしら?」
よく見れば霊夢は右手に札を、左手にはスペカを持っていた。
絶「ウッテナイヨ。ゼツウソツカナイ」
希「アツクナラナイデ、マケルワー」
明らかに棒読みだったが霊夢は渋々スペカと札をポケットにしまった。


絶「あ、言い忘れていたけど僕ロリとショタの猫耳拝むまで帰らないから」
希「以下同文」
霊「帰れよお前ら」
希/絶「だが断る」


Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/05 (Sun) 21:25:27

霊夢が参加者(被害者)の分の服と猫耳を準備していると、魔理沙が冷を引きずりながら依ってきた。
魔「霊夢、ちょっと紅魔館に行ってくるな。」
霊「どうして?」
魔「カフェならその商品とカップとかが必要だろ?それに人手も有った方が楽だしな。って訳で行ってくるぜ。」
話を聞いた霊夢は「納得した」と頷くと、腰にしがみついている冷に視線を向けた。
霊「冷を連れて?」
魔「し、仕方ないだろ!離れてくれないんだよ!じゃあ行ってくるぞ。」
冷「魔理沙おねぇちゃん可愛い~。離したくな~い。」
魔「ああ~もう!しっかり捕まってろよ!」
魔理沙はそのまま箒にまたがり、飛んで行った。
霊「ついでに里に宣伝して来てねー!」
魔「おーう!」

~紅魔館~
レ「猫耳カフェ?」
紫「えぇ。神社でやるらしいから、来る?」
紅茶を飲んでるレミリアに紫は訪ねる。
その顔は不気味な笑顔だった。
レ「ふん・・・・・・・面白そうね。咲夜ー。」
レミリアが呼ぶと、何処から途もなく咲夜が現れた。
咲「お呼びでしょうか?」
レ「咲夜、これから神社に行くわよ。」

紫「ふふふ・・・・・・・。思惑通り。」

Re: 鈴の小説 - 柿チョコ

2014/10/05 (Sun) 22:26:51

「なっ…?」
奏が博麗神社の中に入るとそこには驚きの光景が広がっていた。
見渡す限り猫耳、猫耳、猫耳。耳を外している人のほうが明らかに少ない。
『猫耳カフェ』と聞いていたので、どんなものかと来てみたのだが…客も猫耳をつけなければいけないのかと思うほど圧倒的猫耳率だ。
それにカフェのはずなのに飲み物が出されている気配がない。これでは猫耳カフェではなくてただの猫耳集団だ。
奏は身の危険を感じ、後ろに振り返りゆっくりと博麗神社を後にしようとする。
だが、奏が神社を出る一歩手前で何者かに羽交い絞めにされる。
「痛い痛い痛い!」
「逃がさないわよ?奏。」
霊夢だ。羽交い絞めされていて姿は確認できないが、声でわかる。
「さぁ奏。あなたも猫耳をつけて接客しなさい!」
「嫌だ!そんな恥ずかしい格好…」
したくない。という前に霊夢が締め付ける力を強くして奏の言葉を遮った。
「痛たたたたたたっ!」
「NOとは言わせないわ。おとなしく猫耳をつけて。」
「わかった!猫耳つけるから!だから放してっ!」
後ろから「フフ…」という霊夢の声が聞こえた。計画通りだとでも言いたいのだろうか。
「そうそう。衣装もあるから…これもちゃんと着てね?」
えっ?衣装?奏がそう疑問に思っていると、いつもより小さくなった麗香が奏の前に立って持ってきた衣装を見せてきた。
それは無数のフリルがついたメイド服を連想させるような服と『スカート』だった。どうやらこれを着させるつもりらしい。
「待って!これを…僕が…?」
「そうよ。ちゃーんとスカートも着てね?」
「嫌d…」
またもや締め付けが強くなる。
「痛ーい!!うぅ…誰か助けてーー!!!!」
涙目になる奏とは対照的に上機嫌な霊夢は、
「1名様ごあんなーい♪」
と言い、奏を部屋に引き摺り込むのだった。

Re: 鈴の小説 - パセリ

2014/10/05 (Sun) 23:28:19

鈴さんおめでとうございます!
短いですがのせますです!

ク「ふわぁぁあ………あれは…れいむおねえちゃん?」
パ「…レミィが話してるわ」
霊「あ、クロいた」(ぐい
ク「…うみゅ?!」
霊「クロ、ついてきなさい。まりさ~あとは任せたわよ!」
ク「……ぁ、ぇと……」
霊「いいからいいから」
レ「クロ」パ「ご愁傷さま」
ク「な、なんでですかぁぁ……;;」
そして『猫耳カフェ』ははじまったのだった

Re: 鈴の小説 - ハル

2014/10/06 (Mon) 12:12:39

ならば、俺も参加しようかね?



刹「…………………は?」
Wと刹那が暇潰しに、博麗神社に来るとそこには、とんでもない状況になっていた。
W「猫耳ねぇ………見たところ、猫耳カフェといったところか。」
刹「馬鹿馬鹿しぃ、俺は帰る。」
と刹那が、帰ろうとした瞬間

奏「刹那さん!助けてー!」
と、奏が刹那にすがりついてくる。
刹「うおっ!?ちょっ待てよ、女ならともかく、男のお前までやってるのか?(し しかもスカートですかwww)ブフォ!」
W「おいおい、マジでか。フフッ」
Wは笑いをこらえ、刹那は笑いをこらえきれなくて噴き出した。
奏「二人とも、笑わ無いで…………」
霊「あ!刹那じゃない、ちょうどいいわ、あんたも「着ないぞ?」くっ………手伝ってよ。
奏は、今すぐ戻って頂戴。」
奏「はい………」
そういわれた、奏は神社に渋々戻って行った。
W「別に俺は、構わないけど………刹那はOK?(奏………ドンマイ!)」
そう聞くWに刹那は。
刹「まぁ、暇だし良いぞ。あ、ちなみに給料貰うからな、ケチんなよ?」
刹那は、ニヤりと笑いながら。「計画通り」とつぶやいた。
W「足りないのが、テーブルに椅子、菓子に紅茶らへんか……紅魔館から持ってくるか……ブツブツ」

こうして、騒がしい一日が始まった。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/06 (Mon) 22:02:42

Wがブツブツと呟いていると、魔理沙が、レミリア・咲夜・パチュリー・蜜柑を連れて戻って来た。
・・・・・・・・箒に、ぐったりした見覚えのある黒髪を乗せて。
霊「あー魔理沙。早かったわね。」
魔「まーな。私が行く前にこいつらも出発してたらしくてな、かなり近くまで来てたからそのままUターンして来たって訳さ。ちゃんと人里にも寄ったから葉達も次期に来ると思うぞ。」
箒から降りずに説明する魔理沙。
霊「ふーん。・・・・・で?そのぶら下げてるのは零夜?」
魔「お!そうだった忘れてたぜ。こいつは香霖堂からさら・・・連れてきた。紅魔館に行く途中で、この前香霖堂に良い感じのカップがあったのを思い出してな、そいつを貰いに行ったら香霖が「商品を持っていくなら変わりに彼を連れていってくれ。」って言うから気絶させて連れてきた。」
霊「り、霖之介さんもずいぶんと酷いのね・・・・・。」
 (気絶させて連れてきたあんたもだけど。)
思わず苦笑いをしてしまう霊夢。
そんな霊夢の事などほっておいて、レミリア達は好き勝手に楽しんでる。
・・・・・・・・・蜜柑は特に楽しそうだ。
霊「・・・・・・・あれ?フランと門番は欠席?」
魔「あぁ。妹様は寝てて、門番は仕事だそうだ。」
零夜ごと箒を投げ捨てて魔理沙は言った。
零夜はそのまま顔から地面にダイブした。
霊「ふ~ん・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?そう言えば冷は?行くときは一緒だったでしょ?」
魔「そー言えば香霖堂に着いた頃には居なかったな。てっきりこっちに戻ってるかと思ったけど・・・・・・・ちょっと探してくる!」
魔理沙は、すぐさま投げ捨てた箒を拾って飛んで行ってしまった。

Re: 鈴の小説 - べに

2014/10/06 (Mon) 22:44:11

魔理沙が飛んで行ってしまった後、奴は見覚えのある人物たちを連れて来た。
「やほー!諏訪子達連れて来た~」
桃色変態糞野郎べにだ。
一旦洩矢神社へ行ってから帰ってきたようだ。
もう帰ってこなくてよかったのに
「さぁ、早苗も諏訪子にも・・・つけましょうかね・・・ね・こ・み・み♪」
霊夢はすぐさま諏訪子と早苗を部屋へ連れ込んで行った。
「幼女!幼女!猫耳幼女!」
絶や奇彦まで一緒になって騒いでいる。
これから出てくるであろう猫耳幼女を今か今かと待ち構えているのだ。
「じゃあ暇だし俺も手伝うよ」
べにも仕事を手伝うようだ。
しかし、内心では諏訪子と一緒にキャッキャッしたいと思っているであろう。
糞生意気だ。
「とりあえず人里から菓子でも買って来るか」
べには走って人里へ行くことにした。

Re: 鈴の小説 - パセリ

2014/10/07 (Tue) 07:02:36

クロ「…………れ、零夜おにいちゃん…」パ「…れ、零夜…」
レ「…スカァトォォオオッ?!」
パ「…奏も…ね」
奏・零「はきたくてはいてるわけじゃないです!」
レ「…ぬげばいいじゃないの」
零「いやそれがですね…ぬぐと霊夢さんが…………」
霊「……ぬぅぐぅなぁ~~~~」
パ「……怖っ」
クロ「………;;」
レ「……っていうかこれ誰が宣伝すんのよ?!」
霊「お、ちょうどいいところに…………………文ぁぁあ!!!!」
文「どうも!清く正しい射命丸文です!」
霊「はい」
霊夢はそういい、チラシを文につきつけた
パ「…宣伝しろってことらしいわ」
文「……あややや…わかりました;」
そういい文はとんでいった
クロ「………あれは…麗香おねえちゃんです?」
霊「………♪母さん、ねこみみ♪♪」
パ「……つけられてるわね………ってクロ!あなたにげないの!」
ク「………うぅ………」
レ「……そういってるパチェも!奏も零夜もっ!」
零・パ・奏「(ぎくっ)」
こんなんで大丈夫なのだろうか………

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/07 (Tue) 17:10:53


零「うぐぐ・・・・・・・どうしてこんな目に・・・・・・・・・・だいたい霖之介さんも霖之介ですよ、商品の変わりに僕を差し出すなんて・・・それにこの格好!何故猫耳?もう帰る!帰って寝る!」
霊「させるか!」
能力を使って逃げようした零夜に気付いた霊夢は零夜の背中に飛び蹴りをお見舞いした。
零「のわぁ!?」
訳もわからず吹っ飛ばされた零夜は数m先に顔から落ちた。
蜜「ちょっ、おい。大丈夫か?」
たまたま近くにいた蜜柑が駆け寄るが、零夜の意識は無かった。
一発KOである。
それを見た者は誰一人として帰る等と言わなかった。

ダウンした零夜を神社の中に寝かせてきた蜜柑と奏が戻ると、新たに瀬笈家と、良介、優真、妹紅、慧音が来ていた。
優真は私服のまま猫耳を着けている。
そのそばでは帽子を脱がんとする葉と、葉に猫耳を着けようとする多数の人物が集まっていた。
葉「だ、だから帽子だけは駄目ですー!!!」

Re: 鈴の小説 - トッポ

2014/10/07 (Tue) 17:31:39

その頃博麗神社は…
大「ねぇ!!誰かぁ!!助けて!!」
魔「助けなくていいんだぜ!!」
魔理沙が大夢に猫耳を付けようとしていた。
霊「どうしt…魔理沙っ!!今すぐ手伝うわ!!」
霊夢も入ってきて、大夢が付けられそうになったその時、
奏「あの、可哀想なんd魔・霊「メイド服着させるぜ!?(わよ!?)」ごめんなさい、今すぐ戻ります。」
大「えっ!?奏さん~!?助けてよぉ。」
霊「フフフ♪じゃま者はいなくなったわね。」
大「嫌ぁぁぁ!!誰か助けてぇっ!!!」

奏さん、こんな感じでよかったんでしょうか?

Re: Re: 鈴の小説 - 人形

2014/10/07 (Tue) 18:02:01

麗「あぁ、大夢が犠牲に…」
大「みてないで助けてー!」
麗「そうねぇ…せめて服は執事の服にしてあげたらいいのに」
霊「ダメよ、それじゃ猫耳は似合わないし、面白くないじゃない!」
奏「面白さなんだ!?」
麗「…これはもう手にはおえないわ…私、料理作ってくるわね」
大「麗香さーん!!」

IN台所

麗「さて、ここだけじゃ沢山はつくりきれないし…どうしましょ」
麗香は少し悩むと、お札とスキマを出現させて
お札を全部分身にすると
麗「さて、スキマのなかで料理をお願いね」
そして腕まくりをしていざとりかかろうとするものの
麗「…猫耳かふぇとやらは何を作ればいいのかしら」
やはり名前的には猫の形の何かをつくったほうがよいのだろうか…
麗「…とりあえず冷とかクロにクッキーでも焼こうかしら」
猫型にしておいたらつかえるかもしれないし
フランとかなら喜ぶでしょう
麗「霊夢の思い付きを手伝ってくれてるんだしねー…」
そして黙々とクッキーの生地を仕上げて一気に焼き上げる
麗「配りますか」
出来上がったクッキーをおぼんにのせて運んでいく
ちなみに幾つか袋詰めにしておいたのであとで売ることができるだろう

Re: 鈴の小説 - ちょこ

2014/10/07 (Tue) 18:34:21

エ「私もいーれてっ!」
文の配っていたチラシを持って、
エルが博麗神社に入ってきた。
霊「却下。」
エ「なんでっ!?」
改めて神社をぐるっと見まわしてエルは首をかしげた。
エ「ここってお店、だよね?お客さんは?」
ク「よくわかんないです。」
クロと喋りながら神社の中を眺めていたエルは
奇怪なものを目にした。
エ「ス…スカート…」
零「穿きたくて穿いてる訳じゃないです!」
奏「見てるなら助けて!」
エ「OK!私が助けてあげる!」
零&奏「あ、エルさんはいいです。」
グサッと何かの刺さる音がした後、
普通に断られたエルは拗ねてしまったようで
部屋の隅へいってしまった。
エ「私なんて…仲間にも入れてもらえないし……
  ふ、ふふ、ふふふふふふ……」
ク(これは近づきにくい…)
エルを見て困っていたクロの肩に
パチュリーは手を置いて言った。
パ「ああいうのは放っておきなさい。」


オリキャラの皆さん、こんな感じでよかったですかね?

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/07 (Tue) 21:36:04

零夜・・・・・・・・・・・・・・・・・今ダウンしてます・・・・・・・・・・・・・・・

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/10/08 (Wed) 20:16:09

その後、妖精とたけるんも到着し神社が賑わった頃に霊夢が出してきた飲み物は、やはりと言うべきかお酒だった。
結局、猫耳カフェはただの猫耳宴会となってしまった。
霊夢が企画した時点でまともな物に成るわけが無い。
しかし、この時点でダウンした人物は5人。
霊夢に蹴飛ばされて気絶した零夜と、霊夢猫耳姿に萌え死んでしまった麗香、レミリアの猫耳姿に萌え死んでしまった咲夜、魔理沙の猫耳姿に萌え死んでしまったアリスとパチュリーだ。
蜜柑とたけるんも危なかったが、辛うじて踏みとどまったようだ。
宴会が始まると皆着せられていた服を脱ぎ自分の服を着たが、奏だけは許されずにスカート姿のままとなってしまい、それを見て皆はおおいに笑った。
酔っぱらった優真が葉の帽子をとろうとして、緑に捌かれそうになるなどのトラブルも幾つか有ったが無事に宴会は終了した。
お賽銭もがっぽり入り、満足そうな霊夢だったが、皆が帰ると散らかされた境内を見て肩を深く落としたのは言うまでも無いだろう。
片付けを諦めた霊夢が眠ると神社の境内に一人の少女が現れた。
その少女は、霊夢がこの事をする原因を作った人物、八雲紫だ。
そして紫は散らかされた境内を見渡すとこう言った。




「皆様、今回の企画に参加していただきありがとうございました。
あなた達が創造し、描いた幻想の物語は大変面白いかったわ。
あなた達は普段は殺伐とした戦いの話ばかり描いていますが、たまにはこういう物語を描くのも良いのでは無いですか?
幻想の形は人それぞれ・・・ですが、それぞれの幻想を重ね合わせ、物語を描くのも良いのではないでしょうか?
フフ・・・・・また機会が有ったら連絡するから、楽しみに待っていてくださいね。そして、その時は是非参加してくださいね。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/10/13 (Mon) 16:42:46

東方光闇想 第90話

昨日何があったのかを魔理沙に説明すると秕は境内の掃除を始めた。
ちなみに瑠璃はと言うと、神社の裏の大木の応急処置をしているらしい。
話を聞いた魔理沙は、箒にまたがると人里へ飛んで行った。

~人里~
人里は魑魅魍魎が横行していた。
霊夢が出ていって数分後、突如大量の妖怪が里を襲撃してきた。
その襲撃に里の妖怪退治の専門家が総手で対象したが、あまりにも数が多く防戦一方となっていた。
何故、突然妖怪が襲ってきたのか考える間もなく、誰も理由を理解することなくただ戦い続けた……………。

辺りに血が飛び散り、誰かの物の肉片が転がり、泣き叫ぶ人の声。
それはまさにこの世の地獄だった。つい昨日まで平和だったとは思えない程に荒れ、あちこちから火の粉と煙が上がっていた。

そこにはもう、楽園の姿は無かった

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/10/15 (Wed) 21:02:56

東方光闇想 第91話

優「ちょっとどういうことなの!?妖怪は里の人間を襲わないのがルールでしょ?」
優真は襲ってくる妖怪の一匹に聞いた。
しかし妖怪は、まるで聴こえていないかのように、優真の質問を受け付けずに襲ってくる。
迫り来る爪での攻撃をひらりとかわすと、優真は宙に浮きスペルカードを宣言した。
優「思考『アンノウンシューター』!」
優真の意思によって軌道を帰る弾幕の嵐。それでも少し怯んだだけで傷は浅く、あまり効果が無い。
すぐさま妖怪達は優真にとびかかった。
が、妖怪達は金色に輝く何かに妨げられ、そのまま地面に叩きつけられ、さらに頭を抱えて苦しみだした。
輝「新難題『金閣寺の一枚天井』いかがかしら?」
気が付くと、優真の隣には手を下にかざした輝夜が、その反対側の隣には鈴仙がいた。
優「輝夜にうどんちゃん!ありがとう。」
鈴「えと・・・・・その呼び方止めてもらえます・・・・・・・・?」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/10/19 (Sun) 22:06:56

東方光闇想 第92話

緑「うぐっ!」
身の丈が緑の倍近くある妖怪の拳が、緑の体を吹き飛ばした。
葉「緑さん!」
緑の所へ駆け寄る葉、その葉を葉が対事していた妖怪の牙が襲う。
良「なっ!あの馬鹿っ!」
すかさず良介が妖怪の背後へ行き飛び蹴りを頭に喰らわせた。
飛び蹴りを喰らった妖怪は少し怯んだが、他の妖怪が三人に群がっていく。
良「奏!」
奏「はい。連符『サウンドマシンガン』」
弾幕が放たれると良介は葉の所へ駆け寄り、葉の頭を押さえて地面に突っ伏した。
奏の放った音符形弾幕は群がっていた妖怪を一網打尽にした。
弾のいくつかは地面や建物にも当たっていたらしく、所々に穴が空いていた。
攻撃が終わると、奏はその場に座りこんだ。
奏「はぁ・・・はぁ・・・皆さん大丈夫ですか?」
良「お前なぁ、サウンドマシンガンは無いだろ・・・・・俺たちまで倒す気か?しかし、グッジョブだ。」
  (奏にも多少疲労が見られるな、それは緑もそうか。こいつら・・・・・・力こそ弱いが、数が厄介だ。果たしてこっちの体力がもつかどうか・・・・・・・・この異変の黒幕は何をしたいんだ?)
 「考えて答えは出なさそうだな。・・・・・葉。」
葉「は、はい。」
良(今この場で最も強いのは葉か。)
 「頼みがある。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/10/22 (Wed) 22:37:58

東方光闇想 第93話

~冥界付近上空~
霊「見えてきたわ。」
霊夢『たち』は、今回の異変と関連がある可能性が高い冥界へと向かっていた。
魔「しっかし・・・この三人で冥界に行くなんて、あの頃を思い出すなぁ~。」
魔理沙が遠い目であの頃を思い出していると霊夢を挟んだ向こうから笑い声が聞こえた。
咲「何年寄りみたいな事言ってるのよ。」
魔「なっ!?年寄りとか言うなよ!私はまだ恋する乙女だぜ!」
魔理沙が必死で講義すると、今度は霊夢が笑った。
霊「魔理沙が恋?いつしたのよ?・・・・・・・・まぁあの頃が懐かしいのはわかるけどね。」
咲「確かに・・・・・・・・・何でかしらね?」
霊「色々あったからじゃない?」
魔「確かに、いろんな異変があって、いろんな奴と会って・・・・・・・」
咲「ホント、色々あったわねぇ・・・・・・・・」
霊「はぁ~・・・・・何しんみりムードになってんのよ、あんたら。それともあれ?今回の異変で引退でもするの?」
咲「そうね・・・・・館のメイド長を引退して蜜柑と静かに暮らそうかしら。」
霊「あんたからメイド取ったら何が残るのよ?」
魔「それは死亡フラグとか言うのか?まぁ結婚式には呼べよ。」
咲「状態よ。」(誰も止めないのね。)
そんな雑談をしながら飛んでいると、霊夢が思い出したかのように
霊「そう言えば、何であんたらいるの?」
咲「今更聞く?まぁ答えるけど。私はいつものように買い物に行ったら霊夢が飛んでいるのが見えたから着いてきた。」
霊「仕事サボリか・・・んで?魔理沙は?」
魔「ん?あ、あぁ、私も似たようなやつだ。」
 (お前の見舞いに行ったら、なんて言えるかよ!)
霊「おっと・・・・・もうすぐ冥界よ。気引き締めなさい。」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2014/10/28 (Tue) 23:01:57

東方光闇想 第94話

良介の頼み事、それは山の天狗や神、欲を言えば仙人達を呼んで来て、里で暴れている妖怪達を蹴散らして欲しいとの事だった。さらに、葉には霊夢の後を追って冥界へ行き、異変の解決をして欲しいと言った。
それを聞くと葉は早速と里を飛び出し、山へと向かって飛んで行った。

途中、葉は山の麓にある紅魔館に寄っていた。
紅魔館には、紅い悪魔ことレミリア・スカーレットを筆頭に優秀な人材が揃っている。彼女達にも里の妖怪を蹴散らす、もしくは異変解決に協力してもらおうと思ったからだ。
葉が紅魔館に到着すると、門の前では美鈴・・・・・・・・ではなく蜜柑が寝ていた。
葉「えと・・・・・・蜜柑さん?起きてください!」
葉が蜜柑の体を揺っていると、館から不機嫌そうなレミリアが出てきた。
レ「あー咲夜遅い!いつまで朝の買い出しをしてるのよ!!って葉じゃない。いらっしゃい、フランと遊びに来たのかしら?」
葉「違いますっ。それよりレミリアさん、里が大変なんです!突然たくさんの妖怪がやって来て里の人達を襲っているんです!」
レ「里の人?それってまさか里の中にいる人間の事を言っているの?」
葉「はい!今は緑さん達で食い止めていますが・・・・・」
レ「わかった。私とフラン、それとパチェと蜜柑も里に行くわ。大量殺戮が出来るって言えばフランも喜ぶと思うし。」
葉「た、大量殺戮?(合ってる気がするけど)あぁ、それと霊夢さんが黒幕を退治しに冥界に行ったらしいので、そっちにも誰か」
レ「蜜柑を行かせるわ。」
葉が言い終わらない内に人材を支給するレミリア。その姿は久しぶりのカリスマっぷりだ。
レ「多分咲夜もそっちに行ってると思うから人手はこれで大丈夫だと思うわ。」
葉「はい。後は文さんや早苗さん達かぁ・・・。はぁ。」
そびえたつ山を見てため息を溢す葉。
その葉を見たレミリアは蜜柑の服をあちこちいじくりまわすと、蜜柑のタブレットを取り出した。
レ「山への連絡ならこれで出来る。」
葉「あっ!そうですね♪でも使い方は?」
レ「あ。」
葉「へ?」
レ「そ、そそそそそれは蜜柑にやらせれば・・・・・と言う事で、起きなさい!!!」
耳元で叫ばれた蜜柑は文字通り飛び起きた。
蜜「な、なんだ!?異変か!?」
レ「そうよ、事情は葉から聞いて。私達は里に行くから。」
そう言い残すとレミリアは館へ戻って言った。
叩き起こされた蜜柑は状況が理解できないまま、ただ呆然としていた。
その後すぐ葉から説明を受けると、タブレットを操作して山にいる柚子に連絡をした。
柚「聞いたよ兄さん。なんで昨日の夜僕も呼んでくれなかったの?」
開口一番でこれである。だが蜜柑はその質問に答えず、先程葉から受けた説明を簡略化して柚子に伝えると、通話を切った。
蜜「よし。俺はこのまま冥界に行くから、葉は森に行って魔理沙やアリスにも連絡をしてくれ。」
葉「・・・・・・・・・・私は伝書鳩ですか。」
蜜「すまない。」
 (しかし紫のやつは何をやっているんだ?里の人間が襲われるなんて幻想郷の存亡の危機、それをあいつが黙って見過ごす訳がない。・・・・・・・・・・・この異変、何かあるのか?)

Re: 鈴の小説 - 鈴

2014/12/09 (Tue) 22:56:20

久しぶりに新しい話を・・・と思ったんですけど、前頃の話も改編しまくって別のほぼ話になってるんですよねぇ


東方光闇想 第95話

~人里~
優「はぁ・・・はぁ・・・。何なのよこいつら、ほんっとうにきりがない。」
良「ぼやいても仕方ないだろ・・・・・葉に、援軍を連れてきてくれと頼んだから、それまでの辛抱だ。」
奏「マイナスな事言いたく無いんだけど、それまで・・・・・・・持つかな?」
他の面子は、妖怪混じりや篷莱であったりとするのだが、この三人は正真正銘純100%人間。
体力、霊力共に劣っているため、満身相違と言っても良い程に疲れはてていた。
妖怪達が襲ってきてから、まだそれほど経っていないが、もう限界に近づいていた。
奏は病み上がり、良介と優真は里の復興で元々疲れていた。
輝「永淋!前に作ってた葉の血と同じ効果の薬、あれで三人を回復できない?」
振り替えり、永淋の姿を探す輝夜だがその姿は見当たらない。
妹「今は他人の心配をしてる余裕はないだろ!こいつら、ドンドン出現するペースが上がって来てる。この感じ、藍(あの狐)の式の時と似てる。」
鈴「確かに、と言う事は犯人はかなり近くに来てる・・・・・・・。」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2015/01/14 (Wed) 00:17:17

無駄に話数が増えてる感じなのである程度話が完結したらいくつかにまとめるつもりです

東方光闇想 第96話

と、その時、辺りにただならぬ霊力をまとわせた何者かが人里に舞い降りた。
その人物は、超人的なスピードで戦闘中の緑に近付いて行き、緑の周りに群がる妖怪を対術で全て蹴散らした。
その数7体。
「みんな伏せて!」
聞き覚えのある声に言われるがまま、その近辺に居た者は全員地面に突っ伏した。
するとその人物を中心にして、全包囲に薄いピンク色の弾幕が大量に放たれた。
まさに弾幕と言う程の密度で回避はほぼ不可能だろう。あまりの密度の濃さで、中心にいる人物の姿が見えないが、この弾幕に見覚えのある人物は安堵と同時に、一気に活気着いた。
放たれた弾幕は、襲ってきた妖怪はおろか、里の建物や地面に次々と被弾して風穴を開けていった。
その激しい攻撃が止むと、弾幕の中心にいた人物が、ゆっくりと地面に着地した。
やや茶色混じりの黒く長い髪。
後頭部の大きなリボン。
そしてノースリーブが特徴的な紅白の巫女服を来た人物は、
麗「先代博麗の巫女にして現人神、博麗麗香!ここに、降・臨!」
緑「麗香さん!」
麗「ふふ。お礼なら後でお願いね。今はそれどころじゃないようだし・・・」
麗香の言葉で二人は警戒して辺りを見渡した。
しかし、すぐに緑は微妙な表情になった。
緑「・・・・・・・・・・・・・・・さっきの攻撃で、妖怪はおろか建物まで消し飛びましたよ。」
緑の言葉通り、辺りは焼け野原と言うか、荒野と言うか、そんな光景が広がっていた。
この地形では、隠れるのはほぼ不可能だろう。
麗「そ、そうね・・・。少しやり過ぎちゃったかしら?」
とても少しとは言えない惨状だが、これは[言わぬが花]と思った緑は何も言わなかったが、無意識にしたひきつった笑みだけは押さえられなかった。
緑「とりあえず、他の人と合流しましょう。今はみんなで東西南北に散らばって里を守っているんです。」
麗「成る程ね。じゃあ私は北側に、緑は南に!」
緑「いえ、北は永淋さんが守ってるので安泰です。麗香さんは西に行って下さい!」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2015/02/12 (Thu) 01:41:26

100話行きそう?行かないよ


東方光闇想 第97話

~冥界~
妖々夢時機組こと、霊夢、魔理沙、咲夜は冥界の長ぁ~い階段を[歩いて]登っていた。
三人は、まだ里が多くの妖怪に襲撃されている事を知らなかった。
三人が知っているのは、里に大量の幽霊が集まっているという事だけ。
そしてソレをどうにかできるのは、妖夢だけ。
つまり、三人の目的は白玉楼に行って、妖夢をひっぱって里に行って、幽霊を顕界から冥界につれ戻させる。
そして、ついでに妖夢を三人でボコる。
が、むしろおまけが本題。三人はただ単にいつもと同じく弾幕ごっこがしたいだけだ。

霊「それで・・・・・これはどういう状況かしら?」
霊夢達は突然大量の妖怪に囲まれた。
魔「何時から白玉楼は妖怪を雇ったんだ?」
咲「それを言うなら、博麗神社は何時から妖怪神社になったのかしら?」
霊「妖怪の館のメイド長が何か言った?」
などと軽口を叩きながら、三人は妖怪を蹴散らしながら階段を進んでいく。
御札や星屑やナイフが飛び交い次々と妖怪が消えて行く。
その様子はまるで戦地を突き進む戦車のようだ。
しかし、妖怪は次々と沸いてくる。
魔「あぁ~ 面倒だな。」
霊「・・・魔理沙、あんたのスペルカードで一気に直進するやつ無かったっけ?」
咲「合ったわね。」
魔「あ?まさかそれで突っ込めと?死ぬぜ。」
霊「半分正解で半分不正解。」
咲「死ぬ方が正解かしら?」
霊「突っ込むのが正解。魔理沙の箒に捕まって三人で突っ込むのよ。魔理沙!」
魔「あいよ。しっかり捕まれよ、無理落とされてもしらねぇぞ!」
霊夢と咲夜はそれぞれ箒の柄と魔理沙の二の腕をしっかりと握りしめた。
すると咲夜が、
咲「魔理沙に私を振り払うだけのスピードが出せるの?」
と挑発するような台詞を吐いた。
魔「お?言ったなぁ。いくぜ!!彗星『ブレイジングスター』!」
魔理沙は掴まった二人もろとも長い白玉楼への階段を突き進む。
彗星の名に相応しく、魔理沙達はあっという間に階段を登りきった。
ブレイジングスターに退かれた妖怪は皆、例外無く[消滅]した。
魔「ふぅ~。一気に登りきったな。しっかしこれは・・・・・」
咲「そうね・・・。」
霊「これは間違い無く・・・・・」
三人は目配せすると、確信したように頷き同時に口を開いた。
霊「異変ね」魔「異変だな」咲「異変かしらね」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2015/03/01 (Sun) 01:50:27

卒業までには終わらせるつもりだったけど無理っぽいですw
今後も末長くお願いします

東方光闇想 第98話

~魔法の森~
 {アリス邸}
ア「里が大量の妖怪に襲撃されて犯人は冥界にいる?」
葉「はい。霊夢さんと蜜柑さんがが解決に行ったみたいなんです。あと、ひょっとしたら咲夜さんも。」
葉は、紅魔館をあとにした後、蜜柑に頼まれた通りに魔法の森へ行き、アリスに事情を説明して協力をお願いしていた。
ア「霊夢が動いたのなら、間違い無く、犯人は冥界にいるわね。」
その後、何やらアリスはしばらく考え込んで、納得したように頷いた。
ア「多分、魔理沙も向かってるわ。」
葉「?どうしてわかるんです?」
ア「実は、さっき魔理沙の家に行ったんだけど誰も居なくてね。あいつの居場所なんて、自宅以外なら神社と大図書館くらいだから、どっちの可能性も薄い。だから答えは…」
葉「異変に勘づいて冥界へ。」
言葉を継いで葉が行うと、アリスは頷いて肯定した。
葉「じゃあ、急ぎましょう!」
葉が促すも、アリスは目を閉じて首を左右に振った。
ア「悪いをだけど、私は行けないわ。」
葉「え・・・どうしてです?」
数秒の間を置いて、アリスは悲しげな顔で答えた。
ア「一昨日の件のせいで人形が殆んど無くなってしまってね・・・。多分、今私が行っても足手まといにしかならないの。」
葉「・・・・・そうですか。では、お邪魔しました。」
肩を落として家を出ていく葉を、アリスは声をかけて引き留めた。
ア「今回の異変、何か有るわよ。・・・・・気をつけて。霊夢達にもそう伝えて。」


~人里~
麗香、加えてスカーレット姉妹の参戦により、状況は一変して人間側の有利になっていた。
しかし、今回の襲撃にはおかしな点が複数ある。
1つは、襲撃してきた妖怪の種類だ。
今現在、幻想郷にいる妖怪は古くから日本に存在した妖怪と、吸血鬼や魔法使いといった海を越えてやって来た妖怪が大半だが、今回の襲撃に参加した妖怪はそのどちらとも言えない種類だった。
最近は人間と妖怪の仲も良好なものになり、妖怪が人に近い姿をとるようになったが、今回現れた襲撃者達の姿は、はっきり言って異形な物だった。
千切れた肉片をくっつけただけで骨の無いような姿の物もいれば、逆にかき集めた骨をデタラメにくっつけて、それに肉片を貼っただけのような姿の物もいる。虫のような物もいれば、動物のような物もいる。身の丈が4mを越える物もいれば、人間の腰よりも小さい物もいる。
これ程までにバラバラな妖怪達だが、奇妙な共通点がある。
それは力尽きると共に瞬時に姿が霞のように消えてしまう事だ。
確かに妖怪は、肉体が死ぬと時間と共に消滅するが、今回の速度は異様だった。
まるで電池が切れたように、力尽きるとすぐさま消滅した。
おかしな点はこれだけではない。
人里、特に人間が居なくなって困る(当の人間もそうだが)のは襲撃した妖怪自身だ。
幻想郷は人間や妖怪妖精、八百万の神々等のバランスの上に成り立っている。
しかしそのバランスは大変危うい物で、いつ崩壊してもおかしくは無いような状態で、春に目覚めた道教の仙人達によってさらにバランスは危うい物になった。
そんな事は子供や妖精以外は誰もが知っている非常識な常識だ。
つまり、もし、今回の襲撃者達が意図的に里を襲撃したのであれば、あるいは何者かに操られて襲撃したのであれば、いずれにせよ、今回の異変の犯人は幻想郷その物を崩壊させようとしている!
今まで異変でも、何度か今回のように幻想郷が崩壊するようなことがあったが、それらは全て間接的にそうなったからであって、誰しも初めから幻想郷を崩壊させる気は無かった。が、今回ははっきりとした悪意がある。
麗「・・・だから、私はこのまま霊夢の所に行くわ。」
そのう言った麗香の左手にはロープが握られており、その先端は彼女の文字通りの足下にいる人物へと続き、その人物にぐるぐると巻き付けてある。
その人物は・・・その少女の姿は幻想郷では見たことがないが、何処か幻想的であった。
身長は霊夢よりも少し高めで、頭のやや長めの空色の髪は所々はねその先端に付けた白いリボンは、まるで空に浮かぶ雲のようだ。浅黒い肌を持ち、茶色のワンピースの上に桜を思わせる色合いの振り袖。足には白のハイソックスと、下駄を履いた姿は、洋風な和風。現実と幻想。顕界と冥界。そういった物を掛け合わせたような、幻想郷でも不思議な格好をしていた。
実際に、彼女は普段は幻想郷にも外の世界にも属さず、両方から行ける『ある場所』で『とある仕事』をしている。

時は少し遡る
人里に現れた麗香らの活躍も合って、妖怪達の勢いは収まり、皆が一段落して寺子屋に集まったとき、少しずつ前触れを見せていた今回の襲撃事件を操っていた人物が、ついに姿を現した。
最初にその人物の接近に気付いたのは見張りをしていた優真だった。
里に押し寄せてくる妖怪達の勢いは徐々に収まり、やがて一匹もいなくなり、それを幸いにと里を守っていた者達は、被害の少ない里の中心に集まって心身を休めることにした。
しかし、何時また襲ってくか分からないこの状況で全員が休むのは不味い。だからと言って休まないのは危険。そこで交代で見廻りをする事になり、最初のその役目を担ったのが優真とシノビだった。
優「あ~・・・何であそこでグー出したかなぁ?ねぇ!どうしてなの?私の右手!」
しかし今更、いやジャンケンをする前に言っても意味は無いだろう。
優「・・・はぁ。里を1周したら交代出来るけど、里って結構広いのよね。まぁ、幻想郷の人間のほぼ全てが集まってるんだからそれなりに広くないといけないんだろうけどさぁ~。」
などとぼやきながら里の外周を歩いていると、人影が近付いて来るではないか。
妖怪の第二陣かと思った優真だが、先程の妖怪の全てが人と異なる姿をしていたのに対し、人影は近付いて来るに連れて姿が人間の・・・自身よりも小さい少女の姿であったため、不審に思いながらも声をかける事にした。
優「・・・・・ねぇ?・・・あなた人間?それとも妖怪かしら?」
なるべく友好的な態度で話しかけるが、内心ピリピリしている。
それが伝わったからなのか少女は首をかしげたが、すぐに笑顔になりこう行った。
無「わさしの名前は綺想無骸。・・・ねぇお姉さん?」
優(見たところ人間・・・かしら?)
 「なぁに?」
少女の質問に笑顔で答えると、少女はその笑顔のまま
無「じゃーま。」
直後、辺りに爆音が響いた。
優「くっ・・・。何!?」
凄まじい砂ぼこりが舞い、視界は完全に遮られた。
堪らず目を閉じる優真。しかし、その行動が命取りだった。
優真が目を閉じると、砂煙の中から現れた無数のレーザーと大玉が優真を襲った。
目を瞑っている優真は、当然回避する事も防御する事もなど出来ずにそれら全ての直撃を喰らい、5、6m後ろに吹き飛ばされた。
無「フフ。こんな簡単な手に引っ掛かるなんて、案外チョロイのかしらね?」
砂煙が晴れた無骸の周囲の地面には、まるで隕石が落ちて出来たような穴がいくつも開いていた。
無(周囲の地面に大玉を落とし、その衝撃で舞い上がった砂を目くらましにしての攻撃・・・・・。あの量をまともに喰らったら、間違いなく気は失ったわね。)
 「取り合えず一人は再起不能。さぁ~てと、次はどうするか・・・・・!」
無骸が急に走り出すと、先程まで彼女が居た地面が吹き飛んだ。
何があったのか確認する間も無く、再び無骸は翔た。今度は宙に。
すると、次々と無骸が居た所が爆破するが、無骸は無傷のままだ。
やがて爆発が止み、無骸も動き回るのを止め、一点をじっと見つめた。
無「いたいけな少女に休む間も無い攻撃する?普通。」
優「いたいけな少女に容赦無しのレーザーと弾幕を撃つやつが言う台詞かしら?」
二人が笑みを交わし会ったのはそれまでだった。
無骸は後ろへ下がっり、それを追うように優真の弾幕が弧を描く軌道で放たれ、後ろへ下がった無骸の背中に命中した。
予想外の軌道を描き放たれた弾幕によって無骸の小さな体は回転しながら前方へ、優真の元へと吹き飛ばされた。
それを見越した優真の手には一枚のスペルカードが握られている。
カードが煌めき、無数の光弾が周囲に展開された。
優「思考『アンノウンシューター』逃がさないわよ。」
 (そのまま何もしなければ光弾は直撃する。かと言って、勢いを殺してその場で停止しても、例え回避しても、このスペカは私の意思で動く。被弾は確実!後は怯んだ所を空かさず集中放火でkoよ)
全く隙の無い攻撃。
しかし、その自信が命取りだった。
吹き飛ばされた無骸は勢いを殺して止まる事も、回避することも、また被弾する事も無く、
なんと!逆に自ら前に出た。
光弾と光弾の間をすり抜けた無骸の両手には大きな光弾がある。
あまりにも大胆かつ度肝を抜く行動に、優真の思考は一瞬停止し光弾はコントロールを失った。
その隙に無骸は優真との距離を一気に積め、両手の光弾をゼロ距離から優真に叩き込んだ。
超至近距離の爆発により、優真の体は大きく吹き飛び、地面に頭から落下した為か意識を失った。
無「・・・・・・・・・・さてと、さっきみたいにまた来られたら面倒だし・・・・・」
無骸は優真の下まで歩み寄ると先程よりも更に大きな玉を作り出し、それを足下に横たわる優真に放とうとし、寸前でやめた。
無「・・・・・・・・・でもこれで逆に意識が戻るのも面倒だし・・・・・」
何か良い案は無いかと考えながら辺りを見渡すと、何かを思い付いたらしく、優真の体を、自分よりも10cm以上大きな優真の体を片手で持ち上げ、近くの瓦礫の山隣に運んだ。
無「後は、この山を崩して終わりね。」
山を大玉で崩そうと挙げた無骸の手が途中で止まった。
その視線は崩そうとしている瓦礫の山でも、横たわる優真でもなく、優真の近くでカタカタと動く箱に向けられていた。
しばらくその箱を見つめていたが、やがて視線を瓦礫の山へと戻し大玉を作ろうとした途端に、その箱、贈り物を入れるような小さな箱から人が出てきたのだ。
朔「その子を埋められるのはこまるかなぁ~。」
無「・・・・・・・その割にはずいぶんと呑気ね?それとも暢気かしら?」
不意を付かれた無骸だが、瓦礫を崩す為に作った玉を突如その場に現れた謎の人物へと向けた。
無「それとも敵?」
朔「別に。私はこの子を安全な所に運びに来たただの箱屋。それに貴女の相手は・・・・・・・・もう来たみたいね。」
突如現れた朔は優真を回収すると、そのまま箱の中へ引っ込み、そのまま姿を現さなかった。
無「・・・・・・・・ふぅ~ん。じゃあ次に私と殺るのは貴女なの?」
くるりと振り返った無骸の先には、不適な笑みを浮かべた
無「か・み・さ・ま♪」
~5分後~
無骸が意識を失って地面に倒れていた。
実際のところ、戦闘自体は2分程度で決着したのだがその後の事情聴衆という名目の軽い拷問に費やされることになった。
麗「・・・・・それしても、『人間に怨みのある妖怪の幽霊を能力で転生させて』里を襲わせる、なんて事して何になるのか。」
  (でも一昨日もあんな事が合ったし、正直嫌な予感がするわねぇ。・・・取り合えず、こいつを皆の所に運んでから考えよう。)
そう判断した麗香は、近くの瓦礫から手頃な縄を引っ張り出して、それを無骸にグルグルと巻き付けて縛っていく。
麗(見た目が小さい子だと、こう縄で締め上げるのには抵抗があるわね。)
先程、その見た目が小さい子相手に容赦なく攻撃と事情聴衆をしたにもかからわず、そんな事を思いながら淡々と作業をこなしていく。
無骸を縛り終えると、意識が戻って暴れられる前に麗香は皆の所へ無骸を連れて帰った。
そして、皆に事情を説明して現在に至るということである。


慧「事情は理解したが、わざわざ霊夢を迎えに行く必要は無いのでは?」
確かに慧音の言う通りである。
幽霊を勝手に転生させて里を襲わせた犯人は麗香の足下に転がっている。
だから今更冥界に行く事は重要ではないはずだ。
麗「本当に事件がこれで解決なら・・・どうして霊夢はまだ戻って来ないの?」
慧「!?」
麗「霊夢が冥界に向かったのは今朝なのよね?それからだいぶ経つけど・・・・・それにあの子の勘は凄すぎるから、いつもすぐに騒動の犯人に気付いて退治しに行くわ。」
いつも動きだすのは遅いけどね。と。小さな声で付け加えた。
麗「それに、咲夜も戻ってきて無いんでしょ?レミリア。」
レ「・・・・・・・・うん。」
疲れているのか、いつもより元気が無い。フランはと言うと、既にレミリアの隣で爆睡中である。
麗「・・・・・さて!それじゃあ行きますか。冥界!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/09/28 (Mon) 19:47:13

2周年記念コラボスペシャル!


季節は秋
十五夜
今夜は博麗神社でお月見パーティ
「さて、と。これであらかた準備は整ったかしら?」
月見の準備を終えた霊夢が一息着いて辺りをぐるっと見回すと、置いてあった酒樽がゆらゆらと揺れながら移動していた。
お払い棒をそこへ投げつけると、こつんと、いい音が響きその場にサニーミルク、ルナチャイルド、スターサファイア、通常光の三妖精が表れた。
どうやら当たり所が良かったらしく、サニーは完全に伸びている。
残りの二人はそんなサニーを担いで直ぐ様逃げてしまった。
「・・・はぁ、今日限りは霖之介さん達に賛成だわ。お月見は静かにするに限るわね」
と、魔法の森の入り口に構える店の店主と店員のことを思い浮かべていると、遠くから近づいてくる影と、後ろから歩いてくる影が視界に入った。
どちらの影の頭にもつばつきの帽子がある。
それだけで、近付いてくる二人が誰かは判断できた。
遠くの影は魔理沙、そして後ろの影はおらく女子校生とか言うあの…
「はぁ、やれやれ」
と、ぼやく様に呟くその顔は、何処か楽しげであった。
「祭りの時間ね!」



と言う訳で開始!

Re: 鈴の小説 - \(^o^)/

2015/09/29 (Tue) 16:52:29

参加させて頂きます!
あーんど、二周年おめでとうございますだス!(メイスナ〇トはお帰りください

その声を聞きつけたのか、何やら五人組が博麗神社に押し寄せてきた。
・・・そう。例のアイツらである。
そして、博麗神社を前にして、立ち止まった。
秋「よーし、着いたぞ・・・ばんごーう!!」
秋「1!」
雫「2。」
入「3・・・」
流「ご!」
沙「6!」
どういうわけか人数確認をする秋架。って、どこかおかしくないか・・・?
しかしそれを無視して秋架は話を進める。
秋「よし!全員いるね!しかしこんなボロくさい神社でパーティ・・・・むぎゃあ!」
雫奈のビンタが秋架の頬にヒットする。
手の痕がはっきり残っている。痛そう・・・
雫「人様の神社にそんなこと言わないの・・・しかし、お月見パーティをやるって聞いたけど、お月見以外に何かしたりするのかしら。」
どうやら、お月見パーティをやるという噂を聞きつけここにやってきたようだが、この様子をみると詳しいことは何も聞かずにやってきたようである。
入「まぁ取り敢えずまずはお賽銭を・・・」
入那が声を発した瞬間、霊夢の目が輝いた。
が、五人は気づかない。
五人は賽銭箱の前に立つと、お金を放り投げ、手を合わせた。
秋「さてと・・・それじゃあ、これからどうするか決めようか!」
五人組がどこかへ行くと、霊夢は早速賽銭箱の中身を確認する。
しかし、中に入ってるのは五円玉五枚だけだった。
多分語呂合わせのつもりだろう。
霊「・・・ちぇー・・・なんで全員五円玉入れていくのよ・・・ぐえっ!?」
霊夢が不満げに言った直後、魔理沙のパンチが霊夢に決まった。
魔「折角きてくれた参拝客に何言うんだ。こんな寂れて古っぽい神社に来てくれて、更にお賽銭まで入れてくれるんだぜ?少しは感謝s・・・ごほぉ!?」
今度は霊夢の怒りのパンチが魔理沙の腹に決まった。
あまりの激痛に魔理沙はうずくまる。
魔「ひでぇ・・・いきなり人を殴るなよ。」
霊「お前が言うな。」
さて、一方五人組は・・・
秋「取り敢えずお月見パーティなんだし月みるか!」
四人「さんせーい。」
普通にお月見をすることにしたようだ。

これでいいのか・・・?(あれこれべにさんの100話記念も言わなかったか)

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/09/29 (Tue) 19:08:18

はいはーい!参加します!
鈴さん二周年おめでとうございます
零夜くんに殺られるの覚悟で零夜ちゃん載せておきます
恨むならカガリちゃんを恨んでくださいませ


?「だぁーれぇーの神社が寂れて古っぽいですって?」
魔「げっ…ねーさん」
麗「ったく…霊夢ももらった御賽銭にケチつけないの!気持ちが重要なんだから」
霊「うっ…そうね」
麗「しかしいまどきの子たちっぽいのに御賽銭をいれなんて感心感心。ここの黒魔女とか他の皆はあまりいれていかないもの」
魔「物資を渡してるだろ」
麗「毒キノコが物資なの?」
魔「毒抜きはしてあるぜ?」
霊「信用ならない」
秕「実際毒味をした瑠璃が三日寝込みました」
瑠「キノココワイキノココワイキノココワイ…」
秕「そしてトラウマになったみたいです」

そうして各自、来訪者が現れだしたので
お酒や、つまみ、和菓子、月見団子と準備をはじめる

月を見ている5人は麗香がこの神社の神だとは知らないわけで、普通に働いている巫女さんなのかな程度にしか思っていなかった
神が普通にいるのに驚いたのは後の話…

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/09/29 (Tue) 21:29:09

時系列?
知らんな


次々と参拝客?が訪れ、静けさとは真反対の騒がしさが増してゆき、初めは不満そうだった霊夢も、次第にその騒ぎに飲まれて楽しそうにしていた。
それと同時に境内には幾つもの屋台が出店していった。
ミスティアの焼き八目鰻の店や三妖精の3びきのおでん屋、永遠亭の面々もつきたての月見団子を売っていたりもする。
そんな謙遜に紛れる様にして、その店は、その店主と店員はいた。
「早速混沌としてますねぇ」
店員が呟く。
「まぁ神社に人が集まったらこうなるのは確実だからね。だからこそ、今日は在庫の処分目的で来ているんだけどね」
店主は言う。
「霖之介さんってこういう騒がしいの嫌いじゃ無かったんですか?」
「まぁそうだけと、たまにはね」
「・・・・・・・・・明日は異変かな」

Re: 鈴の小説 - べに

2015/09/29 (Tue) 22:58:48

はいはいはいはいはーい!
参加させていただきまーすっ!!
そして二周年おめでとうございましっ!


「よーっす…月を見に来た鋏さんでーすっと…なーんか盛り上がってんなぁいつも通り」
べには物騒な馬鹿でかい鋏を地面に突き刺すと、その辺に腰かけた
「コラー!こんな邪魔になるもの置くなー!」
霊夢が大声で怒鳴ると、べには舌打ちをして引き抜いた。
というよりも物騒すぎる、しまってほしいものだ。
「俺としては「僕ちゃん博麗神社よりも守矢神社の方に行きたいぴょん☆」なんだけど…展開的にも媚び売っとかなきゃなって」
突然何を言い出すのだろうか、まぁこのセリフも7割がウソなのだろうが
霊夢がため息をつくと、勢いよく階段を上る音が聞こえた。
まさか、まさか、あれは
突然花弁が舞い始めたかと思うと、突如神峰が出現した。
「みんなのアイドル~神峰でーす!!」
アイドルではない、皆の警戒対象の間違いであろう。
そもそもあの小説の黒ま…いやなんでもない。
「初めて見る人もいますね、どうも美鈴矢神峰と申します以後よろしくお願いします」
神峰は、初めて見る5人に向かって純粋爽やか天使スマイルを向けた。
こいつ絶対猫被ってやがると、思っているのも数名いたが
あえて言わなかった。
「さぁてと、皆さん楽しみましょうか!楽しまない人は…フフ」
一瞬黒い笑みが見えた気がしたが、気のせいだろう
というよりも、気のせいであってほしい。

これでいいのかー?(某天才一家風)

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/09/30 (Wed) 20:16:06

ちょっとシリアス


「店番はいいから色々見てくると良い」
と言われた零夜はトラブルの火種に成りそうな人物を避けながら色々な屋台を見て回った。
そして思った。
「月見てる人が居ない気がする…」
互いに談笑し合い、酒をかわす。
いつもの宴会と何も変わらないきがする。
「みんな花より団子と言う事か」と納得することにした。実際に自分も見ていないし。
流石に悪い気がしてきたので、永遠亭のつきたて月見団子を買い、そのまま神社の屋根に登って一人で月を眺める事にした。
この祭りの発案者は皆知らないようだが、薄々勘づいていると思う。
神社で騒ごう何てことを霊夢さん以外に発案・実行するような人物なんてごく一部限られている。
そしてどの人物が計画していようと、最終的にはある人物に行き当たる。
その人物が計画したとなると裏が無いかと考えてしまうけれど、多分そんなことは無いと思う。
人間、妖怪、妖精、それに神霊。ただ皆を集めて楽しく騒ぎたいから開催したのだろう。
いや、或いは、
十五夜のこの日を選んだのは、新月ではなく満月を選んだのは
以前敗れた月の民達に見せびらかしたかったのだろうか?「お前達が汚れていると言う地上はこんなにも賑やかで楽しいぞ。悔しかったら降りてこい。」と。
だとしたら
「妖怪の賢者も、案外子供っぽいのかもしれないね。」
月の兎の突いた地上の団子を、月に、都の裏側に重ねて僕は言った。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/10/01 (Thu) 01:03:31

人形さんの画像のネタは拾って置きますね~

「あ、忘れてた」
月見団子を食べ終えてぼーっと下の様子を眺めて「縁日みたいだ」と思っていると何か忘れている気がしてきた。
見て回る前に霖之介さんに「一応神社を借りて商売をしてる訳だから、場所代を霊夢に払ってきてくれ」と頼まれていたのだ。
へりに手を掛けて屋根から飛び降りた。
爪先から着地して膝を曲げて衝撃を吸収。うん、完璧。
さて、霊夢さんは何処かな?と足を踏み出した途端、何かに足を取られてバランスを崩した。そのまま後ろに倒れるも、頭を打たないようにと体を左に捻ったのが唯一出来た事だった。
その甲斐合って頭は無事だったが、変わりに左肘を甃に強打してしまった。
打撲や骨にヒビが入ってしまっていたら利き腕故辛い。
「痛たたた…な、何踏んだんだぁ?」
見るとそこには、かなり大きなお椀があり、その中には小さな妖怪?が目を回して入っていた。
何だろうと一瞬考えてから、この前の異変の主犯の小人を神社で匿っていると言う話を魔理沙さんに聞いたのを思い出した。
取り合えずお椀ーーーーーーと近くに転がっていた蓋ーーーーーーを回収してから、はてどうした物かと考えてた。
地面に置いてはまた誰かが転ぶ危険があるし、かと言って本殿に放置するのも中の小人が気を失っているからなぁ・・・と考えていると、横から何者かにお椀をさっと掠め取られてしまった。
一瞬何が起きたのか理解できずに固まってしまい、気付いたときには犯人は人混みに紛れて見えなくなってしまっていた。
一瞬黒い帽子らしき物が見えた気がするが、それでの特定は難しいだろうが、そもそもあんな大きさのお椀を持っていれば簡単にバレるだろうし、いざとなったら霊夢さんに頼めば良い。
「まぁそれに一応人が預かっているから安心かな?」

その落胆的な考えてによって針妙丸が恐怖の悲鳴を挙げることになる事は知るよしも無かった。

さて、どうしようかと辺りを見渡して、場所代を渡すのを思い出した矢先、突然何か布を頭の上から被せられた。
「んん!?」
しかし何かを叫ぶ間も無くその布から頭が出た。
何事かと見下ろすと、ピンクのワンピース?を着せられていた。
「…何これ?」
誰かに答えを求める訳でもなくポツリと呟くと、返答の代わりにまた頭に何かを被らされた。
目の前に人工物の髪の毛が垂れてきた為、それがロングヘアーのウイッグだと解った。
「うん。やっぱり中々似合うわね。」
必死に状況を理解しようと考えていた思考はその言葉によって停止し、代わりに今の声の主を記憶のデータベースから引き出す。
誰の声か判断し終えて振り替えると、そこにいたのは予想通り麗香さんだった。
憎たらしいくらいの笑顔なので、取り合えず矢状の弾を撃った。

Re: 鈴の小説 - \(^o^)/

2015/10/01 (Thu) 16:25:03

勝手に繋げていいのかこれは

麗「げっ」
至近距離から弾を撃たれたもんだから、流石の麗香さんも避けれなかった・・・
と思っていた。麗香は体を捻って上手く避け、その弾幕は例の五人組に飛んできた。
真っ先に気づいたのは秋架。
秋「あいえええええ!!ちょっと皆!何か飛んでくるうううう!!」
秋架は大慌てで雫奈を盾にする
秋「どうにかしてー!雫奈様ー!」
しかし、雫奈はすまし顔。
雫「私には何もできないわよ。それに秘技☆秋架ガードを使えば何も怖くないわ。」
秋「何それ酷い!」
雫「できることなんてこの位ね。」
雫奈は向かってくる弾をビンタした。
入「いや意味無いだ・・・・・・ろ!?!?」
どういうわけか弾は跳ね返り、零夜の方へ向かっていった。
零夜さん避けたああああ!!
そして後ろにいた魔理沙さんに弾が当たったああ!!
ゲームセット!
じゃねぇや。魔理沙の頭に弾が直撃し、手に持っていたものが宙を舞い、それが割れた。
バリイインと音が響き、辺りは静まり返った。
雫「あれ何この私が悪いみたいな雰囲気」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/10/01 (Thu) 23:19:45

むしろ繋げて欲しい

事の顛末だけを語ると、麗香と雫奈は神社に吊るされた。
麗香さんを吊るしたのは僕、雫奈さんと言う人を吊るしたのま魔理沙さんだ。
「これが本当の吊られた男(ハングドマン)ってやつですね。と言うよりは吊られた女(ハングドウーマン)?」
「お前、よくこんなえげつない事思い付くな。」
「えげつないでしょうか?」
素直に疑問に思ったので聴くと、それを聞いた周りにいた人全員が少し引いたような反応をした。
そこで、ふと吊られた男のカードの意味を思い出した。
「確か吊られた男の意味は努力、忍耐、慈愛、救済、自己犠牲…要約すれば献身的って感じですかね?麗香さんにピッタリですね」
「え?ま、まぁそうかなぁ?」
反応からするに、思い当たる節が有るようだ。まぁ普段から霊夢さんの面倒を見ているようなものだから外れては無いか。
「ほータロットかぁ。確かそれも魔法と関係あるんだっけか?」
何かを思案しているのか、顎に手を当てながら魔理沙さんが質問してきた。
「・・・まぁ占いが魔法に入るなら」
どうやら魔理沙さんは僕の言葉に何か思い付いたらしい。取り合えず店のタロットカードの監視は怠らないようにしよう。
「あ、それよりもお前!よくさっきの交わせたな。」
「ん?体が追い付けば大体の球は避けれますよ?」
大体の攻撃は目で追えるし。
「やっぱり色々ハイスペックね、あんた。」

Re: 鈴の小説 - \(^o^)/

2015/10/02 (Fri) 16:26:38

沙「凄いですね。常識人のはずの雫奈さんが吊るされてますよ。」
沙李歌の奴、吊るされた雫奈をスケッチしているようだ。
雫「そんなことしてる暇あったら助けなさいよ・・・」
入「弾幕をあれで跳ね返せるお前なら自分で何とかできそうじゃね?」
確かにそうである。
まあ、何とかできないように今こうして吊るしているわけだが・・・
流「ところでさ。結局これは誰が一番悪いの?」
流々が聞いてきたので、皆答えた。
秋「弾幕跳ね返した雫奈。」
雫「弾幕撃った誰かさん。」
入「誰かさんを女装させた巫女さん。」
沙「雫奈盾にした秋架。」
・・・バラバラじゃねぇか。
麗「・・・私巫女と言うかこの神社の神なんだけど。」
麗香がボソッと言う。
秋「え?」
雫「は?」
入「あ?」
沙「お?」
流「zzz・・・」
四人「いや空気読めよ!」
それからしばらく、五人組は静かだったが・・・
五人「ええええええええぇぇぇぇぇ!?」
驚きの表情で一斉に叫んだ。
沙「凄い!神は本当に居たんだ!」
魔「いやこの幻想郷には神なんて普通にいr」
魔理沙の言葉も誰かに遮られる。
入「これは失礼しました!まさか神様だっただなんて・・・・」
こんな入那見たことねぇぞ。
流「これはあれだね!冬休みの自由研究に取っておこうね!」
流々もやや興奮気味。
雫「小学生かよ・・・」
麗「え、あ、えーと、その・・・」
麗香は困惑して、しばらく何も言えなかった。

Re: 鈴の小説 - ハルさん

2015/10/03 (Sat) 22:30:44

刹「はぁ……眠い…」

皆が騒いでいる中、刹那は神社の屋根の上に座りながら一人、酒を飲み月を眺めていた。
ただし、かなり眠たそうでなんどもまばたきをしている。

刹「暇……てか、うるせぇ…」

ヤル気のない死んだ目で神社の入り口辺りを迷惑そうに見た。
すると、何が起きているのか気になったのかどうかは知らないが、酒瓶と杯を持って飛び降りて綺麗に着地する。

魔「うおっ!?刹那お前いたのかよ…」

どうやら魔理沙は…というか神社にいる者の大半が、刹那がいたことに気づいていなかったようだ。

刹「いたんだが…そんなに影薄いかのか、俺……あ?…知らん顔が五人と……それよりも何故博麗の神とその知らん顔の一人が吊るされてんだよ…」

刹那は無愛想な顔で素っ気なく言おうとするが、その光景がどうやら面白いようで口がひきつり肩を震わしながら、笑いを堪えていた。
が、耐えられなかったようで盛大に吹き出し爆笑をし初めた。

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/10/04 (Sun) 00:56:11

麗「なに笑ってんのよ、まぁこれくらいひきちぎろうと思えばちぎれるんだけど…」
零「…ニコー」
麗「零夜が怖くてチギレマセン」
刹「また何かやったのか」
麗「前があまりにも出来がよかったから、も一回みてみたくて」
零「本当こりませんよね」
麗「可愛いんだからいいじゃn…いひゃいいひゃいっ!頬をひにぇらないでぇっ!」
刹「ひにぇらないwww」
麗「……」
刹「…謝るから涙目で赤面するのはやめてください。俺が式に殺される」
秕「主を泣かせたのは…」
瑠「オマエカナァ…」
5人「獣耳ッ!!」
零「そこですかっ!?」
秕「ん、見ない顔ですね。はじめまして、博麗神社の神である博麗 麗香様の式、狗神 秕です」
秕は5人にむかってぺこりと礼をする
瑠「私は同じく麗香様の式、光鬼 瑠璃。まぁ、よろしくねー」
そして、麗香はやっと零夜から降りる許可を得たので
地面にトスッと着地すると
5人に向き直り
麗「えーっと、色々あってちゃんと自己紹介してなかったわよね。びっくりさせちゃったかしら。私はこの博麗神社の二代目なんだけど、神様をやらせてもらってるわ。
神様だからってかしこまらなくてもいいから気軽に話しかけてちょうだい」
入「神様ってこんな普通にいるんですか?」
麗「案外普通にいるもんよ、人前に出ない神様もいるけどね」
雫「ふーん、外見は普通に女の子なのね」
麗「元人間だからね」
5人「「はぁっ!?」」
入「え?人間が神?」
麗「死んで運がよければね」
雫「なんて博打だ」
麗「自分もなりたくてなったわけじゃないもの、まぁラッキーだったとは思ってるわね。娘にまた会うことができたし」
流「娘?」
霊「かあさーん、何してるの?」
麗「娘です」
5人「そっくり!?」
麗「血繋がってません」
5人「嘘だッ!!」
零「麗香さんは10歳のころから子育てしてきたんですよね」
刹「ほぼ姉妹だな」



Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/10/05 (Mon) 19:42:16

今思えば、男の娘零夜は去年の記念スペシャルが始まりだったなぁ…


零「あ、そうだ。麗香さん、麗香さん」
ショバ台?を渡してないのを思い出した。
零「え!・・・な、何?零夜」
麗「・・・何で今ドキッとしたんですか?」
目を細めて睨み、また女物の服を着せる気ではないかと疑って手に視線を送るが、何も持っていなかった。
霊「多分、あんたがやった事が軽くトラウマになってるんだと思うわよ。少しは優しくしてよね」
零「当然の報いです。と言うか、懲りない麗香さんが悪いです」
刹「山があったら登る。駄目と言われたら・・・・・な」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/10/07 (Wed) 23:22:07

延長したのに人が集まらない…
悲しい…

ちょっと今後の光闇想の布石置いておきますね~


取り合えず事が一段落して、皆各々の行きたい店へと散らばって行った。
・・・・・・・・・魔理沙さんだけ箒で何処かに飛んでいったのが気になるけど。
それで、やることが無い僕はどうしているかと言うと・・・・・・・・・
「そ言えば麗香さん、よく10の女の子一人で赤ちゃんの世話出来ましたね」
以前から気になっていた麗香さんと霊夢さんの昔話を聞いていた。
何でも、霊夢さんは紫さんが孤児として神社に連れてきて、それを麗香さんが引き取って、所謂養子にしたらしい。
「そりゃあまぁ色々大変だったわね。夜泣きしたりして眠れない日も何日かあったわ。中でも特に4、5才くらいになると元気で活発な子で世話が焼けたわよ・・・・・・・・・でも、毎日が楽しかった」
どこか遠い目をして昔を思い出している麗香さんを見て、ふと、疑問に思った事が合った。
「麗香さん」
「ん?」
「あの、どうして・・・・・・・・・・・・・・・・・・


いよいよ夜本番となり、先程まで騒いでいた人も妖怪も皆、静かに月を眺めていた。今年は運良く晴れた為、雨月ではなく本当の満月を拝む事ができた。
しかしそんな時でも、僕は月を見てはいなかった。
さっき麗香さんにしたQに対するAが、あまりにも予想外だったからだ。
「あの、どうして10才の女の子一人で赤ちゃんの世話をしようと思ったんですか?普通は大人の人、事情が合って里の人が無理なら麗香さんの前の代の巫女さんに手伝って貰うのが普通だと思うんですけど…」
その言葉に麗香さんは大きく目を見開いた。
まるで何かの真実に到達したかのように。
「そ、そうよね。・・・・・私、どうして?そもそも、私の先代の巫女ってどんな人だったっけ・・・?」
この後、麗香さんは何かを考えるように口を閉ざしてしまった。
その様子を見て、ひとつの単語が頭に浮かんだ。
記憶の書き換え
思い返してみれば、先代の博麗の巫女に関する資料は一切見たことがない。
幻想郷を維持するに当たってとても重要な存在である博麗の巫女の資料が無い訳がない。
そもそも、先代の巫女の話を麗香さん本人以外から聞いた記憶が無い。
一応隠しているとは言え、僕の様に以前の麗香さんを知らない訳でもない、例えば慧音さんの様な人が過去の麗香さんについて話すのを聞いたことがない。
気になって霖之介さんに先代の巫女の事を聞くと、よく覚えていないと言うが、麗香さんの事は知っていると言う。神社に住み着く正体不明の神として。
それらの事から、ある仮説を立てた。
それは、『博麗の巫女は代替わりと共にその存在を皆の記憶から消される』というものである。
とっぴょうしも無い仮説だが、そうであれば説明が付く。
そして、そんなことが出来る人物は一人。僕と彼を分けたあの人だけ……

彼女は一体、何を考えているのだろう?



何かシリアスっぽくなってしまった・・・・・
関係ないですけど、麗香と零夜って他の人のとかでもよく見ますよね
もしここの掲示板の小説がドラマ撮影みたいになっていたら過労で倒れそうw

Re: 鈴の小説 - 何時も通りのハルさん

2015/10/09 (Fri) 18:19:44

刹「ほーん、博麗の神もたいへんだなー」
麗「随分と、他人事のように言うのね…」
刹「実際に他人事だしな」

向こうで、白月と博麗の神が先代巫女がどうのこうのとか言ってたが、俺には関係無いし、どうでもいい。

刹「あ~段々騒がしくなってきたな……何時も通りだが」
霊「確かに、何時も通りね」

そろそろ、本番近いからだろうかどいつもこいつもテンションが高くなってきやがった。
はぁ…別に少しは騒がしくてもいいんだが月見なんだから、もうちょい静かに酒を飲めないもんかねぇ……」

霊「全くもってその通りね」
刹「んあ?声に出てたか?」
霊「えぇ、溜め息ついたところからね」
刹「マジか、なんか最近多いんだよな……心のお漏らし、年か?」

まだ、そんなに長生きしてないんなだがなぁ…このままボケるのは勘弁願いたいもんだ。

魔「刹那はそこまで年じゃないだろ…もし、そうだったら紫とかどうn」
紫「なにか言ったかしら?」
魔「イイエナニモイッテオリマセン」

霧雨が変なこと抜かすから八雲が霧雨の首もとに扇当てながら笑ってるぜ……おぉ、怖い怖い…

霊「というか、刹那って今、何歳なの?」
魔「おー、それは私もきになるぜ?」
刹「ん?あ~大体……知らん忘れたw」
霊「忘れたのね…」
魔「刹那らしいな…」

二人が呆れた顔でそう言う。
これは嘘とかじゃなくて真面目に忘れました。
てか、ラーメン食べたい……


テスト期間近いですしねぇ……
ま、ドンマイでーす。

Re: 鈴の小説 - 魔裏奏

2015/10/09 (Fri) 21:57:04

2周年おめでとうございます零夜ちゃん可愛いです抱きたいですすみません。
時系列?いらないねぇ、そんなものは(ごめんなさい)


わいわいと騒ぐ博麗神社。の、ちょっとだけ離れた場所に希彦と絶は来ていた。
次元の切れ端に座り込み、酒を飲みながら月見をしている。
「月をゆっくり見ることはあんまりないんですよねぇ、主に誰かさんのせいで」
「僕もゆっくり見ることは全然ないかなー。主に誰かさんのせいでねー」
綺麗にシンクロした。その時、希彦と絶に電流走る。
―――ダメだこいつ、早く何とかしないと。
二人は各々武器を手に取り―――
「やんのかゴラァ!」
「ンだとこの野郎ォ!」
「うっさい黙れ、静かにしなさい!」
声を聞きつけてやってきた霊夢に陰陽玉で殴られた。
やってくるとは思っていたなかったのと、殴られた痛みで霊夢を見つめている。
「もう、何やってるのよアンタら」
「ああ、コイツのせいですごめんなさい」
「この子でせいでね、本当ごめんね」
「・・・何の解決にもならないじゃないの」
はぁ、とため息をつくと、霊夢は地面に座った。そして袖から酒を取り出す。
「一緒に飲みましょうよ、それでこの問題は御終い。ね?」
にっこりと、二人に笑いかける。
思わず顔を見合わせた。直後、二人も座り込み、静かながら、それでいて楽しい月見をした。


その後、霊夢にべったり張り付く絶とそれを止めようとする希彦の姿が度々目撃されることになる。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/10/14 (Wed) 19:25:22

「さて、これで良し!」
麗香さんは腰に手を当てて大きく胸を張り、賽銭箱の上の梁に吊るされた、否、吊るした人物を眺めていた。
「私の、霊夢にべったりしようなんて100年早いわよ!」
「百年も経ったら死ぬだろ。例え死ななくても人間を辞めない限りはババアだろ」
そんな事を言うから、吊るされた人は顔面に麗香さんのグーをもらった。

「今日はよく人が吊るされるなぁ」
そんな様子を、僕は少し離れた位置から眺めていた。
「騒がしいけど、いつも通りだから平和って事で良いかな?」
と「ふわぁ~」と欠伸が漏れた。どうやら頭はもう眠いらしい。
僕は立っていた所の近くと香霖堂の入り口を繋げてそのまま帰った。
その後、(吊るされていた人がどうなったのか)祭りはどうなったのかは、眠った僕には知るよしも無かった。


取り合えず終わりです
まだ書きたい人は自分の所にお願いします

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/11/04 (Wed) 02:31:30

意気揚々と里飛び出して、霊夢のいる冥界へと向かって空を飛ぶ麗香。
しばらく飛んで冥界への入り口付近に差し掛かると、前方を緑色と黒色の2つの物体が同じく冥界の方向へ浮遊しているのを発見した。
麗「あれは・・・・・」
スピードを上げて浮遊する2つの物体に接近する麗香。
近づくに連れ、だんだんとシルエットがはっきりとしてきたため、緑色の物体、人物は葉だと確認することが出来たが、その隣の黒色の服を着た人物は誰かわからなかった。
麗香は黒色の服を着る自分の知人の姿を一人一人思い浮かべるが、前方を飛ぶ姿の人物に心当たりは無い。
考えても切りがないので直接顔を見ることにした麗香は、そのまま2人に接触してみることにした。
麗「葉~。」
麗香の声に気づいて前方を飛ぶ2人が顔を後ろに向けた。
一人は麗香の予想通りの人物で、もうひとりの人物は知り合ったばかりの要注意人物の零夜だった。
声をかけてきたのが麗香だとわかった葉はその場で停止し、それに気づいた零夜も停止した。
葉「麗香さん!」
麗「やっぱり葉だったのね。で、そっちの黒いのは零夜ね。」
零「黒いのとは不本意な呼び方ですね。」
麗「とりあえずの呼び方よ。それで、やっぱり葉達も異変解決に?」
葉「はい。あと、蜜柑さんが一人で先に行ってます。」
零「(僕は追い出された後に拐われただけです。)」
二人に聞こえない大きさの声で零夜はボソリとぼやいた。
案の定二人は聞こえなかったらしく話を続ける。
麗「蜜柑が?そう言えばレミリアがそんなこと言ってたわね。」
葉「レミリアさんと会ったって事は・・・・・あ!人里は無事ですか?」
麗「えぇ。犯人を退治して縄で縛ってあるわよ。勿論皆無事よ。でも体力も霊力も消耗してるから、休憩してしばらくしたら来るそうよ。」
葉「そうですか、良かったぁ。・・・・・ってあれ?それじゃあ何で冥界に行くんですか?異変は解決したんじゃ・・・・・・・」
麗「もし犯人が里にいるやつなら、霊夢が戻るのが遅すぎるからよ。母親としては、帰りが遅い我が子は迎えに行かないとだからね。」

一方、その我が子である霊夢はと言うと・・・・・・・・・・
霊「・・・で?この幽霊騒ぎはあんたらの仕業じゃないって?」
霊夢の目先には、縁側で正座する妖夢と、その隣で他人事の様にみたらし団子を食べる幽々子が居た。
霊「この冥界であんたら意外に幽霊を騒ぎ立てられる奴が居るって!?」
イライラを隠そうともしない霊夢。その後ろでその通りだと頷く魔理沙と咲夜。
三人が今いるのは冥界にある屋敷、白玉楼。
一応、幽霊の管理を行うのが幽々子の仕事であるので、幽霊が何かしでかしたら、ほぼ間違い無くその件に彼女は関わっている。
そこで白玉楼へ来てみると、妖夢はともかく幽々子も何も知らないと言う。
つまり、最初にして唯一の手掛かりがここで消えたのだ。
魔「はぁ~。何だろうな、この物凄い脱力感。」
霊「幽々子、あんた本当に何もしてないし、知らないのね。」
ややキレ気味な霊夢の質問にもペースを崩さずに、幽々子はお茶をすする。
幽「だから私は何もしてないし、知りはしないわよ~。いつになったら信じてくれるの?」
咲「あのスキマ妖怪と同じで何を考えてるか解らないから、いくら疑っても切りがないのよ。」
幽「あら、失礼ね。」
と言いつつも、扇子で口下を隠す仕草のせいで疑いは晴れない。が、同時に疑いきることもできない。
その場に微妙な空気が漂い、長い沈黙が続いた。
が、しばらくすると
霊「うぅぅ・・・あぁ!!」
とうとう我慢の限界とばかりに霊夢が大声で叫んだ。
霊「もうめんどくさいわねぇ!いい!もう勘だけで犯人の場所にたどり着いてやるわよ!」
その言葉を聞いた魔理沙は楽しそうに笑い、立て掛けていた箒を手に取った。
魔「結局いつも通り、そっちのが早いんじゃないか?」
咲「霊夢の異変解決は9割くらいが勘頼りだからね。」
妖「それどころか日々の生活費も勘頼りだしね。ちんちろちんとかで。」
霊「あんたら・・・・・馬鹿にしてる?」
魔理沙に続いて咲夜と妖夢も茶化すと、霊夢のイライラは更に高まった。
異変が普通と違っても、解決側のやり取りはいつもと変わらなかった。
そのまま、成り行きで妖夢を加えた霊夢ら異変解決組は、冥界の奥深く。
散りつつある桜の葉のトンネルを霊夢の勘に従って進んでいた。
魔「なあ霊夢、本当にこっちに犯人が居るのか?」
霊「私の勘はそう言ってるわ。」
~5分経過~
咲「そう言えばこんなに深くまで来たのは初めてね。この先って何か有るの?」
妖「う~ん・・・冥界にはうちの邸以外の建物とかは無いはずなんだけどなー・・・。」
~さらに5分経過~
[何も無いところ]で先頭を飛んでいた霊夢が突然ブレーキをかけた。
その隣を飛んでいた魔理沙も、霊夢が止まると直ぐにスピードを落として振り返った。
魔「何も無いここがどうかしたのか?」
霊夢は答えない。
ただ、じっと地面を見ている。まるで何かを探すように。
魔「あぁ?おーい。霊夢ー?起きてるかー?」
咲「ねぇ。ここ、変じゃない?」
魔理沙と妖夢が同時に、「え?」と言う。
咲「何か変だけれど・・・何かしら?」
魔「変って言われても特には・・・」
咲夜に言われても辺りを見渡す魔理沙と妖夢だが、特に何も無い。
妖「何も無いし・・・・・・あ!」
咲「何も無い・・・さっきまであちこちに生えていた桜の木がここだけ一本も・・・・・」
その指摘の通り、四人が今いる区画だけ、桜の木はおろか雑草一つ生えていない。
さらに、まるでその区画の地面だけ切り取ったかのように足下の地面は土で覆われており、今まで飛んでいた所の地面よりも地表が下がっている。
魔「って事は、幻か何かで隠れてるのか?その主犯のやつは。」
違うわ。と言うと霊夢は地面を指した。
霊「犯人は下に、この地下にいるわ。(勘だけど)」
咲「聞こえてないつもりかもだけど、最後の言葉もハッキリ聞こえてるらよ。」


~暗う深き闇の地~
「・・・・・光の反対は闇、満の反対は零、表の反対は裏、プラスの反対はマイナス、正の反対は死、そして温の反対は寒・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふふ。巫女も動いているようね。・・・そろそろ此処へ来るかな?あの娘達を○○○○ば、ついに越えられるかしら?それとも、まだまだ足りないかしら?いつ越えられるかしら?もう越えてるのかしら?力を付ける為にも、力を試す為にも、巫女は殺そう・・・・・・・・この身と命さえ残れば良い。それが残れば何度も繰り返そう。何度負けようと、何度勝とうと、越える為に、何度も・・・・・・・・・・・・」


咲夜らを追って冥界へとやって来た蜜柑。
彼は今、大量の蝶と弾の感激を受けていた。
蜜「ちょっがぁぁぁぁぁぁぁぁ!いきなりどうなってんだよ!」
後ろからの弾を避けながら、前方にいる幽々子の下へ全力疾走していた。
幽々子はと言うと、蜜柑が向かってくるのにも関わらず(あるいはだからこそ)美しい蝶の弾を大量に放っている。
幽「うふふ。さぁ、さぁ。怪我したくなかったら戦いなさぁ~い♪」
蜜「あんたはもっと周りをよく見ろ!俺がいるのに、そんな大量に蝶をばらまくな!巻き添えにする気か!」
何故こんな事になっているかと言うと、冥界にやって来た蜜柑が情報収集と、休憩の為に白玉楼に訪れ、幽々子に挨拶をしようと屋敷をさ迷っていた所に、数匹の妖怪が現れ、さらにその反対から幽々子も現れて、その双方の戦闘に巻き込まれたという訳である。
蜜(幽々子の野郎ぉ・・・後で殴る!絶対に殴ってやる!・・・・・・はぁ、何か急に柚子の事が恋しくなってきたぞ?無意識で助けを望んでるのか?確かにあいつの機械とかは役に立つけどなぁ・・・・・・・・・・・・機械?)
ふと、あることに気付いた蜜柑は、一旦戦闘から距離をとって戦況を観察した。
蜜(相手の数は7ってとこか。それを1人で相手にするって、やっぱりあいつ凄いな・・・・・って!確かめたいのはそれじゃなくて)
蜜柑は縁側の屋根へ着地し、飛び交う弾幕をじっと見つめ、そこから幽々子の弾を意識から消した。
彼が愛用する、インチキ道具こと便利道具のタブレットを使えば、幽々子の弾だけを消す事も出来るのだが、それでは相手の注意が蜜柑に向いてしまい、確かめたい事が確認出来ない可能性がある。
その為、タブレットを使わずに、脳内の映像処理だけで幽々子の弾だけを消した結果見えてきた物は、
蜜(1パターン攻撃。3つのパターンの攻撃を、まるで機械のように正確に繰り返している。
  ランダム弾が無い分簡単だか、1人の攻撃で生まれるスキを他との連携で消しているのか。
  まるで、式神だな。予めインプットされたプログラム通りにだけ行動している。誰かが遠くで操ってるのか?だが、そこにチャンスがある!)
 「幽々子!」
上空で舞うように闘っていた幽々子は、一瞬だけ下を向くと、すぐに闘いに戻った。
が、それは「話なら闘いながら聞くから早く言いなさい」との無言の合図だ。
蜜「俺がカウントで合図したら、攻撃を中断して敵の懐に突っ込め!」
蜜柑の予想通り、相手は遠距離から操られているだけのようであり、蜜柑が避けんでも何ら反応しなかった。
蜜「よし・・・3・・・2・・・1!」
最後のカウントをすると同時に、展開されていた弾幕全てが消失し、幽々子が敵集団に突っ込む。
幽「死蝶【華胥の永眠】」
集団の中心に到達した幽々子は、全方位へ弾幕を展開し、敵を一掃した。
披弾した敵は、地に落ちる前に消滅し、辺りには幽霊が数匹漂っていた。

一方、蜜柑と同じく先に冥界へ向かった霊夢らを追っている麗香一行。

麗「・・・・・・・・ねぇ。」
零「・・・はぃ~?」
麗「あなたって、葉より体力無いの?」
現状を説明すると、零夜の服の襟を麗香がつかんで運んでいた。
原因はというと、三人で空を飛んでいると、零夜が突然地面へ真っ逆さまに落ちて行き、それを慌てて麗香が捕まえ、今に至る。
麗「あんた・・・色々ハイスペックな癖に、所々ロースペックよね。」
釣り下げている零夜をジト目で睨むが、睨まれている零夜本人は、まだ意識が朦朧としているのか「あぁ~あ」と唸って(?)いる。
葉「私も体力無い方ですけど、飛んでて落ちそうになった事は・・・・・・・・・・あったなぁ~。確か霊夢さんに助けて貰ったんだっけ?」
そんな二人の姿を、かつての自分と照らし合わせて、葉は苦笑いをしていた。
結局のところ、冥界に到着しても零夜の容態は悪いままだった。


レ「ねぇ、麗香は真犯人を退治するために冥界へ行ったのよね?」
麗香が冥界へと飛びたった後、慧音らが作った簡素な食事と、美鈴が館から持ってきた血液で体力をある程度回復したレミリアは、優真の手当てをしていた慧音に確認を求める。
慧「あぁ。いくら麗香が親バカ…もとい心配性とは言っても、白玉楼で霊夢がくついでいるとも思わずに冥界へ向かった事からして間違い無いだろう。・・・そもそも、それは確認する必要も無い事実だろう?」
レ「わかってるわよ。じゃ、行くとしようかしらね。」
自分に寄りかかっていたフランを起こさないように慎重に立ち上がると、折り畳んでいた羽を震わせ、天空へと舞い上がった。
妹「そういうのは、出発前に声をかけるのが普通じゃない?」
いつの間に移動したのか、その隣には妹紅がいた。
妹「私の場合、ここに残ってるよりも付いていった方が役に立ちそうだしね。」
奏「僕も、だいぶ体力が回復したことなので行きます。」
妹紅に釣られて、奏も立ち上がったが、すぐに永淋に座らされてしまった。
永「あなたは自分が病み上がりなのを忘れないこと。ただでさえ、今朝から動きっぱなしなんだから、下手に動くと傷口が開くわよ。」
奏「うっ、何も言い返せない。」
結局のところ、援軍は、レミリアと妹紅の二人だけとなった。
偶然なのか、麗香(紅白)の援軍がレミリアと妹紅(共に紅白)が行くことになった。
レ「さて、取り合えずは亡霊の屋敷が目的地かしら?」
妹「私一回しか行ったこと無いんだけど、あんた、道わかるの?」
レ「私を誰だと思って?」
妹「500歳児。私からすればあんたも充分子供だ。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・ちなみに、良介はと言うと
良「あー、助けに来てくれたのは有難いんだが・・・・・」
文「助けるついでに色々とお聞きしたいのですが、ズバリ!今回の騒動の黒幕はどんな人物だと思いますか?」
良「・・・・・・・・・・それなんだけど・・・・・犯人、もう退治されてるんだよな・・・・。」
文「へ・・・?」
蜜柑が助けを頼んだらしい文に捕まっていた。


妖「えっと、つまり犯人はこの地面の下にいるんですよね?でも入り口なんて見当たらないけど・・・・・」
妖夢が入り口らしきものを探しに行こうとすると、それを遮るかの様に魔理沙が右手を広げた。その手に握られているミニ八卦廊が、光を反射してキラリと輝く。
魔「『入り口が開いてないなら開けるまで』だぜ。恋符!」
妖夢が口を開く間も無く、魔理沙の道具から、魔砲が放たれる。


蜜「今の音・・・・・あっちか!」
幽々子との共闘の後、単独で霊夢らを追っていた蜜柑だが4人が白玉楼を出ていってから時間が経っている上、4人は歩かずに飛んでいる為、足跡も付かない。
宛も無く適当に冥界をさまよっていた所、幽霊には普通出す事が出来ない爆発音を聞き付け、その音源へと向かっていると言う訳である。

麗「爆発音?・・・・・葉、零夜!行くわよ!」
蜜柑と同じく爆発音を聞き付けた麗香も、すぐさま音源へと飛びたった。
が、あまりにも突然過ぎたため、葉は反応出来ずに、あっという間に置いていかれてしまった。
葉「あ、麗香さーん!待ってください!零夜さんは起きてくださいー!」
零「う、うがぁ~。あぁ、あぁ、あぁー!っと。」
葉に促されて(ついでに葉を杖変わりにして)ようやく起き上がった零夜は
レ「退きなさい。」
零「だっ!」
麗香を追って全速力で飛んで来たレミリアの体当たりを食らって吹き飛ばされ。再び地面に倒れこんだ。
葉「零夜さん!」
葉が慌てて吹き飛ばされた零夜へと駆け寄ると、妹紅が息を切らしながら遅れてやって来た。
妹「ぜぇ、はぁ、はぁ、おまっ!自分がどれだけ規格外かぜぇ、ぜぇ、一回理解しろ!」
呼吸を整えながら、レミリアを指差して講義する妹紅だが、レミリアは涼しい顔をして謝罪する。
レ「あらごめんなさい。私まだ500歳だからわからなかったの。」
妹(さっきの事根に持ってるのか。こいつ。プライドだけ一人前とか、扱いづらすぎだろ・・・・・・。)
葉「え、えぇと、取り合えず、早く麗香さんに追い付きましょう?」


魔「地面の下だってのに、ずいぶんと明るいんだな。」
妖「なんとなく壁とか天井、地面が光ってない?」
魔理沙の魔砲によって開けられた穴から、謎の建物の内部へと突入すると、穴からしか光が入ってこないに、中は紅魔館と同じか少し薄暗い程度の明るさがあった。
その光は、大理石の様な天井や壁から発せられているようにも見える
咲「自分から光を出す岩なんて聞いたことないわよ?」
霊「・・・・・う~ん。だとしたらこれ、少し持ってかえってみようかしら?もし、本当にこの壁とかが光ってるなら、売ったらかなり良い値段に・・・・・ひょっとしたら、この騒動を解決すれば増える分のお賽銭よりも高いんじゃ・・・・・・・・・」
思考が危うい方向て行きかけた霊夢だが、他の3人はそれに気付かず、不思議そうに、或いは物欲しそうに周囲の壁や天井を見渡している。
魔「自分から光る石か・・・・・・・・・・・ひょっとして、これってかなり貴重な魔法の材料になるんじゃないか?」

「やーれやれ。まさか本当に来ちゃうとわねー。」
不意に発せられた気の抜けた声に反応して、咲夜と妖夢がほぼ反射的に刃を構えた。
その声を発したのは4人の内の誰でもないうえ、今4人がいる場所は建物内の通路の様ではあるが、近くに扉も曲がり角も無い。その為、隠れるスペースは存在しない。
にもかかわらず、声はすぐ近くから聞こえた。
「そーんな警戒しなくても、私は攻撃しない。って。まぁ、ちょっとイタズラはするけどねー」
霊「イタズラ・・・・・・・・・?」
霊夢の言葉に答えるかのように、うっすらと輝く壁から手が、にゅにゅにゅっと伸びてきた。
その手は最も近くにいた妖夢の頭をがしっ、と鷲掴みにした。
驚きの悲鳴が1回、そして事態を認識して恐怖の悲鳴を1回。計2回の悲鳴をあげた妖夢は、頭から手が離れると、虚ろな瞳を見開いたままその場に倒れこんだ。

麗「・・・・・・・見つけた!」
爆音だけを頼りに飛んでいた麗香は、ついに霊夢、そして今回の騒動の主犯のいるであろう所に到着した。
その近辺には草木の一本も無く、地面には大穴が空いている。
しかし、その大穴の前には中を除きこむ様にして浮いている女がいた。
麗「・・・で?貴女は指しづめ4面中ボスかしら?」
麗香が問いかけると、その女は振り返らずに上体を反らして麗香の顔を確認した。
ユ「んー?あれれ?巫女が二人?」
麗「生憎と私は神様よ。さぁ」
服の袖から出てきた大量の御札が宙を舞い、女を包囲していく。
麗「撃たれてから動くか、動いてから撃たれるか選びなさい!」
ユ「んーじゃあ第3の選択肢で。」
麗「何それ?」
ユ「撃って動く!」
ユ「散符【シューティング・スター】」
ユチルの手からは九つの星形弾が放たれた。
星形弾は、ゆっくりと動く小さな弾をばら撒きながら回転しつつ麗香へと迫る。
麗「へぇ、中々の密度だけど部分的過ぎっよ!」
弾の纏まりをぐるりと大きく迂回して避け、お返しとばかりに御札を打ち返すが、小玉が障害となってユチルにはほとんど届かず、届いた札は避けられてしまった。
ユ「当たりませーん。流れ星には御注意を~♪」
麗「何言ってるの…!」
再度御札を放とうとした麗香の背後から、複数のひし形弾が飛んできた。
見ると先程放たれた星形弾が5つに別れて爆裂しているではないか。
麗「また面倒な攻撃を!」
ユ「まだ終わりじゃないよ」
ユチルの手から再び、小玉を撒き散らしながら星形弾が放たれ、周囲は湖の上の様に明るくなった。
ユ「『下手な鉄砲数打ちゃ当たる』ってね♪そろそろ当たっても良いんじゃない?」
(まぁ私の目的は倒す事じゃなくて、倒されない事なんだけどね。ん?それなら逃げるのも有りか)
およそ2秒間隔で打たれる星玉と、それからばら蒔かれる小玉は次第に麗香の動きを封じていく。
やがて麗香は移動することが出来なくなり、その場で身を捻って避けるしかなくなってしまった。

広い桜の森の中で蜜柑は立ち尽くしていた。
蜜「やべ、迷った」

麗香は僅かな空間で身を捩って攻撃を交わし続けている。
正面から飛んでくる弾を首を捻って避け、同時に上半身を右へと傾ける。
そしてスキを突いて合計するも、全て弾に弾かれるか交わされてしまう。
麗「あなた、スペルカードのルールをちゃんと守ってる?」
その問いかけの答えをユチル思案するところへ空かさず攻撃するも、やはり弾かれてしまい、それを見たユチルは、にっ、と笑った。
ユ「えぇ勿論。避けられない攻撃はNGただし、攻撃を弾いてはいけないとも、当たらなければいけないとも書いては無いけどね。つまりセーフ」
麗「あっそ、・・・・・・・・でも」
麗香の顔の横を、光のラインが横切った。
「一度使ったのを再利用してまいけないとも書かれてないわ!」
光のラインは符から符へと繋がって行き、瞬く間に光の輪を作り出した。
ユ「・・・これは結界?」
麗「これでチョコマか逃げられないでしょ?」
ユ「ところがどっこい」
張られた結界をするりとすり抜け、地面に空いた穴へと入っていってしまった。
麗「・・・・・・・ふぅ、簡易だったとは言え私の張った結界を意図も簡単にすり抜けるなんて」
放った当人が居なくなってもなお留まり続ける弾をゆったりとかわしながら、今回の騒動のことを考えていた。
麗(里にいたあの子が1面ボスとすれば、今は2面中ボス辺りかしら?)


蜜「ん?何だかあっちの方明るいぞ。」


麗香に置いていかれた後、レミリア、妹紅と合流した葉らは、蜜柑のように迷うこと無く着実に霊夢らの元へと進んでいた。
何故迷わないのかと言うと、葉が桜の木々に話を聞きながら行き先を教えてもらっているからだ。ちなみに、レミリアの体当たりを喰らってダウンした零夜は、体格的な理由で妹紅がおぶっている。
レ「・・・・・・・・女が男をおぶって運ぶのって違和感感じないかしら」
葉「違和感は感じないですけど、たしかに私も緑をおぶったことは無いかなぁ」
妹「いや、葉が緑を背負うのは体格とか筋力的に無理だと思う。私は時々竹林で倒れてる人間を運んだりするから慣れてるけど」
葉「そう言えばこの中では妹紅さんが一番年上ですね。」
等と他愛のない話しをしながらも4人は確実に霊夢の所へと近づいていた。
もっとも、本人たちからすれば景色の変わらない葉が落ちかかった桜並木を進んでいるだけにしか感じなかったが、この桜並木以上に景色の変化に疎い竹林や、十六夜咲夜の能力によって拡張された屋敷に住んでいる者からすればどうってことも無かった。

妹「あれ?」
それから数分飛んでいると妹紅が何かに疑問を感じて立ち止まった。
葉「どうしたんですか?」
妹「いや、さっきまで聞こえていた爆発の音が小さくなったから」
レ「十中八九、決着が付いたんでしょうね。なら、私達を急ぎましょう。」


~蜜柑迷走中~

急いで音のする方へ向かう三人。
しかし運動能力の差によって、レミリアが他二人を置いて先に行ってしまう形になってしまう。
レ「ほらほら、遅いわよ」
妹「お前が規格外過ぎるんだよ…!そんなに余裕があるなら、お前がコイツを背負っていけよ」
左手の親指で背負っている零夜を指しながら言った。
レ「嫌よ。」
妹「なんで?」
イラついた様子で妹紅が聞くと、「高貴な私が何故そんなことを?」と逆に質問を返された。
妹「質問に質問で返すな」

一方、道に迷った蜜柑は
蜜「・・・・・こっちか」
持参していたペンを地面に立てて、倒れた方向に進むという有迷な方法で行き先を決めていた。

結局、零夜のことはそのまま妹紅が担いでいく事になった。
・・・・・・・・・・・・・・ジャンケンで。
葉「あれ、あれって蜜柑さんじゃないですか?」
葉がそんな声を上げたのはそれから数十秒後だった。
妹「え?」
レ「そう言えばあいつも冥界に来てるんだっけ?」
ゆび指された方を二人が見ると、確かにそこに居たのは蜜柑だった。
それに蜜柑も気付いたのか、三人所へ向かってくる。
蜜「おぉ、お前らも来てたのか。」
妹「お、そうだ」
何かを思い付いたらしく、蜜柑を手招きする妹紅。
蜜「ん?どうしてお前そいつを背負ってるんだ」
妹「説明は省く。取り合えずこいつを運んでくれ。」
蜜「はぁ!?」

逃げていた…
否、逃げている。
何からはわからない。
何故かはわからない。
ただ、解るのは自分の手を引いて走る誰かがいたこと。
そして、その誰かが今、闇に飲まれた事。
必死に手を伸ばそうとしてもしても届かない。
必死に叫んでも声は出ない。
自分に出来たのは、ただそれを見ている事だけだった………

そして、夢いつかは覚める


麗香と合流したのはその後すぐだった。
4人が開けた場所に到着すると、その上空で麗香が凄まじい高密度弾幕の中にいた。
妹「凄い密度だな」
上を向いて、その密度に圧倒された妹紅が呟いた。
葉「フランさんのよりも凄そう・・・」
蜜「そういやぁ紫のスペカにあんなの有ったな。」
麗香を助けようにも、あまりにも高密度の弾幕に囲まれている為位置が特定出来ずに、皆下手に手出しができない状況だった。
蜜「ど~する?あれ」
眩しそうに目を細めながら言った。
一つ一つが光を放つ弾が集まり、巨大な一つの光源となっているからだ。
レ「まるで太陽ね」
葉「眩しそうですね」
二人も眩しそうに目を細めながら、各々の感想を言った。太陽を直接見たことが無いレミリアは特に眩しそうだ。
はぁ~とため息を吐きながら「俺は感想じゃなくて作戦を聞いたんだが・・・・・」と蜜柑が呟いた。
妹「あの中じゃ目の前真っ白だろうね、物理的に。おい蜜柑」
蜜「何だ?」
妹「お前のタブレットであの弾消せないのか?」
蜜「あー・・・・・ここに来る前に白玉楼で派手に使ってな・・・タブレット今充電中」
妹「はぁ~、なら・・・・・突っ込むしかないな!」
地面を蹴って、今まさに妹紅が飛ぼうとした瞬間、光弾の塊が爆発して辺りに飛び散った。
蜜柑は、咄嗟に妹紅の服の襟をつかんで引っ張った。その拍子に背中に背負っていた零夜は地面に落としてしまった。
零「痛だっ!」
地面に落ちた…否、落とされた際に頭を打ち、その痛みで零夜は目を覚ました。
そんな事には気付かず他の4人は上を、麗香を見上げていた。何らかのスペルカードを発動したらしく、麗香の周りはうっすらと輝いている。何かを唱えているかの様に目を瞑っている事も合わさって、その姿は(当たり前なのだが)とても神々しい。その光景に4人がみとれていると、次第に光が弱まって消え、麗香は瞼を開いた。
麗「お!」
目を開けて初めて、麗香は下に5人がいるのに気がついた。
麗「なーんだ。皆も来たのね」
地面に降りてきた麗香は開口一番にそう言った。
レ「増援にね」
妹「頼もしい援軍だこと」
零「それ、自分で言います?」
やや飽きれ気味に零夜は言うと葉が同意してうんうんと頷いた。
麗「まぁそれは後で、今は異変解決が優先よ」
蜜「今回のって異変なのか?」
麗「異変でしょ?さぁ、降りるわよ!」
強引に話を締め括ると、麗香は穴へと飛び降りると、他の5人も慌ててその後に続いて飛び降りた。
そして、それと同時に穴の中で何かがキラリと光を放った。と、次の瞬間にはその光は、光の正体である刀は麗香の首もとに押し当てられていた。
穴へと降りた瞬間を狙った不意討ち。
この攻撃が常人に対してなら、いや、武道を極めた達人でも回避は出来なかっただろう速度で振られた刀は、まさしく神速と呼ぶに相応しかった。故に麗香も、その刀を振る腕を掴んで刀を止めるのが精一杯だった。
しかしそこへ、別の刀が切りかかった。
下から喉を抉るように振られた刀を、頭を後ろに反らしてどうにか交わすが、完全には交わしきれずに顎を浅く斬られた。
麗「っつう」
あまりの速さに付いていけずに唖然とする一同。
襲撃者も交わされると思っていなかったようで、動きが一瞬止まった。
その隙を突いて麗香が反撃に移ろうとした瞬間
「そこから放れて!」
言葉に従って瞬時に飛び退くと、次の瞬間には襲撃者は無数のナイフに囲まれており、麗香の隣には咲夜が佇んでいた。
咲「メイド秘技【操りドール】」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/11/16 (Mon) 03:49:07

零夜の設定が頭の中ばかりで加速してます


展開された無数のナイフが敵へ向かって飛んでゆく。その数を数えるのも馬鹿馬鹿しくなるような量のナイフ、そのナイフは一瞬にして桜の花弁の様に散った。
麗「ねえ、これはどういう事かしら?」
その問いは誰かに向けて放ったと言うよりも、自分に向けて問いかけたようであった。
その証拠に、目線は一ヶ所に、咲夜のナイフを一瞬で切り捨てた人物へと固定されている。
その人物は、妖夢は、その手に持つ刀の用に鋭い目をで麗香を見据えていた。
魔「さぁてな?壁から出てきた手に頭を鷲掴みにされたと思ったら、いきなり遅いかかってきたんだ。「春を寄越せー!」とか、「幽々子様には指一本触れさせない!」とか叫びながらな」
霊「まるであの春の異変のときみたいにね」
離れた所にいた魔理沙と霊夢も麗香の側に寄ってきた。
咲「ご丁寧にカードの使った順まで丸っきり同じでね」
霊「そうだったの?よく順番なんて覚えてたわね」
咲「まぁ記憶力はいい方だか・・・ね!」
突如、大人しくしていた妖夢が咲夜に切りかかった。
ナイフと刀がぶつかり合い、火花を散らした。
咲「まったく、大人しくしているならそのまま大人しくしてなさいよ・・・・・」
妖「・・・・・お前達が何を言っているのか分からないが、取り合えず切る!」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/01 (Tue) 01:14:23

半月経っちゃいましたねw


鍔迫り合いの状態のまま柄から左手を離して腰に持って行き、白玉剣を抜こうとした。
が、下から伸びてきた黒い鎖が妖夢の腕に絡み付き、動きを制限した。
その隙に咲夜は戦線を離脱し、入れ替わりで魔理沙が彗星となって突っ込んだ。
妖「がはっ!」
魔理沙の体当たりを喰らい吹き飛ばされた妖夢は直ぐに体制を建て直して、魔理沙へと切りかかっていった。しかし、その前には紅く輝く巨大な槍を持ったレミリアがたち塞がった。
レ「神槍【スピア・ザ・グングニル】大人しく寝てなさい。半人の庭師」
槍が、光が、紅が、妖夢を貫いた。

霊「はぁ~、全く、やっぱりあんたはちゃんと自分の力量って物を確認しなさいよ。あんな至近距離から全力で撃ったらどうなるかぐらい考えなさいよ・・・・・」
レミリアの攻撃は妖夢に直撃し辺りを爆発で紅く染め上げた。その衝撃で妖夢は意識を失い、落ちてくる所を蜜柑にキャッチされて、今は安静にしている。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/15 (Tue) 00:44:08

また大分間が空いちゃいましたね・・・・・・

レミリアはわざとらしく目を逸らして拗ねたような態度をとっている。実際に、誉められると思って行動したのに怒られてしまって拗ねている。
レ「はいはい私が悪かったわよ、これで良いんでしょ?」
言われたから一応はやった、と言いそうな口調の不機嫌なレミリアに、透かさず咲夜が「お嬢様のおかげで妖夢を止められた。」とフォローをしたおかげで幾分かは機嫌が治った。
魔「さて、あっちも一段落したし・・・とっとと進むか」
服を手で払って汚れを落としながら魔理沙が立ち上がると、その肩を黒い手がつかんで引き留めた。
魔「おん?」
零「ちょっと待ってください」
魔理沙が振り替えると、黒い手は肩から離れ、零夜の服の袖へと戻って行く。
零「妖夢さん・・・でしたっけ?この人、はどうします?」
未だに蜜柑に抱えられたままの妖夢を指さしながら零夜が問うと、霊夢と魔理沙が同時に「置いていく」と答えた。
葉、零「「へ?」」
その答えに、葉と零夜は思わず間抜けな声を漏らした。
咲「何間抜けな声出してるのよ」
蜜「二人とも、目が点になってるぞ・・・・・」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/20 (Sun) 00:38:51

スクロールするのが面倒になってきた鈴である


日付は12月中旬の黄昏時、場所は魔法の森、香霖堂。
その店内で、零夜は毛布を被って震えていた。
零「う・・・ うぅ・・・・・寒い…」
客が人っ子一人も居らず、店員も現在は彼一人。商品と言う名の冷たいガラクタの山しか無い店内は冷えきっていた。
割れたガラスから入り込む冷気が、一層店内の温度を低下させる。
零(お客さんも来ないし、今日はもう寝ようかなぁ)
そんな事を考えていると、ガラクタ…ではなく商品の山が音をたてて崩れた。
その方向を一瞥し、零夜は深くため息を吐いた。
零(そう言えば、お客さんじゃない人は居るんだっけ?)
 「はぁ~・・・何してるんですか?魔理沙さん」
零夜が呼び掛けると、ガラクタの山からぴょこんと魔理沙の顔が出てきた。
魔「クリスマスだぜ」
零「意味が解りません」
クリスマスは12月の25日である。
魔「あれ?お前は知らないのか。クリスマスって言う、合法的に家に侵入してプレゼントを置いて金目の物を貰っていく日を」
それを聞いて零夜は頭が痛くなった。
零(こっちではそんな習慣になってるなんて・・・・・)
 「色々と間違ってる・・・・・いいですか?簡単に説明すると、クリスマスとは元々はキリストと降誕を祝う日で、今現在ではサンタクロースなる人物が、世界中の良い子にプレゼントを無償で配る日なんです」
魔「ほぉ、じゃあ紅魔館の連中がやるクリスマスパーティーってのは、そのキリスト?って奴のお祝いのパーティーって事なのか?」
零「・・・・・多分、単に特別な日としてパーティーをしたいだけだと思います。キリストを、イエス・キリストは神として崇める宗教があって、その宗教では悪魔とかは悪として祓ったりしますし」
魔「お、その宗教なら知ってるぞ。キリスト教・・・だったっけ?」
零「えぇ」
 (そう言えば、幻想郷が出来た頃の日本は禁教令でクリスマスは隠れキリシタンの間でしか祝わなかったんだっけ?)
そんな事を考えながらノロノロと寝床と向かう零夜。
魔「ん、何処行くんだ?」
零「あぁ、寝ます。寒いから。」
魔「確かに寒いなぁ、あのストーブってやつはどうしたんだ?燃料切れか?」
魔理沙の言う通り、この店にはストーブがある…否、あった。
零「・・・・・・・・・・壊れました」
自分が先程まで椅子変わりに座っていた物へと目を向けて零夜は言った。
零「元々拾い物ですし、『霖之介さんも良くもった』って言ってました」
魔「成る程。んで、香霖は新しいストーブを探しに行ったと」
零「Yes そうです」


という感じで、特に何事もない日常編です
この期間に何かイベントを開いてもよし(クリスマスパーティーとか)
開かれたら、そのイベントに参加する形で話を進めていく予定です(つまり投げやり)

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/20 (Sun) 10:20:50

じゃあ書きますよ〜

麗「こらっ!魔理沙またあんた香霖のお店のものを獲ろうとして!」
零「れ、麗香さ〜ん…しめて…しめて!」
麗「え?あぁ、零夜いたの?」
麗香は勢いよく開けたドアをいそいそとしめた
魔「いやぁ、クリスマスだからいいかなーって」
麗「くりすます?なーに?それ」
魔「物を勝手に貰っていってもいいh零「違いますってば!」

〜少年説明中〜

麗「ふぅん、そんなのがあったのね」
魔「ちぇー…ねーさんがいるんじゃ貰っていけないぜ」
麗「んで、零夜、あんたは何でそんな団子みたいになってんの?」
零「寒いんですよ…麗香さんはよくそんな格好で寒くないんですね…」
麗「風除けの護符はってるからね、寒さで動けなかったら 博麗の巫女なんてやってられなかったし」
零「あぁ、そういえば霊夢さんはどうしたんです?」
麗「あんたみたいな状態だったのをレミリアに無理矢理つれていかれたわ。何かくりすますぱーてぃ?とかをするらしいわ」
魔「ほー、じゃあ私もいくとするかな」
そういうと、魔理沙は箒をもって紅魔館のほうへ飛び去っていった
零「麗香さんはいかなかったんですか?」
麗「行こうとはしたんだけど、香霖からあんた達の様子を見てきてって頼まれてね。えーっとストーブが壊れたんだっけ?」
零「はい…そのせいで寒くて寒くて…」
麗「ふむ…それだったらにとりの処へ持っていったらいいのに」
零「あ…。」

Re: 鈴の小説 - \(^o^)/

2015/12/20 (Sun) 11:55:11

こーいうのには五人組を参加させるのが約束です!

今日も秋架は皆を空き地に集め、何か騒いでいた。
秋「さぁー皆!冬といったら?」
雫「炬燵。」
入「雪?」
沙「紅白歌合戦!」
流「暖房!」
十人十色と言ったところか。全員の口からはそれぞれ違う言葉が出てくる。
しかし、秋架が思っていたこととは違うようだ。
秋「ええ・・・他には無いの?」
雫「無い。」
雫奈がきっぱりと言い切る。
入「そうだな。クリスマスなんて私達は知らん。」
秋「判ってんじゃん!何でそれ言わないのさ!」
しかし入那は何のことだかと言いたげに目を逸らす。
秋「全く!冬と言ったらクリスマスでしょ!!」
雫「でもねぇ・・・」
雫奈が溜息をつきながら言う。
雫「どーせクリスマスなんてなんもないでしょ?この歳でプレゼント欲しがるのもどうかと思うし・・・」
秋「まだ子供だしいーじゃん!」
雫「プレゼントくれる人が居ないじゃない。」
秋「えええ!?雫奈は信じないのですか!?サンタという存在を!?」
雫「信じる訳無いでしょ!アンタはいつまで経っても子供ねぇ!」
秋「そういう雫奈はどうなのさぁー!!」
と、しばらく言い争いが続いていたがやがて収まった。
雫「・・・で、クリスマスだから何なのよ。」
秋「よくぞ聞いてくれました!もしかしたらこの前行ったはくれーじんじゃって所でイベントやってるかもよ!」
雫「・・・あっそ。じゃあ行ってらっしゃい。」
秋「えぇー!?雫奈、行かないのー!?」
秋架が目を丸くする。
雫「行かないわよ。この前のアレは絶対に忘れないわ。」
沙「この前のアレ・・・?あ、アレか。」
そう。雫奈吊るされ大事件(?)である。
入「いや、アレは自業自得では・・・」
だが、雫奈はそれをスルーする。
雫「またあんな目に遭うのは御免よ。だから・・・・・・・・えっちょ、おーい!?秋架ァー!?」
秋架は、雫奈を引っ張り強制的に博麗神社に連れて行ったのだった。

秋「・・・さぁて!博麗神社はどうなってるのか・・・・・」
秋架が見上げると、博麗神社は蛻の殻だった。
秋「あ、あれ?誰も居ない・・・」
沙「・・・これはどういうこと・・・はっ!まさか・・・・・これが・・・」
「神隠しッ!!!」
雫「違うだろッ!!!!」
流石雫奈。素早いツッコミ。
入「きっと出掛けてるんだろ・・・・・・うん?」
入那がふと空を見ると、誰かが箒に乗ってどこかへ飛んでいくのが見えた。
当然、それを沙李歌が見逃すはずは無かった。
沙「魔女だぁー!!追いかけるぞぉぉぉぉ!!!」
沙李歌がその魔女(魔理沙)を全速力で追いかける。
更にそれに続き、雫奈も走り出した。
雫「待てアレどっかで見たことあるぅぅぅぅ!!!」
入「えっちょ、お前らァァァァ!?」
そんな二人を追いかけるかのように、三人も駆け出した。
そうしてそれぞれ何かを追いかけていく内、五人は紅魔館に着いたのでした。
五人「どこだここぉぉぉぉ!?」

Re: 鈴の小説 - 何時も通りのハルさん

2015/12/20 (Sun) 13:45:14

「………チッ……」
人里で不機嫌そうに隠そうともせずに舌打ちをする男が一人。
そう、刹那だ。
「どいつもこいつもクリスマスだの聖誕祭だの………スマホのゲームまでクリスマスイベまでやっている。そう言えばどこぞの吸血鬼がパーティーやるとかほざいてたな………」
ぶつぶつと呟いている刹那の姿は負のオーラでさながら、誰かを呪っているようにも見える。
「おかーさん、あの人怖いよ~」
「コラッ!見ちゃいけません!!」
(………泣くぞ?泣いちゃうよ?確かに今の俺は教育に悪いだろうが、わざわざ聞こえるような声で言わなくても良くね?結構くるもんがあるんだが……)
「ん?てか、このままいくとクリボッチ確定じゃね?」
(ふと思い出す懐かしい記憶…………あれはたしかまだ俺が外の世界にいた頃……)

~回想~

「クリスマスパーティーやるんだけどこれる奴いるかー!」
クラスのムードメーカ的な奴がそう言い出す。
皆々、わーだのおーだの言い出し参加することを告げる。
俺は参加するつもりがなかったのだが、何人かに誘われたので折角だし参加することにした。
そして、当日教えられた集合場所に行ってみるが誰もいない。
俺は集合時間よりも早めに来ていたから仕方ないと思った。
そして、一時間たった。
流石におかしいと俺は思い周りを見渡すと、俺を誘った奴等が隠れてこっちを見て笑っていた。
目が合うと逃げたした。
そこで俺は気づいた…騙されたんだな、と。

~回想終了~

「本当に、クリスマスに良い思い出ないな俺……紅魔館でパーティーだっけ?タダ飯だし行くか、あれでも今日だっけ?」
フラフラとぼとぼ歩き始める刹那。
彼の目は何時もよりも死んでいたとか。

Re: 鈴の小説 - 魔裏奏

2015/12/20 (Sun) 14:18:11

参加させていただきます、もう少しで今年も終わりですねー。


絶家の居間にて、家主の絶、それの不愉快な仲間達、そして希彦が集まっていた。こたつに入りながら葵が面倒くさそうに口を開く。
葵「・・・はーい、皆さーん注もーく。これから『第一回クリスマスなんか滅んでしまえばいいのに』の会を始めまーす。
あーもうくっそ眠い・・・」
気だるげに手を叩く葵。その姿はさながら生死の境目にいる魚のようだ。
葵「えー、今回の議題はーっと・・・、んん?おいこれ何も書いてねぇじゃねぇかよふざけんな糞餓鬼」
蓮「いやいやそれもいつものことですから。それに今のお嬢には言葉は届きませんよ」
いつの間にコタツから出ていたのか絶は他全員に見向きもせずクルクルと回っている。メリーゴーランドのごとく回っている。
理由としてはクリスマスだから他ならない。
希「あーなるほど。絶の頭の中には、クリスマス=サンタ=合法的に家に侵入できる=つまり可愛い子を誘拐できる・・・っていう考えがあるから」
葵「そのせいで俺こき使われてんのかよ・・・、後でぜってー糞餓鬼殴る」
蓮「まーまー、それ毎年のことですし。というかいつものことだから、ね?」
希「貧乏くじ引いてますねアンタら。悔しいでしょうねぇ」
蓮「本当それですよ。あっ、葵がお嬢殴りにいった」
二人が話している間に、耐え切れなくなった葵は現在進行形で絶にプロレス技をかけていた。
絶「あだだだだだああ!!ちょ、ぎぶ!ギブギブギブ!!な、なんで僕だけぇ!?」
葵「自身の胸に聞いてみろ、それが答えだ」
絶「アイエエエエ!?よ、よくわからなぐえーッ!!」


蓮「そういやツリーって用意できました?」
希「用意したのはいいんですけどレミリアさんに一本持っていかれました」
蓮「あらら、そっちもそっちで大変だなぁ。あっ、昼だけど流れ星が」
蓮が窓の外を指差しながら呟く。それに希彦が、あっ、と言った。
希「あれ魔理沙さんですよ。大方紅魔館のクリスマスパーティにでも行ってるんじゃないですかね」
蓮「紅魔館かー、そうかー、紅魔館かぁ・・・」
希「ああ、そういやあんたら紅魔館の人たちから反感買ってますもんね」
絶「えーっ、それ僕のせいじゃないよ。風評被害じゃいだだだだだだ、待ってさっきも骨一本折られて―――ほげぇ!」
葵「おめーのせいで紅魔館のやつらに付き纏われているんだよ、責任持って謝罪してこい」
絶「うぐぐ・・・」
ようやく開放された絶は渋々玄関に歩いていった。
その様子に見かねたのか、希彦も一緒に行くことにした。

希「ま、多少の暇つぶしぐらいにはなるでしょう」



Re: 鈴の小説 - べに

2015/12/20 (Sun) 14:45:30

参加しないと負けかなって思ってる

「クリスマス?ぬわぁにそれぇ?」
「嘘ついてんじゃねぇよ嘘つきぼっち」
喧嘩しながら歩いているのはべにと神峰とかいう
敵に回すとめんどくさいコンビである
「俺知ってる、クリスマスは惨唾苦蝋崇とかいうのに夢を奪われる日」
「なにそれ怖い…サンタクロースでしょう?」
べにはクリスマスに嫌な思い出でもあるのだろうか
そんなことを思いながらも、歩き続ける神峰。
端から見れば幼女を誘拐する不審者のようである
「プレゼントとかあるのかな」
ぼそっと神峰が呟くと、べにはふっと笑い
「異変起こすような悪い子にはねーよ」
そして神峰はべにに頭を撫でられた。
ゴンッ
べにの鳩尾に神峰の頭が当たる。
頭突きされたようだ。
「…もう知らない、独戦慄であんたにトラウマ植え付けてやる」
「今のでもう充分トラウマだわ」
喧嘩しながらも、二人は紅魔館へ向かった。

「リア充とかクリスマスとか滅べ…」
「それ誰得?」
べにのクリスマスへの恨みは晴れそうにないが

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/20 (Sun) 18:24:17

自分みたいなやつでもいいと言ってくれた鈴さん。ありがたや

ぐるぐるぐるぐる。ただいまドリルのようにドリドリ螺旋回転しつつ空間を彷徨っているこの私めはご主人に言われ「GENSOUKYO」とやらに行くためなのである。

ん?、「螺旋回転する意味はあるのか?」だと?理由をあげるなら次元の壁を突き破って移動するためだ。何処ぞの世界だって回転で次元の壁をうんたらかんたらしてたんだし、できるだろうと思ってやっているのだ。(現に成功してるし

う~んやっぱり見栄なんか張らないで素直にご主人に飛ばしてもらえば良かったよ。めっちゃ時間かかりそう。

あ、ご主人。急に念話してきてどしたのん?んえ?もう物語始まっちゃってる!?そんな馬鹿な!!!昨日は何もなかったはずだぞ!何がどうなっているのだ!?!?あぁ!ご主人!この際もうメイドとか忠犬的なモンとかかなぐり捨ててお願いする!わたしを「GENSOUKYO」っていうみょんなとこにに飛ばしてくれ!

え?もう飛ばした?おぉ!?ホントだ!!!なんか典型的な貴族あたりのえらそ~な輩が住んでいそうな館がが見えてきたぞ!すげぇ赤くて悪趣味きまわりないけど。

では、今からスニーキングミッションを開始する。内容はクリスマスの準備並びにお正月の準備の手伝い。いざ! ダカダカダカダカ

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/20 (Sun) 21:25:34

悲しいっ!
人形さん以外みんな何か悲しいですよ!

ここからは零夜の一人称視点になります

魔理沙さんが紅魔館に行った後、あることに気がついた。
零「あ、今日はまだ23日だ」
麗「そう言えばそうね。あれ?クリスマスって12/25なんでしょ?」
零「はい」
麗「じゃあ何で霊夢はつれてかれたの?」
確かにそれは疑問である。今日は23日、前夜どころか前日ですらない。
零「・・・・・・・・・・さぁ?」
少し気になるけど、今はそれよりもストーブだ。
いや、窓の外を見ると雪が降りそうな雲が見える。そんな時に家を出るつもりはない。空間を繋ごうにも、河童の住処は河だから寒い。
だから、
零「気になるなら見に行けば良いんじゃないですか?」
早く寝たい。何故霊夢さんが連れて行かれたかは後で本人に直接きこう。

Re: 鈴の小説 - 柿チョコ

2015/12/21 (Mon) 00:02:54

参加させていただきます!


人里 某所にて
奏「…よし。これでOK…じゃないな。下のほうが剥がれちゃってる。」
 大きな板に、ポスターを貼り付けている少年…奏が呟く。
 なぜ彼がこんな事をしているかというと、12月25日に開催される紅魔館のクリスマスパーティの宣伝活動の手伝いを、主であるレミリアに頼まれたからだ。本来ならば、奏はこのようなイベントのときはプリズムリバー三姉妹と一緒に演奏をしたりするのだが、今回のパーティは三姉妹だけのステージにしたいということで、次回のイベントは奏のソロステージを設けてくれるという約束で、奏は演奏をやらないで、今はパーティの準備の手伝いをしているのだ。きっと三姉妹は今頃、演奏の打ち合わせや練習を行っているであろう。
 ちなみにこのポスターは、レミリアお手製のもの。赤を基調とした背景に、プレゼントの箱やもみの木の可愛らしいイラストが描いてある。なかなかカリスマ性のあるイラストだ。…上手いかどうかは置いといて。
奏「…よし。できた!」
 ポスターを貼り終え、ふぅ、と一息つく。かなりの時間、あちこちを回り同じ作業を繰り返していたからかなり疲れた。あと寒い。
フラン「おっ!綺麗に貼れてるじゃん!」
奏「少しは手伝ってほしかったな…フラン。」
 フランはとても嬉しそうな表情をするが、彼女は何一つ手伝ってない。館の飾りつけの手伝いが飽きたからと言う理由で奏についてきたのだが、ポスターはすべて奏一人で貼っている。
 気がつけばすっかり日は落ち、気温がかなり下がってきた。何もしなくても凍えそうだ。
 そう思っていた時、急に強い風が吹いてきた。ポスターは剥がれなかったが、奏とフランに強烈な冷たい風が襲い掛かる。
奏「うぅっ…寒い…」
フラン「奏は寒がりだなー。私はへっちゃらだよー!」
奏「だってフラン、さっきあのお店の中に入って行ったでしょ!どうせあの中で温まってたんでしょ!」
フラン「あ、ばれてたかー…。あそこでラーメン食べてきたよ!だから体もポッカポカ!」
 フランはそう言うと両手をまっすぐ上に挙げガッツポーズのようなポーズをする。
奏「酷い…人が寒い中頑張って作業してるのに一人だけ…」
 もうなんか嫌になってきた。悲しい。悲しすぎる。
フラン「ゴメンって!次は奏も誘うから!」
奏「そういう問題じゃ…もういいや。次行こう…」
フラン「次はどこ行くの?」
奏「香霖堂のところに貼ってもらおうかなって思ってる。次で最後かな。」
 と言うのは口実で本当はストーブが目当てだったりする。
フラン「よーし!そうと決まれば早く行こう!」
 そういうわけで香霖堂に出発する奏とフラン。だが、香霖堂のストーブが壊れているということを奏は知る由も無かった。

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/21 (Mon) 22:18:18

なに!?悲しい!?そんな要素はどこにもないはずだぞ鈴さん。ギャグのように書いたはずなのに(自惚れ

とりあえず侵入したゾ。その際なんかいたボッチなモブ妖精をお休み(物理)させて今私は館の探索をしている。だってこの館なんか外見より広いんだもん!!!マ、ご主人だったらきっと「良くできている」って感じで評価しそう。というか『する』

ここでちょっとご主人に言われたことを思い出してみる。確かご主人は「幻想郷という世界に行ってそこで行われる行事などの準備の手伝いをしてやってくれ。もし何か頼みたいものがあったら念話してくれ」って言ってくれたんだ。まぁ、さっきの言葉こまけぇとこを省いて重要そうなとこをご主人風にしてみただけだけど

とか言いながらふらついていたらなんか5ボスとかやってそうな雰囲気をかもし出してるメイドにあった。
あ、もしかしてコイツかな?ボッチ妖精に聞いた情報で、確かPA・・・じゃなくて「メイド超」だ。(メイドの部分は人間的な意味で)
あれぇ?なんか勝手に私に買い物してこいって言ってきやがった。しかもご丁寧に買うものが書かれた紙(すげぇ長いよ。どんなパーティやるんだよ)+財布付きで。まぁ、仕方ない仕事はちゃんとこなさなければ。それが私この『プロトセイン』のお役目なのだ。

あ、どうでもいいけど私実は姿を変えてんの。正確に言うと種族を妖精にしてあの透明な羽を生えさせてるんだよ。だからあの「メイド長」に気づかなくてすんだんだ。

さて、では「人里」とやらに行くとしようか。モンヲアケテーソシテナンカノンキニネテルヤツニムカツイタカラカオニキショクワルイラクガキシテー。トベウリャッ(ただすごいジャンプしただけ)

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/21 (Mon) 22:32:27

麗「そうね、じゃあ…一緒に行きましょうか?零夜」
零「え…?いやですよ!寒いし」
零夜はくるりと丸まって反抗するが、
麗香はどこからかロープを取り出すと、布団ごと零夜をぐるぐる巻きにして、縛り上げた
麗「子供は風の子元気な子って言うでしょ!」
軽々とひょいっと小脇にかかえると、ドアを開けようとした瞬間
ガチャっ
奏「あ…」
フ「あ…」
麗「あ…」
零「へるぷっ!奏さん!へるぷっ!」

〜説明中〜

奏「よかった…誘拐じゃなかったんだね」
麗「誘拐なんかしないわよー、零夜が外に出るのを渋るのが悪い」
零「だって寒いんですよぉ…」
フ「そういえばストーブはどうしたの?」
零「壊れました」
奏「えー…あったまりに来たのになぁ…あ!博麗神社なら炬燵が!」
麗「残念ながらいま神社はもぬけのから。炬燵も消してあるわ」
奏「そんなぁ…」
フ「そんなに寒いなら…何か燃やせばいいよ!レーヴァテインでこの家もやそ…麗「遊符『ワイトルーム』ッ!!」
零・奏「ナイスッ!」
フランがレーヴァテインを取り出して、あたりを燃やそうとした瞬間、麗香が瞬時にスペカを取り出しフランをワイトルームに閉じ込めた

しばらくして、フランが少し服を焦がしてワイトルームからでてきた

フ「もう少し手加減してくれてもいいのに〜」
麗「あんたみたいなのにはこれぐらいが充分」
奏「そーだ、これ貼っといてもいいかな?」
零「ポスター…クリスマスパーティーのですか。やっぱりまだだったんですねー。はい、僕から霖之助さんに言っておきます」
奏「ありがとう、じゃあここに貼っておくね。それと…麗香さんもよかったら参加してね」
手渡されたポスターを麗香はありがとうといいながらうけとると、まじまじとみつめた
麗「へー…天狗あたりにでも印刷とかいうのを頼んだのかしら、このポスター。デザインはそうね…レミリアと見たわ」
奏、フ「(そんなわかりやすいんだ…)」
麗「ん?じゃあ何で霊夢は連れ行かれたの?」
奏「あー…そういえば飾り付けを手伝わされてたかな…「何で私が手伝わなきゃいけないのよ…あー…家で母さんとお茶飲んでたかった…」ってぶつぶつといいながら」
麗「お茶しようとしてたところだったからねー…しょうがないわね、迎えにいってあげましょうか」
零「あのー…そろそろおろしてください」
麗「…折角だし零夜も行きましょうか」
零「!?」
麗「紅魔館は暖かいわよ〜(レミリアのいる部屋のみ)」
零「ぐ…」
麗「じゃあ行きましょうか、奏も帰るんでしょ?」
奏「うん、じゃあフラン。いこっか」
零「あ…僕このまま連れて行かれるんですか…」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/22 (Tue) 00:35:05

前回吊るした仕返しかな?


そのまま僕は布団にくるまれて輸送された。
外に運び出されると、身を切るような寒さが襲ってくると思ってたけど、布団でくるまれてるからかちっとも寒くない。むしろ暖かい。
さらに運ばれるときの震動も合わさって、眠たくなる。
バスで眠くなるのとおんなじだ。
なんだか、もうどうでも良く思えてきた・・・・・・・・・・

その後、紅魔館に着くまでに何が合ったのかは知らないけど、結末だけ言うと
麗香さんが、ガッツリ眠った僕を布団ごと拐ってきたと勘違いされたらしい

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/23 (Wed) 23:19:48

卒業するまでには本編終わらせたいなぁ(白目

目を覚ますと、そこは見馴れた部屋だった。・・・・・・・・・・香霖堂じゃないけど。
零「はぁ~、やれやれってやつですか。・・・・・取り合えずはっ!っと、とお!」
体を起こそうとすると、そのまま床に転げ落ちた。慌てて手を付こうとするが、そのまま床に激突した。
零「いだっ!」
理由はすぐに解った。体を布団でくるまれ、その上からロープで縛られていた。
理解すると同時に、現状に至るまでの経緯を思い出した。
零「・・・・・あぁ、麗香さんか」(犯人は)
取り合えず、イモムシよろしく這って脱出。
さて、どうしよう。

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/24 (Thu) 19:29:38

クリスマスだろうがなんだろうが、しもやけは勝手になってしまう

里に行ったからといって何かイベント的なものとか別に発生してないよ?だってフラグとか立ててないし。というか必要なもの買って「はい、終了」そういやなんか勝手にクリスマスに対して怨みの念を飛ばしてるような奴らをちらほら見たけどナニアレ?

紅魔館についたぞ!とりあえず扉なんぞを丁重に開けて、「メイドちょ~helpミ~」と山彦を飛ばすような感じで言ったらメイド長が歩いてくるのが見えてきた。だんだんイラついてきたから「能力なんぞ使ってんじゃねぇ!!!(若○声」と叫びながら拳からビームを放った。全く能力なんぞに頼ってしごとしてるんじゃぁメイドとしてはダメだな。あ、やべぇ誰かに気づかれたんじゃね?うわぁ、ダメじゃん私今回の任務はスニーキングなのに派手な事しちゃァ。

これからどうしよ・・・

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/25 (Fri) 23:22:01

人来ないから勝手にオリキャラネジ混むぞ!

どうやら、寝かされていた部屋は来客用の部屋らしく、窓が付いていた。
その窓からは月明かりがもう差し込んでいるから、相当な時間眠っていたらしい。
零「・・・・・帰ろ」
どうするか少し思案して、そのまま帰ることにした。

そして翌日
さて、何だかんだで日付は24日。クリスマス・イブである。
紅魔館に行ってみると、慌ただしく動く妖精メイドがちらほらといた。どうやらパーティーは今夜ではなく、明日の夜に開かれる模様だ。
クルリとUターンして帰ろうとすると、館に歩いてくる人物がいるではないか。
パーティーは明日の夜だ、と伝えようかと思ったけど、その人物が奏さんだと解ったのでやめにした。確かパーティーで演奏するというのをチラシで見た記憶がある。
多分その関係で早く来ているんだろう。


パーティーが開かれるのがその日の夜から翌日の明け方までという事を零夜が知るのはもう少し先であった…

Re: 鈴の小説 - ちょこ

2015/12/26 (Sat) 13:50:31

遅れましたが参加させていただきます!

「じんぐるべーるじんぐるべーる すずっがーなるーっ♪
 きょうはーたのっしいーくりすますー♪」
エルは歌いながらご機嫌でスキップをしている。
この曲はどこかの妖精が歌っていた曲だ。
何の歌かも、「くりすます」というものが何かも彼女は分かっていない。
分かっているのは今日の夜から紅魔館で
「クリスマスパーティ」というものをする、ということだけである。。
よく分からないけど、パーティだし。
演奏やおいしいものも出るらしいし。
まあいっか。
いつもの行動力の軽さで紅魔館へと向かうエルだった。

Re: 鈴の小説 - \(^o^)/

2015/12/26 (Sat) 14:56:26

五人組、動き出す。

さてさて、五人組はいろんな人(?)が出てくるのを寂しく体育座りしながら座っていた。
五人組は取り敢えずパーティが始まるまでそこで座ってい・・・たかったのだが、それに秋架が耐えれるはずが無かった。
秋「だーもう!私も手伝う!」
突然立ち上がった秋架は、館へずんずんと入っていく。
雫「あっこら、待てぇー!」
そしていつも通り、四人がそれを追いかける形になったのであった。
ということで、五人が頼まれ・・・・いや、勝手に始めだしたのが・・・
ツリー作りである。
入那は木を切って、それをどうたらして持って戻ってきた。
雫奈はそんなめんどいことしなくていいだろ、と言おうとしたが遅過ぎた。
そして、それをいい感じに削って固定し、飾りつけ開始。
秋「ここに星を・・・」
秋架が先の方に星を付けようとするが、それを流々が止めた。
流「秋架ー!もうすぐお正月なんだから、お餅付けない?」
流々の片手には、いかにも美味しそうな餅(当然偽物)があった。
雫「はぁ!?お正月なんてまだ先・・・」
沙「「クリスマス」ツリーだからそれはアウトじゃ・・・」
その後もわんやかんや飾り付けをしていき、やっとこさオリジナルツリーが完成した・・・・のだが。
入「・・・なんだよ?これ。」
秋「見ての通り、クリスマスツリーですが?」
入「どこがだよ!?」
そのツリーはマトリョーシカだのダルマだの何かのフィギュアだのお札だのゲーム&ウォ〇チだの全くクリスマスに関係ない物がくっついた訳の判らないツリーになってしまった。
この後、紅魔でパーティが行われると聞いてやってきた妖精とかが、このツリーを見て腰を抜かす姿が度々目撃されることとなるのだった。

雫「・・・あれ?このツリーって作る意味あった?」
入「無かったろ。」

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/26 (Sat) 18:44:45

一方そのころ博麗一家

霊「一体、なぜ私たちまで料理をやらされてるのかしら…」
麗「仕方ないわよ、料理できるのがこの館では咲夜しかいないんだから」
霊「魔理沙も、あいつ以外に料理できるのに…逃げたわね」
咲「手伝わせて悪いわね、流石に今日は一人じゃまわせなくて…まだクリスマスツリーも飾らなきゃいけないし…」

そしてその話をしていた同時刻にクリスマスツリー?があの五人組によって制作されていたのであった

霊「やっと終わった…」
厨房の机には洋食、和食と様々な料理が並べられていた。
普段から料理を作っている三人、流石というべきか
料理の腕前はかなり高い。

麗「咲夜〜、ケーキってこんな感じでいいの?レシピ通りに作ってみたのだけれど…洋菓子なんてあまり作らないものだから…」
咲「えッ…それでこの出来なの…?恐るべしだわ…」

一方、瑠璃と秕は…

瑠「何で私たちまで…」
秕「つべこべいわずに手を動かしてください。あ、そこはもう少し派手にしましょう」

部屋の飾り付けを手伝っていた(式神総動員)




Re: 鈴の小説 - べに

2015/12/26 (Sat) 19:08:50

ぱやぱや

「おい糞妖精、なにしてる」
「え?なにって…衣装を製作してるんですけど」
「わざわざ俺を着せ替える必要あるの?ねぇ?おい」
神峰は参加者の衣装を勝手に作り、べにを着せ替えていた。
まあ、違和感はないが
「いや、あなた大分女の子みたいですし、ちょうどいいかなって」
神峰はクスクスと笑うが、ちょうどやってきた霊夢にしばかれた。
「べにに着せないの、嘘つきが移るわよ」
「おい霊夢てめ」
べにが霊夢に掴みかかろうとするが、麗香の目が怖い。
神峰はむすっとしたが、また衣装作りを再開し始めた。
ちなみにべには、まだサンタ衣装を着せられていた(女性用)

数分後

「できました~!」
神峰は衣装を作り終えていた。
途中麗香に手伝ってもらっていたが、そんなことはいい
ちなみに男性用はたったの二着、これは参加者の中で乱闘が起こるであろう。
しかし、神峰も霊夢たちも恐ろしく笑顔だ。
結局べには、紅魔館前で売り子的活動をしていた。
ちなみに、多数の人に女と間違われ、鋏を振り回しかけたとかなんとか


こんなんでいいですか?

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/26 (Sat) 20:45:34

あのボロボロになったはずのメイド長は今なんか只者じゃなさそうな人たちと何か話しつつ。

なんでピンピンしてるかって?治したからさ簡単だろう?詳細は省くよめんどいから

それにしてもスゲェのな今私の隣で料理してるなんか神様みたいな感じのする人正直言って私恐いです。なんでこんなのが料理やってんだろう。

そんなことをぼやきつつ私は料理を作っていく。そういやさっき咲夜ってやつ「私一人じゃまわせない」的なことを言ってるがここに居る私に気が付いていないのか???これが『天然』ってやつなのか・・・

ん?よくみりゃなんか色々厨房の机に並んでる。持って行っていいのか?ということで声をかけたよ

「なぁメイド長。ここにある料理は何処へもってゆけば良いのだ?」

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/26 (Sat) 21:27:26

あっ…なんかややこしくしてすいません
というか愛緑者さん、そのキャラ可愛いですねっ!!

麗「…そういえば私の隣で料理してた子誰だったんだろう」
何故か私をこわがってたみたいだけど…私ってそんなに怖かったのかしら…
麗「ね、べに。私ってそんなに怖い?」
べ「いい歳した神がミニスカサンタして、痛すぎて怖い」
麗「…」
べ「すいません、調子のりました。謝りますからその封魔針はやめてください」
麗「好きで着てるんじゃないわよ…しかたないじゃない霊夢からのお願いなんだから。てか女装サンタに言われたくないわ」

ちなみに麗香はミニスカサンタの格好でべにの見張り兼受付係をやってます

麗「まぁ、妖怪は仕方ないとして。何で私のまわりの子達は若い子が多いのかしら」
べ「25もまだ若いほうだろ」
麗「25はもう少女じゃないのよ…」
べ「いやなら若い姿になっとけばいいじゃん」
麗「年齢詐欺ダメ、絶対」

そうこういってるうちにぞろぞろと参加者がやってくる

麗「あ、きたきた。さ、仕事するわよ」
べ「うぇ〜い」

Re: 鈴の小説 - 柿チョコ

2015/12/27 (Sun) 00:53:13

部活終わった!休みだ!夜更かしだ!
ようやく睡眠時間とか気にしないで書けるぜ!


奏「どう?おっけー?」
 奏がステージに立っている人物、メルランに叫ぶ。奏の問いかけに彼女は両手で大きな丸を作って合図してくれた。
 奏はステージのセッティングを手伝っていた。屋内に無理矢理作ったのでそれほど大きくないが、その分たくさんのキラキラとした飾りがクリスマスっぽさを演出している。そして今、奏がやっていたのはマイクの設置と音量などの調整だ。何に使うかは知らないが、レミリアから頼まれたのでやってる。多分、演奏以外にも何らかのイベントがあるのだろう。パーティが始まるまでのお楽しみというやつなのかもしれない。
 …今更だけど僕、レミリアにいいように使われてる気がしてきた。

 奏がセッティングを終えて、辺りを見回してみると参加者と思われる人がぞろぞろと入ってきていた。そして自分以外のほぼ全員が神峰のサンタ衣装を着ている事に気づいた。
 奏もサンタ服を着ようと、神峰の所へ歩み寄る。
奏「あの…サンタ服もらっていい?」


第一次サンタ服(男性用)争奪戦の幕開けですかね。

Re: 鈴の小説 - 魔裏奏

2015/12/27 (Sun) 14:12:30

紅魔館に着いた希彦と絶は他の皆が慌しく動いてるのに対して能力を使って高みの見物をしていた。主に服を製作していた神峰の上あたりに。
希「ねぇ絶、あんたちょっとあそこにある男性用のサンタ服一着奪ってきなさいよ」
絶「えっなにそれは」
希「・・・幼女がサンタ服着る確率が上がるかもしれませんよ?」
絶「ヒャッハー!サンタ服は強奪だぁー!」
上手いこと口車に乗った絶は能力を解除し神峰に襲い掛かった。無論、その場にいた奏たちも被害にあったのは言うまでもない。
一部悲鳴をあげた者もいたので、悲鳴を聞きつけて台所から霊夢が飛んできた。
霊「ちょっとなんの騒ぎよ!?って絶!?」
絶「げっ、霊夢来ちゃった!どーしようか希彦!」
霊「・・・希彦もいるのね」
そう言うと霊夢は全方位に札を投げた。周りにいる人妖にも当たっているがおかまいなしだ。
途中、札の何枚が空中で止まりはらはらと落ちだした。ばんやりと人の輪郭が見え始める。そこには頭を抱えている希彦の姿があった。
希「い、いたい!馬鹿でも馬鹿じゃなくてもいたい!」
霊「へぇ、そんなところにいたのね」
希「あっ」
霊「・・・」
希「・・・逃げるが勝ちッ!絶、逃げるわよ!」
絶「サー!」
二人の動きは見事にシンクロし、一目散に逃げ出した。
が、
何故かはわからないが落ちていた餅とだるまに引っかかり、そのまま綺麗にずっこけた。
当然霊夢に捕まり、おとなしくお縄になった。
霊「ここまで騒がしくしたんだから、死ぬほど手伝ってもらうからね」
そう言うと、霊夢は二人をかつぎ、台所まで戻っていった。
かなりの惨状になったが、ツリーやステージなどに被害は無く、無事にパーティは進められそうだった。





Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/27 (Sun) 20:18:30

あ、人形さんにかわいいって言ってもらえた。表情差分作る

「メイド長が見向きもしてくれないよ。おかしいよ私気配遮断してないのに・・・あんまりだぁ~~~。」

厨房の隅っこで体操座りで耳を澄ましてそれっぽい発音が聞こえるくらいの小さい声で言う私。神様、吾輩何かしましたか?

ご主人の力借りよ。

正確には『創作』に空間を繋げてそこから自由に『何か』を出したり引っ込めたり付与させたりぐらいしかできないけど。ご主人は『創作』のバグによってできたみたいなものだけど結局『創作』であることにかわりないから創り上げることができ且つ色々できるのだが、わたしは『創作』の中で『完成された』ものだけが扱える。

・・・それでもチートすぎるほどの一品なんだけどね、弱点は色々ありすぎるってこと。探すのが大変なんだよ?コレ
あ、ちなみに私ご主人に創られた『生物』らしいんだ。どうでもいいね、こんな情報

「さぁ繋げ~」(ガキチョコンッッッ!!!(鍵開けるみたいな感じの音)
キュパキュパキュワワーーーン(なんかが展開されていく音

あ、とりあえずあの神様っぽいひとの格好撮っておこう。

そして私はカメラを取り出し撮影をするのであった(カシャカシャカシャカシャ・・・・・・・

連写モードだコレーーーーーー!?!?

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/27 (Sun) 23:05:09

日が落ちて辺りもとっぷり暗くなった逢魔が時。
今日も今日とてお客は0。
ふと、店内に貼られたポスターに目を向けると
零「え!パーティー今日!?」
ポスターには、パーティーは今日の夜からと書いてある。
外はもう日が暮れて夜と言って良い時間帯だ。恐らくもうパーティーは始まっているだろう。
幸いにも、店の奥には霖之介さんがいるから開けても問題ない。
零「霖之介さん、僕出掛けますねー!」
空間を繋ぎ、返事を待たずに紅魔館に飛び出すと、出迎えてくれたのはお札だった。
零「へば!」

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/28 (Mon) 00:27:52

麗「…どうしてこうなった…」
麗香の目の前に広がるのはお札でダメージをくらいヤムチャしやがって…状態の妖や
目を回して気絶する奏と零夜
不機嫌な神峰

麗「…言ってくれればサンタ服くらいなら私でも作れるけど…。何か面白くなりそうだし、黙っときましょうか」

麗香は簡易な式神を大量に作り出すと荒れた会場を片付け、元通りにし、倒れた人達を起こしていく。
そして、秕、瑠璃の二人を呼び出すとここの指揮を頼み
麗香自身は霊夢の手伝いをしにいく

そしてその途中

カシャカシャっ

麗「…?」

妙な視線と、カメラ音が聞こえた気がするが
文が隠し撮りでもしてるのだろうと、気にせず廊下を歩いていった


霊「あ、母さん」
麗「霊夢でしょ、あの惨状おこしたの」
霊「あぁ…やりすぎたわね。私も悪いけど、原因はこいつらだから…連帯責任ね」
絶「えっ」
希「私もっ!?」
麗「はぁ…とりあえず会場がめちゃくちゃになってるから、片付けは私の式神がやってくれてるわ。だから私たちは料理をパパッとやってしまいましょう」
霊「はぁ〜い」
麗「霊夢はある程度やったらパーティーに行ってらっしゃい。ずっと手伝ってたんでしょ?ここで」
霊「んー…いい。母さんと一緒にいく」
麗「…霊夢。よし!さっと終わらして一緒にいきましょ!」

希「私たち完璧空気…」
絶「(こくこく)」

Re: 鈴の小説 - べに

2015/12/28 (Mon) 10:19:27

「皆さん酷いです…」
神峰は不機嫌そうに衣装製作をはじめ…
「待て、何を作ってる…?」
騒ぎを聞き付けてきたべにがすかさず神峰の手から布を奪い取る。
神峰はもっと不機嫌そうにべにを殴った。
「衣装ですが、トナカイの…もしかして着たいんですか?」
今度は、トナカイの衣装を作っているようだ。
それにしても男性用が本当に少ない。

「にぎゃあ!着せんなバカ!」
結局べにはまた女性用の衣装を着せられた。
サンタの衣装とは違い、何気に露出部分が多い。
さりげなく気絶していた零夜と奏にも女性用の衣装が着せられていた。
「こんな姿誰にも見られたくねぇ…」
「すでに私が見てますよ」
しかしべには売り子的活動を続けた。
なんだかんだでノリノリである。
それでも、女に間違われたら鋏を振り回しかけたとかなんとか

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/28 (Mon) 18:37:36

あれ?なんかあの人去っていくよ・・・。スルーされてるんですか?悲しいです。そういや今日の夜がパーティらしい。よし、この私のスゴさってもんをみせてやるぜぇ!!!あとグダグダするのを何とかするためにも

包丁を構え、いざ!!!

SHOW TIME といこうか。

そして私は無駄に精錬されたスタイリッシュな動きを交えつつ仕込みを始めるのであった・・・。

あ、誰かきたらどうしようかな

Re: 鈴の小説 - 何時も通りのハルさん

2015/12/29 (Tue) 03:17:56

「…………一足遅かったか……」
刹那は紅魔館にゆっくり向かいつくが如何せんくるのが遅かったようで皆騒がしく騒いでいた。
「………や、別に羨ましくはないが……はぁ…あいつらリア充してるなぁ…チッ…」
刹那はそう悪態をつきながら、門を潜り中へと入っていく。
「………さてさて、誰にも気づかれないように頑張りますかねぇ…」
刹那は自分の気配を限りなく薄くして、ミスディレ状態でフラフラと歩き始めた。
「にしても、クリスマスパーティーなんて、きっと名目上で実際は只の宴会と変わらねぇんだろうなぁ……」
フハッw…と笑いながら刹那は辺りをうろつきはじめた。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2015/12/29 (Tue) 06:50:21

何処かで見た事が有るような人が鋏を振り回すを見て、辺りに麗香さんが居ないか警戒。
こういったイベントの度に女装され、そのせいで日に日に女装に慣れてきている自分が恐ろしい。
それに、この前はその格好の写真を撮られて新聞に載せられそうになったし(フィルムを盗んで何とか阻止したけど)これらの理由があるから、なるべく麗香さんには会いたくない。
そんな事を思いつつ、近くのテーブルにあった一口サイズのケーキをぱくり。
零「甘くておいしい♪」
麗「お褒めの言葉ありがとうね。零夜」
零「げっ、麗香さん」
機微を返してその場から逃げようすると、服の襟を捕まれた。これじゃあ逃げられない!
麗「げっ、って何よ。傷つくじゃないの」
麗香さんが何か言っているみたいだけど、全力で逃げようとしてるから何も聞こえない!と言うか聞きたくない!怖い!
麗「ねぇ、聞いてるの?」
零「は、はい!?」
振り替えると麗香さんが少し泣きそうな顔をしていた。
麗「いやだから、会っていきなり、げっは酷いと思うのよ。それに一応私も女性なんだから失礼でしょ?」
成る程、それで傷付いていたのか。確かに失礼だったかもしれない。
あ、でもまた・・・・・
零「・・・・・また女装させる気ですか?」
麗「何か話が飛躍してる!?大体女装させたりしないわよ」
零「油断大敵」
麗「零夜の頭の中では私はどういうキャラなの・・・?」
零「イベントの度に人を女装させたりして楽しむ人」
麗(事実しか言ってないから否定できない)

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2015/12/29 (Tue) 18:10:28

パーティ会場ってどこなんです?

ローストビーフ、鴨の赤ワインソース漬け、骨付きの鶏もも肉のロースト(ワイルドに食えそうな位の大きさ)、チキンソテーオレガノ風味、ガランテイン、メカジキのトマトチーズ焼き(クリスマスカラー)、鯛のソテー(きのこソース)ホタテのカルパッチョ、サーモンのカルパッチョ、パエリアにピラフ、マカロニグラタンにラザニア、牛すじシチュー、オニオングラタンスープ、ミネストローネ、クリスマスツリーじみたディップサラダ、クリスマスリースの形に見えるサラダ(ハニーレモンドレッシングがけ)茄子とズッキーニのアンチョビバルサミコ酢、カプレーゼ(モッツァレラチーズ)(これらに掲載されているものよりももっとあるエトセトラエトセトラ・・・


「こんだけありゃなんとかなるかな?」

ズラリと並べられた料理の数々をしみじみと眺める

「そういや会場ってどこにあるんだろう?」

そんな疑問を解決するため『偵察機』と『映像器具』を取り出し・・・

「外の様子を見てみよ」(意外にも音は静かな偵察機なのだ

偵察機を飛ばし、会場を探すのでのであった

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/30 (Wed) 00:15:29

麗「…いやさ、言うべきか凄く悩んでるんだけど…」
零「??いや、いってくださいよ。気になります」
麗「女装させられないように警戒してるみたいだけど…手遅れよ?」
零「……ふぁっ!?」
零夜は先ほどの騒動のうちに神峰の手によって、とっくの前に女装させられていたのである
零「…」
麗「違うっ!違うって!今回は私じゃないわよー!!だからスペカはしまってちょうだい!」
零「え?」
麗「私だってあんたよりはマシだけど、ミニスカサンタよ…歳にあってないわ…」
零「…すいません」
麗「ふっ…わかってくれればいいのよ…」
零「うぅ…どうしよう、この服…」
麗「男性用の服、二着しかないわよ?」
零「にっ…二着!?そんなぁ…」
麗「そ…そんなに落ち込まなくても…」
零「おちこみますよっ!」
麗「…あー…零夜。私が作ったのでよければ、あげようか?」
麗香はスキマを開くとばさりと男性用のサンタ服を取り出した
零「あぁっ、神様っ」
麗「そ、そこまで嬉しいの!?」

Re: 鈴の小説 - 鈴

2015/12/31 (Thu) 06:15:11

麗香さんに貰ったサンタ服を裁縫道具を借りて自分流にアレンジ。ふわふわして動きづらいのを改良して動きやすく、そしてフードを付けたら完済。
麗「零夜、裁縫できたの?」
零「はい。割と。家事全般はできますよ」
麗「・・・・・の割にはさっきから必死に料理食べてない?」
零「誰かさんとその友達が料金を支払わないでツケにしてるんであんまり沢山食材を買えなのでねー」
と言いつつ、今持ってきたタッパに詰め込む。冬だから多少は保存が効くはず。雪に埋めればかなり持つかも。
麗「あぁー、それは今度払うから。お詫びに何か料理あげようか?」
零「ありがとうございます!ミニスカサンタ神麗香さん!!」
麗「変な二つ名付けないでよ!」
霊「良いんじゃない?その格好も似合ってるし」(文屋辺りが喜びそうなネタかもだけど)
いつの間にか霊夢さんもこっちに来ている。
そしてそれに釣られてか人が集まってきている気がする。やっぱり霊夢さんの周りにはよく人が集まる。・・・・・・・・・
お賽銭は集まらないけど。
霊「てか何であんたは容器に食べ物詰めてんの?持ち帰る気?」
零「はい。あ、これ結構美味しいですよ」
肉野菜炒めだろうか?
霊「どれどれ・・・って辛っ!」
霊夢さんは舌を出してヒーヒー言いながら涙を流した。そんなに辛かっただろうか?と言うか、僕が指したのはその隣なのだが・・・・・
零(隣のは肉野菜キムチ炒めだったか)

Re: 鈴の小説 - 人形

2015/12/31 (Thu) 18:18:00

麗「霊夢っ!水!水飲みなさい!」
霊「うっ、げほげほっ…」
麗「霊夢は辛いの駄目だからね…」
零「大丈夫ですか?」
霊「き…キムチってこんなに辛いのね…」
麗「零夜が言ったのはこっちね、肉野菜炒め。零夜、これ気に入ったならまた作って持って行くわ」
零「やった!ありがとうございます!」
麗「霊夢や魔理沙がいつもお世話になってるからね…」
零「麗香さんは買いに来てもはらってくれるんですけどね」
霊「あはは…」
麗「お金はまた払いに行くから、香霖に伝えておいてね」
零「はい、わかりました」
霊「う~…まだ口ヒリヒリする…」
麗「大丈夫?甘いの食べときなさい」
霊「ん」

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2016/01/02 (Sat) 17:23:50

会場を確認した。なので、料理を運ぶぞ。

「今偵察機がある場所が会場だから、ここの位置情報を入力して。」

意外と料理の並んでないテーブルがちらほらと確認できるため、それらに作った料理を転送していこうと思う

「次にさっき入力した位置に移動させたいものの位置情報と物体の重さ大きさを入力する・・・」

「んで、あとはボタンを押すだけ。 ポチッとな」ピッ
ブブブブブゥン
とりあえず確認してみよ
「おぉ~、ちゃんと転送されてるゾ。よかったワン」

なんか辛いもの食って口がヒリヒリしてそうな奴がいたから、料理を作る片手間に作った程よい甘さの抹茶アイスを転送させておいた。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2016/01/03 (Sun) 04:42:02

あ、そう言えば終了予定日今日だ
延ばそうかな?

辛さを紛らわす為の甘いものを探す霊夢さんを眺めていると、近くにいつの間にか抹茶アイスが置かれているのに気が付いた。
零「霊夢さん、これ…」
霊「ありがとっ」
その抹茶アイスを出すと、案の定アイスを引ったくられた。まぁ元々渡すつもりだっけど、思いっきり奪い取るのはやめてほしい。服の袖が思いっきり当たって痛い。
零「・・・・・」
美味しそうに抹茶アイスを頬張る霊夢さんを眺めていると、何やら音楽が聴こえてきた。
音のする方に目をやると設置されている仮設ステージがあり、その壇上に奏さんが立っている。
奏「・・・ぼく・・演・・・・・所を・・亡き・・・・為・・・・・で・・・・す」
何かを喋っているけど、遠くて良く聞き取れない。
まぁ音楽ならこの距離でも聞き取れるだろうから、移動しなくても良いか。
零「さてと、霊夢さんはどうなったかな?」
さっきまで霊夢さんがいた方を見ると、そこには麗香さんだけが残っていた。多分霊夢さんは他の食べ物を食べに行ったか、誰かに捕まって世間話でもしてるんだろう。いつもの事だ。
そんな事を考えていると曲が始まった。さっきの音は入場曲か何かだったのか。
曲を聴いていると、段々足が疲れて立っているのが辛くなってきた。
何処かに座ろうにも、料理の乗ったテーブルに腰かけるのも地面に座るのもはしたないけど、椅子は見当たらない。
そこで、香霖堂で普段使っている椅子の上の空間を今いる通路のちょうど自分の腰辺りの空間を繋いで、宙に浮くようにして座る事にした。
零「ふぅ・・・」
麗「ん~・・・・・・・なんかそれ、紫がやるのと似てない?」
零「紫さんがやるのと似てるって何がです?」
麗「その宙に座るやつよ。それもやっぱり能力の応用?」
零「えぇ。ここと香霖堂の椅子の上のを繋いでるんです」
麗「へぇ~、応用効いて便利なのね」
コピーする人が何を言う。と言おうと思ったけど、実際に口にしたのは別の言葉だった。
零「ん~・・・・・麗香さんの格好が違ったら結構良い絵になるかも」
麗「はぁ?」
零「格好がドレスだったら良かったのかな?麗香さん似合いそうですし」
麗「話の前後が繋がってないわよ?まぁ、一応誉め言葉なのかしら?」

Re: 鈴の小説 - 人形

2016/01/03 (Sun) 15:45:06

紫「そんなことを言われたら〜」
麗「げっ、紫…ってなにするのよ」
紫は麗香をスキマにいれると、
紫「したくなっちゃうわよねぇ」
紫がもう一度スキマを開くと、そこからでてきたのは
麗「ぶはっ…なに着せたのよ」
可愛いというよりか、美しいと言うべきだろうか?
そんな肩だしのセクシーなドレスを着た麗香だった
紫「うんうん、やっぱり似合うわね」
零「おぉ!思った通りです!」
麗「うわっ、動きにくいと思ったら…」
紫「はい、そこでカリスマ感だしてみましょう」
麗「いやよ」
文「あ、そこで霊夢さんが泣いてる」
麗「なんですって?」
パシャ
麗「あ…」
文「嘘でーす、いい写真ありがとうございまーす」
零「文さん、僕にも見せてください」
紫「あら、いいじゃない」
麗「ちょ、新聞に載せないでよ?」
文「あやや?載せなきゃ勿体無いですよー、こんなベストショット。安心してください!今週見つけた美人さん!みたいな感じで載せますから」
麗「いやぁぁぁ!!」

Re: 鈴の小説 - べに

2016/01/03 (Sun) 20:51:08

「ドレス!麗香さんが着るとますますきれいですね…」
神峰はこそこそと麗香を見ていた。
目がきらきら輝いている、嫌な予感がする。
「鋏さん!鋏さん!ドレス作りたいんです!そう!だから布切るの手伝えください!」
きゃっきゃとはしゃぐ神峰だが、べには目が死んでいる。
たくさんの知り合いに女装姿を見られてしまった。
さらに言うと、近くを通りかかった諏訪子に痛い目で見られたからだ。
「あー死にたい…」
と、いいつつ布を切るべに。
誇りはすてた、大分前に
「やっぱりドレスって憧れます…」
神峰に共感することができないべには
ボソッと呟いた。
「はー…麗香さんほどないくせに…」
「あれっさっきさんつけた?」
「うるさい…普段はこっちが正しいんだよ…」
嘘ついてるやつが正しいとか言ってもいいのだろうか
まあ、神峰は気にせずにドレス製作を進めた。
もちろんべにをマネキン代わりにして
「…やめてください神峰様死んでしまいます」
しかし神峰の手は止まらない。
「あなたが男のわりにいい身長でいい体格してるからですよ、やーい146㎝~」
「うるさいそれは初期値だ、今は151くらいある」
それでもチビに越したことはない。
神峰と並ぶと、まるで子どもと見間違えるほどだ。
さらに筋肉もないので子どもと言っても違和感がない
「あのさべに…私もその身長とその体格はどうかと思うわよ…」
とうとう麗香にまで突っ込まれてしまい、べにの精神はズタズタだ。

「それでも女装はやめないんですね」
むしろノリノリのようである。
やりだしたらやめられないようだ。
「やめられないとまらない…某えびせんと似てるわね」
「う、うるさい!」
もういつもの方よりも、女装している方がしっくりくる。
やはりべには謎である。作者でもそう思う。
「なんか女に間違われてもいいや…」
ちなみに、べには諦めていた。

Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2016/01/03 (Sun) 21:42:28

鈴さん、まだ『お正月』の『お』の字どころか、クリスマスパーティ真っ只中です。どうしましょう

「ハッ!?何やら恥ずかしい目にあったひとの悲鳴を感じた!具体的に言うと「自身の姿を見られてそれをカメラに収められた」といった具合か。それとそれに悪乗りしたやつ」

メタ発言に近い何かでしかない?気にするな

「フフフ、馬鹿者が。そんなことなんぞ神や仏が笑いのネタにしようが、この私はそれをユルサネェ!!!」

だってそういうのって嫌だって思う人が大半だし???

「んということで、ぶちのめしてやるゾ。まずはカラス、お前からダ」

『空間』繋げてこんにちわ。あとは拳の雨霰を浴びせるだけで(ドゴドゴドゴドゴドゴドゴドゴ・・・
トドメの一発!KO。(バグホォ いやー気持ちいネ
おぉ、この速さならこの幻想郷5週くらいしそうだいい薬になればいいな

隣の紫(むらさきな変な奴)は浣腸な♥理由なんざねぇよ覚悟しろよぉ???
てめぇがどこに逃げようが、この一撃から逃れることはできねぇのさ。さぁくらえ!!!お前に散々遊び物にされてきたモノたちの一撃じゃあ!!!(ドスッッッ

おぉ・・・素晴らしく綺麗にはいった。多分食らったやつスゲェ顔なんだろうな(ホッコリ

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2016/01/04 (Mon) 16:25:33

あはははは
全然時間進んでないorz
なので
延長だぁ!
正月の話が終わるまで終わらないぞぉ!

はぁ・・・・・予想していたと言うか、覚悟していたと言うか
零「やっぱり・・・・・というのが一番適切なのかぁ」
麗「私にこんな格好させたんだから、当然、責任を取って貰わないとね」
零「タダ働きのほうがマシです」
麗「それじゃあ罰にならないでしょ?さぁ!」
零「第一、それを着せたのは僕じゃないですし、そう指示したわけでもないじゃないですかぁ!」
麗「・・・それもそうねぇ。でも、楽しいから良いじゃない!」
零「本音言ったよこの人!それに僕は女装なんて楽しく無いです!」
そう、女装させられたのだ。
ブーツにハイソックス、ホットパンツを履かされ、橙色のインナーの上に黒の半袖ジャケット、に黒の指貫グローブ
なんと言うか・・・この格好は
麗「ん~・・・ボーイッシュもありかも」
零「人を着せ替え人形にしないでください!」
べ「おぉ同士よ」

Re: 鈴の小説 - 柿チョコ

2016/01/04 (Mon) 22:27:37

奏「…………」
ライブの司会を終えた奏は、パーティ会場の隅っこで一人、正座しながら黙々とショートケーキを食べていた。
服?勿論女装させられたままだ。気絶させられてたときに着替えさせられたから元々着ていた服がどこにあるか分からないし、またこんな事になってるなんて知り合いにもあまり見られたくないからだ。
…っていうかこのままじゃあの時みたいになっちゃう!(猫耳カフェ回参照)
故に奏は女装したまま何事も無くパーティーが終わるように、目立たないように隅っこで食事をしているというわけである。

それにしても今回のパーティはかなり盛大というか、やたらと凝ってる気がする。準備の時もそうだし、会場の規模も大きい。来ている人はそこらの宴会の比じゃない。そろそろプリズムリバー三姉妹の演奏が終わるが、他の催し物はあるのだろうか…?知っているのはレミリアだけなのだろうが、近くにその姿は見えない。探そうという気は起きないので気にしないことにした。
寒くなってきたなと思い空を見ると、白くてふわふわしたものが舞っていた。
奏「……雪?」
雪。それは地味に露出度が高いこの服で帰らなければならない奏にとっては死刑宣告のようだった。主に脚が寒いだろう。
奏「ついてないなぁ………あっ」
奏の目に入ったのは着せ替え人形と化してる零夜とべにだった。べには、大きな帽子にブレザーのような上着、膝上ほどまであるスカートと一見すると幼女にしか見えない装いをしている。一方、零夜は先ほどまでのボーイッシュな服からガラッと変わり、今度はベージュのカーディガン、チェック柄のスカート、ルーズソックスという、一昔前に外の世界で流行った女子高生のような服装をしている。…近くにいる麗香の目が怖い。
ああいう風にならなくてよかったと思いながら見ていると…
奏「げっ」
麗香と目が合った。

Re: 鈴の小説 - 人形

2016/01/05 (Tue) 01:52:23

鈴さん、一区切りついたらお正月いきましょ


麗「ふっふっふっ…」
神「あ、麗香さん待ってください」
麗「えっ?」
神「そんな感じの服も作りたいので、協力お願いします」
麗「えぇっ!?」
神「べにじゃ、セクシーな奴は身体があわなくて」
麗「え、ちょっ」
零、奏「(神峰さん…ナイスッ!)」
神「身長は…161cmですか。平均女性の身長ですね」
零「へぇ…思ったより小さいんですね。麗香さん」
麗「う、うるさいわね。平均あるんだからいいのよ」
神「あ、これお願いします」

麗「着たわよ…」
麗香が着せられた服は先ほどのシンプルなドレスとまた雰囲気が変わり、ゴシック系の紫メインのマーメイドドレスだ
フリルは黒で余計に雰囲気をかもしだしている
神「ふむ、それじゃあ次々いきましょう!」
麗「はいはい…」

神「しかし、本当スタイルいいですね」
麗「そぉ?普通だと思うんだけど」
神「それで普通だったら凄いですよ」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2016/01/10 (Sun) 07:03:16

よし、強引に時間を進めよう


その後、なんだかんだ色々とあって日付は変わって12月25日の朝
零「・・・・・・・・・・やっぱりこうなるんですよね」
パーティー会場である紅魔館の庭は、博麗神社での宴会の後のような惨状となってしまっていた。
咲「いつもはこんなにはならないんだけどねぇ・・・」
頬に手を当てて微笑んではいるが、口元がひきつっている。まぁ気持ちはわからないでも無いがこの惨状を見るととても笑える気がしない。微笑んでいるのはやはり、主催者側としては嬉しいのだろう。
そう言えば、主催者は誰なのだろうか?
咲「あぁ、それはお嬢様よ。と言っても、クリスマスパーティー自体は毎年館の者だけで開いていたのだけれどね」
気になった聞いてみると、案の定主催者はレミリアさんらしい。しかし、毎年やっていたとは。では何故今年は客を招いたのだろう?
次から次へと疑問が出てくるが、その思考はあくびによって中断された。
零「ふわぁ~っふう。もう朝日も登ってきたし・・・そろそろ帰りますねー」
来たときと同様に空間を繋いで香霖堂へ帰った後は手早く寝間着に着替えて床についた。
布団の中でも瞼を閉じたままふと思った。夢の世界と言うのは本当に存在するのだろうかと。
・・・・・・・・・・・・・・そして、寒さに震えながら眠りに着くのであった。

Re: 鈴の小説 - 人形

2016/01/10 (Sun) 18:19:14

きったところを申し訳ない
どうしてもクリスマスパーティーが終わった後がかきたかったのです

さて、少し時間は遡り
いまは深夜3時
みんながクリスマスパーティーを楽しんでいる中
闇にうごめく数人の影
麗「さてと」
秕「麗香様、何をするのですか?」
麗「なんかね、クリスマスっていうのにはさんたくろーすとかいった儀式があるらしいわ」
いや…儀式じゃないんですけどね!
瑠「へぇ…変わった名前の儀式ですね」
麗「それでその儀式は、子供の枕元にプレゼントを置くらしいのよ」
秕「ほぅ」
麗「ま、だから私も霊夢と、数人にプレゼントを起きに行こうかなって」
瑠「なるほど」
麗「霊夢は茶菓子詰め合わせかしらね、さ、行くわよ」
秕「はっ」

in 魔理沙の家
麗「うわ〜相変わらず汚い」
秕「凄い埃ですね…」
麗「掃除しとこ…」

麗「よし!綺麗になったわね、魔理沙には…鈴奈庵で欲しいって言ってた本を置いとこう」



in ??の家
瑠「…??麗香様、何故ここに…」
麗「んー、何か毎回お世話になってるし、なんかよく迷惑かけちゃうからね。お礼とお詫びってことで」
麗香は大きいものをゴトリと下に置くと、小さい容器みたいなものを机においた
麗「おっと、夜があけちゃいそうね」
秕「主、どこへ?」

麗香は上空にあがるとすっと、停止した

麗「それでこれは、幻想郷みんなへのクリスマスプレゼントよ!」
麗香が指をパチンっとならすと、次の瞬間、オーロラが幻想郷中に現れた

青、緑、くるくると色が変わるオーロラはまさに幻想的だった


そして早朝



魔「いやー、朝まで続くオーロラなんて初めてみたぜ…うおっ!?部屋が綺麗になってるぜ!?」
魔理沙がふと机に目線をおとすと
魔「ネクロノミコン写本っ!?これ、私が欲しかったやつ…」
魔理沙が本を持ち上げると、本からメモがぱさりと落ちた
魔「?」
そこに書いてあったのは…
『メリークリスマス、魔理沙。部屋はもう少しちゃんと片付けなさいね。頑張って魔法勉強しなさい 麗香より』
魔「…本当、お節介なねーさんだぜ」
そう言って魔理沙はにひっと嬉しそうに笑うと、どかっと椅子に座り、本を開いた

??の家

?「あー…眠い」
昨日遅くまで起きてたせいかな…
しかし、ストーブはなおってないし…また今日も寒いんだろうな…と店にでてみると…

?「あ、あれ?ストーブがついてる」
霖「おや、おはよう。零夜」
零「いや、あの、ストーブ…なんで?」
霖「あぁ、これかい?ふふっ、紅白のサンタクロースの仕業かなぁ」
霖之助さんはくすくす笑いながら、タッパーと、手紙?いやメモを僕に差し出した

『メリークリスマス、零夜。クリスマスプレゼントがわりにストーブ、にとりに直してもらってきたわ。それと肉野菜炒め、作ってあげたわよー。ちゃんと食べてちょうだいね。ま、色々したことのお礼替わりとして受け取ってちょうだい 麗香より』

零「麗香さん…」
霖「そういえば昨日はオーロラが空に出てたね」
零「オーロラ!?」
霖「ま、大体あの子の仕業だろうけど」
零「本当、神様って何でもありなんですね…」


Re: 鈴の小説 - 愛緑者

2016/01/10 (Sun) 20:33:25

勝手に正月まで進めてしまったが良かったかね???



さて、ところ変わってこのワタクシ『プロトセイン』ただいま人里からちょいと離れたとこに住んでおります。やっぱり便利だな『創作』の力ってスゲー。ご主人のだけど(汗

なんかオーロラが出てたりしたけどあの縁起のいい色した神様がなんかしたんでしょうね。神様って基本何でもありだし

「しかし、パーティなんてのはまだあるんだなこれが!!!。これから始まるのは新年早々ドンパチ騒ぎだ!」

今の日付は1月1日そう「元旦」である。子供がお年玉貰ったり、御屠蘇飲んだり、御節食べたり、凧揚げしたりと。縁起がいい日とはいったいうごご・・・

「でも、一人で食うのは寂しいから博麗神社にお邪魔しよう」

現に今いるところちょうど博麗神社の境内だしね。年越し蕎麦は一人だったけど・・・

「たーーのーーーもーーー。誰かおらぬかーーい?」

朝の5時からちと五月蝿い声が響いた

Re: 鈴の小説 - \(^o^)/

2016/01/11 (Mon) 19:32:03

しばらく来れなかった自分が通りますよっと

雫「・・・あれ?もしかしてもう一月かしら?」
秋「凄いね。私達何日もツリーを360度全方向から見て寝てただけだったよ。」
流「それほど変なツリーだったってことだねー。」
その通り、彼女達は何日も無駄にしていたことになる。
入「しかしこの前の凄かったよな。そのえーと・・・カルボナーラ?」
沙「・・・・・・・オーロラじゃなくて?」
入「あ、それだそれだ。」
秋「いくらなんでもその間違いは無いんじゃないかな?」
雫「神様からのプレゼントだったりして。」
秋「あははー!そんな訳ないじゃーん!」
入「幻想郷だと有り得なくもないんだよなぁ。」
そんないつも通り(?)の茶番を続けていると、突然誰かさんが大声を上げた。
流「あけおめー。ことよろー。」
やはりコイツだった。
雫「・・・・・そういえば今日一日かぁ。・・・あ、そうだ秋架。クリスマスにあげるつもりだったけど忘れちゃったのよねぇ。お年玉だと思って受け取って頂戴。」
そして雫奈は懐から箱を取り出した。
秋「・・・なっ!?ええええちょちょっと、雫奈さん?正気ですか?」
雫「正気だけど?」
秋「いやあの妖怪大ドケチの雫奈がお年玉というかプレゼントというかそんなもんくれるわけないじゃん!」
ビシィッ!
秋「すいません私が悪うござんした。」
秋架は赤くなった頬を摩りながらも、箱を開けた。
中身は・・・・
空っぽだった。
秋「はぁ!?」
思わず秋架は驚きの声を上げる。
雫「・・・え?」
沙「うわぁ。びっくり箱とかと思ってましたけど、それは無いでしょ?」
雫「いやいや、ちゃんと中身を・・・・」
秋「嘘つけー!ほら!」
秋架が空の箱を雫奈の鼻に押し付ける。
雫「あれ!?お、お、おかしい・・・」
秋「折角楽しみにしてたのに!」
流(嘘だぁ・・・あんなに開けるの躊躇ってたくせに・・・)
そんなこんなで、雫奈と秋架は取っ組み合いを始めた。
流「ちょちょ、止めて止めてー!」
流々が止めようと飛び掛ったが、雫奈の投げたツリーの飾りが顔に直撃し、うずくまってしまった。
入「・・・あいつらはいつも通りだな。」
沙「そういう貴方もですね。」
入「ところでさっき神社の方から声がしたんだが」
入那が神社のある(はずの)方向を指差す。
沙「気のせいじゃ?というか何で聞こえるんですか。割と距離あるはずですけど。」
入「気にするな。んで・・・どうする?これから。」
沙「そうですね。お祭りでも開きます?」
入「ふつーの中学生が開くお祭りなんて誰も来てくれないと思います。」
沙「でしょーね。」
・・・ちなみに、その後紅魔で謎の箱を持ったチルノが目撃されたとか。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2016/03/30 (Wed) 01:57:04

・・・・・・・・・・何ヵ月間が空いた?

魔「まぁ、異変の時に蹴散らしたやつは、いつもそのままほったらかしだしな」
零「・・・・・・・はぁ~、敗者に対しての労りと言う物はこの世界には無いんですか・・・・・・?」
霊「ない」
魔「ないな」
咲「ないわね」
蜜「あんまり無いかも」
妹「知らん」
レ「何それ?」
麗香は何も言わなかったが、そっと目を反らした。
各々の答えを聞いた零夜はがっくりと肩を落とした。
葉「ま、まぁ、また暴れるかもしれませんし、その方が良いかな・・・・・・と・・・」
零「わかりましたよ・・・・・・わかりましたよ!もう!僕が運びますよ!それでいいんですよね!」
そう叫ぶと、妖夢の所へ行き、刀と鞘を何処からか取り出した縄で簡単に抜けないように縛り、妖夢と2本の刀を担いで一人で先へ進んでいってしまった。
霊「まぁ、あいつが良いならそれで良いか」
魔「だな」


~別室~
「う~ん・・・・・・・想定より多い、それに里に使ったアレはもう使い物にならないし、こっちの駒は残り2つかぁ・・・・・・・・・・・・・・ま、駒が減れば私も動きやすく成るから、どのみち楽なのは変わらないか。・・・・・・・・さぁーて、博麗の巫女、早く来なさいよ。・・・・・・・・喰らってあげる」

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2016/05/23 (Mon) 00:57:08

零「お、重い・・・・・・・、」
麗「女の子にその言葉は失礼じゃない?」
零「いくら小柄でも、人間一人と鋼の長刀と短刀一本ずつ持てば、その重量は計およそ45kg、そんなのを持てば重いですよ・・・」
額に脂汗を浮かべながらも頑張って運んでいるが、その足取りは重い。
最初は開いていた他の人との距離もすぐに無くなり、逆に置いていかれてしまった。
それを見かねてスピードを落としてくれたのは麗香と葉だけだった。
葉「それなら刀だけでも持ちましょうか?」
零「め、女神様ぁ~ありがとうございます~」
麗「神はこっち!大体、葉でもその刀は重いんじゃない?」
と言うと麗香は零夜が葉に渡そうとしていた刀を横から取り上げた。
麗「私が持つわよ」
零「それならこの子を運んで下さいよぉ~」
麗「ダメよ。男なんだから自分の言った事に責任持ちなさい」
零「男女差別だぁ~」
まるで背負っている妖夢の重さが倍になったかのように、零夜の足取りは重くなった。
零(むぅ、それならば)
 「葉さ、」
麗「あ、葉は先に行ってみんなと合流してて」
葉「はい」
麗香に見送られて、葉は先に飛んで行ってしまった。
葉にも一緒に妖夢を担いで貰うという零夜の作戦は、こうして失敗に終わった。

Re: 鈴の小説 - 鈴

2016/08/01 (Mon) 01:20:46

長い間ほったらかしにしてすいませんでした!

一方、先を行く霊夢たち。
道は一本の長いトンネルのように奥へと伸びており、先程までと変わって、壁の発光はしなくなり、通路の左右の壁にランタンが吊るされている。そのランタンの光はまるで狐火のように蒼く不気味に輝いている。しかし、この場にはそれを怖がる人物は一人もいない。
それどころか、壁を見る人物すらいなかった。何故なら、無数の陰陽玉が彼女達を攻撃していたからだ。
レ「鬱陶しいわね!この弾幕」
妹「こっちを狙ってきたとのを避けたらその先に弾があったり、気づいたら後ろに移動してきたり、撃ってくるやつも頑丈でキリがない!耐久スペルか!?」
そんな叫びも弾幕の発射音と玉が掠る(グレイズ)音によってかき消されそうに小さく聞こえる。
その音に意図的に紛れて響く小さな音が一つ。その音はだんだんと強くなって行き、やがてはっきりと聞き取れるまでに大きくなって行った。それに並行して、広間の入り口付近の天井から塵が降ってきていた。
霊「あ!?通路が!」
気づいた時にはもう時既に遅かった。
霊夢の声につられて一同が振り返った視線の先で、広間の入り口はガラガラと音を立てて崩れていった。さらに、それから少し遅れて再びガラガラと大きな音をだして何かが崩れた。
咲「閉じ込められた!?」
レ「帰りは天井かあの瓦礫をぶち抜いて行けばいいでしょ。慌てる必要ないわね」
魔「崩れてきても蝙蝠になって避けられるお前は良いけどこっちは生き埋めか潰されて死ぬんだぞ?」
妹「・・・私は死んだ場合他の場所で復活かねぇ?って、おや?なんか変だね」
入り口が塞がれてから今までの間、陰陽玉の攻撃が止んでいるのだ。
先程まで攻撃を仕掛けていた陰陽玉は奥の通路へと引っ込んで行っていた。
咲「あら、降参したんでしょうか?」
思いもよらぬ行動に首をかしげる咲夜。すると、その体が地面に落下していった。咲夜の背には、先程麗香に倒されたはずの敵が咲夜にしがみついてた。
咲「な!放しなさいよ、この!」
身をよじって振りほどこうとするも、ユチㇽ一向に力を緩めない。
レ「咲夜!」
妹「今行く!」
レミリアと妹紅の二人が加勢しに降りていくと、崩壊した天井から何者かが降りて行き二人の首をつかんで自分ごと地面に叩きつけた。人間なら即死しかねない行為だ。しかし、吸血鬼と蓬莱人、ともに強靭な再生力を持つ二人は叩きつけられてもすぐに立ち上がり、その相手から距離をとった。咲夜の方も、二人が叩き付けられた際の衝撃を利用して拘束を解いていた。
レ「霊夢と魔理沙は先に行きなさい。こいつらは、このレミリア・スカーレットが直々にぶちのめす。さぁ、明けない夜の始まりよ!」
ユチルとラフラの二人を指さして決め台詞を叫ぶレミリア。
その言葉に従い、霊夢と魔理沙は先に進んでいった。

Re: 鈴の小説 - 鈴(リン)

2016/10/23 (Sun) 02:57:33

二人がその場を後にすると、レミリアは地を蹴って天井へ飛び上がっり右腕を下へ向け叫んだ
レ「運命「ミゼラブルフェイト」!」
小さな手から放たれた紅い鎖は蛇の様にうねりながら、下にいる4人の丁度中間の地面に突き刺さり、土煙を上げた。その煙の中で何かが光り次の瞬間にはユチルら二人の周囲を無数のナイフが飛び交っていた。咲夜のスペルカード、速符「ルミネスリコシェ」によって身動きを封じられていたのだ。
ユ「あーもう、ウザったい!」
しびれを切らしたユチルは腕で体を庇いながら飛び交うナイフの間を強行突破し、ナイフに切られて血の滴る腕を咲夜へ向けて延ばした。
不意を突かれて一瞬身動きのとれなかった咲夜だったが、触れられる直前に時間を止めてユチルをかわし、代わりにユチルの周りに大量のナイフを設置した。再び時間が動き出すと設置したナイフがユチルに襲い掛かるが、ユチルは魔方陣を展開しそれを盾にして咲夜へと突っ込む。
妹「私を無視するなよ」
その行く手を妹紅の放った炎が遮る。
ユ「じゃああんたでいいや」
目の前に転換した魔方陣を蹴って方向転換したユチルは妹紅の頭を鷲づかみにした。その手を振り払おうと頭を振ろうとするが、
それよりも早くユチルは妹紅の頭を地面に叩きつけ、両手で押さえ込んだ。が、その隙を逃さずレミリアが突っ込んで行く。
レ「隙あり!」
そのレミリアの前にラフラが立ちはだかりレミリアの体当たりを片手で弾いた。正確には体当たりしてくるレミリアの右に周り、その肩を軽く押しただけだ。レミリアは勢いそのまま二人の隣を通り過ぎて壁に激突した。
その様を見ていた無防備なラフラに咲夜が大量のナイフとクナイ弾の弾幕を放った。迫り来る弾幕に気付いたラフラが眼を見開くがかわす時間は無かった。
にも関わらずラフラは無傷でその場に立っていた。その足下には
咲夜の投げたナイフが落ちていた。そして、まるでラフラを庇う様に妹紅がラフラの前に歩いてきた。
咲「これはどう取れば良いのかしら?」
妹「何を白々しい!聞くまでもないだろ?」
火の鳥が鳴いた。
拳に炎を纏わせて咲夜に殴りかかるが、その拳が咲夜に触れる寸前の所で咲夜の体が消え、変わりに無数のナイフが妹紅を取り囲む。さらにそこへレミリアが紅いオーラを纏って妹紅の背中目掛けて突っ込む。
すると妹紅の背面から炎が燃え上がり、その炎がナイフを打ち落とし、それをみたレミリアは突進を止めて急ブレーキを掛けた。
火の鳥を纏った妹紅は振り向くと、少し離れた所でホバリングしているレミリアに襲いかかる。炎の爪で切りかかられたレミリアは後方宙返りでかわし、そのまま空中を蹴って拳を振り上げた体勢の妹紅に体当たりを喰らわせた。

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