ヒーローの小説 - ヒーロー
2015/12/31 (Thu) 21:08:58
あいあーい初めて作るよー
Re: ヒーローの小説 - ヒーロー
2015/12/31 (Thu) 21:18:04
「・・・」
何か寝心地がいいな……でも…ここどこだ…?
俺は寝ていた。仰向けで。周りには花畑しかなかった。それ以外は何もない。
あぁ…俺どうしたんだろ…知らないとこだ…
起きようと思ったが、体が動かなかった。金縛り?と一瞬思ったが、違った。
自分の意思で動かなかった。動きたくないと体が言っているのが分かった。
Re: ヒーローの小説 - ヒーロー
2015/12/31 (Thu) 22:46:58
ああ…いいところじゃん…
そう言いながら再び眠りについた。
心地が良かった。ここなら誰にも邪魔されず、怒られることもなく、寝てるだけでいい人生を送れる…
「・・・・・・ろ・・・」
なんだ…変な声が聞こえてきた…
「・・・ま・・ろ・・・」
何だうるさいな…今寝てるんだよ…
「い・・ま・・・きろ・・・」
誰だよ…寝かせてくれ…気分がいいんだ…
「いいじま・・・きろ・・・」
誰だ…俺の声を呼ぶやつは…
「いいじま・・・おきろ・・・」
この声って…先生?
Re: ヒーローの小説 - ヒーロー
2016/01/06 (Wed) 15:45:26
「飯島!いい加減にしろ!」
「ふぁい!?」
俺はいつの間にか見覚えのある場所にいた。木の机と椅子、耳に響いてくる青年の笑い声と大男の怒鳴り声・・・
「あっ・・・」
今気づいた。俺、飯島直樹は学校にいた。机にかかっている唾を見る限り、俺は夢でも見ていたのだろう。
そして再び耳に大男・・・もとい担任の教師の怒鳴り声が響いた。
「はぁ・・・どうしてお前は寝ているんだ!寝ているということはこの問題分かるから寝ていたんだろ?解けるな?この問題を解いてみろ!」
眠い目に見える良く分からない数学の文字。分かる筈もない。
「えっと・・・その・・・わ、分かりません・・・」
耳に響いてくるクラスメイトの笑い声。恥ずかしい。見えないが、自分の頬が赤く熱くなっていることが分かった
。
「分からんなら真面目に授業を聞いてろ!」
*
「はぁ・・・」
授業が終わっても恥ずかしさが消えることは無かった。一体何なんだ今日は。いや、いつもそうか。
毎回自分だけ不幸な気がしてならない。幼稚園の頃自分だけ犬に吠えられた。
小学校時代は海に連れてってもらって自分だけクラゲに刺されて病院行き。
そして中学生・・・そう。学級が上がるたびに僕に不幸が訪れるのだ。今年はまだ何も起こっていないが、きっと不幸が襲って来るだろう。
「神に見放されてるのかな・・・」
といいながら電車の切符を買う。