桜樹カガリの小説 - 桜樹カガリ
2017/01/01 (Sun) 19:52:37
こちらで受験が終わり次第、私の小説を公開していきたいと思っております。
尚、内容は予告無しに変更になる可能性があります。悪しからず。
〜予定作品一覧〜
「タイトル」→文字色
「ラブライブ!クローバー‼︎」→青
「よろしくおあがりJC松さーん!」→ピンク
「魔法少女あやせ☆マギカ」→赤
「東方修学旅行記」→藍
その他オマケ→文字色無し
こんな感じです。
あと、諸連絡の文字色はオレンジです。
歌の宣伝しかしてないと思われたら、私の筆が進まない状況であるとお察しください…
では、応援よろしくお願い申し上げます。
Re: 桜樹カガリの小説 - 桜樹カガリ
2017/03/21 (Tue) 20:09:18
「今日から救済団に入団させて頂く、サリー・アトランティスです。よろしくお願いします。」
彼女はそう言ってお辞儀をした。
団員達の視線はサリーに向く。
日焼けを知らない様に、透き通る肌。何処かの社長令嬢の様に気品があった。
そして驚いたのは、外国人名なのに髪は黒かったこと。
さらに…瞳が紫色であること。
「おお…!」
「ゴクウ!お前何見惚れてんだ!お前には梓がいるだろう!」
「はっ!?オレと梓はそんなんじゃないぞ!」
その赤髪の少年とオッドアイの少年のやりとりを聴いて、近くで顔を真っ赤にしている垂れ目の少女が一人。
きっとこの少女があずさ…という子なのだろう、とサリーは推測した。
だがそんな二人の会話も聞こえていないのか、みんなはサリーに一気に駆け寄る。
「ヨロシク!」
「仲良くしてね〜」
空樹団の基地は、相当騒がしくなっていく。
みんなが、サリーの入団を喜んでいるからだ。
しかし、対称的に彼女は戸惑い顏だ。
まるで、歓迎ムードの団員に疑問を抱いているように。
「あっ、あの。…皆さん、私が怖くないのですか?」
サリーがそう言うと、基地は急に静まりかえった。
そして団員が一斉に言う。
「え?」
さっきゴクウと呼ばれていた人が出てきた。
「何でだよ?オレはまだアンタの事知らないのに?」
「でっ、でも、私の眼の色、変わってますよね…。不気味じゃないですか…?今までだって…それで虐められていたのに…」
少し歪んだ顔でサリーは聞く。
ゴクウは力強く反論した。
「眼の色?それが何だっていうんだよ!そのくらいで怖いなんて思わないぜ!」
赤髪を揺らし勢い良く。
気のせいかアホ毛にも力が入っている。
続けてさっきゴクウと話していたオッドアイの少年が喋る。
「それに、特別な力を持つ俺たち救済者が平凡な外見してたらなんか嫌だし。」
いたって普通の事を言ったように。
「…!」
サリーの顔が、輝いてくる。
ここだ。ここに私の居場所があったのだ。
外見ひとつで人格を否定されない、私の居場所。
たった数分居ただけなのに、サリーは安心感に溢れた温かい表情を見せていた。
大昔に書いて放置していました。供養。続かない。